JPH11286547A - ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体、ならびに耐熱性接着剤 - Google Patents
ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体、ならびに耐熱性接着剤Info
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- JPH11286547A JPH11286547A JP9862398A JP9862398A JPH11286547A JP H11286547 A JPH11286547 A JP H11286547A JP 9862398 A JP9862398 A JP 9862398A JP 9862398 A JP9862398 A JP 9862398A JP H11286547 A JPH11286547 A JP H11286547A
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Abstract
好なため工業的に極めて価値があるポリアミド酸共重合
体及びポリイミド共重合体、ならびにこれらよりなる耐
熱性接着剤を提供すること。 【解決手段】 一般式(1)で表される芳香族ジアミン
1モルに対して、一般式(2)で表されるエチレングリ
コールジアミン化合物及び/又は一般式(3)で表され
るメチレンジアミン化合物が0.05〜1.0モルから
なるジアミン成分と、一般式(4)で表される1種また
は2種以上のテトラカルボン酸二無水物とを反応させて
得られるポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合
体、ならびにこれらよりなる耐熱性接着剤。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】
Description
及びポリイミド共重合体、ならびにそれらよりなる耐熱
性接着剤に関する。詳しくは、低温、低圧で接着可能な
耐熱性接着剤に関する。
機器などの分野に用いられる各種高性能材料の接着剤と
して、従来より多くの有機合成高分子からなる耐熱性接
着剤が知られており、これらのうちで耐熱性の優れたも
のとしては、ポリベンズイミダゾール系、ポリイミド系
の接着剤が開発されている。特に、ポリイミド系の耐熱
性接着剤として、耐熱性および接着力ともに優れている
ものとして、米国特許第4,065,345号や特開昭
61−143477号公報等に開示された接着剤が知ら
れている。これらの耐熱性接着剤は優れた耐熱性、接着
性を有しているものの、良好な接着状態を得るために
は、高温、高圧の接着条件が必要であった。
の溶液を被着体に塗布し、脱溶剤とイミド化を行った
後、乾燥し、これを別の被着体に高温、高圧の条件下で
接着させる方法であった。この方法では、イミド化した
後、接着に供する必要があり、操作が煩雑であるばかり
か、イミド化反応が溶媒の除去と同時に進行するため、
イミド化反応を一定にコントロールすることが難しく、
接着強度等の再現性に乏しいという問題点があった。こ
れに対しては、イミド化反応を溶液中で管理して行いポ
リイミド溶液として用いる方法が特開平7−22885
7公報に開示されている。さらに、イミド化反応を溶媒
中でコントロールして行った後、そのポリイミド溶液を
貧溶媒中に排出してポリイミド粉を取り出し、押出ペレ
ット化した後、溶融押しだしによりフィルムを得ること
が特開平9ー77975号等に開示されている。
は、新規な熱可塑性ポリアミド酸共重合体及び新規な熱
可塑性ポリイミド共重合体を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、低温の接着温度及び/又は低
い接着圧力で、優れた接着性や優れた接着強度を発現す
る耐熱性接着剤に好適に応用できる新規な熱可塑性ポリ
アミド酸共重合体及び新規な熱可塑性ポリイミド共重合
体を提供することである。さらに、本発明の目的は、低
温の接着温度及び/又は低い接着圧力で、優れた接着性
や優れた接着強度を発現する耐熱性接着剤を提供するこ
とである。本発明において、低温の接着温度とは、15
0〜300℃、より好ましくは、150〜280℃の温
度範囲をいう。すなわち、通常、耐熱接着剤により、例
えば、銅箔を接着しようとした場合、銅箔の酸化温度
は、約260℃であるので、接着温度は、300℃以下
であることが好ましく、さらには、280℃以下である
ことが好ましいからである。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定のジアミ
ン化合物を特定の組成で組合せて、芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物、さらには芳香族ジカルボン酸無水物又は
芳香族モノアミンと併用して重合反応させて得られる新
規なポリアミド酸共重合体、及び該ポリアミド酸共重合
体から得られる新規なポリイミド共重合体、及びこれら
の共重合体の有機溶剤溶液が優れた耐熱性接着剤として
用いることができることを見いだし、本発明に到達し
た。
に記載する事項により特定される。 1)ジアミン混合物(A)及び芳香族テトラカルボン酸
二無水物(B)を含む単量体を重合反応させて得られる
ポリアミド酸共重合体であって、(1) ジアミン混合物
(A)が、一般式(1)
2 −、−CH2 −、−C(CH3)2 −又は−C(CF3)
2 −を表す。)で表される芳香族ジアミン、
で表されるエチレングリコールジアミン化合物及び/又
は一般式(3)
ンジアミン化合物からなるジアミン混合物であって、
で表される芳香族ジアミンのモル数であり、M2 は、使
用する一般式(2)で表されるエチレングリコールジア
ミン化合物及び/又は一般式(3)で表されるメチレン
ジアミン化合物のモル数である。〕であるジアミン混合
物であり、
(B)が、一般式(4)
−、−CH2 −、−C(CH3)2 −、−C(CF3)
2 −、
族テトラカルボン酸二無水物であるポリアミド酸共重合
体。
合物(A)及び芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)
を含む単量体に、さらに末端封止剤(C)を含む単量体
を重合反応させて得られるポリアミド酸共重合体であっ
て、末端封止剤(C)が一般式(5)
CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、
物及び/又は一般式(6) Ar2 −NH2 (6) 〔式中、Ar2 は、
2 −、CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、
記1)記載のポリアミド酸共重合体。
特徴とする前記1)又は2)記載のポリアミド酸共重合
体。
体をN−メチル−2−ピロリドンに0.5g/dlの濃
度で溶解した後、35℃において測定した対数粘
度。〕。
