JP2014129327A - 粘膜用組成物及びその製造方法 - Google Patents

粘膜用組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組成物の外観を透明にし、清涼感の持続性が得られ、界面活性剤と清涼化剤とを併用することによる刺激が抑制された粘膜用組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】(A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0、及び(C)清涼化剤を含有し、上記(A)及び(B)成分を含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌して得られ、上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含む粘膜用組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、脂溶性有効成分を含有するナノエマルションを配合した粘膜用組成物、及びその製造方法に関するものである。
脂溶性であるビタミンA等の有効成分は、角膜・結膜、鼻粘膜や咽頭の治療に有効な成分として注目されている。しかしながら、これらの有効成分は、空気、光、熱、酸、金属イオン等に非常に敏感であり、特に、水溶液中では極めて不安定であるため、点眼剤や鼻炎用薬、外用液剤、うがい薬等の粘膜用組成物に安定に配合することが課題となっていた。
これらの有効成分、例えばビタミンAの溶液中での安定化に向けて、様々な施策(至適pHの設定、ピロー内窒素充填、抗酸化剤との組み合わせ、容器色等)がとられてきた。ビタミンA等の脂溶性有効成分の乳化のためには界面活性剤が必要であるが、その量が多すぎるとビタミンA等の安定性が悪く、少ないと外観均一性を保てない(ビタミンA等が分離する)という課題がある。
さらに、これらの有効成分、例えばビタミンAを配合した点眼剤の場合、ビタミンAの有効性を高めるための施策として、ビタミンAの増量、角膜への吸収促進剤の添加、増粘剤の添加が行われてきたが、ビタミンA安定性の低下、組成物の外観が不均一になる、目への刺激、べたつき感が残るという課題がある。
また、清涼化剤を適度に配合すると清涼感や爽快感を付与することができ、特に眼科用組成物の場合は、目の不快な症状・疲れ目緩和に役立つものである。
特開平11−302195号公報 特開2003−113078号公報
脂溶性有効成分と清涼化剤とを併用した組成物は、その相乗効果が期待でき、特に、ビタミンAと清涼化剤とを配合した眼科用組成物の場合は、目の乾燥感や疲れ目に効果的である。一方、目の乾燥感や疲れ目の症状を持つ人は、角膜結膜表面が通常より敏感な状態になっていることがあり、目の状態によっては清涼化剤を不快な刺激として感じる場合があり、界面活性剤によって刺激感が増加する場合もある。しかしながら、刺激感を抑制するために界面活性剤を低減していくと、濃度により眼刺激は緩和されるが、外観安定性(透明性)を維持できないため、従来技術による調製では、界面活性剤濃度を高くしなければならなかった。
従って、本発明は、組成物の外観を透明にし、清涼感の持続性が得られ、界面活性剤と清涼化剤とを併用することによる刺激が抑制された粘膜用組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、非イオン界面活性剤の脂溶性有効成分に対する量を特定の範囲にし、製造において水相温度を特定の範囲にして、油相を水相に添加し撹拌することにより、界面活性剤の量を減らしても外観安定性を達成でき、界面活性剤の低減が可能になるため、メントールと界面活性剤共存による刺激感低減を同時に達成することができると共に清涼感の持続性が得られることを知見し、本発明をなすに至ったものである。また、本発明は粘膜への脂溶性有効成分の吸着を高め、脂溶性有効成分の安定性を維持できることを知見した。
従って、本発明は下記発明を提供する。
[1].(A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0、及び(C)清涼化剤を含有し、上記(A)及び(B)成分を含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌して得られ、上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含む粘膜用組成物。
[2].(A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0、及び(C)清涼化剤を含有し、上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含み、(A)成分フリー非イオン界面活性剤の割合が、(B)成分総量の44質量%未満であることを特徴とする粘膜用組成物。
[3].(A)成分が、(A−1)ビタミンA、及び(A−2)酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる抗酸化剤である[1]又は[2]記載の粘膜用組成物。
[4].(C)成分が、l−メントール、dl−カンフル、d−カンフル、d−ボルネオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ゲラニオール、リナロール、シネオール、ウイキョウ油、スペアミント油、ペパーミント油、ローズ油、クールミント油及びハッカ油から選ばれる[1]〜[3]のいずれかに記載の粘膜用組成物。
[5].油相の温度が65〜90℃である[1]〜[4]のいずれかに記載の粘膜用組成物。
[6].眼科用組成物である[1]〜[5]のいずれかに記載の粘膜用組成物。
[7].(A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%と、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0とを含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌する工程を含む、[1]又は[2]記載の粘膜用組成物の製造方法。
