JP7298863B2 - 乳化化粧料 - Google Patents

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本発明は乳化化粧料に関し、詳細には、透明~半透明で審美性および使いやすさに優れ、肌への保湿感、浸透感が良く、塗布後の肌にべたつきがなく、肌のかさつきを改善し肌をなめらかにする、乳化化粧料単独においても、不織布に含侵させた状態であっても経時安定性が良好な乳化化粧料に関するものである。
近年、化粧料分野においてナノエマルジョン技術を利用した化粧料の提案が増えている(ナノエマルジョンとは、油性成分を水性成分中に、界面活性剤によって粒子径100nm以下の状態に乳化している製剤のことと本明細書では定義する)。 一般にナノエマルジョンは非常に微細な油滴を形成していることにより、その外観は微青色透明~微青色半透明となっており、またその塗布感は、乳液やクリームと比べて油性成分のべたつきが抑えられているにもかかわらず、保湿感・浸透感がよいという特徴を有する。 ナノエマルジョンの例として、リン酸脂肪エステル及びそれらのオキシエチレン化誘導体から選択されたアニオン性活性剤と、分子量400以上の油性成分を含み、界面活性剤の量に対する油相の量の重量比が2乃至10の範囲にあるもの(例えば先行文献1)や、少なくとも一つの油、少なくとも一つの両親媒性脂質、および少なくとも一つのカチオン性ポリマーを含有しているもの(例えば先行文献2)、少なくとも1つのエトキシル化脂肪酸エステルと、少なくとも1つのソルビタン脂肪酸エステルとを含む混合物と、セチルホスフェートのアルカリ金属塩及びパルミトイルサルコシネートのアルカリ金属塩から選択される少なくとも1つのイオン性界面活性剤を含むもの(例えば先行文献3)、リン脂質とリゾリン脂質及びフェノキシエタノールを含んでいるもの(例えば先行文献4)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と常温で流動性のないペースト状油剤を用いた平均粒子径が300nm以下のもの(例えば先行文献5)が知られている。 しかしながら、これらナノエマルジョンの短所として、微細な油滴を形成させるために比較的多くの界面活性剤を必要とし、かつ界面活性剤と油性成分との組み合わせを適切に決定しなければ、系全体が不安定となってしまうことが知られている。
一方、化粧料のひとつのカテゴリーとして、シートマスクの使用が拡大している。 シートマスクはシートと定義される支持体に化粧料を含浸または塗布した状態で形成されるものであり、主に顔にある一定時間密着させて使用するものであり、その仕様態様上、シートマスクは肌上に化粧料を長時間、密閉しながら作用させることができるため、肌への効果に優れた化粧料として認知されている。 支持体であるシートには、コットンやレーヨンといった繊維からなる不織布や、バイオセルロースや寒天、アクリル酸系などのポリマーなどによるゲル、プラスチックやシリコンゴムなどのフィルムを使用することができ、含浸または塗布する化粧料も化粧水、美容液、クリーム及び紛体といった剤型のものが使用されており、その中でも、使用時の感触や保湿性、価格の面から、不織布に化粧水を含浸させたものが一般的である。
しかしながら、不織布に含浸させる化粧料には多くの制約が存在する。特に、製剤の粘度と安定性に関しては、以降に示すような非常に大きな制約がある。すなわち、シートマスクに含浸させる化粧料は、均一に含浸させられる程度に粘度が低く、かつ使用時にタレ落ちない程度に粘度が高いという相反する特性を両立することが必要であり、さらにシートの素材との相互作用によって化粧料自身の安定性が損なわれたり、シートを形成する繊維の絡み合いのサイズよりも油滴が大きい際には油滴が濾しとられてしまい安定性が損なわれたりすることもあることから、支持体であるシートと化粧料の相互作用にも配慮することも求められる。
