JPH10139625A - W/o型乳化化粧料 - Google Patents
W/o型乳化化粧料Info
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- JPH10139625A JPH10139625A JP31548796A JP31548796A JPH10139625A JP H10139625 A JPH10139625 A JP H10139625A JP 31548796 A JP31548796 A JP 31548796A JP 31548796 A JP31548796 A JP 31548796A JP H10139625 A JPH10139625 A JP H10139625A
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Abstract
たつきがなく、なめらかな滑り感を有し、且つ保湿持続
効果に優れた乳化型化粧料を提供する。 【構成】 (A)平均重合度5,000〜20,000
の高分子量ポリジメチルシロキサン 5〜25重量%、
(B)トリメチルグリシン 0.5〜2重量%、(C)
蔗糖脂肪酸エステル 0.1〜1重量%、(D)多価ア
ルコール2〜20重量%、(E)水 40〜80重量%
を含有し、さらに好ましくはシリコーン系界面活性剤
0.5〜5重量%を含有する乳化型化粧料。
Description
もかかわらず、塗布時のべたつきがなく、なめらかな滑
り感を有し、且つ保湿持続効果に優れた乳化型化粧料に
関する。
保持するため、保湿剤としてグリセリン、プロピレング
リコール、ソルビトール等のポリオール類や、ヒアルロ
ン酸等の多糖類、ワセリン等の油性成分が使用されてい
る。しかしながらこれらの保湿剤はべたつき感を生じや
すく、塗布時ののびも重苦しくなる傾向にある。また、
塗布後に皮膚を保護する被膜を形成しやすい事から、こ
のような皮膚の保護や保湿の目的にはW/O型乳化化粧
料が有利とされている。W/O型乳化化粧料は皮膚表面
に良好な油性被膜を形成するという点では確かに優れて
いるが、反面その乳化形態のために塗布時の化粧料のの
びが重く、塗布後にべたついた感じを与えやすいという
問題を抱えている。そのため、前述の油性保湿成分や水
性保湿成分を配合すると、さらにその傾向が強くなり、
使用性や使用感を損ねてしまう。
性N−長鎖アシル酸性アミノ酸エステルとトリメチルグ
リシンとを併用する事が提案されているが(特開平7−
258019号公報)、かかる技術においてもべたつき
感は軽減されるものの、未だ十分とは言い難く、塗布時
ののびも満足のいくものではない。
な状況に鑑みてなされたものであって、塗布時にべたつ
き感がなく、また塗布時ののびも優れた皮膚保護効果の
高いW/O型乳化化粧料を提供することを課題とする。
発明者等は鋭意研究を重ねた結果、高分子量ポリジメチ
ルシロキサンとトリメチルグリシンと蔗糖脂肪酸エステ
ルと水とからなるW/O型乳化化粧料がべたつき感がな
く、塗布時ののびにも優れる事、またさらにシリコーン
系界面活性剤を併用してやるとべたつき感がさらに無く
なり、塗布時ののびも向上する事、保水性も向上する事
を見いだし、本発明を完成させるに至った。
0〜20,000の高分子量ポリジメチルシロキサン
5〜25重量%、(B)トリメチルグリシン 0.5〜
2重量%、(C)蔗糖脂肪酸エステル 0.1〜1重量
%、(D)多価アルコール2〜20重量%、(E)水
40〜80重量% を含有する事を特徴とするW/O型
乳化化粧料であり、更に好ましくはシリコーン系界面活
性剤 0.5〜5重量%を含有する事を特徴とするW/
O型乳化化粧料である。
がなく、皮膚の保湿効果に優れるので、皮膚用化粧料全
般に適しているが、中でも乾燥季用のフェイスクリーム
や、入浴後のボディクリームとして特に有用である。
する。
平均重合度5,000〜20,000の高分子量のジメ
チルポリシロキサンである。このような高分子量シリコ
ーンとしては例えばシリコーンPSG−87、シリコー
ンX21−5341(信越化学製)等が挙げられる。平
均重合度が5,000以下では塗布時ののびがありす
ぎ、かえって扱いづらいものとなる。また重合度が2
0,000を越えると皮膜を形成して皮膚を保護する効
果はあるものの、塗布時ののびがなく、またべたつき感
が強くなるので好ましくない。本発明のW/O型乳化化
粧料にはかかる高分子量ポリジメチルシロキサンを好ま
しくは5〜25重量%配合する。5重量%以下の配合量
だと皮膚に塗布した際に十分な皮膜を形成できず、皮膚
の保湿効果が不十分である。また20重量%を越えて配
合してももはや皮膚の保湿効果の向上は見られない。ま
た、かかる高分子量ポリジメチルシロキサンは置換基の
一部にエチル基やフェニル基などの炭化水素基を含んで
いても、本発明の効果を損なうことはないが、置換基の
概ね20%を越えてメチル基以外の炭化水素基を含有す
ると、得られたW/O型乳化化粧料ののびが重くなる傾
向が目立ってくるので好ましくない。かかる高分子量ポ
リジメチルシロキサンを用いてW/O型乳化化粧料を作
製する際には、オクタメチルシクロテトラシロキサンや
デカメチルシクロペンタシロキサンのような環状液体シ
リコーン類を併用してやると乳化が容易であり、化粧料
の安定性も向上するので好ましい。
ンは下記化1式に示す構造を有するものである。
等多くの植物体中に存在しており、通常はビート糖の製
造工程で生じる糖蜜より抽出され、アミノコート(旭フ
ーズ製)、アクアデュー(味の素製)として上市されて
いる。本発明ではトリメチルグリシンの配合量は0.5
〜2重量%が好ましい。0.5重量%未満では十分な保
湿効果を得ることが難しく、2重量%を越えて配合して
も配合量に応じた保湿効果の向上は見られない。
合されることが望ましい。この範囲外では得られる乳化
化粧料の乳化安定性が悪く、実用性に乏しいものとな
る。
が好ましい。多価アルコールの配合量が2重量%未満だ
と、べたつき感はないものの、皮膚に与えるしっとり感
が不足し、また20重量%を越えて配合すると、べたつ
き感が強くなり、好ましくない。かかる多価アルコール
としてはプロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、グリセリン、ポリエチレングリコール200等が挙
げられる。
ことが望ましい。40重量%未満ではべたつき感がつよ
