JP2023112848A - 冷蔵庫の扉および冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫の扉および冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2023112848A
JP2023112848A JP2022014813A JP2022014813A JP2023112848A JP 2023112848 A JP2023112848 A JP 2023112848A JP 2022014813 A JP2022014813 A JP 2022014813A JP 2022014813 A JP2022014813 A JP 2022014813A JP 2023112848 A JP2023112848 A JP 2023112848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap member
door
refrigerator
glass plate
small space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022014813A
Other languages
English (en)
Inventor
英介 中村
Eisuke Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2022014813A priority Critical patent/JP2023112848A/ja
Priority to CN202310097963.7A priority patent/CN116538750A/zh
Publication of JP2023112848A publication Critical patent/JP2023112848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

Figure 2023112848000001
【課題】ガラス板および各キャップ部材の継ぎ合わせ部からの発泡断熱材の漏れを抑制することのできる冷蔵庫の扉を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、冷蔵室扉11aなどの扉を備えている。冷蔵室扉11aは、前面に配置されているガラス板21と、ガラス板21の各端辺にそれぞれ取り付けられている複数のキャップ部材22・23a・23b・24とを備えている。冷蔵室扉11aの内部には、発泡断熱材が存在する空間53が設けられている。また、キャップ部材と、このキャップ部材に隣接して配置されているもう一つのキャップ部材との接続部には、空間53とは仕切られた小空間54が設けられており、この小空間54内には、発泡断熱材が存在する。
【選択図】図8

Description

本発明は、冷蔵庫の扉、およびこの扉を備えている冷蔵庫に関する。
冷蔵庫には、各収納室を開閉するための扉が備えられている。近年、冷蔵庫の意匠性を向上させるために、正面部分をガラス板で形成した扉が提案されている。例えば、特許文献1には、前面に透明層6aと、裏面に着色層6bを有する着色ガラス板6と、着色ガラス板6に対向して配置された内板2と、着色ガラス板6の全周に挿入する枠体7と、着色ガラス板6と内板2と枠体7で出来る空間内に発泡充填された断熱材4で構成された冷蔵庫の扉体が開示されている。
特開平5-133677号公報
大型の扉を製造する場合には、ガラス板の外周に設けられる枠体(キャップ部材とも呼ばれる)を、ガラス板の上下左右の端辺ごとに分割した構成とすることが検討されている。これにより、樹脂製のキャップ部材を容易に成形することが可能となる。しかし、キャップ部材を各端辺単位で分割することで、キャップ部材同士の継ぎ目部分に隙間が形成されやすくなり、この隙間から扉内部に充填される発泡断熱材(発泡ウレタン)が漏れ出すことが問題となる。
そこで、本発明では、ガラス板および各キャップ部材の継ぎ合わせ部からの発泡断熱材の漏れを抑制することのできる冷蔵庫の扉を提供することを目的とする。
本発明の一局面にかかる扉は、冷蔵庫の扉であって、前面に配置されているガラス板と、前記ガラス板の各端辺にそれぞれ取り付けられている複数のキャップ部材とを備えている。前記扉の内部には、発泡断熱材が存在する空間が設けられており、前記キャップ部材と、このキャップ部材に隣接して配置されている前記キャップ部材との接続部には、前記空間とは仕切られた小空間が設けられており、前記小空間内には、前記発泡断熱材が存在する。
