JPH08259420A - 皮膚外用組成物 - Google Patents
皮膚外用組成物Info
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- JPH08259420A JPH08259420A JP8756795A JP8756795A JPH08259420A JP H08259420 A JPH08259420 A JP H08259420A JP 8756795 A JP8756795 A JP 8756795A JP 8756795 A JP8756795 A JP 8756795A JP H08259420 A JPH08259420 A JP H08259420A
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- JP
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- acid
- skin
- salts
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- salt
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 パントテン酸およびその塩またはパントテン
酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ばれ
る少なくとも1種の化合物と、グリコール酸、乳酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、サリチル酸
等の炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその塩
から選ばれる少なくとも1種とを含有する皮膚外用組成
物。 【効果】 パントテン酸およびその塩またはパントテン
酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ばれ
る化合物の経皮吸収を高め、これらの高い効果を保ちつ
つ、炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその塩
の持つ角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮
膚細胞の再生促進作用、創傷治癒作用等により、肌質
(つや、きめ等)改善、小じわなどの皮膚老化の改善効
果が得られる。
酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ばれ
る少なくとも1種の化合物と、グリコール酸、乳酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、サリチル酸
等の炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその塩
から選ばれる少なくとも1種とを含有する皮膚外用組成
物。 【効果】 パントテン酸およびその塩またはパントテン
酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ばれ
る化合物の経皮吸収を高め、これらの高い効果を保ちつ
つ、炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその塩
の持つ角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮
膚細胞の再生促進作用、創傷治癒作用等により、肌質
(つや、きめ等)改善、小じわなどの皮膚老化の改善効
果が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパントテン酸およびその
塩またはパントテン酸の誘導体およびそれらの塩からな
る群の中から選ばれる少なくとも1種の化合物の経皮吸
収性が高く、効果の高い皮膚外用組成物に関する。
塩またはパントテン酸の誘導体およびそれらの塩からな
る群の中から選ばれる少なくとも1種の化合物の経皮吸
収性が高く、効果の高い皮膚外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】パントテン酸は生体内でコエンチームA
(CoA)となり、糖質、アミノ酸、脂質の代謝、ステ
ロイド合成等に関わる約70種以上の酵素反応、脂質代
謝に大きく関与していることから、皮膚においては線維
芽細胞の増殖促進効果が報告されており、真皮中の細胞
外マトリクスであるヒアルロン酸やコラーゲンの生成を
促進することが推測される。また、皮脂量の低下、角質
水分量の低下を防ぎ、肌荒れを防止し、潤いと弾力のあ
る皮膚の維持に寄与していることが考えられる。さら
に、抗酸化作用を有し、老化の根元といわれている過酸
化脂質を減少させる効果も知られている。
(CoA)となり、糖質、アミノ酸、脂質の代謝、ステ
ロイド合成等に関わる約70種以上の酵素反応、脂質代
謝に大きく関与していることから、皮膚においては線維
芽細胞の増殖促進効果が報告されており、真皮中の細胞
外マトリクスであるヒアルロン酸やコラーゲンの生成を
促進することが推測される。また、皮脂量の低下、角質
水分量の低下を防ぎ、肌荒れを防止し、潤いと弾力のあ
る皮膚の維持に寄与していることが考えられる。さら
に、抗酸化作用を有し、老化の根元といわれている過酸
化脂質を減少させる効果も知られている。
【0003】そこで、パントテン酸、CoAの安定性、
経皮吸収性、効果を高める目的で、パントテニルアルコ
ール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテ
ニルエチルエーテル、ベンゾイルパントテニルエチルエ
ーテル、パンテチン、パンテテイン、パンテテイン−S
−スルホネート、酸化型CoA等、種々の誘導体が開発
されている。ビタミンの効果を高める方法としては、ヒ
ドロキシカルボン酸等と、局所塗布薬のための化粧品、
薬剤を含有する治療効果増強方法および組成が、特開昭
63−166837号公報に開示されている。
経皮吸収性、効果を高める目的で、パントテニルアルコ
ール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテ
ニルエチルエーテル、ベンゾイルパントテニルエチルエ
ーテル、パンテチン、パンテテイン、パンテテイン−S
−スルホネート、酸化型CoA等、種々の誘導体が開発
されている。ビタミンの効果を高める方法としては、ヒ
ドロキシカルボン酸等と、局所塗布薬のための化粧品、
薬剤を含有する治療効果増強方法および組成が、特開昭
63−166837号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パント
テン酸およびその塩またはパントテン酸の誘導体および
それらの塩からなる群の中から選ばれる化合物は、いず
れも経皮吸収性が不十分で、通常の外用剤への配合濃度
では効果が不十分であった。
テン酸およびその塩またはパントテン酸の誘導体および
それらの塩からなる群の中から選ばれる化合物は、いず
れも経皮吸収性が不十分で、通常の外用剤への配合濃度
では効果が不十分であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭素数2〜8
のヒドロキシカルボン酸およびその塩が、これらの経皮
吸収性を高めるとの知見に基づいてなされた。すなわ
ち、本発明の皮膚外用組成物は、以下の(A)および
(B)成分を含有することを特徴とする。 (A)パントテン酸およびその塩またはパントテン酸の
誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ばれる少
なくとも1種の化合物。 (B)炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその
塩から選ばれる少なくとも1種。
のヒドロキシカルボン酸およびその塩が、これらの経皮
吸収性を高めるとの知見に基づいてなされた。すなわ
ち、本発明の皮膚外用組成物は、以下の(A)および
(B)成分を含有することを特徴とする。 (A)パントテン酸およびその塩またはパントテン酸の
誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ばれる少
なくとも1種の化合物。 (B)炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその
塩から選ばれる少なくとも1種。
【0006】
【発明の実施態様】本発明の(A)成分のパントテン酸
は、自然界に広く存在するビタミンB群の一種で、発
酵、動植物からの抽出、化学合成により得ることができ
