JP2006525232A - シリコーンエラストマーを含有するパーソナルケア組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、分散された油相、シリコーンエラストマー、及び水性相を含有するパーソナルケア組成物に関する。これらの組成物は洗い流すことができると同時に油及びシリコーンエラストマーをすべての角質表面に付着させ、その一方で改善された皮膚の感触を提供する。更に、本発明は、エラストマーゲル、分散相、及び水性相を含有する洗い流しパーソナルケア組成物を使用する方法に関する。

Description

本発明は、角質表面の皮膚の感触を改善するためのパーソナルケア組成物の分野に関する。より具体的には、優れた皮膚の保湿及びコンディショニングを提供する、洗い流せるパーソナルケア組成物が提供される。
パーソナルケア組成物は周知であり広く用いられている。これらの組成物は、皮膚を洗浄し潤いを与え、活性物質を送達し、欠点を隠し、及び皮脂に関連した油っぽさ/てかりを減らすために長い間使用されてきた。
潤いの効果を提供する皮膚コンディショニング組成物が知られている。これらの組成物の多くは、界面活性剤で安定化された乳化コンディショニング油又はその他同様の物質を含む水性系である。典型的には、皮膚に潤いを与える組成物は、入浴の後、及び再適用が必要な場合一日中、皮膚に適用されることを意味する、ローションの形態である。
皮膚は、皮膚の構造の骨組を形成するケラチン及びコラーゲン繊維状タンパク質を覆い保護する数層の細胞から成り立っている。これらの層の最も外側は、角質層と呼ばれ、8nmの厚さの層に囲まれた25nmのタンパク質の束から構成されていることが知られている。陰イオン性界面活性剤及び有機溶媒は、典型的には角質層の膜に浸透し、脱脂(即ち、角質層からの脂質の除去)によって角質層の完全な状態を壊す。皮膚表面の微細構成のこの破壊がざらざらした感触をまねき、最終的には界面活性剤又は溶媒がケラチンと相互に作用して、炎症を起こす場合もある。
現在では、角質層全体に適切な水分勾配を維持することがその機能性のために重要であると認識されている。この水分は時には角質層の可塑剤であると考えられ、その大部分は体内に由来する。寒冷気候におけるように湿度があまりにも低い場合は、角質層の外側の層に組織を適度に可塑化するための水分が不十分となり、皮膚は薄片となって剥げ落ち始め、かゆくなる。角質層における水分量が不十分であると、皮膚の浸透性もまた、ある程度減少する。一方、皮膚の外側が長い間、高い水分濃度にさらされると、究極的には角質層はそれ自身の結合水の3〜5倍まで吸着する。これは皮膚を膨張させてひだを寄せ、その結果水分及びその他の保湿剤分子に対する皮膚の浸透性はおよそ2〜3倍に増加する。シャワー又は入浴において、皮膚が水和される場合、保湿剤の吸収が高いため、皮膚に対して保湿剤を送達するのに理想的な時間として認識されている。
シャワー又は入浴中のローションを介して、上述の皮膚コンディショニングの効果を送達することが更に望ましい。残念ながら、シャワー/入浴中に、保湿剤は皮膚から容易に洗い流されることが多い。界面活性剤が存在する場合、このことは特に当てはまる。
したがって、シャワー及び/又は入浴中に保湿剤及び/又は他の皮膚有益剤を有効に付着させ、皮膚が洗浄、動作及び再生の際に直面する場合がある有害な相互作用にもかかわらず、角質層がその障壁機能及び水保持機能を最適性能で維持することを補助する組成物が必要である。こうしたスキンケア組成物の望ましい特性は、良好な皮膚の感触を提供することである。
したがって、シリコーンエラストマー及び分散された油相を含有する洗い流せるパーソナルケア組成物は、油、エラストマー、及び/又はその他の皮膚有益剤をシャワー及び/又は入浴中などに有効に共付着し、かつより柔らかな皮膚の感触をすべての皮膚の質を通じて提供し、同時に皮膚が洗浄、動作及び再生の際に同時に直面する場合がある有害な相互作用にもかかわらず、角質層がその障壁機能及び水保持機能を最適性能で維持するのを補助することが今では判明している。幾つかの公報はまた、シリコーンエラストマーを含有するパーソナルケア組成物の使用について開示してきた。例えば、米国特許第6,183,766号を参照のこと。この公報は、脂質と組み合わされたシリコーンエラストマーの使用について教示している。しかしながら、シリコーンエラストマーの使用は、脂質を含有する手の除菌用ローション製品を脱脂することが教示されている。
本発明はパーソナルケア組成物を提供し、これは更に皮膚有益剤を含んでもよい。これらの組成物は、適用中及び/又は適用後に改善された皮膚の外見、美観及び皮膚の感触を提供し、並びに皮膚の所望の区域にスキンコンディショニング剤の改善された付着又は有効性を提供するのに特に有用である。
本発明は、分散された油相、シリコーンエラストマー、及び水性相を含むパーソナルケア組成物に関する。
発明者は、構造化された油内に分散されたシリコーンエラストマーは、洗い流せる組成物から油及びエラストマーを皮膚に共付着できることを見出した。油の分散相は、シリコーンエラストマーが水性環境で凝集するのを妨げる。驚くべきことに、分散された油相はまた、通常は良好な付着特性を有しないこれらの物質のキャリアとしての役割を果たし、これらの物質の皮膚への相当の付着を可能にする。これらの組成物は洗い流すことができると同時に油及びシリコーンエラストマーをすべての角質表面に付着させ、その一方で改善された皮膚の感触を提供する。
指示がない限り、本明細書で使用するすべての百分率及び割合は、全組成物の重量によるものであり、測定はすべて25℃で実施する。
本発明の組成物は、本明細書に記載された必須の並びに任意の成分及び構成成分を含むことができ、それらから本質的に成ることができ、又はそれらから成ることができる。本明細書で使用するとき、「から本質的に成る」とは、組成物又は構成成分が追加の成分を包含してもよいが、追加の成分が特許請求した組成物又は方法の基本的及び新規な特性を実質的に変更しない場合に限ることを意味する。
本明細書で引用するすべての刊行物は、その全体を参考として本明細書に組み込む。
本明細書で使用するとき、「局所適用」という用語は、本発明の組成物を皮膚表面に適用すること又は塗り広げることを意味する。
本明細書で使用するとき、「皮膚科学的に許容可能」という用語は、そのように記載される組成物又はそれらの構成成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応などを示すことなくヒトの皮膚に接触させて用いるのに好適であることを意味する。
本明細書で使用するとき、「ゲル網状組織」という用語は、脂肪族アルコール及び親水性界面活性剤から構成される乳化系を意味する。
本明細書で使用するとき、「安全且つ有効な量」という用語は、正しい医学的判断の範囲内で、明白な効果、好ましくは明白な皮膚の外見又は感触の効果(これらの効果には、本明細書に開示される効果が独立して包含される)を顕著に誘導するのに十分であるが、重篤な副作用を回避する程十分に低い、即ち、合理的な利益対危険性比を提供する化合物、構成成分、又は組成物の量を意味する。
本明細書で有用な活性物質及び他の成分は、美容上及び/若しくは治療上の効果によって、又はそれらの前提とされる作用様式によって分類され又は本明細書に記載されてもよい。しかしながら、本明細書で有用な活性物質及び他の成分は、場合によっては美容上及び/若しくは治療上の1を超える効果を提供できること、又は1を超える作用様式を介して機能できることを理解すべきである。それゆえ、本明細書での分類は便宜上のことであって、成分を特定の適用又は列記された適用に限定しようとするものではない。
