JP6469941B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP6469941B2
JP6469941B2 JP2012281192A JP2012281192A JP6469941B2 JP 6469941 B2 JP6469941 B2 JP 6469941B2 JP 2012281192 A JP2012281192 A JP 2012281192A JP 2012281192 A JP2012281192 A JP 2012281192A JP 6469941 B2 JP6469941 B2 JP 6469941B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
vacuum heat
insulating material
outer box
insulating materials
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012281192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014126223A (ja
Inventor
揚 劉
揚 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lifestyle Products and Services Corp filed Critical Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority to JP2012281192A priority Critical patent/JP6469941B2/ja
Priority to EP13867019.5A priority patent/EP2940412B1/en
Priority to CN201380067894.XA priority patent/CN104870919B/zh
Priority to PCT/JP2013/083487 priority patent/WO2014103753A1/ja
Priority to TW102147843A priority patent/TWI570372B/zh
Publication of JP2014126223A publication Critical patent/JP2014126223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6469941B2 publication Critical patent/JP6469941B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫は、鋼板製の外箱とプラスチック製の内箱を有しており、外箱と内箱の間には断熱性能を確保するために断熱部材が配置されている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫の扉装置の断熱構造が開示されている。この扉装置の内部は、真空断熱材を配置して、現場発泡方式で発泡ポリウレタン材を充填することで、扉装置の断熱性能を得ている(特許文献1を参照)。
特開2006−90649号
ところで、真空断熱材の断熱性能は、発泡ポリウレタン材の断熱性能に比べて高いので、真空断熱材を用いることで、冷蔵庫の外箱と内箱が形成する厚みを小さくできるとともに冷蔵庫の組立性が向上する。冷蔵庫の厚みを小さくすることで、冷蔵庫の外箱のサイズを維持したままで冷蔵庫の内箱内の容積を増やせるので、冷蔵庫の収容能力を上げることができる。
しかし、真空断熱材を用いた冷蔵庫では、本体の角部では、隣接して配置されている真空断熱材の端部同士が離れているので、真空断熱材の端部の間には隙間がある。このため、本体の角部における断熱性能を確保することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、本体の角部の断熱性能を確保することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の実施の形態は、外箱と、前記外箱内に配置される内箱と、前記外箱と前記内箱の間に設けられる複数の真空断熱材とを有する冷蔵庫であって、前記真空断熱材は、芯材と、前記芯材を覆っているフィルムと、前記フィルムが前記芯材を封止している封止部分、とを有し、前記外箱と前記内箱の角部には、一方の前記真空断熱材の端部他方の前記真空断熱材の側面に隣接するように配置され、前記一方の真空断熱材は、当該真空断熱材の端部に連続する位置で、前記外箱の内面に対向する側面に第1凹部が形成され、前記他方の真空断熱材は、前記一方の真空断熱材の端部が隣接する前記側面と反対側の位置で、前記外箱の内面に対向する側面に第2凹部が形成され、前記角部には、前記一方の真空断熱材と前記他方の真空断熱材のそれぞれの前記封止部分が互いに接触しないように、前記一方の真空断熱材の前記封止部分の折り曲げ先端側が前記第1凹部に配置され、前記他方の真空断熱材の前記封止部分の折り曲げ先端側が前記第2凹部に配置されている。
