JPH11286547A - ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体、ならびに耐熱性接着剤 - Google Patents

ポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合体、ならびに耐熱性接着剤

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JPH11286547A
JPH11286547A JP9862398A JP9862398A JPH11286547A JP H11286547 A JPH11286547 A JP H11286547A JP 9862398 A JP9862398 A JP 9862398A JP 9862398 A JP9862398 A JP 9862398A JP H11286547 A JPH11286547 A JP H11286547A
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佳広 坂田
Tomomi Okumura
知美 奥村
Atsushi Shibuya
篤 渋谷
Takashi Kuroki
貴志 黒木
Yuichi Okawa
祐一 大川
Hideaki Oikawa
英明 及川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温、低圧で接着可能であり、接着強度も良
好なため工業的に極めて価値があるポリアミド酸共重合
体及びポリイミド共重合体、ならびにこれらよりなる耐
熱性接着剤を提供すること。 【解決手段】 一般式(1)で表される芳香族ジアミン
1モルに対して、一般式(2)で表されるエチレングリ
コールジアミン化合物及び/又は一般式(3)で表され
るメチレンジアミン化合物が0.05〜1.0モルから
なるジアミン成分と、一般式(4)で表される1種また
は2種以上のテトラカルボン酸二無水物とを反応させて
得られるポリアミド酸共重合体及びポリイミド共重合
体、ならびにこれらよりなる耐熱性接着剤。 一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド酸共重合体
及びポリイミド共重合体、ならびにそれらよりなる耐熱
性接着剤に関する。詳しくは、低温、低圧で接着可能な
耐熱性接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス、宇宙航空機器、輸送
機器などの分野に用いられる各種高性能材料の接着剤と
して、従来より多くの有機合成高分子からなる耐熱性接
着剤が知られており、これらのうちで耐熱性の優れたも
のとしては、ポリベンズイミダゾール系、ポリイミド系
の接着剤が開発されている。特に、ポリイミド系の耐熱
性接着剤として、耐熱性および接着力ともに優れている
ものとして、米国特許第4,065,345号や特開昭
61−143477号公報等に開示された接着剤が知ら
れている。これらの耐熱性接着剤は優れた耐熱性、接着
性を有しているものの、良好な接着状態を得るために
は、高温、高圧の接着条件が必要であった。
【0003】これらは、その前駆体であるポリアミド酸
の溶液を被着体に塗布し、脱溶剤とイミド化を行った
後、乾燥し、これを別の被着体に高温、高圧の条件下で
接着させる方法であった。この方法では、イミド化した
後、接着に供する必要があり、操作が煩雑であるばかり
か、イミド化反応が溶媒の除去と同時に進行するため、
イミド化反応を一定にコントロールすることが難しく、
接着強度等の再現性に乏しいという問題点があった。こ
れに対しては、イミド化反応を溶液中で管理して行いポ
リイミド溶液として用いる方法が特開平7−22885
7公報に開示されている。さらに、イミド化反応を溶媒
中でコントロールして行った後、そのポリイミド溶液を
貧溶媒中に排出してポリイミド粉を取り出し、押出ペレ
ット化した後、溶融押しだしによりフィルムを得ること
が特開平9ー77975号等に開示されている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的の一つ
は、新規な熱可塑性ポリアミド酸共重合体及び新規な熱
可塑性ポリイミド共重合体を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、低温の接着温度及び/又は低
い接着圧力で、優れた接着性や優れた接着強度を発現す
る耐熱性接着剤に好適に応用できる新規な熱可塑性ポリ
アミド酸共重合体及び新規な熱可塑性ポリイミド共重合
体を提供することである。さらに、本発明の目的は、低
温の接着温度及び/又は低い接着圧力で、優れた接着性
や優れた接着強度を発現する耐熱性接着剤を提供するこ
とである。本発明において、低温の接着温度とは、15
0〜300℃、より好ましくは、150〜280℃の温
度範囲をいう。すなわち、通常、耐熱接着剤により、例
えば、銅箔を接着しようとした場合、銅箔の酸化温度
は、約260℃であるので、接着温度は、300℃以下
であることが好ましく、さらには、280℃以下である
ことが好ましいからである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定のジアミ
ン化合物を特定の組成で組合せて、芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物、さらには芳香族ジカルボン酸無水物又は
芳香族モノアミンと併用して重合反応させて得られる新
規なポリアミド酸共重合体、及び該ポリアミド酸共重合
体から得られる新規なポリイミド共重合体、及びこれら
の共重合体の有機溶剤溶液が優れた耐熱性接着剤として
用いることができることを見いだし、本発明に到達し
た。
【0006】すなわち、本発明は、以下の1)〜10)
に記載する事項により特定される。 1)ジアミン混合物(A)及び芳香族テトラカルボン酸
二無水物(B)を含む単量体を重合反応させて得られる
ポリアミド酸共重合体であって、(1) ジアミン混合物
(A)が、一般式(1)
【0007】
【化12】 (式中、Xは直結、−O−、−CO−、−S−、−SO
2 −、−CH2 −、−C(CH3)2 −又は−C(CF3)
2 −を表す。)で表される芳香族ジアミン、
【0008】一般式(2)
【化13】 (式中、mは1〜3、nは0又は1〜3の整数を表す)
で表されるエチレングリコールジアミン化合物及び/又
は一般式(3)
【化14】 (式中、kは2〜12の整数を表す)で表されるメチレ
ンジアミン化合物からなるジアミン混合物であって、
【0009】かつ各ジアミンの使用量が数式(1)
【数4】 〔数式(1)において、M1 は、使用する一般式(1)
で表される芳香族ジアミンのモル数であり、M2 は、使
用する一般式(2)で表されるエチレングリコールジア
ミン化合物及び/又は一般式(3)で表されるメチレン
ジアミン化合物のモル数である。〕であるジアミン混合
物であり、
【0010】(2) 芳香族テトラカルボン酸二無水物
(B)が、一般式(4)
【化15】 〔式中、Arは、
【化16】 (式中、Ar’は、直結、−O−、−CO−、−SO2
−、−CH2 −、−C(CH3)2 −、−C(CF3)
2 −、
【化17】 を表す)を表す。〕で表される一種又は二種以上の芳香
族テトラカルボン酸二無水物であるポリアミド酸共重合
体。
【0011】2)ポリアミド酸共重合体が、ジアミン混
合物(A)及び芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)
を含む単量体に、さらに末端封止剤(C)を含む単量体
を重合反応させて得られるポリアミド酸共重合体であっ
て、末端封止剤(C)が一般式(5)
【化18】 〔式中、Ar1 は、
【化19】 (式中、XはH−、F−、Cl−、Br−、NO2 −、
CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、
【0012】
【化20】 を表す)を表す。〕で表される芳香族ジカルボン酸無水
物及び/又は一般式(6) Ar2 −NH2 (6) 〔式中、Ar2 は、
【化21】 (式中、Yは、H−、F−、Cl−、Br−、NO
2 −、CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、
【0013】
【化22】 を表す)表す。〕で表される芳香族モノアミンである前
記1)記載のポリアミド酸共重合体。
【0014】3)対数粘度が、数式(2)であることを
特徴とする前記1)又は2)記載のポリアミド酸共重合
体。
【数5】 〔数式(2)において、〔η〕は、ポリアミド酸共重合
体をN−メチル−2−ピロリドンに0.5g/dlの濃
度で溶解した後、35℃において測定した対数粘
度。〕。
【0015】4)前記1)乃至3)のいずれかに記載の
ポリアミド酸共重合体から得られるポリイミド共重合
体。 5)対数粘度が、数式(3)であることを特徴とする前
記4)記載のポリイミド共重合体。
【数6】 〔数式(3)において、〔η〕は、ポリイミド共重合体
を9重量部のp−クロロフェノールと1重量部のフェノ
ールとの混合溶媒に0.5g/dlの濃度で溶解した
後、35℃において測定した対数粘度。〕。
【0016】6)前記1)乃至5)のいずれかに記載の
ポリアミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を
含有する溶液。 7)前記1)乃至5)のいずれかに記載のポリアミド酸
共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有する耐熱
性接着剤。 8)150〜300℃の接着温度で接着する機能を有す
る前記1)乃至5)のいずれかに記載のポリアミド酸共
重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有する耐熱性
接着剤。 9)前記1)乃至5)のいずれかに記載のポリアミド酸
共重合体及び/又はポリイミド共重合体から得られるポ
リイミドフィルム。 10)前記4)又は5)に記載のポリイミド共重合体か
ら得られる粉末。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るポリアミド酸共重合体は、ジアミン混合物
(A)及び芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)を含
む単量体を重合反応させて得られるポリアミド酸共重合
体である。さらにジアミン混合物(A)及び芳香族テト
ラカルボン酸二無水物(B)の外に芳香族ジカルボン酸
無水物及び/又は芳香族モノアミンを末端封止剤(C)
として含む単量体を重合反応させて得られるポリアミド
酸共重合体である。また、本発明に係るポリイミド共重
合体は、このポリアミド酸共重合体を熱的または化学的
にイミド化して得られるものである。
【0018】本発明で用いる単量体は次の通りである。
すなわち、ジアミン混合物(A)は、一般式(1)
【化23】 (式中、Xは前記の通りである。)で表される芳香族ジ
アミン、
【0019】一般式(2)
【化24】 (式中、m及びnは前記の通りである)で表されるチレ
ングリコールジアミン化合物及び/又は一般式(3)
【化25】 (式中、kは前記の通りである。)で表されるメチレン
ジアミン化合物の混合物であり、
【0020】かつ各ジアミンの使用量が数式(1)
【数7】 (数式(1)において、M1 及びM2 は、前記の通りで
ある。)であるジアミン混合物である。
【0021】一般式(1)で表される芳香族ジアミンに
対する、一般式(2)で表されるエチレングリコールジ
アミン化合物及び/又は一般式(3)で表されるメチレ
ンジアミン化合物の合計が数式(4)
【数8】 〔数式(4)において、M1 及びM2 は、数式(1)の
場合と同じである。〕である場合は、得られるポリイミ
ド共重合体の接着性の向上が十分ではなく、さらに高温
での接着が必要であり、また数式(5)
【数9】 〔数式(5)において、M1 及びM2 は、数式(1)の
場合と同じである。〕の場合は、得られるポリイミド共
重合体の耐熱性が低下しすぎるため、十分な耐熱性と機
械特性が得られなくなる。
【0022】好ましくは、数式(6)の数値範囲、より
好ましくは、数式(7)の数値範囲である。
【数10】
【数11】 〔数式(6)および(7)において、M1 及びM2 は、
数式(1)の場合と同じである。〕
【0023】本発明において、一般式(1)で表される
芳香族ジアミンとして、具体的には3,3’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ビフェニル、3,3’−ビス(4
−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3
−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4
−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔3−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔3−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、
ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ケト
ン、ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ケ
トン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕
ケトン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕ケトン、ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕スルフィド、ビス〔3−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔3−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔3−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホ
ン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルホン、ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕メタン、ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕メタン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕メタン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕メタン、2,2−ビス〔3−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔3−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2
−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プロ
パン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕プロパン、2,2−ビス〔3−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキ
サフルオロプロパン、2,2−ビス〔3−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオロプロパン、等が挙げられるが、前記
の芳香族ジアミン化合物に限られるものではない。
【0024】また、一般式(2)
【化26】 で表されるエチレングリコールジアミン化合物として、
具体的には、ビス(アミノメチル)エーテル、1,2−
ビス(アミノメトキシ)エタン、ビス[(2−アミノメ
トキシ)エチル]エーテル、1,2−ビス[(2−アミ
ノメトキシ)エトキシ]エタン、ビス(2−アミノエチ
ル)エーテル、1,2−ビス(2−アミノエトキシ)エ
タン、ビス[2−(2−アミノエトキシ)エチル]エー
テル、ビス[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エ
タン、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、エチレン
グリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、ジエ
チレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテ
ル、トリエチレングリコールビス(3−アミノプロピ
ル)エーテル等が挙げられる。
【0025】さらに、一般式(3)
【化27】 で表されるメチレンジアミン化合物として、具体的に
は、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、
1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、
1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタ
ン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナ
ン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウ
ンデカン、1,12−ジアミノドデカン等が挙げられ
る。
【0026】本発明のポリアミド酸共重合体およびポリ
イミド共重合体を製造する際にこれらの共重合体自体の
性質及び物理的性質を損なわない範囲内で以下のジアミ
ンを一種以上混合して重合させても何等差し支えない。
混合して用いることのできるジアミンとしては、例え
ば、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミ
ン、o−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルア
ミン、3−クロロ−1,2−フェニレンジアミン、4−
クロロ−1,2−フェニレンジアミン、2,3−ジアミ
ノトルエン、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジア
ミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,4−ジ
アミノトルエン、3,5−ジアミノトルエン、2−メト
キシ−1,4−フェニレンジアミン、4−メトキシ−
1,2−フェニレンジアミン、4−メトキシ−1,3−
フェニレンジアミン、3,3’−ジクロロベンジジン、
3,3’−ジメチルベンジジン、3,3’−ジメトキシ
ベンジジン、3,3’−ジアミノジフエニルエーテル、
3,4’−ジアミノジフエニルエーテル、4,4’−ジ
アミノジフエニルエーテル、3,3’−ジアミノジフエ
ニルスルフィド、3,4’−ジアミノジフエニルスルフ
ィド、4,4’−ジアミノジフエニルスルフィド、3,
3’−ジアミノジフェニルスルホキシド、3,4’−ジ
アミノジフェニルスルホキシド、4,4’−ジアミノジ
フェニルスルホキシド、3,3’−ジアミノジフェニル
スルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジ
アミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−
ジアミノ−4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン、
3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、2,2−(3,3’−ジアミノジフェニル)−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
2,2−(4,4’−ジアミノジフェニル)−1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
【0027】1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,
3−ビス(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−
ビス(4−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス
(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4
−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス〔2−
(3−アミノフェニル)イソプロピル〕ベンゼン、1,
3−ビス〔2−(4−アミノフェニル)イソプロピル〕
ベンゼン、1,4−ビス〔2−(3−アミノフェニル)
イソプロピル〕ベンゼン、1,4−ビス〔2−(4−ア
ミノフェニル)イソプロピル〕ベンゼン、1,3−ビス
(3−アミノフェノキシ)−4−トリフルオロメチルベ
ンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)−5−
トリフルオロメチルベンゼン、1,3−ビス(3−アミ
ノ−5−トリフルオロメチルフェノキシ)−4−トリフ
ルオロメチルベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−5
−トリフルオロメチルフェノキシ)−5−トリフルオロ
メチルベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−4−トリ
フルオロメチルフェノキシ)−4−トリフルオロメチル
ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)−5−トリフルオロメチルベンゼ
ン、
【0028】4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)
−3−メチルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノ
フェノキシ)−3,3’−ジメチルビフェニル、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチ
ルビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキ
シ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフェニル、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3’−
ジクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェ
ノキシ)−3,5−ジクロロビフェニル、4,4’−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)−3,3’,5,5’−テ
トラクロロビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)−3,3’−ジブロモビフェニル、4,4’
