JP2000038335A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP2000038335A
JP2000038335A JP10206180A JP20618098A JP2000038335A JP 2000038335 A JP2000038335 A JP 2000038335A JP 10206180 A JP10206180 A JP 10206180A JP 20618098 A JP20618098 A JP 20618098A JP 2000038335 A JP2000038335 A JP 2000038335A
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JP
Japan
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skin
hydroxytamoxifen
effect
cosmetic
compound
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JP10206180A
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English (en)
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Kazuyoshi Morita
和良 森田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚老化防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善
効果、ターンオーバー速度を早くする効果、美肌効果
等)に優れ,持続効果に優れた皮膚化粧料を提供するこ
とである。 【解決手段】下記一般式で表わされるヒドロキシタモキ
シフェン化合物を配合することを特徴とする皮膚化粧料
によって達成される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚老化防止効果
(荒れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度
を早くする効果、美肌効果等)に優れ,持続効果に優れ
た皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】老化
皮膚とは、乾燥して滑らかさのない荒れ肌で、角質細胞
剥離現象が認められる皮膚である。そして老化皮膚は、
ターンオーバー速度が遅く、また皮膚に老化防止効果が
付与発現するとターンオーバー速度が速くなると言われ
ている。
【0003】皮膚老化防止効果を持つ化粧料として、現
在までに、γ−アミノ酪酸およびその誘導体を配合した
化粧料(特公昭58−26726号公報)ジイソプロピ
ルアミンジクロロアセテートを配合した皮膚化粧料(特
公昭62−18523号公報)、ビタミンE等を配合し
た皮膚化粧料(特開昭61−40210号公報),ビン
ポセチンを配合した化粧料(特開平5−194179号
公報)などが提案されてはいる。
【0004】しかし、それらの皮膚の老化防止効果は遅
効性で、長期間の連用後に始めて効果が現れるというよ
うに、いまだ充分満足し得るものではなく、改良の余地
を残しているのが実情であり、皮膚の組織機能を修復ま
たは改善し、皮膚が元来保有する機能を回復して皮膚の
老化防止効果を実用上示す程度に改良された皮膚化粧料
が望まれているのが現状である。
【0005】かかる実情に鑑み、皮膚老化防止効果(荒
れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオーバー速度を早
くする効果、美肌効果等)が短時間に発現し、持続効果
に優れた皮膚化粧料について鋭意検討した結果、ヒドロ
キシタモキシフェン化合物を配合した皮膚化粧料が有効
な皮膚老化防止効果を有することを見いだし、本発明を
完成するに至ったものであって、その目的とするところ
は、皮膚老化防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善効
果、ターンオーバー速度を早くする効果、美肌効果等)
が、使用開始後2ケ月目という短時間に発現し、持続効
果に優れた皮膚化粧料を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、下記一般
式で表わされるヒドロキシタモキシフェン化合物を配合
することを特徴とする皮膚化粧料によって達成される。
【0007】
【化2】
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0009】本発明に適用されるヒドロキシタモキシフ
ェン化合物としては、E体、Z体またはその混合体の2
−ヒドロキシタモキシフェン、E体、Z体またはその混
合体の3−ヒドロキシタモキシフェン(Droloxifenとも
呼称されている。)、E体、Z体またはその混合体の4
−ヒドロキシタモキシフェン、2,4−ジハイドロキシ
タモキシフェン等が挙げられ、具体的には合成に関して
はFoster A. B.等〔J.Med.Chem.,第28巻( 第10号),第
1491頁-1497 頁,1985 年〕の方法に準じて製造すること
ができる。また商業的にも入手可能であり、例えばZ体
の4−ヒドロキシタモキシフェン〔4-Hydroxytamoxifen
([Z]-1-[p-dimethylaminoethoxyphenyl]-1,2-diphenyl-
1-buten-4-ol) 〕はシグマ社などから商業的に入手でき
る。
【0010】ヒドロキシタモキシフェン化合物の配合量
としては、化粧料の処方成分全量を基準として0.01
〜10重量%(以下、wt%と略記する)の範囲が好ま
しく、0.1%〜5%の範囲が特に好ましい。
【0011】本発明の化粧料には、上記原料の他にター
ル系色素、酸化鉄などの着色顔料、パラベンなどの防腐
剤、脂肪酸セッケン、セチル硫酸ナトリウムなどの陰イ
オン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性
剤、テトラアルキルアンモニウム塩などの陽イオン界面
活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ
酸型、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム
などの両性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファチジ
ルコリンなどの天然系界面活性剤、酸化チタンなどの顔
料、ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤など
を、本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合すること
ができる。
【0012】本発明の化粧料の剤型としては、クリー
ム、乳液、化粧水、パックなどが挙げられる。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
詳細に説明する。尚、実施例に記載の角質層のターン
オーバー速度測定方法、荒れ肌改善効果の測定試験
法、角質改善効果の測定試験法、官能テストは下記
の通りである。
【0014】角質層のターンオーバー速度測定方法 蛍光色素のダンシルクロリドを白色ワセリン中に5wt
%配合した軟膏を作り、被験者の前腕部の皮膚に24時
間閉塞塗布し、角質層にダンシルクロリドを浸透結合さ
せた。その後同じ部位に1日2回(朝、夕)被験試料を
塗布し、毎日ダンシルクロリドの蛍光を調べ、その蛍光
が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオーバー速
度とした。
