JP2000297981A - 断熱壁部材、およびその製造方法 - Google Patents
断熱壁部材、およびその製造方法Info
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Abstract
置に設置すると共に、部材表面にヒケの発生をなくすこ
とにより断熱性能の低下を防止し、生産効率を向上させ
ることを目的とする。 【解決手段】 断熱壁部材50は、第1の板51Aと、
プラスチックフォ−ムよりなる規定の厚さ寸法を有する
第1の板状断熱材53Aと、その上に配設される真空断
熱部材60と、プラスチックフォ−ムよりなる規定の厚
さ寸法を有する第2の板状断熱材53Bと、第2の板5
1Bとの積層体と、第1の板51Aと第2の板51Bと
の間の第1の板状断熱材53、真空断熱部材60、第2
の板状断熱材51Bで囲まれる部分に配設される第1の
充填スラブ材55Aと第2の充填スラブ材55Bで構成
され、第1の充填スラブ材55Aと第2の充填スラブ材
55Bで真空断熱部材60のシ−ル部65を挾持する構
成を具備する。
Description
車両やコンテナ等の輸送用断熱庫に用いられる真空断熱
パネル(部材)を内包する壁部材に関する。
などのボディー15の断熱壁13は、下記の構造を採用
していた。 a 発泡ウレタンフォームや発泡スチレンフォーム等の
スラブ131(既に発泡させて、板状に加工したもの)
をフラットな板状のアルミ展伸材或いはFRP製、スチー
ル製の内外板13a、13bに接着剤13cで接合した
サンドイッチパネル13A。 b 或いは、図16に示す、同様の内外板13a、13
bの間に独立発泡のウレタン樹脂を注入発泡133さ
せ、ウレタン自己粘着力により内外板を接合したパネル
13B。 通常、断熱壁13で構成されたボデイ15は、上記aま
たはbに記載の構造を有するパネル13A,13Bを、
天井、床、側壁前壁、リアードア等の六面体の構成部品
として箱形状に組み立てられている。
ては、庫(ボデイ)内の容積拡大がある。庫内の容積を
拡大させるということは、横幅・高さ方向に寸法を大き
くすることである。しかし、庫の外枠寸法は、法規によ
り規制されている。したがって、庫の外枠寸法を規制寸
法として庫内寸法の拡大を実行するためには、壁部材
(断熱材)の薄肉化が必要となる。ここで、断熱性能を
現状同等として壁の薄肉化を行おうとすると、壁部材の
断熱性の向上が不可欠となる。壁部材の断熱性向上の手
段としては、現在の発泡プラスチックフォームより熱伝
導率の低い真空断熱パネルの採用が考えられる。
す。
ォームを真空断熱材に置き換えて断熱材の厚さを試算す
ると、同一の断熱性を要求したとき、壁厚さは約1/4
に薄肉化が可能となる。このように、真空断熱部材によ
り壁部材の薄肉化に伴う庫内容積の拡大と軽量化が図れ
る。また、壁部材の厚さを変更せずに真空断熱材を使用
すると、約4倍の断熱性の向上が可能であり、燃費の向
上も期待できる。
た壁部材は、家電冷蔵庫の一部に既に採用されている。
家電冷蔵庫で使用されている真空断熱パネルを用いた壁
構造を図14を参照して説明する。家電冷蔵庫20にお
いて、室内の温度を4〜5℃、あるいは、−18℃に保
持しなければならない冷蔵室21、冷凍室22、野菜室
23の外壁24には、真空断熱パネル25が内包されて
いる。真空断熱パネル25は連続発泡のウレタンフォー
ム25aをアルミラミネートフィルム製の袋25bに入
れ、真空で密閉(シール)25cしている。この冷蔵庫
の外壁24の構造は、フラットなスチールの外板24a
と、真空成形等で作られたABS樹脂等の三次元的に変化
した成形品である内板24bとの間に、真空断熱パネル
25を配置している。真空断熱パネル25は外板24a
にホットメルト系接着剤や両面テープで固定され、真空
断熱パネル25と内板24b及び外板24aとの空間に
は独立発泡のウレタンフォーム24cを注入して発泡さ
せて形成されている。
b、アルミラミネートフィルム25bと独立発泡のウレ
タンフォーム24cの接合は、ウレタンフォームの自己
接着性により強固なものとなっている。このため、家電
用冷蔵庫においては、リベット等の留め具を用いた接合
が必要ない。この真空断熱パネルに関しては、例えば特
公昭61−17263号公報、特公平1−46759号
公報、特公平3−23825号公報等に開示されてい
る。
とは異なった使用環境、製作方法を取る輸送用断熱庫に
真空断熱パネルを使用した場合の問題を解決することを
目的とする。 <家電用冷蔵庫と輸送用断熱庫との使用環境、および製
作方法の違い> 1)輸送用断熱庫は、輸送時、悪路走行の振動や縁石乗
り上げ等により断熱庫は振動、変形し、壁に曲げ、捻じ
りの負荷が加わる。このとき、従来の技術の項で説明し
