JP2007327284A - 木造建築の断熱壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱効果に優れ、冬場の結露はもちろんのこと、夏場の逆転結露も防止できて、木造建築物の寿命を延ばすことができるようにする。
【解決手段】柱1間や間柱2間や梁間の空間に充填される繊維系断熱材4の室内側に、断熱性能および透湿抵抗の高い板状断熱材3をもってきて、前記空間の室内側を気密に塞ぐとともに、繊維系断熱材4の屋外側にこの繊維系断熱材4を覆う防風・透湿シート5を配置して、繊維系断熱材4内の冬場の結露はもちろんのこと、夏場の逆転結露も防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、断熱性能に優れ、壁等の内部結露を防止できる木造建築の断熱壁構造に関する。
従来より、省エネ対策として木造建築(主に住宅)においても断熱壁構造が採用されている。木造建築における断熱方式としては、外張り断熱と充填断熱と複合断熱(外張り断熱+充填断熱)の3つの方式が知られている。
外張り断熱は、外壁材裏面に断熱ボードを張着したり、合板や、板状の断熱材でテーピングして断熱し、気密をとるものである。
充填断熱は、部屋の周り、つまり柱間や間柱間の空間(壁の中)、梁間の空間(天井の上や床の下)に、グラスウールなどの繊維系断熱材を充填(施工)することで断熱層を形成し、断熱層の室内側には防湿・気密シートを張ることで気密をとり、また断熱層の屋外側には透湿層を形成することで、断熱層内の湿気を屋外に排出できるようにしたものである(例えば特許文献1)。
複合断熱は、部屋の周り、つまり柱間や間柱間の空間(壁の中)、梁間の空間(天井の上や床の下)に、グラスウールなどの繊維系断熱材を充填(施工)し、繊維系断熱材の室内側には防湿・気密シートを張り、繊維系断熱材の屋外側には板状断熱材を張り、更に板状断熱材の屋外側に外部仕上げ材を張り(例えば特許文献2)、又は板状断熱材の屋外側に通気層を介して外部仕上げ材を張ることで(例えば特許文献3)、断熱しかつ気密をとるものである。
特開平11−172800号公報(図11) 特開2005−120799号公報(図1、図2) 特開2003−41678号公報(図1)
現在の木造建築では、新築で外張り断熱が30%ぐらい、充填断熱が60%ぐらい、その他(複合断熱など)が10%ぐらい、の比率で実施されている。つまり、住宅においては、現在、外張り断熱と充填断熱が主流となっている。その中で、外張り断熱は、外壁材の重みがあるため、50mm以上の断熱層形成が難しいとされている。この断熱層の厚みの制限は、断熱性能に影響する。また、外張り断熱においては、一重(1枚張り)にすると経年変化により劣化し気密が保てなくなる問題もある。この問題は、外張り断熱を二重構造にすることで解決し得るが、その場合には既述した厚み制限の問題が浮上する。
一方、充填断熱や複合断熱のように、部屋の周りに繊維系断熱材を充填するものにおいては、繊維系断熱材内に結露が発生する問題が存在する。すなわち、冬期においては、室内の湿気は防湿・気密シートに遮られて、屋外側(繊維系断熱材内)に移動することがなく、よって冷却されることによる繊維系断熱材内での結露は生じない。
しかし、夏の高温多湿期における冷房使用時に、防湿・気密シートは室温と同等の温度に冷却される。このため、繊維系断熱材内の湿気が冷却され、結露を生じる(以下、これを夏場の逆転結露という)。この結露は、繊維系断熱材内でカビを発生させ、構造体を腐らせ、木造建築物の寿命を縮める要因となる。
本発明の技術的課題は、断熱効果に優れ、冬場の結露はもちろんのこと、夏場の逆転結露も防止できて、木造建築物の寿命を延ばすことができるようにすることにある。
本発明に係る木造建築の断熱壁構造は、柱間や間柱間や梁間の空間の室内側を気密に塞ぐ板状断熱材と、前記空間に充填されて板状断熱材の屋外側に配置された繊維系断熱材と、繊維系断熱材の屋外側に配置されてこの繊維系断熱材を覆う防風・透湿シートと、を備えるものである。
本発明に係る木造建築の断熱壁構造においては、繊維系断熱材の室内側に、断熱性能および透湿抵抗の高い板状断熱材をもってきたので、室温や室内の湿気が板状断熱材によって遮断され繊維系断熱材に伝わることがない。このため、冬場の結露はもちろんのこと、夏場の逆転結露も防止することができ、繊維系断熱材内でのカビの発生を防ぎ、木造建築物の寿命を延ばすことができる。
実施の形態1.
