JP4693828B2 - 冷蔵庫のキャビネット及びこのキャビネットを用いた冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫のキャビネット及びこのキャビネットを用いた冷蔵庫 Download PDF

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本発明は冷蔵庫のキャビネット及びこのキャビネットを用いた冷蔵庫に関するものである。
従来の冷蔵庫のキャビネットとしては、例えば「101は鋼板製の外箱、102は内箱、103は外箱101と内箱102間に充填発泡されたポリウレタン等の断熱材、40は第1の仕切部、60は第3の仕切部、104は鋼板製の第1の前板、114は逆T字状で鋼板製の第4の前板(金属板)、105は冷媒配管の凝縮パイプの一部を配置した外箱外周縁の放熱パイプ、105aは第1の仕切部40と第4の仕切部70の前面に位置し前記放熱パイプ105と第1の仕切部40の片端で繋がり連続に成形された略エ字状の仕切部放熱パイプ、106は仕切部放熱パイプ105aを第1の前板104、第4の前板114に密着させるクッション部材、107は第1の仕切部40の下方に延出した下向きフランジ、108は発泡内治具で第1の仕切部40の下面部には空間109が設けられ、発泡内治具108の端部が下向きフランジ107に重なるように構成される。本体発泡時には図18示すように第1の仕切部40と発泡内治具108の空間109に仕切部放熱パイプ105aが収納され、発泡内治具108が第1の仕切部40の下向きフランジ107を押さえているので内箱92及び第1の仕切部40下面空間109の周囲は変形する事がない。組立に際しては、冷蔵庫本体1の発泡終了後に(第1の仕切部40、前縁仕切部61は組み込み済み)、仕切部放熱パイプ105aを手前に引き上げ、図19に示すように、冷却器3を取り付け(配管溶接)後、第2の仕切部50を取り付ける。次に図20に示すように第3の仕切部60を前側より挿入し、仕切り部放熱パイプ105aをクッション部材106上にセットして上側より第1の前板104、第4の前板114を取り付ける。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
また、例えば「(第1工程)中間仕切り壁28を有した内箱26と、外箱24とを組み合わせる。この場合に、防露パイプ32も内蔵しておく。(第2工程)中間仕切り壁28の下方に位置する冷凍空間の部分に横架設部材30を取付ける。また、中間仕切り壁28の下面前部から、フランジ部54が突出している。このフランジ部54は、縦仕切りカバー部材36をネジ止めするためのものである。(第3工程)第2工程を終了した後、内箱26、外箱24をウレタン治具の内部に収納する。ここで横架設部材30と中間仕切り壁28との間に形成された空間に治具を挿入する場合を図12に示している。この空間に挿入される治具46は、切替室22に挿入される第1治具部48と製氷室18に挿入される第2治具部50とよりなり、第1治具部48と第2治具部50とは連結治具部52によって連結されている。そして、この連結治具部52は、図12に示すように、突出防露パイプ42と中間仕切り壁28より下方に突出したフランジ部54との隙間に挿入されるものである。」(例えば特許文献2参照)というものが提案されている。
特開2000−205738号公報(段落番号0088〜0090、図16〜20) 特開2001−66049号公報(段落番号0025,0026,0028,0029、図12)
一般に、冷蔵庫のキャビネットは、内箱と外箱によって形成される充填空間に断熱材を充填発泡し、冷蔵庫と外部、及び冷蔵庫内に設けられた各貯蔵室間の断熱を図っている。この断熱材の充填発泡の際、断熱材の圧力によって内箱等が変形するのを防止するために、内箱の内部に発泡治具を収納し、内箱の内面を補強している。
また、冷蔵庫のキャビネットには、各貯蔵室及び外気の温度差によって冷蔵庫に生じる結露を防止するための防露パイプが、キャビネット前面部、及びキャビネットを各貯蔵室に仕切る仕切板に設けられている。
しかしながら、従来の冷蔵庫のキャビネットでは、内箱内部に発泡治具を収納する際に、横仕切板から突出して縦仕切板に取り付けられる防露パイプ(突出防露パイプ)を折り曲げて発泡治具で押さえ、断熱材を充填発泡した後に突出防露パイプを伸ばすという作業を行っていた。このため、作業ミスによって突出防露パイプが変形したり、破損したりするという課題があった(例えば特許文献1参照)。
また、従来の冷蔵庫のキャビネットにおいては、突出防露パイプを折り曲げずに内箱内部に発泡治具を収納するため、発泡治具を分割する方法もあるが、内箱内部に発泡治具を収納する作業が繁雑になるという問題点があった(例えば特許文献2参照)。