本発明によれば、組成物の外観を透明にし、清涼感の持続性が得られ、刺激が抑制された粘膜用組成物及びその製造方法を提供することができる。また、粘膜への脂溶性有効成分の吸着を高め、脂溶性有効成分の安定性を維持できる。
参考例1のEGPCの測定結果を示すチャートである。 実施例17のEGPCの測定結果を示すチャートである。
本発明は、(A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0、及び(C)清涼化剤を含有し、上記(A)及び(B)成分を含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌して得られ、上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含む粘膜用組成物である。
(A)脂溶性有効成分
脂溶性有効成分としては特に限定されないが、以下のようなものが含まれ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。以下、(A−1)〜(A−4)成分をまとめて表記する場合は(A)成分とする。
(A−1)
ビタミンA
ビタミンAとしては、ビタミンAそれ自体の他に、ビタミンA油等のビタミンA含有混合物、ビタミンA脂肪酸エステル等のビタミンA誘導体等が挙げられる。具体的には、レチノールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステル、レチノール、レチノイン酸、レチノイド等が挙げられる。中でも、レチノールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステル、レチノイン酸が好ましい。レチノールパルミチン酸エステルは、通常100万〜180万国際単位(以下、I.U.と略記する)のものが市販されており、具体的には、DSMニュートリションジャパン(株)製レチノールパルミチン酸エステル(174万I.U.)等が挙げられる。
(A−2)
酢酸トコフェロール(酢酸dl−α−トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール(ビタミンE))、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤレチック酸等の抗酸化剤。
(A−3)
ビタミンD、ビタミンK等のビタミン類、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾロン等のステロイド系抗炎症剤、シクロスポリン、タクロリムス、パクリタキセル等の免疫抑制剤、クラリスロマイシン、オフロキサシン等の抗菌剤、クロラムフェニコール、アシクロビル等の抗ウイルス剤、ジフェンヒドラミン、ケトプロフェン、サリチル酸グリコール、インドメタシン、アンレキサノクス、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、モメタゾンフランカルボン酸エステル、フルチカゾンフランカルボン酸エステル等の抗炎症剤、エピネフリン等の血管収縮剤、リドカイン等の局所麻酔剤。
(A−4)
ヒマシ油、ゴマ油等のグリセリド、流動パラフィン、ゲル化炭化水素、ラノリン等。
(A)成分の配合量は、組成物全量に対し、(A)成分の総量として0.005〜0.2W/V%(g/100mL)であり、0.05〜0.15W/V%が好ましい。また、配合成分の有効性と用途に応じて適宜選択することができる。
例えば、(A−1)ビタミンAを用いた粘膜用組成物や、眼科用組成物とする場合、組成物全量に対して、0.0005〜0.15W/V%(g/100mL)がより好ましく、眼科用組成物が洗眼剤の場合、0.0005〜0.02W/V%(g/100mL)がより好ましく、0.001〜0.01W/V%がさらに好ましい。眼科用組成物が点眼剤の場合、0.005〜0.2W/V%(g/100mL)がより好ましく、0.01〜0.15W/V%がさらに好ましい。ビタミンAは、角膜・結膜損傷治療効果、ドライアイ改善、疲れ目・かすみ目の改善効果を有しているが、この範囲で目的とする効果を得ることができ、多すぎると、エマルションにならずに分離するおそれがある。
例えば、(A−2)成分を用いた粘膜用組成物や、眼科用組成物とする場合、酢酸トコフェロールの配合量は、組成物全量に対して0.01〜0.5W/V%が好ましく、0.02〜0.2W/V%がより好ましく、0.03〜0.05W/V%がさらに好ましい。ジブチルヒドロキシトルエンの配合量は、組成物全量に対して0.001〜0.1W/V%が好ましく、0.002〜0.05W/V%がより好ましく、0.003〜0.005W/V%がさらに好ましい。
(A)成分としては、(A−1)ビタミンAが好ましい。特に、(A−1)ビタミンAを用いた場合、ビタミンAの安定性を維持すると共に、点眼時(涙液での希釈状態)における、角膜へのビタミンAへの吸着を高めることができる。また、(A−1)ビタミンAと、(A−2)酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる抗酸化剤とを併用することが好ましく、特に、(A−2)抗酸化剤を2種以上併用するとよい。これにより、(A−1)ビタミンAの保存安定性(残存率)がより向上する。この併用の場合、(A−2)成分が酢酸トコフェロールの場合の配合量は、組成物全量に対して0.01〜0.5W/V%が好ましく、0.02〜0.1W/V%がより好ましく、0.03〜0.05W/V%がさらに好ましい。(A−2)成分がジブチルヒドロキシトルエンの場合の配合量は、組成物全量に対して0.001〜0.1W/V%が好ましく、0.002〜0.05W/V%がより好ましく、0.003〜0.005W/V%がさらに好ましい。この範囲とすることで、(A)ビタミンAの保存安定性や、外観透明性がより向上する。
(B)非イオン界面活性剤