また、シートマスクにおいて、その保湿効果が十分であるだけでなく、その外観が透明~半透明であることは、審美および使いやすさの点で重要である。透明~半透明であることの利点として、肌上に水のベールを乗せたような期待感を高められること、またシートマスクの仕様態様上、ある一定の時間 顔に密着させるため、使用中に化粧料が髪や服などについても簡単に拭え、跡が気にならないこと、さらには密着している際に肌が透けて見えることにより、むらや隙間なく肌にシートが均一に密着しているかどうかを確認しやすいことが挙げられる。シートマスクに用いる化粧料をナノエマルジョンにすることによって、油性成分を適切に含みながら、かつシートマスクの外観を透明~半透明にすることが可能となり、効果への期待感と使いやすさのどちらも達成することができる。このようなシートマスク製剤に関しては、油性成分として細胞間脂質類似物質を用いているもの(例えば先行文献6)などの例がわずかに報告されているのみである。
特開2000-191502号公報 特開2001-214081号公報 特許3863111号公報 特許4732307号公報 特開2018-076309号公報 特開2008-050305号公報
上記従来技術は、ナノエマルジョンという形態を達成するという点では化粧料として一定の効果を有しており、また肌の状態に対して一定の改善はなされているが、シートマスクという製剤に着目し、その効果を十分に発揮できるまでには至っておらず、かつシートマスクに応用した際の安定性をきちんと充分確認できていない。また、アニオン性界面活性剤やカチオン系活性剤を用いたものは、特に肌上に化粧料を長時間、密閉しながら作用させるシートマスクに用いる場合、肌に対する刺激が懸念される。しかしながら、ノニオン界面活性剤を用いたナノエマルジョンの知見は少なく、透明~半透明で審美性および使いやすさに優れ、肌への保湿感、浸透感が良くべたつかない使用感触に優れ、肌に刺激がなく肌のかさつきを改善し、肌をなめらかにする、安定性に優れた化粧料が強く望まれていた。
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意研究を行った結果、25℃で液体の油と、ポリオキシエチレン付加トリグリセリド骨格を有するノニオン界面活性剤と、ソルビタン脂肪酸エステルであるノニオン界面活性剤とを、適量の水及び分散媒としての多価アルコールと加熱条件で均一に混合することによって生じる透明~半透明のゲル状中間体を残りの成分中に投入することで、あるいは25℃で液体の油、ポリオキシエチレン付加トリグリセリド骨格を有するノニオン界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステルであるノニオン界面活性剤、多価アルコール、および水を高圧ホモジナイザーや超音波を用いたナノマイザーにて乳化させることで、透明~半透明で審美性に優れ、肌への保湿感、浸透感が良くべたつかない使用感触に優れ、肌に刺激がなく肌のかさつきを改善し、肌をなめらかにする、安定性に優れた平均粒子径が8nm~100nmであるナノエマルジョンとなることを見出し、本発明を完成した。
本願第一の発明は、下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とし、成分(A)の含有質量%が化粧料総量に対して0.1~2.0質量%、かつ成分(B)及び(C)の合計含有質量%が化粧料総量に対して0.2~4.0質量%、かつエマルジョンの平均粒子径が8nm~100nmであることを特徴とする乳化化粧料である。
(A)25℃で液体の油
(B)一般式(1)であらわされるノニオン界面活性剤

