JP5020475B2 - 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 - Google Patents
線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5020475B2 JP5020475B2 JP2005071796A JP2005071796A JP5020475B2 JP 5020475 B2 JP5020475 B2 JP 5020475B2 JP 2005071796 A JP2005071796 A JP 2005071796A JP 2005071796 A JP2005071796 A JP 2005071796A JP 5020475 B2 JP5020475 B2 JP 5020475B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extract
- acid
- component
- fibroblast activator
- fibroblast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
それらのうち内的要因に基づく皮膚の老化は、主として真皮の線維芽細胞の増殖能の低下や活性の低下が原因となって、該細胞の産生するコラーゲン、フィブロネクチン、ムコ多糖などの細胞外マトリックス成分の量が減少し、皮膚組織が柔軟性と弾力性を失うことによって生じ、形態的・生理的変化としては、シワ、たるみの発生や肌荒れなどとして現れる。
cherimola Mill.)の果実から水又は水と親水溶媒との混合溶媒を用いて抽出される果実の抽出物を有効成分とする線維芽細胞賦活剤に関するものである。
本発明は第二に、マンゴスチン(Carcinia
mangostana L. )、マンゴー(Mangifera indica L.)及びチェリモヤ(Annona cherimola Mill.)の3種の植物の果実から水又は水と親水溶媒との混合溶媒を用いて得られる果実の抽出物を有効成分とする線維芽細胞賦活剤に関するものである。
本発明は第三に、上記の線維芽細胞賦活剤を含有する皮膚外用剤に関するものである。
又、本発明の上記線維芽細胞賦活剤を配合成分として用いることによって、皮膚の老化防止や肌荒れの予防・改善に有効でかつ安全性の高い皮膚外用剤が提供される。
本発明の線維芽細胞賦活剤に於いて有効成分として用いるマンゴスチン、マンゴー或いはチェリモヤの果実のエキスとは、それら果実の果皮、果肉、種子など任意の部分の乾燥粉砕物、搾汁液、抽出物、さらには該搾汁液や抽出物溶液に凍結乾燥処理等を施して得られる乾燥物などを言い、エキスの性状やその採取部位などに特に制限はないが、それらのうちでも果肉の抽出物又は搾汁液(果汁)、もしくはそれらの乾燥物を用いた場合に特に顕著な細胞賦活効果を得ることが出来る。
又、抽出物を調製するに当たって、抽出前及び/又は抽出時に、果実に酵素分解処理や酸、アルカリによる加水分解処理を施すようにすると、果実に含まれる活性成分の抽出が容易となり、得られる抽出物の細胞賦活効果が一層良好となる利点がある。
従って、本発明に於いては、かかる分解処理を併用して得られる抽出物或いはその乾燥物、就中酵素分解処理を併用して得られる抽出物(以下、酵素分解抽出物と言うことがある)或いはその乾燥物を用いることが特に好ましい。又上述の通り、果実のうちでも特に果肉から得られるエキスが高い有効性を示すことから、果肉を抽出原料として調製される酵素分解抽出物を用いることが、本発明に於いては最も好ましい。
なお、上記の分解処理を併用して得られる抽出物は、上述の細胞賦活効果の向上のほかに、流動特性が改善されてろ過操作等が容易となるといった作業効率上の利点や、さらには長期保存中にもオリの発生のない保存安定性にすぐれたものとなるなどの利点をも有している。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の細胞賦活効果の観点、さらには皮膚外用剤への幅広い適用が可能であるという点から、水、低級アルコール類及び多価アルコール類から選ばれた一種又は二種以上の混合溶媒、就中水単独もしくは水とエチルアルコール、グリセリン又は1,3−ブチレングリコールのいずれかとの混合溶媒を用いることが好ましい。
さらに、酵素分解処理を併用する場合の抽出溶媒としては、水の単独使用が最も好ましい。
なお、抽出に際して酵素や酸、アルカリによる分解処理を併用する場合の抽出温度は、酵素分解処理であれば用いる酵素の至適温度付近、又酸、アルカリによる加水分解処理であれば4〜40℃の範囲とすることが好ましい。
ここで蛋白分解酵素としては、例えばパパイン、キモパパインなどのパパイン類、アクチナーゼなどのアクチナーゼ類、ペプシンなどのペプシン類、ブロメラインなどが、又糖類分解酵素としては、ペクチンデポリメラーゼ、ペクチンエステラーゼなどのペクチナーゼ類、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼなどのアミラーゼ類、セルラーゼ、ヘミセルラーゼなどのセルラーゼ類等が挙げられる。それらのうちでも、蛋白分解酵素としてはパパイン類が、又糖質分解酵素としてはペクチン類が特に好ましい。
なお、上記の各抽出物溶液或いは搾汁液は、通常の濾過に加えて、さらに限外濾過に付することにより、その経時安定性を一層向上せしめることができる。
又、本発明の線維芽細胞賦活剤の有効性や特長を損なわない限り、他の生理活性成分を併せ配合することもできる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro:Rhamnaceae)抽出物等を配合することもできる。
マンゴスチンの果肉50部に精製水470部及びペクチナーゼ0.5部を混合し、40℃で3時間抽出並びに酵素分解処理を行った後、80℃で1時間酵素を失活させ、次いでろ過を行って、極微黄色透明のマンゴスチン酵素分解抽出物溶液(固形分濃度3.7%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
マンゴーの果肉の搾汁液50部に精製水450部及びペクチナーゼ0.5部を混合し、40℃で3時間抽出並びに酵素分解処理を行った後、80℃で1時間酵素を失活させ、次いでろ過を行って、淡黄色透明のマンゴー酵素分解抽出物溶液(固形分濃度5.9%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