る。パントテン酸の塩も使用でき、ナトリウム塩、リチ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、
亜鉛塩等があげられる。
は、自然界に広く存在するビタミンB群の一種で、発
酵、動植物からの抽出、化学合成により得ることができ
る。パントテン酸の塩も使用でき、ナトリウム塩、リチ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、
亜鉛塩等があげられる。
【0007】また、パントテン酸の誘導体も使用でき、
パントテニルアルコール等のアルコール型誘導体、パン
トテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチル
エーテル、ベンゾイルパントテニルエチルエーテル等の
エーテル型誘導体、ジカルボエトキシパントテン酸エチ
ルエステル等のエステル型誘導体、パンテチン、パンテ
テイン、パンテテイン−S−スルホネート等のβ−メル
カプトエチルアミンが結合した誘導体等の他、パントテ
ン酸の生体内での活性型であるCoAおよびその誘導体
であるデスルホCoA、8−ブロモデスルホCoA、デ
ホスホCoA、β−ヒドロキシブチリルCoA等が例示
される。また、酸化型CoA(CoA2分子の末端のS
H基同士が酸化によりS−S結合したCoA2量体)、
デホスホ酸化型CoAも用いることができる。また、上
記誘導体の塩、例えばナトリウム塩、リチウム塩、カリ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩等を用
いることもできる。
パントテニルアルコール等のアルコール型誘導体、パン
トテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチル
エーテル、ベンゾイルパントテニルエチルエーテル等の
エーテル型誘導体、ジカルボエトキシパントテン酸エチ
ルエステル等のエステル型誘導体、パンテチン、パンテ
テイン、パンテテイン−S−スルホネート等のβ−メル
カプトエチルアミンが結合した誘導体等の他、パントテ
ン酸の生体内での活性型であるCoAおよびその誘導体
であるデスルホCoA、8−ブロモデスルホCoA、デ
ホスホCoA、β−ヒドロキシブチリルCoA等が例示
される。また、酸化型CoA(CoA2分子の末端のS
H基同士が酸化によりS−S結合したCoA2量体)、
デホスホ酸化型CoAも用いることができる。また、上
記誘導体の塩、例えばナトリウム塩、リチウム塩、カリ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩等を用
いることもできる。
【0008】パントテン酸およびその塩またはパントテ
ン酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ば
れる化合物の少なくとも1種は、本発明の皮膚外用組成
物に0.001〜50%(%は重量%、以下同様)配合
することが好ましく、さらに好ましくは0.005〜2
0%、特に0.01〜10%が好ましい。パントテン酸
およびその塩またはパントテン酸の誘導体およびそれら
の塩からなる群の中から選ばれる化合物の経皮吸収を高
めるべく、種々の物質について経皮吸収量を指標にスク
リーニングを行った結果、炭素数2〜8のヒドロキシカ
ルボン酸およびその塩に目的の効果があることを見出し
た。
ン酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中から選ば
れる化合物の少なくとも1種は、本発明の皮膚外用組成
物に0.001〜50%(%は重量%、以下同様)配合
することが好ましく、さらに好ましくは0.005〜2
0%、特に0.01〜10%が好ましい。パントテン酸
およびその塩またはパントテン酸の誘導体およびそれら
の塩からなる群の中から選ばれる化合物の経皮吸収を高
めるべく、種々の物質について経皮吸収量を指標にスク
リーニングを行った結果、炭素数2〜8のヒドロキシカ
ルボン酸およびその塩に目的の効果があることを見出し
た。
【0009】本発明の(B)成分のヒドロキシカルボン
酸としては、ヒドロキシ基およびカルボキシル基を各1
個以上有する有機酸であればいずれでもよく、炭素鎖が
直鎖のもの、分枝しているもの、環状のもの、また結合
が飽和のもの、不飽和のもの等が用いられる。その塩と
しては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミ
ニウム等の金属塩やトリエタノールアミン、2−アミノ
−2−メチル−1,3−プロパンジオール等の有機塩等
のいずれでもよい。
酸としては、ヒドロキシ基およびカルボキシル基を各1
個以上有する有機酸であればいずれでもよく、炭素鎖が
直鎖のもの、分枝しているもの、環状のもの、また結合
が飽和のもの、不飽和のもの等が用いられる。その塩と
しては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミ
ニウム等の金属塩やトリエタノールアミン、2−アミノ
−2−メチル−1,3−プロパンジオール等の有機塩等
のいずれでもよい。
【0010】ヒドロキシカルボン酸としては以下のもの
が挙げられる。炭素数が2のものとしては、グリコール
酸が挙げられる。炭素数が3のものとしては、乳酸、3
−ヒドロキシプロパン酸、2,3−ジヒドロキシプロパ
ン酸が例示される。炭素数が4のものとしては、メチル
乳酸、リンゴ酸、酒石酸、オキサル酢酸、2−ヒドロキ
シブタン酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシ
ブタン酸、3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸、2
−ヒドロキシ−3−ブテン酸が挙げられる。
が挙げられる。炭素数が2のものとしては、グリコール
酸が挙げられる。炭素数が3のものとしては、乳酸、3
−ヒドロキシプロパン酸、2,3−ジヒドロキシプロパ
ン酸が例示される。炭素数が4のものとしては、メチル
乳酸、リンゴ酸、酒石酸、オキサル酢酸、2−ヒドロキ
シブタン酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシ
ブタン酸、3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸、2
−ヒドロキシ−3−ブテン酸が挙げられる。
【0011】炭素数が5のものとしては、イタ酒石酸、
イタマル酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2,3−ジヒ
ドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシ−3−メチルブタ
ン酸、ヒドロキシピバリン酸、2−ヒドロキシ−2−メ
チルブタンジカルボン酸が例示される。炭素数が6のも
のとしては、クエン酸、イソクエン酸、ガラクツロン
酸、2−ケト−ガラクトン酸、2−ヒドロキシヘキサン
酸、2−ヒドロキシ−2−メチルグルタル酸が挙げられ
る。
イタマル酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2,3−ジヒ
ドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシ−3−メチルブタ
ン酸、ヒドロキシピバリン酸、2−ヒドロキシ−2−メ
チルブタンジカルボン酸が例示される。炭素数が6のも
のとしては、クエン酸、イソクエン酸、ガラクツロン
酸、2−ケト−ガラクトン酸、2−ヒドロキシヘキサン
酸、2−ヒドロキシ−2−メチルグルタル酸が挙げられ
る。
【0012】炭素数が7のものとしては、サリチル酸、
没食子酸、キナ酸、2−ヒドロキシヘプタン酸が例示さ
れる。炭素数が8のものとしては、マンデル酸、4−メ
チルサリチル酸、3−メトキシサリチル酸、2−ヒドロ
キシオクタン酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、3,4
−ジヒドロキシフェニル酢酸、4−ヒドロキシフタル酸
が挙げられる。
没食子酸、キナ酸、2−ヒドロキシヘプタン酸が例示さ
れる。炭素数が8のものとしては、マンデル酸、4−メ
チルサリチル酸、3−メトキシサリチル酸、2−ヒドロ
キシオクタン酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、3,4
−ジヒドロキシフェニル酢酸、4−ヒドロキシフタル酸
が挙げられる。
【0013】またこれらのラクトンやハロゲン化物、硫
化物でもよい。これらの中で好ましくは、炭素数が2〜
8のヒドロキシカルボン酸およびその塩であり、さらに
好ましくはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、ク
