JP2012121865A - 美白化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】シミ、ソバカス等の色素沈着に対してすぐれた予防、改善効果を発揮して、皮膚を若々しく健全な状態に保持し、又は改善するとともに、皮膚に対する刺激が少なく生体安全性にもすぐれた新規な化粧料配合成分を見出し、かかる成分を配合することにより、すぐれた美肌化効果及び美白効果を有すると共に、生体安全性にすぐれた美白化粧料の提供。
【解決手段】フノリ科フノリ属のフクロフノリ(Gloiopeltis fucata)又はマフノリ(Gloiopeltis tenax)の抽出物を有効成分とし、脱顆粒抑制作用に基づく抗炎症効果、タンパク質糖化抑制効果、及び抗酸化効果に基づくシミ、ソバカス等の色素沈着の予防、改善効果を奏する美白化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、すぐれた抗炎症作用、タンパク質糖化抑制作用、及び抗酸化作用に基づく美肌化効果及び美白効果を奏し、かつ、生体安全性の高い化粧料に関するものである。
従来、皮膚に対する安全性の高い美肌化剤及び美白剤が求められ、天然成分由来の様々な美肌化剤及び美白剤が数多く提案されている。しかし、天然成分由来の従来の美肌化剤及び美白剤では、皮膚に対する安全性、及び化粧料配合剤として見た有効性の観点で、多くの課題が存在している。
また、近年、美白効果に対する研究が進み、紫外線等の様々な要因によって生じる皮膚の炎症、褐変(メイラード)反応、酸化ダメージを抑制することでも、皮膚の色素沈着(シミ、ソバカス等)を予防・改善できることが明らかになってきた。
現代社会において、我々は、肌の炎症やアレルギーの原因となる数多くの抗原性物質(ハウスダスト、排気ガス、ダニ)に囲まれている。また、紫外線や排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や硫黄酸化物は皮膚に酸化ダメージを与えて、皮膚内の生体成分を変質させて、これにより、皮膚内に炎症やアレルギーを惹起する抗原性物質が生じる。これらの抗原性物質による炎症やアレルギーの発症には、抗原性物質が好塩基球やマスト細胞のIgE抗体のFab鎖を架橋することで細胞が刺激を受け、ヒスタミン、セロトニン、好酸球遊走因子などが放出される脱顆粒が関与していることが知られている。
上記炎症は皮膚細胞に直接傷害を与えるだけでなく、白血球を遊走させたり、炎症性サイトカインの分泌を促進したりする。すなわち、細胞外マトリックス成分のコラーゲンを変性又は架橋させてシワの形成や皮膚の弾力性の低下をもたらし、さらにはメラニン色素の異常沈着を誘発してシミ、ソバカスを生じさせるなど、肌に様々なダメージを与える。以上のことに鑑みて、従来、紫外線などで惹起される炎症の予防・症状改善を目的として、グリチルリチン酸、アラントインなどの抗炎症剤が提案され、これらを配合した皮膚外用剤が上市されているが、それらは、必ずしも高い美肌化及び美白効果を奏するとは言えず、十分な効果を得るためには非常に高濃度なものを配合しなければならない等の多くの課題を有している。
また、近年、皮膚老化だけでなく、色素沈着やくすみのメカニズムの一つとしてタンパク質糖化反応(メイラード反応)、及びその反応により生じるアドバンスドグリケーションエンドプロダクツ(advanced glycation end product(AGE))と呼ばれるタンパク質糖化反応最終産物の蓄積が注目を集めている。
タンパク質糖化反応とは、タンパク質のN末端アミノ基、又はリジン残基のε-アミノ基と、還元糖のカルボニル基との間で起こる非酵素的糖付加反応であり、これにより生じるAGEは一つではなく、蛍光発生、発色(褐色)、及び/又は分子架橋形成等の特徴を有する複数のものが確認されている。このタンパク質糖化反応(メイラード反応)が皮膚において生じると、皮膚のタンパク質(コラーゲン、エラスチン等)の機能が損なわれだけでなく、皮膚においては、メイラード反応により褐変した色素が生じ、この色素が蓄積されることが報告されている(例えば、非特許文献1、2参照)。以上のことに鑑みて、様々なタンパク質糖化抑制剤(メイラード反応阻害剤)が提案されているが、それらは、必ずしも高い美肌化及び美白効果を奏するとは言えず、十分な効果を得るためには非常に高濃度なものを配合しなければならない等の多くの課題を有している。
Z.Ernaehrungswiss、Vol.30、p29−45 Science、Vol.211、No.4481、p491−493、1981
また、皮膚が紫外線や空気中の窒素酸化物、硫黄酸化物などの汚染物質に曝されると、皮脂が過酸化され、ラジカルによる連鎖反応により皮膚の内部にまで酸化ダメージが及んでしまう。この現象は、ラジカル連鎖反応によって生ずる過酸化水素が皮膚内部に蓄積することが原因となっていると推測される。過酸化水素はそれ自身が寿命の長い活性酸素種の一つであるだけでなく、活性酸素種の中でも最も反応性が高く有害であるとされているヒドロキシラジカルの前駆体でもある。これらの活性酸素が皮膚組織内に過剰に存在すると、活性酸素が引き起こす炎症やそれに起因するメラニン色素の生成が起こり、皮膚にシミ、ソバカス等の色素沈着をもたらす。
