JP4049414B2 - 乳化組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刺激物質等から皮膚を保護するのに有用な、化粧料などの乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
現代に於いては、環境問題が強く認識されるほどに、生活環境に於いて、刺激を発現する化学物質やアレルギーの発現の原因になる花粉などの生物由来の刺激物質があふれている。この為、この様な刺激物質に起因する、炎症に悩む人の数が急増している。更に、原因が明確には知られていない、アトピー性皮膚炎等にもこの様な刺激物質が関与しているとの指摘が見られる。この様な刺激物から人体を守る術としては、僅かに、頻繁に洗顔などによって付着した刺激物質を除去することが知られているのみであった。しかしながら、この様な処置は刺激物質の刺激発現を防ぎきれないばかりか、度重なる洗顔のために、僅かずつ残る脂肪酸がかえって刺激になってしまうことすらあり、満足する対応が為されているとはいい難かった。特にこの傾向は、敏感肌と言われるアトピー性皮膚炎等を起こしやすい人に顕著であることが知られており、この様な人に対する刺激物質からの保護が強く望まれていた。即ち、刺激発現の原因となる物質から肌などの身体を守る手段の開発が望まれていた。
【0003】
一方、パーフルオロポリエーテルは、シリカゲルなどの粉体と共に用い、口紅オーバーコートへ剤形化し、口紅が食器などに付着するのを防いだり、粉体、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等と共に用い、化粧被膜の強いファンデーションを剤形化し得ることが知られており、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は乳化作用を有する増粘剤として化粧料に配合しうることが知られているが、パーフルオロポリエーテルと親油性界面活性剤とアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とを乳化組成物に含有させることも、かかる乳化組成物が刺激物質から皮膚を保護するのに好適であることも全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこの様な状況下に行われたものであり、刺激発現の原因となる物質から肌などの身体を守る手段を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】
本発明者等は、この様な状況に鑑みて、刺激発現の原因となる物質から肌などの身体を守る手段を求め、鋭意研究を重ねた結果、パーフルオロポリエーテルと親油性界面活性剤とアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とを含有する、乳化組成物にその様な作用を見いだし、発明を完成させるに至った。以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明で用いるパーフルオロポリエーテル
本発明で使用できるパーフルオロポリエーテルは、次に示す一般式(I)に示す構造を有している重合体若しくは共重合体が好ましく、分子量としては100〜100000が好ましく、250〜50000がより好ましく、500〜10000が更に好ましい。これら一般式(I)に表される化合物は化粧料用原料として既に多くの種類のものが市販されており、この様な市販品としては、一般式(II)に示される構造を有するモンテフルオス社製のホンブリンHC−04、ホンブリンHC−25、ホンブリンHC−R等、一般式(III)に示される構造を有するダイキン株式会社製のデムナムS−20、デムナムS−65、デムナムS−100、デムナムS−200等が好ましく例示でき、酸化ヘキサフルオロプロピレンと酸化ジフルオロメチレンの共重合体である、ホンブリンHC−04が特に好ましく例示できる。これらのパーフルオロポリエーテルは撥水・撥油性を有する化粧品用の原料でリップカラーの茶碗などへの転写を抑制する、オーバーコート化粧料などに用いられている。これらパーフルオロポリエーテルは、ただ一種を用いても良いし、二種以上を組み合わせて用いても良い。本発明の乳化組成物における、パーフルオロポリエーテルの好ましい含有量は、0.01〜10重量%であり、より好ましくは0.05〜5重量%であり、更に好ましくは0.1〜1重量%である。本発明の乳化組成物に於いて、これらパーフルオロポリエーテルはアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、H.L.B.が8以下の親油性界面活性剤とともに皮膚上に被膜を形成し、刺激物質と皮膚との接触を防ぐ作用を有する。
【0007】
【化
Figure 0004049414
一般式(I)
(但し、式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立にフッ素原子又はパーフルオロアルキル基を表し、l、m、nはそれぞれ独立に0又は自然数を表し、且つ、l、m、nの少なくとも1つは0で無いものを表す。)
【0008】
【化
Figure 0004049414
一般式(II)
(但し、式中p、qはそれぞれ自然数を表す。)
【0009】
【化
Figure 0004049414