チェリモヤの果実30部に精製水480部及びペクチナーゼ0.5部を混合し、40℃で3時間抽出並びに酵素分解処理を行った後、80℃で1時間酵素を失活させ、次いでろ過を行って、淡黄褐色透明のチェリモヤ酵素分解抽出物溶液(固形分濃度1.5%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
マンゴスチンの果肉50部、マンゴーの果肉の搾汁液50部及びチェリモヤの果実30部の混合物に、精製水400部及びペクチナーゼ0.5部を混合し、40℃で3時間抽出並びに酵素分解処理を行った後、80℃で1時間酵素を失活させ、次いでろ過を行って、淡黄褐色透明のマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ酵素分解抽出物溶液(固形分濃度10.1%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
マンゴスチンの果肉50部、マンゴーの果肉の搾汁液50部及びチェリモヤの果実30部の混合物に、精製水400部を加え、80℃で1時間抽出を行った後ろ過し、淡黄褐色透明のマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ抽出物溶液(固形分濃度9.9%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
抽出媒体として精製水に代えて20%エタノール水溶液を用いるほかは実施例4と同様にして、淡黄褐色透明のマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ酵素分解抽出物溶液(固形分濃度9.2%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
抽出媒体として精製水に代えて30%1,3−ブチレングリコール水溶液を用いるほかは実施例4と同様にして、淡黄褐色透明のマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ酵素分解抽出物溶液(固形分濃度8.5%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
酵素としてペクチナーゼに代えてセルラーゼを用いるほかは実施例4と同様にして、淡黄褐色透明のマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ酵素分解抽出物溶液(固形分濃度9.7%)からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
実施例1と同様にして調製したマンゴスチン酵素分解抽出物溶液)を凍結乾燥した後粉砕して、淡灰白色のマンゴスチン酵素分解抽出物粉末からなる線維芽細胞賦活剤を得た。
[試料]
(1)実施例1で得られたマンゴスチン酵素分解抽出物溶液
(2)実施例2で得られたマンゴー酵素分解抽出物溶液
(3)実施例3で得られたチェリモヤ酵素分解抽出物溶液
(4)実施例4で得られたマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ酵素分解抽出物溶液
(5)実施例5で得られたマンゴスチン/マンゴー/チェリモヤ抽出物溶液
試料無添加の場合(対照)についても上記と同様の操作を行い、ここに得られたMTT値に対する各試料添加時のMTT値の相対値を求め、線維芽細胞MTT活性率(%)とした。
又、マンゴスチン、マンゴー及びチェリモヤの果実の混合抽出物、特に実施例4の混合抽出物は、それら各果実の単独の抽出物(実施例1〜3)と比較して、有意に高い該細胞賦活作用を示す。
実施例4で得られた3種の果実の混合酵素分解抽出物溶液を日局親水ワセリンに5%の濃度(溶液として)になるように練合したものを試料として用い、パッチテストにより上記抽出物溶液の皮膚刺激性を調べた。
年齢20〜50歳の成人男子5名を被験者とし、各々の上腕部内側をエタノールで拭って皮脂を除去し、該部位に、フィンチャンバーのアルミ板に試料溶液及び対照として日局親水ワセリンをそれぞれ0.2g宛塗布したものを貼付した。24時間後にフィンチャンバーを除去し、皮膚刺激の程度をつぎに述べる方法並びに基準により判定した。
[判定]
パッチ除去後1時間後、24時間後及び48時間後に、貼付部位の紅斑及び浮腫の状況を、以下の「ドレイズ法による皮膚刺激性判定基準」に基づき目視判定し、被験者5名の平均値を求めた。
(紅斑)
スコア 皮膚の状態
0 : 紅斑なし
1 : 極く軽度の紅斑
2 : 明らかな紅斑
3 : 中程度から強い紅斑
4 : 深紅色の強い紅斑に軽い痂皮形成
(浮腫)
スコア 皮膚の状態
0 : 浮腫なし
1 : 極く軽度の浮腫
2 : 明らかな浮腫(周囲と明らかに区別可能)
3 : 中程度の浮腫(1mm以上の盛り上がり)
4 : 強い浮腫(さらに周囲にも広がり)
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
実施例1の線維芽細胞賦活剤 5.0
グリセリン 5.0
カルボキシメチルモノステアレート 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを得た。
処方例1のB成分中、実施例1の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例2の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例1と同様にしてクリームを得た。
処方例1のB成分中、実施例1の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例3の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例1と同様にしてクリームを得た。
処方例1のB成分中、実施例1の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例4の線維芽
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
実施例2の線維芽細胞賦活剤 5.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。こ
れを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例5のB成分中実施例2の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例3の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。
