JP3978850B2 - 断熱壁部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍車や保冷車等に搭載する移動運搬用の冷凍庫、冷蔵庫、保冷庫等の断熱壁部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
真空断熱パネルは、表1に示すように、熱伝導率が低く、断熱庫の壁材として用いることにより熱侵入量を少なくすることができるため、近年冷蔵庫の壁構造に利用され始めている(特開平6−337091号公報、特開平9−269177号公報参照)。
【表1】
【0003】
ここで、真空断熱パネルを配設した冷蔵庫の壁構造を図5に示し、構成を説明する。
真空断熱パネル30はアルミラミネートフィルム31内に連続発泡ウレタンフォーム断熱材33を挿入し、真空雰囲気中で端縁をシール35して構成されている。
このように構成される真空断熱パネル30は冷蔵庫の外板2の内側に接着剤20で取り付けられる。そして、外板2と内板3との間を注入発泡ウレタン4で埋める構造となっている。真空断熱パネル30は片面を接着剤で外板に、他の一面を発泡ウレタンに接着した状態で固定されている。ここで、符号29は高温冷媒配管を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記冷蔵庫等に用いられている構造の真空断熱パネルを配設した壁構造を、冷凍車、冷蔵車等の移動用の断熱庫に用いた場合、走行による振動や揺れによる外力により、真空断熱材(パネル)に大さな負荷が加わる。繰返すねじれ、曲げ、振動によりアルミラミネートフィルム31のシール部35には引っ張りや摩擦のストレスが発生し、シール部の破断、剥離が起こり、真空状態が維持できなくなり、断熱性能が低下する不具合が発生した。
そこで、本発明は上記した不具合を解消し、走行による振動や揺れに強い壁部材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の断熱壁部材は、真空断熱材と、真空断熱材を収納する凹部を設けた第1のブロック体と、真空断熱材を収納する凹部を設けた第2のブロック体よりなるブロック体よりなり、真空断熱材は第1のブロック体と第2のブロック体に挾持されると共に、真空断熱材の一面はいずれかのブロック体の凹部に接着固定されてなる構成を具備する。
また、真空断熱材の非接着面とブロック体の凹部との間隙に緩衝材を配設する構成を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の壁部材の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は壁部材の展開説明図、図2は壁部材の斜視図、図3は壁部材の断面図である。
壁部材50は真空断熱材60と、真空断熱材60を収容する断熱性を有するブロック体70よりなる。
真空断熱材60はアルミラミネートフィルム61内に連続発泡ウレタンフォーム断熱部63を挿入し、真空雰囲気中で端縁をシールして構成されている。
ブロック体70は合成樹脂フォームにより形成した第1のブロック体70Aと第2のブロック体70Bよりなる。
第1、第2ブロック体70A,70Bは真空断熱材60を収容する凹部71A,71Bを凹設している。
第1のブロック体70Aの凹部71Aに真空断熱材60の一面を接着剤80を介して接着固定する。
第2のブロック体70Bの凹部71Bには緩衝材90を装填する。
緩衝材90はビーズ状のプラスチックフォームや軟質の発泡材など、断熱性を有する素材で構成される緩衝体である。緩衝材90は凹部71Bに嵌合する形状をなしている。
【0007】
そして、真空断熱材60を凹部71Aに接着固定した第1のブロック体70Aと、緩衝材90を凹部71Bに装填した第2のブロック体70Bを接合する。
このとき、第1のブロック体70Aと第2のブロック体70Bは周縁突面75で接着剤80により接着されてブロック体70を形成している。
すなわち、ブロック体70内に収容されている真空断熱材60はその一面が第1のブロック体70Aの内面に接着固定され、他の面は自由端面となって、緩衝材90に接触している。
【0008】
このように壁部材50は、熱伝導率が低い真空断熱材60、および断熱機能を有する緩衝材90を断熱機能を有するブロック体70に収納させて断熱機能を有する部材を構成する。
また、ブロック体70内に収容される真空断熱材60はその一面のみがブロック体70に接着され、他の面はブロック体には非接触(自由端面)となっているので、壁部材50が振動したり、揺れてブロック体に外力が加わったとき、ブロック体に収容される真空断熱材60は緩衝材90と接触する自由端面で外力が吸収され、真空断熱材60にストレスが発生することがない。
【0009】
この構成による壁部材50を冷凍車、冷蔵車等の移動用の断熱庫の壁構造として用いたとしても、走行による振動、揺れ等により、部材内に収容される真空断熱材の真空状態が破壊されることなく、長期間真空状態が維持される。
【0010】
次に、この壁部材50を車両の断熱庫に用いた場合を説明する(図4参照)。
車両1は車体のフレーム5上に断熱荷箱100を搭載した構造となっている。
断熱荷箱100の壁構造は、外板110と内板(図示せず)との間に、壁部材50を配設している。
壁部材50は適宜サイズの真空断熱部材をブロック体に収容して構成されており、この壁部材50を複数個組み合わせ、並設して断熱荷箱100の壁構造としている。
【0011】
断熱荷箱100の壁を構成する個々の壁部材50は、2つ割りの合成樹脂フォーム(ブロック)で真空断熱部材60を挾持する構成となっており、かつ、どちらかの片側の合成樹脂ブロックと真空断熱部材60を接着し、他の合成樹脂ブロックとの間は接着せずに緩衝材を入れて、真空断熱部材に負荷がかからない構造となっているので、走行による振動、揺れ等に対しても断熱性を損なわず、長期間の使用に耐えることができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明により、移動用断熱庫の壁材として、振動や変形による負荷に耐えうる、真空断熱部材を内装する壁部材により断熱効果が高い壁部材の長期の使用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による壁部材の展開説明図。
【図2】壁部材の斜視図。
【図3】図2線A−A断面図。
【図4】壁部材を断熱庫に用いた車両の斜視図。
【図5】従来の冷蔵庫の壁構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 車両
50 壁部材
60 真空断熱部材
70 ブロック体
71A,71B 凹部
80 接着剤
90 緩衝剤
100 断熱荷箱
Claims (1)
- 真空断熱材と、真空断熱材を収容する断熱性を有するブロック体とからなる車両に搭載される移動運搬用の断熱壁部材であって、
ブロック体は真空断熱材を収納する凹部を設けた第1のブロック体と、真空断熱材を収納する凹部を設けた第2のブロック体よりなり、一方のブロック体の凹部には真空断熱材の一面が接着固定され、他方のブロック体の凹部には断熱性を有する緩衝材が装填されており、
真空断熱材を第1のブロック体と第2のブロック体で挾持して収容したとき、真空断熱部材はその一面をブロック体の凹面に接着固定され、他の一面は自由端面として緩衝材に接触し、振動・揺れにより断熱壁部材に外力が加わったとき、ブロック体に収容されている真空断熱材は緩衝材に接触する自由端面で外力を吸収するよう構成してなる断熱壁部材。
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