本発明の組成物は局所適用について、及び角質表面上に組成物を洗い流した後の本質的に即時の(即ち、急性の)皮膚の感触を提供することについて有用である。理論に束縛されるものではないが、この急性の皮膚の感触の改善は、少なくとも部分的には油及びシリコーンエラストマーの付着による皮膚の欠点の治療的被覆又はマスキングの結果としてもたらされると考えられている。
より具体的には、本発明の組成物は、目に見える及び/又は触知できる皮膚の不連続性の調整を包含する、皮膚状態の調整に有用であり、前記不連続性は、目に見える及び/又は触知できる皮膚組織及び/又は肌色の不連続性、とりわけ皮膚の老化による不連続性を包含するがこれらに限定されない。こうした不連続性は、内因性及び/又は外因性因子により誘発される又は引き起こされる場合がある。外因性因子には、紫外線放射(例えば、日光暴露による)、環境汚染、風、熱、低湿度、強力な界面活性剤、研磨剤などが挙げられる。内因性因子には、経年的老化及びその他の皮膚内部からの生化学的変化が挙げられる。
(分散された油相)
分散された油相は、皮膚に適合性のある油を含む。定義により、分散された相は、外相に無視できるほどの溶解度を有し、組成物中に離散粒子として存在する。分散された油相は、好ましくは、組成物の約80重量%以下、より好ましくは約70重量%以下、なおより好ましくは約60重量%以下、なおより好ましくは約50重量%以下の分散された油相を含む。分散された油相は、好ましくは組成物の少なくとも約1重量%、より好ましくは少なくとも約5重量%、更により好ましくは少なくとも約7重量%、なおより好ましくは少なくとも10重量%を構成する。
剪断指数は、本明細書に記載される方法に記載されるように、物質がどれほどずり減粘であるかの尺度である。n=1であるとき、物質はニュートン性であり、それらは粘稠である場合もあるが、一般にそれらはシリコーンエラストマーゲル及びエラストマー粒子を取り込むために十分な構造を所有しない。そのため、皮膚に適合性のある油が、その組成物又は加えられる場合がある構造剤のいずれかのおかげで、ずり減粘であることは好ましい。好ましくは、分散された油相の剪断指数は、約0.9未満、より好ましくは約0.75未満、更により好ましくは約0.6未満、更により好ましくは約0.45未満、なおより好ましくは約0.3未満である。
(皮膚に適合性のある油)
皮膚に適合性のある油は、本明細書では、入浴が行われる温度で液体又は半固体であり、皮膚に不活性であるか又は実際に有益であるかのいずれかであって、化粧品に用いるのに安全であると見なされる油として定義される。本発明に用いるのに最も有用な皮膚に適合性のある油には、エステル油、炭化水素油、及びシリコーン油が挙げられる。
エステル油は、名前が示唆するように、少なくとも1つのエステル基を分子中に有する。本発明に有用な一般的なエステル油の1つの種類は、脂肪酸モノ及びポリエステル、例えばセチルオクタノエート、オクチルイソナノアネート(octyl isonanoanate)、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルアジパート、ブチルステアレート、デシルオレエート、コレステロールイソステアレート、グリセロールモノステアレート、グリセロールジステアレート、グリセロールトリステアレート、アルキルラクテート、アルキルシトレート、及びアルキルタータラート;スクロースエステル及びポリエステル、ソルビトールエステルなどである。
第2の種類の有用なエステル油は、主にトリグリセリド及び変性トリグリセリドから構成される。これらには、植物油、例えばホホバ油、大豆油、キャノーラ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、コメヌカ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、杏仁油、ヒマシ油、ココヤシ油、及びミンク油が挙げられる。合成のトリグリセリドもまた、それらが室温で液体であることを条件として採用することができる。変性トリグリセリドには、エトキシル化された及びマレアート化されたトリグリセリド誘導体のような物質が、それらが液体であることを条件として挙げられる。登録商標権を有するエステルブレンド、例えばファインテックス(Finetex)によりファインソルブ(Finsolv)として販売されるようなものもまた好適であり、エチルヘキサン酸グリセリドのようなものである。
第3の種類のエステル油は、ジカルボン酸とジオールとの反応により形成される液体ポリエステルである。本発明に好適なポリエステルの例は、エクソン・モービル(ExxonMobil)により商品名ピュアシンエステル.RTM(PURESYN ESTER.RTM)として市販されるポリエステルである。
本発明に好適な第2の部類の皮膚に適合性のある油は、液体及び半固体炭化水素である。これらには、直鎖及び分枝鎖油、例えば液体パラフィン、スクアレン、スクアラン、鉱油、低粘度合成炭化水素、例えばエクソン・モービル(ExxonMobi)により商品名ピュアシンPAO(PURESYN PAO)として販売されるポリαオレフィン、及び商品名パナレイン(PANALANE)又はインドポール(INDOPOL)としてのポリブテンが挙げられる。軽い(低粘度)高分枝鎖炭化水素油もまた好適である。
ワセリンは、独特の炭化水素物質であって、本発明の有用な構成成分である。その半固体の性質は、製造において、及び配合者によってその他の油とブレンドすることにより制御され得る。それは室温では液体部分をほんの一部しか含まないため、それ自体で存在する場合には「構造化された油相」として、より適切に見なされ、あるいはその他の皮膚に適合性のある油と混合される場合には「構造剤」として、より適切に見なされる。
第3の部類の有用な皮膚に適合性のある油は、シリコーン系である。それらには、直鎖及び環状ポリジメチルシロキサン、有機官能性シリコーン(アルキル及びアルキルアリール)、及びアミノシリコーンが挙げられる。
分散された油相が何らかの構造を有すること−即ちそれが完全に流体ではないことは好ましい。これは、当業者が一般的に行うように、構造剤の使用により、又はワセリンのような天然に構造化されている油の使用により達成することができる。構造は、シリコーンエラストマーを分散された油相液滴内に取り込む役割を果たす。本発明の好ましい実施形態では、光学顕微鏡の使用を介して観察されるように、シリコーンエラストマーの少なくとも一部分は加工処理後に分散された油相内に取り込まれる。
(シリコーンエラストマー)
シリコーンエラストマーは、本発明で有用な、変形可能な、可撓性の架橋オルガノポリシロキサン物質であり、本明細書に参考としてそのまま組み込まれる米国特許第5,654,362号に説明されている。本発明の目的上、シリコーンエラストマーは、2つの形態:エラストマーが適合性のある溶媒に組み合わされ、結果として均質なゲルとなっているシリコーンエラストマーゲル、及び普通は粉末として供給される乾燥したエラストマーポリマーで存在する。特許請求した組成物中に存在する場合、形態(ゲル状又は粉末)にかかわりなく、シリコーンエラストマーは、好ましくは約40重量%以下、より好ましくは約20重量%以下、なおより好ましくは約10重量%以下を構成する。存在する場合、シリコーンエラストマーは、好ましくは少なくとも0.5重量%を構成する。
