JP2005126394A - スーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤及びこれを含む化粧料 - Google Patents

スーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤及びこれを含む化粧料 Download PDF

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小椋貴子
Hideo Iwano
岩野英生
Yuko Tabata
田畑優子
Shigetoyo Sawaki
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Abstract

【課題】細胞内SODそれ自体の活性を亢進する作用を有し、紫外線や大気汚染物質等による酸化ダメージから皮膚や毛髪を持続的に保護する効果を示すと共に、皮膚刺激が少なく生体安全性にもすぐれ、化粧品配合原料として用いて有用なSOD活性亢進剤を提供すること、並びに該SOD活性亢進剤を含み、皮膚や毛髪を酸化反応によるダメージから保護してそれらを健常で若々しい状態に保持或いは改善する化粧料を提供すること。
【解決手段】ラン科シラン属植物の抽出物を有効成分とするSOD活性亢進剤、並びにラン科シラン属植物の抽出物を有効成分とするSOD活性亢進剤を含有する皮膚外用剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、酸化による皮膚や毛髪の損傷、不健全化或いは老化亢進等の防止或いは緩和に有効なスーパーオキシドディスムターゼ(Superoxide dismutase。以下、SODと略記する)活性亢進剤並びに該SOD活性亢進剤を含む化粧料に関し、詳しくは、紫外線や大気中の窒素酸化物、硫黄酸化物等による皮膚や毛髪の酸化ダメージを、生体細胞が本来有しているSODの活性を亢進することにより防止或いは緩和するSOD活性亢進剤、並びに該SOD活性亢進剤を含み、皮膚や毛髪を健常でかつ若々しい状態に保持し或いは改善するために用いて有用な化粧料に関する。
皮膚が紫外線や大気中の窒素酸化物、硫黄酸化物などに曝されると、皮脂が過酸化されるばかりでなく、皮膚を構成する細胞の細胞膜までも酸化を受けてしまう。その結果、細胞の機能が損なわれ、肌荒れやツヤの低下、さらには小皺の発生など皮膚に種々の悪影響が及ぶこととなる。また、紫外線や大気中の汚染物質は皮膚だけではなく、毛髪の脂質を過酸化することで、毛髪の乾燥、パサツキ、切れ毛、ツヤの喪失、滑らかさの低下等を引き起こす。
この紫外線や大気汚染物質による皮膚や毛髪の酸化ダメージを防ぐため、従来より化粧料や皮膚外用剤中にブチルヒドロキシトルエンやビタミンEなどの抗酸化剤を配合することが行われている。
しかして、それら抗酸化剤による方法の場合、紫外線などによる皮膚や毛髪の酸化ダメージを効果的に防ぐためには、該ダメージを受ける際に抗酸化剤が皮膚や毛髪の表面に留まっていることが重要であるが、抗酸化剤は塗布後皮膚や毛髪によって経時的に吸収や代謝を受けてその有効性が損なわれるという問題があるため、この方法によっては十分満足し得る効果を得ることは困難である。又、安全性の観点から、化粧料中への配合量、従って酸化防止効果に一定の制限があるという問題もある。
本発明者等は、上述の如き皮膚や毛髪の酸化ダメージを防ぐ方法に係わる技術開発の現状に鑑み、有効成分が作用部位(皮膚や毛髪の表面)に留まっていなくとも十分に効果が発揮できるように、細胞自身が産生する生体内抗酸化物質であるSODに着目し、その活性を亢進することにより皮膚や毛髪自体の抗酸化力を増強する成分を見出し得たならば、これによって、皮膚や毛髪を酸化ダメージから防御するための従来類を見ないすぐれた剤並びに化粧料の提供が可能となる観点から、そのような作用を有し、なおかつ生体安全性にもすぐれた成分を天然物中に求めるべく鋭意研究を行った結果、ラン科シラン属植物の抽出物がかかる要求に合致するものであることを知り、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は第一に、ラン科シラン属(Bletilla)植物の抽出物を有効成分とするSOD活性亢進剤に関するものである。
本発明は第二に、ラン科シラン属(Brassica)植物の抽出物を有効成分とするSOD活性亢進剤を含有する化粧料に関するものである。
なお、本発明に於いて、化粧料なる文言は、所謂化粧料のほかに医薬部外品をも含む広義で用いる。
ラン科シラン属植物の化粧料或いは化粧料配合成分としての利用については、特開昭57−102809号公報に、脂性肌を改善してニキビを予防或いは治療する目的でシランの根茎の抽出物を化粧料に配合することが、又特開平7−26259号公報及び特開平7−252128号公報に、シランの抽出物を有効成分とする抗酸化剤及び美白化粧料の発明がそれぞれ開示されているが、特開平7−26259号公報に示されているシラン抽出物の抗酸化剤としての利用にしても、該抽出物がin vitroでの抗酸化能を有することを解明し、かかる目的での利用を提案し得ているに過ぎず、ラン科シラン属植物の抽出物が細胞それ自体のSOD活性を亢進する作用を有し、又これによって紫外線等による酸化ダメージから皮膚や毛髪を持続的に防御し得る従来類を見ない新たなそして有効性の高い剤或いは手法の提供が可能となることは、それら公知事実からは全く予想困難であり、本発明を俟って初めて明らかとなったところである。