処方例5のB成分中実施例2の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例4の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。
処方例5のB成分中実施例2の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例5の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。
処方例5のB成分中実施例2の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例6の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。
処方例5のB成分中実施例2の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例7の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。
処方例5のB成分中実施例2の線維芽細胞賦活剤に代えて実施例8の線維芽細胞賦活剤を用いるほかは処方例5と同様にして乳液を得た。
[成分] 部
実施例4の線維芽細胞賦活剤 5.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例4の線維芽細胞賦活剤 5.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。
これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
[B成分]
実施例4の線維芽細胞賦活剤 5.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例14のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム2.0部を用いるほかは処方例14と同様にして乳液を得た。
処方例14のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム2.0部を用いるほかは処方例14と同様にして乳液を得た。
処方例14のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン2.0部を用いるほかは処方例14と同様にして乳液を得た。
処方例14のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米糠抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「グレイスノウ*雪*HP」、固形分濃度3.5%)5.0部を用いるほかは処方例14と同様にして乳液を得た。
処方例14のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸1.0部を用いるほかは処方例14と同様にして乳液を得た。
[A成分] 部
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.1
酸化チタン 10.0
ナイロンパウダー 4.0
セリサイト 全量が100部となる量
マイカ 23.0
タルク 25.0
実施例9の線維芽細胞賦活剤(粉末) 0.1
[B成分]
スクワラン 1.0
メチルポリシロキサン 4.0
プロピルパラベン 0.1
デヒドロ酢酸 0.1
流動パラフィン 2.0
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ混合攪拌し混合した後、200メッシュのタイラーメッシュの篩にかけ、得られた混合粉末を金型に打型してプレスドパウダーを得た。
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分]
実施例4の線維芽細胞賦活剤 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
[A成分] 部
ステアリン酸 5.0
セタノール 2.0
モノステアリン酸グリセリル 3.0
流動パラフィン 5.0
スクワラン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.0
ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸グリセリル 2.0
プロピルパラベン 0.1
[B成分]
実施例4の線維芽細胞賦活剤 5.0
ソルビトール 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
トリエタノールアミン 1.5
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 2.0
カオリン 5.0
ベントナイト 1.0
着色顔料 適 量
[D成分]
香料 0.3
C成分を混合し、粉砕機で粉砕した。B成分を混合し、これに粉砕したC成分を加え、コロイドミルで均一分散させた。A成分及び均一分散させたB、C成分をそれぞれ80℃に加温後、B、C成分にA成分を攪拌しながら加え、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、D成分を加えて攪拌混合し、さらに攪拌しながら30℃以下まで冷却してクリームファンデーションを得た。
[A成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例4の線維芽細胞賦活剤 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
[A成分] 部
硬化ヒマシ油 26.0
ヤシ油 10.0
オリーブ油 4.0
[B成分]
水酸化ナトリウム 6.0
砂糖 10.0
グリセリン 5.0
実施例9の線維芽細胞賦活剤(粉末) 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
エタノール 20.0
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加えてケン化した。これを攪拌しながら50℃まで冷却し、C成分を加えた。これを型に流し込み冷却した後、室温下で数日間乾燥させ、充分に乾燥したものを型から取りだして石けんを得た。