ポリアミド酸共重合体から得られるポリイミド共重合
体。 5)対数粘度が、数式(3)であることを特徴とする前
記4)記載のポリイミド共重合体。
を9重量部のp−クロロフェノールと1重量部のフェノ
ールとの混合溶媒に0.5g/dlの濃度で溶解した
後、35℃において測定した対数粘度。〕。
ポリアミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を
含有する溶液。 7)前記1)乃至5)のいずれかに記載のポリアミド酸
共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有する耐熱
性接着剤。 8)150〜300℃の接着温度で接着する機能を有す
る前記1)乃至5)のいずれかに記載のポリアミド酸共
重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有する耐熱性
接着剤。 9)前記1)乃至5)のいずれかに記載のポリアミド酸
共重合体及び/又はポリイミド共重合体から得られるポ
リイミドフィルム。 10)前記4)又は5)に記載のポリイミド共重合体か
ら得られる粉末。
本発明に係るポリアミド酸共重合体は、ジアミン混合物
(A)及び芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)を含
む単量体を重合反応させて得られるポリアミド酸共重合
体である。さらにジアミン混合物(A)及び芳香族テト
ラカルボン酸二無水物(B)の外に芳香族ジカルボン酸
無水物及び/又は芳香族モノアミンを末端封止剤(C)
として含む単量体を重合反応させて得られるポリアミド
酸共重合体である。また、本発明に係るポリイミド共重
合体は、このポリアミド酸共重合体を熱的または化学的
にイミド化して得られるものである。
すなわち、ジアミン混合物(A)は、一般式(1)
アミン、
ングリコールジアミン化合物及び/又は一般式(3)
ジアミン化合物の混合物であり、
ある。)であるジアミン混合物である。
対する、一般式(2)で表されるエチレングリコールジ
アミン化合物及び/又は一般式(3)で表されるメチレ
ンジアミン化合物の合計が数式(4)
場合と同じである。〕である場合は、得られるポリイミ
ド共重合体の接着性の向上が十分ではなく、さらに高温
での接着が必要であり、また数式(5)
場合と同じである。〕の場合は、得られるポリイミド共
重合体の耐熱性が低下しすぎるため、十分な耐熱性と機
械特性が得られなくなる。
好ましくは、数式(7)の数値範囲である。
数式(1)の場合と同じである。〕
芳香族ジアミンとして、具体的には3,3’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ビフェニル、3,3’−ビス(4
−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4
−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔3−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔3−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、
ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ケト
ン、ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ケ
トン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕
ケトン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕ケトン、ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルフィド、ビス〔3−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔3−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔3−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホ
ン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルホン、ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕メタン、ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕メタン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕メタン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕メタン、2,2−ビス〔3−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔3−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2
−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プロ
パン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕プロパン、2,2−ビス〔3−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン、2,2−ビス〔3−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン、等が挙げられるが、前記
の芳香族ジアミン化合物に限られるものではない。
具体的には、ビス(アミノメチル)エーテル、1,2−
ビス(アミノメトキシ)エタン、ビス[(2−アミノメ
トキシ)エチル]エーテル、1,2−ビス[(2−アミ
ノメトキシ)エトキシ]エタン、ビス(2−アミノエチ
ル)エーテル、1,2−ビス(2−アミノエトキシ)エ
タン、ビス[2−(2−アミノエトキシ)エチル]エー
テル、ビス[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エ
タン、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、エチレン
グリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、ジエ
チレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテ
ル、トリエチレングリコールビス(3−アミノプロピ
ル)エーテル等が挙げられる。
は、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、