一般式(III)
(但し、式中rは自然数を表す。)
【0010】
(2)本発明で用いるアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
本発明で用いることのできるアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は、アルキル基として長鎖のものを有するものが好ましく、具体的には炭素数10〜30のアルキルエステルが特に好ましい。この様な共重合体としては既に、グッド・リッチ社よりペムレンTR−1、ペムレンTR−2等が市販されており、これらを用いることが特に好ましい。これら共重合体は、増粘作用があると共に乳化作用も有しており、通常化粧料などで界面活性剤の配合量を低減させる手段として使用されている。又、油性成分や水性成分との相溶性が決して良いとは言えない、上記パーフルオロポリエーテル類を乳化しうることも既に知られている。しかしながら、パーフルオロポリエーテル、H.L.B.が8以下の親油性界面活性剤とこのものがつくり出す被膜が刺激物質と皮膚との接触を防ぐ作用に優れることはまだ知られていない。これらアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体はただ一種を用いても良いし、二種以上を組み合わせても良い。本発明の乳化組成物における、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の好ましい含有量は、0.01〜10重量%であり、より好ましくは0.05〜5重量%であり、更に好ましくは0.1〜1重量%である。
【0011】
(3)本発明で用いる親油性界面活性剤
本発明の乳化組成物では、これらパーフルオロポリエーテルとアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体以外に、H.L.B.(親水性親油性バランス)が8以下の親油性界面活性剤を含有することを特徴とする。本発明で言う親油性界面活性剤とは、非イオン界面活性剤であって、H.L.B.(親水性親油性バランス)が8以下のものを意味する。この様な親油性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸モノグリセライド、ソルビタン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン低付加脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン低付加アルキルエーテル等が好ましく例示でき、この中でも蔗糖脂肪酸エステルが特に好ましい。これは刺激物質からの保護作用に優れる被膜を提供するからである。脂肪酸の組成としては、ステアリン酸やパルミチン酸、ミリスチン酸などの飽和脂肪酸であることが特に好ましい。本発明ではこれら親油性界面活性剤は、ただ一種を用いても良いし、二種以上を組み合わせて用いても良い。本発明の乳化組成物に於ける親油性界面活性剤の好ましい含有量は、0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.1〜5重量%であり、より好ましくは0.1〜3重量%である。
【0012】
(4)本発明の乳化組成物
本発明の乳化組成物は、パーフルオロポリエーテルとH.L.B.が8以下の親油性界面活性剤とアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とを含有することを特徴とする。この組み合わせに於いては、時として増粘現象を観察するアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体のこの増粘作用を抑制する事が出来、これも本発明の乳化組成物の優れた特徴となっている。本発明の乳化組成物では、これら必須成分以外に通常化粧料などの乳化組成物で使用される製剤化の為の任意成分を本発明の効果を損なわない範囲に於いて、含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、エタノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、各種薬効成分、色素、粉体類等が好ましく例示できる。この様な任意成分で本発明の乳化組成物に特に好ましいものは、真皮コラーゲン維束構造の改善効果を有するウルソール酸及び/又はアルキル、フェニル、フェニルアルキルエステル等のその誘導体、フィトステリン等のステリン及び/又は配糖体などのその誘導体、又、皮膚ラメラ構造を強化する、レシチン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンをモノマーとする、重合体及び/又は共重合体等のホスホリピッド、皮膚の不均一性を改善する作用を有する白樺エキス等である。本発明の乳化組成物におけるこれら好ましい添加物の好ましい添加量は、真皮コラーゲン維束構造の改善効果を有するウルソール酸及び/又はアルキル、フェニル、フェニルアルキルエステル等のその誘導体、フィトステリン等のステリン及び/又は配糖体などのその誘導体が0.01〜1重量%であり、ホスホリピッドが0.001〜0.1重量%であり、皮膚の不均一性を改善する作用を有する白樺エキス等が0.1〜5重量%である。本発明の乳化組成物は、敏感肌の人でも刺激物質より肌を守ることが出来る作用を有する。本発明の乳化組成物は、その任意成分組み合わせにより、化粧料とすることもできるし、抗炎症剤などの医薬活性物質を含有させて医薬外用剤などの医薬品とすることもできる。特に好ましいものは化粧料として用いることである。これは、刺激物質からの保護作用により、敏感な肌に対しても優れた整肌作用を発揮するためである。即ち、本発明の乳化組成物は敏感肌の人のための化粧料として極めて好適に用いることが出来る。