エン酸、イソクエン酸、サリチル酸である。
化物でもよい。これらの中で好ましくは、炭素数が2〜
8のヒドロキシカルボン酸およびその塩であり、さらに
好ましくはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、ク
エン酸、イソクエン酸、サリチル酸である。
【0014】本発明の(B)成分であるヒドロキシカル
ボン酸およびその塩は、化学合成、天然物からの抽出、
発酵等の様々な方法で得ることができる。天然物からの
抽出物等においては、ヒドロキシカルボン酸およびその
塩以外の成分も含むが、特に分離・精製を施すことな
く、抽出物等をそのまま使用することができる。天然物
からの抽出の具体例としては、植物、例えばアロエ、サ
トウキビ、カンキツ系カジツ、コケモモなどからの抽出
が挙げられ、以下、アロエからの抽出法を例に挙げて説
明する。
ボン酸およびその塩は、化学合成、天然物からの抽出、
発酵等の様々な方法で得ることができる。天然物からの
抽出物等においては、ヒドロキシカルボン酸およびその
塩以外の成分も含むが、特に分離・精製を施すことな
く、抽出物等をそのまま使用することができる。天然物
からの抽出の具体例としては、植物、例えばアロエ、サ
トウキビ、カンキツ系カジツ、コケモモなどからの抽出
が挙げられ、以下、アロエからの抽出法を例に挙げて説
明する。
【0015】アロエ抽出法としては方法に制限はなく、
通常の抽出法が採用され、水、親水性有機溶媒、含水親
水性有機溶媒、その他の有機溶媒等を使用して抽出され
る。本出願人はアロエ抽出法としていくつかの提案を行
っており、特に好ましくは、以下の方法である(この方
法によるアロエ抽出物をアロエECWと称す)。
通常の抽出法が採用され、水、親水性有機溶媒、含水親
水性有機溶媒、その他の有機溶媒等を使用して抽出され
る。本出願人はアロエ抽出法としていくつかの提案を行
っており、特に好ましくは、以下の方法である(この方
法によるアロエ抽出物をアロエECWと称す)。
【0016】具体的にはアロエ樹液に対してバッチ法に
よる第1回の活性炭処理を行い、次いで活性炭を除去し
た溶液を濃縮し、この濃縮液に対してバッチ法により第
2回の活性炭処理を行い、活性炭を除去して得られた溶
液を採取し、アロエから生理活性作用を有する物質を製
造する(特公平5−5834号公報)。
よる第1回の活性炭処理を行い、次いで活性炭を除去し
た溶液を濃縮し、この濃縮液に対してバッチ法により第
2回の活性炭処理を行い、活性炭を除去して得られた溶
液を採取し、アロエから生理活性作用を有する物質を製
造する(特公平5−5834号公報)。
【0017】ヒドロキシカルボン酸およびその塩は任意
の濃度で配合できるが、0.01〜50%(%は重量
%、以下同様)が好ましく、さらに0.05〜20%が
好ましく、特に0.1〜10%が好ましい。本発明のA
成分とB成分の濃度の比率としては1:50000〜5
000:1が好ましく、さらに1:5000〜500:
1が好ましく、特に1:1000〜100:1が好まし
い。
の濃度で配合できるが、0.01〜50%(%は重量
%、以下同様)が好ましく、さらに0.05〜20%が
好ましく、特に0.1〜10%が好ましい。本発明のA
成分とB成分の濃度の比率としては1:50000〜5
000:1が好ましく、さらに1:5000〜500:
1が好ましく、特に1:1000〜100:1が好まし
い。
【0018】本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分の
他に、通常外用剤に用いられる原料、例えば界面活性
剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸
化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外
線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水等を配合
可能である。
他に、通常外用剤に用いられる原料、例えば界面活性
剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸
化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外
線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水等を配合
可能である。
【0019】具体的には、界面活性剤としては、親油型
グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモ
ノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソ
ルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレー
ト、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、
ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤;ステアリン酸ナト
リウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナト
リウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオ
ン界面活性剤;塩化ステアリルジメチルベンジルアンモ
ニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカ
チオン界面活性剤;塩酸アルキルアミノエチルグリシン
液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することがで
きる。
グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモ
ノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソ
ルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレー
ト、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、
ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤;ステアリン酸ナト
リウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナト
リウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオ
ン界面活性剤;塩化ステアリルジメチルベンジルアンモ
ニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカ
チオン界面活性剤;塩酸アルキルアミノエチルグリシン
液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することがで
きる。
【0020】油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カ
カオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシ
ード油、アボガド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油
等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化
水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然およ
び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリル
アルコール等の天然および合成高級アルコール類;ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデ
シル、コレステロールオレート等のエステル類を例示す
ることができる。
カオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシ
ード油、アボガド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油
等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化
水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然およ