こうしたエラストマーは、単独で、又は揮発性若しくは不揮発性溶媒と共に用いることができる。好適な溶媒の例には、揮発性及び不揮発性シリコーン、揮発性及び不揮発性アルコール、揮発性及び不揮発性エステル、揮発性及び不揮発性炭化水素、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に用いるのに好ましいエラストマーゲルは、約1:100〜約1:1、より好ましくは約1:50〜約1:5のエラストマーと溶媒との比を有するエラストマー/溶媒ブレンドである。好ましくは、シリコーンエラストマーゲルは、7500Pa・s(7,500,000センチポアズ)以下、より好ましくは500Pa・s(500,000センチポアズ)以下の粘度を有する。好ましくは、シリコーンエラストマーブレンドは、少なくとも1Pa・s(1,000センチポアズ)、より好ましくは少なくとも10Pa・s(10,000センチポアズ)の粘度を有する。粉末として存在する場合、エラストマー(皮膚に適合性のある油へのその添加前)は本質的に「乾燥している」。
エラストマーは、定義により架橋されており、架橋度は所望されるポリマーの弾性特性によって変化し得る。架橋物質は、親水性(例えば、エチレンオキシド及びプロピレンオキシド)、疎水性(ジメチコン、ビニルジメチコン、アルキルなど)、又はこれらの組み合わせであってもよい。
好適なシリコーンエラストマーゲルの例には、DC9040(シクロメチコン及びジメチコンクロスポリマーブレンド)、DC9010及びDC9011(ダウ・コーニング(Dow Corning));(SFE839シクロメチコン及びジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーブレンド、GE);(グランシル(Gransil)GCM(オクタメチルシクロテトラシロキサン及びポリシリコーン−11ブレンド)、すべて信越(Shin-Etsu)により製造され、並びに架橋剤及び溶媒組成物が異なるKSG−21、KSG−210、KSG−310、KSG−320、KSG−330、及びKSG−340、KSG−41、KSG−42、KSG−43、USG−103;並びにこれらの混合物が挙げられる。
本発明に有用なシリコーンエラストマー粉末の非限定例は、信越(Shin-Etsu)からのKSP100及び200シリーズ、並びにKMPシリーズ、並びにダウ・コーニング及び東レ(Dow Corning and Toray)からのDC9506である。
存在する場合、シリコーンエラストマーゲル又は粉末は、好ましくは約60重量%以下、より好ましくは約40重量%以下、より好ましくは約20重量%以下を構成する。存在する場合、シリコーンエラストマーは、好ましくは少なくとも0.5重量%、より好ましくは少なくとも1重量%、より好ましくは少なくとも2重量%を構成する。
本発明の実施形態では、シリコーンエラストマーは、皮膚に適合性のある油によりエラストマーを結果として取り込むために、皮膚に適合性のある油と共に加工される。シリコーンエラストマーがシリコーンエラストマーゲルの形態であるという条件下では、2つの可能性のある結果−エラストマーゲルが、皮膚に適合性のある油と適合性がある場合に新しいゲルが形成されるという結果、又はエラストマーゲルが、皮膚に適合性のある油と適合性がなく、エラストマーが、分散された皮膚に適合性のある油相内の別個の領域中に存在するという結果が存在する。シリコーンエラストマー粉末を用いる場合にも、同様な状況が生じる可能性があり、粉末が、皮膚に適合性のある油と適合性がある場合には幾らかのゲル化が生じる場合があり、又は粉末が、皮膚に適合性のある油と適合性がない場合にはゲル化が生じない場合がある。本明細書で好ましいのは、エラストマーゲル又はエラストマー粉末が皮膚に適合性のある油と適合性がなく、及びエラストマーゲル又はエラストマー粉末の別個の領域が分散された油相内に存在するという状況である。これは、エラストマーゲルについては、エラストマー溶媒並びに皮膚に適合性のある油のボーン溶解度パラメータ(Vaughn Solubility Parameter)(VSP)(クリストファー・ボーン(Christopher Vaughn)、化粧品及び洗浄用品(Cosmetics and Toiletries)、103巻、1988年、47〜69ページ)を用いることにより予測できる。好ましくは、シリコーンエラストマーゲルの溶媒相は、皮膚に適合性のある油からの少なくとも0.5VSP単位、より好ましくは少なくとも0.8VSP単位、更により好ましくは少なくとも1.2VSP単位の絶対差を有する。例えば、ワセリン中のKSG−210(ジメチコン中のエラストマー)のブレンドについて、差は1.41である(7.33(ワセリン)−5.92(ジメチコン)=1.41)。
本明細書に用いるのに好ましいエラストマーゲル又は粉末は、約1:100〜約1:1、より好ましくは約1:50〜約1:2、なおより好ましくは約1:25〜約1:3のエラストマーと皮膚に適合性のある油との比を有する、エラストマー/皮膚に適合性のある油の混合物である。
(水性相)
本発明の連続水性相は、典型的には流体の約90重量%以下、好ましくは80%以下、更により好ましくは約70重量%以下、なおより好ましくは約60重量%以下を構成する。本発明の連続水性相は、典型的には、流体の少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも20重量%、更により好ましくは少なくとも30重量%、なおより好ましくは流体の少なくとも40重量%を構成する。本明細書で使用するとき、「流体」という用語は、水、一価及び多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、エタノール、イソプロパノール、ソルビトールなど)、又は水混和性のいずれかの物質を意味する。「連続」相はまた、当業者により「外」相として記載される。
(任意成分)
本発明の組成物は1つ以上の追加のスキンケア構成成分を含有してもよい。組成物がヒトのケラチン組織に接触される好ましい実施形態では、追加構成成分はケラチン組織への適用に好適であるべきであり、即ち、組成物中に組み込まれたときに、それらは、正しい医学的判断の範囲内で、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などを示すことなく、ヒトのケラチン組織に接触させて用いるのに好適である。
「CTFA化粧品原料便覧(CTFA Cosmetic Ingredient Handbook)」、第2版(1992年)には、パーソナルケアに関連する業界で通常使用される様々な非限定的な化粧品及び医薬品の成分が記載されており、それらは本発明の組成物への使用に好適である。
本発明のいずれの実施形態においても、しかしながら、本明細書で有用な追加の構成成分を、それらが提供する効果によって、又はそれらの前提とされる作用様式によって分類することができる。しかしながら、本明細書で有用な追加の構成成分は、場合によっては1を超える効果を提供できること、又は1を超える作用様式を介して機能できることを理解するべきである。それゆえ、本明細書での分類は、便宜上のことであって、活性物質を特定の適用又は列記された適用に限定しようとするものではない。
(構造剤(Structurants))