−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジブロモビ
フェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)−
3,3’,5,5’−テトラブロモビフェニル、
【0029】1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル〕エタン、1,1−ビス〔4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタ
ン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパン、1,2−ビス〔4−(3
−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、1,2−ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕プロパン、2−〔4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕−2−〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)−3−メチルフェニル〕プロパン、2,2−ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)−3−メチルフェニ
ル〕プロパン、2−〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕−2−〔4−(4−アミノフェノキシ)−3,
5−ジメチルフェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)−3,5−ジメチルフェニ
ル〕プロパン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ブタン、1,1−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1,2−ビス〔4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1,2
−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタ
ン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕ブタン、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ブタン、1,4−ビス〔4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、1,4−ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2
−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタ
ン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕ブタン、2,3−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕ブタン、2,3−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、
【0030】ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−3
−メトキシフェニル〕スルフィド、〔4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル〕〔4−(3−アミノフェノキ
シ)−3,5−ジメトキシフェニル〕スルフィド、ビス
〔4−(3−アミノフェノキシ)−3,5−ジメトキシ
フェニル〕スルフィド、ビス〔3−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔3−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキ
シド、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(3−アミノ
フェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、1,4−ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、
1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイ
ル〕ベンゼン、6,6’−ビス(4−アミノフェノキ
シ)−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−
スピロビインダン、6,6’−ビス(3−アミノフェノ
キシ)−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’
−スピロビインダン、1,3−ビス〔4−(4−アミノ
フェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン、
1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)−α,α
−ジメチルベンジル〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジ
ル〕ベンゼン、1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン等が挙げ
られる。
【0031】また、一般式(4)
【化28】 (式中、Arは前記の通りである。)で表される芳香族
テトラカルボン酸二無水物として、具体的には、ピロメ
リット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパ
ン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、1,4−ビス
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水
物、1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)
ビフェニル二無水物、2,2−ビス〔(3,4−ジカル
ボキシフェノキシ)フェニル〕プロパン二無水物、2,
3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物
等が挙げられる。
【0032】本発明のポリアミド酸共重合体およびポリ
イミド共重合体を製造する際にポリイミド自体の性質及
び物理的性質を損なわない範囲内で以下のテトラカルボ
ン酸二無水物を一種以上混合して重合させても何等差し
支えない。混合して用いることのできるテトラカルボン
酸二無水物としては、エチレンテトラカルボン酸二無水
物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタン
テトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,
3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン二無水物、ビス(2,3−ジカル
ボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジ
カルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(2,3