た家電冷蔵庫の壁構造のように、真空断熱パネルが外板
に接着された構造においては、上記のような負荷が壁に
加わるとその応力が直接真空断熱パネルに伝わり、フィ
ルム強度が耐え切れずに破れる可能性がある。フイルム
が破断すると真空状態が保持できず、真空断熱パネルの
断熱性が低下してしまう。したがって、輸送用断熱庫の
壁構造部材として真空断熱パネルを用いる場合には、壁
に曲げ、捻じり等の負荷が加わった場合であっても、真
空断熱パネルのフィルムへの応力が小さくなる壁厚さ方
向の中央部分に設置する必要がある。
下ろしには、フォークリフトを使用する。そのとき、フ
ォークリフトの爪で断熱壁を突く可能性がある。また、
庫外の障害物が壁に当たり外板側に傷等がつく恐れもあ
る。真空断熱パネルを内外板に近い部位に設置した断熱
壁においては、損傷を受けると、フィルムに穴があき真
空断熱パネルの断熱性が低下してしまう。したがって、
輸送用断熱庫の壁構造部材として真空断熱パネルを用い
る場合には、庫内外からの損傷を避けるため、真空断熱
パネルは壁厚さ方向の中央に設置する必要がある。
部品やレール、アングルが留め具(リベット)で取り付
けられている。リベットとしては、プルステム式リベッ
トが通常断熱庫には使用されている。その他にもソリッ
ド、フルチューブラ、セミチューブラ、スプリット、コ
ンプレッション、ブラインドリベット等もある。
を説明する。……図12、図13参照 輸送用断熱庫15の内壁130a,外壁130bにはリ
ブ16、ドアフレイム17等が取り付けられている。リ
ブ16の取付方法を説明する。まず、ドリルで内板13
0a(または外板130b)を通して下穴130cをあ
ける。その後リベット18を挿入しリベッターでリベッ
トを引張り固定する。サンドイッチパネル場合は何ら問
題ないが、内外板130a、130bの間に真空断熱パ
ネル25を配設した場合は、ドリルの下穴加工及びリベ
ットを穴の奥まで挿入する際に、フィルム25bに傷、
穴等を開ける可能性がある。
トッパーをつけて下穴加工を行っているが、ストッパー
配設寸法は各メーカーにより異なっておりドリルの下穴
の深さは一概に規定できない。例えば、この種壁部材に
おいては、下穴深さが約15mmで止まるストッパーを
ドリルにつけている場合がある。逆に言うと、15mm
程度の下穴が空いていないと、リベットが取り付けられ
ないのである。そのため、真空断熱材は内外板各々から
の距離を約15mm+αとして、壁部材の板厚中央内部
に設置する必要がある。通常寸法αは下穴加工であれば
約10mmくらいが安全とされている。
る部品としては下記のものがあるが、取付方法、および
取付に係る問題点はリブと同様である。 ・車移動時の振動、発進、停止等により庫内の荷物の動
きを防止するためのラッシングベルトを固定するラッシ
ングレール(内側のみ) ・車移動時の振動、発進、停止等により庫内の荷物が側
壁に直接当たらないようにするための、パレテナガイド
(内側のみ) ・また、冷却する断熱庫において、冷気の庫内拡散を促
進するためのエアリブ(内側のみ) ・各壁同士の接合のために、コーナー部の外側に取り付
けるレール、および内側に取り付けるアングル(内外両
側)。
らの距離を設定して設置する従来技術として、下記のも
のがある。 1)実開平4−68989号公報:真空断熱パネル単体
を平坦パネル形状の金型内に設置して、その周りにウレ
タンフォームを注入して真空断熱パネルの外側を覆った
ユニットを作る。そのユニットを内外板の間に設置する
構成が開示されている。この場合、注入用の金型内に設
置した真空断熱パネルは、ウレタンの発泡圧力で金型内
を自由勝手に移動してしまい、壁厚さ方向での規定され
た位置に固定することが困難であった。 2)特公平2−9272号公報:内板または外板にウレ
タンフォームを吹き付け、ゲル化・発泡途中に真空断熱
パネルをそのウレタンに貼り付ける方法が開示されてい
る。開示されている技術は、吹き付けたフォームの発泡
状況にばらつきが大きく、内板または外板から規定され
た寸法位置に真空断熱パネルを固定することが困難であ
った。
3−38628号公報:内外板に変形可能なスポンジや
可塑性樹脂を張りつけ、その上に真空断熱パネルを設置
し、その周りにウレタンフォームを注入して真空パネル
の外側を被覆する構成が開示されている。しかし、変形
可能なスポンジや可塑性樹脂は、ウレタンフォームの発
泡圧力で変形してしまうので、この場合も内外板から規
定された寸法位置に真空断熱パネルを固定することが困
難であった。 4)特開平3−233285号公報,特開平8−144
84号公報,特開平8−14486号公報:固定治具に
より真空断熱パネルを壁厚さ方向の任意位置に固定する
構成が開示されている。この構成は固定治具自身の熱伝