本発明の第1実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。 図1に示す冷蔵庫の本体のA−A線における縦方向の断面図である。 図3(A)は、外箱を構成する金属板の外面と側面を示す展開図であり、図3(B)は、図3(A)に示す金属板を折り曲げて構成した外箱を示す斜視図である。 真空断熱材の構造例を示す図である。 本発明の第2実施形態を示す図である。 本発明の冷蔵庫の第3実施形態を示す図である。 本発明の冷蔵庫の第4実施形態を示す図である。 本発明の冷蔵庫の第5実施形態を示す図である。 本発明の冷蔵庫の第6実施形態を示す図である。 さらに本発明の別の実施形態を示す図である。 さらに本発明の別の実施形態を示す図である。 さらに本発明の別の実施形態を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる冷蔵庫1の全体を示す斜視図である。
図1に示す冷蔵庫1は、本体2を有している。この本体2の最上部の位置には、両開き式の左右の観音扉(回転扉)3,4で開閉される冷蔵室5を設けられている。これらの観音扉3,4は、それぞれ本体2の回転軸3A,4Aを中心にして開閉可能に取り付けられている。
冷蔵室5の下側には、引出し式扉7aで開閉される野菜室7が設けられている。この野菜室7の下側には、製氷室8と上部冷凍室9が横方向に並んで設けられている。製氷室8は引出し式扉8aで開閉され、上部冷凍室9は引出し式扉9aで開閉される。
本体2の最下部であって、これらの製氷室8と上部冷凍室9の下側には、主冷凍室10が設けられている。主冷凍室10は引出し式扉10aで開閉される。観音扉3,4の下部には、それぞれ指を掛けるための凹状の取っ手3b,4bが扉内部に設けられている。引出し式扉7a、8a、9a、10aの上部には、それぞれ指を掛けるための凹状の取っ手7b、8b、9b、10bが設けられている。
図2は、図1に示す冷蔵庫1の本体2のA−A線における縦方向の断面図である。
図2に示す冷蔵庫1の本体2は、外箱11と、内箱12と、この外箱11と内箱12の間に設けられる複数枚の真空断熱材30,31,32,33を有している。この実施形態では、これらの真空断熱材30,31,32,33は、互いに別部材である。本体2は、4つの角部Cを有しており、この角部Cは、隅部あるいはコーナー部とも呼ぶことができる。
まず、図2に示す外箱11の形状例を、図3を参照して説明する。
図3は、外箱11の形状例を示し、図3(A)は、外箱11を構成する金属板13の外面と側面を示す展開図であり、図3(B)は、図3(A)に示す金属板13を折り曲げて構成した外箱11を示す斜視図である。
図3(A)に示す金属板13は、例えば帯状の鋼板を折り曲げることで形成されており、天井面部14と、左右の側面部15,16と、底面部17を有している。この天井面部14と左側の側面部15との間の山折り部分18と、天井面部14と右側の側面部16との間の山折り部分19と、右側の側面部16と底面部17との間の山折り部分20を、それぞれ90度に折り曲げる。しかも、左側の側面部15の端部21と底面部17の端部22を溶接することにより、図3(B)に示す縦長形状の外箱11を構成することができる。この外箱11は、表裏の開口部55,56が縦長であり、直方体形状の箱体である。ただし、底面部17は、天井面部14と、左右の側面部15,16とは別にして組み立てることもできる。
図3(A)に示すように、この天井面部14の内面14Aと、左右の側面部15,16の内面15A,16Aと、底面部17の内面17Aには、それぞれ板状の真空断熱材30,31,32,33が、例えば接着剤を用いて固定されている。
一方、図2に戻ると、内箱12は、外箱11と同様に縦長であり、外箱11内に配置されている直方体形状の箱体である。内箱12は、例えばプラスチックを成形することにより作られている。内箱12の寸法は、外箱11内に入るように外箱11の寸法に比べて小さくなっている。内箱12は、天井面部24と、左右の側面部25,26と、底面部27を有している。なお、内箱12の天井面部24と、左右の側面部25,26と、底面部27は、一体物でなくとも、それぞれ別部材であっても良く、補強部材40を取り付ける際に、天井面部24と、左右の側面部25,26と、底面部27を互いに固定しても良い。