本発明の線維芽細胞賦活剤を含むクリームについて、パネルテストにより皮膚に対する効果を調べた。
[試料]
(1)処方例1のクリーム
(2)処方例2のクリーム
(3)処方例3のクリーム
(4)処方例4のクリーム
(5)処方例1のB成分中、実施例1の線維芽細胞賦活剤に代えて精製水を用いるほかは処方例1と同様にして得られたクリーム(対照)
無作為に抽出した年齢18〜50歳の女性80名を被験者として20名ずつ4つのグループに分け、各グループに処方例1〜4のいずれかのクリームと対照のクリームを割り振り、それぞれ左右の頬部に、処方例又は対照のクリームを1日2回(朝、晩)、1ヵ月間塗布してもらった後、小ジワに対する改善効果及び肌のはり、艶に対する改善効果を、以下の評価基準に基づいて評価した。
(小ジワに対する改善効果)
A:殆ど目立たなくなった
B:かなり目立たなくなった
C:わずかに目立たなくなった
D:変わらない
E:かえって増えた
(肌のはり、艶に対する改善効果)
A:明らかに改善された
B:かなり改善された
C:僅かに改善された
D:変わらない
E:かえって悪くなった
結果を表3に示す。なお、表3のA〜Eの各評価欄の数字は、被験者20名中当該評価を行った被験者の割合(%)を示す。
Claims (6)
- チェリモヤ(Annona cherimola
Mill.)の果実から水又は水と親水溶媒との混合溶媒を用いて抽出される果実の抽出物を有効成分とする線維芽細胞賦活剤。 - マンゴスチン(Carcinia mangostana L. )、マンゴー(Mangifera indica L.)、及びチェリモヤ(Annona
cherimola Mill.)の3種の植物の果実から水又は水と親水溶媒との混合溶媒を用いて得られる果実の抽出物を有効成分とする線維芽細胞賦活剤。 - 果実の抽出物が、その抽出前及び/又は抽出時に果実に加水分解処理を施して得られたものである請求項1又は2に記載の線維芽細胞賦活剤。
- 加水分解処理として酵素分解処理を用いる請求項3に記載の線維芽細胞賦活剤。
- 果実抽出物が、果肉から得られたものである請求項1乃至4のいずれかに記載の線維芽細胞賦活剤。
- 請求項1乃至5のいずれかの線維芽細胞賦活剤を含有する皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005071796A JP5020475B2 (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005071796A JP5020475B2 (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006249051A JP2006249051A (ja) | 2006-09-21 |
JP5020475B2 true JP5020475B2 (ja) | 2012-09-05 |
Family
ID=37089914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005071796A Active JP5020475B2 (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5020475B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017217695A1 (ko) * | 2016-06-15 | 2017-12-21 | 한국 한의학 연구원 | 알파-망고스틴, 베타-망고스틴, 감마-망고스틴 또는 가르탄닌 화합물을 유효성분으로 함유하는 피부 주름 개선 또는 피부 보습용 조성물 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009093255A2 (en) | 2008-01-21 | 2009-07-30 | Ganga Raju Gokaraju | A new nutraceutical composition from garcinia mangostana |
JP5144362B2 (ja) * | 2008-05-02 | 2013-02-13 | 日本メナード化粧品株式会社 | 皮膚外用剤 |
JP2010077123A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-04-08 | Hayashikane Sangyo Kk | メイラード反応阻害剤 |
US8003120B2 (en) * | 2008-10-22 | 2011-08-23 | Elc Management Llc | Powder makeup compositions and methods |
US10391137B2 (en) | 2011-07-01 | 2019-08-27 | Shiseido Company, Ltd. | Platelet-derived growth factor-BB production promotor, and mesenchymal stem cell production accelerator, stem cell stabilizer and dermal regenerator comprising the same |
JP6252079B2 (ja) * | 2012-10-02 | 2017-12-27 | 日本新薬株式会社 | 線維芽細胞増殖促進剤 |
JP6020155B2 (ja) * | 2012-12-27 | 2016-11-02 | 日本新薬株式会社 | 線維芽細胞増殖促進剤 |
JP2015042970A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-03-05 | 株式会社ファンケル | ガレクチン−7産生抑制剤 |
GB2540319B (en) | 2014-04-30 | 2019-08-14 | Kimberly Clark Co | Topical composition including a combination of extracts |
AU2014392682B2 (en) * | 2014-04-30 | 2020-07-09 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Methods of reducing signs of skin aging using a combination of extracts |