導率が高いため、ヒートブリッジが発生し充分な断熱性
を確保することが困難であった。
材)を内外板から規定の寸法の位置に、例えば壁部材の
厚さ方向の中央付近に設置した壁構造とすることによ
り、真空断熱パネルの断熱性を損なうことの無い車両断
熱庫の壁構造を提案した。この提案した構成は、図11
に示すように、所定の板厚を有するスラブ材33を接着
固定した内板31と外板35とで真空断熱部材60を挾
持させ、スラブ材33と真空断熱部材60に囲まれた空
間部分にウレタンフォーム原液を注入して、空間部内で
ウレタンフォームが発泡して発泡ウレタンフォーム37
が充填されるものである。
フォームが発泡時、約60℃位に自己発熱する。その
後、室温に冷えると、発泡ウレタンフォーム37は体積
が収縮してヒケ40が発生することがあった。壁部材3
0の表面にヒケ40が発生すると、外観品質上見栄えが
悪く、また、箱状の庫に組み立てた場合、各面のあわせ
部に隙間が開くところができ、断熱性能の低下の原因と
もなってしまった。また、図10に示すようなサンドイ
ッチパネル13Aを加圧接着で形成する場合、加圧プレ
ス下板100と加圧プレス上板110との間に、複数の
パネルを重ねて、一度に加圧を実行することにより、複
数枚のサンドイッチパネル13Aが一度に製造されてい
た。しかし、図9に示すような壁部材30を構成する場
合、両脇を注入ウレタンフォームのはみ出し防止ブロッ
ク150が必要であると同時に、注入ウレタンの発泡時
の発泡圧力をプレス上下板100,110で押さえなけ
ればならない。しかし、ウレタン発泡圧力が大きいた
め、何枚もの発泡体を注入発泡させると、上下板で押さ
え切れなくなってしまう。このように、この図11に示
す壁部材30を構成するためには加圧プレス器には一枚
の壁部材しかいれられず、生産効率が低い製造方法とな
ってしまった。
の中央部分に配置できると共に、部材表面にヒケの発生
をなくすことにより断熱性能の低下を防止し、生産効率
を向上させることを目的とするものである。
内包する断熱壁部材は、第1の板と、第1の板上に配設
される非発泡性プラスチックフォームにより所定の厚さ
寸法に構成される第1の板状断熱材と、第1の板状断熱
材上に配設される真空断熱部材と、真空断熱部材の上に
配設される非発泡性プラスチックフォームにより所定の
厚さ寸法に構成される第2の板状断熱材と、第2の板状
断熱材の上に配設される第2の板と、第1の板と第2の
板との間の第1の板状断熱材、真空断熱部材、第2の板
状断熱材で囲まれる部分に配設される非発泡性プラスチ
ックフォームにより構成され、真空断熱部材のシール部
を保持する充填断熱材とを具備する。
りなる第1の板状断熱材を取り付けた第1の板と、断熱
材よりなる第2の板状断熱材を取り付けた第2の板と、
第1の板状断熱材と第2の板状断熱材の間に配設され、
真空断熱部材と真空断熱部材のシール部を保持するシー
ル保持手段を有するシール保持部よりなる真空断熱部材
ユニットを備えている。そして、第1の板状断熱材と第
2の板状断熱材の板厚を所定の厚さとする、あるいは、
第1の板状断熱材、第2の板状断熱材、およびシール保
持部は非発泡性プラスチックフォームにより構成される
構成を有する。また、真空断熱部材ユニットのシール保
持部のシール保持手段は、第1のシール保持部と第2の
シール保持部とによる挾持、またはシール保持部に凹設
するシール部を挿入可能な凹部である。
と、第2の板と、第1の板と第2の板の間に配設される
第1の収納部と第2の収納部に嵌合収納される真空断熱
部材ユニットを備え、第1の板と第1の収納部の嵌合部
底部まで距離、および第2の板と第2の収納部の嵌合部
底部までの距離は、所定の寸法(留め具の下穴の深さ寸
法に余裕分を加えた寸法)を有している構成を備えてい
る。
材の製造方法は、第1の板上に非発泡性プラスチックフ
ォームよりなる板状断熱材を接着固定する第1の板状断
熱材配設工程と、第1の板状断熱材上に真空断熱部材
と、非発泡性プラスチックフォームよりなり、隣接する
真空断熱部材のシール部を挾持する第1の充填断熱部材
と第2の充填断熱部材を有する充填断熱部材を真空断熱
部材のシール部を挾持しながら配設する真空断熱部材配
設工程と、真空断熱部材の上に非発泡性プラスチックフ
ォームよりなる板状断熱材を接着固定した第2の板を配
設する加圧工程を備え、第1の板、第2の板に接着固定
する板状断熱材は所定の厚さ寸法を有している構成を具
備する。
は、第1の板上に所定厚の非発泡性プラスチックフォー
ムよりなる板状断熱材を接着固定する第1の板状断熱材
配設工程と、第2の板上に所定厚の非発泡性プラスチッ
クフォームよりなる板状断熱材を接着固定する第2の板
状断熱材配設工程と、真空断熱部材とシール部を保持す