図2の内箱12の天井面部24は、外箱11の天井面部14に平行であり寸法Tだけ離れて対面している。内箱12の左側の側面部25は、外箱11の左側の側面部15に平行であり寸法Tだけ離れて対面している。内箱12の右側の側面部26は、外箱11の右側の側面部16に平行であり寸法Tだけ離れて対面している。そして、内箱12の底面部27は、外箱11の底面部17に平行であり寸法Tだけ離れて対面している。このように、内箱12は外箱11内に配置され、外箱11と内箱12の間には、寸法Tの隙間を有している。
図2に示すように、外箱11と内箱12の隙間には、すでに説明したように板状の真空断熱材30,31,32,33が断熱性能を確保するために、それぞれ配置されている。真空断熱材30,33は、横方向(X方向)に沿った真空断熱材であり、残りの真空断熱材31,32は、縦方向(Z方向)に沿って真空断熱材である。
これらの真空断熱材30,31,32,33は、例えばグラスウールの板状の芯材をラミネートフィルムで包んで、この内部を真空の多孔質構造に形成することで、高い真空空間率(例えば90%を超える)を保持している。このため、この真空断熱材30,31,32,33は、真空による高い断熱性能を発揮することができる。
真空断熱材30,31,32,33の断熱性能は、発泡ポリウレタン材の断熱性能に比べてかなり高いので、厚みの薄い真空断熱材30,31,32,33を用いても本体2の断熱性能を確保することができる。このため、発泡ポリウレタン材を使用する場合に比べて、真空断熱材30,31,32,33を使用することで、外箱11と内箱12の隙間を小さくすることができ、外箱11の外形寸法が同じである場合に内箱12の内寸法を拡大することができるので、冷蔵庫1の本体2の収容容積を増やすことができ、冷蔵庫1の大容量化が図れる。真空断熱材の厚みは、例えば10ないし30mmである。
図2に示すように、真空断熱材30は、内箱12の天井面部24と外箱11の天井面部14の隙間に配置され、別の真空断熱材31は、内箱12の左側の側面部25と外箱11の左側の側面部15の隙間に配置されている。さらに別の真空断熱材32は、内箱12の右側の側面部26と外箱11の右側の側面部16の隙間に配置されている。そして、別の真空断熱材33は、内箱12の底面部27と外箱11の底面部17の隙間に配置されている。
すでに説明したが、例えば、真空断熱材30〜33の外面を外箱11の内面、すなわち天井面部14の内面14Aと、左右の側面部15,16の内面15A,16Aと、底面部17の内面17Aに対して、接着剤を用いて貼り付けることができる。
しかし、真空断熱材30,31,32,33が、後で新しい真空断熱材と交換できるようにすることを考慮して、天井面部14の内面14Aと、左右の側面部15,16の内面15A,16Aと、底面部17の内面17Aには、それぞれ板状の真空断熱材30,31,32,33を、接着剤を用いずに配置するだけでも良い。
図2に示すように、本体2の外箱11と内箱12は、4つの角部Cを有しているが、各角部Cは同様な構造を有している。4つの角部Cにおける真空断熱材30〜33の配置の仕方に特徴がある。すなわち、縦方向の真空断熱材31,32の上部の端部31T、32Tが、天井面部14の内面14Aに達して接触している。同様にして、縦方向の真空断熱材31,32の下部の端部31R、32Rが、底面部17の内面17Aに達して接触している。ただし、端部の面が全て接触している必要はなく、少なくとも一部が接触していれば良い。また、真空断熱材31,32の上端部は、天井面部14の内面から少し離間していても良い。例えば、真空断熱材31,32の上端部は、真空断熱材30の下面よりも上方にあればよく、好ましくは真空断熱材30の真中部分によりも上方にあればよい。真空断熱材31,32の下端部は、真空断熱材33の上面よりも下側にあればよく、好ましくは真空断熱材30の真中部によりも下方にあればよい。
これに対して、上側の横方向の真空断熱材30の左右の端部30F、30Gは、それぞれ縦方向の真空断熱材31,32の内側の側面31N、32Nに接触している。同様にして、下側の横方向の真空断熱材33の左右の端部33F、33Gは、それぞれ縦方向の真空断熱材31,32の内側の側面31N、32Nに接触している。