本発明によれば、ガラス板および各キャップ部材の継ぎ合わせ部からの発泡断熱材の漏れを抑制することのできる冷蔵庫の扉、およびこの扉を備える冷蔵庫を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる冷蔵庫の正面部の構成を示す平面図である。 図1に示す冷蔵庫の各扉を開けた状態で示す斜視図である。 図1に示す冷蔵庫の左側の冷蔵室扉の外観構成を示す斜視図である。 図1に示す冷蔵庫の右側の冷蔵室扉の外観構成を示す斜視図である。 図3に示す冷蔵室扉の背面側の構成を示す斜視図である。 図3に示す冷蔵室扉を構成するガラス板、サイドキャップ部材、および下方キャップ部材を示す分解斜視図である。 冷蔵室扉の本体部に上方キャップ部材を取り付ける様子を示す斜視図である。 図3に示す冷蔵室扉から上方キャップ部材および背面部材を取り外した状態で示す斜視図である。 図3に示す冷蔵室扉を構成する上方キャップ部材の内部を示す斜視図である。 図3に示す冷蔵室扉の上方右側のコーナー部分の内部構成を示す透視斜視図である。 図3に示す冷蔵室扉の上方右側のコーナー部分の内部構成を示す断面図である。 第2の実施形態にかかる冷蔵庫の野菜室扉の外観構成を示す斜視図である。 図12に示す野菜室扉から取っ手部材を取り外した状態で示す斜視図である。 図12に示す野菜室扉を構成する取っ手部材の内部を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施形態>
(冷蔵庫の全体構成)
先ず、第1の実施形態にかかる冷蔵庫1の全体構成を説明する。図1には、冷蔵庫1を正面から見た外観を示す。図2には、冷蔵庫1の各扉を開けた状態の外観を示す。
冷蔵庫1の外形は、主として断熱箱体90で構成されている。この断熱箱体90によって冷蔵庫1の貯蔵空間が形成される。断熱箱体90によって形成される貯蔵空間は、水平方向に延びる複数の仕切りによって、例えば、上段から順に、冷蔵室11と、野菜室12と、製氷室14および第2冷凍室15と、冷凍室13とに区分けされている。
冷蔵室11には、左右に分割された観音開き式の冷蔵室扉11aおよび11bが設けられている。野菜室12には、引き出し式の野菜室扉12aが設けられている。冷凍室13には、引き出し式の冷凍室扉13aが設けられている。製氷室14には、引き出し式の製氷室扉14aが設けられている。第2冷凍室15には、引き出し式の冷凍室扉15aが設けられている。
以上のように、本実施の形態にかかる冷蔵庫1は、複数の貯蔵空間に区分けされて、冷蔵室11および野菜室12などが設けられている。但し、各貯蔵空間の配置位置については、これに限定はされない。また、各貯蔵空間に設けられている扉の構成も、上記のものに限定はされない。
本実施形態では、扉が設けられている面を冷蔵庫の正面または前面と呼ぶ。そして、前面を基準にして、冷蔵庫1を通常の状態で設置した場合に存在する位置に基づいて、冷蔵庫1の各面を、上面、側面、背面、及び底面とする。また、冷蔵庫1を設置面に載置した状態で、冷蔵庫1を正面から見て左右の方向(上下方向と直交する横方向)のことを、冷蔵庫1(または、冷蔵室扉11aなど)の左右方向という。また、冷蔵庫1を設置面に載置した状態で、冷蔵庫1の上下の方向(左右方向と直交する縦方向)のことを、冷蔵庫1(または、冷蔵室扉11aなど)の上下方向という。また、冷蔵庫1の前面側から見て左側に位置する側を、冷蔵庫1の左側と呼び、冷蔵庫1の前面側から見て右側に位置する側のことを、冷蔵庫1の右側と呼ぶ。
(冷蔵室扉の構成)
続いて、冷蔵庫1に設けられている左右開閉式の扉の概略構成について説明する。本実施形態にかかる冷蔵庫1には、左右開閉式の扉として、2つの冷蔵室扉11aおよび11bが備えられている。図3には、冷蔵室扉11aの外観を示す。図4には、冷蔵室扉11bの外観を示す。
冷蔵室扉11aは、正面から見て冷蔵室11の左側に位置している。冷蔵室扉11aの左側の端部には、ヒンジ部31が設けられている。冷蔵室扉11bは、正面から見て冷蔵室11の右側に位置している。冷蔵室扉11aの右側の端部には、ヒンジ部31が設けられている。
冷蔵室扉11aは、主として、ガラス板21、上方キャップ部材22、2つのサイドキャップ部材23aおよび23b、下方キャップ部材24、背面部材25、および発泡断熱材などを備えている。同様に、冷蔵室扉11bは、主として、ガラス板21、上方キャップ部材22、2つのサイドキャップ部材23aおよび23b、下方キャップ部材24、背面部材25、および発泡断熱材などを備えている。
冷蔵室扉11bは、冷蔵室扉11aと左右対称の構成を有していること以外は、冷蔵室扉11aと同様の構成が適用できる。そこで、以下では、主に冷蔵室扉11aを例に挙げて説明する。