本発明は、任意に油構造剤を含んでもよい。構造剤は分散された相に的確なレオロジー特性を提供することができる。これは、皮膚への有効な付着及び保持を提供するのを助けることができ、構造化された油又は油相は、以下に記載される脂質レオロジー法を用いて決定されるとき、1s−1で測定して1〜約20,000Pa・s(100〜約200,000ポアズ)、好ましくは2〜約10,000Pa・s(200〜約100,000ポアズ)、最も好ましくは2〜約5,000Pa・s(200〜約50,000ポアズ)の範囲の粘度を有するべきである。この粘度を生成するために必要な構造剤の量は、油及び構造剤によって変化するが、一般に構造剤は、好ましくは分散された油相の75重量%未満、より好ましくは50重量%未満、なおより好ましくは分散された油相の35重量%未満である。
構造剤は、有機又は無機のいずれかの構造剤であり得る。本発明に好適な有機増粘剤の例は、固体脂肪酸エステル、天然又は変性脂肪、脂肪酸、脂肪族アミン、脂肪族アルコール、天然及び合成ワックス、及びワセリン、及びシェル(Shell)より名称クラトン(KRATON)として販売されるブロックコポリマーである。無機構造剤には、疎水性に修飾されたシリカ又は疎水性に修飾された粘土が挙げられる。無機構造剤の非限定例は、レオックス(Rheox)からのベントン(BENTONE)27V、ベントン(BENTONE)38V、又はベントン・ゲルMIO V(BENTONE GEL MIO V);及びキャボット・コーポレーション(Cabot Corporation)からのキャボシール(CAB-O-SIL)TS720、又はキャボシール(CAB-O-SIL)M5である。
選択された皮膚に適合性のある油に関して上記の必要条件を満たす構造剤は、選択された油の粘度を構築するために三次元網状組織を形成することができる。こうした構造化された油相、即ち、三次元網状組織を有する構造は、入浴中に用いられる濡れた皮膚用のトリートメント組成物として用いるのに極めて望ましいことが見出されている。これらの構造化された油は、濡れた皮膚に非常に有効に付着し保持されることができ、洗い流し及び乾燥後も保持されて、洗浄後に長続きする皮膚の効果を、過度に油っぽい/脂っぽい濡れた感触及び乾いた感触を生じることなく提供することができる。こうした構造化された油の使用中及び使用後の非常に望ましい特性は、それらのずり減粘レオロジー特性及び網状組織の弱い構造によるものであると考えられている。その高い低剪断粘度により、三次元網状組織構造化油は、スキンコンディショナーの適用中に皮膚によくくっ付き及び保持されることができる。結晶の網状組織の弱い構造化及びそのより低い高剪断粘度により、皮膚に付着された後に擦る間に網状組織は容易に生じる。
(界面活性剤)
分散された相の乳化のため、並びに許容できる拡散及び非発泡性系の使用中の特性を提供するための両方のために、多種多様な界面活性剤が本明細書で有用であり得る。クレンジング用途については、界面活性剤相はまた皮膚を洗浄し、許容できる量の泡をユーザーに提供する役目をする。本組成物は、好ましくは、約50重量%以下の界面活性剤、より好ましくは約30重量%以下、なおより好ましくは約15重量%以下、更により好ましくは約5重量%以下の界面活性剤を含有する。本組成物は、好ましくは少なくとも約5重量%の界面活性剤、より好ましくは少なくとも約3重量%、なおより好ましくは少なくとも約1重量%、更により好ましくは少なくとも約0.1重量%の界面活性剤を含有する。クレンジング用途については、パーソナルケア組成物は、発泡体積試験に記載されるように、好ましくは少なくとも300ml、より好ましくは600mlを超える全発泡体積を生成する。パーソナルケア組成物は好ましくは、発泡体積試験に記載されるように、少なくとも100ml、好ましくは200mlを超える、より好ましくは300mlを超える瞬間発泡体積を生成する。パーソナルケア組成物は好ましくは、発泡体積試験に記載されるように、少なくとも100ml、好ましくは200mlを超える、より好ましくは300mlを超える瞬間発泡体積を生成する。
好ましい界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非発泡性界面活性剤、乳化剤、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。本発明の組成物に有用な界面活性剤の非限定例は、米国特許第6,280,757号(マクエイティ(McAtee)ら、2001年8月28日発行)に開示されている。
A)陰イオン性界面活性剤
本発明の組成物に有用な陰イオン性界面活性剤の非限定例は、マカッチャン(McCutcheon)の「洗剤及び乳化剤(Detergent sand Emulsifiers)」、北アメリカ版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション(allured Publishing Corporation)出版;マカッチャンの「機能材料(Functional Materials)」、北アメリカ版(1992年);及び米国特許第3,929,678号(ラフリン(Laughlin)ら、1975年12月30日発行)に開示されている。
多種多様な陰イオン性界面活性剤は、本明細書で有用である。陰イオン性界面活性剤の非限定例には、サルコシネート、サルフェート、イセチオネート、タウレート、ホスフェート、ラクチレート、グルタメート、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。イセチオネートの中では、アルコイルイセチオネートが好ましく、サルフェートの中では、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートが好ましい。
本明細書で有用なその他の陰イオン性物質は、脂肪酸の石鹸(即ち、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩又はカリウム塩)であり、典型的には約8〜約24個の炭素原子、好ましくは約10〜約20個の炭素原子を有する脂肪酸を有する。石鹸を製造する際に用いられるこれらの脂肪酸は、例えば、植物由来又は動物由来のグリセリド(例えば、パーム油、ココヤシ油、大豆油、ヒマシ油、タロー、ラードなど)のような天然源から得ることができる。脂肪酸はまた、合成的に調製することもできる。石鹸及びそれらの調製については、米国特許第4,557,853号に、より詳細に記載されている。
その他の陰イオン性物質には、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェート、及びトリアルキルホスフェート塩のような、ホスフェートが挙げられる。本明細書で有用な好ましい陰イオン性発泡性界面活性剤の非限定例には、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、セチル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム(sodium lauroyl lactylate)、ラウロイル乳酸トリエタノールアミン(triethanolamine lauroyl lactylate)、カプロイル乳酸ナトリウム(sodium caproyl lactylate)、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、及びココイルグルタミン酸ナトリウム、並びにこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。