本発明で用いる非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分として、その他の非イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とするものであるが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを併用することが好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油)が挙げられ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油)が好ましい。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)が挙げられ、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)が好ましい。
上記以外の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等が挙げられる。より具体的には、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマーとしては、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコールが挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコールが好ましい。2種以上を適宜組み合わせてもよい。
(B)成分の配合量は、非イオン性界面活性剤全量として、組成物中0.01〜0.5W/V%であって、0.02〜0.3W/V%が好ましい。この範囲とすることで、外観透明で、(A)成分が(A−1)ビタミンAを含有する場合は、ビタミンAの安定性に優れ、角膜へのビタミンAの吸着を向上させることができる。眼刺激の点からは、0.3W/V%以下が好ましく、0.2W/V%以下がより好ましい。
また、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0であり、1:0.7〜5.0が好ましく、1:0.9〜4.0がより好ましい。(A)脂溶性有効成分あたりの(B)非イオン界面活性剤の量が少なすぎると、油性成分を十分に乳化できず、外観透明性が低下したり、安定なエマルションにならずに分離する。一方、(A)脂溶性有効成分あたりの(B)非イオン界面活性剤の量が多すぎると、エマルションの粒子径が小さく、外観がより均一、透明で、製剤の外観安定性に優れた粘膜用組成物を得ることができるが、例えば、角膜等への(A)脂溶性有効成分の吸着を向上させる効果が不十分となり、結果として、目的とする脂溶性有効成分の作用向上効果が不十分となる。本発明においては、7.0以下で、脂溶性有効成分の角膜等の粘膜への吸着性が向上し、(A)成分の効果が少ない量で発揮され、刺激が低減されるだけでなく、適度な清涼感の持続効果が得られる。
さらに、(A)成分が(A−1)ビタミンAを含有する場合は、ビタミンAの安定性や吸着性、組成物の外観の点から、下記の量及び比率が好ましい。
I−(1):HCO−VA低濃度
(A−1)ビタミンA0.003W/V%以上0.015W/V%未満
(B−I)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる非イオン界面活性剤を、(A−1):(B−I)で表される質量比で1:3.0〜10.0
I−(2):HCO−VA中濃度
(A−1)ビタミンA0.015〜0.05W/V%、
(B−I)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる非イオン界面活性剤を、(A−1):(B−I)で表される質量比で1:1.6〜10.0であり、1:1.6〜8.0未満が好ましい。
I−(3):HCO−VA高濃度
(A−1)ビタミンA0.05W/V%を超え0.2W/V%以下
(B−I)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60及び/又はモノオレイン酸POE(20)ソルビタンを、(A−1):(B−I)で表される質量比で1:1.6〜5.0
(C)清涼化剤
清涼化剤としては、l−メントール、dl−カンフル、d−カンフル、d−ボルネオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ゲラニオール、リナロール、シネオール、ウイキョウ油、スペアミント油、ペパーミント油、ローズ油、クールミント油及びハッカ油等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、l−メントール、dl−カンフル、d−カンフル、d−ボルネオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ゲラニオールが好ましい。
(C)成分の配合量は、清涼化剤全量として、組成物中0.001〜0.05W/V%であって、0.003〜0.03W/V%が好ましい。この範囲とすることで、刺激がなく、適度な清涼感が持続する差し心地が得られる。
本発明の組成物には、前記成分の他、粘膜用組成物に配合する各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。それらの成分としては、下記に示す各種薬物、各種添加剤等が挙げられ、それぞれ1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの成分としては、多価アルコール、緩衝剤、粘稠剤、糖類、pH調整剤、防腐剤、等張化剤、安定化剤、保湿剤、薬物等が挙げられる。これらは、それぞれ1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、適量を配合することができる。
多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールの含有量は、粘膜用組成物中0.01〜5W/V%が好ましく、より好ましくは0.05〜3W/V%である。