び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリル
アルコール等の天然および合成高級アルコール類;ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデ
シル、コレステロールオレート等のエステル類を例示す
ることができる。
【0021】保湿剤としては、グリセリン、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトー
ル、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等の多価アルコール類;アミノ酸、ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアル
ロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸
等の水溶性高分子物質等を例示することができる。
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトー
ル、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等の多価アルコール類;アミノ酸、ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアル
ロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸
等の水溶性高分子物質等を例示することができる。
【0022】増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、
キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出
物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質;メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セ
ルロース等の半合成高分子物質;カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を例
示することができる。
キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出
物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質;メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セ
ルロース等の半合成高分子物質;カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を例
示することができる。
【0023】防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸
塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニ
ルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、
塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、
エタノール等を例示することができる。
塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニ
ルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、
塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、
エタノール等を例示することができる。
【0024】酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン
酸等を;キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、
エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタ
リン酸塩、グルコン酸等を;pH調整剤としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミ
ン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウ
ム等をそれぞれ例示することができる。
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン
酸等を;キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、
エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタ
リン酸塩、グルコン酸等を;pH調整剤としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミ
ン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウ
ム等をそれぞれ例示することができる。
【0025】紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル
パラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシ
サイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示
することができる。
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル
パラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシ
サイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示
することができる。
【0026】ビタミン類としては、ビタミンA、本発明
のA成分以外のビタミンB群、ビタミンC、ビタミン
D、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミン
P、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザ
ノール、α−リポ酸、オロット酸およびその誘導体等を
例示することができる。
のA成分以外のビタミンB群、ビタミンC、ビタミン
D、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミン
P、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザ
ノール、α−リポ酸、オロット酸およびその誘導体等を
例示することができる。
【0027】アミノ酸類としては、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニ
ン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニ
ン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよび
その誘導体等を例示することができる。
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニ
ン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニ
ン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよび
その誘導体等を例示することができる。
【0028】なお任意成分は、これらに限定されるもの
ではない。上記必須成分と任意成分を適当に配合するこ
により、例えば、本発明のA成分を0.001〜50
%、B成分を0.01〜50%、任意成分として油分0
〜80%、界面活性剤0〜12%、保湿剤1〜15%、
精製水バランス、防腐剤微量を含有する皮膚外用剤を提
供することができる。
ではない。上記必須成分と任意成分を適当に配合するこ
により、例えば、本発明のA成分を0.001〜50
%、B成分を0.01〜50%、任意成分として油分0
〜80%、界面活性剤0〜12%、保湿剤1〜15%、
精製水バランス、防腐剤微量を含有する皮膚外用剤を提
供することができる。
【0029】皮膚化粧料として用いる場合の具体例を示
すと、以下の通りである。 (1)皮膚用クリーム 本発明のA成分0.01〜10%、本発明のB成分0.