るシール保持部とにより真空断熱部材ユニットを形成す
るユニット形成工程と、真空断熱部材ユニットを板状断
熱部材を接着固定する第1の板と、第2の板で挾持、接
着する加圧工程とを有する。真空断熱部材のシール部の
シール保持部は第1の保持部と第2の保持部を有し、シ
ール部を挾持して真空断熱部材ユニットを形成する、あ
るいは、シール部保持可能な凹部を有し、ユニット形成
工程において保持部の凹部にシールを挿入することによ
り真空断熱部材ユニットを形成する構成を有する。
は、真空断熱部材を真空断熱部材を嵌合する嵌合部を有
する第1の収納部と第2の収納部よりなる断熱収納部内
に収容してユニット化するユニット形成工程と、真空断
熱部材ユニットを第1の板と第2の板とで挾持して固定
する加圧工程とを備えている。第1の板と第1の収納部
の嵌合部底面までの距離と、第2の板と第2の収納部の
嵌合部底面までの距離は所定の寸法(留め具の下穴の深
さ寸法に余裕分を加えた寸法)を有することを特徴とす
る。
説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1に係る断
熱壁部材の断面図を示す。断熱壁部材50は外板、内板
となる第1の板51A、第2の板51B、および断熱材
であるスラブ材53、真空断熱部材60より構成されて
いる。第1の板51A、第2の板51Bはアルミ製、ス
チール製、あるいはFRP製の板状体である。第1の板
51Aには断熱効果を有する板状の第1のスラブ材53
Aが、第2の板51Bには断熱効果を有する板状の第2
のスラブ材53Bが貼着されている。板状のスラブ材5
3A,Bはスチレンフォーム、ウレタンフォーム等の非
発泡性プラスチックフォームよりなり、その厚さ寸法S
は、留め具を用いる場合に凹設する下穴の寸法+余裕分
(α)以上、例えば、この実施例では下穴の寸法を15
mmとすると余裕(α)を10mmとして25mm以上
としている。
との接着剤52としては、熱可塑性接着剤(酢酸ビニル
系、アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系等)、熱硬化性接着剤(アミノ系、尿素系、
メラミン系、フェノール系、レゾルシール系、キシレン
系、フラン系、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系、
不飽和ポリエステル系等)、ホットメルト系接着剤(反
応硬化型を含む)、ゴム系接着剤、シアノアクリレート
系接着剤、合成水溶性接着剤、エマルジョン接着剤、液
状ポリマー接着剤等がある。特に、屋外の日射による温
度上昇(約80〜90℃)を考慮すると、耐熱性のある
熱硬化性のウレタン系、エポキシ系の接着剤及び反応硬
化型ホットメルト系接着剤が有効である。また、上記接
着剤の中でも溶剤を含んだ接着剤は、含有の溶剤がプラ
スチックフォームを溶解したり、接着後徐々に溶剤が飛
散し接着剥離の原因となることがあるため、無溶剤タイ
プの接着剤が好ましい。
ブ材53、第2の板51Bに接着固定した第2のスラブ
材53Bとの間に真空断熱部材60を配設する。第1、
および第2のスラブ材53A,Bと真空断熱部材60
は、接着剤62により接着されている。この場合、接着
剤としては、熱可塑性接着剤(酢酸ビニル系、アクリル
系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系
等)、熱硬化性接着剤(アミノ系、尿素系、メラミン
系、フェノール系、レゾルシール系、キシレン系、フラ
ン系、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系、不飽和ポ
リエステル系等)、ホットメルト系接着剤(反応硬化型
を含む)、ゴム系接着剤、シアノアクリレート系接着
剤、合成水溶性接着剤、エマルジョン接着剤、液状ポリ
マー接着剤等の使用が可能である。
ォームをアルミラミネートフィルム61で被覆し、シー
ル部65でシールして真空状態としている。アルミラミ
ネートフィルム61はナイロン層、アルミ(AL)を蒸
着したポリエステル樹脂層、AL箔層、ポリエチレン層
の積層体であって、ほぼ全体層厚83μmとなってい
る。アルミラミネートフィルム61内への充填物として
は、例えば、有機物系の連続発泡のウレタンフォーム及
びその他樹脂の連続発泡フォーム(ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、フェノール、ユリア、AB
S、塩化ビニル、ナイロン、エチレンー酢酸ビニル、ラ
バー等)及び無機物系の発泡パーライト、シリカバルー
ン、ガラスマイクロバルーン、シリカ、含水珪酸、珪酸
カルシウム、珪藻土、メチル化珪酸、炭酸マグネシウ