1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、
1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタ
ン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナ
ン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウ
ンデカン、1,12−ジアミノドデカン等が挙げられ
る。
イミド共重合体を製造する際にこれらの共重合体自体の
性質及び物理的性質を損なわない範囲内で以下のジアミ
ンを一種以上混合して重合させても何等差し支えない。
混合して用いることのできるジアミンとしては、例え
ば、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミ
ン、o−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルア
ミン、3−クロロ−1,2−フェニレンジアミン、4−
クロロ−1,2−フェニレンジアミン、2,3−ジアミ
ノトルエン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジア
ミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,4−ジ
アミノトルエン、3,5−ジアミノトルエン、2−メト
キシ−1,4−フェニレンジアミン、4−メトキシ−
1,2−フェニレンジアミン、4−メトキシ−1,3−
フェニレンジアミン、3,3’−ジクロロベンジジン、
3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシ
ベンジジン、3,3’−ジアミノジフエニルエーテル、
3,4’−ジアミノジフエニルエーテル、4,4’−ジ
アミノジフエニルエーテル、3,3’−ジアミノジフエ
ニルスルフィド、3,4’−ジアミノジフエニルスルフ
ィド、4,4’−ジアミノジフエニルスルフィド、3,
3’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,4’−ジ
アミノジフェニルスルホキシド、4,4’−ジアミノジ
フェニルスルホキシド、3,3’−ジアミノジフェニル
スルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジ
アミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−
ジアミノ−4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン、
3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、2,2−(3,3’−ジアミノジフェニル)−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
2,2−(4,4’−ジアミノジフェニル)−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
ンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
3−ビス(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−
ビス(4−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス
(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4
−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス〔2−
(3−アミノフェニル)イソプロピル〕ベンゼン、1,
3−ビス〔2−(4−アミノフェニル)イソプロピル〕
ベンゼン、1,4−ビス〔2−(3−アミノフェニル)
イソプロピル〕ベンゼン、1,4−ビス〔2−(4−ア
ミノフェニル)イソプロピル〕ベンゼン、1,3−ビス
(3−アミノフェノキシ)−4−トリフルオロメチルベ
ンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)−5−
トリフルオロメチルベンゼン、1,3−ビス(3−アミ
ノ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−4−トリフ
ルオロメチルベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−5
−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−トリフルオロ
メチルベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)−4−トリフルオロメチル
ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)−5−トリフルオロメチルベンゼ
ン、
−3−メチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−3,3’−ジメチルビフェニル、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチ
ルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−
ジクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジクロロビフェニル、4,4’−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テ
トラクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)−3,3’−ジブロモビフェニル、4,4’
−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジブロモビ
フェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−
3,3’,5,5’−テトラブロモビフェニル、
シ)フェニル〕エタン、1,1−ビス〔4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタ
ン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパン、1,2−ビス〔4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、1,2−ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパン、2−〔4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕−2−〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)−3−メチルフェニル〕プロパン、2,2−ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニ
ル〕プロパン、2−〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕−2−〔4−(4−アミノフェノキシ)−3,
5−ジメチルフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニ
ル〕プロパン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ブタン、1,1−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1,2−ビス〔4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1,2
−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタ
ン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕ブタン、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ブタン、1,4−ビス〔4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1,4−ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2
−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタ
ン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕ブタン、2,3−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ブタン、2,3−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、
−メトキシフェニル〕スルフィド、〔4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル〕〔4−(3−アミノフェノキ
シ)−3,5−ジメトキシフェニル〕スルフィド、ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメトキシ
フェニル〕スルフィド、ビス〔3−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔3−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキ
シド、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(3−アミノ
フェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、1,4−ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、
1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイ
ル〕ベンゼン、6,6’−ビス(4−アミノフェノキ
シ)−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−
スピロビインダン、6,6’−ビス(3−アミノフェノ
キシ)−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’
−スピロビインダン、1,3−ビス〔4−(4−アミノ
フェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン、
1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−α,α
−ジメチルベンジル〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジ
ル〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン等が挙げ
られる。
テトラカルボン酸二無水物として、具体的には、ピロメ
リット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパ
ン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、1,4−ビス
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水
物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)
ビフェニル二無水物、2,2−ビス〔(3,4−ジカル
ボキシフェノキシ)フェニル〕プロパン二無水物、2,
3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物
等が挙げられる。
イミド共重合体を製造する際にポリイミド自体の性質及
び物理的性質を損なわない範囲内で以下のテトラカルボ
ン酸二無水物を一種以上混合して重合させても何等差し
支えない。混合して用いることのできるテトラカルボン
酸二無水物としては、エチレンテトラカルボン酸二無水
物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタン
テトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,
3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン二無水物、ビス(2,3−ジカル
ボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(2,3
−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、1,1−ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン
二無水物、1,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エタン二無水物、1,2−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エタン二無水物、1,3−ビス(2,3
−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3
−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二