緩衝剤としては、例えば、ホウ酸又はその塩(ホウ砂等)、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム等)、リン酸又はその塩(リン酸一水素ナトリウム等)、酒石酸又はその塩(酒石酸ナトリウム等)、グルコン酸又はその塩(グルコン酸ナトリウム等)、酢酸又はその塩(酢酸ナトリウム等)、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム等)、トロメタモール、各種アミノ酸類(イプシロン−アミノカプロン酸、アスパラギン酸カリウム、アミノエチルスルホン酸、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム等)等が挙げられる。中でも、低刺激、かつ組成物の防腐効果の点から、トロメタモールが好ましい。さらに、ホウ酸、ホウ砂を併用すると、特に高い防腐効果が得られる。緩衝剤の含有量は、粘膜用組成物全量に対して0.001〜10W/V%が好ましく、より好ましくは0.01〜5W/V%である。
粘稠剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸、カラギーナン、ゼラチン等が挙げられる。粘稠剤の粘膜用組成物全量に対する含有量は、例えば0.001〜10W/V%であり、好ましくは0.001〜5W/V%、より好ましくは0.01〜3W/V%である。
糖類としては、グルコース、シクロデキストリン、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等が挙げられる。なお、これらはD体、L体又はDL体のいずれでもよい。糖類の粘膜用組成物全量に対する含有量は、例えば0.001〜10W/V%であり、好ましくは0.005〜5W/V%、より好ましくは0.01〜3W/V%である。
pH調整剤としては、無機酸又は無機アルカリ剤を使用することが好ましい。例えば、無機酸としては(希)塩酸が挙げられる。無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。中でも、塩酸、水酸化ナトリウムが好ましい。本発明の粘膜用組成物のpH(20℃)は、4.0〜9.0が好ましく、より好ましくは5.0〜8.0であり、さらに好ましくは6.0〜8.0である。なお、本発明において、pHの測定は20℃でpH浸透圧計(HOSM−1,東亜ディーケーケー(株))を用いて行う。pH調整剤の粘膜用組成物全量に対する含有量は、例えば0.00001〜10W/V%であり、好ましくは0.0001〜5W/V%、よりさらに好ましくは0.001〜3W/V%である。
防腐剤は本発明の効果を損なわない範囲で配合することもできるが、本発明の粘膜用組成物は、刺激の点から防腐剤を含有しない防腐剤フリーとすることもできる。防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸又はその塩、パラオキシ安息香酸エステル(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン等)、グルコン酸クロルヘキシジン、チロメサール、フェニルエチルアルコール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化ポリドロニウム、塩酸ポリヘキサニド等が挙げられる。防腐剤の粘膜用組成物全量に対する含有量は、例えば0.00001〜5W/V%であり、好ましくは0.0001〜3W/V%、さらに好ましくは0.001〜2W/V%である。防腐剤無配合にした場合の防腐力は、エデト酸ナトリウム、ホウ酸及びトロメタモールから1種以上、好適には2種以上組み合わせ配合するとよい。また、ユニットドーズ容器、フィルター付容器にした場合にも、防腐剤無配合とすることができる。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン等が挙げられる。等張化剤の粘膜用組成物全量に対する含有量は、例えば0.001〜5W/V%、好ましくは0.01〜3W/V%、より好ましくは0.1〜2W/V%である。
安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、シクロデキストリン、亜硫酸塩、アスコルビン酸等が挙げられる。安定化剤の粘膜用組成物全量に対する含有量は、例えば0.001〜5W/V%であり、好ましくは0.01〜3W/V%、より好ましくは0.1〜2W/V%である。
薬物(薬学的有効成分)としては、例えば、充血除去剤(例えば、塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸エフェドリン、dl−塩酸メチルエフェドリン、硝酸テトラヒドロゾリン、硝酸ナファゾリン等)、消炎・収斂剤(例えば、メチル硫酸ネオスチグミン、ε−アミノカプロン酸、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、グリチルレチン酸、サリチル酸メチル、トラネキサム酸、アズレンスルホン酸ナトリウム等)、抗ヒスタミン剤(例えば、塩酸イプロヘプチン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソチペンジル、マレイン酸クロルフェニラミン等)、水溶性ビタミン(活性型ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12等)、アミノ酸(例えば、L−アスパラギン酸カリウム、L−アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、サルファ剤、殺菌剤(例えば、イオウ、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール等)、抗アレルギー剤(クロモグリク酸、フマル酸ケトチフェン、トラニラスト等)、局所麻酔剤(例えば、塩酸リドカイン、塩酸プロカイン、塩酸ジブカイン等)、散瞳剤(塩酸シクロペントラート、トロピカミド等)、白内障治療剤(ピレノキシン、グルタチオン等)を適宜配合することができる。
これらの成分の含有量は、製剤の種類、薬物の種類等に応じて適宜選択され、各種成分の含有量は当該技術分野で既知である。例えば、眼科用組成物とする場合、眼科用組成物全量に対して0.0001〜30W/V%、好ましくは0.001〜10W/V%の範囲から適宜選択できる。より具体的には、各成分の眼科用組成物全量に対する含有量は、以下の通りである。