この紫外線や大気汚染物質による皮膚の酸化ダメージに起因する皮膚の老化や色素沈着を防ぐため、従来から化粧料や皮膚外用剤中にブチルヒドロキシトルエンやビタミンEなどの抗酸化剤やメラニン色素の生成を抑制するための美白剤を配合することが行われている。しかしながら、それら従来の抗酸化剤や美白剤を用いる方法の場合にあっては、製剤としての安定性や生体に対する安全性の観点から、化粧料中への配合量がしばしば制限されるため、必ずしも十分満足し得る効果は得られないという問題点がある。
また、活性酸素を消去することを目的として、カタラーゼやスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などの活性酸素消去能を有する酵素を化粧料に添加することも行われているが、これら酵素は安定性が非常に悪く、化粧料に配合しても経時的に活性が低下して、実使用時においては抗酸化能を十分に発揮されない問題がある。さらにSODについては、感作性が有るなど安全性の点でも問題を抱えている。
本発明者等は、上述の如き紫外線や大気中の汚染物質に起因する皮膚の酸化ダメージや炎症、さらにはこれによって引き起こされる色素沈着(シミ、ソバカス)を防ぐ方法に係わる従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を行った結果、フノリ科フノリ属の海藻の抽出物が、抗原によって誘導される好塩基球やマスト細胞の脱顆粒を顕著に抑制する作用、タンパク質糖化抑制作用、及び抗酸化作用を有し、それらの作用により、格段にすぐれた色素沈着(シミ、ソバカス)の予防・改善効果を奏することを見出して、本発明を完成させるに至った。
従来、フノリ科フノリ属の海藻の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤として、特許文献1,2に示すものが提案されているが、それらの公報に記載の発明において見出された効果はいずれも老化防止効果(ヒアルロン酸合成促進効果、ヒアルロニダーゼ阻害効果)であり、フノリ科フノリ属の海藻の抽出物が美白効果を奏することについては知られていない。
特開平08−198741号 特開平09−067266号
即ち、本願発明は、フノリ科フノリ属の海藻の抽出物を有効成分とする美白化粧料に関するものである。
また、上記フノリ科フノリ属の海藻としては、特に、フクロフノリ(Gloiopeltis
fucata)又はマフノリ(Gloiopeltis tenax)が好ましい。
なお、ここで、化粧料なる文言は、所謂化粧料のほかに医薬部外品をも含む広義で用いる。
本願発明によれば、有効成分として含まれるフノリ科フノリ属の海藻の抽出物が示す強い脱顆粒抑制に起因する抗炎症作用、タンパク質糖化抑制作用、及び抗酸化作用により、皮膚の炎症、褐変反応、及び酸化ダメージに伴い生じる皮膚の色素沈着(シミ、ソバカス等)を予防・改善することができる。加えて、本発明は、天然物由来の紅藻の抽出物を有効成分とするものであることから、皮膚に対する刺激が少なく安全性にすぐれている。さらに、本願発明のフノリ科フノリ属の海藻の抽出物は、上記作用機序に基づく美白効果だけでなく、線維芽細胞賦活効果、コラゲナーゼ活性抑制効果、及びゼラチナーゼ活性抑制効果を奏することから、美白効果だけでなく、格段にすぐれた美肌効果を奏し得る美白化粧料を得ることができる。
本発明に用いるフノリ科フノリ属の海藻としては、例えば、フクロフノリ(Gloiopeltis
fucata)、マフノリ(Gloiopeltis tenax)、ハナフノリ(Gloiopeltis complanata)、イトフノリ(Gloiopeltis capillaris)が挙げられる。本発明に於いては、それらフノリ属の海藻のうちでも、脱顆粒抑制に基づく抗炎症効果、タンパク質糖化抑制効果、及び抗酸化効果の点から、又素材入手の容易性の点からフクロフノリ又はマフノリが好ましい。
フノリ科フノリ属の海藻の抽出物の調製は、抽出対象部位(例えば、全草)を、必要に応じて予め水洗、乾燥し、好ましくはさらに細切又は粉砕した上、浸漬法、向流抽出法など適宜の手段により抽出溶媒と接触させることで行うことが可能である。また、超臨界抽出法を用いることでも調製は可能である。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、2−エチルヘキシルグリセライドなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。なかでも化粧料への幅広い適用が可能であるという点から、水、低級アルコール類及び多価アルコール類から選ばれた一種の単独溶媒又は二種以上の混合溶媒の使用が好ましく、なかでも水の単独使用が最も好ましい。
