JPH04134012A - 皮脂分泌促進剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は皮膚に対し持続的な皮脂分泌機能を有する皮脂
分泌促進剤に関する。

し従来の技術］ 皮膚や毛髪の健やかさ、美しさは、皮脂腺より分泌され
る皮脂によって保たれている。しかしながら、思春期か
ら老年期にかけて、特に女性の場合は皮脂分泌機能の衰
えが著しく、皮膚のなめらかさや潤いが失われる。この
ような皮脂分泌の衰えた皮膚に対する油分の補給を目的
として、従来ヨリクリーム、ローション、乳液など種々
の剤型の油分補給用の医薬品、部外品、化粧品が用いら
れている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来の油分補給用の製品は基
剤中の油性成分が皮膚表面に一時的に滞留はするものの
、摩擦等の外的要因によって徐々に失われ効果の持続性
に乏しい。

本発明の目的は、皮脂分泌促進作用を有し皮膚に対して
持続的に油分の供給を促す皮脂分泌促進剤を提供するこ
とにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明者らは前記課題を解決するため、種々の生理活性
物質について検討を行った結果、ウンデシレン酸が皮脂
腺機能を先進するとの知見を得て本発明を完成するに至
った。

すなわち、本発明は有効成分としてウンデシレン酸、そ
の塩、エステル誘導体およびアミド誘導体の少なくとも
１種を含有することを特徴とする皮脂分泌促進剤を提供
するものである。

これらウンデシレン酸またはその誘導体を油分補給用の
製品に配合することによって、従来の油分補給機能に加
え、本来ヒトの皮膚が有する皮脂分泌機能を冗進さ且、
より自然な形で、しかも持続的に皮膚に油分を供給する
ことが可能となる。

また、本発明の皮脂分泌促進剤は、老人性乾皮症、アト
ピー性皮膚炎等の乾燥型湿疹の改善など治療予後に効果
がある。

ウンデルン酸はｌモに含まれる脂肪酸であって、古くか
ら抗菌作用を有していることは知られており、抗フケ剤
としてシャンプー等に配合されたり、また抗真菌ン］と
して用いられた例はあるが、皮脂分泌促進作用について
はこれまで知られていない。

本発明に用いられるウンデシレン酸は、遊離酸の形態で
あってもよく、また塩でもよい。塩としては、カリウム
、ナト１ハクム、カルシウム、マグネノウム、亜鉛等の
含塩があげられる。また、ウンデシレン酸エステルとし
ては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル等のア
ルキルエステルやベンジル、アリル等の芳香環を含むエ
ステル、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリ−１−ル等の多価アルコールとのエステル、ま
たはエポキシプロピルエステル等が挙げられる。

さらにウンデシレン酸のアミド誘導体としては、モノエ
タノールアミド、ンエタノールアミド等が挙げられる。

これらウンデシレン酸およびその誘導体は、単独で、あ
るいはこれらの２種以北を混合して用いてもよい。

つぎに本発明皮脂分泌促進剤に配合されるウンデソレン
酸の皮脂分泌作用について試験した結果を示す。

（試験方法） １０週令のハムスターを３群に分け、第１Ｉの耳介内側
部にウンデシレン酸５％のエタノール溶液、第２群にウ
ンデシレン酸１％エタノール溶液を各々０．０５ｍ１，
１４日間投与した。また、対照群のハムスターには、ウ
ンデンレン酸を含まないエタノールを同様にして投与し
た。１４日間の投与後、採取した耳介内側部の皮脂腺の
面積を画像解析装置により測定した。

第　　１　　表 第１群　　５％　　４　　　４．３１±１．００第２群
　　１％　　４　　　２．５６±０．４２対照群　　０
％　　　４　　　　１．ｇ２±０．１８第１表より明ら
かなようにウンデシレン酸は耳介の皮脂腺サイズを増大
させる。