く、80重量%を越えると塗布に適した粘性が得られず
好ましくない。
ルに加えて、シリコーン系界面活性剤を併用してやる
と、得られるW/O型乳化化粧料の安定性が向上し、ま
た感触面でもべたつき感がさらに軽減され、化粧料のの
びも向上するので好ましい。このようなシリコーン系界
面活性剤としてはポリオキシアルキレン変性シリコーン
が好ましく挙げられる。併用する量としては0.5〜5
重量%が好ましく、この量を外れると前述の効果を得る
事は難しい。
ない範囲で通常化粧料に使用される成分を含有させる事
ができる。このような任意成分としては、流動パラフィ
ン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン
酸イソプロピルや合成鯨ロウ、ホホバ油、カルナウバワ
ックス等のエステル類、オリーブ油、牛脂等の動植物油
脂、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコ
ール類、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類、
ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸エス
テル等のアニオン界面活性剤、4級アルキルアミン塩等
のカチオン界面活性剤、脂肪酸モノグリセライド、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、
アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、エタノール、
プロパノール等の低級アルコール類、パラベン類やグル
コン酸クロルヘキシジン等の防腐剤類、ビタミンEやブ
チルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アラビアゴ
ム、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、ポリエチレ
ングリコール等の保湿剤、クエン酸塩、酢酸塩等のpH
調整剤、酸化チタン、シリカゲル、タルク等の粉体類、
香料、色素等、ヒアルロン酸、胎盤抽出物、朝鮮人参エ
キス、ステロール配糖体等の各種目的に応じた薬効成分
などが適宜選択されて配合される。
を詳細に説明する。
化化粧料を作成し、以下に示す方法で評価した。
け、各群毎に半顔づつ同じ番号の実施例及び比較例の化
粧料を塗布してもらい、使用直後、60分後、120分
後のインピーダンス値を測定して平均値を取り、比較し
た。得られた結果を図1、2に示す。
乳化型化粧料は比較例のW/O型乳化型化粧料に比べ、
保湿性が格段に優れていることが実証された。
入れたクリームを放置し、重量変化を測定した。結果を
図3及び図4に示す。
化型化粧料は比較例のW/O型乳化型化粧料に比べ水分
保持能力に優れていることが実証された。
間 プロトンNMRにより、実施例1及び比較例のクリーム
に含まれる自由水及び固定水の緩和時間と存在比率を測
定し、この結果からクリーム中の平均緩和時間を求め
た。結果を表3に示す。
/O型乳化化粧料に比較して平均緩和時間が短く、これ
は、クリーム中の水の状態として、自由度の少ない状態
の水が多い事を示すので、クリームの状態として具体的
に述べれば、平均緩和時間が短いクリームは保水性が高
いという点において優れていると考えられる。
にわけ、それぞれの群に実施例1〜5及び比較例1〜5
のクリームを使用してもらい、使用後のべたつき感とク
リームのすべり感についてアンケート調査を行った。評
価基準は良い:○普通:△ 悪い:× の3段階で評価
を実施してもらった。結果を表4に示す。
/O型乳化化粧料は、W/O型であるにもかかわらず、
塗布時のべたつきがなく、なめらかな滑り感を有し、且
つ保湿持続効果に優れた乳化化粧料である事が立証され
た。
量ポリジメチルシロキサンとトリメチルグリシンと蔗糖
脂肪酸エステルと多価アルコールと水とを含有する事に
より、W/O型であるにもかかわらず、塗布時のべたつ
きがなく、なめらかな滑り感を有する事が明らかとなっ
た。また、シリコーン系界面活性剤を併用するとその効
果はより顕著なものとなった。また、得られたW/O型
乳化化粧料の保湿持続効果もきわめて優れている。
ンス値を示す図である。
ンス値を示す図である。
変化率を示す図である。
変化率を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)平均重合度5,000〜20,0
00の高分子量ポリジメチルシロキサン 5〜25重量
%、(B)トリメチルグリシン 0.5〜2重量%、
(C)蔗糖脂肪酸エステル 0.1〜1重量%、(D)
多価アルコール2〜20重量%、(E)水 40〜80
重量% を含有する事を特徴とするW/O型乳化化粧
料。 - 【請求項2】 更にシリコーン系界面活性剤0.5〜5
重量%を含有する事を特徴とする請求項1記載のW/O
型乳化化粧料。
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---|---|---|---|
JP31548796A JP3644565B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | W/o型乳化化粧料 |
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JP31548796A Expired - Fee Related JP3644565B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | W/o型乳化化粧料 |
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2017078055A (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 株式会社ファンケル | 油中水型乳化組成物 |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP31548796A patent/JP3644565B2/ja not_active Expired - Fee Related
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