図5には、冷蔵室扉11aの背面側の構成を示す。図6には、冷蔵室扉11aを構成する各キャップ部材(すなわち、上方キャップ部材22、サイドキャップ部材23aおよび23b、並びに下方キャップ部材24)と、これに取り付けられるガラス板21とを分解した状態で示す。図7には、冷蔵室扉11aの本体部に対して上方キャップ部材22を取り付ける様子を示す。
ガラス板21は、略四角形状を有しており、扉の前面に配置されている。ガラス板21は、扉の正面部を形成している。ガラス板21の4つの端辺には、扉の各側面を形成している4つのキャップ部材(具体的には、上方キャップ部材22、2つのサイドキャップ部材23aおよび23b、並びに下方キャップ部材24)が取り付けられている。
ガラス板21の4つの端辺のうち、上方側の端辺以外の3つの端辺は、正面から見て露出した状態となっている。また、ガラス板21の上方側の端辺は、上方キャップ部材22の抱え込み部32によって、一端部(例えば、左側の端部)から他端部(例えば、右側の端部)まで抱え込まれた状態となっている。
上方キャップ部材22は、例えば、ABS、PP、PSなどの樹脂材料を用いて形成されている。上方キャップ部材22は、ガラス板21の上方側の端辺に取り付けられる。上方キャップ部材22は、その正面側に、抱え込み部32、およびフランジ部41dなどを有している。また、上方キャップ部材22の左右何れかの端部近傍には、ヒンジ部31が設けられている。例えば、冷蔵室扉11aの上方キャップ部材22には、正面から見て左側の端部近傍に、ヒンジ部31が設けられている。
抱え込み部32は、上方キャップ部材22の長手方向に沿って一端部(例えば、左側の端部)から他端部(例えば、右側の端部)まで延びている。抱え込み部32は、下方に向かって開口した凹部を有している。この凹部内に、ガラス板21の上方の端辺の全体が嵌め込まれる。これにより、ガラス板21の上方の端辺は抱え込み部32によって覆われた状態となる。
サイドキャップ部材23aおよび23bは、例えば、ABS、PP、PSなどの樹脂材料を用いて形成されている。サイドキャップ部材23aは、ガラス板21のヒンジ部側の端辺に取り付けられる。サイドキャップ部材23bは、ガラス板21のヒンジ部とは反対側の端辺に取り付けられる。例えば、冷蔵室扉11aの場合、サイドキャップ部材23aは、ガラス板21の左側の端辺に取り付けられ、サイドキャップ部材23bは、ガラス板21の右側の端辺に取り付けられる。
サイドキャップ部材23aには、前面側にフランジ部41aが設けられている。同様に、サイドキャップ部材23bには、前面側にフランジ部41bが設けられている。フランジ部41aおよび41bは、サイドキャップ部材の本体部と略直角な位置関係で設けられている(図6参照)。例えば、冷蔵室扉11aの場合、サイドキャップ部材23aのフランジ部41aの前面側と、ガラス板21の背面の左側端部とが接触した状態となっており、サイドキャップ部材23bのフランジ部41bの前面側と、ガラス板21の背面の右側端部とが接触した状態となっている。これにより、ガラス板21の左右両側の端辺は、正面から見て露出した状態となる。
サイドキャップ部材23aおよび23bの上方は、上方キャップ部材22との接続部となっている。サイドキャップ部材23aおよび23bの上端部は、上方キャップ部材22の左右両側の端部の形状と合致するような形状になっている。
下方キャップ部材24は、例えば、ABS、PP、PSなどの樹脂材料を用いて形成されている。下方キャップ部材24は、ガラス板21の下側の端辺に取り付けられる。
下方キャップ部材24には、前面側にフランジ部41cが設けられている。フランジ部41cは、下方キャップ部材の本体部と略直角な位置関係で設けられている(図6参照)。例えば、冷蔵室扉11aの場合、下方キャップ部材24のフランジ部41cの前面側と、ガラス板21の背面の下側端部とが接触した状態となっている。これにより、ガラス板21の下側の端辺は、正面から見て露出した状態となる。
背面部材25は、例えば、ABS、PP、PSなどの樹脂材料を用いて形成されている。背面部材25は、ガラス板21に各キャップ部材を取り付けた状態の扉本体の内部に発泡断熱材料を滴下した後に、扉の背面部を覆うように取り付けられる。
発泡断熱材は、ガラス板21、各キャップ部材、および背面部材25を組み合わせて形成された扉の外装体の内部に設けられている。発泡断熱材は、例えば、発泡ウレタンなどの発泡断熱材料を扉の外装体の内部に充填することによって形成される。
例えば、冷蔵室扉11aの外装体を組み立てる場合、サイドキャップ部材23aの下側の端辺と下方キャップ部材24の左側の端辺とが当接するように、サイドキャップ部材23aと下方キャップ部材24とを連結させる(図6参照)。同様に、サイドキャップ部材23bの下側の端辺と下方キャップ部材24の右側の端辺とが当接するように、サイドキャップ部材23bと下方キャップ部材24とを連結させる(図6参照)。
そして、冷蔵室扉11aの前面部を形成しているガラス板21を、その左右及び下方の端部の裏面が各キャップ部材のフランジ部41a・41b・41cに接触するように配置する。ガラス板21は、粘着テープなどで各キャップ部材に貼り付けられる。この状態の冷蔵室扉11aの外装体の上方側の端辺に、上方キャップ部材22が取り付けられる(図7参照)。
上方キャップ部材22を取り付ける際に、上方キャップ部材22の前方側に位置する抱え込み部32の凹部内に、ガラス板21の上方の端辺の全体が嵌め込まれる。このとき、抱え込み部32の背面側に位置するフランジ部41dは、ガラス板21の背面と当接した状態となる。
図7に示す冷蔵室扉11aの外装体の上方側の端辺に、上方キャップ部材22を取り付けた状態で、外装体の内部(すなわち、ガラス板21の背面側に形成される空間53)に発泡断熱材料を滴下する。その後、外装体の背面部を覆うように背面部材25を取り付ける。滴下された発泡断熱材料は、扉の内部で発泡および膨張する。これにより、冷蔵室扉11aの内部の空間53は、発泡断熱材で充填される。
冷蔵室扉11aの背面部材25には、パッキン51が取り付けられる(図5参照)。パッキン51は、背面部材25の外周に沿って配置されている。なお、冷蔵室扉11aおよび冷蔵室扉11bは、観音開き式の扉である。そのため、各冷蔵室扉11aおよび11bの開放端部側の側面(すなわち、冷蔵室扉11aの右側側面および冷蔵室扉11bの左側側面)には、扉の背面に設けられたパッキン51の一部が延在している。これにより、左右両側の冷蔵室扉11aおよび11bを閉じたときに、扉の側面部に設けられている両者のパッキンが対向した状態で密接するため、冷蔵室11内の密閉性を高めることができる。
(冷蔵室扉の内部の小空間について)
上記のように、冷蔵室扉11aの外装体の内部には、発泡断熱材で充填される空間53(図8参照)が設けられている。さらに、冷蔵室扉11aの内部には、空間53とは別に2つの小空間54が存在する。以下では、この小空間54の構成について説明する。
図8には、上方キャップ部材22および背面部材25を取り外した状態の冷蔵室扉11aの上方部分を示す。図9には、冷蔵室扉11aを構成する上方キャップ部材22の内側の構成を示す。
小空間54は、キャップ部材と、このキャップ部材に隣接して配置されている別のキャップ部材との接続部(すなわち、両キャップ部材の継ぎ合わせ部)に形成されている。具体的には、上方キャップ部材22と、上方キャップ部材22の左側端部に隣接して配置されているサイドキャップ部材23aとの接続部に、一つの小空間54が形成されている。また、上方キャップ部材22と、上方キャップ部材22の右側端部に隣接して配置されているサイドキャップ部材23bとの接続部に、もう一つの小空間54が形成されている。
また、下方キャップ部材24と、下方キャップ部材24の左右両側の端部に隣接して配置されているサイドキャップ部材23aおよび23bとの接続部にも、さらなる小空間54が設けられていてもよい。
小空間54は、空間53とは壁で仕切られた状態となっている。小空間54を形成する壁は、例えば、上方キャップ部材22の一部とサイドキャップ部材23aまたは23bの一部とで形成されている。この小空間54は、発泡断熱材を吸収する空間として機能する。
冷蔵室扉11aの内部に注入された発泡断熱材料は、空間53内を発泡しながら、冷蔵室扉11aのコーナー部に位置する小空間54まで膨張する。そして、膨張した発泡断熱材材料の一部は、小空間54を区画する壁の隙間から小空間54内へ流入し、小空間54内で発泡断熱材27となる。上方キャップ部材22とサイドキャップ部材23aまたは23bとの接続部に小空間54が設けられていることで、空間53が両部材の接続部と直に面している構成と比較して、冷蔵室扉11aの内部に充填される発泡断熱材が両部材の接続部から漏れることを抑えることができる。
また、小空間54内の発泡断熱材27は、小空間54の壁を形成しているサイドキャップ部材23aまたは23bの一部に接着された状態となる。これにより、冷蔵室扉11aのコーナー部分の剛性を高めることができる。
なお、小空間54を形成する壁の一部は、上方キャップ部材22側の壁とサイドキャップ部材23aまたは23b側の壁とが重なり合った二重壁構造となっていることが好ましい。これにより、空間53内の発泡断熱材が、小空間54内により流入しにくい構成とすることができる。そのため、空間53に充填された発泡断熱材が、上方キャップ部材22とサイドキャップ部材23aまたは23bとの接続部の隙間から漏れ出すことをより確実に抑制することができる。
