JPH11270778A - 断熱部材、および断熱壁構造 - Google Patents

断熱部材、および断熱壁構造

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JPH11270778A
JPH11270778A JP10071601A JP7160198A JPH11270778A JP H11270778 A JPH11270778 A JP H11270778A JP 10071601 A JP10071601 A JP 10071601A JP 7160198 A JP7160198 A JP 7160198A JP H11270778 A JPH11270778 A JP H11270778A
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Seiichiro Kito
誠一路 木藤
Naotaka Yamamoto
尚孝 山本
Nobuhiro Yanagisawa
伸浩 柳沢
Koichi Tatsu
晃一 達
Munekimi Hasegawa
宗侯 長谷川
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/04Arrangements using dry fillers, e.g. using slag wool which is added to the object to be insulated by pouring, spreading, spraying or the like

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性を損なわずに剛性を有する断熱部材、
および断熱壁構造を提供する。 【解決手段】 ラミネートフイルム内に断熱材を充填
し、真空雰囲気中でラミネートフイルムをシールした真
空断熱パネル75と、内装する真空断熱パネル75を内
装するカバー体80A,80Bとを備え、カバー体80
Bの真空断熱パネル75に対向する位置に補強部材90
を配設する構成を具備する。真空断熱パネル75はカバ
ー体80A,80Bと、カバー体80Bの補強部材90
により剛性が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍車や保冷車等
に装備される車両用断熱荷箱の断熱部材、および断熱部
材を用いた断熱壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、冷凍車や保冷車等に装備され
る車両用断熱荷箱を構成する従来の壁部材20’の断面
構造を示している。荷箱の壁部材20’はアルミ又はF
RP製の外板22と、同じくアルミ又はFRP製の内板
24の間に、発泡ウレタンフォーム、あるいは発泡ポリ
スチレンフォームのスラブ(発泡させて板状の加工した
もの)30を挾み、接着剤40で接合したサンドウイッ
チパネルとなっている。または、同様の内外板に独立発
泡のウレタンを注入発泡させた構造も用いられていた。
【0003】この種冷凍、冷蔵車においては、冷凍庫の
予冷時間の短縮化や、庫内容積拡大が望まれている。こ
こで、予冷時間は、荷物の積み込み前に冷凍庫内を所定
の温度(低温)へ冷し込む時間である。予冷時間の短縮
化は、冷凍庫内への外気の熱の進入を減少させる必要が
ある。そのためには、冷凍庫壁の断熱性の向上が必要と
なる。また、庫内容積拡大に関しては、冷凍庫の外幅寸
法が法規により規制されているので、庫内寸法の拡大
は、断熱材の薄肉化により達成される。壁の薄肉化を達
成させる場合においても、外気熱の進入阻止は絶対的条
件となり、壁材の断熱性能の向上が必要であった。
【0004】ここで、断熱材として用いられる素材に対
する熱伝導率を表1に示す。
【表1】 上記表でもわかるように、真空断熱パネルの熱伝導率は
非常に低い値となっている。そこで、庫内の保冷を目的
とする壁材の断熱性向上のための手法としては、発泡プ
ラスチックフォームより熱伝導率の低い、真空断熱パネ
ルの応用が考えられる。
【0005】真空断熱パネルは、断熱性能を必要とする
家電冷蔵庫の一部に既に採用されている(図11,12
参照)。例えば、家電冷蔵庫70の冷蔵室71、冷凍室
73の壁面に配設される真空断熱パネル75は、約0.