充血除去剤であれば、例えば、0.0001〜0.5W/V%、好ましくは0.0005〜0.3W/V%、より好ましくは0.001〜0.1W/V%である。
消炎・収斂剤であれば、例えば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.0001〜5W/V%である。
抗ヒスタミン剤であれば、例えば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.001〜5W/V%である。
水溶性ビタミンであれば、0.0001〜1W/V%、好ましくは、0.0001〜0.5W/V%である。
アミノ酸であれば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.001〜3W/V%である。
サルファ剤、殺菌剤であれば、例えば、0.00001〜10W/V%、好ましくは、0.0001〜10W/V%である。
抗アレルギー剤であれば、例えば、0.0001〜10W/V%、好ましくは0.001〜5W/V%である。
局所麻酔剤、散瞳剤、白内障治療剤であれば、例えば、0.001〜1W/V%、好ましくは0.005〜1W/V%である。
水相の溶媒としては水を用いる。水としては、精製水、滅菌水等を用いることができ、水相に合わせて適宜選定されるが、組成物全量に対する含有量は全量を100とできればよく(残部)、90〜99.985W/V%が好ましく、95〜99.6W/V%がより好ましい。
本発明の粘膜用組成物は、上記(A)及び(B)成分を含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌して得られる上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含む粘膜用組成物である。粘膜用組成物の製造方法としては下記が挙げられる。
(A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0を含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌する工程を含む製造方法。
「油相」には、(A)「脂溶性有効成分」、(B)成分のような非イオン界面活性剤等の「油相配合成分」が配合され、「水相」には、水、及び水に溶解する水溶性成分(水溶性薬物、無機塩、水溶性高分子、防腐剤等)等の「水相配合成分」が配合される。(C)清涼化剤は、油相に添加してもよいし、(C)清涼化剤の中でも水に溶けるものであれば、一部を水相には配合してもよく、また、清涼化剤をプロピレングリコール等の多価アルコールに予備溶解した予備溶解物(小物)を、例えば上記撹拌後に別途添加してもよい。
粘膜用組成物に対する油相配合成分濃度は、3.0W/V%以下が好ましく、1.0W/V%以下がより好ましい。この範囲とすることで、外観均一性がより向上する。
油相温度は50〜90℃が好ましく、65〜90℃がより好ましく、70〜85℃がさらに好ましい。この温度範囲とすることで、均一な油相の混合状態が得られ、より外観均一な粘膜用組成物を得ることができる。
本発明において重要なのは水相温度であり、75〜90℃であり、好ましくは80〜90℃であり、より好ましくは82〜90℃であり、さらに好ましくは83〜90℃である。上記温度が低すぎると、本発明の(B)非イオン界面活性剤量ではナノエマルションを得ることができず、外観均一な粘膜用組成物を得ることができない。一方、温度が高すぎると、(A)脂溶性有効成分が分解するおそれがある。
油相を添加・撹拌する際の水相量は特に制限されないが、通常エマルションを含有する組成物を製造する方法の通り、組成物全体の50W/V%以上にすることが好ましく、75W/V%以上がより好ましい。
油相はすみやかに水相へ添加する。油相添加後における、撹拌開始から撹拌終了までの水相の平均温度は75〜90℃が好ましく、80〜90℃がより好ましく、82〜90℃がさらに好ましく、特に好ましくは83〜90℃である。なお、水相の平均温度に対する許容ふれ幅は±4℃とする。なお、撹拌終了後は冷却を行うが、撹拌終了後の冷却温度は上記温度には含めない。
撹拌時間は油相の滴下終了時から5〜60分が好ましく、5〜30分がより好ましい。この時間以上とすることで、投入した油相を水相中でより均一に分散できる。
水相に油相を添加する際の撹拌方法は、点眼剤等の組成物を製造する際に用いる一般的な撹拌方法でよく、パルセーター、プロペラ羽根、パドル羽根、タービン羽根等を用いて適宜行われるが、回転数は特に限定されず、激しく泡立たない程度に設定することが好ましい。
上記の方法で得られた粘膜用組成物は、上記(A)、(B)成分を構成成分とする「ナノエマルション粒子」を含むものであり、脂溶性有効成分を含有するナノエマルション粒子である。本願発明によれば、外観均一の粘膜用組成物を得ることができると共に、意外にも脂溶性有効成分の安定性が向上し、粘膜への有効成分の吸着を向上させることを知見した。本発明者らは更に研究を進めた結果、以下の知見が得られた。
本発明の用語の意義を以下のように定義する。
・「ナノエマルション粒子」とは、エマルション粒子内に(A)脂溶性有効成分を含有するナノエマルション粒子であり、上記(A)及び(B)成分を必須構成成分とする。ナノエマルション粒子の粒子径は、1nm以上500nm未満であり、10〜500nmが好ましく、10〜300nmがより好ましい。例えば、特に好ましい範囲は40nmを超え140nm以下である(特に(A)成分がビタミンAの場合)。粒子径が40nmを超えると、有効成分含有ナノエマルション粒子からの有効成分の放出性、例えば、点眼時等における角膜への有効成分の吸着性がより向上する。この点からは、下限は45nm以上、50nm以上、55nm以上が特に好ましい。一方、ナノエマルション粒子の粒子径を140nm以下とすることで、組成物の外観が透明のものを得ることができる。この点からは、115nm以下が好ましく、110nm以下がより好ましい。なお、本発明において粒子径とは散乱光強度から算出した粒度分布の平均径(メディアン径nm)を指す。粒子径は光散乱等の原理を応用した各種測定装置により、恒温槽を用い、25℃一定の温度条件のもと行う。