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水とエチルアルコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:1〜25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:1〜20:1、又水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、1:1〜20:1の範囲とすることが好ましい。
本発明の抽出物の調製に際して、抽出液のpHは4〜8の範囲に保持されることが好ましく、かかる意味で、必要ならば上記の抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニンなどのアルカリ性調整剤や、クエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤等を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類、抽出方法等によっても異なるが、例えば浸漬法の場合であれば、抽出温度は、一般的には4〜95℃の範囲であり、好ましくは20℃〜85℃である。又抽出時間は一般的には1〜24時間の範囲であり、好ましくは2〜5時間である。
フノリ属の海藻と上記抽出媒体との混合比は、重量比で一般に1:1〜1:1000の範囲であり、好ましくは1:10〜1:100、より好ましくは1:20〜1:60の範囲である。
以上の抽出条件による抽出処理の後、フノリ科フノリ属の海藻の抽出物に対して、効果の亢進、脱臭、脱色等の目的で活性炭処理を施しても良い。
活性炭処理に用いる活性炭としては、松などの木、竹、椰子殻、胡桃殻などの植物質のほか、石炭質、石油質などを原材料としても良い。また、上記活性炭の原材料に水蒸気や二酸化炭素、空気などのガスを使う高温炭化法などの物理的な方法や塩化亜鉛などの化学薬品を使って処理した上で加熱し、多孔質にしたものや、化学的な方法による活性化処理を施して得られるものなどを利用しても良い。特に、活性炭処理後の抽出物のシミ、ソバカス等の改善効果の強さの点から、松などの木、竹、椰子殻、胡桃殻などの植物質を原材料にしたものを物理的な方法で活性化した活性炭が好ましい。また、活性炭の形状としては顆粒状〜微粉末まで様々の粒子径のものがあるが、吸着能力から微粉末が望ましい。
活性炭の添加量は、抽出物の固形分に対して0.01〜10.0重量部、望ましくは0.1〜5.0重量部、さらに望ましくは0.5〜2重量部である。
活性炭による処理時間は1分〜8時間、好ましくは10分〜3時間、より好ましくは30分〜2時間である。また、処理温度は、一般的には4〜80℃の範囲であり、好ましくは20〜50℃の範囲である。
上記抽出物に対して活性炭処理を施す場合、粉末状又は粒状の活性炭を抽出物に添加、撹拌した後、当該活性炭を除去する方法、抽出物を活性炭カラムに流して処理する方法、あるいは活性炭を含む濾紙やカートリッジフィルターに抽出物を通す方法などが通常用いられるが、吸着効率の観点から、抽出物に活性炭を添加して、撹拌する処理が最も好ましい。活性炭の原料としては、おが屑、松や竹の木材チップ、木炭、ヤシ殻などの植物性素材の他、草炭や泥炭などの石炭類、あるいは石油などが挙げられるが、万が一の抽出液への溶出成分を考慮すると、植物性素材の活性炭が好ましい。さらに、吸着性能を考慮すると、粉末活性炭が好ましく、その粒子径は100メッシュの篩通過(0.15mm)以下が好ましい。しかし、あまり細かすぎると、製品からの除去が困難であることから、孔径0.45μmあるいは0.2μmのメンブランフィルターで捕捉できる0.5μm(0.0005mm)以上が好ましい。
さらに、フノリ科フノリ属の海藻の抽出物を調製するに当たって、活性炭処理でだけでなく、非イオン性多孔性樹脂等を用いた吸着処理、及び限外濾過処理等の処理を組み合わせて行っても良い。
上述のように調製した抽出物は、一般にはpHを4〜8に調製した上で、これをそのままの状態で化粧料配合剤として使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、抽出物はスプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
本発明の化粧料におけるフノリ科フノリ属の海藻の抽出物の配合量は、抽出物の固形分として、基礎化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、一般に0.002〜10.0重量%、好ましくは0.02〜7.0重量%の範囲である。
本発明の化粧料には、必須成分のフノリ科フノリ属の抽出物のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
また、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(zizyphus joazeiro)抽出物等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、ビャッキュウ抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ビャッキュウ抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、ビャッキュウ抽出物、イネ抽出物等がある。