Figure 0007298863000001


式(1)中のR~Rは、それぞれ独立に炭素原子数4~24の分岐アルキル基を有するアシルエステル、もしくは一般式(2)であらわれるEO修飾されたアシルエステル

Figure 0007298863000002


a、b、c、xはいずれも1以上の整数からなるエチレンオキシド付加モル数で、a+b+c=5~40、x=5~50の数を示す
(C)ソルビタン脂肪酸エステルから選択されるノニオン界面活性剤
本願第二の発明は、成分(A)の含有質量に対する成分(B)の含有質量の割合(B)/(A)が0.4以上、かつ成分(A)の含有質量に対する成分(C)の含有質量の割合(C)/(A)が0.4以上、成分(A)の含有質量に対する成分(B)及び(C)の合計含有質量の割合((B)+(C))/(A)が1.0以上であることを特徴とする本願第一の発明に記載の乳化化粧料である。
本願第三の発明は、乳化化粧料中のエマルジョンの平均粒子径が10nm~70nmであることを特徴とする本願第一の発明または本願第二の発明に記載の乳化化粧料である。
本願第四の発明は、成分(A)がスクワランおよび炭素数が12~20の分岐の脂肪酸と炭素数が12~20の分岐のアルコールからなるエステル油から選ばれる1種または2種以上からなることを特徴とする本願第一の発明~本願第三の発明のいずれかに記載の乳化化粧料である。
本願第五の発明は、成分(B)がトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種または2種以上からなることを特徴とする本願第一の発明~本願第四の発明のいずれかに記載の乳化化粧料である。
本願第六の発明は、成分(C)がモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタンの1種または2種以上からなることを特徴とする本願第一の発明~本願第五の発明のいずれかに記載の乳化化粧料である。
本願第七の発明は、不織布に含浸させて使用することを特徴とする、本願第一の発明~本願第六の発明のいずれかに記載の乳化化粧料である。
本発明によれば、透明~半透明で審美性および使いやすさに優れ、肌への保湿感、浸透感が良く、塗布後の肌にべたつきがなく、肌のかさつきを改善し肌をなめらかにする、乳化化粧料単独においても、不織布に含侵させた状態であっても経時安定性が良好な乳化化粧料を提供することができる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明の化粧料で用いられる成分(A)は25℃で液体の油である。25℃で液体の油を具体的に例示すれば、ミネラルオイル、スクワランなどの炭化水素油や、植物油に代表されるエステル油、トリグリセライド、シリコーン油などが挙げられるが、その中でも、スクワランおよび炭素数が12~20の分岐の脂肪酸と炭素数が12~20の分岐のアルコールからなるエステル油が、ナノエマルジョン系全体の安定性、及び肌へのエモリエント効果、さらには使用した際の感触の面で好ましい。25℃で液体の油は、1種単独及び複数を組み合わせて用いることができる。また、これらの液体の油は市販のものを使用することができ、例えばNIKKOL 精製オリーブスクワラン(日本サーファクタント工業製)や、クロダモルISIS(クローダジャパン製)などが挙げられる。
本発明の化粧料に用いる成分(A)の含有質量%は、乳化化粧料全体に対して好ましくは0.1~2.0質量%である。0.1質量%未満では、十分な肌のエモリエント効果及び使用時の実感が得られない場合があり、2.0質量%を超えると、系全体の安定性が損なわれたり、塗布時にベタつきが発生したり等、使用感を損なう場合がある。
本発明化粧料で用いられる成分(B)のノニオン界面活性剤は、下記の化学式(1)の化合物であることが好ましい。
Figure 0007298863000003


式(1)中、R~Rはそれぞれ独立に炭素原子数4~24の分岐アルキル基を有するアシルエステル、もしくは一般式(2)であらわれるEO修飾されたアシルエステルであり、
Figure 0007298863000004