08mmの厚さ寸法を有するアルミラミネートフィルム
753内に連続発泡ウレタンフォーム751を充填し、
真空雰囲気中でシールをしたものである。この真空断熱
パネル75を配設した冷蔵庫壁の構造は、スチール等の
鋼板よりなる外板755と、真空成形等で作られたAB
S樹脂等よりなる内板757との間に真空断熱パネル7
5を配設して構成している。断熱パネル75は外板75
5にホットメルト系接着剤759で固定して配設され
る。そして、真空断熱パネル75と内板757、及び外
板755と内板757の空間には独立発泡のウレタンフ
ォーム756を現場発泡により充填している。外板75
5、内板757、アルミラミネートフィルム753と独
立発泡のウレタンフォーム756の接合は、ウレタンフ
ォーム756の自己接着性により強固に接合されてい
る。ここで、符号754は熱交換器の銅パイプを示し、
符号752はガス吸着剤であるゲッター材を示す。
【0006】この種の真空断熱パネルの構造、充填物、
ゲッター剤は、例えば特開昭58−50393号、特開
昭59−148653号公報、特開昭61−14449
2号公報、特開昭61−241594号公報、特公昭6
1−1726号公報、特公平1−46759号公報、特
公平3−23825号公報、特公平5−63715号公
報、特開平6−321266号公報に開示されている。
一方、真空断熱パネルを移動運搬用の断熱庫の壁構造に
用いた場合を、図13により説明する。壁材20Aは、
外板22と内板24を有し、内板24の内面に接して真
空断熱パネル75を接着し、真空断熱パネル75と外板
22との間にウレタンフォーム32を充填して構成す
る。
【0007】図14は、真空断熱パネル75のシール部
60の構造を示す。真空断熱パネル75は、アルミラミ
ネートフィルム材753の間に連続発泡ウレタンフォー
ム751を充填し、真空雰囲気中でシール部60を形成
したものである。アルミラミネートフィルム材753
は、ポリエチレン層753a、アルミ箔層753b、ア
ルミ蒸着ポリエステル層753c、ナイロン層753d
を積層したもので、対向する表皮のポリエチレン層75
3aをヒートシールして溶着部W1を形成している。
【0008】ここで、輸送用の冷凍庫は家電冷蔵庫と異
なり、運搬途上曲げやねじれの力が加わると共に、振動
する。そこで、直接真空断熱パネル75に外力がかから
ないように、真空断熱パネル75を連続発泡ウレタンフ
ォームよりなる断熱カバー33に収納した構成が発案さ
れている(図15参照)。このカバー付きの断熱部材5
0を外板22と内板24の間に配設して断熱庫の壁構造
としているが、車輌に大きな力が加わって断熱庫が変形
した場合、断熱カバー33では外力を緩衝しきれずに、
真空断熱パネル75に負荷がかかり、真空が敗れて断熱
性が悪くなってしまう結果となってしまった。真空断熱
材(パネル)75への直接負荷を減らすため、カバー付
き断熱部材50の一面のみを内または外板に接着して片
持ち接着構造とすると、断熱部材50と内板24または
外板22との接着面積が少なくなり、壁構造としての剛
性を確保できなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】壁構造としての曲げ剛
性は、少なくとも、現在の壁構造であるサンドイッチパ
ネル(スチレンフォーム+アルミ板等)と同等の剛性を
確保する必要がある。そこで、カバー付きの断熱部材5
0を内外板の一面、あるいは両板に接着した壁構造にお
いて、真空断熱パネル75への負荷を軽減するためにカ
バー付き断熱材50の連結部分に金属製の補強材65を
配設して、壁構造の剛性を高める方法を採用している。
しかし、隣り合うカバー付き断熱部材50の境界部分に
補強材65を設けると、ウレタンフォームより高い熱伝
導性を有する補強材65に熱が集中し、しかも補強材6
5の断面方向に真空断熱パネル75がないため、補強材
65が対向する部分Rがヒートブリッジとなって熱が通
過しやすくなり、補強材配設部分全体の断熱性が低下す