生理活性成分としては、例えば美白成分として、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、コンブ等の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、又皮膚老化防止・美肌化成分として、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、米醗酵エキス、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジョアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物等がある。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
次に、製造例、試験例及び処方例(化粧料の実施例)を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
製造例1.フクロフノリの抽出物の調製(1)
フクロフノリ(Gloiopeltis
fucata)の乾燥物2gに対して精製水100gを用いて80℃で2.5時間抽出処理を施した。得られた液を濾過して黄褐色透明の抽出物(固形分含量 1.1重量%)70gを得た。
製造例2.フクロフノリの抽出物の調製(2)
フクロフノリ(Gloiopeltis
fucata)の乾燥物2gに対して精製水100gを用いて80℃で2.5時間抽出処理を施した。これを濾過し、粉末活性炭を濾液重量の1.0%添加し、40℃で1時間撹拌した。この液を濾過して無色透明の処理物(固形分含量 1.0重量%)69gを得た
製造例3.マフノリの抽出物の調製(1)
マフノリ(Gloiopeltis tenax)の乾燥物2gに対して精製水100gを用いて80℃で2.5時間抽出処理を施した。得られた液を濾過して黄褐色透明の抽出物(固形分含量 1.2重量%)73gを得た。
製造例4.マフノリの抽出物の調製(2)
マフノリ(Gloiopeltis
tenax)の乾燥物2gに対して精製水100gを用いて80℃で2.5時間抽出処理を施した。これを濾過し、粉末活性炭を濾液重量の1.0%添加し、40℃で1時間撹拌した。この液を濾過して無色透明の処理物(固形分含量 1.0重量%)70gを得た。
実施例1.クリーム
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
製造例1の抽出物 5.0
グリセリン 5.0
カルボキシメチルモノステアレート 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを得た。
実施例2.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
製造例2の抽出物 5.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
実施例3.ローション
[A成分] 部
製造例3の抽出物 5.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
実施例4.化粧水
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
製造例4の抽出物 5.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料
適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
実施例5.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
製造例1の抽出物 5.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
実施例6.乳液
実施例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム2.0部を用いるほかは実施例5と同様にして乳液を得た。
実施例7.乳液
実施例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム2.0部を用いるほかは実施例5と同様にして乳液を得た。
実施例8.乳液
実施例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン2.0部を用いるほかは実施例5と同様にして乳液を得た。
実施例9.乳液
実施例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米糠抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「グレイスノウ*雪*HP」、固形分濃度3.5%)5.0部を用いるほかは実施例5と同様にして乳液を得た。