1〜10%、油分20〜70%、界面活性剤2〜7%、
保湿剤1〜10%、pH調整剤0〜3%、精製水バラン
ス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
すと、以下の通りである。 (1)皮膚用クリーム 本発明のA成分0.01〜10%、本発明のB成分0.
1〜10%、油分20〜70%、界面活性剤2〜7%、
保湿剤1〜10%、pH調整剤0〜3%、精製水バラン
ス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
【0030】(2)乳液 本発明のA成分0.01〜10%、本発明のB成分0.
1〜10%、油分10〜40%、アルコール類0〜15
%、界面活性剤1〜5%、保湿剤1〜10%、増粘剤0
〜2%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤
微量、香料微量を含有する組成物。
1〜10%、油分10〜40%、アルコール類0〜15
%、界面活性剤1〜5%、保湿剤1〜10%、増粘剤0
〜2%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤
微量、香料微量を含有する組成物。
【0031】(3)化粧水、美容液 本発明のA成分0.01〜10%、本発明のB成分0.
1〜10%、油分0〜40%、アルコール類0〜20
%、界面活性剤0〜2%、保湿剤2〜15%、増粘剤0
〜2%、酸化防止剤0〜0.5%、キレート剤0〜0.
1%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微
量、色素0〜微量、香料微量を含有する組成物。
1〜10%、油分0〜40%、アルコール類0〜20
%、界面活性剤0〜2%、保湿剤2〜15%、増粘剤0
〜2%、酸化防止剤0〜0.5%、キレート剤0〜0.
1%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微
量、色素0〜微量、香料微量を含有する組成物。
【0032】(4)パック剤 本発明のA成分0.01〜10%、本発明のB成分0.
1〜10%、アルコール類2〜10%、保湿剤2〜10
%、無機粉体0〜20%、造膜剤10〜20%、精製水
バランス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
1〜10%、アルコール類2〜10%、保湿剤2〜10
%、無機粉体0〜20%、造膜剤10〜20%、精製水
バランス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
【0033】(5)ジェル剤 本発明のA成分0.01〜10%、本発明のB成分0.
1〜10%、アルコール類0〜10%、保湿剤2〜20
%、増粘剤1〜20%、pH調整剤0〜3%、精製水バ
ランス、防腐剤微量、色素0〜微量、香料微量を含有す
る組成物。
1〜10%、アルコール類0〜10%、保湿剤2〜20
%、増粘剤1〜20%、pH調整剤0〜3%、精製水バ
ランス、防腐剤微量、色素0〜微量、香料微量を含有す
る組成物。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、(A)成分のパントテ
ン酸およびその塩またはパントテン酸の誘導体およびそ
れらの塩からなる群の中から選ばれる化合物の経皮吸収
を高め、これらの高い効果を保ちつつ、(B)成分の炭
素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその塩の持つ
角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮膚細胞
の再生促進作用、創傷治癒作用等により、肌質(つや、
きめ等)改善、小じわなどの皮膚老化の改善効果が得ら
れる。
ン酸およびその塩またはパントテン酸の誘導体およびそ
れらの塩からなる群の中から選ばれる化合物の経皮吸収
を高め、これらの高い効果を保ちつつ、(B)成分の炭
素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその塩の持つ
角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮膚細胞
の再生促進作用、創傷治癒作用等により、肌質(つや、
きめ等)改善、小じわなどの皮膚老化の改善効果が得ら
れる。
【0035】これらを配合することにより、優れた効果
を持ち、かつ安全性の高い医薬品、医薬部外品、化粧品
等の皮膚外用組成物が提供される。本発明の皮膚外用組
成物は、各種化粧用クリーム、乳液、化粧水、美容液、
パック剤、アンダーメークアップ、ファンデーション、
ジェル剤、軟膏等の種々の形態で幅広く使用できる。
を持ち、かつ安全性の高い医薬品、医薬部外品、化粧品
等の皮膚外用組成物が提供される。本発明の皮膚外用組
成物は、各種化粧用クリーム、乳液、化粧水、美容液、
パック剤、アンダーメークアップ、ファンデーション、
ジェル剤、軟膏等の種々の形態で幅広く使用できる。
【0036】
実施例1 薬効成分の生物学的利用能に関する要因として経皮吸収
性がある。次の方法によりパントテン酸およびその塩、
またはパントテン酸誘導体およびそれらの塩のin v
itroにおける経皮吸収量を測定し、その向上効果を
検討した。即ち、ヘアレスマウス(Hos:hr−1、
雌)の背部皮膚を切り取り、これを垂直型拡散セルのド
ナーとリザーバー間に表皮側が上になるようにはさみ固
定した。次にリザーバー側をリンゲル液で満たした後、
撹拌しながら37℃に保温し、続いてドナー側の皮膚上
に、下記に示す各種組成物を50mgを添加した。その
後、経時的にリンゲル液の一部をサンプリングし、リン
ゲル液中のパントテン酸およびその塩、またはパントテ
ン酸誘導体およびそれらの塩の量を高速液体クロマトグ
ラフィーにより測定して、各種組成物におけるパントテ
ン酸およびその塩、またはパントテン酸誘導体およびそ
れらの塩の経吸収性を評価した。24時間後の測定結果