【0015】荒れ肌改善効果の測定試験法 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側脚試験部位
に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前および終
了後の皮膚の状態を表1の判定基準により判定した。な
お、右側下脚は試料を塗布せず対象とした。
【0016】
【表1】
【0017】試験前後の試験部位と対照部位の判定結果
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば+→−,++→±)を「有効」、1段階改善された
場合を「やや有効」、変化がなかった場合を「無効」と
した。試験結果は「有効」、「やや有効」となった被験
者の人数で示した。
【0018】角質改善(角質細胞の抗剥離性増大)効
果の測定試験法 前述の荒れ肌改善測定試験開始前および終了後の被験部
皮膚にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)
を接着し、これを剥離した時テープに付着した角質細胞
の状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、表2の
判定基準によって皮膚角質層細胞剥離性を分類し、角質
改善効果を求めた。
【0019】
【表2】
【0020】判定は4週間連続塗布後の試験部位の評価
点と対照部位のそれとの差が2点以上の場合を「有
効」、1点の場合を「やや有効」、0点の場合を「無
効」とした。試験結果は「有効」、「やや有効」となっ
た被験者の人数で示した。
【0021】官能テスト(素肌効果試験) 荒れ肌、小じわ、乾燥肌等を訴える女子被験者(35〜
55才)20人に試料を1日2回(朝、夕)連続3ケ月
間塗布して、1,2,3ケ月後の効果を評価した。試験
結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の各項目に対し
て、「皮膚に潤いが生じた」、「皮膚が滑らかになっ
た」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人数で示し
た。
【0022】実施例1〜4、比較例1[スキンクリー
ム] ヒドロキシタモキシフェン化合物を表4に記載の通りに
配合し、下記表3の組成でスキンクリームを調製し、前
記の諸実験を実施した。尚、3−ヒドロキシタモキシフ
ェン(EZ混合体)は、Foster A. B.等(J.Med.Che
m.,第28巻( 第10号),第1491頁-1497 頁,1985 年)の方
法に準じて製造した。3−ヒドロキシタモキシフェン
(EZ混合体)は、3OHTAMEZのごとく略記す
る。4−ヒドロキシタモキシフェン(Z体、シグマ社
製)は、4OHTAMZのごとく略記する。
【0023】(1)組成
【0024】
【表3】
【0025】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々80℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、各スキン
クリームを調製した。
【0026】(3)特性 各スキンクリームの諸試験を実施した結果を表4および
5に記載した。表4および5に示すごとく、比較例1の
クリームは諸特性において充分なる効果は得られず、本
発明の実施例1〜4のヒドロキシタモキシフェン化合物
を配合したスキンクリームは諸特性において顕著な効果
が見られ、官能テストでは試料塗布後2ケ月で優れた美
肌効果を示した。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】実施例5〜8[スキンローション] 表6の組成でスキンローションを調製し、諸試験を実施
した。尚、ヒドロキシタモキシフェン化合物に関し、実
施例1に記載の方法で得た3−ヒドロキシタモキシフェ
ン(EZ混合体)は3OHTAMEZ、4−ヒドロキシ
タモキシフェン(Z体、シグマ社製)は、4OHTAM
Zのごとく略記する。
【0030】(1)組成
【0031】
【表6】
【0032】(2)調製法 (A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)成
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填し
た。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用した。
【0033】(3)特性 実施例5〜8は、前記諸試験において全て良好な結果を
示した。
【0034】実施例9〜14、比較例2[スキンクリー
ム] ヒドロキシタモキシフェン化合物を表8に記載の通りに
配合し、下記表7の組成でスキンクリームを調製し、前
記の諸実験を実施した。
【0035】尚、ヒドロキシタモキシフェン化合物に関
し、実施例1に記載の方法で得た3−ヒドロキシタモキ
シフェン(EZ混合体)は3OHTAMEZ、4−ヒド
ロキシタモキシフェン(Z体、シグマ社製)は、4OH
TAMZのごとく略記する。
【0036】(1)組成
【0037】
【表7】
【0038】(2)調製法 (A)成分及び(B)成分を各々80℃に加熱溶解した
後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、各スキン
クリームを調製した。
【0039】(3)特性 各スキンクリームの諸試験を実施した結果を表8および
9に記載した。表8および9に示すごとく、比較例2の
スキンクリームは諸特性において充分なる効果は得られ
ず、本発明の実施例9〜14のヒドロキシタモキシフェ
ン化合物を配合したスキンクリームは諸特性において顕
著な効果が見られ、官能テストでは試料塗布後2ケ月で
優れた美肌効果を示した。
【0040】
【表8】
【0041】
【表9】
【0042】実施例15〜17[スキンローション] 表10の組成でスキンローションを調製し、諸試験を実
施した。尚、4−ヒドロキシタモキシフェン(Z体、シ
グマ社製)は、4OHTAMZのごとく略記する。
【0043】(1)組成
【0044】
【表10】
【0045】(2)調製法 (A)、(B)成分を各々均一に溶解した後、(A)成
分と(B)成分を混合攪拌分散し、次いで容器に充填し
た。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用した。
【0046】(3)特性 実施例15〜17は、前記諸試験に於いてすべて良好な
結果を示した。
【0047】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明が、皮膚老化
防止効果(荒れ肌改善効果、角質改善効果、ターンオー
バー速度を早くする効果、美肌効果等)が、使用開始後
2ケ月目という短時間に発現し、持続効果に優れた皮膚
化粧料を提供することは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表わされるヒドロキシタモ
    キシフェン化合物を配合することを特徴とする皮膚化粧
    料。 【化1】
JP10206180A 1998-07-22 1998-07-22 皮膚化粧料 Pending JP2000038335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530498A (ja) * 2004-03-22 2007-11-01 ラボラトワール ブザン アンテルナスィヨナル 4−ヒドロキシタモキシフェンの化学的に安定な組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530498A (ja) * 2004-03-22 2007-11-01 ラボラトワール ブザン アンテルナスィヨナル 4−ヒドロキシタモキシフェンの化学的に安定な組成物

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