本明細書に用いるのに特に好ましいのは、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム(sodium lauroyl lactylate)、及びラウロイル乳酸トリエタノールアミン(triethanolamine lauroyl lactylate)である。
B)非イオン性界面活性剤
本発明の組成物に用いる非イオン性界面活性剤の非限定例は、マカッチャン(McCutcheon)の「洗剤及び乳化剤(Detergents and Emulsifiers)」、北アメリカ版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション(allured Publishing Corporation)出版;及びマカッチャンの「機能材料(Functional Materials)」、北アメリカ版(1992年)に開示されている。
本明細書で有用な非イオン性界面活性剤には、アルキルグルコシド、アルキルポリグルコシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルコキシル化脂肪酸エステル、スクロースエステル、アミンオキシド、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。
本明細書に用いるのに好ましい非イオン性界面活性剤の非限定例は、C8〜C14グルコースアミド、C8〜C14アルキルポリグルコシド、スクロースココエート、スクロースラウレート、ラウラミンオキシド、ココアミンオキシド、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものである。
C)両性界面活性剤
本明細書で使用するとき、「両性界面活性剤」という用語はまた、双極性界面活性剤を包含することも意図されており、これは当該技術分野の熟練の配合者には両性界面活性剤のサブセットとして周知である。
本発明の組成物では、多種多様な両性発泡性界面活性剤を使用することができる。特に有用であるのは、脂肪族二級及び三級アミンの誘導体として広く記述されているものであり、好ましくは窒素が陽イオン状態で、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であることができ、ラジカルの1つがイオン性の水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含有するものである。
本発明の組成物に有用な両性界面活性剤の非限定例は、マカッチャン(McCutcheon)の「洗剤及び乳化剤(Detergents and Emulsifiers)」、北アメリカ版(1986年)、アルレッド・パブリッシング・コーポレーション(allured Publishing Corporation)出版;及びマカッチャンの「機能材料(Functional Materials)」、北アメリカ版(1992年)に開示されている。
双極性界面活性剤の非限定例は、ベタイン、スルタイン、ヒドロキシスルタイン、アルキルイミノアセテート、イミノジアルカノエート、アミノアルカノエート、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものである。
本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は、次の通りであり、陰イオン性界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム(sodium lauroyl lactylate)、ラウロイル乳酸トリエタノールアミン(triethanolamine lauroyl lactylate)、及びこれらの混合物から成る群から選択され、非イオン性界面活性剤は、ラウラミンオキシド、ココアミンオキシド、デシルポリグルコース、ラウリルポリグルコース、スクロースココエート、C12〜14グルコサミド(glucosamides)、スクロースラウレート、及びこれらの混合物から成る群から選択され;並びに両性界面活性剤は、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、セチルジメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ココアミドプロピルヒドロキシスルタイン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
D)非発泡性界面活性剤
多種多様な非発泡性界面活性剤は本明細書で有用である。本発明の組成物は、分散された相を乳化して適切な粒径及び濡れた皮膚への良好な適用特性を生じるために、十分な量の1つ以上の非発泡性界面活性剤を含むことができる。
これらの非発泡性組成物の非限定例は、ポリエチレングリコール20ソルビタンモノラウレート(ポリソルベート20)、ポリエチレングリコール5大豆ステロール、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス−10、ポリソルベート80、セチルホスフェート、カリウムセチルホスフェート、ジエタノールアミンセチルホスフェート、ポリソルベート60、グリセリルステアレート、PEG−100ステアレート、ポリオキシエチレン20ソルビタントリオレエート(ポリソルベート85)、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン4ラウリルエーテルナトリウムステアレート、ポリグリセリル−4−イソステアレート、ヘキシルラウレート、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコースエーテルジステアレート、セテス−10、ジエタノールアミンセチルホスフェート、グリセリルステアレート、PEG−100ステアレート、及びこれらの混合物である。
E)乳化剤系
加えて、幾つかの実施形態で有用な、幾つかの市販の乳化剤混合物がある。例には、ISPからのプロリピッド(PROLIPID)141(グリセリルステアレート、ベヘニルアルコール、パルミチン酸、ステアリン酸、レシチン、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、及びセチルアルコール)、及び151(グリセリルステアレート、セテアリルアルコール、ステアリン酸、1−プロパナミウム(1-propanamium)、3−アミノ−N−(2−(ヒドロキシエチル)−N−N−ジメチル,N−C(16〜18)アシル誘導体、クロライド);クローダ(Croda)からのポラワックスNF(POLAWAX NF)(乳化ワックスNF(Emulsifying wax NF))、インクロクアットベヘニルTMS(INCROQUAT BEHENYL TMS)(ベヘントリモニウムサルフェート及びセテアリルアルコール);並びにガットフォセ(Gattefosse)からのエマルリウム・デルタ(EMULLIUM DELTA)(セチルアルコール、グリセリルステアレート、ポリエチレングリコール−75ステアレート、セテス−20及びステアレス−20)が挙げられる。
(増粘/水性相安定剤)