【0013】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
【0014】
<実施例1>
下記処方に従って、乳液(化粧料)を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
フィトステリン配糖体 0.1重量部
レシチン 0.1重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC04 0.2重量部
ステアリン酸 0.2重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 64.1重量部
【0015】
<実施例2>
実施例1の乳液について、感作モルモットを用いた惹起試験で、刺激物質に対する防御作用を調べた。即ち、ハートレー系白色種モルモット1群5匹(雄性250〜350g)を用いて、マキシマイゼーションテスト法により、0.1%ホルマリン水溶液でインダクションした。2週間の休止期間をおいて、検体0.5mlを塗布し、乾燥させる保護処理後1時間に0.01%、0.001%のホルマリン水溶液を24時間クローズドパッチし、パッチ除去後1時間にドレーズの基準に従って皮膚反応を観察した。即ち、++:浮腫を伴う反応、+:明らかな紅斑を伴う反応、±:疑わしい紅斑を伴う反応、−:無反応であった。結果を表1に示す。尚、比較例として、パーフルオロポリエーテルであるホンブリンHC04を水に置換したもの(比較例1)、アクリル酸・メタクリル酸アルキルである、ペムレンTR−1をポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテルに置換したもの(比較例2)、親油性界面活性剤であるグリセリルモノステアレートと蔗糖脂肪酸エステルとをポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテルに置換したもの(比較例3)を用いた。但し、比較例2は2層分離していたので、塗布直前に良く攪拌混和して用いた。対照群は検体による処理を行わなかった。結果を出現例数として表1に示す。これより本発明の乳化組成物は、パーフルオロポリエーテルと親油性界面活性剤とアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の組み合わせ効果によって優れた炎症発現の抑制が可能となっていることが判る。尚、比較例1、3は経時増粘の傾向を認めた。
【0016】
【表1】
Figure 0004049414
【0017】
<実施例3>
実施例1の乳化組成物について、モルモットの背部をガムテープでストリッピングした敏感肌モデルで、ラウリル硫酸ナトリウム1%含有吸水軟膏(局方)の刺激発現を調べた。即ち、ハートレー系白色種モルモット1群5匹(雄性、300〜350g)を用いて、背部を剃毛し、ガムテープでストリッピングし、角層を剥離した後、検体で処理し、ラウリル硫酸ナトリウム1%含有吸水軟膏を24時間貼付し、実施例2と同様に皮膚反応を観察した。用いた比較例、対照例も実施例2と同様に行った。結果を反応の出現例数として表2に示す。この結果より、本発明の乳化組成物は敏感肌に於ける刺激発現を抑制しうることが判る。
【0018】
【表2】
Figure 0004049414
【0019】
<実施例4>
下記処方に従って、乳液(化粧料)を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
シラカバ抽出物 0.1重量部
ホスファチジルイノシトール 0.1重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC04 0.5重量部
ステアリン酸 0.2重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−2 0.5重量部
水 63.5重量部
【0020】
<実施例5>
下記処方に従って、乳液(化粧料)を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(パルミチン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
ウルソール酸ベンジル 0.1重量部
ホスファチジルエタノールアミン 0.1重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
ステアリン酸 0.2重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
ペムレンTR−2 0.1重量部
水 64 重量部
【0021】
<実施例6>
下記処方に従って、乳液(化粧料)を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