図10および図11には、左側の冷蔵室扉11aに設けられている小空間54の構成を示す。図10は、上方キャップ部材22とサイドキャップ部材23bとの接続部が位置する冷蔵室扉11aの右側上方のコーナー部の内部を示す透視斜視図である。図11は、上方キャップ部材22とサイドキャップ部材23bとの接続部が位置する冷蔵室扉11aの右側上方のコーナー部を、ガラス板21の表面に平行な平面で切断して正面側から見たときの断面図である。
例えば、冷蔵室扉11aの正面から見て上方左側の小空間54は、側面側に位置する壁が二重構造となっている。具体的には、図11に示すように、正面から見て小空間54の右側に位置する壁は、サイドキャップ部材23bの本体部分の一部である壁54aと、上方キャップ部材22の下面を前後方向に延びるリブ54bとの二重壁構造になっている。また、正面から見て小空間54の左側に位置する壁は、壁54aと略平行に延びるサイドキャップ部材23bのリブ54cと、リブ54bと略平行に延びる上方キャップ部材22のリブ54dとの二重壁構造になっている。
なお、小空間54の上側および下側を形成する壁は、一重構造となっている。具体的には、図11に示すように、小空間54の上側に位置する壁は、上方キャップ部材22の本体部分の一部である壁54eで形成されている。また、小空間54の下側に位置する壁は、サイドキャップ部材23bの一部である壁54fで形成されている。
例えば、リブ54cとリブ54dとの二重壁構造のように、互いに逆方向から延びるリブによって二重壁を形成することで、空間53内の発泡断熱材が小空間54内に流入する経路を蛇行させることができ、発泡断熱材を小空間54内に流入しにくい構成とすることができる。同様に、壁54aおよびリブ54bの二重壁のように、小空間54の外側を形成している壁が二重壁構造となっていることで、上方キャップ部材22とサイドキャップ部材23bとの接続部からの発泡断熱材の漏れの抑制効果を高めることができる。
さらに、リブ54cとリブ54dとの間、および小空間54内に流入した発泡断熱材が硬化することで、サイドキャップ部材23bのリブ54cは、左右両側から挟み込まれるように上方キャップ部材22に接着されることになる。すなわち、サイドキャップ部材23bのリブ54cの接着面積が増大して、上方キャップ部材22とサイドキャップ部材23bとの剛性を高めることができる。
また、小空間54を形成している上方キャップ部材22(具体的には、リブ54cの内側)には、複数の突起54gが形成されている(図9など参照)。この突起54gにより、上方キャップ部材22をサイドキャップ部材23aに嵌め込む際に、上方キャップ部材22のリブ54dがサイドキャップ部材23bのリブ54cに接近するようにすることができる。したがって、リブ54dとリブ54cの二重構造をより確実に形成することができる。
なお、小空間54は、正面視でパッキン51の配置領域よりも外側に位置していることが好ましい。例えば、図10に示す例では、パッキン51の上端部51aよりも上方側に小空間54が位置している。これにより、小空間54部分が発露することを抑制することができる。
なお、図10に示す例では、小空間54の全領域が、パッキン51の外側端部よりも外側に位置している。但し、別の例では、小空間54の少なくとも一部が、パッキン51の配置領域の外側に位置していてもよい。この場合、小空間54は、背面部材25に設けられているパッキン51の嵌め込み溝よりも外側に位置していることが好ましい。これにより、冷蔵室11内の冷気が小空間54へ伝わりにくくすることができ、小空間54における結露を抑制することができる。
(第1の実施形態のまとめ)
以上のように、本実施形態にかかる冷蔵庫1は、冷蔵室11に開閉式の冷蔵室扉11aおよび11bを備えている。冷蔵室扉11aおよび11bは、前面に配置されているガラス板21と、ガラス板21の各端辺にそれぞれ取り付けられている複数のキャップ部材(すなわち、上方キャップ部材22、サイドキャップ部材23aおよび23b、下方キャップ部材24)とを備えている。冷蔵室扉11aの内部には、発泡断熱材27が存在する空間53が設けられている。
上方キャップ部材22と、上方キャップ部材22に隣接して配置されているサイドキャップ部材23aおよび23bとの接続部には、空間53とは仕切られた小空間54が設けられており、この小空間54内には、発泡断熱材が存在する。小空間54を形成する壁は、上方キャップ部材22の一部とサイドキャップ部材23aまたは23bの一部とで形成されている。
冷蔵室扉11aおよび11bのコーナー部分の2つのキャップ部材の連結部の隙間に、空間53とは別の小空間54が設けられていることで、空間53内で発泡および膨張する発泡断熱材が外部へ流出する前に、一旦、小空間54内に発泡断熱材を流入させることができる。すなわち、この小空間54は、発泡断熱材を吸収する空間として機能する。
この構成によれば、空間53が両キャップ部材の接続部と直に面している構成と比較して、冷蔵室扉11aの内部に充填される発泡断熱材が両キャップ部材の接続部から漏れることを抑えることができる。したがって、ガラス板21および各キャップ部材の継ぎ合わせ部からの発泡断熱材の漏れを抑制することのできる冷蔵室扉11aおよび11bを得ることができる。
また、本実施形態では、上方キャップ部材22が取り付けられるガラス板21の上方側の一端辺は、上方キャップ部材22の抱え込み部32によって、一端部から他端部まで抱え込まれている。一方、この一端辺以外のガラス板21の端辺は、露出した状態になっている。
上記の構成によれば、上方キャップ部材22に抱え込まれる上方側の一端辺以外のガラス板21の3つの端辺は、キャップ部材などの樹脂部材で覆われることなく、露出した状態となっている。これにより、扉の前面に位置するガラスの存在感を際立たせることができ、意匠性を向上させることができる。また、ガラス板21の一端辺の全体が抱え込み部32によって抱え込まれることで、扉の前面に位置するガラス板21の安定感を向上させることができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、冷蔵庫1に備えられている左右開閉式の扉(すなわち、冷蔵室扉11aおよび11b)に小空間54が設けられている構成を例に挙げて説明した。但し、本発明にかかる冷蔵庫の扉は、左右開閉式の扉に限定されない。そこで、第2の実施形態では、引き出し式の扉を例に挙げて説明する。
図12には、冷蔵庫1に備えられている引き出し式の扉の一つである野菜室扉12aの外観を示す。野菜室扉12aは、主として、ガラス板21、取っ手部材122、2つのサイドキャップ部材23aおよび23b、下方キャップ部材24、および発泡断熱材などを備えている。取っ手部材122以外については、第1の実施形態と概ね同様の構成が適用できる。
図13には、取っ手部材122を取り外した状態の野菜室扉12aの上方部分を示す。図14には、野菜室扉12aを構成する取っ手部材122の内部を示す。
取っ手部材122は、例えば、ABS、PP、PSなどの樹脂材料を用いて形成されている。取っ手部材122は、ガラス板21の上方側の端辺に取り付けられる。取っ手部材122は、その正面側に、取っ手部131、および抱え込み部32などを有している。
抱え込み部32は、取っ手部材122の長手方向に沿って一端部(例えば、左側の端部)から他端部(例えば、右側の端部)まで延びている。抱え込み部32は、下方に向かって開口した凹部を有している。この凹部内に、ガラス板21の上方の端辺の全体が嵌め込まれる。これにより、ガラス板21の上方の端辺は抱え込み部32によって覆われた状態となる。
野菜室扉12aの外装体の内部には、発泡断熱材で充填される空間53が設けられている(図13参照)。さらに、野菜室扉12aの内部には、空間53とは別に2つの小空間54が存在する。正面から見て左側の小空間54は、取っ手部材122とサイドキャップ部材23aとの接続部(両部材の継ぎ合わせ部)に位置している。正面から見て右側の小空間54は、取っ手部材122とサイドキャップ部材23bとの接続部(両部材の継ぎ合わせ部)に位置している。
小空間54は、空間53とは壁で仕切られた状態となっている。小空間54を形成する壁は、取っ手部材122の一部(例えば、リブ54b、リブ54dなど)とサイドキャップ部材23aまたは23bの一部(例えば、壁54a、リブ54cなど)とで形成されている(図13および図14参照)。
この小空間54は、発泡断熱材を吸収する空間として機能する。このような小空間54が設けられていることで、空間53が取っ手部材122とサイドキャップ部材23aまたは23bとの接続部と直に面している構成と比較して、野菜室扉12aの内部に充填される発泡断熱材が両部材の接続部から漏れることを抑えることができる。
また、小空間54内の発泡断熱材は、小空間54の壁を形成しているサイドキャップ部材23aまたは23bの一部に接着された状態となる。これにより、野菜室扉12aの剛性を高めることができる。
なお、小空間54を形成する壁の一部は、取っ手部材122側の壁とサイドキャップ部材23aまたは23b側の壁とが重なり合った二重壁構造となっていることが好ましい。これにより、小空間54内の流入した発泡断熱材が、取っ手部材とキャップ部材との接続部の隙間から漏れ出すことをより確実に抑制することができる。