特開昭57−102809号公報 特開平07−026259号公報 特開平07−252128号公報
ラン科シラン属植物の抽出物を有効成分としてなる本発明のSOD活性亢進剤は、細胞それ自体が産生し具有するSODの活性を亢進し、生体が本来持つ抗酸化力を増強する作用を有することから、これを紫外線などによる皮膚や毛髪の酸化ダメージの防御に用いた場合、従来の抗酸化剤による方法のように、抗酸化剤が吸収や代謝を受けて短時間のうちに有効性を失うようなことがなく、持続的に皮膚や毛髪を酸化ダメージから保護して、肌荒れやツヤの低下、さらには小皺の発生を防ぎ、又毛髪の乾燥、パサツキ、切れ毛、ツヤの喪失、滑らかさの低下等を防止するといった効果を奏する。加えて、本発明のSOD活性亢進剤は、植物由来の成分からなるが故に皮膚刺激等が少なく、生体安全性に極めてすぐれている。
かかるSOD活性亢進剤を含有してなる本発明の化粧料は、これを皮膚や毛髪に適用したとき、皮膚や毛髪を酸化反応のダメージから持続的かつ有効に保護して、皮膚を健常で若々しい状態に保持或いは改善し、また毛髪のツヤ、しっとり感、くし通り等を向上させる効果を奏する。又、本発明の化粧料は安全性が高く、長期間の使用によっても皮膚や毛髪に悪影響を及ぼす恐れがない。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚・毛髪保護剤の調製に用いるラン科シラン属の植物としては、例えばシラン[Bletilla striata(THUNB.)REICHB.fil]、シロバナシラン(Blettila striata var.alba)、オウカビャッキュウ(Bletilla ochracea Schltr.)、アオバナシラン(Blettilla striata var.coerulea)などがあり、本発明に於いては、それらシラン属植物の全草又は根(球根)、就中根(球根)が抽出原料として好適に用いられる。
又、それらシラン属植物のうちでも、抽出物のSOD活性亢進作用の観点からシランの使用が好ましく、特にシランの球根、即ち漢方生薬の白及(ビャッキュウ)の使用が最も好ましい。
それらラン科シラン属植物の抽出物の調製は、抽出対象部位例えば球根を、必要に応じて予め水洗、乾燥し、好ましくはさらに細切或いは粉砕した上、浸漬法、向流抽出法など適宜の手段により抽出溶媒と接触せしめることによって行われる。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、トリオクタン酸グリセリルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物のSOD活性亢進効果の観点、さらには化粧料への幅広い適用が可能であるという点から、水、低級アルコール類及び多価アルコール類から選ばれた一種の単独溶媒又は二種以上の混合溶媒の使用が好ましく、なかでも水の単独使用が最も好ましい。
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水とエチルアルコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:1〜25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:1〜15:1、又水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、1:1〜15:1の範囲とすることが好ましい。
本発明の抽出物の調製に際して、抽出液のpHは5〜9の範囲に保持されることが好ましく、かかる意味で、必要ならば上記の抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性調整剤や、クエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤等を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
被抽出物に対する抽出溶媒の量比は、浸漬法の場合で一般に1:1〜1:50(重量比)の範囲、好ましくは1:5〜1:20の範囲である。
又、抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類、植物の抽出部位・細切度等によっても異なるが、例えば浸漬法の場合であれば、抽出温度は、一般に5〜100℃、好ましくは40〜90℃の範囲であり、又抽出時間は、0.5〜96時間程度、特に2〜24時間程度が好適である。
ここに得られる抽出物溶液は、一般にはpHを4〜8に調整した上、これをそのまま、もしくは希釈或いは減圧濃縮等により適宜の濃度に調整してSOD活性亢進剤として用いてもよく、又場合によっては、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って粉末化してもよい。
以上の如くして調製される本発明のラン科シラン属植物の抽出物は、後に試験例に示す通り、細胞内のSODに対してその活性を亢進する作用を有し、しかも皮膚刺激性が少ないなど生体安全性にすぐれ、化粧料配合用のSOD活性亢進剤として有用なものである。