−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、1,1−ビ
ス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、
1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン
二無水物、1,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニ
ル)エタン二無水物、1,2−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エタン二無水物、1,3−ビス(2,3
−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3
−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二
無水物、1,4−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキ
シ)ベンゼン二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテ
トラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテ
トラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレン
テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラ
センテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェ
ナントレンテトラカルボン酸二無水物等であり、これら
テトラカルボン酸二無水物は単独又は2種以上混合して
用いられる。
【0033】本発明においては、通常の重縮合系ポリマ
ーの場合と同様に、モノマー成分のモル比を調節するこ
とにより分子量を制御する。すなわち、テトラカルボン
酸二無水物に対し、数式(8)で示す数値範囲のジアミ
ン混合物を使用する。
【数12】 〔数式(8)において、M1 及びM2 は前記の通りであ
り、M3 は使用する芳香族テトラカルボン酸二無水物の
モル数である。〕
【0034】テトラカルボン酸二無水物に対するジアミ
ン混合物が数式(9)及び(10)である場合は、低分
子量のものしか得られず、耐熱性接着剤として充分作用
しない。
【数13】
【数14】 〔数式(9)及び(10)において、M1 、M2 及びM
3 は数式(8)の場合と同じである。〕
【0035】好ましくは、テトラカルボン酸二無水物に
対するジアミン混合物の使用量は、数式(11)の数値
範囲であり、さらに好ましくは数式(12)の数値範囲
である。
【数15】
【数16】 〔数式(11)及び(12)において、M1 、M2 及び
3 は数式(8)の場合と同じである。〕
【0036】また、耐熱性、成形加工性の向上を目的と
して、一般式(5)で表される芳香族ジカルボン酸無水
物及び/または一般式(6)で表される芳香族モノアミ
ンを共重合体の末端封止剤として共存させてもよい。一
般式(5)
【化29】 (式中、Ar1 は、前記の通りである。)で表される芳
香族ジカルボン酸無水物としては、無水フタル酸、3−
フルオロ無水フタル酸、4−フルオロ無水フタル酸、3
−クロロ無水フタル酸、4−クロロ無水フタル酸、3−
ブロモ無水フタル酸、4−ブロモ無水フタル酸、3−ニ
トロ無水フタル酸、4−ニトロ無水フタル酸、3−シア
ノ無水フタル酸、4−シアノ無水フタル酸、3−メチル
無水フタル酸、4−メチル無水フタル酸、3−メトキシ
無水フタル酸、4−メトキシ無水フタル酸、3−トリフ
ルオロメチル無水フタル酸、4−トリフルオロメチル無
水フタル酸、3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、
2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、3,4−ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸無水物、2,3−ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸無水物、3,4−ジフェニルス
ルフィドジカルボン酸無水物、2,3−ジフェニルスル
フィドジカルボン酸無水物、3,4−ベンゾフェノンジ
カルボン酸無水物、2,3−ベンゾフェノンジカルボン
酸無水物、3,4−ジフェニルスルホンジカルボン酸無
水物、2,3−ジフェニルスルホンジカルボン酸無水
物、1,2−ナフタレンジカルボン酸無水物、2,3−
ナフタレンジカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジ
カルボン酸無水物等が挙げられる。これらの芳香族ジカ
ルボン酸無水物は、単独、もしくは二種以上混合して用
いても何ら差し支えない。これらの芳香族ジカルボン酸
無水物の中で無水フタル酸が、得られるポリアミド酸共
重合体やポリイミド共重合体の性能面及び実用面から最
も好ましい。
【0037】芳香族ジカルボン酸無水物を用いる場合、
その使用量は、数式(13)の数値範囲、より好ましく
は数式(14)の数値範囲である。
【数17】
【数18】 〔数式(13)及び(14)において、M1 及び、M2
は数式(1)の場合と同じであり、M4 は芳香族ジカル
ボン酸無水物のモル数である。〕 この数値範囲より多くの芳香族ジカルボン酸無水物を用
いると、機械物性が低下する。また、数値範囲未満では
高温成形時に粘度の上昇が見られ成形加工性低下の原因
となる。
【0038】また、一般式(6) Ar2 −NH2 (7) (式中、Ar2 は、前記の通りである。)で表される芳
香族モノアミンとしては、例えば、アニリン、2−フル
オロアニリン、3−フルオロアニリン、4−フルオロア
ニリン、2−クロルアニリン、3−クロルアニリン、4
−クロルアニリン、2−ブロモアニリン、3−ブロモア
ニリン、4−ブロモアニリン、2−ニトロアニリン、3
−ニトロアニリン、4−ニトロアニリン、2−シアノア
ニリン、3−シアノアニリン、4−シアノアニリン、2
−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルア
ニリン、2−トリフルオロメチルアニリン、3−トリフ
ルオロメチルアニリン、4−トリフルオロメチルアニリ
ン、2−メトキシアニリン、3−メトキシアニリン、4
−メトキシアニリン、2−アミノビフェニル、3−アミ
ノビフェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノジフ
ェニルエーテル、3−アミノジフェニルエーテル、4−
アミノジフェニルエーテル、2−アミノジフェニルスル
フィド、3−アミノジフェニルスルフィド、4−アミノ
ジフェニルスルフィド、2−アミノジフェニルスルホ
ン、3−アミノジフェニルスルホン、4−アミノジフェ
ニルスルホン、2−アミノベンゾフェノン、3−アミノ
ベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、1−アミ
ノナフタレン、2−アミノナフタレン等が挙げられる。
これらの芳香族モノアミンは、単独もしくは二種以上混
合して用いても何等差し支えない。これらの芳香族モノ
アミンの中でアニリンが、得られるポリアミド酸共重合
体やポリイミド共重合体の性能面及び実用面から最も好
ましい。
【0039】芳香族モノアミンを用いる場合、その使用
量は、数式(15)の数値範囲、より好ましくは数式
(16)の数値範囲である。
【数19】
【数20】 〔数式(15)及び(16)において、M3 は数式
(8)の場合と同じであり、M5 は使用する一般式
(6)で表される芳香族モノアミンのモル数である。〕