る不都合が発生した。上記の問題を解決すべく、本発明
は断熱性を損なわずに剛性を有する断熱部材、および断
熱壁構造を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱部材は、ラ
ミネートフイルム内に断熱材を充填し、真空雰囲気中で
ラミネートフイルムをシールした真空断熱パネルと、内
装する真空断熱パネルに対向する位置に補強部材を配設
するカバー体とを備えた構成を基本的に具備する。補強
部材をカバー体の両面に配設する場合は、カバー体の一
方の面に配設される補強部材と、カバー体の他方の面に
配設される補強部材を、内装する真空断熱パネルに対し
て断面方向の配設位置をずらせて配設する。また、真空
断熱パネルと、真空断熱パネルを内装する断熱材よりな
るカバー体とを備えた断熱部材を補強部材を介して連設
する第1の断熱層と、第2の断熱層とを積層する断熱部
材においては、第2の断熱層の断熱部材の真空断熱パネ
ルは第1の断熱層の断熱部材の真空断熱パネルに対して
断面方向の配設位置をずらせて積層する構成を具備す
る。そして、断熱部材の第1の断熱層の補強部材は第2
の断熱層に内装される真空断熱パネルに対向する位置に
配設され、第2の断熱層の補強部材は第1の断熱層に内
装される真空断熱パネルに対向する位置に配設される。
【0011】さらに、外板と内板と断熱部材を配設する
断熱壁構造は、真空断熱パネルと内装する真空断熱パネ
ルに対向する位置に補強部材を配設するカバー体とより
なる断熱部材を外板と内板との間に配設する構成を基本
的に具備する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 実施の形態1 図1は本発明に係る断熱部材の断面図、図2は補強部材
の斜視図を示す。ここで、従来例で説明した断熱部材と
同様の構成、作用を有する個所には同一の符号を付けて
その説明を省略している。断熱部材500は中央部分に
配設する真空断熱パネル75と、真空断熱パネル75を
被覆する断熱カバー80とを有する。断熱カバー80は
プラスチックフフォーム体、例えば、スチレン発泡フォ
ームよりなる第1のカバー体80Aとスチレン発泡フォ
ームよりなる第2のカバー体80Bを有している。第1
のカバー体、第2のカバー体80Bにはその中央部分に
パネル収容部81A、81Bを凹設している。そして、
断熱部材500は第1のカバー体80Aのパネル収容部
81Aに断熱パネル75を収容し、第2のカバー体80
Bのパネル収容部81Bに断熱パネル75の突出部分を
収容して、第1のカバー体80Aの上部に第2のカバー
体80Bを被せ、第1のカバー体80Aと第2のカバー
体80Bの接触部分を接着剤等により接着83して固定
している。第2のカバー体80Bの真空断熱パネル75
の上部には真空断熱パネル75の配設方向に沿って、補
強材90を配設している。
【0013】補強材90はアルミ、鉄等の金属、木材、
プラスチック材等よりなる断面T字型をなす長尺体であ
る。第2のカバー体80Bは、予め金型により補強材9
0を埋め込む空間、T字型の溝85を、第2のカバー体
80Bのパネル収容部81Bの反対面にパネル収容部8
1Bの長手方向に対応して形成するように成形する。そ
して、第2のカバー体80Bの溝85に補強材90を埋
設して、補強材90付きの断熱部材500を構成する。
この断熱部材500は、カバー内に収容される真空断熱
パネル75の長手方向に沿って補強材90が配設されて
いるので、補強材90が外力の侵入を阻止し、真空断熱
パネル75への負荷を防止する。その結果、この断熱部
材500は内装する真空断熱パネル75の真空状態が損
傷することなく、長期間の断熱効果を維持することが出
来る。また、補強材90は、真空断熱パネル75に対向
する位置に配設されているため、補強材90に熱が集中
しても断面方向に真空断熱パネル75が存在するため、
熱の通過を阻止し、高い断熱性を有する断熱部材500
を提供することができる。
【0014】次に、図3には断熱部材500を連設した