かかるSOD活性亢進剤を含有する本発明の化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、洗顔料などの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、メイクアッププレスパウダーなどのメイクアップ化粧料、ヘアーシャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント、コンディショナー、染毛料、整髪料、育毛剤などの頭髪化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
本発明の化粧料中のSOD活性亢進剤の配合量は、その有効成分たるラン科シラン属植物の抽出物の固形分として、例えば基礎化粧料については、一般に0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%の範囲、メイクアップ化粧料ついては、一般に0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%の範囲、頭髪化粧料については、一般に0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%の範囲、又清浄用化粧料については、一般に0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%の範囲とするのがよい。
本発明の化粧料には、必須成分の上記SOD活性亢進剤のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、色素、香料、生理活性成分等を必要に応じて適宜配合することができる。
又、本発明のSOD活性亢進剤の有効性や特長を損なわない限り、通常用いられる抗酸化剤を併せ配合することもできる。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro:Rhamnaceae)抽出物等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6−又は12−ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
生理活性成分としては、例えば美白成分として、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、コンブ等の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、又皮膚老化防止・美肌化成分として、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、米醗酵エキス、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro)抽出物等がある。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
さらに、抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、白芥子抽出物、イネ抽出物等がある。
次に、実施例、試験例及び処方例(化粧料の実施例)を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、又%はすべて重量%を意味する。
実施例1.SOD活性亢進剤の調製(1)
白及の細切物100gに精製水900gを混合し、80℃で3時間抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明の抽出物溶液520gを得た(固形分濃度2.5%)。
実施例2.SOD活性亢進剤の調製(2)
白及の細切物100gに精製水とエタノールの9:1(重量比)混液900gを混合し、60℃で6時間抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明の白及抽出物溶液550gを得た(固形分濃度1.9%)。
実施例3.SOD活性亢進剤の調製(3)
白及の細切物100gに精製水と1,3−ブチレングリコールの8:2(重量比)混液900gを混合し、80℃で3時間抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明の白及抽出物溶液460gを得た(固形分濃度2.0%)。
実施例4.SOD活性亢進剤の調製(4)
白及に代えて、シロバナシランの球根を用いるほかは実施例1と同様にして、淡黄色透明のシロバナシランの球根の抽出物溶液500gを得た(固形分濃度2.3%)。
実施例5.SOD活性亢進剤の調製(5)
白及に代えて、シランの全草を用いるほかは実施例1と同様にして、淡黄色透明の抽出物溶液520gを得た(固形分濃度2.0%)。
実施例6.SOD活性亢進剤の調製(6)
実施例1と同様にして調製した白及抽出物溶液500gを凍結乾燥した後粉砕し、黄褐色の白及抽出物粉末12.0gを得た。
試験例1.細胞内SOD活性亢進試験
実施例1で得られた抽出物溶液(SOD活性亢進剤)について、細胞内SODに対する亢進作用を調べた。
[試験方法]
(イ)培養細胞からのSOD活性測定用試験液の調製