本発明の皮脂分泌促進剤中、ウンデンレン酸、その塩、
エステル誘導体およびアミド誘導体以外の成分は、従来
公知の成分であってよい。本発明の剤型は、例えば、ロ
ーション、オイル状、軟膏状、クリーム、乳液等、様々
な形態とすることができる。ウンデンレン酸は汗に倉荷
される脂肪酸であり、人体に対して毒性を示さず、これ
らの剤型中のウンデシレン酸、その塩、エステル誘導体
、アミド誘導体の配合濃度は、その剤型？こ応じその性
能に影響を与えない範囲であってよいが、００１〜１０
重量％の範囲で配合することが望ましく、最も好ましい
範囲は、０．１〜５重量％である。また、その使用法は
１日１回以上、好ましくは２〜４回皮膚の乾燥部位に塗
布する。

［実施例］ つぎに本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。

実施例中、配合量はすべて重量％で表した。

実施例Ｉ（ローション） 成　　分　　　　　　　　　　　　配合崖つンデシレン
酸亜鉛　　　　　　　　　０．５１３−ブヂレングリコ
ール　　　　　　６．０エタノール　　　　　　　　　
　　　　　　８．０ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油（６０Ｅ、Ｏ，）　　　　　　０．８パラ
オキシ安息香酸メチル　　　　　　　０．０５クエン酸
　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５クエン酸ナ
トリウム　　　　　　　　　　０．０７香料　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．１計　　　　　　　　１
００．００ 実施例２（オイル状） 成　　分 ウンデシレン酸エチル ステアリン酸コレステリル オリーブ油 スクワラン 配合量 １．０ 残部 実施例３（クリーム） 成　　分　　　　　　　　　　配合量 ウンデシレン酸　　　　　　　　　　　１．０サラシミ
ツロウ　　　　　　　　　　　４．０セタノール　　　
　　　　　　　　　　　　２．０ラノリン　　　　　　
　　　　　　　　　２．０流動パラフイン　　　　　　
　　　　　９．０自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ル３．０モノステアリン酸 ポリオキシエヂレンソルビクン（２０Ｅ、Ｏ，）　１．
５パラオキシ安息香酸プロピル　　　　　０．１パラオ
キシ安息香酸メチル　　　　　　　０．２１．３−ブチ
レングリコール ５．０ 香料 精製水 ０．２ 残部 実施例４（乳液） 成　　分 ウンデシレン酸モノエタノールアミド 流動パラフィン ワセリン ミツロウ セスキオレイン酸ソルビタン ポリオキシエチレン オレイルエーテル（２０Ｅ、Ｏ，） パラオキシ安息香酸エチル １．３−ブチレングリコール カルボキシビニルポリマー 水酸化カリウム 配合量 １．０ ５．０ １．０ ２．０ ５．０ ０．３ 香料 ０．２ 精製水 残部 試験例 ３９才から５３才の女子２０名を１０名ずつ２群に分け
、第１群に実施例３のクリーム、第２群に対照のクリー
ム（実施例３からウンデシレン酸を除いたもの）を各々
前額部に１日１回塗布した。

４週間後、同部位を洗顔剤にて洗浄後２時間放置し、そ
の後シガレットペーパー（２Ｘ３ｃｔ）を３時間貼付し
て皮表脂質を採取し、このシガレットペーパーから脂質
を抽出してその重量を測定した。

その結果、下記のようにウンデシレン酸を含有するクリ
ーム投与群では、皮表脂質の有意な増加が認められた。

注１）　単位：　ｍｇ／ｃｍ’／３ｈｒ［発明の効果］ 本発明の皮膚化粧料はヒトの皮膚が本来有する皮脂分泌
機能を元通させ、自然な形で持続的に皮膚に油分を供給
し、皮膚、毛髪になめらかさや潤いを与える。また、本
発明の皮脂分泌促進剤は、アトピー性皮膚炎等の乾燥型
湿疹の改善など治療予後に効果がある。

特許出願人　サンスター株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 有効成分としてウンデシレン酸、その塩、エステル誘導
   体およびアミド誘導体の少なくとも１種を含有すること
   を特徴とする皮脂分泌促進剤。