ウルソール酸ベンジル 0.1重量部
ホスファチジルエタノールアミン 0.1重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
デムナムS−65 0.1重量部
ステアリン酸 0.2重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 64 重量部
【0022】
<実施例7>
実施例1、4、5、6の乳液について、敏感肌の人を対照に使用テストを行った。即ち、任意に選んだアトピー性皮膚炎に悩む敏感肌のパネラー1群10名にこれらのアトピー性皮膚炎の改善効果をアンケートで答えて貰った。結果を表3に示す。これより、本発明の乳化組成物は敏感肌の人においてアトピー性皮膚炎を改善する作用に優れることが判る。
【0023】
【表3】
Figure 0004049414
【0024】
<実施例8>
下記処方に従って、乳液(皮膚外用医薬品))を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
デムナムS−65 0.1重量部
ステアリン酸 0.2重量部
インドメタシン 1 重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 63.2重量部
【0025】
<実施例9>
下記処方に従って、乳液(皮膚外用医薬品))を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
デムナムS−65 0.1重量部
ステアリン酸 0.2重量部
スプロフェン 1 重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 63.2重量部
【0026】
<実施例10>
下記処方に従って、乳液(皮膚外用医薬品))を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
デムナムS−65 0.1重量部
ステアリン酸 0.2重量部
エストラジオール 1 重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 63.2重量部
【0027】
<実施例11>
下記処方に従って、乳液(皮膚外用医薬品))を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
デムナムS−65 0.1重量部
ステアリン酸 0.2重量部
プロゲステロン 1 重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 63.2重量部
【0028】
<実施例12>
下記処方に従って、乳液(皮膚外用医薬品))を作成した。即ち、イ、ロを80℃で加熱攪拌可溶化し、イにロを徐々に加え乳化し、攪拌冷却し乳液を得た。このものは経時増粘が無かった。

セチルステアレート 1 重量部
オリーブ油 5 重量部
ホホバ油 5 重量部
マイクロクリスタリンワックス 10 重量部
蔗糖脂肪酸エステル(ステアリン酸エステル) 0.5重量部
流動パラフィン 1 重量部
グリセリルモノステアレート 0.5重量部
ホンブリンHC25 0.2重量部
デムナムS−65 0.1重量部
ステアリン酸 0.2重量部
プラステロン 1 重量部

1,3−ブタンジオール 10 重量部
グリセリン 2 重量部
水酸化カリウム 0.1重量部
ペムレンTR−1 0.2重量部
水 63.2重量部
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、刺激発現の原因となる物質から肌などの身体を守る手段を提供することができる。

Claims (5)

  1. パーフルオロポリエーテルとH.L.B.が8以下の親油性界面活性剤とアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とを含有する、乳化組成物。
  2. 前記パーフルオロポリエーテルの含有量が、0.01〜10重量%であり、前記親油性界面活性剤の含有量が、0.1〜10重量%であり、前記アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量が、0.01〜10重量%である、請求項1に記載の乳化組成物。
  3. 前記パーフルオロポリエーテルが、下記一般式(I)で示される、分子量100〜100000の共重合体であり、前記親油性界面活性剤が、蔗糖脂肪酸エステルであり、前記アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体が、アルキル基として炭素数10〜30のアルキルエステルを有する共重合体である、請求項1又は2に記載の乳化組成物。
    Figure 0004049414
    一般式(I)
    (但し、式中R1、R2、R3、R4、R5はそれぞれ独立にフッ素原子又はパーフルオロアルキル基を表し、l、m、nはそれぞれ独立に0又は自然数を表し、且つ、l、m、nの少なくとも1つは0で無いものを表す。)
  4. 皮膚保護料であることを特徴とする、請求項1〜3何れか一項に記載の乳化組成物。
  5. 化粧料であることを特徴とする、請求項1〜4何れか一項に記載の乳化組成物。
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