a、b、c、xはいずれも1以上の整数からなるエチレンオキシド付加モル数で、a+b+c=5~40、x=5~50の数を示す。
本発明の化粧料に用いる成分(B)は、グリセリンと脂肪酸ポリオキシエチレンとのトリエーテルである。本発明の成分(B)の脂肪酸部分は、炭素原子数4~24の分岐アルキル基か、エチレンオキサイド修飾された炭素原子数10~20の直鎖アルキル基であることが望ましい。本発明の成分(B)のアシルエステル部分が立体構造的に大きく、系内で空間的に大きく広がりながらかつ油滴界面に存在することによって、アニオン性界面活性剤やカチオン性界面活性剤の有する静電的反発を用いることなく、油滴の合一及びシートマスクの不織布素材への吸着を防ぐことで、乳化系の安定性を高めることができる。本発明の化合物の一例としては、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG-10グリセリル、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-50水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-80水添ヒマシ油が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 本発明の皮膚化粧料には、これらノニオン界面活性剤を1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、1種単独で用いることが好ま
しい。
本発明の皮膚化粧料に用いる成分(B)の含有質量%は、乳化化粧料全体に対して、好ましくは0.01~2.5質量%である。 0.01質量%未満では、十分に安定なナノエマルジョンを形成することができない場合があり、2.5質量%を超えると、成分(B)に由来するべたつきを感じる等、使用感を損なう場合がある。
本発明で使用する成分(C)はソルビタン脂肪酸エステルから選択される、ノニオン界面活性剤である。本発明の成分(C)は、成分(B)の乳化助剤として機能する。本発明の成分(C)のソルビタンには、ポリオキシアルキレン基が1つ及び複数個所に修飾されていてもよく、また脂肪酸も1つ及び複数個所に修飾されていてもよい。本発明の成分(C)に用いられる脂肪酸の種類に特に制限はないが、ステアリン酸もしくはイソステアリン酸であることが好ましい。本発明で使用する成分(C)の例として、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタンが挙げられ、さらに詳細にはモノステアリン酸ソルビタンなどが挙げられるが、これらに制限されるものではない。本発明の皮膚化粧料には、これらノニオン界面活性剤を1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、1種単独で用いることが好ましい。
本発明で使用する成分(C)の含有質量%は、乳化化粧料全体に対して、好ましくは0.01~2.5質量%である。 0.01質量%未満では、十分に安定なナノエマルジョンを形成することができない場合があり、2.5質量%を超えると、成分(C)に由来するべたつき、および経時でのニオイの劣化を感じる等、使用感を損なう場合がある。
さらに本発明で使用する成分(B)と成分(C)の合計含有質量%は、乳化化粧料全体に対して0.2~4.0質量%であることが好ましい。 0.2質量%未満では、十分に安
定なナノエマルジョンを形成することができない場合があり、4.0質量%を超えると塗布時に化粧料のべたつきが生じるとともに、肌への浸透性が悪くなる。
また本発明で使用する成分(A)の含有質量に対する成分(B)の含有質量の比率、(B)/(A)は0.4以上であることが好ましい。 0.4未満であると(A)成分を安定にナノエマルジョンにすることができず、経時での安定性を損なう場合がある。
また本発明で使用する成分(A)の含有質量に対する成分(C)の含有質量の比率、(C)/(A)は0.4以上であることが好ましい。 0.4未満であると、(A)成分を安定にナノエマルジョンにすることができず、経時での安定性を損なう場合がある。