・「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤」とは、脂溶性有効成分を含まない非イオン界面活性剤をいい、「フリーミセル」及び「遊離界面活性剤分子」を含む。
・「フリーミセル」とは、(A)脂溶性有効成分を含まない、界面活性剤会合体をいう。
・「遊離界面活性剤分子」とは、ミセル(会合体)を形成していない界面活性剤をいう。
本発明の粘膜用組成物が、(A)脂溶性有効成分の安定性を維持すると共に、粘膜組成物の外観を透明にし、粘膜への(A)脂溶性有効成分の吸着を高め、その効果がより発揮される理由は、不明である。本発明の粘膜用組成物は、脂溶性有効成分を含まない「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤」(「フリーミセル」及び「遊離界面活性剤分子」)の割合が少なかった。このことから、本発明の粘膜用組成物が、粘膜への脂溶性有効成分の吸着が高まった理由の一つには、「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤」が粘膜表面に付着し、「ナノエマルション粒子」の粘膜表面への付着を阻害するため、これらが減ったことで、角膜へのビタミンAへの吸着が向上したことが推測される。
「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤」の割合、つまり、「フリーミセル」及び「遊離界面活性剤分子」を構成する(B)成分の、(B)成分全量に対する割合は、44質量%未満が好ましく、43質量%以下がより好ましい。なお、下限は0質量%、つまり含まれないことが好ましいが、1質量%でもよく、0.01質量%でもよい。また、(B)成分全量に対する「ナノエマルション粒子」を構成する(B)成分の割合は、56質量%を超え100質量%が好ましく、57質量%以上がより好ましく、上限は限定されないが、99質量%としてもよい。
粘膜用組成物中の、「ナノエマルション粒子」、「フリーミセル」及び「遊離界面活性剤分子」等の構成は、Eluent gel permeation chromatography(以下、EGPC)を用いて測定することができる。
つまり、試料を、それぞれRI(非イオン界面活性剤と脂溶性成分を検出)、UV(油性成分のみ検出)で検出し、その溶出時間とピーク面積により、「ナノエマルション粒子(RI+UV検出)」、「フリーミセル(RI検出)」及び「遊離界面活性剤分子(RI検出)」に分離し、その割合を算出することができる。試料中にこれらが全部含まれているとすれば、RIでは、(1)「ナノエマルション粒子」、(2)「フリーミセル」、(3)「遊離界面活性剤分子」の順でピークが現れ、UVでは、(1)のピークが現れる。詳細な条件は実施例で説明する。
粘膜への脂溶性有効成分の吸着率は10%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、30%を超えることがさらに好ましい。例えば、ビタミンAを配合した本発明の眼科用組成物の場合、3倍希釈時のビタミンA吸着率は、45%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。上限は100%に近ければ近いほどよい。なお、有効成分吸着率の測定方法は後述する実施例に記載の方法である。
本発明の粘膜用組成物は、そのまま液剤としてもよく、ゲル剤等に調製してもよい。使用形態としては、具体的には、眼科用組成物、点鼻剤、点鼻スプレー剤、口腔・咽喉疾患用剤等の口腔スプレー剤、咽喉スプレー剤等が挙げられる。
眼科用組成物としては、具体的には、点眼剤(例えば、一般用点眼剤、コンタクトレンズ用点眼剤等)、洗眼剤(一般用洗眼剤、コンタクトレンズをはずした後に使用する洗眼剤等)、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ取り外し液等が挙げられ、点眼剤が好ましい。中でも、コンタクトレンズ使用者はドライアイになりやすいため、コンタクトレンズ用点眼剤、コンタクトレンズをはずした後に使用する洗眼剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ取り外し液等のコンタクトレンズ用として好適である。コンタクトレンズとしては特に制限されず、ハードコンタクトレンズ(酸素非透過性ハードコンタクトレンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズ)、ソフトコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズ、シリコンハイドロゲルレンズ等)等が挙げられる。
本発明の粘膜用組成物の粘度は1〜100mPa・sが好ましく、1〜50mPa・sがより好ましく、1〜30mPa・sがさらに好ましい。なお、粘度測定は20℃でE型粘度計(VISCONIC ELD−R,東京計器(株))を用いて行う。
本発明の粘膜用組成物を充填する容器の材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンが好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。ポリエチレンテレフタレートとしては、容器として成形可能なものであればよく、グレード等は、特に問わない。容器は、紫外線遮断可能な容器が好ましい。
本発明の粘膜用組成物を容器に充填するときは、滅菌フィルター等を用い無菌的に充填することが好ましい。充填する容器は、充填した組成物がなくなるまでキャップを開け閉めして何度でも使えるタイプでもよく、一度開けたら使い切るタイプ(ユニットドーズタイプ)でもよい。また、何度でも使えるタイプの場合、内容物の排出口に微細孔フィルターがあり、細菌や異物が容器内に入らないようなものでもよい。これら容器も充填するときは無菌であることが好ましい。