実施例10.乳液
実施例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて白芥子抽出物(株式会社テクノーブル製、商品名「シナブランカ−WH」、固形分濃度1.0%)5.0部を用いるほかは実施例5と同様にして乳液を得た。
実施例11.乳液
実施例5のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸1.0部を用いるほかは実施例5と同様にして乳液を得た。
実施例12.リクイドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分]
製造例2の抽出物 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリクイドファンデーションを得た。
実施例13.クリームファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 5.0
セタノール 2.0
モノステアリン酸グリセリル 3.0
流動パラフィン 5.0
スクワラン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.0
ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸グリセリル 2.0
プロピルパラベン 0.1
[B成分]
製造例3の抽出物 5.0
ソルビトール 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 1.5
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 2.0
カオリン 5.0
ベントナイト 1.0
着色顔料 適 量
[D成分]
香料 0.3
C成分を混合し、粉砕機で粉砕した。B成分を混合し、これに粉砕したC成分を加え、コロイドミルで均一分散させた。A成分及び均一分散させたB、C成分をそれぞれ80℃に加温後、B、C成分にA成分を攪拌しながら加え、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、D成分を加えて攪拌混合し、さらに攪拌しながら30℃以下まで冷却してクリームファンデーションを得た。
実施例15.ボディシャンプー
[A成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
製造例1の抽出物 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
試験例1.脱顆粒抑制試験
(1)細胞培養上清への脱顆粒誘導
ラット好塩基球白血病細胞(RBL-2H3)を、10%NCS含有イーグル最少必須培地に懸濁して96穴プレートに1×10個ずつ播種し、37℃で24時間培養した。コンフルエントになった細胞をリリーシング緩衝液(releasing buffer) [117mM NaCl,5.4mM KCl,2.0mM CaCl,0.8mM
MgSO,5.6mM D-グルコース,25mM HEPES(2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルフォン酸),1mg/mL
BSA/pH7.7]200μL/ウェル(well)で洗浄した後、リリーシング緩衝液に製造例2,4の各フノリの抽出物をそれぞれ2.5%又は5.0%の濃度(溶液として)となるように混和した液をそれぞれウェルに添加し、さらに脱顆粒を誘導するため、200μg/mLの化合物48/80(compound48/80)/リリーシング緩衝液100μLを添加して、37℃で1時間インキュベートした。
また比較のため、上記フノリ抽出物を含むリリーシング緩衝液に代えて当該緩衝液のみを添加した試験区を二つ設け、一方の試験区(ブランク)にはリリーシング緩衝液のみを、他方の試験区(コントロール)には上記と同様の脱顆粒用の化合物48/80/リリーシング緩衝液溶液をそれぞれ200μL添加して、同じく37℃で1時間インキュベートした。
さらに、脱顆粒抑制効果を有することが公知の甜茶エキス(溶液として5%の濃度)を陽性対照とした。
(2)β−ヘキソサミニダーゼ(β-Hexosaminidase)活性測定による脱顆粒率の判定
脱顆粒誘導後、細胞外に遊離したβ−ヘキソサミニダーゼの酵素活性を測定するために細胞上清50μLを別の96穴マイクロプレートに分取した。β−ヘキソサミニダーゼ活性の測定は次のように行った。すなわち、別プレートに取った各細胞上清50μLに基質として5mM
p−ニトロフェニル−2−アセタミド−2−デオキシ−β−グルコピラノシド(p-Nitrophenyl-2-acetamide-2-deoxy-β-D-glucopyranoside)を50μL加え、37℃のCOインキュベーター内で30分間反応させた。その後100μLの0.2Mグリシン緩衝液(glycine buffer)(pH10.7)を加えて反応を停止し、吸光プレートリーダーで415nmの吸光度を測定し、β−ヘキソサミニダーゼ活性の指標とした。