JP2016074690A (ja) * | 2015-11-16 | 2016-05-12 | 株式会社 資生堂 | 血小板由来成長因子−bb産生亢進剤、並びにそれを含む間葉系幹細胞産生促進剤、幹細胞安定化剤、及び真皮再生化剤 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001220312A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-14 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 植物水蒸気蒸留水含有化粧料組成物 |
JP2001226249A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-21 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 植物水蒸気蒸留水含有化粧料組成物 |
FR2834718B1 (fr) * | 2002-01-15 | 2004-12-24 | Cognis France Sa | Substances actives cosmetiques et/ou pharmaceutiques |
FR2871061B1 (fr) * | 2004-06-04 | 2007-08-10 | Coletica Sa | Principe actif capable d'induire la transformation du tgbf- latent inactif en tgfb actif |
JP2006169149A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Hosoda Shc:Kk | 皮膚表皮基底細胞増殖促進剤 |
-
2005
- 2005-03-14 JP JP2005071796A patent/JP5020475B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017217695A1 (ko) * | 2016-06-15 | 2017-12-21 | 한국 한의학 연구원 | 알파-망고스틴, 베타-망고스틴, 감마-망고스틴 또는 가르탄닌 화합물을 유효성분으로 함유하는 피부 주름 개선 또는 피부 보습용 조성물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006249051A (ja) | 2006-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5020475B2 (ja) | 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 | |
JP4734093B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4563225B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4693623B2 (ja) | 化粧料 | |
JP6266857B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4927337B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5147805B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5698586B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2006290742A (ja) | 老化防止化粧料 | |
JP5054945B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4495925B2 (ja) | コラーゲン及びエラスチン産生促進剤並びにこれを含む老化防止化粧料 | |
JP4755845B2 (ja) | テストステロン−5α−リダクターゼ阻害剤及びテストステロン−5α−リダクターゼ阻害剤を含有する化粧料。 | |
JP4488861B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5773356B2 (ja) | 化粧料 | |
JP5483928B2 (ja) | 化粧料 | |
JP4769153B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2011032186A (ja) | 化粧料 | |
JP5900915B2 (ja) | 美白化粧料 | |
JP2006143670A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP5812562B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3987733B2 (ja) | 線維芽細胞賦活剤及びこれを含む皮膚外用剤 | |
JP6559948B2 (ja) | 皮膚ターンオーバー改善剤 | |
JP4573545B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2005126394A (ja) | スーパーオキシドディスムターゼ活性亢進剤及びこれを含む化粧料 | |
JP2005145938A (ja) | 活性酸素消去剤及び化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110425 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110913 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111213 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120522 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5020475 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |