JP7244897B2 - 断熱箱体及びこれを備えた冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、断熱箱体及びこれを備えた冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫などに適用される断熱箱体では、内箱(内装ケース)と外箱(外装ケース)との間の空間内にウレタンの断熱材を介在させて、断熱箱体の内部と外部とを断熱している。例えば、下記特許文献1に記載の断熱箱体では、内箱と外箱との間の空間内に硬質ウレタンフォームを発泡充填させている。
特許第3549453号
しかしながら、上記断熱箱体では、上述のように、内箱と外箱との間の空間内に硬質ウレタンフォームを発泡充填させているため、ウレタンフォームを発泡充填させるための設備が必要になる。また、ウレタンフォームの充填後において、ウレタンフォームが内箱と外箱との間の空間内の全体に充填されているか否かの検査を行う必要がある。これにより、断熱箱体の製造コストが増加するという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮して、製造コストの増加を抑制できる断熱箱体及びこれを備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、開口部を有する直方体箱状の内装ケースと、前記内装ケースの外側に配置され、前記内装ケースを覆う外装ケースと、前記開口部を開閉するドアと、前記内装ケースと前記外装ケースとの間に設けられ、前記内装ケース及び前記外装ケースを支持する骨格部と、前記内装ケースと前記外装ケースとの間に設けられ、内装ケースの壁部を外側から覆う複数の断熱ボードと、を備え、複数の前記断熱ボードは、それぞれ矩形板状に形成され、隣り合う前記断熱ボードがL字状になるようにその辺同士を嵌合させて、前記内装ケースの開口方向と同一方向に開放された直方体箱状に組付けられており、前記断熱ボードの外周部には、前記辺の長手方向中間部において、前記断熱ボードの板厚方向から見て、前記断熱ボードの外側へ張出された嵌合凸部と、前記断熱ボードの外側へ開放された嵌合凹部と、の少なくとも一方が形成されており、互いに組付けられる前記断熱ボードにおいて、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部の内部に嵌合されている断熱箱体である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記骨格部は、長尺状の複数のフレーム部材によって構成されると共に、直方体枠状に形成されている断熱箱体である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記断熱ボードは、前記断熱ボードの基部を構成するベース断熱パネルと、前記ベース断熱パネルの板厚方向一方側に配置された真空断熱パネルと、前記ベース断熱パネル及び前記真空断熱パネルを厚み方向両側から覆う緩衝部材と、を含んで構成されている断熱箱体である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ベース断熱パネルには、前記真空断熱パネルの外周部と係合して前記真空断熱パネルを保持する保持部が設けられている断熱箱体である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ベース断熱パネルの外周部の各辺に形成された保持部が、前記断熱ボードの外周部に形成される前記嵌合凸部及び前記嵌合凹部の基部を構成している断熱箱体である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記断熱ボードは、一側面が前記内装ケースの壁部に貼着された真空断熱パネルと、前記真空断熱パネルの他側面に貼着された緩衝部材と、を含んで構成されている断熱箱体である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、上記構成の断熱箱体と、前記断熱箱体の内部に配置された冷却器を含んで構成され、前記断熱箱体の内部を冷却する冷凍サイクルと、を備えた冷蔵庫である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、製造コストの増加を抑制できる。
本実施の形態に係る断熱箱体が適用された冷蔵庫の縦断面図(図3の1-1線断面図)である。 図1に示される冷蔵庫の平断面図(図3の2-2線断面図)である。 本実施の形態に係る断熱箱体が適用された冷蔵庫の斜視図である。 図3に示される断熱箱体における断熱箱本体の分解斜視図である。 図4に示される断熱箱体における断熱ケースの組立状態を示す斜視図である。 図5に示される断熱ケースを構成するサイド断熱ボードを分解した分解斜視図である。 本実施の形態に係る断熱箱体の変形例を示す斜視図である。 図7に示される断熱箱本体を分解した分解斜視図である。
以下、図1~図6を用いて、本実施の形態に係る断熱箱体18が適用された冷蔵庫10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、冷蔵庫10(断熱箱体18)の上側、前側、右側(幅方向一方側)を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を示して説明するときには、特に断りのない限り、冷蔵庫10(断熱箱体18)の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。
(冷蔵庫10の全体について)
図1~図3に示されるように、冷蔵庫10は、全体として上下方向に延在された略直方体箱状に形成されている。なお、図1及び図2では、便宜上、後述するウレタン断熱パネル50のみにハッチングを施している。また、冷蔵庫10は、一例として、間接冷却方式の冷蔵庫として構成されている。すなわち、図1及び図2に示されるように、冷蔵庫10の内部には、冷凍サイクルが収容されている。具体的には、冷蔵庫10の後部に、冷却器11、圧縮機12、凝縮器(図示省略)、及び膨張器(図示省略)が設けられており、これらが、冷媒菅13を介して接続されている。
そして、圧縮機12が作動すると、冷媒が圧縮機12によって圧縮されて高温高圧になり、当該冷媒が凝縮器に送られる。凝縮器に送られた冷媒は、放熱され且つ凝縮されて、液化する。凝縮器において液化した冷媒は、膨張器で低温低圧になり、気化されて冷却器11に送られる。冷却器11内の冷媒は、冷却器11内の冷気と熱交換されて、吸熱しながら蒸発して低温のガスとなって圧縮機12に送られる。そして、この冷却サイクルを繰り返すことで、冷却器11内において熱交換された冷気が生成される。
生成された冷気は、冷蔵庫10の後部に設けられた、ファンモータ(図示省略)により駆動するファン14によって、後述する内装ケース30内を循環して内装ケース30の内部が冷却される構成になっている。
また、図3にも示されるように、冷蔵庫10は、冷蔵庫10の下端部を構成する冷却ユニット部15と、冷蔵庫10の上側部分を構成し且つ保冷部として機能する断熱箱体18と、を含んで構成されている。
(冷却ユニット部15について)
図1及び図3に示されるように、冷却ユニット部15は、上下方向に開放された略矩形筒状に形成されて、冷蔵庫10の下端部を構成している。そして、冷却ユニット部15の後側の内部に、前述した圧縮機12が収容されている。
また、冷却ユニット部15の内部には、上側へ開放された収納箱16が設けられており、収納箱16は、前後方向にスライド可能に構成されている。この収納箱16の内部は、解凍室16Aとして構成されている。これにより、収納箱16を前側へ引き出して、解凍室16Aに被解凍品を収容することで、解凍室16Aにおいて被解凍品を解凍できる構成になっている。
(断熱箱体18について)
図1~図3に示されるように、断熱箱体18は、全体として上下方向に延在された略直方体箱状に形成されて、冷却ユニット部15の上側に設置されている。また、上側から見た断熱箱体18の投影面積が、冷却ユニット部15の投影面積と略一致している。断熱箱体18は、前側へ開放された略直方体箱状の断熱箱本体19と、断熱箱本体19の開口部を開閉するドア70と、を有している。また、図4にも示されるように、断熱箱本体19は、「骨格部」としての骨格フレーム20と、内装ケース30と、断熱ケース40と、外装ケース60と、を含んで構成されている。以下、断熱箱体18の各構成について説明する。
<骨格フレーム20について>
骨格フレーム20は、断熱箱本体19の骨格を構成すると共に、全体として上下方向に延在された直方体枠状に形成されている。具体的には、骨格フレーム20は、骨格フレーム20の各辺を構成する12本のフレーム部材22を有しており、フレーム部材22は、断面L字形状で且つ長尺状のアングル鋼材によって構成されている。そして、フレーム部材22の長手方向両端部同士を接合して、骨格フレーム20が直方体枠状に形成されている。
また、骨格フレーム20の前端部の開口部は、開口挿入部20Aとして構成され、骨格フレーム20の内部は、後述する内装ケース30を収容するためのケース収容部20Bとして構成されている。さらに、骨格フレーム20の左右の側面、上下面、後面には、それぞれフレーム部材22によって囲まれた窓部20Cが形成されている。
<内装ケース30について>
内装ケース30は、樹脂材によって構成されると共に、前側へ開放された開口部30Aを有する略直方体箱状に形成されている。具体的には、内装ケース30は、前後方向を板厚方向とした「壁部」としての後壁31と、後壁31の幅方向両端部から前側へ延出された左右一対の「壁部」としての側壁32L,32Rと、後壁31の上端部から前側へ延出された「壁部」としての上壁33と、後壁31の下端部から前側へ延出された「壁部」としての下壁34と、を含んで構成されている。なお、内装ケース30は、射出成形等によって形成されて、後壁31、側壁32L,32R、上壁33、及び下壁34が一体に形成されている。そして、内装ケース30が、骨格フレーム20の開口挿入部20Aからケース収容部20B内に挿入されて、骨格フレーム20に固定されている。これにより、内装ケース30が骨格フレーム20の窓部20Cを塞いだ状態で骨格フレーム20に支持されている。
図1及び図2に示されるように、内装ケース30の内部には、後端部において、樹脂製のカバー板36が設けられている。カバー板36は、前後方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されて、図示しない位置において、内装ケース30の内周面に固定されている。これにより、内装ケース30の内部が、カバー板36によって前後に仕切られている。詳しくは、内装ケース30の内部における前側部分が、保冷室30Bとして構成され、内装ケース30の内部における後端部が、機器収容室30Cとして構成されている。
内装ケース30における機器収容室30Cの下側部分には、前述した冷却器11が配置されている。また、内装ケース30の下壁34の後端部には、左右一対のケース側挿通孔30Dが貫通形成されている。そして、冷却器11と圧縮機12とを接続する冷媒菅13が、ケース側挿通孔30D内を挿通している。また、機器収容室30Cの上端部には、前述したファン14が配置されている。さらに、カバー板36の上端部には、複数の給気孔36Aが貫通形成されており、複数の給気孔36Aは、左右方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている。また、カバー板36の下端部には、複数の排気孔36Bが貫通形成されており、複数の排気孔36Bは左右方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている。これにより、冷却器11によって生成された冷気が、ファン14によって機器収容室30C内を上昇し、給気孔36Aを通過して保冷室30B内へ流出するようになっている。また、保冷室30B内に流入された冷気は、排気孔36Bから機器収容室30C内へ流出して、ここで冷却器11によって再び冷却されるようになっている。これにより、冷気が内装ケース30内を循環するようになっている。
図4にも示されるように、内装ケース30の上壁33の外表面には、前後方向に延在された複数(本実施の形態では、5本)の補強リブ30Eが形成されており、補強リブ30Eは、上側へ開放された凹状に形成されている。また、内装ケース30の下壁34の外表面には、前後方向に延在された複数(本実施の形態では、5本)の補強リブ30Fが形成されており、補強リブ30Fは、下側へ開放された凹状に形成されている。さらに、内装ケース30の後壁31の外表面には、上下方向に延在された複数(本実施の形態では、6本)の補強リブ30Gが形成されており、補強リブ30Gは、前側へ開放された凹状に形成されている。これにより、内装ケース30のそれぞれの壁面の剛性が強化されると共に、内装ケース30全体の剛性を強化する構成になっている。
内装ケース30の左右の側壁32L,32Rには、内装ケース30の内部において棚板等を支持するための、複数(本実施の形態では、3本)の棚受け30Hがそれぞれ形成されている。棚受け30Hは、内装ケース30の幅方向内側に突出されると共に、前後方向に延在されたリブ状に形成されている。そして、棚板を棚受け30Hに載置することで、保冷室30Bが4箇所の空間に区画されるようになっている。さらに、内装ケース30の開口部には、フランジ部30Jが形成されており、フランジ部30Jは、前後方向を厚み方向として、内装ケース30の開口部30Aから内装ケース30の外側へ延出されている。
<断熱ケース40について>
図4及び図5に示されるように、断熱ケース40は、前側へ開放された略直方体箱状に形成されている。具体的には、断熱ケース40は、断熱ケース40の左右の側壁を構成する一対の「断熱ボード」としてのサイド断熱ボード41L,41Rと、断熱ケース40の上壁を構成する「断熱ボード」としてのアッパー断熱ボード42と、断熱ケース40の下壁を構成する「断熱ボード」としてのロア断熱ボード43と、断熱ケース40の後壁を構成する「断熱ボード」としてのリア断熱ボード44と、を含んで構成されている。
各断熱ボード(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44)は、それぞれ略矩形板状に形成されている。そして、直角に互いに交差する断熱ボードの辺同士を嵌合させて、断熱ケース40が、前側へ開放された略直方体箱状に組立てられている。
具体的には、各断熱ボードには、他の断熱ボードが組付けられる辺の長手方向中間部において、断熱ボードの外側へ張出された嵌合凸部45及び断熱ボードの外側へ開放された嵌合凹部46の少なくとも一方が形成されている。
より詳しくは、サイド断熱ボード41L,41Rの上辺、下辺、及び後辺の長手方向中間部には、嵌合凸部45がそれぞれ形成されている。
また、アッパー断熱ボード42の左辺、右辺、及び後辺の長手方向中間部には、嵌合凹部46がそれぞれ形成されている。
また、ロア断熱ボード43の左辺、右辺、及び後辺の長手方向中間部には、嵌合凹部46がそれぞれ形成されている。
また、リア断熱ボード44の左辺及び右辺の長手方向中間部には、嵌合凹部46がそれぞれ形成されており、リア断熱ボード44の上辺及び下辺の長手方向中間部には、嵌合凸部45がそれぞれ形成されている。
そして、互いに組付けられる断熱ボードにおいて、嵌合凸部45を嵌合凹部46内に嵌入させて、断熱ボード同士が組付けられている。
具体的には、例えば、左側のサイド断熱ボード41Lには、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44の3つの断熱ボードが組付けられる。そして、サイド断熱ボード41Lの上辺に形成された嵌合凸部45が、アッパー断熱ボード42の左辺に形成された嵌合凹部46に嵌入されて、サイド断熱ボード41Lとアッパー断熱ボード42とが組付けられている。また、サイド断熱ボード41Lの後辺に形成された嵌合凸部45が、リア断熱ボード44の左辺に形成された嵌合凹部46に嵌入されて、サイド断熱ボード41Lとリア断熱ボード44とが組付けられている。さらに、サイド断熱ボード41Lの下辺に形成された嵌合凸部45が、ロア断熱ボード43の左辺に形成された嵌合凹部46に嵌入されて、サイド断熱ボード41Lとロア断熱ボード43とが組付けられている。
また、断熱ケース40を組立てるときには、骨格フレーム20の外側において各断熱ボードを組付けるようになっている。すなわち、断熱ケース40を組立状態では、骨格フレーム20が断熱ケース40の内側に隣接して配置されて、断熱ケース40が骨格フレーム20によって支持されている。これにより、骨格フレーム20の断熱ケース40の支持状態では、骨格フレーム20の各窓部20Cが、断熱ケース40によって閉塞されて、断熱ケース40が内装ケース30の外側に近接した位置に配置されている。
次に、各断熱ボードの構造について説明する。なお、サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44の構造は、同様の構造を成しているため、以下の説明では、左側のサイド断熱ボード41Lの構造について説明し、サイド断熱ボード41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44の構造についての説明は、適宜省略する。
図6に示されるように、サイド断熱ボード41Lは、「ベース断熱パネル」としてのウレタン断熱パネル50と、真空断熱パネル52と、一対の緩衝部材54と、カバー部材56と、を含んで構成されている。そして、サイド断熱ボード41Lは、ウレタン断熱パネル50、真空断熱パネル52、緩衝部材54を積層した積層構造を成している。
ウレタン断熱パネル50は、略矩形パネル状に成形された硬質ウレタンフォームとして構成されている。ウレタン断熱パネル50の外形形状は、サイド断熱ボード41Lの外形に対応した形状に形成されている。また、ウレタン断熱パネル50の厚み寸法は、一例として15mmに設定されており、ウレタン断熱パネル50が、サイド断熱ボード41Lの基部を構成している。そして、ウレタン断熱パネル50の外周部が、主として、前述した嵌合凸部45及び嵌合凹部46を構成している。
ウレタン断熱パネル50の外周部の各辺には、後述する真空断熱パネル52を保持するための複数(本実施の形成では、4箇所)の「保持部」としての保持リブ50Aが一体に形成されており、保持リブ50Aは、右側(ウレタン断熱パネル50の板厚方向一方側であり、内装ケース30側)へ突出されると共に、ウレタン断熱パネル50の周方向に沿って延在されている。
真空断熱パネル52は、全体として左右方向を板厚方向とした略矩形パネル状に形成されている。真空断熱パネル52の外形形状は、ウレタン断熱パネル50の外形よりも小さい矩形状に形成されている。また、真空断熱パネル52の厚みが、ウレタン断熱パネル50における保持リブ50Aの突出量と一致しており、本実施の形態では、一例として10mmに設定されている。そして、真空断熱パネル52は、ウレタン断熱パネル50の板厚方向一方側に隣接して配置されており、真空断熱パネル52の外周部の各辺がウレタン断熱パネル50の保持リブ50Aに係合している。これにより、真空断熱パネル52が、ウレタン断熱パネル50によって保持されている。
真空断熱パネル52は、真空断熱パネル52の外郭を構成する中空パネル状の外装袋52Aを有している。外装袋52Aは、ガスバリア性を有するアルミ箔などによって構成されている。外装袋52Aの内部は、密閉空間とされており、密閉空間内は真空引きされて、密閉空間が、減圧状態又は真空状態に維持されている。外装袋52Aの内部には、芯材となるガラスウールやポリウレタンフォームが収容されている。
緩衝部材54は、例えば、ポリエチレンを発泡させたクッション材によって構成されて、左右方向を厚み方向としたシート状に形成されている。また、緩衝部材54の外形が、ウレタン断熱パネル50の外形と略一致している。そして、一方の緩衝部材54が、右側からウレタン断熱パネル50に貼着され、他方の緩衝部材54が、左側からウレタン断熱パネル50及び真空断熱パネル52に貼着されている。これより、サイド断熱ボード41Lは、一対の緩衝部材54によって、ウレタン断熱パネル50及び真空断熱パネル52を厚み方向に挟み込む積層構造を成している。また、緩衝部材54の厚みは、一例として3mmに設定されている。なお、後述する外装ケース60が骨格フレーム20に組付けられた状態では、外装ケース60によって緩衝部材54が厚み方向に圧縮変形するようになっている。
カバー部材56は、緩衝部材54と同様に、例えば、ポリエチレンを発泡させたクッション材によって構成されている。また、カバー部材56は、ウレタン断熱パネル50の外形形状に対応した、略矩形枠状に形成されている。そして、カバー部材56が、ウレタン断熱パネル50の外周部に貼着されて、ウレタン断熱パネル50の外周部がカバー部材56によって被覆されている。
ここで、図1に示されるように、ロア断熱ボード43では、真空断熱パネル52がロア断熱ボード43の後端部(詳しくは、内装ケース30のケース側挿通孔30Dと上下方向に対向する部分)に配置されないように、真空断熱パネル52の位置が設定されている。つまり、平面視で、真空断熱パネル52が、内装ケース30のケース側挿通孔30Dに対して前側にずれて配置されている。また、ロア断熱ボード43のウレタン断熱パネル50には、内装ケース30のケース側挿通孔30Dに対応する位置において、ボード側挿通孔50Bが貫通形成されている。これにより、内装ケース30の機器収容室30Cの内部と冷却ユニット部15の内部とが、ケース側挿通孔30D及びボード側挿通孔50Bによって連通されている。そして、冷却器11と圧縮機12とを接続する冷媒菅13が、ケース側挿通孔30D及びボード側挿通孔50B内を挿通している。
<外装ケース60について>
図1~図4に示されるように、外装ケース60は、鋼板によって構成されると共に、前側及び下側へ開放された略直方向箱状に形成されている。そして、外装ケース60が、断熱ケース40を左右両側、上側、及び後側から覆うように、断熱ケース40に組付けられている。これにより、外装ケース60が、断熱ケース40を介して骨格フレーム20に支持されている。また、外装ケース60は、断熱ケース40におけるサイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、リア断熱ボード44の緩衝部材54に密着している。これにより、断熱ケース40が、骨格フレーム20と外装ケース60とによって挟み込まれた状態に、両者に一体化されている。
<ドア70について>
図1~図3に示されるように、ドア70は、前後方向を板厚方向とした略矩形板状に形成されている。そして、ドア70の右端部が、図示しないヒンジを介して断熱箱本体19に回転可能に連結されている。具体的には、ドア70が、上下方向を軸方向として、断熱箱本体19の開口部に回転可能に連結されている。これにより、保冷室30Bの開口部30Aが、ドア70によって開閉されるようになっている。
ドア70の内部には、ドア用断熱ボード72が設けられており、ドア用断熱ボード72は、断熱箱本体19における断熱ケース40の各断熱ボードと同様に構成されている。具体的には、ドア用断熱ボード72が、ウレタン断熱パネル50と、ウレタン断熱パネル50に保持された真空断熱パネル52と、一対の緩衝部材54(図示省略)と、カバー部材56(図示省略)と、を含んで構成されている。また、ドア70は、内装パネル74と外装パネル76とを有しており、ドア用断熱ボード72が内装パネル74及び外装パネル76に挟み込まれるように、ドア70が組立てられている
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された冷蔵庫10における断熱箱体18は、前側へ開放された直方体箱状に形成された内装ケース30を有しており、内装ケース30の内部が、保冷室30Bとして構成されている。また、内装ケース30の外側には、外装ケース60が設けられており、外装ケース60は、断熱箱体18の外郭を構成している。
ここで、内装ケース30と外装ケース60との間には、断熱ケース40が設けられている。この断熱ケース40は、内装ケース30の側壁32L,32R、上壁33、下壁34、及び後壁31を外側から覆う、サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44を含んで構成されている。このため、予め形成されたサイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44を内装ケース30の外側に配置して、断熱ケース40として組立てることで、断熱箱体18を製作することができる。これにより、背景技術に記載した、内装ケースと外装ケースとの間の空間内に硬質ウレタンフォーム等の断熱材を発泡充填させる断熱箱体(以下、この断熱箱体を「比較例の断熱箱体」という)のような、硬質ウレタンフォーム等の断熱材を発泡充填させるための設備が必要なくなる。また、比較例の断熱箱体のような、硬質ウレタンフォーム等の断熱材が内装ケースと外装ケースとの間の空間内に充填されているか否かを検査する必要もなくなる。したがって、断熱箱体18の製造コストの増加を抑制することができると共に、ひいては冷蔵庫10の製造コストの増加を抑制することができる。
さらに、断熱ケース40が、真空断熱パネル52を主体に構成されており、真空断熱パネル52は、上記比較例の断熱箱体で用いられる、発泡充填させた硬質ウレタンフォーム等よりも断熱性能が高い。このため、断熱ケース40の壁厚を比較的薄くしても、断熱ケース40の断熱性能を比較例の断熱箱体と同等にすることができる。これにより、本実施の形態の断熱箱体18及び比較例の断熱箱体の外形サイズを同じにした場合には、断熱箱体18の容積比率(収納容積/外形体積)を比較例の断熱箱体の容積比率よりも高くすることができる。したがって、容積比率の高い冷蔵庫10を提供することができる。
また、内装ケース30と外装ケース60との間には、骨格フレーム20が設けられている。このため、断熱ケース40の各断熱ボードによって、内装ケース30の各壁部を覆う構成にしても、断熱箱体18の剛性を確保することができる。
すなわち、上記比較例の断熱箱体では、内装ケースと外装ケースとの間に断熱材を発砲充填することで、当該断熱材が、内装ケース及び外装ケースと一体に形成されるようになる。このため、上記比較例の断熱箱体では、断熱箱体の剛性を比較的高くすることができる。
一方、本実施の形態の断熱箱体18では、上述のように、内装ケース30と外装ケース60との間に、複数の断熱ボードを組付けた断熱ケース40が設けられている。このため、断熱ケース40の各断熱ボードが、内装ケース30及び外装ケース60と一体に形成されていない。これにより、上記比較例の断熱箱体と比べて、断熱箱体18の剛性が低下する可能性がある。
ここで、本実施の形態の断熱箱体18では、骨格フレーム20が、内装ケース30と外装ケース60との間に設けられている。そして、内装ケース30が骨格フレーム20によって支持されており、外装ケース60が、断熱ケース40を介して骨格フレーム20によって支持されている。これにより、骨格フレーム20によって、断熱箱本体19(断熱箱体18)全体の剛性を確保することができると共に、ひいては冷蔵庫10の剛性を確保することができる。
また、骨格フレーム20は、長尺状のアングル鋼材によって構成された複数のフレーム部材22を接合して、直方体枠状に形成されている。このため、骨格フレーム20を複数の鋼板によって構成し直方体箱状に形成する場合と比べて、骨格フレーム20の重量を軽くすることができる。したがって、断熱箱体18において、骨格フレーム20を設けた構成にしても、断熱箱体18の軽量化を図ることができると共に、ひいては冷蔵庫10の軽量化を図ることができる。
さらに、骨格フレーム20を直方体枠状に形成することで、骨格フレーム20には、フレーム部材22によって囲まれた窓部20Cが形成されている。このため、骨格フレーム20の窓部20Cを活用して、各断熱ボードを内装ケース30の各壁部に近接して配置することができる。これにより、各断熱ボードにおける保冷室30Bに対する断熱効果を高くすることができる。
また、各断熱ボード(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44)は、ウレタン断熱パネル50と、ウレタン断熱パネル50の板厚方向一方側に配置された真空断熱パネル52と、ウレタン断熱パネル50及び真空断熱パネル52を厚み方向両側から挟み込む緩衝部材54と、を含んで構成されている。このため、ウレタン断熱パネル50を各断熱ボードの補強部材として機能させつつ、断熱効果の高い真空断熱パネル52を各断熱パネルに設けることができる。これにより、真空断熱パネル52の変形をウレタン断熱パネル50によって抑制しつつ、各断熱ボードの厚みを比較的薄くすることができる。したがって、断熱箱体18の大型化を抑制することができると共に、ひいては冷蔵庫10の大型化を抑制することができる。
また、緩衝部材54が、ウレタン断熱パネル50及び真空断熱パネル52を厚み方向両側から挟み込んでいる。このため、ウレタン断熱パネル50から生じる粉体が各断熱ボードの外部に飛散することを抑制できる。
さらに、各断熱ボードでは、カバー部材56がウレタン断熱パネル50の外周部を被覆している。このため、上記と同様に、ウレタン断熱パネル50から生じる粉体が各断熱ボードの外部に飛散することを抑制できる。
また、各断熱ボードのカバー部材56は、クッション材により構成されている。このため、各断熱ボードの外周部を構成するカバー部材56が、その厚み方向に伸縮及び変形可能に構成されている。これにより、断熱ケース40を構成する各断熱ボードにおいて、加工精度による寸法誤差が仮に生じた場合にも、当該寸法誤差をカバー部材56によって吸収して断熱ケース40を組立てることができる。より詳しくは、サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44の各断熱ボードにおいて寸法誤差が仮に生じた場合でも、カバー部材56が変形することによって、各断熱ボード間を隙間なく密着させた状態で、断熱ケース40を組立てることができる。したがって、断熱ケース40の断熱性能を効果的に向上することができる。
また、ウレタン断熱パネル50には、板厚方向一方側へ突出された保持リブ50Aが一体に形成されている。そして、真空断熱パネル52がウレタン断熱パネル50の板厚方向一方側に配置されており、真空断熱パネル52の外周部が保持リブ50Aに係合して、真空断熱パネル52が保持リブ50Aによって保持されている。これにより、真空断熱パネル52のウレタン断熱パネル50に対する位置を保持リブ50Aによって決めながら、真空断熱パネル52をウレタン断熱パネル50によって保持することができる。したがって、各断熱ボード(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、リア断熱ボード44)の組付性を向上することができる。