脱顆粒率の判定結果を以下の表1に示す。
[表1]
表1に示す通り、製造例2のフクロフノリの抽出物、及び製造例4のマフノリの抽出物は、濃度依存的に、格段にすぐれた好塩基球からのケミカルメディエーターの遊離(脱顆粒)の抑制効果を奏することが認められた。なお、陽性対照として用いた甜茶エキスについても脱顆粒抑制効果が認められたことから、本試験系が正常であることも確認された。
試験例2.タンパク質糖化抑制効果
本試験では、グルコースを介したBSA(牛血清アルブミン)の蛍光の発生、発色により、AGEの発生抑制効果、すなわち、タンパク質糖化抑制効果を評価した。まず、製造例2,4の各フノリ抽出物の40μLと、50mg/mLのBSA水溶液40μLと、2.5Mのグルコース水溶液40μLと、PBS(−)溶液80μLを混合、攪拌して試料溶液を調製した。試料溶液は各フノリの抽出物の最終濃度がそれぞれ1.0%、2.0%、5.0%となるよう調製した。次に、試料溶液を50℃で7日間静置し、7日後、各試料溶液について、蛍光発生(励起:355nm、放射:460nm:蛍光マイクロプレートリーダー(フルオロスキャンアセント、Thermo Fisher Scientific社製))、及び吸光度(波長405nm:マイクロプレートリーダー(Model 450、バイオラッド社製))を測定した。また、上記フノリ抽出物に代えて精製水を用いた試料無添加(コントロール)の場合について同様の操作を行い、ここで得られた蛍光測定値、及び吸光度に対する各試料溶液の蛍光測定値、及び吸光度の相対値(%)を求め、タンパク質糖化率(%)とした。さらに、上記フノリ抽出物の代わりに陽性対照として1mMのアミノグアニジン(AG)を添加した場合についても同様の試験を行った。
試験例2の結果を表2,3に示す。表2は蛍光測定結果に基づいて算出したタンパク質糖化率(%)を示すものであり、表3は吸光度の測定結果に基づいて算出したタンパク質糖化率(%)を示すものである。
[表2]
[表3]
表2,3に示すように、製造例2のフクロフノリ抽出物、及び製造例4のマフノリ抽出物は、濃度依存的に、グルコースを介したBSAの蛍光の発生、発色が抑制していること、すなわち、フクロフノリ抽出物及びマフノリ抽出物が顕著なタンパク質糖化抑制効果を有することが確認された。なお、陽性対照であるAGも蛍光発生を抑制していることから、本試験系が正常であることも確認された。
試験例3.SOD活性試験
1Mトリス塩酸緩衝液0.15mL、1mMエチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム塩溶液0.30mL、1mMキサンチン溶液0.30mL、0.75mMニトロブル-テトラゾリウム溶液0.20mL、製造例2,4の各フノリ抽出物(終濃度をそれぞれ0.5%、1.0%、2.0%になるように調製)0.10mL及び精製水1.90mLを混合して試験液を調製した。又試験液に於いて、上記フノリ抽出物の溶液0.10mLと精製水1.90mLに代えて精製水2.00mLを用いるほかは試験液と同様の組成からなる混合液(対照)を調製した。上記の試験液と対照の液をそれぞれ37℃でインキュベートした後、これに1Unit/mLキサンチンオキシダーゼ溶液0.05mLを添加し、添加直後から各被験液の560nmに於ける吸光度(被験液中のスーパーオキシドアニオン量の指標)を経時的に測定した。
又比較のため、試験液中のフノリ抽出物溶液0.10mLに代えて、終濃度1.16Unit/mLスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)溶液0.10mLを用いるほかは試験液と同様の組成からなる混合液についても上記と同様の試験を行った。
試験例3の結果を表4に示す。
[表4]
表4に示すように、製造例2のフクロフノリ抽出物、及び製造例4のマフノリ抽出物は、濃度依存的に、格段にすぐれたSOD様活性を示すことが確認された。なお、陽性対照として用いたSODも高い活性を示したことから、本試験系が正常に行われたことも確認された。
試験例4.線維芽細胞賦活効果
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、0.5%NCS含有イーグル最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×10
個/穴播種し、37℃,5.0%COの条件下に1日間プレ培養した後、製造例2,4の各フノリ抽出物(試料溶液)を2.5%、5.0%の濃度(溶液として)となるように培地に添加し、同条件でさらに3日間培養した。次に、培地を除去し、0.03%のMTTを添加して37℃に1時間保持した後、生成したホルマザンをイソプロパノールで抽出し、マイクロプレートリーダー(Model 450、バイオラッド社製)を用いて波長570−630nmでMTT値を測定した。上記試料溶液に代えてPBS(-)を添加した試料無添加の場合(対照)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたMTT値に対する各試料添加時のMTT値の相対値を求め、線維芽細胞MTT活性率(%)とした。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として100mMのグルコースを添加した場合についても、同様の試験を行った。
