JP3742672B2 - 皮膚外用組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、刺激の少ない皮膚外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒドロキシカルボン酸およびその塩には角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮膚細胞の再生促進作用、創傷治癒作用等があり、肌質(つや、きめ等)の改善、小じわなどの皮膚老化の改善効果があることが知られている(特開昭63−166837号公報)。
また、一般に海藻抽出物には保湿作用があることも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ヒドロキシカルボン酸およびその塩は一部の人に対して皮膚刺激作用があり、特に有用な効果の高いことが知られている低いpHにおいて用いようとすると、皮膚刺激が大きくなる。その結果、皮膚が赤くなる、かゆみ、ぴりぴり感、痛みを感ずるなどの問題がある。
したがって、ヒドロキシカルボン酸およびその塩の有効性を保ちつつ、皮膚刺激を抑えることが課題となっており、本発明はこれを解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では特定の海藻抽出物が、この皮膚刺激を緩和することを見出した。
すなわち、本発明の皮膚外用組成物は、以下の(A)および(B)成分を含有することを特徴とする。
(A)ヒドロキシカルボン酸およびその塩から選ばれる少なくとも1種。
(B)アオサ科(Ulvaceae)、オゴノリ科(Gracilariaceae)、テングサ科(Gelidiaceae)、ミリン科(Solieriaceae)、コンブ科(Laminariaceae)、アイヌワカメ科(Alariaceae)、ホンダワラ科(Sargassaceae)、ヒバマタ科(Fucaceae)、フノリ科(Gloiopeltidaceae)、ヒトエグサ科(Monostromataceae)、ミル科(Codiaceae)、ウシケノリ科(Bangiaceae)、スギノリ科(Gigartinaceae)、カギノリ科(Bonnemaisoniaceae)、イバラノリ科(Hypneaceae)、ナガマツモ科(Chordariaceae)、モヅク科(Nemacystaceae)、ダービリア科(Durvilleaceae)、レッソニア科(Lessoniaceae)およびダルス科(Rhodymeniaceae)に属する海藻の抽出物から選ばれる少なくとも1種。
【0005】
【発明の実施態様】
本発明の(A)成分のヒドロキシカルボン酸としては、ヒドロキシ基およびカルボキシル基を各1個以上有する有機酸であればいずれでもよく、炭素鎖が直鎖のもの、分枝しているもの、環状のもの、また結合が飽和のもの、不飽和のもの等が用いられる。その塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム等の金属塩やトリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンバオール等の有機塩等のいずれでもよい。
【0006】
ヒドロキシカルボン酸としては以下のものが挙げられる。
炭素数が2のものとしては、グリコール酸が挙げられる。
炭素数が3のものとしては、乳酸、3−ヒドロキシプロパン酸、2,3−ジヒドロキシプロパン酸が例示される。
炭素数が4のものとしては、メチル乳酸、リンゴ酸、酒石酸、オキサル酢酸、2−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸、2−ヒドロキシ−3−ブテン酸が挙げられる。
【0007】
炭素数が5のものとしては、イタ酒石酸、イタマル酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2,3−ジヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸、ヒドロキシピバリン酸、2−ヒドロキシ−2−メチルブタンジカルボン酸が例示される。
炭素数が6のものとしては、クエン酸、イソクエン酸、ガラクツロン酸、2−ケト−ガラクトン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシ−2−メチルグルタル酸が挙げられる。
【0008】
炭素数が7のものとしては、サリチル酸、没食子酸、キナ酸、2−ヒドロキシヘプタン酸が例示される。
炭素数が8のものとしては、マンデル酸、4−メチルサリチル酸、3−メトキシサリチル酸、2−ヒドロキシオクタン酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、3,4−ジヒドロキシフェニル酢酸、4−ヒドロキシフタル酸が挙げられる。