また、各断熱ボード(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、リア断熱ボード44)の外周部には、嵌合凸部45及び嵌合凹部46の少なくとも一方が形成されている。そして、互いに組付けられる断熱ボードにおいて嵌合凸部45を嵌合凹部46内に嵌入させることで、断熱ボード同士が組付けられて、断熱ケース40が内装ケース30の外側に組立てられている。これにより、断熱ケース40の組立性を向上することができる。
また、断熱箱体18では、ドア70の内部にドア用断熱ボード72が配置されている。このため、ドア70においても、上述と同様に、硬質ウレタンフォーム等の断熱材を発泡充填させるための設備が必要なくなる。したがって、断熱箱体18の製造コストの増加を一層抑制することができる。
また、本実施の形態の冷蔵庫10は、冷蔵庫10の下端部を構成する冷却ユニット部15と、冷蔵庫10の上側部分を構成し保冷部として機能する断熱箱体18と、によって構成されている。このため、断熱箱体18の上下方向の寸法を適宜設定することで、容量の異なる冷蔵庫10を容易に製作することができる。
(断熱箱体18の変形例)
次に、図7及び図8を用いて、断熱箱体18の変形例について説明する。断熱箱体18の変形例では、以下に示す点を除いて本実施の形態と同様に構成されている。なお、図7及び図8では、本実施の形態と同様に構成されている部材については、同一の符号を付している。また、図7は、断熱箱体18の断熱箱本体19において外装ケース60を取外した状態を示しており、図8は、図7に示される断熱箱本体19を分解した状態を示している。
これらの図に示されるように、本変形例では、骨格フレーム20のフレーム部材22が、断面矩形状で且つ中空の角鋼材によって構成されている。また、各フレーム部材22の長手方向両端部が、L字形板状のアングル24によって連結されて、骨格フレーム20が直方体枠状に形成されている(図8のA部拡大参照)。これにより、骨格フレーム20全体の剛性を高くするようになっている。
また、本変形例では、内装ケース30の後壁31、側壁32L,32R、上壁33、及び下壁34が、それぞれ別体に形成されて、これら壁部の辺を接合して、内装ケース30が前側へ開放された直方体箱状に形成されている。これにより、内装ケース30を射出成形等によって一体に形成する場合と比べて、大型の金型を製作することなく、内装ケース30を低コストで製造できるようになっている。
また、本変形例では、本実施の形態において断熱ケース40を構成する、各断熱ボード(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44)において、内側(内装ケース30側)の緩衝部材54、ウレタン断熱パネル50、及びカバー部材56が省略されている。すなわち、これらの断熱ボードが、真空断熱パネル52及び外側の緩衝部材54によって構成されている。
また、これらの断熱ボードが、互いに組付けられておらず、内装ケース30の各壁部(後壁31、側壁32L,32R、上壁33、及び下壁34)に貼着されている。
そして、内装ケース30が、骨格フレーム20のケース収容部20B内に収容支持されている。また、サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44の各断熱ボードが、骨格フレーム20の窓部20C内に配置されて、フレーム部材22に囲繞されている。ここで、各断熱ボードが骨格フレーム20のフレーム部材22から外側へ突出しないように、各断熱ボードの厚さが設定されている。すなわち、各断熱ボードの厚さが、フレーム部材22の長手方向から見たフレーム部材22の各辺の長さよりも小さくなるように設定されている。
さらに、図示は省略するが、外装ケース60が、骨格フレーム20を左右両側、上側、及び後側から覆うように骨格フレーム20に組付けられて、骨格フレーム20によって支持されている。
そして、本変形例においても、内装ケース30と外装ケース60との間に、内装ケース30の側壁32L,32R、上壁33、下壁34、及び後壁31を外側から覆う、サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44が設けられている。このため、予め形成されたサイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44を内装ケース30の外側に配置して、内装ケース30の各壁部に貼着することで、断熱箱体18を製作することができる。したがって、本変形例においても、本実施の形態と同様に、硬質ウレタンフォーム等の断熱材を発泡充填させるための設備が必要なくなる。したがって、断熱箱体18の製造コストの増加を抑制することができる。
また、内装ケース30と外装ケース60との間には、骨格フレーム20が設けられている。このため、本変形例においても、本実施の形態と同様に、断熱箱体18全体の剛性を確保することができる。
また、本変形例では、各断熱ボード(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44)が、真空断熱パネル52及び外側の緩衝部材54によって構成されると共に、内装ケース30の各壁部(後壁31、側壁32L,32R、上壁33、及び下壁34)に貼着されている。このため、各断熱ボードを内装ケース30によって補強しつつ、各断熱ボードの厚みを薄くすることができる。これにより、本実施の形態と比べて、内装ケース30の保冷室30Bの容量を大きく設定することができる。
