JP3515322B2 - 不均一改善化粧料 - Google Patents

不均一改善化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関し、更
に詳しくは肌の不均一性を改善及び/又は予防するのに
好適な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】美しい肌、若々しい肌は女性のみならず
人間誰しもが願って止まないことであり、この様な肌を
求めて多くの人たちが長い年月をかけて研究を重ねてき
た。この様な大いなる研究努力に支えられて現在各種の
化粧料が存在する。例えば、年齢と共に低下してくる保
湿機能を補う、ヒアルロン酸ナトリウムを配合した化粧
料や燐脂質誘導体ポリマーを配合した化粧料、コラーゲ
ンの断片化や架橋形成の原因である活性酸素を消去する
ミントエキスを配合した化粧料等が挙げられる。しかし
ながら、これらの化粧料によって、保湿機能の付与によ
るしわ形成の抑制やコラーゲンの断片化や架橋形成の抑
制による小じわ生成の抑制は果たされているが、これだ
けで充分満足するほど美しい肌を得られることは出来な
い。これらに加えて、更なる肌の改善手段が美しい肌を
得るためには必要であり、この様な機能を有する化粧料
が求められていた。
【0003】一方、美しい肌の重要な要因として、近
年、肌の均一性があることが判ってきている。例えば、
メラニン色素なども均一に分布するか、不均一に分布す
るかで同じ色素量でも美しく見えるか、美しくなく見え
るか異なることも知られているし、細胞のセルサイクル
を一様に揃えてやれば肌の美しさを向上させることが出
来ることも知られている。しかしながら、この様な肌の
不均一性を改善する化粧料素材についてはまだ余り知ら
れていない。
【0004】又、後記特定の芳香族化合物から選ばれる
1種乃至は2種以上とホスフォリピッド及び/又はその
誘導体を化粧料に含有させることも、当該化粧料が肌の
不均一性を改善し、又は不均一性出現を抑制し、以て肌
を美しくする作用を有することも知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下為されたものであり、肌の不均一性を改善し、以て肌
を美しくする化粧料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】かかる状況に鑑みて、本発明者等は
鋭意研究を重ねた結果、下記特定の芳香族化合物から選
ばれる1種乃至は2種以上とホスフォリピッド及び/又
はその誘導体を含有する化粧料にその様な性質を見いだ
し、発明を完成させるに至った。
【0007】以下、本発明について、実施の形態を中心
に詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明の化粧料で用いる芳
香族化合物 本発明の化粧料で用いる芳香族化合物は、1−ヒドロキ
シ−3,5−ジメトキシベンゼン(化合物1)、1,3
−ジメトキシ−5−メチルベンゼン(化合物)、1−
アセチルオキシ−3,5−ジメトキシベンゼン(化合物
)、1−アセチルオキシ−3−メチルベンゼン(化合
)が挙げられる。これら芳香族化合物は何れも既知
の化合物であり、その多くが市販されているし、合成法
も既に知られている。本発明の化粧料における当該芳香
族化合物の好ましい含有量は、0.001〜10重量%
であり、より好ましくは0.005〜5重量%であり、
更に好ましくは0.01〜1重量%である。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】(2)本発明の化粧料で用いるホスフォリ
ピッド及び/又はその誘導体 本発明の化粧料で用いるホスフォリピッドとしては、ホ
スファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、ホ
スファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノール
アミン、ホスファチジル酸等が挙げられる。又、これら
の誘導体としては、アクリロイルオキシエチルホスファ
チジルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスファチ
ジルコリン等をモノマーとする重合体或いは共重合体等
が例示できる。これらの内で特に好ましいものは、ホス
ファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロー
ル、ホスファチジルエタノールアミンであり、これらは
唯1種を用いることもできるし、2種以上を組み合わせ
て用いることもできる。これらホスフォリピッド及びそ
の誘導体は何れも既知の化合物であり、保水剤として化
粧料に配合することは既に知られている。本発明の化粧
料におけるホスフォリピッド及び/又はその誘導体の好
ましい含有量は、0.001〜10重量%であり、より
好ましくは0.005〜5重量%であり、更に好ましく
は0.01〜1重量%である。
【0014】(3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、上記芳香族化合物から選ばれる1種
乃至は2種以上とホスフォリピッド及び/又はその誘導
体を含有し、肌の不均一性を改善及び/又は不均一性の
発現を予防する作用を有することを特徴とする。本発明
の化粧料を適用する皮膚としては、特段の限定を受け
ず、例えば顔に適用すれば、顔の皮膚の不均一性を改善
・予防し、頭皮に適用すれば、頭皮の不均一性を改善・
予防し、ボディーに適用すれば、ボディーの表皮の不均
一性を改善予防することが出来る。化粧料の種類として
は、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック、洗顔料
等の基礎化粧料、アンダーメークアップ、ファンデーシ
ョン、リップカラー等のメークアップ化粧料、シャンプ
ー、スカルプトーニングローション、ヘアクリーム等の
ヘア化粧料、ボディークリーム、ボディーローション、
シャワーコロン等のボディー化粧料何れも可能であり、
基礎化粧料として用いるのが特に好ましい。本発明の化
粧料に於いては、上記必須成分以外に、化粧料で用いら
れる任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分
としては、例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワ
ックス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等の
エステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド
類、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコー
ル類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリ
ンや1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非
イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等
の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉
体類等例示できる。これらの成分を常法に従って処理す
ることにより、本発明の化粧料を得ることが出来る。
【0015】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明について更に詳
細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定
を受けないことは言うまでもない。尚、配合量は全て重
量部で表す。
【0016】<実施例1〜>下記表1に示す処方に従
って、化粧水を作成した。即ち処方成分を80℃で加熱
攪拌可溶化し、冷却して化粧水を得た。
【0017】
【表1】
【0018】<実施例>上記実施例1〜の化粧水に
ついて、肌の不均一改善作用を調べた。即ち、ハートレ
ー系モルモット(雄性、300〜350g)1群6匹を
用い、BLBランプとSEランプを半数づつ装着した照
射器で、0.5MED(最小紅斑形成照射量の半量)の
照射を1日1回連日5日行い、1週間放置し不均一肌モ
デルを作成した。この動物に上記化粧水を1日0.1m
l連日15回投与し、皮膚の表面写真をビデオカメラで
撮影し、これを画像処理し、細胞の大きさの不均一性を
求めた。同時に表皮をセロハンテープでストリッピング
し、これをドーパ染色し、メラニンの不均一性を観察し
た。観察基準は、++:極めて不均一、+:不均一、
±:やや不均一、−:均一の基準であった。又、比較例
として、実施例1のホスファチジルイノシトールを水に
置換したもの(比較例1)、実施例1の化合物1を水に
置換したもの(比較例2)、実施例1のホスファチジル
イノシトールと化合物1を水に置換したもの(比較例
3)を用い、水を検体として投与したものを対照例とし
た。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料がホ
スフォリピッド及び/又はその誘導体と特定の芳香族化
合物の組み合わせにより、優れた不均一性改善作用を有
することが判る。
【0019】
【表2】
【0020】<実施例>下記処方に従ってリップカラ
ーを作成した。即ち、イをボールミルで良く分散させペ
ーストを作成し、ロに加え加熱溶解し型に流し込み、冷
却して容器に装着してリップカラーを得た。このリップ
カラーを唇の荒れに悩む人3名に3週間使用して貰った
ところ、全員の唇の荒れが改善したと報告してきた。イ 流動パラフィン 10 スクワラン 20 蓖麻子油 10 赤色226号 0.5 ソルビタンセスキオレート 0.5 ロ オリーブ油 18 カルナウバワックス 15 モクロウ 15 マイクロクリスタリンワックス 10 化合物 0.5 ホスファチジル酸 0.5
【0021】<実施例>下記処方に従ってヘアトニッ
クを作成した。即ち、処方成分を攪拌可溶化し、ヘアト
ニックを得た。このトニックを雲脂で悩む人に3ヶ月使
用して貰ったところが、著しい雲脂の改善を見た。 エタノール 40 化合物 0.09 ホスファチジルイノシトール 0.01 メントール 0.1 ビタミンE 0.1 水 59.7
【0022】<実施例10>下記表3に示す処方に
従って、化粧水を作成した。即ち処方成分を80℃で加
熱攪拌可溶化し、冷却して化粧水を得た。
【0023】
【表3】
【0024】<実施例11>実施例と同様に実施例
10を評価した。結果を表4に示す。これより、実施
と考え併せると、本発明のホスフォリピッドとして
は、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリ
セロール、ホスファチジルエタノールアミンが好ましい
ことが判る。
【0025】
【表4】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、肌の不均一性を改善
し、以て肌を美しくする化粧料を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−70334(JP,A) 特開 平8−99819(JP,A) 特開 平9−110669(JP,A) 特開 平6−321731(JP,A) 特開 平6−279230(JP,A) 特開 平3−101827(JP,A) 特開 平8−169896(JP,A) 特開 平7−48247(JP,A) 特開 平8−26940(JP,A) 特開 平8−245335(JP,A) 特開 昭61−183207(JP,A) 特開 平6−234614(JP,A) 特開 平7−149619(JP,A) 特表 平3−501843(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベン
    ン、1,3−ジメトキシ−5−メチルベンゼン、1−
    アセチルオキシ−3,5−ジメトキシベンゼン又は1−
    アセチルオキシ−3−メチルベンゼンから選ばれる1種
    乃至は2種以上の芳香族化合物とホスフォリピッド及び
    /又はその誘導体を含有する皮膚用化粧料。
  2. 【請求項2】ホスフォリピッド及び/又はその誘導体
    が、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリ
    セロール、ホスファチジルエタノールアミンから選ばれ
    る1種乃至は2種以上である、請求項1記載の皮膚用
    粧料。
  3. 【請求項3】肌の不均一性の改善及び/又は予防用、請
    求項1又は2記載の皮膚用化粧料。
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