冷蔵庫1に備えられている野菜室扉12a以外の引き出し式の扉にも、野菜室扉12aと同様の構成が適用できる。
(まとめ)
本発明の一局面にかかる冷蔵庫の扉(例えば、冷蔵室扉11a、冷蔵室扉11b、野菜室扉12a)は、前面に配置されているガラス板(例えば、ガラス板21)と、前記ガラス板の各端辺にそれぞれ取り付けられている複数のキャップ部材(例えば、上方キャップ部材22または取っ手部材122、サイドキャップ部材23aおよび23b、下方キャップ部材24)とを備えている。前記扉の内部には、発泡断熱材(例えば、発泡断熱材27)が存在する空間(例えば、空間53)が設けられており、前記キャップ部材(例えば、上方キャップ部材22または取っ手部材122)と、このキャップ部材に隣接して配置されている前記キャップ部材(例えば、サイドキャップ部材23aおよび23b)との接続部には、前記空間(例えば、空間53)とは仕切られた小空間(例えば、小空間54)が設けられており、前記小空間内には、前記発泡断熱材(例えば、発泡断熱材27)が存在する。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫の扉(例えば、冷蔵室扉11a、冷蔵室扉11b、野菜室扉12a)において、前記小空間(例えば、小空間54)の壁(例えば、壁54a、リブ54b、リブ54c、リブ54d、壁54e、壁54f)は、前記キャップ部材(例えば、上方キャップ部材22または取っ手部材122)の一部と、このキャップ部材に隣接して配置されている前記キャップ部材(例えば、サイドキャップ部材23aおよび23b)の一部とで形成されていてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫の扉(例えば、冷蔵室扉11a、冷蔵室扉11b、野菜室扉12a)において、前記小空間(例えば、小空間54)の壁の一部は、二重壁構造(例えば、壁54aおよびリブ54bの二重壁構造、リブ54cおよびリブ54dの二重壁構造)となっていてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫の扉(例えば、冷蔵室扉11a、冷蔵室扉11b、野菜室扉12a)において、前記扉の背面部(例えば、背面部材25)には、外周に沿ってパッキン(例えば、パッキン51)が配置されており、前記小空間(例えば、小空間54)の少なくとも一部は、正面視で前記パッキンの配置領域よりも外側に位置していてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫の扉(例えば、冷蔵室扉11a、冷蔵室扉11b、野菜室扉12a)において、前記ガラス板(例えば、ガラス板21)の上方に位置する端辺は、前記キャップ部材(例えば、上方キャップ部材22または取っ手部材122)の抱え込み部(例えば、抱え込み部32)によって、一端部から他端部まで抱え込まれており、前記ガラス板の前記上方に位置する端辺以外の端辺は、露出した状態になっていてもよい。
本発明のもう一つの局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)は、上記の本発明の何れかの局面にかかる扉(例えば、冷蔵室扉11a、冷蔵室扉11b、野菜室扉12a)を備えている。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :冷蔵庫
11 :冷蔵室
11a :冷蔵室扉(冷蔵庫の扉)
11b :冷蔵室扉(冷蔵庫の扉)
12 :野菜室
12a :野菜室扉(冷蔵庫の扉)
21 :ガラス板
22 :上方キャップ部材(キャップ部材)
23a :サイドキャップ部材(キャップ部材)
23b :サイドキャップ部材(キャップ部材)
24 :下方キャップ部材(キャップ部材)
25 :背面部材
27 :発泡断熱材
31 :取っ手部
32 :抱え込み部
51 :パッキン
53 :(扉内部の)空間
54 :(扉内部の)小空間
54a :壁
54b :リブ
54c :リブ
54d :リブ
54e :壁
54f :壁
122 :取っ手部材(キャップ部材)

Claims (6)

  1. 冷蔵庫の扉であって、
    前面に配置されているガラス板と、
    前記ガラス板の各端辺にそれぞれ取り付けられている複数のキャップ部材と
    を備え、
    前記扉の内部には、発泡断熱材が存在する空間が設けられており、
    前記キャップ部材と、このキャップ部材に隣接して配置されている前記キャップ部材との接続部には、前記空間とは仕切られた小空間が設けられており、