を表1に示す。なお、結果をA成分のみの透過率を1と
して、その相対値で示す。また、組成中配合量は重量%
で示す(以下同じ)。
性がある。次の方法によりパントテン酸およびその塩、
またはパントテン酸誘導体およびそれらの塩のin v
itroにおける経皮吸収量を測定し、その向上効果を
検討した。即ち、ヘアレスマウス(Hos:hr−1、
雌)の背部皮膚を切り取り、これを垂直型拡散セルのド
ナーとリザーバー間に表皮側が上になるようにはさみ固
定した。次にリザーバー側をリンゲル液で満たした後、
撹拌しながら37℃に保温し、続いてドナー側の皮膚上
に、下記に示す各種組成物を50mgを添加した。その
後、経時的にリンゲル液の一部をサンプリングし、リン
ゲル液中のパントテン酸およびその塩、またはパントテ
ン酸誘導体およびそれらの塩の量を高速液体クロマトグ
ラフィーにより測定して、各種組成物におけるパントテ
ン酸およびその塩、またはパントテン酸誘導体およびそ
れらの塩の経吸収性を評価した。24時間後の測定結果
を表1に示す。なお、結果をA成分のみの透過率を1と
して、その相対値で示す。また、組成中配合量は重量%
で示す(以下同じ)。
【0037】〈検体の組成〉 A成分:表1に示す成分および量 B成分:表1に示す成分および量 エタノール:50% グリセリン:20% 精製水:バランス 1N水酸化ナトリウムまたは塩酸にてpH4.0に調整
【0038】
【表1】 表1:使用A,B成分、その量および評価結果 配合 配合 皮膚透過 No. A成分 量(%) B成分 量(%) 量相対値 1 比較例 パントテン酸ナトリウム 5.0 − − 1 2 本発明品 パントテン酸ナトリウム 5.0 2-ヒドロキシ 1.0 3.5 オクタン酸 3 比較例 パントテニルエチル 0.5 − − 1 エーテル 4 本発明品 パントテニルエチル 0.5 アロエECW 5.0 3.9 エーテル 5 比較例 パンテテイン 1.0 − − 1 6 本発明品 パンテテイン 1.0 クエン酸 8.0 4.4 ナトリウム 7 比較例 CoA・3リチウム 0.01 − − 1 8 本発明品 CoA・3リチウム 0.01 リンゴ酸 5.0 5.6 9 比較例 酸化型CoA・6ナトリウム 1.0 − − 1 10 本発明品 酸化型CoA・6ナトリウム 1.0 グリコール酸 1.0 6.7 11 比較例 パントテニルアルコール 10.0 − − 1 12 本発明品 パントテニルアルコール 10.0 乳酸 0.1 4.8 13 比較例 パントテニルアルコール 10.0 2-ヒドロキシ 4.0 1.2 ヘキサデカン酸 表1の結果から、A成分にB成分を組み合わせることに
より、A成分の経皮吸収性が大きく改善されることがわ
かる。
より、A成分の経皮吸収性が大きく改善されることがわ
かる。
【0039】実施例2 表2に示す油性成分および水溶性成分を別々に70℃で
溶解した後、溶液を撹拌しながら混合して乳化させ、室
温まで冷却し、表2に示すクリームを調製した。
溶解した後、溶液を撹拌しながら混合して乳化させ、室
温まで冷却し、表2に示すクリームを調製した。
【0040】
【表2】 表2:クリームの組成 本 発 明 品 比 較 例 成 分 試料No. 1 2 3 4 5 6 7 1 ラノリン 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2 モノステアリン酸ソルビタン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 3 モノパルミチン酸 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 ポリオキシエチレンソルビタン 4 蜜ロウ 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 5 スクワラン 23.0 23.0 23.0 23.0 23.0 23.0 23.0 6 流動パラフィン 23.0 23.0 23.0 23.0 23.0 23.0 23.0 7 パントテニルエチルエーテル 2.0 − − − − − − 8 パンテテイン-S- − 6.0 − − − − 6.0 スルホネート・カルシウム 9 ベンゾイルパントテニル − − 4.0 − − − − エチルエーテル 10 酸化型CoA − − − 0.1 − − − 11 グリコール酸 2.0 − − − − 2.0 − 12 リンゴ酸 − 0.1 − − − − − 13 サリチル酸 − − 2.0 − − − − 14 クエン酸 − − − 10.0 − − − 15 プロピレングリコール 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 16 ジブチレングリコール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 17 メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 18 水酸化カリウム 微量 微量 微量 微量 微量 微量 微量 19 精製水 バ ラ ン ス
【0041】このようにして調製したクリームの有効性
を下記のようにして評価した。すなわち、秋から冬にか
けて下脚に荒れ肌を生じやすい35〜60才の男性を2
0名選び、1日2回(朝と夜)連続4週間、本発明と比
較例を使用させた後、荒れ肌の改善効果を調べた。荒れ
肌の改善効果は、荒れ肌状態を反映する角層水分量をS
KICON−200(IBS社)を用いて測定し、初期
値と4週間後の測定値との比を改善度(改善度=4週間
後測定値/初期値×100)とし、その平均値により示
した。さらにクリーム塗布部の落屑の改善程度をハイス
コープ(HiROX社)を用い、拡大して肉眼観察し、
落屑量を以下のように3段階に分類し、それぞれのパネ
ラー数を示した。 〈落屑レベルの分類〉 ++:落屑が多い +:落屑がやや多い −:落屑がわずかに認められるか殆んどなし 結果を表3に示す