ム、珪酸アルミナ、カーボンフォーム並びに繊維状ウー
ル(グラスウール、石綿、アスベスト、セラミック繊
維、綿ウール、ポリエステルウール、シリカアルミナウ
ール等)等である。
度は、特に規定しないが、10マイナス2乗Torr程
度が真空への到達時間、及びその断熱効果から有効であ
る。また、図示していないが、真空断熱材60の内部に
ゲッター剤を配設している。このゲッター剤は真空度維
持を阻害するガスを吸着するものであって、活性炭、ゼ
オライトの吸着タイプ及び化学反応による吸着タイプの
使用が可能である。真空断熱部材60は隣接する真空断
熱部材60とは接触しないような適宜間隔をもって配設
されている。
3B、および真空断熱部材60で囲まれた部分には充填
スラブ材55を配設している。充填スラブ材55は、第
1のスラブ材53A,第2のスラブ材53Bと同じ、ス
チレンフォーム、ウレタンフォーム等の非発泡性のプラ
スチックフォームよりなり、第1の充填スラブ材55A
と、第2の充填スラブ材55Bで構成されている。第1
の充填スラブ材55A、第2の充填スラブ材55Bはそ
の高さ寸法tを真空断熱部材60の高さ寸法Tの約半分
t=T/2 に設定されており、第1、第2の充填ス
ラブ材55A,55Bを重合すると、真空断熱部材60
の高さとなる。そして、第1の充填スラブ材55Aと第
2の充填スラブ材55Bとで、真空断熱部材60のシー
ル部65を挾持し、接着固定されている。
る。 (1) 各々の板51A,Bにスラブ材53を接着す
る。板厚寸法Sをほぼ25mmとした非発泡性プラスチ
ックフォーム(スチレンフォーム、ウレタンフォーム
等)製の板状のスラブ材53を、第1、第2の板51
A,Bとの接合面のみ接着剤を介して接着する。このよ
うにしてスラブ材53Aを接着した第1の板51Aとス
ラブ材53Bを接着した第2の板51Bを形成する。…
a参照 (2) 第1のスラブ材53Aを接着した第1の板51
Aのスラブ材53A上に、真空断熱部材60と非発泡性
プラスチックフォームよりなる第1の充填スラブ材53
Aを順次接着する。第1の充填スラブ材53Aの高さ寸
法tは真空断熱部材60の高さ寸法Tの1/2となって
いるので、真空断熱部材60のシール部65が第1の充
填スラブ材53Aの上に載置される。ここで、第1の充
填スラブ材53Aの幅寸法Wは、隣接する真空断熱部材
60のシール部65が接触しない寸法(シール部65の
長さ寸法をwとすると、W≧2w)としている。…b参
照
非発泡性プラスチックフォームよりなる第2の充填スラ
ブ材55Bを載置し、第1の充填スラブ材55Aと第2
の充填スラブ材55Bとで、真空断熱部材60のシール
部61を挾持する。真空断熱部材60の高さ寸法Tの1
/2の高さ寸法tを有する第1の充填スラブ材55Aと
第2の充填スラブ材55Bを重ねることにより、この段
階で第2の充填スラブ材55Bと真空断熱部材60は同
一水平面を形成する。…c参照 (4) 第2の充填スラブ材55B、真空断熱部材60
の上に、第2の板51Bの非発泡性プラスチックフォー
ムよりなるスラブ材53B面を重ね、加圧接着する。…
d参照 真空断熱部材60の上面に接着剤を塗布して加圧接着す
る、或いは、第2の板51Bのスラブ材53の真空断熱
部材60との接着側の全面に接着剤を塗布し、真空断熱
パネル60の上に置き加圧接着する。
0は、真空断熱部材60を第1、第2(内外)の板51
A,51Bからスラブ材53の板厚、この場合は板厚S
を規定寸法(例えば25mm)に設定することにより、
壁厚さ方向の約中央付近であって、内外板(51A,5
1B)からの規定寸法(25mm)を有する位置に確実
に設置できる。また、この断熱部材50は真空断熱部材
60以外の全域に断熱スラブ材を配設しているので、熱
を伝え易い空間部が存在せず断熱良好な断熱壁部材とな
る。
の振動・変形による曲げ、捻じり等の負荷が壁部材に加
わった場合、あるいはフォークリフトの爪等による外的
な損傷を受けた場合であっても、真空断熱部材60は壁
厚さ方向の中央部分に設置されているので、フィルムへ
の応力は小さく、外傷が真空断熱部材60に達する場合
が少ない。また、真空断熱部材60を挾持するスラブ材
53A,Bの板厚Sがリベット締め用の下穴寸法以上を
有しているので、断熱庫製作時のリベット打ちも真空断
熱部材60を損傷させることなく実行できる。
る接着剤は軟らかい接着剤が好ましい。すなわち、庫完
成後の使用時に、壁部材50に負荷が加わったとしても
接着剤が変形(伸張)して対応できるので、真空断熱部
材60のアルミラミネートフィルムへの応力が軽減され
る。軟らかい接着剤としては、例えば、日本NSC株式
会社製のRTー16(商標名)等が適している。さら
に、断熱壁部材50は非発泡性のプラスチックフォーム