本発明の粘膜用組成物を充填した容器は、包装体で密封され、容器と包装体の間(インナースペース)に不活性ガスが充填されていることが好ましい。不活性ガスとしては、例えば窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等のガスが挙げられる。また、脱酸素剤を包装体に入れて密封してもよく、酸素吸収機能をもつフィルムを使用した包装体に入れてもよい。
本発明の粘膜用組成物は、特定の形態に限定されず、目的に応じて液剤、スプレー剤として使用することができる。これらの製剤は常法により調製して得られ、その際、上述の成分に加えてその製剤に応じた慣用の添加剤を使用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1〜24、比較例1〜5]
表中に記載の水相温度で、下記製法で表中に記載の組成(W/V%(g/100mL))の粘膜用組成物(眼科用組成物)を得た。得られた組成物について下記評価を行った。結果を表中に併記する。
油相(レチノールパルミチン酸エステル(ビタミンA、174万I.U.)、酢酸d−α−トコフェロール(酢酸トコフェロール:ビタミンE)、ジブチルヒドロキシトルエン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60)を、設定温度(85℃)で加温し均一に混合し、設定温度で加温した水相(精製水)400mLにマグネティックスターラーを用いて撹拌しながら添加し、マグネティックスターラーを用いて滴下終了から10分間撹拌して得た。撹拌開始から撹拌終了までの油相添加後の水相温度は、油相添加前の水相温度と同じである。撹拌終了後、水相温度を50℃以下まで冷却した後、プロピレングリコールに予備溶解した(C)成分を徐々に投入し攪拌溶解する。他の水相配合成分を必要に応じて加え、全量が500mLとなるよう生成水を添加した。なお、表中では(A):(B)で表される質量比の(A)1に対する(B)の部分を、(B)/(A)として示す。なお、表中では(A−1):(B)で表される質量比の(A−1)1に対する(B)の部分を、(B)/(A−1)として示す。
[粒子径]
光散乱等の原理を応用した各種測定装置、動的光散乱式粒度分布計(LB−500、(株)堀場製作所)を用いて測定した。測定には恒温槽を用い、25℃一定の温度条件のもと行った。なお、実施例の粒子径は、1nm以上500nm未満であり、ナノエマルション粒子を含む組成物であった。
[外観(透過率(%))]
製造直後の眼科用組成物について、日立分光光度計U−3310を用いて、波長600nmにおける透過率(%)を室温で測定した。
[外観(透明性)]
油性成分が分離したものを「×」、上記外観透過率(%)が80%未満を「△」、80%以上90%未満を「○」、90%以上を「◎」として判断した。
[眼刺激性(刺激のなさ)]
目の乾燥感やかゆみの症状がある被験者(敏感パネラー)4名が、眼科用組成物1〜2滴を点眼し、眼刺激性を下記評価基準で評価した。
〈評価基準〉
刺激は強い 1点
刺激はやや強い 2点
刺激が弱い 3点
刺激をほとんど感じない 4点
刺激を全く感じない 5点
得られた評価点の平均値から、眼刺激性(刺激のなさ)を示す。
平均点が4点以上 ◎
3点以上4点未満 ○
2点以上3点未満 △
2点未満 ×
[清涼感の持続]
目の乾燥感やかゆみの症状がある被験者(敏感パネラー)4名が、眼科用組成物1〜2滴を点眼し、気持ちよいと感じる清涼感の時間を測定した。結果を4名の平均値から下記で示す。
4分以上 ◎
3分以上4分未満 ○
3分未満 △
Figure 2014129327
下記実施例及び比較例について、下記評価をおこなった。
[ビタミンAの安定性]
<ビタミンA残存率>
ビタミンA(レチノールパルミチン酸エステル)含量を、製造直後及び密封したアンプルにて70℃で1週間保存後(過酷試験)に測定した。測定は、高速液体クロマトグラフィー法を用いて行った。得られたレチノールパルミチン酸エステル含量から、下記式に基づき、レチノールパルミチン酸エステル残存率(%)を算出した。
Figure 2014129327
[3倍希釈時のビタミンA吸着率(%)(点眼時の涙液による希釈を想定)]
角膜表面とC8の疎水性度が近いことから、角膜に対するビタミンA吸着モデルとしてC8シリカゲルへのビタミンA吸着率を測定した。
(i)C8シリカゲルを水洗し、表面の汚れを除去し乾燥した。
(ii)サンプル5mL中に精製水10mLを入れ混合し、そこから10mL分取した溶液にC8シリカゲル0.2gを分散させ10分間撹拌した。
(iii)シリカゲルとサンプルをろ別し、ろ液中のビタミンA量と吸着させる前のサンプルのビタミンA量を高速液体クロマトグラフィー法により測定した。
(iv)得られたビタミンA量を比較し、ビタミンAの吸着率を算出した。
*C8シリカゲル:Phenomenex社製 SEPRATMバルク充てん剤 C8 (粒子径50μm、細孔径65Å)
Figure 2014129327
ビタミンAの安定性もよく、ビタミンA吸着率が高いので、ビタミンAの効果がより発揮され、眼の乾燥感や疲れ目に効果的な眼科用組成物が得られた。
Figure 2014129327
Figure 2014129327
Figure 2014129327
Figure 2014129327
Figure 2014129327
下記参考例1について下記方法で、脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤の割合を測定した。
[脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤の割合(質量%)]
「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤」の割合を、Eluent gel permeation chromatography(以下、EGPC)を用いて測定した。
(i)各種濃度(0.0027質量%、0.08質量%、0.16質量%、0.3質量%、0.5質量%、1.0質量%、3.0質量%)の非イオン界面活性剤水溶液(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO))をEGPCにより測定し、活性剤濃度とRIピーク面積値の検量線を作成した。