を下記のようにして評価した。すなわち、秋から冬にか
けて下脚に荒れ肌を生じやすい35〜60才の男性を2
0名選び、1日2回(朝と夜)連続4週間、本発明と比
較例を使用させた後、荒れ肌の改善効果を調べた。荒れ
肌の改善効果は、荒れ肌状態を反映する角層水分量をS
KICON−200(IBS社)を用いて測定し、初期
値と4週間後の測定値との比を改善度(改善度=4週間
後測定値/初期値×100)とし、その平均値により示
した。さらにクリーム塗布部の落屑の改善程度をハイス
コープ(HiROX社)を用い、拡大して肉眼観察し、
落屑量を以下のように3段階に分類し、それぞれのパネ
ラー数を示した。 〈落屑レベルの分類〉 ++:落屑が多い +:落屑がやや多い −:落屑がわずかに認められるか殆んどなし 結果を表3に示す
【0042】
【表3】 表3:評価結果 落 屑 の 程 度 角層水分量 開始時 4週間後 (改善度) ++ + - ++ + - 本発明品 1 177 15 5 0 0 1 19 2 169 15 5 0 2 4 14 3 185 16 4 0 0 3 17 4 157 17 3 0 1 7 12 比較例 5 109 15 5 0 11 8 1 6 75 17 3 0 16 4 0 7 113 19 1 0 15 2 3 表3の結果から、本発明は比較例に比べ、角質水分量の
増加および落屑量の減少が認められ、顕著な荒れ肌の改
善効果を示すことがわかる。
増加および落屑量の減少が認められ、顕著な荒れ肌の改
善効果を示すことがわかる。
【0043】実施例3 表4に示す成分1〜4および成分5〜11を別々に70
℃で加熱溶解した後、混合乳化し、冷却しながら途中で
成分12を加えて室温まで冷却し、乳液を調製した。な
お、配合量は重量%で表す。
℃で加熱溶解した後、混合乳化し、冷却しながら途中で
成分12を加えて室温まで冷却し、乳液を調製した。な
お、配合量は重量%で表す。
【0044】
【表4】 表4:乳液の組成 成 分 本発明品 比較例 1 スクワラン 5.0 5.0 2 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 2.0 3 セトステアリルアルコール 1.0 1.0 4 モノステアリン酸グリセリン 1.5 1.5 5 モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5 1.5 6 トリエタノールアミン 0.8 0.8 7 プロピレングリコール 6.0 6.0 8 パンテティン-S-スルホネート・Ca 4.0 − 9 グリコール酸 1.0 − 10 メチルパラベン 0.3 0.3 11 精製水 バランス バランス 12 香料 微量 微量
【0045】このようにして調製した乳液の有効性を下
記のようにして評価した。すなわち、35〜55才の女
性20名選び、1日2回(朝と夜)、連続3カ月本発明
品と比較例をハーフ・フェイス法で左右顔面に別々に使
用させた後、肌のつや、きめ、くすみ等の肌質、および
小じわの改善の程度を調べた。結果を表5に示す。
記のようにして評価した。すなわち、35〜55才の女
性20名選び、1日2回(朝と夜)、連続3カ月本発明
品と比較例をハーフ・フェイス法で左右顔面に別々に使
用させた後、肌のつや、きめ、くすみ等の肌質、および
小じわの改善の程度を調べた。結果を表5に示す。
【0046】
【表5】 表5:評価結果 本発明 本発明が 比較例が 比較例 評価項目 がよい ややよい 同等 ややよい がよい 肌質の改善 6 8 5 1 0 小じわの改善 8 6 4 2 0
【0047】表5の結果から、本発明品であるA成分と
B成分を併用した乳液は、比較例に比べ肌の艶やきめ、
くすみ等の肌質、および小じわについて明らかに優れた
改善効果を示した。なお、上記乳液の3ケ月間の使用中
および使用後においても、皮膚の状態に異常は認められ
なかった。
B成分を併用した乳液は、比較例に比べ肌の艶やきめ、
くすみ等の肌質、および小じわについて明らかに優れた
改善効果を示した。なお、上記乳液の3ケ月間の使用中
および使用後においても、皮膚の状態に異常は認められ
なかった。
【0048】実施例4 表6に示す成分を混合して、化粧水を調製した。なお、
配合量は重量%で表す。
配合量は重量%で表す。
【0049】
【表6】 表6:化粧料の組成 成 分 本発明品 比較例 1 アセチルパントテニルエチルエーテル 2.0 − 2 乳酸 4.0 − 3 1,3-ブチレングリコール 3.0 3.0 4 エタノール 5.0 5.0 5 メチルパラベン 0.1 0.1 6 水酸化ナトリウム 微量 微量 7 精製水 バランス バランス 8 香料 微量 微量 このようにして調製した本発明品である化粧水の有効性
を実施例3と同様にして評価した。結果を表7に示す。
を実施例3と同様にして評価した。結果を表7に示す。
【0050】
【表7】 表7:評価結果 本発明 本発明が 比較例が 比較例 評価項目 がよい ややよい 同等 ややよい がよい 肌質の改善 5 10 4 1 0 小じわの改善 7 7 5 1 0
【0051】表7の結果から、本発明品であるA成分と
B成分を併用した化粧水は、比較例に比べ、肌の艶やき
め、くすみ等の肌質、および小じわについて明らかに優
れた改善効果を示した。なお、上記化粧水の3ケ月間の
使用中および使用後においても、皮膚の状態に異常は認
められなかった。
B成分を併用した化粧水は、比較例に比べ、肌の艶やき
め、くすみ等の肌質、および小じわについて明らかに優
れた改善効果を示した。なお、上記化粧水の3ケ月間の
使用中および使用後においても、皮膚の状態に異常は認
められなかった。
【0052】実施例5 表8に示す成分を混合して、ジェル剤を調製した。な
お、配合量は重量%で表す。このようにして調製した本
発明品であるジェル剤の有効性を実施例3と同様にして
評価した。その結果、本発明品であるA成分とB成分を
併用したジェル剤は、比較例に比べ、肌の艶やきめ、く
すみ等の肌質、および小じわについて明らかに優れた改