よりなる成形したスラブ材53、55と真空断熱部材6
0を構成メンバーとする部材であるので、原液注入後の
発泡ウレタンフォームの冷却時に発生したヒケがなく、
外観の体裁が良好となると共に、間隙がない製品組立て
が実行でき、断熱効果が向上する。また、加圧プレス作
業において、1回の加圧操作で複数枚の断熱壁部材を製
造できる。
熱壁部材、その製造方法は、真空断熱部材60を内外板
51A,Bから外力の影響を受けない位置である規定し
た寸法(リベット取り付けが可能な下穴深さ寸法+αの
寸法)に確実に設置できると共に、壁厚さ方向の中央付
近に設置されている真空断熱部材60は振動、捩じれ、
外部からの力により断熱性を損なわれることなく、確実
な断熱作用を実行する。また、全ての構成部材が成形品
であるので、ヒケのない外面体裁の良い壁部材を同時に
複数枚製造することができる。
熱部材とスラブ材をユニット化した構造、およびその製
造方法を示す。……図3、図4参照 この実施例に示す断熱壁部材70は、真空断熱部材60
のシール部65を予め非発泡性のプラスチックフォーム
よりなるスラブ材で挾持し、ユニット化させた構成とな
っている。この構成の断熱壁部材70の製造方法を説明
する。 (1) 厚さ寸法S(例えば約25mm)の非発泡性プ
ラスチックフォームよりなる第1の板状スラブ(断熱)
材53Aを接着した外板となる第1の板51Aと、厚さ
寸法S(例えば約25mm)の非発泡性プラスチックフ
ォームよりなる第2の板状スラブ(断熱)材53Bを接
着した内板となる第1の板51Bを形成する。
Uを形成する。…図4参照 真空断熱部材60にカットスラブ材77を接着固定す
る。カットスラブ材77は真空断熱部材60のシール部
65を挾持する第1のカットスラブ材77aと第2のカ
ットスラブ材77bよりなる。第1、第2のカットスラ
ブ材77a,77bは、スチレンフォーム、ウレタンフ
ォーム等の非発泡性プラスチックフォームよりなり、そ
の高さ寸法tを真空断熱部材60の高さ寸法Tの1/2
(t=T/2)、その幅寸法Wをシール部65の長さ寸
法wと等しいか、わずかに長い寸法(W≧w)とした柱
状体となっている。真空断熱部材60のシール部65を
第1のカットスラブ材77aと第2のカットスラブ材7
7bで挾持、接着固定して、真空断熱部材ユニット70
Uを形成する。……図4a,b参照 (3) 先の、第1の板51Aの第1の板状スラブ材5
1A上に、真空断熱部材ユニット70Uを並べ、接着固
定する。……図4c参照 (4) 真空断熱部材ユニット70Uの上に接着剤を介
して第2の板51Bを接着した第2のスラブ材を載置し
て、接着する。この例で示す接着剤は実施の形態1で説
明した接着剤と同様の接着剤とする。
スラブ材77aと第2のカットスラブ材77bで補強さ
れてユニット化された真空断熱部材60は、所定の厚さ
寸法を有する第1のスラブ材53A付きの第1の板51
Aと、第2のスラブ材53A付きの第2の板51Bとで
挾持され、断熱壁部材70を構成する。
ニット化の他の実施例を、図5,6に示す。この断熱壁
部材80は真空断熱部材60のシール部65を挿入させ
る穴870を凹設したカットスラブ材87を配設してい
る。カットスラブ材87はスチレンフォーム、ウレタン
フォーム等の非発泡性プラスチックフォームよりなり、
高さ寸法Tを真空断熱部材60の高さ寸法Tと同一と
し、その幅寸法Wを真空断熱部材60のシール部65の
長さ寸法wに等しいか、わずかに長い寸法(W≧w)と
した柱状体となっている。そして、カットスラブ材87
の一側面に穴870を凹設している。この穴870は高
さ寸法Tのほぼ1/2の位置に、シール部65の長さw
に凹設されている。このように構成されるカットスラブ
材87を真空断熱部材60の両側に配設する。このと
き、真空断熱部材60のシール部65をカットスラブ材
87の穴870に挿入させて接着固定させる。この実施
例に示すユニット80Uは真空断熱部材60の一側にカ
ットスラブ材87aを、他の一側にカットスラブ材87
bを配設して構成される。
熱壁部材80およびその製造方法は、真空断熱部材60
を内包する壁部材において、最も工数のかかる真空断熱
部材60のシール部65のプラスチックスラブ材による
固定作業が、事前にユニット化することにより容易とな
り、加圧プレス作業前の工数の削減、生産性の向上が達
成される。また、真空断熱部材60は内外板51A,B
から外力の影響を受けない位置、規定した寸法S(リベ
ット取り付けが可能な下穴深さ寸法+αの寸法)に確実
に設置でき、さらに、壁厚さ方向の中央付近に設置され
ている真空断熱部材60は振動、捩じれ、外部からの力
により断熱性を損なわれず、確実な断熱作用を実行す
る。
断熱部材を断熱材である成形ビーズ発泡スチレンフォー