また本発明で使用する成分(A)の含有質量に対する成分(B)と成分(C)の含有質量合計の比率、((B)+(C))/(A)は1.0以上であることが好ましい。 1.0未満であると、(A)成分を安定にナノエマルジョンにすることができず、経時での安定性を損なう場合がある。
本発明の化粧料の製造方法は限定されないが、油滴粒子の粒子径を均一に微細にする方法として、成分(A)、(B)、(C)及び適量の水及び分散媒としての多価アルコールからなる透明~半透明のゲル状中間体を、常温の残りの成分中に投入する方法が挙げられる。 あるいは25℃で液体の油、ポリオキシエチレン付加トリグリセリド骨格を有するノニオン界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステルであるノニオン界面活性剤、多価アルコール、および水を高圧ホモジナイザーや超音波を用いたナノマイザーにて乳化させることでも、本発明の化粧料を製造することが可能である。 適切な製造方法を用いず、油滴粒子の平均粒子径が大きくなりすぎてしまうと、乳化化粧料単独において、もしくは不織布に含侵させた状態において、乳化化粧料の経時安定性が損なわれる場合がある。
本発明の化粧料は、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該組成物には本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、油剤、高分子化合物、増粘剤、粉体(色素、樹脂、顔料)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
また、本発明の皮膚化粧料には、本発明の目的を損なわない範囲で、生理活性成分を適宜配合することができる。生理活性物質とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質であり、例えば、美白剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
また、本発明乳化化粧料としては、基礎化粧料、ヘアケア化粧料、ボデイ化粧料等が挙げられる。剤形も目的に応じて任意に選択することができる。すなわち、液状、ジェル状、シート状、エアゾール状等のものが挙げられる。しかしながら、本発明の効果を最大限に発揮するためには、シートマスクとして使用するのが好ましい。シートマスクに用いる化粧料をナノエマルジョンにすることによって、油性成分を適切に含みながら、かつシートマスクの外観を透明~半透明にすることが可能となり、効果への期待感と効果の実感のどちらも達成することができる。シートマスクに適用する場合、そのナノエマルジョン化粧料の粘度は10~4000mPa・sであることが好ましい。10mPa・s未満の場合、多く含浸させると使用時にタレ落ちを生じてしまい、含浸液量を減らす必要が生じてしまい、美容効果が十分に発揮できない場合がある。また、粘度が4000mPa・sを超えると、不織布シートに均一に含浸させられず、肌上のすみずみまで美容液が行き届かないため、やはり美容効果が十分に発揮できない場合がある。本発明の皮膚化粧料は、一般
の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を包含するものである。
次に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
(外観確認試験)
本発明の化粧料を奥行き3.5cmの直方体の透明なガラス瓶に入れ、向かい側に文字の印刷された白色の紙を置いたときの、化粧料の外観及び透過する文字の状態を確認し、下記評価基準に基づいて評価した。各評価基準における化粧料外観目安についても、評価基準と併せて示す。
<評価基準>
○…化粧料の外観が透明~微青色透明であり、向かい側の文字も鮮明に見える。
△…化粧料の外観が微青色半透明であり、向かい側の文字がぼやけほぼ読み取れない。
×…化粧料の外観が微青色半透明~白色不透明であり、向かい側の文字は全く読み取れない。
[化粧料外観目安]
Figure 0007298863000005