本発明は上述のような課題を解消するためになされたものであり、突出防露パイプが変形したり、破損したりすることなく、内箱内部に発泡治具を収納する作業が容易な冷蔵庫のキャビネットを得ることを目的とする。また、このキャビネットを用いた冷蔵庫を得ることを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫のキャビネットは、内箱と外箱とからなり、内箱と外箱との間に形成された空間に断熱材を充填発泡する冷蔵庫のキャビネットにおいて、該キャビネットの内部は、前記キャビネットの内部空間を上下に区画する1又は複数の横仕切部材、及び該横仕切部材によって区画された前記内部空間を左右に区画する1又は複数の縦仕切板によって複数の貯蔵室空間が形成され、前記縦仕切板の少なくとも1つの前面部には、当該縦仕切板と交差する位置に配置されている前記横仕切部材から突出した突出防露パイプが設けられており、該突出防露パイプが突出した前記横仕切部材の両側部及び後部には、前記充填発泡の際に前記貯蔵室空間の変形を防止するための治具の機能を果たす突出部が、前記突出防露パイプと同方向であって前記内箱の内面と対向するように形成され、前記突出防露パイプの前記横仕切部材からの突出長さは、当該突出防露パイプが前面部に設けられた前記縦仕切板の高さの約半分となっており、当該縦仕切板の前面部には、当該縦仕切板側から第1のクッション、第1の金属箔、第2の金属箔、第2のクッション、及び金属パネルがこの順で設けられており、前記金属パネルが当該縦仕切板の前面部に取り付けられた状態においては、前記突出防露パイプは、前記第1の金属箔と前記第2の金属箔との間に設けられ、前記突出防露パイプは、前記第1のクッション及び前記第2のクッションの弾性力によって、前記第1の金属箔と前記第2の金属箔とによって挟み込まれているものである。
本発明に係る冷蔵庫のキャビネットは、突出防露パイプの横仕切部材からの突出長さが縦仕切板の高さの約半分となっているので、突出防露パイプと突出防露パイプが設けられていない側の横仕切部材(またはキャビネット)との間に発泡治具の挿入スペースが確保されている。また、突出防露パイプが突出した横仕切部材の両側部及び後部には、充填発泡の際に貯蔵室空間の変形を防止するための治具の機能を果たす突出部が、突出防露パイプと同方向であって内箱の内面と対向するように形成されているので、突出防露パイプと対向する位置の内箱の内側側面及び後面を発泡治具で押さえる必要がない。
したがって、突出防露パイプの上方または下方に形成された挿入スペースを通過する発泡治具の厚みは、この挿入スペースよりも小さくできるので、突出防露パイプが変形したり、破損したりすることなく発泡治具を収納することができる。また、突出部が設けられた貯蔵室空間に収納する発泡治具は一体型のものを使用できるので、発泡治具を収納する作業を容易におこなうことができる。
図1は、本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1の正面図である。なお、構成部材を図示し、見やすくするため、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものと異なる場合がある。本実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1は、キャビネット1内部の上方に冷蔵室2が設けられており、この冷蔵室2の下方左側には製氷室3、製氷室3の右側には庫内温度をユーザーが自由に設定することができる切替室4が設けられている。また、製氷室3及び切替室4の下方には野菜室5が設けられており、さらに野菜室5の下方には冷凍室6が設けられている。
図2は、本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1の斜視図である。また、図3はこの冷蔵庫のキャビネット1の側面断面模式図である。これら図2及び図3を用いて、キャビネット1の内部を各貯蔵室(冷蔵室2、製氷室3、切替室4、野菜室5、及び冷凍室6)に区画するための部材について説明する。
キャビネット1の外郭部は、金属板により形成された外箱11と、樹脂材料により形成された内箱12とにより形成され、外箱11と内箱12とで形成された空間には、例えばウレタン等の断熱材が充填発泡されている。キャビネット1内部の中央部より若干上方には、例えば樹脂材料で形成された略直方体の板状部材である横仕切部材20が設けられている。横仕切部材20は、略直方体の板状部材である横仕切板20a、横仕切板20aの後部から下方向に突出した略直方体の板状部材である突出部20b、及び横仕切板20aの両側部からそれぞれ下方向に突出した略直方体の板状部材である突出部20cから構成されている。冷蔵室2は、この横仕切板20aの上面と、キャビネット1の上面、側面及び後面とで区画される空間によって形成されている。
また、突出部20bの下部から内箱12の内側底面にかけて、ファングリル70が設けられている。このファングリル70の幅は、内箱12内側後面と同様の寸法となっており、上部は突出部20bと重なり合うように設けられている。このファングリル70の内部には、冷却器71等が配設されている。なお、図示していないが、ファングリル70には、冷却器71で冷却した空気を各貯蔵室へ送るための風路が形成されている。
横仕切板20aの下面から下方にかけて、例えば樹脂材料で形成された略直方体の板状部材である縦仕切板30が着脱自在に設けられている。また、縦仕切板30の下方には、例えば樹脂材料で形成された略直方体の柱状部材である横架設部材40が設けられており、横架設部材40の後方には、横架設部材40の後面、キャビネット1の側面及びファングリル70の前面により形成された空間を閉塞するように、例えば樹脂材料で形成された略直方体の板状部材である横仕切板41が着脱自在に設けられている。製氷室3は、これらキャビネット1の左側側面と、横仕切板20aの下面と、突出部20bの前面及びファングリル70の前面と、縦仕切板30の左側側面と、横仕切板41(横架設部材40)の上面とで区画される空間によって形成されている。また、切替室4は、キャビネット1の右側側面と、横仕切板20aの下面と、突出部20bの前面及びファングリル70の前面と、縦仕切板30の右側側面と、横仕切板41(横架設部材40)の上面とで区画される空間によって形成されている。
横架設部材40及び横仕切板41の下方には、一定間隔を空けて、例えば樹脂材料で形成された略直方体の柱状部材である横架設部材50が設けられており、横架設部材50の後方には、横架設部材50の後面、キャビネット1の側面及びファングリル70の前面により形成された空間を閉塞するように、例えば樹脂材料で形成された略直方体の板状部材である横仕切板51が着脱自在に設けられている。野菜室5は、キャビネット1の側面と横仕切板41(横架設部材40)の下面と、横仕切板51(横架設部材50)の上面と、ファングリル70の前面とで区画される空間によって形成されている。また、冷凍室6は、キャビネット1の側面及び底面と、キャビネット1の後面及びファングリル70の前面と、横仕切板51(横架設部材50)の下面とで区画される空間によって形成されている。
なお、横仕切部材20、縦仕切板30、横架設部材40、横仕切板41、横架設部材50、及び横仕切板51のそれぞれの内部には、各貯蔵室の断熱性を保つために、例えば発泡スチロール等の断熱材が充填されている。
図2に示すように、各貯蔵室を区画しているキャビネット1、横仕切板20a、縦仕切板30、横架設部材40、及び横架設部材50のそれぞれの前面部には、各貯蔵室及び外気の温度差によって冷蔵庫に生じる結露を防止するための防露パイプ60が設けられている。防露パイプ60はキャビネット1前面のほぼ全周にわたり配設されており、横仕切板20a、横架設部材40及び横架設部材50の前面には、キャビネット1の前面に配設された防露パイプ61が略U字形状に突出して配設されている。また、縦仕切板30の前面には、横仕切板20aの前面に配設された防露パイプ61が、下方向へ略U字形状に突出して配設されている(以下、縦仕切板30の前面に突出した防露パイプを突出防露パイプ61という)。
図4は、本発明の一実施の形態における縦仕切板30の前面部を示す分解斜視図である。縦仕切板30は、縦仕切部材31、クッション32、金属箔33、金属箔34、クッション35及び金属パネル36で構成されている。縦仕切部材31は、樹脂材料で形成された略直方体の板状部材であり、内部には断熱性を保つために例えば発泡スチロール等の断熱材が充填されている。また、縦仕切部材31前面部の左右には、縦方向に突条31aがそれぞれ設けられている。本実施の形態においては、縦仕切部材31の高さは180mmとなっている。
縦仕切部材31の前方には、例えば発泡ポリエチレンで形成された略直方体のクッション32が設けられている。このクッション32の幅は、縦仕切部材31前面部の左右に設けられた突条31aの内幅よりもわずかに小さく、クッション32の高さは縦仕切部材31とほぼ同じ高さとなっている。本実施の形態においては、クッション31の厚みを約3mm〜20mmとしている。クッション32の前方には、クッション32とほぼ同形状である金属箔33が設けられている。また、金属箔33の前方には、金属箔33とほぼ同形状である金属箔34が設けられている。本実施の形態では、金属箔33及び金属箔34の厚みをそれぞれ50μmとしている。縦仕切板30がキャビネット1内に取り付けられた状態では、この金属箔33と金属箔34との間に突出防露パイプ61が挟み込まれる構造となっている。
金属箔34の前方には、金属箔34とほぼ同形状のクッション35が設けられている。このクッション35は、後述する金属パネル36への伝熱性を良くするため、例えばブチルゴム等の熱伝導性の良い材質で形成されている。本実施の形態においては、クッション35の厚みを0.5mm〜20mmとしている。また、クッション35の前方には、クッション35とほぼ同形状の金属パネル36が設けられている。この金属パネル36が、縦仕切板30の前面となる。
金属パネル36を縦仕切部材31に取り付けた状態においては、クッション32、金属箔33、突出防露パイプ61、金属箔34、クッション35及び金属パネルが、順次縦仕切部材31側から突条31aの内側に積層して設けられることとなる。このとき、金属箔33及び金属箔34のそれぞれは、クッション32及びクッション35の弾性力によって突出防露パイプ61を挟み込むように(円周方向に渡って接触するように)変形する。
本実施の形態では、突出防露パイプ61は横仕切板20aの下面より約90mm突出しており、縦仕切部材31の下面(横架設部材40の上面)と突出防露パイプ61の先端部とは約90mmの空間が形成されている。しかしながら、金属箔33及び金属箔34が突出防露パイプ61の熱を金属パネル36に伝達するので、突出パイプ61が縦仕切板30の前面全域に設けられていなくても、金属パネル36(縦仕切板30の前面)の全域を加熱することが可能となっている。
図5は、本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1にウレタン発泡冶具が収納された状態の図であり、(a)は正面図、(b)は側面断面模式図を示す。この図を用いて、キャビネット1の製造工程について説明する。
工程1.
外箱11と内箱12を組み立てて、キャビネット1の外郭部を形成し、キャビネット1の内部に横仕切部材20、横架設部材40、及び横架設部材50を取り付ける。その後、これらの前面部に防露パイプ60を配設する。また、縦仕切板30の前面部に設けられることとなる突出防露パイプ61を、横仕切部材20から突出させて配設する。
工程2.
図5に示すように、横架設部材40の後面、キャビネット1の側面及び後面により形成された空間に、横架設部材40と突出防露パイプ61との間から、略直方体の板状部材である発泡治具100を取り付ける。また、横架設部材40及び発泡治具100の上方に、横架設部材40と突出防露パイプ61との間から、発泡治具101を取り付ける。発泡治具101は、略直方体の板状部材である底面部101aと、この底面部101bの両側部からそれぞれ立設した側面部101bとで構成され、正面側から見て上部が開口した略コの字形状となっている。
これら発泡治具100及び101は、外箱11と内箱12とで形成された空間に断熱材を充填発泡する際に、内箱12の内面が変形することを防止するためのものである。また、横仕切部材20に形成された突出部21及び22も、内箱12の内面が変形することを防止する機能をはたす。なお、発泡治具100、発泡治具101、突出部21及び突出部22によって保護されていない内箱12の内面は、その他の発泡治具(図示せず)によって保護されている。
本実施の形態においては、発泡治具100及び底面部101aの厚みは、ともに約50mmとなっており、横架設部材40と突出防露パイプ61とによって形成される空間の寸法約90mmよりも十分に小さい。このため、発泡治具100及び101を取り付ける際に、突出防露パイプ61に衝突させて突出防露パイプ61を変形や破損させることがない。
工程3.
外箱11と内箱12とで形成された空間に断熱材を充填発泡する。この充填発泡のときに、発泡圧が外箱11及び内箱12にかかり、金属板で形成された外箱11と比べて強度が低い樹脂製の内箱12が変形しようとする。内箱12が変形してキャビネット1の内部空間が狭くなってしまうと、充填発泡後にキャビネット1内に取り付ける縦仕切板30、横仕切板41、横仕切板51、及びファングリル70等が取り付かなくなってしまう。
しかしながら、本実施の形態においては、発泡治具100、発泡治具101、突出部21、突出部22、及びその他の発泡治具(図示せず)によって内箱12が変形してキャビネット1の内部空間が狭くなってしまうことを防止している。
工程4.
発泡治具100、発泡治具101及びその他の発泡治具(図示せず)を取り外す。このときも、発泡治具100及び底面部101aの厚みは、ともに約50mmとなっており、横架設部材40と突出防露パイプ61とによって形成される空間の寸法約90mmよりも十分に小さい。このため、発泡治具100及び101を取り付ける際に、突出防露パイプ61に衝突させて突出防露パイプ61を変形や破損させることがない。
工程5.