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、1つ以上の増粘/水性相安定剤を更に包含してもよい。異なる安定剤が、異なる効率により増粘するため、正確な組成範囲を提供することは困難であるが、存在する場合、この組成はパーソナルケア組成物の、好ましくは約10重量%以下、より好ましくは約8重量%以下、なおより好ましくは約7重量%以下を構成する。存在する場合、増粘/水性相安定剤は、好ましくはパーソナルケア組成物の少なくとも約0.01重量%、より好ましくは少なくとも約0.05重量%、なおより好ましくは少なくとも約0.1重量%を構成する。安定剤を表現するのにより良い方法は、それは製品中に粘度を構築しなくてはならないということである。これは、安定剤粘度試験を用いて測定することができる。好ましくは、安定剤はこの試験において、少なくとも1Pa・s(1000cps)、より好ましくは少なくとも1.5Pa・s(1500cps)、なおより好ましくは少なくとも2Pa・s(2000cps)の粘度を生成する。
本明細書で有用な増粘剤の非限定例として、カルボマー(例えば、商品名カルボポール(CARBOPOL)(登録商標)900シリーズとしてB.F.グッドリッチ(B.F.Goodrich)から市販されているもの;例えば、カルボポール(CARBOPOL)(登録商標)954)などのカルボン酸ポリマーが挙げられる。その他の好適なカルボン酸ポリマー剤には、C10〜30アルキルアクリレートと1つ以上のアクリル酸モノマー、メタクリル酸モノマー、又はこれらの短鎖(即ち、C1〜4アルコール)エステルの1つのモノマーとのコポリマーが挙げられ、架橋剤は、スクロース又はペンタエリトリトール(pentaerytritol)のアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマーとして知られ、カルボポール(CARBOPOL)(登録商標)1342、カルボポール(CARBOPOL)(登録商標)1382、ペムレン(Pemulen)TR−1、及びペムレンTR−2としてB.F.グッドリッチ(B.F.Goodrich)より市販されている。
増粘剤のその他の非限定例には、陽イオン性及び非イオン性ポリマーの両方を包含する架橋ポリアクリレートポリマーが挙げられる。
増粘剤のなおその他の非限定例には、ポリアクリルアミドポリマー、特に置換分枝又は非分枝ポリマーを包含する非イオン性ポリアクリルアミドポリマーが挙げられる。これらのポリアクリルアミドポリマーの中でも、CTFA表記ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス−7を与えられた非イオン性ポリマーがより好ましく、商品名セピゲル(SEPIGEL)305としてセピック・コーポレーション(Seppic Corporation)(米国ニュージャージー州フェアフィールド)より市販されている。本明細書で有用なその他のポリアクリルアミドポリマーには、アクリルアミド及び置換アクリルアミドと、アクリル酸及び置換アクリル酸との、多元ブロックコポリマーが挙げられる。このような多元ブロックコポリマーの市販例としては、リポ・ケミカルズ社(Lipo Chemicals,Inc.)(ニュージャージー州パターソン)のハイパン(Hypan)SR150H、SS500V、SS500W、SSSA100Hが挙げられる。
本明細書で有用な増粘剤の別の非限定の部類は、多糖類である。多糖類ゲル化剤の非限定例として、セルロース及びセルロース誘導体から選択されるものが挙げられる。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの中で好ましいのは、CTFA表記セチルヒドロキシエチルセルロースを与えられた物質であり、それはセチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースのエーテルであり、商品名ナトロセル(NATROSEL)(登録商標)CSプラス(CS Plus)としてアクアロン・コーポレーション(Aqualon Corporation)(デラウェア州ウィルミントン)から販売されている。その他の有用な多糖類には、3単位毎に(1〜6)結合グルコースを有する(1〜3)結合グルコース単位の直鎖である、スクレログルカンが挙げられ、その市販例が、マイケル・メルシエ・プロダクツ社(Michel Mercier Products Inc.)(ニュージャージー州マウンテンサイド)のクレアロゲル(CLEAROGEL)(商標)CS11である。
本明細書で有用な増粘剤の別の非限定の部類は、ゴム類である。本明細書で有用なゴム類の非限定例として、ヘクトライト、水和シリカ、キサンタンガム、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な増粘剤の更に別の非限定の部類は、改質デンプンである。グレイン・プロセッシング・コーポレーション(Grain Processing Corporation)からのウォーターロック(WATERLOCK)(登録商標)のようなアクリレート改質デンプンを使用してもよい。ヒドロキシプロピルデンプンホスフェート、ナショナル・スターチ(National Starch)からの商品名ストラクチャー(STRUCTURE)XLは、有用な改質デンプンの別の例であり、その他の有用な例には、クラリアント(Clariant)からのアリストフレックス(ARISTOFLEX)HMB(アンモニウムアクリロジメチルタルエート(Ammonium Acrylodimethyltaruate)/ベヘネス−25メタクリレートクロスポリマー)が挙げられる。
(陽イオン性ポリマー)
本発明はまた、有機陽イオン沈着ポリマーを含有してもよく、陽イオン沈着ポリマーの濃度は、好ましくは、パーソナルケア組成物の約0.025重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約2重量%、更により好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の範囲である。
本発明に用いるのに好適な陽イオン沈着ポリマーは、第四級アンモニウム、又は陽イオン性のプロトン化アミノ部分のような陽イオン性の窒素含有部分を含有する。陽イオン性プロトン化アミンは、パーソナルクレンジング組成物の特定の種類及び選択されたpHによって決まり、第一級アミン、第二級アミン、又は第三級アミン(好ましくは第二級又は第三級)であることができる。陽イオン性沈着ポリマーの平均分子量は、約5,000〜約10,000,000、好ましくは少なくとも約100,000、より好ましくは少なくとも約200,000であるが、好ましくは約2,000,000以下、より好ましくは約1,500,000以下である。ポリマーはまた、陽イオン電荷密度がパーソナルクレンジング組成物の意図された使用のpHにおいて約0.2meq/g〜約5meq/gの範囲、好ましくは少なくとも約0.4meq/g、より好ましくは少なくとも約0.6meq/gであり、このpHは一般にpH約4〜pH約9、好ましくはpH約5〜pH約8の範囲となる。
パーソナルケア組成物に用いる陽イオン沈着ポリマーの非限定例には、陽イオン性セルロース誘導体のような多糖類ポリマーが挙げられる。好ましい陽イオン性セルロースポリマーはトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、業界(CTFA)ではポリクオタニウム(Polyquaternium)10と呼ばれ、これはアマコール社(Amerchol Corp.)(米国ニュージャージー州エディソン(Edison))より、ポリマー(Polymer)KG、JR及びLRシリーズのポリマーとして入手可能であり、最も好ましいものはKG30Mである。