(粒子径測定試験)
本発明の化粧料の平均粒子径として、メジアン径を動的光散乱粒度分布測定装置LB-550(HORIBA製)を用いて測定した。
(コンダクタンス測定による保湿効果試験)
10名のパネルの前腕部をぬるま湯で洗浄し、温度25℃、相対湿度50%の環境下にて20分間馴化後、本発明の化粧料及び純水を塗布した。30分後の塗布部位の角質水分量(皮膚コンダクタンス値)をCorneometer(MPA580、Courage+Khazaka社製)を用いて測定した。皮膚コンダクタンス値を用いることで角層の吸水性、水分保持能への影響を検討することが可能である。保湿効果の評価は、以下の計算式より保湿効果(%)を算出して5名の平均値を求め、下記判断基準に基づいて行った。その結果を表に示す。

保湿効果(%)=(本発明の化粧料を塗布した部位の角質水分量/純水を塗布した部位の角質水分量)×100
<評価基準>
◎:保湿効果(%)が150%以上
○:保湿効果(%)が120%以上150%未満
△:保湿効果(%)が100%以上120%未満
×:保湿効果(%)が100%未満
(肌なじみの良さ評価試験)
専門パネル10名により、各化粧料を頬部に塗布した際の肌なじみの良さについて官能評価を実施した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:極めて良好 (肌なじみが良いと答えた人数が8人以上)
○:良好 (肌なじみが良いと答えた人数が6人)
△:やや良好 (肌なじみが良いと答えた人数が4人)
×:悪い (肌なじみが良いと答えた人数が2人以下)
(肌のなめらかさ)
専門パネル10名により、各化粧料を1週間連用し、連用後の肌のなめらかさについて官能評価を実施した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:極めて良好 (連用前と比較し、肌がなめらかになっていると答えた人数が8人以上)
○:良好 (連用前と比較し、肌がなめらかになっていると答えた人数が6人)
△:やや悪い (連用前と比較し、肌がなめらかになっていると答えた人数が4人)
×:悪い (連用前と比較し、肌がなめらかになっていると答えた人数が2人以下)
(べたつきのなさ)
専門パネル10名により、各化粧料を頬部に塗布した際のべたつきについて官能評価を実施した。評価基準は以下の通りである。
<評価基準>
◎:極めて良好 (べたつきがないと答えた人数が8人以上)
○:良好 (べたつきがないと答えた人数が6人)
△:やや良好 (べたつきがないと答えた人数が4人)
×:悪い (べたつきがないと答えた人数が2人以下)
(経時安定性)
各化粧料を40℃の環境下に3ヶ月静置し、外観の変化を下記評価基準により評価した。<評価基準>
○:良好 含有成分の析出、おりの発生、および分離が認められない
△:やや良好 含有成分の析出、おりの発生、および分離は認めらないが、
わずかに外観が透明化、もしくは微濁化している
×:不良 含有成分の析出、おりの発生、分離、もしくは著しい白濁が認められる
(シートマスク含浸時の経時安定性)
純水を含浸させた際に透過性を呈する不織布に(純水を含侵させた際に不織布が透けて見える)、化粧料を適量含浸させた後、密封して40℃の環境下に3ヶ月静置し、外観の変化を下記評価基準により評価した。
<評価基準>
○:良好
化粧料を含侵させた不織布の外観上の変化は見られず、不織布が透明性を維持しており、不織布を圧搾して絞り出した化粧料に、含有成分の析出、おりの発生、および分離は認められない
△:やや良好
化粧料を含侵させた不織布の外観上の変化は見られず、不織布は透明性を維持しているが、不織布を圧搾して絞り出した化粧料に、含有成分の析出、おりの発生、および分離は認めらないが、外観は微濁化している
×:不良
化粧料を含侵させた不織布の外観上の変化が認められ、不織布が透明性を維持しておらず、不織布を圧搾して絞り出した化粧料に、化粧料に黄変、分離に伴う油滴の発生あるいは不均一化、または白濁が認められる
<実施例1~18及び比較例1~8>
表1および表2に示す実施例1~18、比較例1~8の各処方における化粧料を、製造方法1もしくは製造方法2により調整し、各試験法により評価した。その結果を表1および表2に併せて示す。
<製造方法1>
成分(A)、(B)、(C)を50℃以上となるように加熱し、均一混合する。そこに適量の水及びグリセリンを添加して均一混合することで、透明~半透明のゲル状中間体を製造する。その他の成分を常温で均一混合し、そこにゲル状中間体を投入し、均一混合することで、本発明の実施例及び比較例を得る。
<製造方法2>
成分(B)、(C)及びその他の成分を70℃以上となるように加熱し、均一混合する。そこに加熱した成分(A)を投入し、冷却しながら均一混合することで、本発明の比較例を得る。
Figure 0007298863000006