正常ヒト皮膚由来線維芽細胞(NB1RGB:Lot.030828(9))を、10%NCS含有イーグルMEMに懸濁して培養フラスコに8×10個ずつ播種し、37℃で1日培養した後、これに実施例1の抽出物溶液を、5.0又は10.0%の濃度(溶液として。以下同じ)となるように添加し、3日間培養した。次に、培地を、実施例1の抽出物溶液を5.0又は10.0%の濃度で含む新鮮な10%NCS含有イーグルMEMと交換し、3日間培養した。培養細胞をPBS(-)で洗浄した後、トリプシンで遠沈管に回収し、遠心分離(800rpm、5分)して上清を除き、再びPBS(-)で洗浄した後さらに遠心分離(800rpm、5分)して上清を除いた。
ここに得られたペレットを、1mMフェニルメタンスルフォニルフルオリド(PMSF)/1%トライトン(Triton)-X混合液500μLに懸濁し、遠心分離(800rpm、5分)後上清を分取した。
分取した液のタンパク量を測定し、タンパク量が同じになるように希釈してSOD活性測定用試験液とした。
又、コントロールとして、実施例1の抽出物溶液に代えて精製水を添加するほかは上記と同様にして、同じくSOD活性測定用試験液を調製した。
(ロ)キサンチン−キサンチンオキシダーゼ反応系に於けるスーパーオキサイドアニオン量の測定
1Mトリス−塩酸緩衝液0.15mL、1mMエチレンジアミンテトラアセテート・二ナトリウム塩溶液0.30mL、1mMキサンチン溶液0.30mL、0.75mM ニトロブチル・テトラゾリウム(NBT)溶液0.20mL、上記で調製したSOD活性測定用試験液0.1mL及び精製水2.00mLを混合し、37℃でインキュベートした。これに1Unit/mLキサンチンオキシダーゼ溶液(溶媒:1Mトリス−塩酸緩衝液)0.05mLを添加し、添加直後からの560nmに於ける吸光度を20秒毎に180秒後まで測定し、ここに得られた吸光度を反応液中のスーパーオキサイドアニオン量の指標とした。又、試験系のコントロールとして、SOD活性測定用試験液に代えて細胞溶解用に使用した1mMPMSF/1%Triton-X混合液を添加した場合及びSODを3.5U/mLの濃度となるように添加した場合についても同様の試験を実施した。
なお、本試験の第一段階の反応であるキサンチンとキサンチンオキシダーゼとの反応が生じているかどうかを確認するため、上記と同様の操作を行った反応液について290nmに於ける吸光度を測定した結果、尿酸の生成が確認された。
従って、本試験系でキサンチン−キサンチンオキシダーゼの反応が阻害されていることはなかった。
[結果]
反応液の560nmに於ける吸光度(スーパーオキサイドアニオン量)の経時変化を図1に示す。
図1に示す通り、白及の抽出物を添加した培地中で培養した細胞から得られる細胞内タンパク溶液は、コントロールの細胞のタンパク溶液よりもスーパーオキサイドアニオンの生成をより強く抑制しており、又該抑制の度合は白及の用量に依存して強まることから、本発明のラン科シラン属植物の抽出物が細胞内のSOD活性を亢進する作用を有することが明らかである。
試験例3.皮膚刺激性
[試料]
(1)実施例1の抽出物溶液(SOD活性亢進剤)を日局親水ワセリンに5%の濃度となるように練合したもの(本発明試料)
(2)日局親水ワセリン(対照)
[試験方法]
年齢20〜50歳の成人男子5名を被験者とし、各々の上腕部内側をエタノールで拭って皮脂を除去し、該部位に、フィンチャンバーのアルミ板に本発明試料及び対照の日局親水ワセリンをそれぞれ0.2g宛塗布したものを貼付した。24時間後にフィンチャンバーを除去し、皮膚刺激の程度をつぎに述べる方法並びに基準により判定した。
[判定]
パッチ除去後1時間後、24時間後及び48時間後に、貼付部位の紅斑及び浮腫の状況を、以下の「ドレイズ法による皮膚刺激性判定基準」に基づき目視判定し、被験者5名の平均値を求めた。
(紅斑)
スコア 皮膚の状態
0 : 紅斑なし
1 : 極軽度の紅斑
2 : 明らかな紅斑
3 : 中程度から強い紅斑
4 : 深紅色の強い紅斑に軽い痂皮形成
(浮腫)
スコア 皮膚の状態
0 : 浮腫なし
1 : 極軽度の浮腫
2 : 明らかな浮腫(周囲と明らかに区別可能)
3 : 中程度の浮腫(1mm以上の盛り上がり)
4 : 強い浮腫(さらに周囲にも広がり)
[結果]
結果を表1に示す。
Figure 2005126394
表1の結果から明らかな通り、ラン科シラン属植物の抽出物を有効成分としてなる本発明のSOD活性亢進剤は皮膚刺激が殆どなく、安全性に極めてすぐれている。
処方例1.クリーム
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
実施例1のSOD活性亢進剤 10.0
グリセリン 5.0
メチルパラベン 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを得た。
処方例2.クリーム
処方例1のB成分中実施例1のSOD活性亢進剤に代えて実施例2のSOD活性亢進剤を用いるほかは処方例1と同様にしてクリームを得た。
処方例3.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
実施例1のSOD活性亢進剤 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。こ
れを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例4.ローション
[成分] 部
実施例3のSOD活性亢進剤 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