炭素数が9以上のものとしては、3−フェニル乳酸、3−ヒドロキシ−4−メトキシマンデル酸、4−ヒドロキシデカン酸、12−ヒドロキシドデカン酸、4−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルブタン酸等が挙げられる。
【0009】
またこれらのラクトンやハロゲン化物、硫化物でもよい。
これらの中で好ましくは、炭素数が2〜8のヒドロキシカルボン酸であり、さらに好ましくはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、サリチル酸である。
【0010】
本発明の(A)成分であるヒドロキシカルボン酸およびその塩は、化学合成、天然物からの抽出、発酵等の様々な方法で得ることができる。天然物からの抽出物等においては、ヒドロキシカルボン酸およびその塩以外の成分も含むが、特に分離・精製を施すことなく、抽出物等をそのまま使用することができる。天然物からの抽出の具体例としては、植物、例えばアロエ(アロエベラ、キダチアロエ等)、サトウキビ、カンキツ系カジツ、コケモモなどからの抽出が挙げられ、以下、アロエからの抽出法を例に挙げて説明する。
【0011】
アロエ抽出法としては方法に制限はなく、通常の抽出法が採用され、水、親水性有機溶媒、含水親水性有機溶媒、その他の有機溶媒等を使用して抽出される。本出願人はアロエ抽出法としていくつかの提案を行っており、特に好ましくは、以下の方法である(この方法によるアロエ抽出物をアロエECWと称す)。
【0012】
具体的にはアロエ樹液に対してバッチ法による第1回の活性炭処理を行い、次いで活性炭を除去した溶液を濃縮し、この濃縮液に対してバッチ法により第2回の活性炭処理を行い、活性炭を除去して得られた溶液を採取し、アロエから生理活性作用を有する物質を製造する(特公平5−5834号公報)。
ヒドロキシカルボン酸およびその塩は任意の濃度で配合できるが、0.01〜50%(%は重量%、以下同様)が好ましく、さらに0.05〜20%が好ましく、特に0.1〜10%が好ましい。
【0013】
ヒドロキシカルボン酸およびその塩の刺激を緩和すべく、種々の海藻抽出物についてモルモットおよびヒトの皮膚刺激を指標にスクリーニングを行った結果、本発明の(B)成分であるアオサ科(Ulvaceae)、オゴノリ科(Gracilariaceae)、テングサ科(Gelidiaceae)、ミリン科(Solieriaceae)、コンブ科(Laminariaceae)、アイヌワカメ科(Alariaceae)、ホンダワラ科(Sargassaceae)、ヒバマタ科(Fucaceae)、フノリ科(Gloiopeltidaceae)、ヒトエグサ科(Monostromataceae)、ミル科(Codiaceae)、ウシケノリ科(Bangiaceae)、スギノリ科(Gigartinaceae)、カギノリ科(Bonnemaisoniaceae)、イバラノリ科(Hypneaceae)、ナガマツモ科(Chordariaceae)、モヅク科(Nemacystaceae)、ダービリア科(Durvilleaceae)、レッソニア科(Lessoniaceae)、ダルス科(Rhodymeniaceae)に属する海藻の抽出物に目的の効果が得られる事を見出した。
【0014】
一方、従来から海藻抽出物は保湿性を高めるなど皮膚に良いとされているが、例えばシオグサ科(Cladophoraceae)、シオミドロ科(Ectocarpaceae)の抽出物には、ヒドロキシカルボン酸およびその塩の刺激を緩和する効果が認められず、この効果は本発明の特定海藻類の抽出物に特異的なものであった。
本発明に用いられるアオサ科に属する海藻としてはアオサ属(Ulva)、アオノリ属(Enteromorpha)、クロヒトエ属(Ulvaria)等が用いられるが、好ましくはアオサ属、アオノリ属である。
【0015】
本発明に用いられるオゴノリ科に属する海藻としてはオゴノリ属(Gracilaria)、ツルシラモ属(Gracilariopsis)、ナミイワタケ属(Tylotus)、テングサモドキ属(Gelidiopsis)等が用いられるが、好ましくはオゴノリ属、ツルシラモ属である。
【0016】
本発明に用いられるテングサ科に属する海藻としてはマクサ属(Gelidium)、ヒラクサ属(Beckerella)、オバクサ属(Pterocladia)、ユイキリ属(Acanthopeltis)等が用いられるが、好ましくはマクサ属である。
本発明に用いられるミリン科に属する海藻としてはキリンサイ属(Eucheuma)、トサカノリ属(Meristotheca)、ミリン属(Solieria)、エゾナメシ属(Turnerella)等が用いられるが、好ましくはキリンサイ属、トサカノリ属である。
【0017】