また、本変形例では、内装ケース30の骨格フレーム20に支持された状態では、サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44の各断熱ボードが、骨格フレーム20の窓部20C内に配置されている。これにより、骨格フレーム20の窓部20Cを活用して、各断熱ボードを配置することができる。したがって、内装ケース30の保冷室30Bの容量を一層大きく設定することができる。
なお、本実施の形態では、断熱ケース40(サイド断熱ボード41L,41R、アッパー断熱ボード42、ロア断熱ボード43、及びリア断熱ボード44)の内側に骨格フレーム20が設けられているが、断熱ケース40の外側にも、骨格フレーム20と同様に構成された骨格フレームを設けてもよい。すなわち、断熱箱体18の骨格部を2重構造にしてもよい。これにより、断熱箱体18の剛性を一層高くすることができる。
また、本実施の形態(変形例を含む)では、内装ケース30が樹脂材によって構成されているが、内装ケース30を、例えば、ステンレスの板材等によって構成してもよい。これにより、内装ケース30の抗菌性を向上することができる。また、骨格フレーム20及び内装ケース30によって断熱箱体18の剛性を効果的に高くすることができる。
また、本実施の形態では、断熱箱体18が冷蔵庫10に適用されているが、断熱箱体18を、冷凍庫にも適用してもよい。また、断熱箱体18を、冷凍サイクルを有しない保冷庫に適用してもよい。この場合には、冷凍庫や保冷庫の設置方向に対応して、内装ケース30の開口部30Aの開口方向を適宜変更してもよい。
18 断熱箱体
20 骨格フレーム(骨格部)
22 フレーム部材
30 内装ケース
31 後壁(内装ケースの壁部)
32L 側壁(内装ケースの壁部)
32R 側壁(内装ケースの壁部)
33 上壁(内装ケースの壁部)
34 下壁(内装ケースの壁部)
41L サイド断熱ボード(断熱ボード)
41R サイド断熱ボード(断熱ボード)
42 アッパー断熱ボード(断熱ボード)
43 ロア断熱ボード(断熱ボード)
44 リア断熱ボード(断熱ボード)
45 嵌合凸部
46 嵌合凹部
50 ウレタン断熱パネル(ベース断熱パネル)
50A 保持リブ(保持部)
52 真空断熱パネル
54 緩衝部材
60 外装ケース
70 ドア

Claims (7)

  1. 開口部を有する直方体箱状の内装ケースと、
    前記内装ケースの外側に配置され、前記内装ケースを覆う外装ケースと、
    前記開口部を開閉するドアと、
    前記内装ケースと前記外装ケースとの間に設けられ、前記内装ケース及び前記外装ケースを支持する骨格部と、
    前記内装ケースと前記外装ケースとの間に設けられ、内装ケースの壁部を外側から覆う複数の断熱ボードと、
    を備え
    複数の前記断熱ボードは、それぞれ矩形板状に形成され、隣り合う前記断熱ボードがL字状になるようにその辺同士を嵌合させて、前記内装ケースの開口方向と同一方向に開放された直方体箱状に組付けられており、
    前記断熱ボードの外周部には、前記辺の長手方向中間部において、前記断熱ボードの板厚方向から見て、前記断熱ボードの外側へ張出された嵌合凸部と、前記断熱ボードの外側へ開放された嵌合凹部と、の少なくとも一方が形成されており、
    互いに組付けられる前記断熱ボードにおいて、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部の内部に嵌合されている断熱箱体。
  2. 前記骨格部は、長尺状の複数のフレーム部材によって構成されると共に、直方体枠状に形成されている請求項1に記載の断熱箱体。
  3. 前記断熱ボードは、
    前記断熱ボードの基部を構成するベース断熱パネルと、
    前記ベース断熱パネルの板厚方向一方側に配置された真空断熱パネルと、
    前記ベース断熱パネル及び前記真空断熱パネルを厚み方向両側から覆う緩衝部材と、
    を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載の断熱箱体。
  4. 前記ベース断熱パネルには、前記真空断熱パネルの外周部と係合して前記真空断熱パネルを保持する保持部が設けられている請求項3に記載の断熱箱体。
  5. 前記ベース断熱パネルの外周部の各辺に形成された保持部が、前記断熱ボードの外周部に形成される前記嵌合凸部及び前記嵌合凹部の基部を構成している請求項4に記載の断熱箱体。
  6. 前記断熱ボードは、
    一側面が前記内装ケースの壁部に貼着された真空断熱パネルと、
    前記真空断熱パネルの他側面に貼着された緩衝部材と、
    を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載の断熱箱体。
  7. 請求項1~請求項6の何れか1項に記載の断熱箱体と、
    前記断熱箱体の内部に配置された冷却器を含んで構成され、前記断熱箱体の内部を冷却する冷凍サイクルと、
    を備えた冷蔵庫。
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