(ii)EGPC測定条件
カラム:Superose 6 10/300 GL(10×300mm)
注入:100μL
溶出液:HCO水溶液(500ppm)
流量:0.5mL/min
温度:35℃
検出:RI、UV(280nm)
(iii)試料をEGPCにより解析し、非イオン界面活性剤と、油性成分(脂溶性有効成分)を、それぞれRI(非イオン界面活性剤と油性成分を検出)、UV(油性成分のみ検出)で同時に検出した。RIでは(1)「脂溶性有効成分含有ナノエマルション粒子」(2)「フリーミセル」、(3)「遊離界面活性剤分子」の順でピークが現れ、UVでは、RIと同じ溶出時間に(1)のピークが現れる。(1)以外のピーク(RI)を、「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤」として、(i)で求めた検量線よりRIピーク面積値から活性剤濃度を算出した。表中に「脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤の割合(%)」を示す。
[参考例1](油相(レチノールパルミチン酸エステル:ビタミンA、174万I.U.))0.026W/V%、酢酸d−α−トコフェロール0.05W/V%、ジブチルヒドロキシトルエン0.005W/V%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60)0.1W/V%を、85℃で加温し均一に混合し、85℃の水相(精製水)400mLにマグネティックスターラーを用いて撹拌しながら添加し、マグネティックスターラーを用いて滴下終了から10分間撹拌して得た。撹拌開始から撹拌終了までの油相添加後の水相温度は、油相添加前の水相温度と同じである。撹拌終了後、室温で冷却し、他の水相配合成分を必要に応じて加え、全量が500mLとなるよう精製水を添加した。得られた参考例1のEGPCの測定結果を示すチャートを図1に示す。なお、参考例1の粘膜用組成物は、ピークトップの溶出時間が12分未満に出現するピーク(UV)が得られ、ピークトップが12分以上に出現するピーク(比較的粒子径が小さいもの(UV))は見られなかった。詳細には、図1から、RIでは9分と36分に、UVでは9分にのみピークが認められた。即ち、参考例1は、溶出時間9分にRIとUVのピークがあることから(1)「ビタミンA含有ナノエマルション粒子」の存在が、溶出時間36分にRIのみのピークであることから(3)「遊離界面活性剤分子」の存在が確認された。
上記結果から、参考例1及び実施例の粘膜用組成物(眼科用組成物)には、上記(A)及び(B)成分を構成成分とする脂溶性有効成分含有ナノエマルション粒子が確認された。実施例についてもEGPCを行ったところ、RI及びUVにおいて同じ溶出時間に(1)のピークが現れ、「ビタミンA含有ナノエマルション粒子」が確認された。実施例17のEGPCの測定結果を示すチャートを図2に示す。RIにおける42分頃に見られるピークは、清涼化剤等の添加成分が検出されたものである。参考例1よりも実施例17は粒子径が小さいため、(1)のピークの溶出時間は14分となっている。そして参考例1及び実施例は、脂溶性有効成分フリー非イオン界面活性剤の割合が、(B)成分総量の43質量%以下であった。具体的には、参考例1は41質量%、実施例17は18.6質量%、比較例5は44.0質量%であった。
本発明の処方例(表8:点眼剤又は洗眼剤、表9:点眼剤、表10:点眼剤)を下記に示す。なお、処方例の組成物は、実施例と同様に、ナノエマルション粒子が形成され、外観均一で、眼刺激がなく、気持ちのよい清涼感が持続した。
Figure 2014129327
Figure 2014129327
Figure 2014129327

Claims (7)

  1. (A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0、及び(C)清涼化剤を含有し、上記(A)及び(B)成分を含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌して得られ、上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含む粘膜用組成物。
  2. (A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0、及び(C)清涼化剤を含有し、上記(A)及び(B)成分を構成成分として含有するナノエマルション粒子を含み、(A)成分フリー非イオン界面活性剤の割合が、(B)成分総量の44質量%未満であることを特徴とする粘膜用組成物。
  3. (A)成分が、(A−1)ビタミンA、及び(A−2)酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる抗酸化剤である請求項1又は2記載の粘膜用組成物。
  4. (C)成分が、l−メントール、dl−カンフル、d−カンフル、d−ボルネオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ゲラニオール、リナロール、シネオール、ウイキョウ油、スペアミント油、ペパーミント油、ローズ油、クールミント油及びハッカ油から選ばれる請求項1〜3のいずれか1項記載の粘膜用組成物。
  5. 油相の温度が65〜90℃である請求項1〜4のいずれか1項記載の粘膜用組成物。
  6. 眼科用組成物である請求項1〜5のいずれか1項記載の粘膜用組成物。
  7. (A)脂溶性有効成分0.005〜0.2W/V%と、(B)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを必須成分とする非イオン性界面活性剤を、非イオン性界面活性剤全量として0.01〜0.5W/V%であって、(A):(B)で表される質量比で1:0.4〜7.0とを含む油相を、75〜90℃の水相に添加して撹拌する工程を含む、請求項1又は2記載の粘膜用組成物の製造方法。
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