無水物、1,4−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキ
シ)ベンゼン二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテ
トラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテ
トラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレン
テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラ
センテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェ
ナントレンテトラカルボン酸二無水物等であり、これら
テトラカルボン酸二無水物は単独又は2種以上混合して
用いられる。
ーの場合と同様に、モノマー成分のモル比を調節するこ
とにより分子量を制御する。すなわち、テトラカルボン
酸二無水物に対し、数式(8)で示す数値範囲のジアミ
ン混合物を使用する。
り、M3 は使用する芳香族テトラカルボン酸二無水物の
モル数である。〕
ン混合物が数式(9)及び(10)である場合は、低分
子量のものしか得られず、耐熱性接着剤として充分作用
しない。
3 は数式(8)の場合と同じである。〕
対するジアミン混合物の使用量は、数式(11)の数値
範囲であり、さらに好ましくは数式(12)の数値範囲
である。
M3 は数式(8)の場合と同じである。〕
して、一般式(5)で表される芳香族ジカルボン酸無水
物及び/または一般式(6)で表される芳香族モノアミ
ンを共重合体の末端封止剤として共存させてもよい。一
般式(5)
香族ジカルボン酸無水物としては、無水フタル酸、3−
フルオロ無水フタル酸、4−フルオロ無水フタル酸、3
−クロロ無水フタル酸、4−クロロ無水フタル酸、3−
ブロモ無水フタル酸、4−ブロモ無水フタル酸、3−ニ
トロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、3−シア
ノ無水フタル酸、4−シアノ無水フタル酸、3−メチル
無水フタル酸、4−メチル無水フタル酸、3−メトキシ
無水フタル酸、4−メトキシ無水フタル酸、3−トリフ
ルオロメチル無水フタル酸、4−トリフルオロメチル無
水フタル酸、3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、
2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、3,4−ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸無水物、2,3−ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸無水物、3,4−ジフェニルス
ルフィドジカルボン酸無水物、2,3−ジフェニルスル
フィドジカルボン酸無水物、3,4−ベンゾフェノンジ
カルボン酸無水物、2,3−ベンゾフェノンジカルボン
酸無水物、3,4−ジフェニルスルホンジカルボン酸無
水物、2,3−ジフェニルスルホンジカルボン酸無水
物、1,2−ナフタレンジカルボン酸無水物、2,3−
ナフタレンジカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジ
カルボン酸無水物等が挙げられる。これらの芳香族ジカ
ルボン酸無水物は、単独、もしくは二種以上混合して用
いても何ら差し支えない。これらの芳香族ジカルボン酸
無水物の中で無水フタル酸が、得られるポリアミド酸共
重合体やポリイミド共重合体の性能面及び実用面から最
も好ましい。
その使用量は、数式(13)の数値範囲、より好ましく
は数式(14)の数値範囲である。
は数式(1)の場合と同じであり、M4 は芳香族ジカル
ボン酸無水物のモル数である。〕 この数値範囲より多くの芳香族ジカルボン酸無水物を用
いると、機械物性が低下する。また、数値範囲未満では
高温成形時に粘度の上昇が見られ成形加工性低下の原因
となる。
香族モノアミンとしては、例えば、アニリン、2−フル
オロアニリン、3−フルオロアニリン、4−フルオロア
ニリン、2−クロルアニリン、3−クロルアニリン、4
−クロルアニリン、2−ブロモアニリン、3−ブロモア
ニリン、4−ブロモアニリン、2−ニトロアニリン、3
−ニトロアニリン、4−ニトロアニリン、2−シアノア
ニリン、3−シアノアニリン、4−シアノアニリン、2
−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルア
ニリン、2−トリフルオロメチルアニリン、3−トリフ
ルオロメチルアニリン、4−トリフルオロメチルアニリ
ン、2−メトキシアニリン、3−メトキシアニリン、4
−メトキシアニリン、2−アミノビフェニル、3−アミ
ノビフェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノジフ
ェニルエーテル、3−アミノジフェニルエーテル、4−
アミノジフェニルエーテル、2−アミノジフェニルスル
フィド、3−アミノジフェニルスルフィド、4−アミノ
ジフェニルスルフィド、2−アミノジフェニルスルホ
ン、3−アミノジフェニルスルホン、4−アミノジフェ
ニルスルホン、2−アミノベンゾフェノン、3−アミノ
ベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、1−アミ
ノナフタレン、2−アミノナフタレン等が挙げられる。
これらの芳香族モノアミンは、単独もしくは二種以上混
合して用いても何等差し支えない。これらの芳香族モノ
アミンの中でアニリンが、得られるポリアミド酸共重合
体やポリイミド共重合体の性能面及び実用面から最も好
ましい。
量は、数式(15)の数値範囲、より好ましくは数式
(16)の数値範囲である。
(8)の場合と同じであり、M5 は使用する一般式
(6)で表される芳香族モノアミンのモル数である。〕
この数値範囲より多くの芳香族モノアミンを用いると、
機械物性が低下する。また、数値範囲未満では高温成形
時に粘度の上昇が見られ成形加工性低下の原因となる。
イミド共重合体の製造方法は、ポリイミドを製造可能な
方法が公知方法を含め全て適用できるが、中でも有機溶
媒中で反応を行うのが特に望ましい。使用できる有機溶
媒として、例えば、フェノール、o−クロロフェノー
ル、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,
3−キシレノ−ル、2,4−キシレノ−ル、2,5−キ
シレノ−ル、2,6−キシレノ−ル、3,4−キシレノ
−ル、3,5−キシレノ−ル、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、
1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチ
ル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)
エタン、ビス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕
エーテル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、
1,4−ジオキサン、ピリジン、ピコリン、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルスルホン、テトラメチル尿素、ヘ
キサメチルホスホルアミド、アニソール等が挙げられ
る。これらの有機溶媒は単独でもまたは2種以上混合し
て用いても差し支えない。
に除く為に、他の溶媒を共存させても何ら問題ない。共
存できる有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、o−
クロルトルエン、m−クロルトルエン、p−クロルトル
エン、o−ブロモトルエン、m−ブロモトルエン、p−
ブロモトルエン、クロルベンゼン、ブロムベンゼン等が
挙げられる。また、有機溶媒中で重合反応を行ってポリ
アミド酸共重合体を製造するに際して、有機塩基触媒が
好ましく用いられる。有機塩基触媒としては、例えば、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−
ピコリン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、キノ
リン、イソキノリン等が挙げられるが、好ましくはピリ
ジン、γ−ピコリンである。
質的に向上すれば、特に制限はない。有機塩基の使用量
は、数式(17)の数値範囲が好ましく、より好ましく
は数式(18)の数値範囲である。
(5)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物のモ
ル数であり、M6 は有機塩基触媒のモル数である。〕
造において、有機溶媒中にジアミン成分、芳香族テトラ
カルボン酸二無水物及び芳香族ジカルボン酸無水物及び
/又は芳香族モノアミンを添加、反応させる方法として
は、(イ)芳香族テトラカルボン酸二無水物成分と、一
般式(1)で表される芳香族ジアミン化合物を反応させ
た後、エチレングリコールジアミン化合物及び/又はメ
チレンジアミン化合物を反応させ、その後、芳香族ジカ
ルボン酸無水物及び/又は芳香族モノアミンを添加して
反応を続ける方法、(ロ)芳香族テトラカルボン酸二無
水物成分とエチレングリコールジアミン化合物及び/又
はメチレンジアミン化合物を反応させた後、一般式
(1)で表される芳香族ジアミン化合物を反応させ、そ
の後、芳香族ジカルボン酸無水物及び/又は芳香族モノ
アミンを添加して反応を続ける方法、(ハ)一般式
(1)で表される芳香族ジアミン化合物とエチレングリ
コールジアミン化合物及び/又はメチレンジアミン化合
物の混合物に、芳香族ジカルボン酸無水物を加えて反応
させた後、芳香族テトラカルボン酸二無水物成分を添加
し、更に反応を続ける方法、(ニ)芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物成分に芳香族モノアミンを加えて反応させ
た後、一般式(1)で表される芳香族ジアミン化合物と
エチレングリコールジアミン化合物及び/又はメチレン
ジアミン化合物を添加し、更に反応を続ける方法、
(ホ)芳香族テトラカルボン酸二無水物成分、一般式
(1)で表される芳香族ジアミン化合物、エチレングリ
コールジアミン化合物及び/又はメチレンジアミン化合
物、芳香族ジカルボンサン無水物及び/又は芳香族モノ
アミンを同時に添加し反応させる方法等が挙げられる
が、いずれの添加方法をとっても差し支えない。
温度は、−20〜70℃、好ましくは0〜60℃であ
る。反応時間は、使用する芳香族テトラカルボン酸二無
水物の種類、溶剤の種類、及び反応温度等により異なる
が、目安としては、1〜48時間であり、通常数時間か
ら十数時間である。上記の方法により、ポリアミド酸共
重合体が得られる。ポリアミド酸共重合体はポリイミド
共重合体の前駆体であり、このようにして得られたポリ
アミド酸共重合体を、更に150〜400℃に加熱また
は化学的に脱水してイミド化することによりポリイミド
共重合体が得られる。ポリアミド酸共重合体とポリイミ
ド共重合体は、いずれも反応混合物中に含まれ溶液とし
て得られる。またポリイミド共重合体は反応混合物から
粉末として常法により単離することもできる。
られるポリアミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重
合体を反応混合物中に含有する溶液として、またはポリ
アミド酸共重合体を更にイミド化して得られるポリイミ
ド共重合体を反応混合物中に含む溶液として、または反
応混合物から単離したポリイミド共重合体の粉末を有機
溶媒に溶解した溶液として接着剤に用いられる。また、
ポリイミド共重合体は粉末自体を耐熱性接着剤として用
いることもできる。
剤溶液を製造するには、反応温度は、100℃以上、好
ましくは150〜300℃であり、反応によって生じる
水を系外に抜き出しながら行うのが一般的である。イミ
ド化に先立ち、ポリアミド酸共重合体を100℃以下の
低温でまず合成し、ついで温度を上げてイミド化するこ
とも可能であるが、単に上記の方法で芳香族テトラカル
ボン酸二無水物成分とジアミン成分を混合した後、有機
塩基及び/または共沸脱水用溶媒の存在下または不存在
下、すぐに昇温することでイミド化することもできる。
反応時間は使用する芳香族テトラカルボン酸二無水物の
種類、溶剤の種類、有機塩基触媒の種類、共沸脱水用溶
媒の種類、量及び反応温度により異なるが、目安として
は、留出する水がほぼ理論量に達する(通常は全てが回
収されるわけではないので、70〜90%の回収率であ
る。)まで反応することであり、通常数時間から十数時
間程度である。この場合、イミド化によって生じる水
を、トルエン等の共沸剤で除去する方法が一般的で有効
である。また、まずポリアミド酸を合成した後、無水酢
酸などのイミド化剤を用いて化学的にイミド化を行い、
ポリイミド含有耐熱性接着剤溶液を製造することもでき
る。
体溶液からなるポリイミド共重合体を含有する耐熱性接
着剤溶液は、保存安定性が良好で、しかも接着面に塗
布、乾燥して接着すると、銅箔とポリイミドフィルム、
窒化ケイ素、ガラスとの接着において、比較的低温、低
圧でも十分な90°剥離接着強度が得られる。ここで乾
燥温度としては、溶媒の沸点により異なり、特定はでき
ないが、通常、100〜300℃である。また、接着温
度としては通常150〜300℃、特に280℃以下が
望ましい。
対数粘度は、数式(2)の数値範囲であり、
体をN−メチル−2−ピロリドンに0.5g/dlの濃
度で溶解した後、35℃において測定した対数粘度。〕
また、本ポリイミド共重合体粉の対数粘度は、数式
(3)の数値範囲である。
を、9重量部のp−クロロフェノールと1重量部のフェ