ム体で挾持させた構成となっている。……図7,図8参
照 この断熱壁部材90は真空断熱部材60を第1の収納体
95Aと第2の収納体95Bで被覆している。第1の収
納体95A,第2の収納体95Bは中央部分に、真空断
熱部材60を嵌合させる嵌合部97を凹設している。収
納体95は高さ寸法Hを有し、嵌合部97は深さ寸法t
とし、かつ、嵌合部97の底部までの寸法Sとする。そ
して、嵌合部97の深さ寸法tは、ほぼ真空断熱部材6
0の高さ寸法Tの1/2(t≒T/2)、寸法Sは所定
の寸法、リベット取り付けが可能な下穴深さ寸法+αの
寸法、としている。すなわち、収納体95の高さ寸法H
は所定の寸法S+真空断熱部材60の高さ寸法の半分T
/2(H=S+T/2)となっている。また、幅寸法Y
は真空断熱部材60のシール部65を含めた幅寸法を寸
法yとすると、ほぼ寸法yに等しいかわずかに長い寸法
Y≧yとなっている。第1、および第2の収納体95
A,95Bは金型によりビーズ発泡スチレンから成形加
工される。
る。…図8参照 (1) 第1の収納体95Aの嵌合部97に真空断熱部
材60を嵌合させて接着する。シール部65は収納体9
5Aの上部に載置させる。…a,b参照 (2) 第1の収納体95Aの上部に第2の収納体95
Bを載置して、接着固定する。このとき、第2の収納体
95Bの嵌合部97に真空断熱部材60の露出部分を嵌
合して、ユニット90Uを形成する。 (3) ユニット90Uを第1の板51A上に並設して
固定する。そして、第2の板51Bをユニット90U上
に接着して壁部材90を完成する。この実施の形態で用
いる接着剤は実施の形態1の接着剤と同様である。
を第1、第2の収納体95の嵌合部97内に収納させる
ことによりユニット90Uを形成でき、ユニットの形成
が容易となる。また、真空断熱部材60の位置規制をな
すスラブ材が不必要となり、断熱壁部材90の部品点数
の削減、および生産効率の向上が図れる。さらに、収納
体95は真空断熱部材60を第1の板51A、および第
2の板51Bから規定した寸法S(リベット取り付けが
可能な下穴深さ寸法+αの寸法)の位置に確実に設置で
き、さらに、壁厚さ方向の中央付近に設置されている真
空断熱部材60は振動、捩じれ、外部からの力により断
熱性を損なわれず、確実な断熱作用を実行する。
材は、 1) 車両断熱庫の壁部材としたとき、輸送時の悪路走
行や縁石乗り上げ等による庫の大きな変形、曲げ・捻じ
りの負荷が壁部材に加わっても、その応力が真空断熱部
材に伝わらずフィルムが破れる可能性がない。 2) 断熱壁部材に庫内外からの損傷(フォークリフト
の爪、庫外の障害物が壁に当たった傷等)があっても、
真空断熱部材が損傷を受ける可能性がない。 3) 庫の内外面への部品(ラッシングレール、パレテ
ナガイド、エアリブ等)やレール、アングルのリベット
(通常フルステム式)取り付け時に、ドリルの下穴加工
(深さ約15mm)及びリベットを穴の奥まで挿入され
ても真空断熱部材のフィルムに傷、穴等を空ける可能性
が無く、断熱性を損なうことがない。 4) 注入プラスチックフォームのヒケによる外観品質
の低下がなく、製品組立て時の組立て性が向上し、断熱
性の向上が図られる。 5) プラスチックフォームスラブと真空断熱部材との
接着構造であるから、1回の加圧プレス工程で複数枚の
断熱壁部材を成形でき、生産効率の向上が図られる。
真空断熱部材を内外板から規定の寸法の位置に配設する
ことができると共に、プラスチックフォームスラブと真
空断熱部材との接着による断熱壁部材の製造であるか
ら、1回の加圧プレス工程で複数枚の断熱壁部材を成形
でき、生産効率の向上が図られる。
図。
図。
図。
Claims (13)
- 【請求項1】 真空断熱部材を内包する断熱壁部材にお
いて、 第1の板と、第1の板上に配設される断熱材よりなる第
1の板状断熱材と、第1の板状断熱材上に配設される真
空断熱部材と、真空断熱部材の上に配設される断熱材よ
りなる第2の板状断熱材と、第2の板状断熱材の上に配
設される第2の板と、第1の板と第2の板との間の第1
の板状断熱材、真空断熱部材、第2の板状断熱材で囲ま
れる部分に配設される断熱材よりなる充填断熱材と、を
備え、 第1の板状断熱材と第2の板状断熱材の板厚は所定の厚
さ寸法を有すると共に、第1の板状断熱材、第2の板状
断熱材、および充填断熱材は非発泡性プラスチックフォ
ームにより構成され、真空断熱部材のシール部は充填断
熱材に保持されていることを特徴とする断熱壁部材。 - 【請求項2】 充填断熱材は第1の充填断熱材と第2の
充填断熱材とを有し、真空断熱部材のシール部は第1の
充填断熱材と第2の充填断熱材とに挾持されてなる請求
項1記載の断熱壁部材。 - 【請求項3】 真空断熱部材を内包する断熱壁部材にお