断熱シートを構成した場合を示している。第1の断熱部
材500Aと第2の断熱部材500Bと第3の断熱部材
500CをL字型に連設して断熱シート500Sとして
いる。この場合、角部に配設される第2の断熱部材50
0Bのカバー体80には真空断熱パネルの長手方向と、
長手方向に直交する方向に、2本の補強材を埋設する溝
85を形成する。連設する第1の断熱部材500Aと第
2の断熱部材500Bとの上部溝85に、1個の断熱部
材500の2倍の長さを有する補強材90Aを埋設す
る。また、連設する第2の断熱部材500Bと第3の断
熱部材500Cの溝85に、先ず、補強材90Aまでの
長さの補強材90Bを埋設し、さらに第3の断熱部材5
00Cまでの長さの補強材90Cを埋設する。
【0015】この断熱シート500Sは各断熱部材の連
設部を補強材90A,90B,90Cで補強されてい
る。また、各断熱部材500内に収容されている真空断
熱パネルはカバー体と補強部材に保護されて、外力によ
る影響を受けることがない。上記のように、複数の断熱
部材500を連設して所望する大きさの耐久性の良好な
断熱シートを形成することが出来る。
【0016】断熱部材500を用いて冷凍車の断熱荷箱
を構成した例を、図4、図5により説明する。冷凍車1
はフレーム5上に断熱荷箱10を搭載した構造となって
いる。断熱荷箱10の壁構造20は、外板22と内板2
4との間に断熱部材500を並設している。各断熱部材
500の補強部材90を外板22に対向させて配置し、
接着剤、両面テープ等の固定手段505により外板2
2、内板24の内面に固着させている。この構成よりな
る断熱荷箱10の壁構造は、車両の振動、曲げ、ねじれ
等の外力が荷箱10にかかったとしても、各断熱部材5
00の真空断熱パネル75はカバー体に被覆され、かつ
補強部材90でその長手方向が補強されているので、影
響を受けることがない。
【0017】ここで、補強部材90はカバー体に埋込み
で配設されている例を説明したが、外板の外部から補強
部材を取り付ける構成としても同様の効果を達成する。
また、外板、内板いずれかの内面、あるいは外面に配設
される補強部材は、断熱庫の壁材としたとき、ラッシン
グレールやエアリブをリベット等の取付材で固着する取
付部材としても役立つ。
【0018】実施の形態2 この実施の形態は補強材を上下のカバー体に配設した例
を示している(図6参照)。断熱部材510は真空断熱
パネル75と、真空断熱パネル75を収容する第1のカ
バー体800Aと第2のカバー体800Bを有してい
る。そして、第1のカバー体800Aの真空断熱パネル
75の下部には真空断熱パネル75の配設方向に沿っ
て、第1の補強材900Aを配設している。第2のカバ
ー体800Bの真空断熱パネル75の上部には真空断熱
パネル75の配設方向に沿って、第2の補強材900
B、第3の補強材900Cを配設している。第2の補強
材900B、第3の補強材900Cはそれぞれ、第1の
補強材900Aに対向する位置にならぬ位置に配設され
ている。すなわち、断熱パネル75は両面で3本の補強
部材で補強されている。補強材90は実施の形態1で説
明したようにアルミ、鉄等の金属、木材、プラスチック
材等よりなる断面T字型をなす長尺体であり、カバー体
の溝に埋設されている。
【0019】この断熱部材510は、カバー内に収容さ
れる真空断熱パネル75の長手方向に沿ってその両面が
複数個所補強材により補強されているので、真空断熱パ
ネルは両面を複数個所で補強され、真空断熱パネル75
への負荷が防止される。
【0020】実施の形態3 この実施の形態は断熱部材を積層して補強材を配設した
例を示している(図7参照)。真空断熱パネル75を断
熱カバー体80A、80Bで被覆した第1の断熱部材5
30A、第2の断熱部材530B,第3の断熱部材53
0Cを連設して第1の断熱層530を形成する。そし
て、第1の断熱部材530Aと第2の断熱部材530B
との境界部、および第2の断熱部材530Bと第3の断
熱部材530Cとの境界部に補強部材910を埋設す