本発明に用いられるコンブ科に属する海藻としてはコンブ属(Laminaria)、トロロコンブ属(Kjellmaniella)、カジメ属(Ecklonia)、アラメ属(Eisenia)、アントクメ属(Eckloniopsis)、アナメ属(Agarum)、スジメ属(Costaria)、ネコアシコンブ属(Arthrothamnus)、クロシオメ属(Hedophyllum)等が用いられるが、好ましくはコンブ属、トロロコンブ属、カジメ属、アラメ属、アントクメ属である。
【0018】
本発明に用いられるアイヌワカメ科に属する海藻としてはワカメ属(Undaria)、アイヌワカメ属(Alaria)等が用いられるが、好ましくはワカメ属、アイヌワカメ属である。
本発明に用いられるホンダワラ科に属する海藻としてはヒジキ属(Hizikia)、ホンダワラ属(Sargassum)、ラッパモク属(Turbinaria)、ヤバネモク属(Cystoseira)、ジョロモク属(Myagropsis)、スギモク属(Coccophora)等が用いられるが、好ましくはヒジキ属、ホンダワラ属である。
【0019】
本発明に用いられるヒバマタ科に属する海藻としてはアスコフィラム属(Ascophyllum)、ヒバマタ属(Fucus)、エゾイシゲ属(Pelvetia)等が用いられるが、好ましくはアスコフィラム属、ヒバマタ属である。
本発明に用いられるフノリ科に属する海藻としてはフノリ属(Gloiopeltis)等が用いられるが、好ましくはフノリ属である。
【0020】
本発明に用いられるヒトエグサ科に属する海藻としてはヒトエグサ属(Monostroma)、モツキヒトエ属(Kornmannia)等が用いられるが、好ましくはヒトエグサ属である。
本発明に用いられるミル科に属する海藻としてはミル属(Codium)等が用いられるが、好ましくはミル属である。
本発明に用いられるウシケノリ科に属する海藻としてはアマノリ属(Porphyra)、ウシケノリ属(Bangia)等が用いられるが、好ましくはアマノリ属である。
【0021】
本発明に用いられるスギノリ科に属する海藻としてはスギノリ属(Gingartina)、アカバギンナンソウ属(Rhodoglossum)、ツノマタ属(Chondrus)等が用いられるが、好ましくはスギノリ属、アカバギンナンソウ属、ツノマタ属である。
【0022】
本発明で用いられるカギノリ科に属する海藻としてはカギケノリ属(Asparagopsis)、カギノリ属(Bonnemaisonia)等が用いられるが、好ましくはカギケノリ属である。
本発明に用いられるイバラノリ科に属する海藻としてはイバラノリ属(Hypnea)等が用いられるが、好ましくはイバラノリ属である。
【0023】
本発明に用いられるナガマツモ科に属する海藻としてはマツモ属(Analipus)、オキナワモヅク属(Cladosiphon)等が用いられるが、好ましくはマツモ属、オキナワモヅク属である。
本発明に用いられるモヅク科に属する海藻としてはモヅク属(Nemacystis)等が用いられるが、好ましくはモヅク属である。
【0024】
本発明に用いられるダービリア科に属する海藻としてはダービリア属(Durvillea)等が用いられるが、好ましくはダービリア属である。
本発明で用いられるレッソニア科に属する海藻としてはレッソニア属(Lessonia)、マクロシスティス属(Macrocystis)等が用いられるが、好ましくはレッソニア属、マクロシスティス属である。
本発明に用いられるダルス科に属する海藻としてはダルス属(Rhodymenia)等が用いられるが、好ましくはダルス属である。
【0025】
本発明の(B)成分を抽出するに際して、海藻は、未乾燥の状態でもよいが、風乾あるいは凍結乾燥等の方法で乾燥してから抽出に供するのが抽出効率の点で好ましい。
本発明の(B)成分を抽出する方法に制限はなく、通常の抽出法が採用され、水、塩化ナトリウム溶液、親水性有機溶媒、含水親水性有機溶媒、その他の有機溶媒等を使用して海藻から抽出される。
【0026】
親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等のグリコール、グリセリン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等、またはこれらの混液などが挙げられる。
特に、水または水とメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコールとの混合物を用いて抽出することが好ましい。その場合の水と低級アルコールの比率は、低級アルコール/水が0/100〜70/30(V/V:体積比)であることが好ましく、より好ましくは0/100〜40/60である。
【0027】
海藻乾燥物と抽出溶媒との比率は、海藻乾燥物/溶媒比が1/50〜1/2の範囲が好ましい。
また、その他の抽出条件としては、抽出温度は特に制限はないが、5〜80℃、好ましくは5〜50℃の範囲で、1〜24時間、撹拌しながら行なうのが好ましく、抽出pHは、極端な酸性、アルカリ性に傾かなければ特に制限はない。
【0028】
上記の抽出操作で生じた抽出残渣に抽出操作を繰返すことにより、抽出効率を上げることも可能である。