いて、 断熱材よりなる第1の板状断熱材を取り付けた第1の板
と、断熱材よりなる第2の板状断熱材を取り付けた第2
の板と、第1の板状断熱材と第2の板状断熱材の間に配
設される真空断熱部材ユニットを備え、 真空断熱部材ユニットは真空断熱部材と、真空断熱部材
のシール部を保持するシール保持部よりなり、第1の板
状断熱材と第2の板状断熱材の板厚は所定の厚さ寸法を
有し、第1の板状断熱材、第2の板状断熱材、およびシ
ール保持部は非発泡性プラスチックフォームにより構成
されると共に、シール保持部は真空断部材のシール部を
保持する保持手段を備えていることを特徴とする断熱壁
部材。 - 【請求項4】 真空断熱部材ユニットのシール保持部の
シール保持手段は、第1のシール保持部と第2のシール
保持部とによる挾持である請求項3記載の断熱壁部材。 - 【請求項5】 真空断熱部材ユニットのシール保持部の
シール保持手段は、シール保持部に凹設するシール部を
挿入可能な凹部である請求項3記載の断熱壁部材。 - 【請求項6】 真空断熱部材を内包する断熱壁部材にお
いて、 第1の板と、第2の板と、第1の板と第2の板の間に配
設される真空断熱部材ユニットを備え、 真空断熱部材ユニットは真空断熱部材を嵌合する嵌合部
を備える第1の収納部と第2の収納部を備え、第1の板
と第1の収納部の嵌合部底部まで距離、および第2の板
と第2の収納部の嵌合部底部までの距離は、所定の寸法
を有していることを特徴とする断熱壁部材。 - 【請求項7】 所定の寸法は留め具の下穴の深さ寸法に
余裕分を加えた寸法である請求項1または3、6のいず
れかの1項に記載の断熱壁部材。 - 【請求項8】 真空断熱部材を内包する断熱壁部材の製
造方法において、 第1の板上に非発泡性プラスチックフォームよりなる板
状断熱材を接着固定する第1の板状断熱材配設工程と、
第1の板状断熱材上に非発泡性プラスチックフォームよ
りなる充填断熱部材と、真空断熱部材を順次配設する真
空断熱部材配設工程と、真空断熱部材の上に非発泡性プ
ラスチックフォームよりなる板状断熱材を接着固定した
第2の板を配設する真空断部材の加圧工程、を備え、 充填断熱部材は、隣接する真空断熱部材のシール部を挾
持する第1の充填断熱部材と第2の充填断熱部材を有
し、真空断熱部材配設工程において、第1の充填断熱部
材と第2の充填断熱部材で隣接する真空断熱部材のシー
ル部を挾持すると共に、第1の板、第2の板に接着固定
する板状断熱材は所定の厚さ寸法を有していることを特
徴とする断熱壁部材の製造方法。 - 【請求項9】 真空断熱部材を内包する断熱壁部材の製
造方法において、 第1の板上に非発泡性プラスチックフォームよりなる板
状断熱材を接着固定する第1の板状断熱材配設工程と、
第2の板上に非発泡性プラスチックフォームよりなる板
状断熱材を接着固定する第2の板状断熱材配設工程と、
真空断熱部材とシール部を保持するシール保持部とによ
り真空断熱部材ユニットを形成するユニット形成工程
と、真空断熱部材ユニットを板状断熱部材を接着固定す
る第1の板と、第2の板で挾持、接着する加圧工程とを
有し、 第1の板、および第2の板に接着固定する板状断熱材は
所定の厚さ寸法を有していることを特徴とする断熱壁部
材の製造方法。 - 【請求項10】 前記真空断熱部材のシール部のシール
保持部は第1の保持部と第2の保持部を有し、シール部
を挾持して真空断熱部材ユニットを形成する請求項9記
載の断熱壁部材の製造方法。 - 【請求項11】 前記真空断熱部材のシール部のシール
保持部はシール部保持可能な凹部を有し、ユニット形成
工程において保持部の凹部にシールを挿入することによ
り真空断熱部材ユニットを形成する請求項9記載の断熱
壁部材の製造方法。 - 【請求項12】 真空断熱部材を内包する断熱壁部材の
製造方法において、 真空断熱部材を断熱収納部内に収容してユニット化する
ユニット形成工程と、真空断熱部材ユニットを第1の板
と第2の板とで挾持して固定する加圧工程と、を備え、 前記真空断熱部材を収容する断熱収納材は、真空断熱部
材を嵌合する嵌合部を有する第1の収納部と第2の収納
部よりなり、ユニット形成工程において、真空断熱部材
は第1の収納部の嵌合部と第2の収納部の嵌合部に収容
されて第1の収納部と第2の収納部に挾持されると共
に、第1の板と第1の収納部の嵌合部底面までの距離
と、第2の板と第2の収納部の嵌合部底面までの距離は
所定の寸法を有することを特徴とする断熱壁部材の製造
方法。 - 【請求項13】 所定の寸法は留め具の下穴の深さ寸法
に余裕分を加えた寸法を有する請求項8、または、9,
12のいずれかの1項に記載の断熱壁部材の製造方法。
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