以下、図示実施形態により本発明を説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る木造建築の断熱壁構造を導入した住宅の壁の一角部を示す横断面図である。
本実施形態の木造建築の断熱壁構造は、基本的に、柱1間や間柱2間や図示しない梁間の空間(以下、主に壁内空間を例に挙げて説明する)の室内側を気密に塞ぐプラスチック系板状断熱材(以下、単に板状断熱材という)3と、壁内空間に充填されて板状断熱材3の屋外側に配置されたグラスウール24Kやロックウールからなる繊維系断熱材4と、繊維系断熱材4の屋外側に配置されてこれを覆う防風・透湿シート5とから構成され、壁の中の湿気を防風・透湿シート5を通して外部に排出できるようになっている。
これを更に詳述すると、板状断熱材3は、重畳されて間に挟んだ気密テープ(両面テープ)6により互いに接着された二重板状のプラスチック系断熱材3a,3bから構成されており、これによって気密の確保が容易となっている。
また、天井や壁においては、板状断熱材3の室内側に所定ピッチで内装用下地材7が配置され、内装用下地材7の室内側にプラスターボード(またはそれに代わる内装材)8が取り付けられていて、各内装用下地材7の間に空気層9が形成されている。この空気層9は、電気配線や配管するスペースとして、さらには空調設備の風路として利用することができるようになっている。
また、壁においては、防風・透湿シート5の屋外側に所定ピッチで外装用下地材11が配置され、外装用下地材11の屋外側に外壁材12が取り付けられていて、各外装用下地材11の間に空気層13が形成されている。この空気層13の存在により、壁の中の湿気の防風・透湿シート5を通しての外部への排出を促進することができる。
このように、本実施形態の木造建築の断熱壁構造においては、繊維系断熱材4の室内側に、断熱性能および透湿抵抗の高いプラスチック系の板状断熱材3をもってきたので、室温や室内の湿気が板状断熱材3によって遮断され繊維系断熱材4に伝わることがない。このため、冬場の結露はもちろんのこと、夏場の逆転結露も防止することができ、繊維系断熱材4内でのカビの発生を防ぐことができ、木造建築物の寿命を延ばすことができる。
実施の形態2.
図2は本発明の実施の形態2に係る木造建築の断熱壁構造を導入した住宅の壁の一角部を示す横断面図であり、図中、前述の実施の形態1のものと同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態の木造建築の断熱壁構造は、前述のグラスウール24Kを充填した繊維系断熱材4を第1の繊維系断熱材4aとし、更にこの第1の繊維系断熱材4aの屋外側にグラスウール32Kを充填して第2の繊維系断熱材4bを形成し、内断熱に断熱性能および透湿抵抗の高いプラスチック系の板状断熱材3、軸間(柱1間や間柱2間や図示しない梁間の空間)に第1の繊維系断熱材4a、外断熱に第2の繊維系断熱材4bが配置される3重の複合断熱構造としたものである。それ以外の構成は前述の実施の形態1のものと同様である。
このように、本実施形態の木造建築の断熱壁構造においては、3重の複合断熱構造とするとともに、内断熱に断熱性能および透湿抵抗の高いプラスチック系の板状断熱材3をもってきているので、より断熱性能を高めることができ、冬場の結露はもちろんのこと、夏場の逆転結露も確実に防止することができ、繊維系断熱材4a,4b内でのカビの発生を防ぐことができて、木造建築物の寿命を延ばすことができる。
なお前述の各実施の形態では、本発明を壁に適用した例を挙げて説明したが、天井の上や床の下の断熱構造にも本発明を適用できることは言うまでもない。
本発明の実施の形態1に係る木造建築の断熱壁構造を導入した住宅の壁の一角部を示す横断面図である。 本発明の実施の形態2に係る木造建築の断熱壁構造を導入した住宅の壁の一角部を示す横断面図である。
符号の説明
1 柱、2 間柱、3 板状断熱材、3a,3b プラスチック系断熱材、4 繊維系断熱材、4a 第1の繊維系断熱材、4b 第2の繊維系断熱材、5 防風・透湿シート、6 気密テープ、7 内装用下地材、8 プラスターボード、9 空気層、11 外装用下地材、12 外壁材、13 空気層。

Claims (5)

  1. 柱間や間柱間や梁間の空間の室内側を気密に塞ぐ板状断熱材と、
    前記空間に充填されて前記板状断熱材の屋外側に配置された繊維系断熱材と、
    前記繊維系断熱材の屋外側に配置されて該繊維系断熱材を覆う防風・透湿シートと、
    を備えることを特徴とする木造建築の断熱壁構造。
  2. 柱間や間柱間や梁間の空間の室内側を気密に塞ぐ板状断熱材と、
    前記空間に充填されて前記板状断熱材の屋外側に配置された第1の繊維系断熱材と、
    前記第1の繊維系断熱材の屋外側に配置されて該第1の繊維系断熱材を覆う第2の繊維系断熱材と、
    前記第2の繊維系断熱材の屋外側に配置されて該第2の繊維系断熱材を覆う防風・透湿シートと、
    を備えることを特徴とする木造建築の断熱壁構造。
  3. 前記板状断熱材は、重畳されて間に挟んだ気密テープにより互いに接着された二重板状のプラスチック系断熱材から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の木造建築の断熱壁構造。
  4. 前記板状断熱材の室内側に所定ピッチで内装用下地材を配置するとともに、これら内装用下地材の間に空気層が形成されるように、該内装用下地材の室内側にプラスターボードまたはそれに代わる内装材を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の木造建築の断熱壁構造。
  5. 前記防風・透湿シートの屋外側に所定ピッチで外装用下地材を配置するとともに、これら外装用下地材の間に空気層が形成されるように、該外装用下地材の屋外側に外壁材を配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の木造建築の断熱壁構造。
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