このように、各角部Cでは、上側の横方向の真空断熱材30と下側の横方向の真空断熱材33は、左右の縦方向の真空断熱材31,32の間に挟まれた状態で配置されている。これにより、外箱11と内箱12と真空断熱材30〜33から成る構造体では、各角部Cは真空断熱材で満たされて隙間がないので、各角部Cにおける断熱性能を確保することができるとともに、空気が漏れないようにすることができる。すなわち、各角部Cでは、冷蔵庫1内から角部Cの隙間を通じて外箱11の外部に空気が漏れる真空漏れを防止する役割を有し、本体2の各角部Cにおける剛性を上げることができる。
図4は、すでに説明した真空断熱材30,31,32,33の構造例を示している。図5(A)は、真空断熱材30〜33を示す斜視図であり、図5(B)は、真空断熱材30〜33の断面構造を示している。
図4(A)と図4(B)に示すように、真空断熱材30,31,32,33は、グラスウールの芯材70を、ラミネートフィルム71で包んで、この内部を真空の多孔質構造に形成することで、高い真空空間率(例えば90%を超える)を保持している。このラミネートフィルム71は、芯材70を封止している一方の封止部分72と他方の封止部分73を有している。一方の封止部分72と他方の封止部分73は、例えば熱をかけることにより形成することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態を示しており、1つの右上側の角部Cの構造例を示している。しかし、4つの角部Cの構造は、図5に示す角部Cの構造と実質的に同じである。
図5に示す本発明の第2実施形態の本体2では、外箱11と真空断熱材30,32を組み立てる際に、真空断熱材30,32の封止部分72,73を納めるやり方を例示している。
図5に示すように、真空断熱材30の封止部分73は、外箱11の天井面部14の内面14A側に折り曲げて、しかも真空断熱材30の凹部30N内に配置されている。同様にして、真空断熱材32の封止部分72は、外箱11の側面部16の内面16A側に折り曲げて、しかも真空断熱材32の凹部32N内に配置されている。つまり、封止部分72,73は、内箱12の内面側には折り曲げないようにしている。この封止部分72,73の納め方は、残りの3つの角部Cにおいても同じである。
このようにして封止部分72を折り曲げて納めるのは、外箱11が剛性の大きい金属製の板であるのに対して、内箱12は金属に比べて剛性が小さいプラスチック製の板である。もし封止部分72,73を内箱12側に折り曲げてしまうと、内箱12が折り曲げた封止部分72,73の厚みの影響を受けて、内箱12が内側に膨らんで内箱12の平坦性を失って、外観上の見栄えが悪くなるおそれがある。
そこで、内箱12が折り曲げた封止部分72,73の厚みの影響を受けないようにするために、封止部分72,73は、外箱11側に折り曲げて、しかも凹部30N、32N内に収めることで、外箱11と内箱12の平坦性を確保することができ、内箱12を真空断熱材30,31,32,33に対してきれいに配置することができる。このように封止部分72,73を外箱11に折り曲げて納める構造は、真空断熱材30,31,32,33のいずれにおいても同じである。
上述した本発明の第1実施形態と第2実施形態では、外箱11と内箱12の間に真空断熱材30,31,32,33が配置され、各角部Cにおいても真空断熱材30,31,32,33が接触することで角部Cには真空断熱材が満たされているので、空間が生じないように配置されている。これにより、各角部Cにおける断熱性能を確保することができる。なお、本体2の背面側には、予め長方形の真空断熱材が配置される。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態を示している。
図6に示す本体2の構造が、図2に示す本体2の構造と異なるのは、次の点であり、その他の構造部分は、実質的に同じであるので説明を省略する。
図6に示す本体2では、本体2の外箱11と内箱12は、4つの角部Cを有しているが、各角部Cは同様な構造を有している。4つの角部Cには、真空断熱材30〜33は配置されているが、真空断熱材30〜33の配置の仕方に特徴がある。すなわち、横方向(X方向)の真空断熱材30の左右の端部30C、33Dが、外箱11の左右の側面部15,16の内面15A,16Aにそれぞれ接触している。同様にして、横方向の真空断熱材33の左右の端部33C、33Dが、外箱11の左右の側面部15,16の内面15A,16Aにそれぞれ接触している。
これに対して、縦方向(Z方向)の真空断熱材31の上下の端部31F、31Gは、それぞれ横方向の真空断熱材30,33の内面30M、33Mに接触している。同様にして、縦方向の真空断熱材32の上下の端部32F、32Gは、それぞれ横方向の真空断熱材30,33の内面30M、33Mに接触している。