他の好適な陽イオン沈着ポリマーとしては、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライドのような陽イオン性グアーガム誘導体が挙げられ、その具体的な例としては、ローディア社(Rhodia Inc.)より市販されているジャガー(Jaguar)シリーズ(好ましくはジャガーC−17)、及びアクアロン(Aqualon)より市販されているN−ハンス(N-Hance)ポリマーシリーズが挙げられる。
その他の好適な陽イオン沈着ポリマーには、合成の陽イオン性ポリマーが挙げられる。本明細書のクレンジング組成物に用いるのに好適な陽イオン性ポリマーは、水溶性又は水分散性の、非架橋の陽イオン性ポリマーであり、これは約4meq/g〜約7meq/g、好ましくは約4meq/g〜約6meq/g、より好ましくは約4.2meq/g〜約5.5meq/gの陽イオン電荷密度を有する。選択されたポリマーはまた、約1,000〜約1,000,000、好ましくは約10,000〜約500,000、より好ましくは約75,000〜約250,000の平均分子量を有しなくてはならない。
パーソナルケア組成物中の陽イオン性ポリマーの濃度は、組成物の約0.025重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約1重量%の範囲である。
クレンジング組成物に用いる市販の合成陽イオン性ポリマーの非限定例は、ローディア(Rhodia)(米国ニュージャージー州クランベリー)から商品名ポリケア(POLYCARE)133として入手可能であるポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロライド(polymethyacrylamidopropyl trimonium chloride)である。
(光る粒子)
本明細書で有用な干渉顔料の非限定例には、パースパース社(Persperse,Inc.)より商品名プレスティージ(PRESTIGE)(登録商標)、フロナク(FLONAC)(登録商標)として供給されるもの;EMDケミカルズ社(EMD Chemicals,Inc.)より商品名ティミロン(TIMIRON)(登録商標)、カラロナ(COLORONA)(登録商標)、ディクロナ(DICHRONA)(登録商標)、及びキシロナ(XIRONA)(登録商標)として供給されるもの;及びエンゲルハード社(Engelhard Co.)より商品名フラメンコ(FLAMENCO)(登録商標)、ティミカ(TIMICA)(登録商標)、デュオクローム(DUOCHROME)(登録商標)として供給されるものが挙げられる。
第2の部類の干渉顔料は、コレステリック液晶、例えばコボ・プロダクツ(KOBO products)より供給されるヘリコーン(HELICONE)(登録商標)HCに基づいている。ヘリコーン(HELICONE)(登録商標)HCは、らせん状の上部構造を有するポリアクリレートの透明な小板状体から構成される。この構造の部分として、葉巻形の液晶分子は、平行な列の層に形成される。各層はわずかに異なる分子の配向を有し、同じ分子の配向を有する2層間の距離は「ピッチ」として定義され、これが色を決定する。この種類の顔料は、疎水性である。そのため、それらは表面処理なしに用いることができる。
(その他の任意成分)
任意成分のその他の非限定例には、ビタミン及びその誘導体(例えば、アスコルビン酸、ビタミンE、トコフェリルアセテートなど);日焼け止め剤;増粘剤(例えば、多価アルコールアルコキシエステル、クローダ(Croda)からクロシックス(Crothix)として入手可能);クレンジング組成物の抗菌の完全性を維持するための防腐剤;抗ニキビ薬剤(レゾルシノール、サリチル酸など);酸化防止剤;皮膚沈静及び回復剤、例えばアロエベラ抽出物、アラントインなど;キレート化剤及び金属イオン封鎖剤;及び美観上の目的に好適な剤、例えば芳香剤、精油、皮膚感覚剤、顔料、パールエッセンス剤(例えば雲母及び二酸化チタン)、レーキ、着色剤など(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、及びオイゲノール)及び抗菌剤、並びにこれらの混合物から成る群から選択される有益剤が挙げられる。これらの物質は、当業者に明らかであるように、必要な効果を提供するために十分な範囲で用い得る。
接着剤物質、例えば架橋シリコーン樹脂−ジメチコンブレンド、並びにアクリレート系接着剤、及びその他の一般的に用いられる被膜形成物質、例えばISPから商品名ガネックス(GANEX)として販売される変性PVPポリマーもまた本発明で用いられてもよい。
(分析方法)
(脂質レオロジー試験)
脂質レオロジーは、ペルティエ(Peltier)の温度制御試料台又は等価なものを有するTAインスツルメンツ(TA Instruments)AR2000応力制御レオメーター上で測定する。40mmのプレート及び1mmの隙間を有する平行プレートの幾何図形的配列が用いられる。下部プレートを85℃に加熱し、融解した脂質及び構造剤(存在する場合)を下部プレート上に加え、平衡化させる。上部プレートを次に1mmの隙間まで低下させる一方で、脂質が隙間を完全に満たすことを確実にし、上部プレートを回転させ、更に脂質を加えてウィッキングを促進し、試料を25℃に素早く冷却して25℃で5分間平衡化させる。次に粘度を、10当たり20の測定点に関して、10当たり60秒の速度で(2分傾斜試験)、20〜2000Paの対数の応力の傾斜を用いて、これらの型の機械に一般的である応力−傾斜の手順を用いて測定する。開始応力及び終了応力は流れを生じるために十分であり、少なくとも10s−1の剪断速度に達する。粘度を記録し、方程式1を用いて指数法則のモデルにデータを代入した。0.001s−1〜40s−1の間の点のみを指数法則への代入に用いる。1.0s−1での粘度は、方程式1から計算される。プレートの下から物質が排出されたときには本方法を停止するように、試験中、試料を注意深く見守るべきである。
粘度を記録し、データを次の方程式1に関して指数法則に代入する:
η=κ・γ(dot)(n-1)
この場合、η=粘度であり、κは濃度であり、γ(dot)は剪断速度であり、nは剪断指数である。
次に1s−1での粘度を、代入したものからのκ及びnの計算された値を用いて計算する。
(発泡体積)
液体パーソナルクレンジング組成物の発泡体積は、メスシリンダー及びタンブラー装置を使用して測定される。10ml間隔に印が付けられ、基部の内側から1,000mlの印までの高さが14.5インチ(36.8cm)の1,000mlメスシリンダー(例えば、パイレックスNo.2982)を選択する。蒸留水(23℃で100g)をメスシリンダーに加える。このシリンダーは、回転装置内にクランプ固定されるが、これにより、メスシリンダーの中心を横断する回転軸に関してシリンダーがクランプ固定される。合計1gのパーソナルクレンジング組成物(クレンジング相0.5g及び効能相0.5g)をメスシリンダーに添加し、シリンダーにキャップを付ける。約20秒に10回転の速度でシリンダーを回転させ、垂直な位置で停止させて第1の回転シーケンスを完了する。これによって発生した泡の排出のための30秒を見込んでタイマーを設定する。そうした30秒の排出の後に、底部からの泡の高さをmlで記録し、第1の発泡体積を四捨五入して10ml単位で測定する(上部に泡が浮いている底部に排出されたいずれかの水を包含する)。