処方例5.化粧水
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテル 0.5
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例4のSOD活性亢進剤 10.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。
これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
処方例6.乳液
処方例3のB成分中、実施例1のSOD活性亢進剤に代えて実施例2のSOD活性亢進剤を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
処方例7.乳液
処方例3のB成分中、実施例1のSOD活性亢進剤に代えて実施例3のSOD活性亢進剤を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
処方例8.乳液
処方例3のB成分中、実施例1のSOD活性亢進剤に代えて実施例5のSOD活性亢進剤を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
処方例9.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
実施例1のSOD活性亢進剤 10.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例10.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例11.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例12.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例13.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米糠抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「グレイスノウ*雪*HP」、固形分濃度3.5%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例14.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて白芥子(Brassica Alba)種子抽出物(株式会社テクノーブル製、商品名「シナブランカ−WH」、固形分濃度1.0%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例15.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸1.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例16.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「オリゼノーブル」、固形分濃度1.5%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
処方例17.ローション
[成分] 部
実施例1のSOD活性亢進剤 10.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.1
水酸化カリウム 適量
香料 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
処方例18.プレストパウダー
[A成分] 部
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.1
酸化チタン 10.0
6−ナイロンパウダー 4.0
セリサイト 全量が100部となる量
マイカ 23.0
タルク 25.0
実施例6のSOD活性亢進剤 0.1
[B成分]
スクワラン 1.0
メチルポリシロキサン 4.0
プロピルパラベン 0.1
デヒドロ酢酸 0.1
流動パラフィン 2.0
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ混合攪拌し混合した後、200メッシュのタイラーメッシュの篩にかけ、得られた混合粉末を金型に打型してプレストパウダーを得た。
処方例19.リキッドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分]
実施例2のSOD活性亢進剤 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
実施例20.クリームファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 5.0
セタノール 2.0
モノステアリン酸グリセリル 3.0
流動パラフィン 5.0
スクワラン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.0
ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸グリセリル 2.0
プロピルパラベン 0.1
[B成分]
実施例1のSOD活性亢進剤 5.0
ソルビトール 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 1.5
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 2.0
カオリン 5.0
ベントナイト 1.0
着色顔料 適 量
[D成分]
香料 0.3
C成分を混合し、粉砕機で粉砕した。B成分を混合し、これに粉砕したC成分を加え、コロイドミルで均一分散させた。A成分及び均一分散させたB、C成分をそれぞれ80℃に加温後、B、C成分にA成分を攪拌しながら加え、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、D成分を加えて攪拌混合し、さらに攪拌しながら30℃以下まで冷却してクリームファンデーションを得た。
処方例21.ヘアートニック
[A成分] 部
エタノール 60.0
l−メントール 0.5
香料 0.1
メチルパラベン 0.1
[B成分]
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
実施例3のSOD活性亢進剤 10.0
精製水 全量が100部となる量
上記のA成分とB成分をそれぞれ常温で溶解した後、A成分にB成分を攪拌しながら加え溶解させてヘアートニックを得た。
処方例22.ヘアートリートメント
[成分] 部
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 6.0
ポリビニルピロリドン 4.0
グリセリン 1.0
エチルパラベン 0.1
実施例2のSOD活性亢進剤 5.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を80℃に加温した後混合攪拌してヘアートリートメントを得た。
本品はヘアーパックとしても好適なものであった。
処方例23.ヘアーシャンプー
[A成分] 部
N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
クエン酸 0.1
実施例2のSOD活性亢進剤 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアーシャンプーを得た。
処方例24.ヘアーリンス
[A成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例2のSOD活性亢進剤 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアーリンスを得た。
処方例25.ボディシャンプー
[A成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例2のSOD活性亢進剤 10.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
処方例26.石けん
[A成分] 部
硬化ヒマシ油 26.0
ヤシ油 10.0
オリーブ油 4.0
[B成分]
水酸化ナトリウム 6.0
砂糖 10.0
グリセリン 5.0
実施例6のSOD活性亢進剤 0.5
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
エタノール 20.0
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加えてケン化した。これを攪拌しながら50℃まで冷却し、C成分を加えた。これを型に流し込み冷却した後、室温下で数日間乾燥させ、充分に乾燥したものを型から取りだして石けんを得た。
図1は、試験例1に於ける細胞内SOD活性の亢進効果を示すグラフである(縦軸:スーパーオキサイドアニオン量(ΔABS560)、横軸:経過時間(秒))。
符号の説明
A キサンチン−キサンチンオキシダーゼ反応系に細胞溶解用溶液を添加した場合
B 細胞培養用の培地に精製水を添加した場合(コントロール))
C 細胞培養用の培地に実施例1の抽出物溶液を5.0%の濃度となるように添加した場合
D 細胞培養用の培地に実施例1の抽出物溶液を10.0%の濃度となるように添加した場合
Eキサンチン−キサンチンオキシダーゼ反応系にSOD3.5U/mLを添加した場合

Claims (4)

  1. ラン科シラン属(Bletilla)植物の抽出物を有効成分とするスーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤。
  2. 有効成分としてラン科シラン属植物の根(球根)の抽出物を用いる請求項1に記載のスーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤。
  3. ラン科シラン属植物がシラン(Bletilla striata(THUNB.) REICHB.fil.)である請求項1又は2に記載のスーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤
  4. 請求項1のスーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤を含有する化粧料。
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