なお、この抽出液はそのまま用いても、あるいは希釈液としたり、濃縮エキスとしてもよく、また、凍結乾燥などにより乾燥粉末物としたり、ペースト状に調製してもよい。
【0029】
乾燥粉末に調製した場合には、水または水を含むメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコールにあらかじめ溶解して用いるか、あるいは後述の水を含む外用組成物中で可溶化して用いるのが好ましい。
【0030】
海藻抽出物は任意の濃度で配合できるが、0.01〜50%が好ましく、さらに0.05〜20%が好ましく、特に0.1〜10%が好ましい。
また本発明のA成分とB成分の濃度の比率としては1:5000〜5000:1が好ましく、さらに1:250〜250:1が好ましく、特に1:100〜100:1が好ましい。
【0031】
本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分の他に、通常外用剤に用いられる原料、例えば界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水等を配合可能である。
【0032】
具体的には、界面活性剤としては、親油型グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤;塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤;塩酸アルキルアミノエチルグリシン液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することができる。
【0033】
油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然および合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然および合成高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類を例示することができる。
【0034】
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;アミノ酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等を例示することができる。
【0035】
増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質;メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物質;カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を例示することができる。
【0036】
防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール等を例示することができる。
【0037】
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等を;キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等を;pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することができる。
【0038】
紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することができる。
【0039】
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸およびその誘導体等を例示することができる。
【0040】
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよびその誘導体等を例示することができる。
【0041】
なお任意成分は、これらに限定されるものではない。上記必須成分と任意成分を適当に配合するこにより、例えば、本発明のA成分を0.01〜50%、B成分を0.01〜50%、任意成分として油分0〜80%、界面活性剤0〜12%、保湿剤1〜15%、精製水バランス、防腐剤微量を含有する皮膚外用剤を提供することができる。
【0042】
皮膚化粧料として用いる場合の具体例を示すと、以下の通りである。
(1)皮膚用クリーム
本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1〜10%、油分10〜70%、界面活性剤2〜7%、保湿剤1〜10%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
【0043】
(2)乳液