    前記小空間内には、前記発泡断熱材が存在する、扉。
  2. 前記小空間の壁は、前記キャップ部材の一部と、このキャップ部材に隣接して配置されている前記キャップ部材の一部とで形成されている、請求項1に記載の扉。
  3. 前記小空間の壁の一部は、二重壁構造となっている、請求項1または2に記載の扉。
  4. 前記扉の背面部には、外周に沿ってパッキンが配置されており、
    前記小空間の少なくとも一部は、正面視で前記パッキンの配置領域よりも外側に位置している、
    請求項1から3の何れか1項に記載の扉。
  5. 前記ガラス板の上方に位置する端辺は、前記キャップ部材の抱え込み部によって、一端部から他端部まで抱え込まれており、
    前記ガラス板の前記上方に位置する端辺以外の端辺は、露出した状態になっている、
    請求項1から4の何れか1項に記載の扉。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の扉を備えている冷蔵庫。
JP2022014813A 2022-02-02 2022-02-02 冷蔵庫の扉および冷蔵庫 Pending JP2023112848A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022014813A JP2023112848A (ja) 2022-02-02 2022-02-02 冷蔵庫の扉および冷蔵庫
CN202310097963.7A CN116538750A (zh) 2022-02-02 2023-01-30 冰箱的门以及冰箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022014813A JP2023112848A (ja) 2022-02-02 2022-02-02 冷蔵庫の扉および冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023112848A true JP2023112848A (ja) 2023-08-15

Family

ID=87454852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022014813A Pending JP2023112848A (ja) 2022-02-02 2022-02-02 冷蔵庫の扉および冷蔵庫

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023112848A (ja)
CN (1) CN116538750A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN116538750A (zh) 2023-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2015331194B2 (en) Refrigerator and vacuum insulation panel thereof
JP6850756B2 (ja) 冷蔵庫
KR102273285B1 (ko) 냉장고 및 이에 구비되는 진공 단열재
JP3441363B2 (ja) 冷蔵庫の仕切壁
JP6964810B2 (ja) 冷蔵庫
JP7244897B2 (ja) 断熱箱体及びこれを備えた冷蔵庫
JP2014009849A (ja) 断熱箱体
JP2023112848A (ja) 冷蔵庫の扉および冷蔵庫
JP2022167513A (ja) 冷蔵庫
JP6392144B2 (ja) 冷蔵庫
JP2021105514A (ja) 断熱箱体
JP2023112847A (ja) 冷蔵庫の扉および冷蔵庫
JP6875221B2 (ja) 冷蔵庫
JP7297616B2 (ja) 断熱箱体、冷蔵庫、および断熱箱体の製造方法
JP6784713B2 (ja) 断熱箱体
JP6469941B2 (ja) 冷蔵庫
JP6189621B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP2022076651A (ja) 冷蔵庫
KR20220059252A (ko) 진공단열조립체를 구비한 냉장고 도어 및 그 제조방법
JP2020073861A (ja) 冷蔵庫
JP2023111620A (ja) 断熱扉及び冷蔵庫
JP2006162140A (ja) 冷蔵庫
JP2023116842A (ja) 断熱扉および貯蔵庫
JP2004163100A (ja) 冷蔵庫の把手装置
JP2004245522A (ja) 貯蔵庫の扉装置