る。真空断熱パネル75を断熱カバー体80A、80B
で被覆した第1の断熱部材540A、第2の断熱部材5
40B,第3の断熱部材540Cを連設して第2の断熱
層540を形成し、各断熱部材540A,540B,5
40Cの境界部には補強部材920を埋設している。
【0021】そして、第1の断熱層530と第2の断熱
層540を積層して、接着剤、両面テープ等の固着手段
830により固着する。このとき、第1の断熱層530
の第1の断熱部材530Aの真空断熱パネル75は、第
2の断熱層540における第1の断熱部材540Aと第
2の断熱部材540Bとの境界部分に配設する補強部材
920に対向する位置とする。さらに、第1の断熱層5
30の第1の断熱部材530Aと第2の断熱部材530
Bとの境界部分に配設する補強部材910は、第2の断
熱層540の第2の真空断熱パネル75に対向する位置
とする。このように、第1の断熱層530に配設される
補強部材910は第2の断熱層540に配設される真空
断熱パネル75に対向し、第2の断熱層540に配設さ
れる補強部材920は第1の断熱層530に配設される
真空断熱パネル75に対向するように配置することによ
り、2層の補強部材910,920は互いに対向する位
置とはならない。
【0022】この断熱部材はその両面を複数の補強部材
910,920で補強されているので、外力が真空断熱
パネル75に影響を及ぼさない。また、第1の断熱層5
30の補強部材910と第2の断熱層540の補強部材
920は断面方向での位置をずらし、さらに真空断熱パ
ネルと対向する位置に配設されているので、従来の壁構
造のような補強部材同志によるヒートブリッジとなって
断熱性を低下させる不都合が発生しない。また、積層方
向において、真空断熱パネルを通過しない部分は熱が通
過しやすく、断熱性が低下するが、この断熱部材は断面
方向のいかなる位置においても第1の断熱層530の真
空断熱パネル75、あるいは第2の断熱層540の真空
断熱パネル75が存在するので、広範囲に平均的に断熱
性の高い断熱構造を提供することが出来る。
【0023】以上実施の形態の断熱部材は補強部材とし
て、断面T字型の部材を説明したが、図8に示す形状の
補強部材も実施可能である。(a)はチャネル型の断面
を有する補強部材90a、(b)は断面を両側にフラン
ジ付きのチャンネル型の断面を有する補強部材90b、
(c)は角柱型の断面を有する補強部材90c、(d)
はコ字型の断面を有する補強部材90d,(e)はH字
型の断面を有する補強部材90e、(f)はc字型の断
面を有する補強部材90fを示している。また、カバー
体はスチレン発泡ビーズで形成した例を示しているが、
ウレタンフォームを用いても良い。
【0024】実施の形態4 この実施の形態は、カバー体をウレタンフォームで形成
し、補強部材として図8(a)に示す断面チャネル型の
補強部材を用いた断熱部材を、内外板で挾持させた冷凍
車の壁構造を示している。図9を参照して説明する。断
熱庫の壁構造20は外板22と内板24との間に断熱部
材を配設している。外板22の内側に断面チャネル型の
補強部材90aを所定の間隔で固着する。補強部材90
aの固着手段としては、外板22の内面に接着する、両
面ファスナーを介して固着する、あるいはリベット等の
取付具で固着する。補強部材90aに対応する位置に真
空断熱パネル75を配置する。そして、外板22と内板
24との間隙にウレタンフォーム原料を注入して、発泡
させ、間隙をウレタンフォーム880で充填させる。
【0025】この構成よりなる断熱庫の壁構造20は、
壁内に内装する真空断熱パネル75はウレタンフォーム
880でカバーされると共に、真空断熱パネル75の配
設位置の外板22には補強部材90aが配設されている
ので充分な曲げ剛性を確保でき、車両の走行による振
動、断熱庫のねじれ等の外力による影響が真空断熱パネ
ル75に及ばない。その結果、真空断熱パネル75の真
空状態が長期間維持され、断熱性能の高い壁構造とな
る。また、チャネル型補強部材90aは剛性が高く、か