善効果を示した。なお、上記ジェル剤の3ケ月間の使用
中及び使用後においても、皮膚の状態に異常は認められ
なかった。
お、配合量は重量%で表す。このようにして調製した本
発明品であるジェル剤の有効性を実施例3と同様にして
評価した。その結果、本発明品であるA成分とB成分を
併用したジェル剤は、比較例に比べ、肌の艶やきめ、く
すみ等の肌質、および小じわについて明らかに優れた改
善効果を示した。なお、上記ジェル剤の3ケ月間の使用
中及び使用後においても、皮膚の状態に異常は認められ
なかった。
【0053】
【表8】 表8:ジェル剤の組成 成 分 本発明品 比較例 1 パンテチン 2.0 − 2 酒石酸 4.0 − 3 キサンタンガム 1.0 1.0 4 1,3-ブチレングリコール 5.0 5.0 5 グリセリン 5.0 5.0 6 メチルパラベン 0.1 0.1 7 水酸化ナトリウム 微量 微量 8 精製水 バランス バランス 9 香料 微量 微量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31:195) (72)発明者 清水 知和 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)パントテン酸およびその塩または
パントテン酸の誘導体およびそれらの塩からなる群の中
から選ばれる少なくとも1種の化合物と、 (B)炭素数2〜8のヒドロキシカルボン酸およびその
塩から選ばれる少なくとも1種とを含有することを特徴
とする皮膚外用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8756795A JPH08259420A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 皮膚外用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8756795A JPH08259420A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 皮膚外用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08259420A true JPH08259420A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13918578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8756795A Pending JPH08259420A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 皮膚外用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08259420A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775486A1 (de) * | 1995-11-23 | 1997-05-28 | Beiersdorf Aktiengesellschaft | Gegen Bakterien, Mycota und Viren wirksame Zusammensetzungen auf der Basis von alpha-Hydroxyalkansäuren und Squalen |
WO1997026858A1 (de) * | 1996-01-22 | 1997-07-31 | Beiersdorf Ag | Gegen bakterien, parasiten, protozoen, mycota and viren wirksame zusammensetzungen auf der basis von squalen und sphingolipiden |
DE10100015A1 (de) * | 2001-01-02 | 2002-08-14 | Vetcom Pharma Gmbh | Sprühbare enzymhaltige Zusammensetzung |
EP1293193A1 (fr) * | 2001-09-17 | 2003-03-19 | L'oreal | Utilisation de l'acide pantéthéine sulfonique et/ou de ses sels en tant qu'agent anti-radicalaire |
JP2011231128A (ja) * | 2011-08-19 | 2011-11-17 | Ikeda Mohando:Kk | 角層細胞分化正常化用皮膚外用剤 |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP8756795A patent/JPH08259420A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0775486A1 (de) * | 1995-11-23 | 1997-05-28 | Beiersdorf Aktiengesellschaft | Gegen Bakterien, Mycota und Viren wirksame Zusammensetzungen auf der Basis von alpha-Hydroxyalkansäuren und Squalen |
WO1997026858A1 (de) * | 1996-01-22 | 1997-07-31 | Beiersdorf Ag | Gegen bakterien, parasiten, protozoen, mycota and viren wirksame zusammensetzungen auf der basis von squalen und sphingolipiden |
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