試験例4の結果を表5に示す。
[表5]
表5に示す通り、製造例2のフクロフノリ抽出物、及び製造例4のマフノリ抽出物は、濃度依存的に、格段にすぐれた線維芽細胞賦活効果を奏することが確認された。なお、陽性対照として用いたグルコールも同様に線維芽細胞賦活効果が示されたことから、本試験系が正常に行われたことが確認された。
試験例5.コラゲナーゼ活性抑制効果
0.25ng/mLのIL−1αを用いて、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)の合成誘導した線維芽細胞(NB1RGB)の培養上清をコラゲナーゼ酵素液として用いた。コラゲナーゼ酵素液に5μg/mLトリプシンを添加し30分間37℃で反応させ活性化処理を行い、50μg/mLトリプシンインヒビターで反応を停止後の液をコラゲナーゼ活性化酵素液とした。コラゲナーゼ活性の測定は、プライマリーセル社のコラゲナーゼアッセイキットを応用して測定を行った。マイクロチューブに上記コラゲナーゼ活性化酵素液を50μL、FITCラベルされたI型コラーゲン基質液50μL、終濃度2.5%または5.0%になるように調製した製造例2,4の各フノリ抽出物50μLを添加した。37℃で30分間反応度、反応停止液300μLを添加し、遠心分離により未反応のコラーゲン基質を沈殿させ、上清の蛍光強度(Ex=355,Em=460)を測定した。
上記フノリ抽出物の代わりに精製水を添加した区(対照)についても同様の操作を行い、この対照に対する蛍光強度の相対値をコラゲナーゼ活性率(%)とした。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、上記試料溶液の代わりに陽性対照として2.5mMのEDTAを添加した場合についても、同様の試験を行った。
試験例5の結果を表6に示す。
[表6]
表6に示す通り、製造例2のフクロフノリ抽出物、及び製造例4のマフノリ抽出物は、濃度依存的に、格段にすぐれたコラゲナーゼ活性抑制効果を奏することが確認された。なお、陽性対照として用いたEDTAもコラゲナーゼ活性抑制効果を示したことから、本試験系が正常に行われたことも確認された。
試験例6.ゼラチナーゼ活性抑制効果
0.25ng/mLIL−1αを用いて、MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)の合成誘導した線維芽細胞(NB1RGB)の培養上清をゼラチナーゼ酵素液として用いた。ゼラチナーゼ酵素液に5μg/mLトリプシンを添加し30分間37℃で反応させ活性化処理を行い、50μg/mLトリプシンインヒビターで反応を停止後の液をゼラチナーゼ活性化酵素液とした。96ウェルマイクロプレートにゼラチナーゼ活性化酵素液120μL、製造例2,4のフノリ抽出物を終濃度2.5%、5.0%(溶液として)になるように調製した溶液10μL添加した後、1μg/mL
基質溶液(MOCAc-pro-leu-gly-leu-a2pr(DNP) -ala-arg-NH2,ペプチド研究所)を20μL添加し、初期の蛍光強度 (Ex=355nm、Em=460nm) を測定してから30分間室温で反応させた。30分後の蛍光強度から初期値を引いた増加量を求めた。
上記フノリ抽出物の代わりに精製水を添加した区(対照)についても同様の操作を行い、この対照に対する蛍光強度の増加量の相対値をゼラチナーゼ活性率(%)とした。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として1mMのEDTAを添加した場合についても、同様の試験を行った。
試験例6の結果を表7に示す。
[表7]
表7に示す通り、製造例2のフクロフノリの抽出物、及び製造例4のマフノリの抽出物は、濃度依存的に、格段にすぐれたゼラチナーゼ活性抑制効果を奏することが確認された。なお、陽性対照として用いたEDTAもコラゲナーゼ活性抑制効果を示したことから、本試験系が正常に行われたことも確認された。

Claims (3)

  1. フノリ科フノリ属の海藻の抽出物を有効成分とすることを特徴とする美白化粧料。
  2. フノリ科フノリ属の海藻の抽出物に対して、活性炭処理を施して得られる処理物を有効成分とすることを特徴とする美白化粧料。
  3. 上記フノリ科フノリ属の海藻が、フクロフノリ(Gloiopeltis
    fucata)又はマフノリ(Gloiopeltis tenax)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の美白化粧料。
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