つ補強部材90aの内部885までウレタンフォームが
侵入するので、ウレタンフォーム密着性が高い。
【0026】
【発明の効果】本発明により、充分な曲げ剛性を確保で
きる真空断熱パネルを内装する断熱部材、および断熱壁
構造を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱部材の断面図。
【図2】補強部材の斜視図。
【図3】シート状断面部材の斜視図。
【図4】冷凍車の断熱庫の説明図。
【図5】本発明の断熱壁構造の断面図。
【図6】実施の形態2の断熱部材の断面図。
【図7】実施の形態3の断熱部材の断面図。
【図8】補強部材の斜視図。
【図9】実施の形態4の断熱壁構造の断面図。
【図10】壁構造の従来例を示す断面図。
【図11】冷蔵庫の斜視図。
【図12】冷蔵庫の壁構造の説明図。
【図13】冷凍車の壁構造の従来例を示す断面図。
【図14】真空断熱パネルのシール部の説明図。
【図15】断熱壁構造の従来例を示す説明図。
【符号の説明】
10 断熱庫 20 壁構造 22 外板 24 内板 75 真空断熱パネル 751 断熱材 753 ラムネートフイルム 80、800、830 カバー体 90、900、910、920 補強部材 500 断熱部材 530 第1の断熱層 540 第2の断熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 達 晃一 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 長谷川 宗侯 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネートフイルム内に断熱材を充填
    し、真空雰囲気中でラミネートフイルムをシールした真
    空断熱パネルと、真空断熱パネルを内装する断熱材より
    なるカバー体とを備えた断熱部材において、 カバー体は、内装する真空断熱パネルに対向する位置に
    補強部材を配設してなる断熱部材。
  2. 【請求項2】 補強部材はカバー体の両面に配設され、
    カバー体の一方の面に配設される補強部材と、カバー体
    の他方の面に配設される補強部材は、内装する真空断熱
    パネルに対して断面方向の配設位置をずらせて配設され
    てなる請求項1記載の断熱部材。
  3. 【請求項3】 ラミネートフイルム内に断熱材を充填
    し、真空雰囲気中でラミネートフイルムをシールした真
    空断熱パネルと、真空断熱パネルを内装する断熱材より
    なるカバー体とを備えた断熱部材を連設する第1の断熱
    層と、ラミネートフイルム内に断熱材を充填し、真空雰
    囲気中でラミネートフイルムをシールした真空断熱パネ
    ルと、真空断熱パネルを内装する断熱材よりなるカバー
    体とを備えた断熱部材を連設する第2の断熱層とを積層
    する断熱部材であって、 第1の断熱層、第2の断熱層は各断熱部材の連設部に補
    強部材を配設すると共に、 第2の断熱層の断熱部材の真空断熱パネルは第1の断熱
    層の断熱部材の真空断熱パネルに対して断面方向の配設
    位置をずらせて積層されてなる断熱部材。
  4. 【請求項4】 第1の断熱層の補強部材は第2の断熱層
    に内装される真空断熱パネルに対向する位置に配設さ
    れ、第2の断熱層の補強部材は第1の断熱層に内装され
    る真空断熱パネルに対向する位置に配設される請求項3
    記載の断熱部材。
  5. 【請求項5】 外板と、内板と、外板と、内板との間に
    配設される断熱部材とを備えた断熱壁構造において、 断熱部材は、請求項1ないし4のいずれかに記載の断熱
    部材である断熱壁構造。
  6. 【請求項6】 断熱部材の補強部材は外板、あるいは内
    板に配設してなる請求項5記載の断熱壁構造。
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