本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1〜10%、油分10〜40%、アルコール類0〜15%、界面活性剤1〜5%、保湿剤1〜10%、増粘剤0〜2%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
【0044】
(3)化粧水、美容液
本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1〜10%、油分0〜40%、アルコール類0〜20%、界面活性剤0〜2%、保湿剤2〜15%、増粘剤0〜2%、酸化防止剤0〜0.5%、キレート剤0〜0.1%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微量、色素0〜微量、香料微量を含有する組成物。
【0045】
(4)パック剤
本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1〜10%、アルコール類2〜10%、保湿剤2〜10%、無機粉体0〜20%、造膜剤10〜20%、精製水バランス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。
【0046】
(5)ジェル剤
本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1〜10%、アルコール類0〜10%、保湿剤2〜20%、増粘剤1〜20%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微量、色素0〜微量、香料微量を含有する組成物。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、ヒドロキシカルボン酸およびその塩の持つ角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮膚細胞の再生促進作用、創傷治癒作用等により、肌質(つや、きめ等)の改善、小じわなどの皮膚老化の改善効果が得られ、しかも特定の海藻抽出物を用いることにより、ヒドロキシカルボン酸およびその塩の有効性を保ちつつ、皮膚刺激を抑えることができる。
これらを配合することにより、優れた効果を持ち、かつ安全性の高い医薬品、医薬部外品、化粧品等の皮膚外用組成物が提供される。
【0048】
本発明のヒドロキシカルボン酸およびその塩の少なくとも1種と特定の海藻抽出物の少なくとも1種を配合した皮膚外用組成物は、各種化粧用クリーム、乳液、化粧水、美溶液、パック剤、アンダーメークアップ、ファンデーション、ジェル剤、軟膏等の種々の形態で幅広く使用できる。
【0049】
【実施例】
実施例1
次の方法により、刺激の程度を評価し、A成分にB成分を組み合わせることによる、刺激緩和の効果を検討した。
〈モルモット累積刺激試験〉
ハートレー系モルモット(雌、体重300〜400g)の側腹部の体毛を電気バリカンで刈り、さらに電気カミソリで剃毛する。除毛6時間後に、直径2cmの円形状に以下に示した製剤を、1日1回、4日間連続して塗布した。
そして、色彩色差計CR−121(ミノルタ(株)製)を用いて、刺激による発赤の程度を、色彩色差計のa値(赤〜録)により評価した。結果は、無塗布の場合のa値を1とし相対値で示した。
【0050】
塗布製剤の組成
A成分:表1に示す成分および量
B成分:表1に示す成分および量
1,3−ブチレングリコール:10%
精製水:バランス
(1N水酸化ナトリウムまたは塩酸でpH4.0に調整)
配合量はそれぞれ重量%で示した。なお、海藻抽出物は、本文に示した特定の海藻の乾燥物に、20倍量の精製水を加え、室温で5時間抽出し、その後、ろ過、濃縮および凍結乾燥することにより製造した。
検討結果を表1〜表3に示した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
表1〜3の結果より、本発明品は比較例に比べ、色彩色差計のa値が明らかに減少し、皮膚の発赤の低減化が認められた。すなわち、A成分にB成分を組み合わせることにより、A成分により生ずる皮膚刺激を改善できることがわかった。
【0055】
実施例2
次の方法により、ヒトの塗布した場合の刺激の程度を評価し、刺激緩和の効果を検討した。
すなわち、表4の示す成分1〜7および成分8〜15を別々に70℃で加熱溶解した後、混合乳化し、冷却しながら途中で成分16を加えて室温まで冷却し、乳液を調製した。なお、A成分およびB成分は表5および表6に示した。また、配合量は重量%で表す。
【0056】
【表4】
【0057】
このようにした調製した乳液を、女性パネラー20人(25〜40才)に7日間、1日2回(朝と夜)、前腕屈側部に4cm×4cmあたり表4に示した製剤を50μl塗布し、ぴりぴり感、かゆみ、痛み等の不快な刺激を感じたパネラーの数を調べた。
検討結果を表5および表6に示した。
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