このように、各角部Cでは、縦方向の真空断熱材31,32は、上下の横方向の真空断熱材30,33の間に挟まれた状態で配置されている。これにより、外箱11と内箱12と真空断熱材30〜33から成る構造体では、各角部Cは真空断熱材で満たされているので空間が生じないことから、各角部Cにおける断熱性能を確保することができるとともに、空気が漏れないようにすることができる。すなわち、各角部Cでは、冷蔵庫1内から角部Cの隙間を通じて外箱11の外部に空気が漏れる真空漏れを防止する役割を有し、本体2の各角部Cにおける剛性を上げることができる。
(第4実施形態)
図7は、本発明の第4実施形態を示しており、1つの右上側の角部Cの構造例を示している。しかし、4つの角部Cの構造は、図6に示す角部Cの構造と実質的に同じである。
図7に示す本発明の第4実施形態の本体2では、外箱11と真空断熱材30,32を組み立てる際に、封止部分72,73を納めるやり方を例示している。
図7に示すように、真空断熱材30の封止部分73は、外箱11の天井面部14の内面14A側に折り曲げて、しかも真空断熱材30の凹部30H内に配置されている。同様にして、真空断熱材32の封止部分72は、外箱11の側面部16の内面16A側に折り曲げて、しかも真空断熱材32の凹部32J内に配置されている。つまり、封止部分72,73は、内箱12の内面側には折り曲げないようにしている。このことは、残りの3つの角部Cにおいても同じである。
このようにして封止部分72を折り曲げて納めるのは、外箱11が剛性の大きい金属製の板であるのに対して、内箱12は金属に比べて剛性が小さいプラスチック製の板である。もし封止部分72,73を内箱12側に折り曲げてしまうと、内箱12が折り曲げた封止部分72,73の厚みの影響を受けて、内箱12が内側に膨らんで内箱12の平坦性を失って、外観上の見栄えが悪くなるおそれがある。
そこで、内箱12が折り曲げた封止部分72,73の厚みの影響を受けないようにするために、封止部分72,73は、外箱11側に折り曲げて、しかも凹部30H、32J内に収めることで、外箱11と内箱12の平坦性を確保することができ、内箱12を真空断熱材30,31,32,33に対してきれいに配置することができる。このように封止部分72,73を外箱11に折り曲げて納める構造は、真空断熱材30,31,32,33のいずれにおいても同じである。
(第5実施形態)
図8は、本発明の第5実施形態を示している。
図8(A)に示すように、例えば天井面部14の内面14Aと、左右の側面部15,16の内面15A,16Aと、底面部17の内面17Aには、それぞれ板状の真空断熱材30,31,32,33が、例えば接着剤を用いて固定されている。真空断熱材30,31,32,33は、別部材ではなく連続するようにつながっていて、一体物である。
この真空断熱材30,31,32,33は、次のような特別な形状を有している。すなわち、山折り部分18と、山折り部分19と、山折り部分20に対応する位置には、図8(B)に例示するような断面半円形状の凹み部分90が真空断熱材30,31,32,33において形成されている。また、左側の側面部15の端部21と底面部17の端部22には、それぞれ断面1/4円形状の凹み部分91が形成されており、隣接する凹み部分91が合わさることで、他の凹み部分90と同じ断面半円形状の凹み部分になる。従って、真空断熱材30,31,32,33は、真空断熱材の厚みに比べて薄い接続部分95を用いて連続して形成されている。
これにより、図8(C)に示すように、天井面部14と左右の側面部15,16と底面部17を、山折り部分18と山折り部分19と山折り部分20において折り曲げる際には、真空断熱材30,31,32,33を3つの凹み部分90において容易に折り曲げることができる。このため、真空断熱材30,31,32,33を有する外箱11が容易に得られる。3つの断面半円形状の凹み部分90の接続部分95は、真空断熱材30,31,32,33の厚みに比べて薄く形成されているので、真空断熱材30,31,32,33は、角部Cにおいて容易に折り曲げて箱型に形成することができる。
(第6実施形態)
図9は、本発明の第6実施形態を示している。
図9(A)に示すように、例えば天井面部14の内面14Aと、左右の側面部15,16の内面15A,16Aと、底面部17の内面17Aには、それぞれ板状の真空断熱材30,31,32,33が、例えば接着剤を用いて固定されている。真空断熱材30,31,32,33は、互いに別部材であり、互いに断絶されている。
山折り部分18と、山折り部分19と、山折り部分20に対応する位置には、図9(B)に例示するような、ほぼ断面三角形状の凹み部分100が、真空断熱材30,31,32,33に形成されている。また、図9(A)に示すように、左側の側面部15の端部21と底面部17の端部22には、それぞれ断面三角形状の凹み部分101が形成されており、隣接する2つの凹み部分101が合わさることで、他の凹み部分100と同じ断面三角形状の凹み部分になる。