この数値範囲より多くの芳香族モノアミンを用いると、
機械物性が低下する。また、数値範囲未満では高温成形
時に粘度の上昇が見られ成形加工性低下の原因となる。
【0040】本発明のポリアミド酸共重合体およびポリ
イミド共重合体の製造方法は、ポリイミドを製造可能な
方法が公知方法を含め全て適用できるが、中でも有機溶
媒中で反応を行うのが特に望ましい。使用できる有機溶
媒として、例えば、フェノール、o−クロロフェノー
ル、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,
3−キシレノ−ル、2,4−キシレノ−ル、2,5−キ
シレノ−ル、2,6−キシレノ−ル、3,4−キシレノ
−ル、3,5−キシレノ−ル、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエ
チルアセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、
1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチ
ル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)
エタン、ビス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕
エーテル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、
1,4−ジオキサン、ピリジン、ピコリン、ジメチルス
ルホキシド、ジメチルスルホン、テトラメチル尿素、ヘ
キサメチルホスホルアミド、アニソール等が挙げられ
る。これらの有機溶媒は単独でもまたは2種以上混合し
て用いても差し支えない。
【0041】さらに、反応の際に生成する水を反応系外
に除く為に、他の溶媒を共存させても何ら問題ない。共
存できる有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、o−
クロルトルエン、m−クロルトルエン、p−クロルトル
エン、o−ブロモトルエン、m−ブロモトルエン、p−
ブロモトルエン、クロルベンゼン、ブロムベンゼン等が
挙げられる。また、有機溶媒中で重合反応を行ってポリ
アミド酸共重合体を製造するに際して、有機塩基触媒が
好ましく用いられる。有機塩基触媒としては、例えば、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルア
ミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−
ピコリン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、キノ
リン、イソキノリン等が挙げられるが、好ましくはピリ
ジン、γ−ピコリンである。
【0042】これら触媒の使用量は、重合反応速度が実
質的に向上すれば、特に制限はない。有機塩基の使用量
は、数式(17)の数値範囲が好ましく、より好ましく
は数式(18)の数値範囲である。
【数21】
【数22】 〔数式(17)及び(18)において、M3 は一般式
(5)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物のモ
ル数であり、M6 は有機塩基触媒のモル数である。〕
【0043】また、本発明のポリアミド酸共重合体の製
造において、有機溶媒中にジアミン成分、芳香族テトラ
カルボン酸二無水物及び芳香族ジカルボン酸無水物及び
/又は芳香族モノアミンを添加、反応させる方法として
は、(イ)芳香族テトラカルボン酸二無水物成分と、一
般式(1)で表される芳香族ジアミン化合物を反応させ
た後、エチレングリコールジアミン化合物及び/又はメ
チレンジアミン化合物を反応させ、その後、芳香族ジカ
ルボン酸無水物及び/又は芳香族モノアミンを添加して
反応を続ける方法、(ロ)芳香族テトラカルボン酸二無
水物成分とエチレングリコールジアミン化合物及び/又
はメチレンジアミン化合物を反応させた後、一般式
(1)で表される芳香族ジアミン化合物を反応させ、そ
の後、芳香族ジカルボン酸無水物及び/又は芳香族モノ
アミンを添加して反応を続ける方法、(ハ)一般式
(1)で表される芳香族ジアミン化合物とエチレングリ
コールジアミン化合物及び/又はメチレンジアミン化合
物の混合物に、芳香族ジカルボン酸無水物を加えて反応
させた後、芳香族テトラカルボン酸二無水物成分を添加
し、更に反応を続ける方法、(ニ)芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物成分に芳香族モノアミンを加えて反応させ
た後、一般式(1)で表される芳香族ジアミン化合物と
エチレングリコールジアミン化合物及び/又はメチレン
ジアミン化合物を添加し、更に反応を続ける方法、
(ホ)芳香族テトラカルボン酸二無水物成分、一般式
(1)で表される芳香族ジアミン化合物、エチレングリ
コールジアミン化合物及び/又はメチレンジアミン化合
物、芳香族ジカルボンサン無水物及び/又は芳香族モノ
アミンを同時に添加し反応させる方法等が挙げられる
が、いずれの添加方法をとっても差し支えない。
【0044】ポリアミド酸共重合体を製造する際の反応
温度は、−20〜70℃、好ましくは0〜60℃であ
る。反応時間は、使用する芳香族テトラカルボン酸二無
水物の種類、溶剤の種類、及び反応温度等により異なる
が、目安としては、1〜48時間であり、通常数時間か
ら十数時間である。上記の方法により、ポリアミド酸共
重合体が得られる。ポリアミド酸共重合体はポリイミド
共重合体の前駆体であり、このようにして得られたポリ
アミド酸共重合体を、更に150〜400℃に加熱また
は化学的に脱水してイミド化することによりポリイミド
共重合体が得られる。ポリアミド酸共重合体とポリイミ
ド共重合体は、いずれも反応混合物中に含まれ溶液とし
て得られる。またポリイミド共重合体は反応混合物から
粉末として常法により単離することもできる。
【0045】本発明の耐熱性接着剤は、上記の方法で得
られるポリアミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重
合体を反応混合物中に含有する溶液として、またはポリ
アミド酸共重合体を更にイミド化して得られるポリイミ
ド共重合体を反応混合物中に含む溶液として、または反
応混合物から単離したポリイミド共重合体の粉末を有機
溶媒に溶解した溶液として接着剤に用いられる。また、
ポリイミド共重合体は粉末自体を耐熱性接着剤として用
いることもできる。
【0046】ポリイミド共重合体を含有する耐熱性接着
剤溶液を製造するには、反応温度は、100℃以上、好
ましくは150〜300℃であり、反応によって生じる
水を系外に抜き出しながら行うのが一般的である。イミ
ド化に先立ち、ポリアミド酸共重合体を100℃以下の
低温でまず合成し、ついで温度を上げてイミド化するこ
とも可能であるが、単に上記の方法で芳香族テトラカル
ボン酸二無水物成分とジアミン成分を混合した後、有機
塩基及び/または共沸脱水用溶媒の存在下または不存在
下、すぐに昇温することでイミド化することもできる。
反応時間は使用する芳香族テトラカルボン酸二無水物の
種類、溶剤の種類、有機塩基触媒の種類、共沸脱水用溶
媒の種類、量及び反応温度により異なるが、目安として
は、留出する水がほぼ理論量に達する(通常は全てが回
収されるわけではないので、70〜90%の回収率であ
る。)まで反応することであり、通常数時間から十数時
間程度である。この場合、イミド化によって生じる水
を、トルエン等の共沸剤で除去する方法が一般的で有効
である。また、まずポリアミド酸を合成した後、無水酢
酸などのイミド化剤を用いて化学的にイミド化を行い、
ポリイミド含有耐熱性接着剤溶液を製造することもでき
る。
【0047】通常、こうして得られたポリイミド共重合