ノールとの混合溶媒に0.5g/dlの濃度で溶解した
後、35℃において測定した対数粘度。〕。
又はポリイミド共重合体からポリイミドフィルムを製造
する方法は、特に制限されるものではない。本発明に係
るポリイミドフィルムの製造方法としては、具体的には
〜を挙げることができる。 ポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸共重
合体のワニスを、基材(例えば、ガラスプレート、金属
プレート又は耐熱性を有する樹脂フィルム等)の上に塗
布した後、加熱してイミド化する方法。 ポリアミド酸共重合体を溶媒中でイミド化することに
り得られるポリイミド共重合体のワニスを、基材(例え
ば、ガラスプレート、金属プレート又は耐熱性を有する
樹脂フィルム等)の上に塗布した後、加熱する方法。 ポリイミド粉を直接、基材(例えば、ガラスプレー
ト、金属プレート又は耐熱性を有する樹脂フィルム等)
の上に塗布した後、加熱、加圧してフィルム状にする方
法。
は、前記の重合反応させて得られたポリアミド酸共重合
体を、熱的または化学的にイミド化して生成したポリイ
ミド共重合体を常法により反応混合物から単離して得る
ことができる。すなわち、従来公知の手法を用いて、フ
ィルム状又は粉末状のポリイミド共重合体を得ることが
できる。
細に説明するが、本発明はこれにより、なんら制限され
るものではない。なお、例中で各種物性の測定は次の方
法によった。 対数粘度:ポリアミド酸共重合体はN−メチル−2ピロ
リドンに、ポリイミド共重合体粉末はp−クロロフェノ
ールとフェノールの混合溶媒(90:10重量比)に、それ
ぞれ0.50g/100 mlの濃度で溶解した後35℃にて測定し
た値である。 ガラス転移温度:DSC(島津DT−40シリーズ、D
SC−41M)により16℃/minの昇温速度で測定
した値である。
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン1
1.4954g(0.028モル)、ジエチレングリコ
ールビス(3−アミノプロピル)エーテル2.6437
g(0.012モル)およびN−メチル−2−ピロリド
ン76.31gを装入し、窒素雰囲気下において30分
攪拌した。その後、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物12.0365g(0.0388
モル)を溶液温度に注意しながら分割して加え、室温で
24時間攪拌した。かくして得られたポリアミド酸の対
数粘度は0.55dl/gであった。このポリアミド酸
の一部を取り、ガラス板上にキャストした後、100
℃、200℃、250℃で各々1時間加熱して厚さ20
μmのフィルムを得た。得られたこのポリイミドフィル
ムのガラス転移温度(Tg)は146℃であった。得ら
れたポリイミドフィルムを1ozの銅箔の鏡択面に挿入
し、280℃、5kg/cm2 で15分間加熱圧着し
た。得られた試験片を用い、IPC−TM−650me
thod2,4,9にしたがって90゜剥離試験を行っ
た結果、2.13kg/cmであった。
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン1
1.4954g(0.028モル)、ジエチレングリコ
ールビス(3−アミノプロピル)エーテル2.6437
g(0.012モル)およびN−メチル−2−ピロリド
ン76.31gを装入し、窒素雰囲気下において30分
攪拌した。その後、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物12.0365g(0.0388
モル)を溶液温度に注意しながら分割して加え、室温で
24時間攪拌した。その後、無水フタル酸0.3555
g(0.0024モル)を加えたあと、室温で更に4時
間攪拌した。かくして得られたポリアミド酸の対数粘度
は0.53dl/gであった。このポリアミド酸の一部
を取り、ガラス板上にキャストした後、100℃、20
0℃、250℃で各々1時間加熱して厚さ20μmのフ
ィルムを得た。得られたこのポリイミドフィルムのガラ
ス転移温度(Tg)は145℃であった。該ポリイミド
フィルムを実施例−1と同様に銅箔鏡沢択面に加熱圧着
し、剥離接着強度を測定したところ、2.15kg/c
mであった。
無水物、末端封止剤を表1に示したものに変更した以外
は実施例−1と同様にポリアミド酸溶液を得た。対数粘
度、Tg、90°剥離試験の結果を実施例−1と併せて
示す。
備えた容器に、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン689.72g(1.68モ
ル)、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロピ
ル)エーテル158.62g(0.72モル)、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物7
22.19g(2.328モル)、無水フタル酸21.
33g(0.144ル)、γ−ピコリン33.52gお
よびm−クレゾール4711.59gを装入し、窒素雰
囲気下において攪拌しながら145℃まで加熱昇温し
た。この間、約85gの水の留出が確認された。更に、
140〜150℃で4時間反応を行った。その後、室温
まで冷却し、14kgのメタノールに排出した後、濾別
した。このポリイミド粉を、メタノールでさらに洗浄
し、窒素雰囲気下において、50℃で24時間予備乾燥
した後、100℃、減圧下で10時間乾燥して1460
g(収率98.4)のポリイミド粉を得た。このポリイ
ミド粉の対数粘度は0.51dl/g、Tgは141で
あった。得られたポリイミド粉を窒素雰囲気下、口径3
0mmベント式押出機に供給し、300℃で加熱溶融し
た後、ストランドを空冷、切断してポリイミドペレット
を得た。得られたポリイミドペレットを20mmプラス
トミル押出機に供給し、300℃で加熱溶融し、幅80
mmのスリットダイから押出し、自然放冷し、厚さ20
μmのポリイミドフィルムを得た。得られたこのポリイ
ミドフィルムのガラス転移温度(Tg)は141℃であ
った。該ポリイミドフィルムを実施例−1と同様に銅箔
鏡沢択面に加熱圧着し、剥離接着強度を測定したとこ
ろ、2.16kg/cmであった。
備えた容器に、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン11.4954g(0.02
8モル)、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロ
ピル)エーテル2.6437g(0.012モル)およ
びN−メチル−2−ピロリドン76.31gを装入し、
窒素雰囲気下において30分攪拌した。その後、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物1
2.0365g(0.0388モル)を溶液温度に注意
しながら分割して加え、室温で24時間攪拌した。その