図3に示すように、横架設部材40の後面、キャビネット1の側面及び後面により形成された空間と、横架設部材50の後面、キャビネット1の側面及び後面により形成された空間とから、内箱12の後面にファングリル70及び冷却器71等を取り付ける。その後、横仕切板41及び横仕切板51を取り付ける。横仕切板41の厚みもまた、横架設部材40と突出防露パイプ61とによって形成される空間の寸法約90mmよりも十分に小さい。このため、発泡治具100及び101を取り付ける際に、突出防露パイプ61に衝突させて突出防露パイプ61を変形や破損させることがない。
工程6.
縦仕切部材31の前方にクッション32及び金属箔33を挿入した状態で縦仕切板30を取り付ける。縦仕切板30は、突出防露パイプ61の変形や破損を防止するために、横方向から嵌め込み取り付ける構造としている。その後、突出パイプ61の前方に金属箔34、クッション35及び金属パネル36を取り付ける。
なお、ファングリル70及び冷却器71等は、充填発泡後に取り付ける必要があるので、横架設部材40と横仕切板41とを分割構造としているが、取り付け後のファングリル70と干渉せず、ファングリル70の取り付けに支障がなければ、横仕切板41を発泡治具100のかわりとしても良い。このとき、横架設部材40と横仕切板41とを一体構造としてもよい。また、内箱12の変形を防止する突出部を設けてもよい。
また、本実施の形態では、製氷室及び切替室を形成する内箱12の側面を、横仕切部材20の突出部20cと発泡治具101の側面部101bとで保護したが、突出部20cまたは側面部101bのいずれか一方の長さを伸ばし、一方のみで製氷室及び切替室を形成する内箱12の側面を保護しても良い。
続いて、図6〜図8を用いて、突出防露パイプ61から金属パネル36(縦仕切板30の前面)への熱伝達性の実験結果について説明する。
図6は、縦仕切板30前面部の横断面図である。図6(a)は、金属箔33及び金属箔34の間に突出防露パイプ61が配置された本発明の一実施の形態における縦仕切板30の横断面図を示す。図6(b)及び図6(c)は、比較実験のための縦仕切板30前面部の横断面図であり、図6(b)は金属箔34が配置されていない縦仕切板30の横断面図を示し、図6(c)は金属箔33が配置されていない縦仕切板30の横断面図を示す。
図7は、金属パネル36(縦仕切板30の前面)の温度を測定する測定ポイントを示す図である。また、図8は、図7に示す測定ポイント1〜5における金属パネル36(縦仕切板30の前面)の温度の測定結果であり、図8(a)は図6(a)(本発明の一実施の形態)、図8(b)は図6(b)、及び図8(c)は図6(c)にそれぞれ示す縦仕切板30における金属パネル36(縦仕切板30の前面)の温度の測定結果を示す。
図8に示すように、測定ポイント1〜5の各測定ポイントにおいては、本発明の一実施の形態における縦仕切板30の金属パネル36(図8(a))の温度が、他の仕様(図6(b)及び(c))の縦仕切板30の金属パネル36(図8(b)及び(c))の温度と比較して高くなっている。また、測定ポイント1〜5の平均温度においても、本発明の一実施の形態における縦仕切板30の金属パネル36(図8(a))の温度が、他の仕様(図6(b)及び(c))の縦仕切板30の金属パネル36(図8(b)及び(c))の温度と比較して高くなっている。このことから、金属箔33及び金属箔34の間に突出防露パイプ61が配置された本発明の一実施の形態における縦仕切板30は、金属パネル36への熱伝達性がよいことがわかる。
このように構成された冷蔵庫のキャビネット1においては、突出防露パイプ61の横仕切板20aの下面からの突出長さは縦仕切板30の高さよりも短いので、突出防露パイプ61と横架設部材40との間に形成される空間に発泡治具100及び発泡治具101の挿入スペースが確保されている。また、横仕切部材20の後部には、充填発泡の際に貯蔵室空間の変形を防止するための治具の機能を果たす突出部20bが形成されているので、突出防露パイプ61と対向する位置の内箱12の内側後面を発泡治具100又は発泡治具101で押さえる必要がない。
したがって、突出防露パイプ61の下方に形成された挿入スペースを通過する発泡治具100及び発泡治具101の厚みは、この挿入スペースよりも小さくできるので、突出防露パイプ61が変形したり、破損したりすることなく発泡治具100及び発泡治具101を収納することができる。また、発泡治具100及び発泡治具101は一体型のものを使用できるので、発泡治具100及び発泡治具101を収納する作業を容易におこなうことができる。