体溶液からなるポリイミド共重合体を含有する耐熱性接
着剤溶液は、保存安定性が良好で、しかも接着面に塗
布、乾燥して接着すると、銅箔とポリイミドフィルム、
窒化ケイ素、ガラスとの接着において、比較的低温、低
圧でも十分な90°剥離接着強度が得られる。ここで乾
燥温度としては、溶媒の沸点により異なり、特定はでき
ないが、通常、100〜300℃である。また、接着温
度としては通常150〜300℃、特に280℃以下が
望ましい。
【0048】本発明において、ポリアミド酸共重合体の
対数粘度は、数式(2)の数値範囲であり、
【数23】 〔数式(2)において、〔η〕は、ポリアミド酸共重合
体をN−メチル−2−ピロリドンに0.5g/dlの濃
度で溶解した後、35℃において測定した対数粘度。〕
また、本ポリイミド共重合体粉の対数粘度は、数式
(3)の数値範囲である。
【数24】 〔数式(3)において、〔η〕はポリイミド共重合体
を、9重量部のp−クロロフェノールと1重量部のフェ
ノールとの混合溶媒に0.5g/dlの濃度で溶解した
後、35℃において測定した対数粘度。〕。
【0049】本発明に係るポリアミド酸共重合体及び/
又はポリイミド共重合体からポリイミドフィルムを製造
する方法は、特に制限されるものではない。本発明に係
るポリイミドフィルムの製造方法としては、具体的には
〜を挙げることができる。 ポリイミド共重合体の前駆体であるポリアミド酸共重
合体のワニスを、基材(例えば、ガラスプレート、金属
プレート又は耐熱性を有する樹脂フィルム等)の上に塗
布した後、加熱してイミド化する方法。 ポリアミド酸共重合体を溶媒中でイミド化することに
り得られるポリイミド共重合体のワニスを、基材(例え
ば、ガラスプレート、金属プレート又は耐熱性を有する
樹脂フィルム等)の上に塗布した後、加熱する方法。 ポリイミド粉を直接、基材(例えば、ガラスプレー
ト、金属プレート又は耐熱性を有する樹脂フィルム等)
の上に塗布した後、加熱、加圧してフィルム状にする方
法。
【0050】さらに本発明のポリイミド共重合体の粉末
は、前記の重合反応させて得られたポリアミド酸共重合
体を、熱的または化学的にイミド化して生成したポリイ
ミド共重合体を常法により反応混合物から単離して得る
ことができる。すなわち、従来公知の手法を用いて、フ
ィルム状又は粉末状のポリイミド共重合体を得ることが
できる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により詳
細に説明するが、本発明はこれにより、なんら制限され
るものではない。なお、例中で各種物性の測定は次の方
法によった。 対数粘度:ポリアミド酸共重合体はN−メチル−2ピロ
リドンに、ポリイミド共重合体粉末はp−クロロフェノ
ールとフェノールの混合溶媒(90:10重量比)に、それ
ぞれ0.50g/100 mlの濃度で溶解した後35℃にて測定し
た値である。 ガラス転移温度:DSC(島津DT−40シリーズ、D
SC−41M)により16℃/minの昇温速度で測定
した値である。
【0052】実施例−1 かきまぜき、窒素導入管を備えた容器に、2,2−ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン1
1.4954g(0.028モル)、ジエチレングリコ
ールビス(3−アミノプロピル)エーテル2.6437
g(0.012モル)およびN−メチル−2−ピロリド
ン76.31gを装入し、窒素雰囲気下において30分
攪拌した。その後、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物12.0365g(0.0388
モル)を溶液温度に注意しながら分割して加え、室温で
24時間攪拌した。かくして得られたポリアミド酸の対
数粘度は0.55dl/gであった。このポリアミド酸
の一部を取り、ガラス板上にキャストした後、100
℃、200℃、250℃で各々1時間加熱して厚さ20
μmのフィルムを得た。得られたこのポリイミドフィル
ムのガラス転移温度(Tg)は146℃であった。得ら
れたポリイミドフィルムを1ozの銅箔の鏡択面に挿入
し、280℃、5kg/cm2 で15分間加熱圧着し
た。得られた試験片を用い、IPC−TM−650me
thod2,4,9にしたがって90゜剥離試験を行っ
た結果、2.13kg/cmであった。
【0053】実施例−2 かきまぜき、窒素導入管を備えた容器に、2,2−ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン1
1.4954g(0.028モル)、ジエチレングリコ
ールビス(3−アミノプロピル)エーテル2.6437
g(0.012モル)およびN−メチル−2−ピロリド
ン76.31gを装入し、窒素雰囲気下において30分
攪拌した。その後、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物12.0365g(0.0388
モル)を溶液温度に注意しながら分割して加え、室温で
24時間攪拌した。その後、無水フタル酸0.3555
g(0.0024モル)を加えたあと、室温で更に4時
間攪拌した。かくして得られたポリアミド酸の対数粘度
は0.53dl/gであった。このポリアミド酸の一部
を取り、ガラス板上にキャストした後、100℃、20
0℃、250℃で各々1時間加熱して厚さ20μmのフ
ィルムを得た。得られたこのポリイミドフィルムのガラ
ス転移温度(Tg)は145℃であった。該ポリイミド
フィルムを実施例−1と同様に銅箔鏡沢択面に加熱圧着
し、剥離接着強度を測定したところ、2.15kg/c
mであった。
【0054】実施例−3〜18 芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、テトラカルボン酸二
無水物、末端封止剤を表1に示したものに変更した以外
は実施例−1と同様にポリアミド酸溶液を得た。対数粘
度、Tg、90°剥離試験の結果を実施例−1と併せて
示す。
【0055】実施例−19 かきまぜき、還流冷却器、水分離器および窒素導入管を
備えた容器に、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン689.72g(1.68モ
ル)、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロピ
ル)エーテル158.62g(0.72モル)、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物7
22.19g(2.328モル)、無水フタル酸21.
33g(0.144ル)、γ−ピコリン33.52gお
よびm−クレゾール4711.59gを装入し、窒素雰
囲気下において攪拌しながら145℃まで加熱昇温し
た。この間、約85gの水の留出が確認された。更に、
140〜150℃で4時間反応を行った。その後、室温
まで冷却し、14kgのメタノールに排出した後、濾別
した。このポリイミド粉を、メタノールでさらに洗浄
し、窒素雰囲気下において、50℃で24時間予備乾燥
した後、100℃、減圧下で10時間乾燥して1460
g(収率98.4)のポリイミド粉を得た。このポリイ
ミド粉の対数粘度は0.51dl/g、Tgは141で
あった。得られたポリイミド粉を窒素雰囲気下、口径3
0mmベント式押出機に供給し、300℃で加熱溶融し
た後、ストランドを空冷、切断してポリイミドペレット
を得た。得られたポリイミドペレットを20mmプラス
トミル押出機に供給し、300℃で加熱溶融し、幅80
mmのスリットダイから押出し、自然放冷し、厚さ20
μmのポリイミドフィルムを得た。得られたこのポリイ
ミドフィルムのガラス転移温度(Tg)は141℃であ
った。該ポリイミドフィルムを実施例−1と同様に銅箔
鏡沢択面に加熱圧着し、剥離接着強度を測定したとこ
ろ、2.16kg/cmであった。