後、無水フタル酸0.3555g(0.0024モ
ル)、キシレン25gを添加後、攪拌しながら200℃
まで加熱昇温した。この間、約1.4gの水の留出が確
認された。更に、200℃で4時間反応を行いポリイミ
ド溶液を得た。得られたポリイミド溶液の対数粘度は
0.49dl/gであった。このポリイミド溶液の一部
を取り、ガラス板上にキャストした後、100℃、20
0℃、250℃で各々1時間加熱して厚さ20μmのフ
ィルムを得た。得られたこのポリイミドフィルムのガラ
ス転移温度(Tg)は143℃であった。得られたポリ
イミドフィルムを実施例−1と同様に銅箔鏡沢択面に加
熱圧着し、剥離接着強度を測定したところ、2.14k
g/cmであった。
無水物、末端封止剤を表1に示したものに変更した以外
は実施例−1と同様にポリアミド酸溶液を得た。対数粘
度、Tg、90°剥離試験の結果を実施例−1と併せて
示す。表1より、脂肪族ジアミンの量が少ないとガラス
転移温度の低下が顕著に見られず、接着力が劣る。ま
た、脂肪族ジアミンの量が多いと分子量が上がらないた
め、接着試験時に樹脂が破壊され接着力が劣る。
で接着可能であり、接着強度も良好なため工業的に極め
て価値がある。
Claims (10)
- 【請求項1】ジアミン混合物(A)及び芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物(B)を含む単量体を重合反応させて
得られるポリアミド酸共重合体であって、(1) ジアミン
混合物(A)が、一般式(1) 【化1】 〔式中、Xは直結、−O−、−CO−、−S−、−SO
2 −、−CH2 −、−C(CH3)2 −又は−C(CF3)
2 −を表す。〕で表される芳香族ジアミン、一般式
(2) 【化2】 (式中、mは1〜3、nは0又は1〜3の整数を表す)
で表されるエチレングリコールジアミン化合物及び/又
は一般式(3) 【化3】 (式中、kは2〜12の整数を表す)で表されるメチレ
ンジアミン化合物からなるジアミン混合物であって、か
つ各ジアミンの使用量が数式(1) 【数1】 〔数式(1)において、M1 は、使用する一般式(1)
で表される芳香族ジアミンのモル数であり、M2 は、使
用する一般式(2)で表されるエチレングリコールジア
ミン化合物及び/又は一般式(3)で表されるメチレン
ジアミン化合物のモル数である。〕であるジアミン混合
物であり、(2) 芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)
が、一般式(4) 【化4】 〔式中、Arは、 【化5】 (式中、Ar’は、直結、−O−、−CO−、−SO2
−、−CH2 −、−C(CH3)2 −、−C(CF3)
2 −、 【化6】 を表す)を表す。〕で表される一種又は二種以上の芳香
族テトラカルボン酸二無水物であるポリアミド酸共重合
体。 - 【請求項2】ポリアミド酸共重合体が、ジアミン混合物
(A)及び芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)を含
む単量体に、さらに末端封止剤(C)を含む単量体を重
合反応させて得られるポリアミド酸共重合体であって、
末端封止剤(C)が一般式(5) 【化7】 〔式中、Ar1 は、 【化8】 (式中、XはH−、F−、Cl−、Br−、NO2 −、
CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、 【化9】 を表す)を表す。〕で表される芳香族ジカルボン酸無水
物及び/又は一般式(6) Ar2 −NH2 (6) 〔式中、Ar2 は、 【化10】 (式中、Yは、H−、F−、Cl−、Br−、NO
2 −、CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、 【化11】 を表す)表す。〕で表される芳香族モノアミンである請
求項1記載のポリアミド酸共重合体。 - 【請求項3】対数粘度が、数式(2)であることを特徴
とする請求項1又は2記載のポリアミド酸共重合体。 【数2】 〔数式(2)において、〔η〕は、ポリアミド酸共重合
体をN−メチル−2−ピロリドンに0.5g/dlの濃
度で溶解した後、35℃において測定した対数粘
度。〕。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のポリア
ミド酸共重合体から得られるポリイミド共重合体。 - 【請求項5】対数粘度が、数式(3)であることを特徴
とする請求項4記載のポリイミド共重合体。 【数3】 〔数式(3)において、〔η〕は、ポリイミド共重合体
を9重量部のp−クロロフェノールと1重量部のフェノ
ールとの混合溶媒に0.5g/dlの濃度で溶解した
後、35℃において測定した対数粘度。〕。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載のポリア
ミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有す
る溶液。 - 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかに記載のポリア
ミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有す
る耐熱性接着剤。 - 【請求項8】150〜300℃の接着温度で接着する機
能を有する請求項1乃至5のいずれかに記載のポリアミ
ド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有する
耐熱性接着剤。 - 【請求項9】請求項1乃至5のいずれかに記載のポリア
ミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体から得ら
れるポリイミドフィルム。 - 【請求項10】請求項4又は5に記載のポリイミド共重
合体から得られる粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09862398A JP4063950B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-04-10 | ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体、ならびに耐熱性接着剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2527398 | 1998-02-06 | ||
JP10-25273 | 1998-02-06 | ||
JP09862398A JP4063950B2 (ja) | 1998-02-06 | 1998-04-10 | ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体、ならびに耐熱性接着剤 |
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