また、金属箔33及び金属箔34のそれぞれは、クッション32及びクッション35の弾性力によって突出防露パイプ61を挟み込むように設けられているので、金属箔33及び金属箔34が突出防露パイプ61の熱を金属パネル36に伝達し、突出パイプ61が縦仕切板30の前面全域に設けられていなくても、金属パネル36(縦仕切板30の前面)の全域を加熱することができる。
また、冷蔵庫にこのキャビネット1を用いることにより、上記の優れた特性を有するキャビネット1を備えた冷蔵庫を得ることができる。
本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1の正面図である。 本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1の斜視図である。 本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1が組み立てられた状態の側面断面模式図である。 本発明の一実施の形態における縦仕切板30の前面部を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態における冷蔵庫のキャビネット1にウレタン発泡冶具が収納された状態の図であり、(a)は正面図、(b)は側面断面模式図を示す。 縦仕切板30前面部の横断面図であり、(a)は本発明の一実施の形態における縦仕切板30の横断面図、(b)は金属箔34が配置されていない縦仕切板30の横断面図、(c)は金属箔33が配置されていない縦仕切板30の横断面図を示す。 金属パネル36(縦仕切板30の前面)の温度を測定する測定ポイントを示す図である。 図7に示す測定ポイント1〜5における金属パネル36の温度の測定結果であり、図8(a)は図6(a)(本発明の一実施の形態)、図8(b)は図6(b)、及び図8(c)は図6(c)にそれぞれ示す縦仕切板30における金属パネル36(縦仕切板30の前面)の温度の測定結果を示す。
符号の説明
1 キャビネット、2 冷蔵室、3 製氷室、4 切替室、5 野菜室、6 冷凍室、11 外箱、12 内箱、20 横仕切部材、20a 横仕切板、20b 突出部、20c 突出部、30 縦仕切板、31 縦仕切部材、31a 突条、32 クッション、33 金属膜、34 金属膜、35 クッション、36 金属パネル、40 横架設部材、41 横仕切板、50 横架設部材、51 横仕切板、60 防露パイプ、61 突出防露パイプ、70 ファングリル、71 冷却器、100 発泡冶具、101 発泡冶具、101a 底面部、101b 側面部。

Claims (3)

  1. 内箱と外箱とからなり、内箱と外箱との間に形成された空間に断熱材を充填発泡する冷蔵庫のキャビネットにおいて、
    該キャビネットの内部は、前記キャビネットの内部空間を上下に区画する1又は複数の横仕切部材、及び該横仕切部材によって区画された前記内部空間を左右に区画する1又は複数の縦仕切板によって複数の貯蔵室空間が形成され、
    前記縦仕切板の少なくとも1つの前面部には、当該縦仕切板と交差する位置に配置されている前記横仕切部材から突出した突出防露パイプが設けられており、
    該突出防露パイプが突出した前記横仕切部材の両側部及び後部には、前記充填発泡の際に前記貯蔵室空間の変形を防止するための治具の機能を果たす突出部が、前記突出防露パイプと同方向であって前記内箱の内面と対向するように形成され、
    前記突出防露パイプの前記横仕切部材からの突出長さは、当該突出防露パイプが前面部に設けられた前記縦仕切板の高さの約半分となっており、
    当該縦仕切板の前面部には、当該縦仕切板側から第1のクッション、第1の金属箔、第2の金属箔、第2のクッション、及び金属パネルがこの順で設けられており、
    前記金属パネルが当該縦仕切板の前面部に取り付けられた状態においては、
    前記突出防露パイプは、前記第1の金属箔と前記第2の金属箔との間に設けられ、
    前記突出防露パイプは、前記第1のクッション及び前記第2のクッションの弾性力によって、前記第1の金属箔と前記第2の金属箔とによって挟み込まれていることを特徴とする冷蔵庫のキャビネット。
  2. 前記横仕切部材の一部または全部は、
    前記冷蔵庫のキャビネットの前部に設けられた横架設部材と、
    該横架設部材と前記冷蔵庫のキャビネットによって形成された空間を閉塞する横架設板から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫のキャビネット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のキャビネットを用いたことを特徴とする冷蔵庫。
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