泡の上面が平らでない場合、メスシリンダー断面の半分ほどに及ぶのが見られる最も低い高さが、第1の発泡体積(ml)になる。泡が粗すぎて、単一又はほんのわずかなフォームセル(foam cells)(「バブル(bubbles)」)しかシリンダー断面全体に広がらない場合、空間を満たすのに少なくとも10個のフォームセルが必要になる高さがまた、底部からのmlによる第1の発泡体積になる。いずれの寸法においても1インチ(2.5cm)より大きいフォームセルは、どこで発生しようとも、泡ではなく、中身のない空気として指定される。メスシリンダーの上部に集まるが排出されないフォームは、その上部のフォームがそれ自体連続的な層である場合、定規を使用して層の厚さを測定し、そこに集まったフォームのmlを底部から測定されたフォームのmlに加えることによっても、測定に組み込む。最大フォーム高さは1,000mlである(全フォーム高さがメスシリンダーの1,000mlの印を超えた場合でも)。第1の回転が完了してから1分後に、第1の回転シーケンスと速度及び持続時間が同一である第2の回転シーケンスが開始する。第2の発泡体積は、第1と同一の方式で、同様に30秒の排出時間の後に記録する。第3のシーケンスが完了し、各排出と測定値取得との間に同一の休止時間をおいて、第3の発泡体積を同様の方式で測定する。
各シーケンスの後の泡の結果を合算し、全発泡体積を、3つの測定値の合計としてmlで決定する。瞬間発泡体積は、第1の回転シーケンスの後の結果のみ、即ち、第1の発泡体積のmlである。本発明による組成物は、この試験において、慣用エマルション形態をした類似の組成物よりもはるかに良い性能を示す。
次の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明し、実証する。実施例は、単に例示の目的のために与えられており、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、その多くの変更が可能であるため、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。指示がない限り、例示されるすべての量は、全クレンジング、トリートメント組成物の重量による濃度である。
Figure 2006525232
実施例1〜9のパーソナルケア組成物は、従来の処方及び混合技術によって調製できる。
水性相組成物を、最初にヒドロキシプロピルホスフェートを水中に分散することによって調製する。乳化ワックスを加え、160゜F(71℃)に加熱する。次に、混合容器を水浴中に設置して100゜F(38℃)未満に冷却する。芳香剤を加える。
複数の脂質が存在する場合は、最初にプレミックスすることにより脂質相を調製する。次に、エラストマー及び脂質を160゜F(71℃)でプレミックスに加える。次に、エラストマー相及び脂質相を高速剪断力のもとでシルバーソン(Silverson)L4R高速剪断ミキサー又は等価なものを用いて、分散物が滑らかになるまで及びエラストマーの大きい粒塊が存在しなくなるまで製粉する。次に、なお流体である脂質/エラストマー相を水性相(<80゜F(<27℃))に更に攪拌しながら素早く加える。防腐剤を加え、製品が滑らかになるまで攪拌する。
(実施例10〜12)
Figure 2006525232
上記の組成物は、従来の処方及び混合技術によって調製することができる。クレンジング相組成物は、最初にクエン酸を水に、1:3の比で加えてクエン酸プレミックスを形成することにより調製する。次に、次の成分を主混合容器に次の順序で加える:水、ミラケアSLB−354(Miracare SLB-354)、塩化ナトリウム、及び防腐剤。主混合容器の攪拌を開始する。別個の混合容器において、ポリマー(N−ハンス3196(N-Hance3196))を水中に1:10の比で分散させ、ポリマープレミックスを形成する。攪拌を継続しながら、完全に分散されたポリマープレミックスを主混合容器内に加える。PEG90M(ポリオックスWSR301(Polyox WSR 301))を水中に分散し、次いで主混合容器に加える。次に、このバッチに、水の残り、香料、及びエクスパンセル(Expancel)を加える。均質な溶液が形成されるまで攪拌を続ける。
ワセリンを混合容器に加えることにより脂質相を調製する。容器を190°F(88℃)に加熱する。次に、攪拌しながら鉱油を加える。エラストマーを脂質内に160゜F(71℃)で製粉し、次いでゆっくりと攪拌しながら容器を冷却する。
クレンジング相及び脂質相は、密度が0.05g/cm3以内に一致している。従来の練り歯磨きチューブ充填機器を使用して、両方の相を単一容器内に包装する。充填プロセスの間、試料台がボトルを回転させて、縞模様の外観を作り出す。縞の大きさは、幅が約6mm、長さが100mmである。

Claims (10)

  1. パーソナルケア組成物であって、
    a)該組成物の好ましくは1〜40重量%のシリコーンエラストマーゲル;
    b)前記組成物の好ましくは約80重量%以下のレベルの分散された油相であって、その際前記分散された油相が、好ましくは、ワセリン、鉱油、シリコーン、トリグリセリド、エステル、及びこれらの混合物から成る群から選択される、分散された油相;及び
    c)連続水性相、好ましくは水を含み;
    前記分散された油相が、前記シリコーンエラストマーを超える重量百分率で存在し;その際前記シリコーンエラストマーゲルが好ましくは前記分散された油相内に取り込まれている、パーソナルケア組成物。
  2. 該分散された油相が、0.9未満、好ましくは0.6未満の剪断指数を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 該分散された油相が、皮膚に適合性のある油相を含む、請求項1及び2に記載の組成物。
  4. 前記シリコーンエラストマーと前記皮膚に適合性のある油相との比が約1:100〜約1:1である、請求項1〜3に記載の組成物。
  5. 前記シリコーンエラストマーゲルが溶媒相を有し、前記溶媒相が、ボーン溶解度パラメータ(Vaughn Solubility Parameter)単位の少なくとも1.2の絶対差を有する、請求項1〜4に記載の組成物。
  6. 更に、好ましくは該組成物の約5重量%以下の界面活性剤を含み、より好ましくは、その際前記界面活性剤が、少なくとも1つの陰イオン性界面活性剤を含む、請求項1〜5に記載の組成物。
  7. ポリマーを更に含む、請求項1〜6に記載の組成物。
  8. 該界面活性剤がゲル網状組織内に存在する、請求項1〜7に記載の組成物。
  9. ビタミン、日焼け止め剤、増粘剤、防腐剤、抗ニキビ薬剤、酸化防止剤、皮膚沈静及び回復剤、キレート化剤及び金属イオン封鎖剤、芳香剤、精油、皮膚感覚剤、顔料、パールエッセンス剤、レーキ、着色剤、抗菌剤、並びにこれらの混合物から成る群から選択される1つ以上の有益剤を更に含む、請求項1〜8に記載の組成物。
  10. パーソナルケア組成物を使用する方法であって:
    a)基体に、
    i.シリコーンエラストマーゲルであって、好ましくは、前記シリコーンエラストマーゲルが、前記分散された油相内に取り込まれているシリコーンエラストマーゲル;
    ii.分散された油相;及び
    iii水性相;
    を含むパーソナルケア組成物を適用すること;
    その際前記分散された油相が前記シリコーンエラストマーを超える重量百分率で存在し;並びに
    b)前記パーソナルケア組成物を洗い流すことを含む方法。

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