表5および表6の結果より、A成分にB成分を組み合わせることにより、A成分により生ずる皮膚刺激を改善できることがわかった。
【0060】
実施例3
表7に示す成分1〜7及び成分8〜15を別々に70℃で加熱溶解した後、混合乳化し、冷却しながら途中で成分16を加えて室温まで冷却し、クリームを調製した。なお、配合量は重量%で表す。
【0061】
【表7】
【0062】
このようにして調製したクリームの有効性を下記のようにして評価した。すなわち、35〜55才の女性20名を選び、1日2回(朝と夜)、連続3カ月本発明品と比較例をハーフ・フェイス法で左右顔面に別々に使用させた後、ぴりぴり感やかゆみ、痛み等の不快な刺激の有無、肌質(つや、きめ、くすみ)の改善、及び小じわの改善の程度を調べた。結果を表8に示す。
【0063】
【表8】
【0064】
表8の結果から、本発明品であるクリームの使用によるぴりぴり感やかゆみ、痛み等の不快な刺激は認められず、比較例に比べ本発明品は肌質(つや、きめ、くすみ)および小じわについては顕著な改善効果を示した。
以上の結果は、本発明であるA成分とB成分を併用したクリームを使用することにより、実施例1、2の比較例で示したようなA成分に起因する皮膚刺激が緩和され、その結果、使用感が向上するとともに、表8で示したように、A成分により皮膚の老化症状が改善されることを示している。
なお、上記クリームの使用中及び使用後も、皮膚上の発赤等の異常は認められなかった。
【0065】
実施例4
表9に示す成分1〜8及び9〜12を別々に溶解後、混合して美容液を調製した。このようにして調製した美容液の有効性を実施例3と同様にして調ベた。
【0066】
【表9】
結果を表10に示す。
【0067】
【表10】
【0068】
表10の結果から、本発明品である美容液の使用による、ぴりぴり感やかゆみ、痛み等の不快な刺激は認められず、比較例に比べ本発明品は、肌質(つや、きめ、くすみ)および小じわについては顕著な改善効果を示した。
以上の結果は、本発明であるA成分とB成分を併用した美容液を使用することにより、実施例1、2の比較例で示したような、A成分に起因する皮膚刺激が緩和され、その結果、使用感が向上するとともに、表10で示したように、A成分により皮膚の老化症状が改善されることを示している。
なお、上記美容液の使用中及び使用後も、皮膚上の発赤等の異常は認められなかった。
実施例5
表11に示す成分を、混合してジェル剤を調製した。
【0069】
【表11】
このようにして調製したジェル剤の有効性を実施例3と同様にして調べた。
結果を表12に示す。
【0070】
【表12】
【0071】
表12の結果から、本発明品であるジェル剤の使用による、ぴりぴり感やかゆみ、痛み等の不快な刺激を認めらず、比較例に比べ本発明品は、肌質(つや、きめ、くすみ)および小じわについては顕著な改善効果を示した。
以上の結果は、本発明であるA成分とB成分を併用したジェル剤を使用することにより、実施例1、2の比較例で示したような、A成分に起因する皮膚刺激が緩和され、その結果、使用感が向上するとともに、表12に示したように、A成分により、皮膚の老化症状が改善されることを示している。
なお、上記ジェル剤の使用中及び使用後も、皮膚上の発赤等の異常は認められなかった。
【0072】
実施例6
表13に示す成分1〜4と成分5〜10を別々に70℃で加熱溶解した後、混合乳化させ、冷却しながら途中で成分11を加えて室温まで冷却し、調製した乳液の有効性を実施例3と同様にして評価した。
【0073】
【表13】
その結果、本発明品である乳液の使用によるぴりぴり感やかゆみ、痛み等の不快な刺激は認められず、比較例に比べて本発明品は、肌質(つや、きめ、くすみ)および小じわについて顕著な改善効果を示した。
なお、上記乳液の使用中及び使用後も皮膚上の発赤等の異常は認められなかった。
Claims (2)
- (A)グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、サリチル酸およびその塩から選ばれる少なくとも1種と、
(B)オゴノリ科(Gracilariaceae)、テングサ科(Gelidiaceae)、ミリン科(Solieriaceae)、ヒトエグサ科(Monostromataceae)、ミル科(Codiaceae)、ウシケノリ科(Bangiaceae)、スギノリ科(Gigartinaceae)、カギノリ科(Bonnemaisoniaceae)、イバラノリ科(Hypneaceae)、ダービリア科(Durvilleaceae)、およびダルス科(Rhodymeniaceae)に属する海藻の抽出物から選ばれる少なくとも1種
とを含有することを特徴とする皮膚外用組成物。 - (A)を 0.05 〜 20.0 %、(B)を 0.05 〜 20.0 %の量で含有することを特徴とする請求項1記載の皮膚外用組成物。
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