【0056】実施例−20 かきまぜき、還流冷却器、水分離器および窒素導入管を
備えた容器に、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル]プロパン11.4954g(0.02
8モル)、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロ
ピル)エーテル2.6437g(0.012モル)およ
びN−メチル−2−ピロリドン76.31gを装入し、
窒素雰囲気下において30分攪拌した。その後、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物1
2.0365g(0.0388モル)を溶液温度に注意
しながら分割して加え、室温で24時間攪拌した。その
後、無水フタル酸0.3555g(0.0024モ
ル)、キシレン25gを添加後、攪拌しながら200℃
まで加熱昇温した。この間、約1.4gの水の留出が確
認された。更に、200℃で4時間反応を行いポリイミ
ド溶液を得た。得られたポリイミド溶液の対数粘度は
0.49dl/gであった。このポリイミド溶液の一部
を取り、ガラス板上にキャストした後、100℃、20
0℃、250℃で各々1時間加熱して厚さ20μmのフ
ィルムを得た。得られたこのポリイミドフィルムのガラ
ス転移温度(Tg)は143℃であった。得られたポリ
イミドフィルムを実施例−1と同様に銅箔鏡沢択面に加
熱圧着し、剥離接着強度を測定したところ、2.14k
g/cmであった。
【0057】比較例−1、2 芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、テトラカルボン酸二
無水物、末端封止剤を表1に示したものに変更した以外
は実施例−1と同様にポリアミド酸溶液を得た。対数粘
度、Tg、90°剥離試験の結果を実施例−1と併せて
示す。表1より、脂肪族ジアミンの量が少ないとガラス
転移温度の低下が顕著に見られず、接着力が劣る。ま
た、脂肪族ジアミンの量が多いと分子量が上がらないた
め、接着試験時に樹脂が破壊され接着力が劣る。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【発明の効果】本発明による耐熱性接着剤は低温、低圧
で接着可能であり、接着強度も良好なため工業的に極め
て価値がある。
フロントページの続き (72)発明者 黒木 貴志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 大川 祐一 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 及川 英明 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアミン混合物(A)及び芳香族テトラカ
    ルボン酸二無水物(B)を含む単量体を重合反応させて
    得られるポリアミド酸共重合体であって、(1) ジアミン
    混合物(A)が、一般式(1) 【化1】 〔式中、Xは直結、−O−、−CO−、−S−、−SO
    2 −、−CH2 −、−C(CH3)2 −又は−C(CF3)
    2 −を表す。〕で表される芳香族ジアミン、一般式
    (2) 【化2】 (式中、mは1〜3、nは0又は1〜3の整数を表す)
    で表されるエチレングリコールジアミン化合物及び/又
    は一般式(3) 【化3】 (式中、kは2〜12の整数を表す)で表されるメチレ
    ンジアミン化合物からなるジアミン混合物であって、か
    つ各ジアミンの使用量が数式(1) 【数1】 〔数式(1)において、M1 は、使用する一般式(1)
    で表される芳香族ジアミンのモル数であり、M2 は、使
    用する一般式(2)で表されるエチレングリコールジア
    ミン化合物及び/又は一般式(3)で表されるメチレン
    ジアミン化合物のモル数である。〕であるジアミン混合
    物であり、(2) 芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)
    が、一般式(4) 【化4】 〔式中、Arは、 【化5】 (式中、Ar’は、直結、−O−、−CO−、−SO2
    −、−CH2 −、−C(CH3)2 −、−C(CF3)
    2 −、 【化6】 を表す)を表す。〕で表される一種又は二種以上の芳香
    族テトラカルボン酸二無水物であるポリアミド酸共重合
    体。
  2. 【請求項2】ポリアミド酸共重合体が、ジアミン混合物
    (A)及び芳香族テトラカルボン酸二無水物(B)を含
    む単量体に、さらに末端封止剤(C)を含む単量体を重
    合反応させて得られるポリアミド酸共重合体であって、
    末端封止剤(C)が一般式(5) 【化7】 〔式中、Ar1 は、 【化8】 (式中、XはH−、F−、Cl−、Br−、NO2 −、
    CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、 【化9】 を表す)を表す。〕で表される芳香族ジカルボン酸無水
    物及び/又は一般式(6) Ar2 −NH2 (6) 〔式中、Ar2 は、 【化10】 (式中、Yは、H−、F−、Cl−、Br−、NO
    2 −、CN−、CH3 −、CF3 −、CH3 O−、 【化11】 を表す)表す。〕で表される芳香族モノアミンである請
    求項1記載のポリアミド酸共重合体。
  3. 【請求項3】対数粘度が、数式(2)であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のポリアミド酸共重合体。 【数2】 〔数式(2)において、〔η〕は、ポリアミド酸共重合
    体をN−メチル−2−ピロリドンに0.5g/dlの濃
    度で溶解した後、35℃において測定した対数粘
    度。〕。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のポリア
    ミド酸共重合体から得られるポリイミド共重合体。
  5. 【請求項5】対数粘度が、数式(3)であることを特徴
    とする請求項4記載のポリイミド共重合体。 【数3】 〔数式(3)において、〔η〕は、ポリイミド共重合体
    を9重量部のp−クロロフェノールと1重量部のフェノ
    ールとの混合溶媒に0.5g/dlの濃度で溶解した
    後、35℃において測定した対数粘度。〕。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載のポリア
    ミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有す
    る溶液。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかに記載のポリア
    ミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有す
    る耐熱性接着剤。
  8. 【請求項8】150〜300℃の接着温度で接着する機
    能を有する請求項1乃至5のいずれかに記載のポリアミ
    ド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体を含有する
    耐熱性接着剤。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5のいずれかに記載のポリア
    ミド酸共重合体及び/又はポリイミド共重合体から得ら
    れるポリイミドフィルム。
  10. 【請求項10】請求項4又は5に記載のポリイミド共重
    合体から得られる粉末。
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