Figure 0007298863000007

表1および表2から明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の化粧料はいずれも優れた性能を有していた。一方、比較例では、外観、保湿効果、肌なじみの良さ、肌荒れ改善効果、べたつきのなさ、乳化化粧料単独での経時安定性、および不織布に化粧料を含侵させた状態での経時安定性のいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
以下、本発明皮膚外用剤のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例についても、上記の各項目を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例19(シートマスク) (質量%)(1)スクワラン 1.0(2)トリイソステアリン酸PEG(20)グリセリル 1.5
(3)モノステアリン酸ソルビタン 1.0(4)ペンチレングリコール 0.2(5)トリプロピレングリコール 1.0(6)プロパンジオール 3.0(7)グリセリン 7.0(8)ジプロピレングリコール 2.0(9)ポリエチレングリコール4000 1.0(10)ポリグリセリン-6 1.0(11)ソルビトール 1.0(12)キサンタンガム 0.1(13)カルボキシビニルポリマー 0.1(14)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1(15)ヒアルロン酸Na 0.3(16)ポリアクリル酸Na 0.1(17)加水分解コラーゲン 0.1(18)フェノキシエタノール 0.3(19)精製水 残部
(製法)
(1)~(3)及び(19)の一部を60℃に加熱し均一分散した後に、(7)の一部を加えてゲル状の中間体を得る。(4)~(6)、(7)の残部、(8)~(18)及び(19)の残部を常温にて均一分散したところへゲル状の中間体を入れ、プロペラにて分散した後に、シートに含浸させてシートマスクを調製した。
実施例20(美容液) (質量%)(1)イソノナン酸イソノニル 0.5(2)PEG-60水添ヒマシ油 0.6(3)PEG-40水添ヒマシ油 0.1(4)イソステアリン酸ソルビタン 0.6(5)ハトムギ種子抽出物 0.5(6)ユズ果実抽出物 0.3(7)アロエエキス 0.1(8)温泉水 1.0(9)パルミチン酸レチノール 0.00001(10)ワセリン 0.01(11)メチルポリシロキサン(100cs) 0.1(12)シャクヤク抽出液 0.1(13)緑茶エキス 0.2(14)トコフェロール 0.002(15)アルゲエキス 0.2(16)コメヌカエキス 0.1(17)2-メチル-1,3-プロパンジオール 1.0(18)グリセリン 5.0(19)1,3-ブチレングリコール 1.5(20)香料 0.01(21)メチルパラベン 0.02(22)フェノキシエタノール 0.2(23)精製水 残部
(製法)
(1)~(4)、(9)~(11)、(14)、(20)及び(23)の一部を60℃に
加熱均一分散し、ゲル状の中間体を得る。ゲル状の中間体に(19)を加え、粘性の低い液状中間体を得る。(5)~(8)、(12)、(13)、(15)~(18)、(21)、(22)及び(23)の残部を常温にて均一分散したところへ粘度の低い液状中間体を入れ、プロペラにて分散した後に、ガラス瓶に充填して美容液を調製した。
実施例21(シートマスク) (質量%)(1)スクワラン 0.7(2)トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル 1.0(3)モノステアリン酸ソルビタン 0.9(4)グリセリン 3.0(5)キサンタンガム 0.05(6)ビオサッカリドガム 0.1(7)カラギーナン 0.2(8)1,3-ブチレングリコール 6.0(9)カルボキシビニルポリマー 0.2(10)水酸化カリウム 0.15(11)エデト酸二ナトリウム 0.05(12)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.001(13)フェノキシエタノール 0.8(14)精製水 残部
(製法)(1)~(4)及び(14)の一部を60℃に加熱均一分散し、ゲル状の中間体を得る。(5)~(13)及び(14)の残部を常温にて均一分散したところへゲル状の中間体を入れ、プロペラにて分散した後に、シートに含浸し、シートマスクを調製した。

Claims (6)

  1. アニオン性界面活性剤及びカチオン系活性剤を含有しない乳化化粧料であって、
    下記成分(A)~(C)を含有し、
    成分(A)の含有質量%が化粧料総量に対して0.1~2.0質量%、
    成分(B)及び(C)の合計含有質量%が化粧料総量に対して0.2~4.0質量%、
    エマルジョンの平均粒子径が8nm~100nm
    であることを特徴とする乳化化粧料。
    (A)スクワランおよび炭素数が12~20の分岐の脂肪酸と炭素数が12~20の分岐のアルコールからなるエステル油から選ばれる1種または2種以上からなる25℃で液体の油
    (B)一般式(1)であらわされるノニオン界面活性剤。

    Figure 0007298863000008
    式(1)中のR~Rは、それぞれ独立に炭素原子数4~24の分岐アルキル基を有するアシルエステル、もしくは一般式(2)であらわされるEO修飾されたアシルエステル
    Figure 0007298863000009
    a、b、c、xはいずれも1以上の整数からなるエチレンオキシド付加モル数で、a+b+c=5~40、x=5~50の数を示す
    (C)ソルビタン脂肪酸エステルから選択されるノニオン界面活性剤
  2. 成分(A)の含有質量に対する成分(B)の含有質量の割合(B)/(A)が0.4以上、
    かつ成分(A)の含有質量に対する成分(C)の含有質量の割合(C)/(A)が0.4以上、
    成分(A)の含有質量に対する成分(B)及び(C)の合計含有質量の割合((B)+(C))/(A)が1.0以上
    であることを特徴とする請求項1に記載の乳化化粧料。
  3. 乳化化粧料中のエマルジョンの平均粒子径が10nm~70nmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乳化化粧料 。
  4. 成分(B)がトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種または2種以上からなることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の乳化化粧料。
  5. 成分(C)がモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタンの1種または2種以上からなることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の乳化化粧料。
  6. 不織布に含浸させて使用することを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の乳化化粧料。
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