これにより、図9(C)に示すように、角部Cにおいて、天井面部14と左右の側面部15,16と底面部17を、山折り部分18と山折り部分19と山折り部分20で折り曲げる際には、真空断熱材30,31,32,33を3つの断面三角形状の凹み部分100で容易に折り曲げることができる。このため、真空断熱材30,31,32,33を有する外箱11が容易に得られる。すなわち、3つの断面三角形状の凹み部分100は、真空断熱材30,31,32,33を相互に切り離しており、真空断熱材30,31,32,33は、角部Cにおいて容易に折り曲げて箱型に形成することができる。真空断熱材30,32の内箱側の端部が、外箱側の端部よりも短くなっていれば良い。
図9(C)に示すように、角部Cにおける真空断熱材30,32の端部同士は接触することで45度の留め形状部分120になっているので、相互に確実に接触している。しかし、好ましくはこの留め形状部分120の内側には、別の断熱材130が配置されている。これにより、角部Cにおける留め形状部分120において、もし隙間が生じたとしても、別の断熱材130はこの角部に生じた隙間を塞ぐことができるので、角部Cの断熱性能を確保することができる。
図10と図11は、さらに本発明の別の実施形態を示している。
図10(A)に示す本発明の実施形態では、2つの断面半円形状の凹み部分140が隣接する真空断熱材30〜33の間に形成されており、隣接する真空断熱材30,32は薄い接続部分141により接続されている。この場合でも、接続部分141は、真空断熱材の厚みに比べて薄く形成されているので、真空断熱材30,31,32,33は、角部Cにおいて容易に折り曲げて、箱型に形成することができる。接続部分141は、心材が有る必要はなく、心材を包む袋体である金属膜を有するラミネートフィルムの封止部分72,73が接続されていれば良い。
図10(B)に示す本発明の別の実施形態では、隣接する真空断熱材30,32は別部材であり、真空断熱材30,32には、予め隙間SSが形成されている。このため、図10(C)に示すように、角部Cにおける真空断熱材30,32の端部30K、32Kの間には、隙間SSが生じるようになっている。このように角部Cにおいて隙間SSが生じるようにすることで、例えば横方向の真空断熱材30を矢印V方向に移動して位置調整を行いたい場合には、この予め用意しておいた隙間SSを利用して、容易に真空断熱材30の位置調整を行うことができる。
図11に示す別の本発明の実施形態では、角部Cにおける隣接する真空断熱材30,32は別部材であるが、ラミネートフィルム71により被覆されている。真空断熱材30,32には隙間SSが形成されている。例えば縦方向の真空断熱材32を矢印P方向に移動して位置調整を行いたい場合に、ラミネートフィルム71の弛んだ一部分145を挟み込んで納めることができる。
図12は、本発明の実施形態の製造方法の例を示している。
図12(A)に示すように、金属板13Mには、予め真空断熱材30,31,32が取り付けられている。これらの真空断熱材30,31,32には、それぞれ金属板である天井面部24、側面部25,26がそれぞれ固定されている。真空断熱材30,31,32の間には、凹み部分90が形成されている。
図12(A)から図12(B)に示すように、金属板13Mを凹み部分90において折り曲げると、天井面部14、左右の側面部15,16が形成でき、側面部25,26が対向する。そして、金属板の底面部17には真空断熱材33が取り付けられている。この真空断熱材33には、金属板の底面部27が取り付けられている。この底面部17がネジ99を用いて、左右の側面部15,16の取付け部15D、16Dに対して固定する。これにより、図12(C)に示すように外箱11と内箱12と真空断熱材30〜33を有する冷蔵庫が得られる。
図12(C)に示すように、内箱12の角部CNには、角部CNの隙間を覆う覆い部材199が配置されている。この覆い部材199には、角部CNの形成角度を90度に保持するための保持部材の役割と、角部CNの隙間を塞ぐことで、光が入らないようにする機能を有する。これにより、天井面部24、側面部25,26が曲がってしまうことで、90度の角度が保持できなくなることを防いでいる。覆い部材199の中には、電線、配管、冷気通路等を形成することができる。このように、内箱12は、複数の板により構成されていて、複数の板の隣り合う端部が、薄い接続部分(凹み部分90)で接続されているか、あるいは隣接する断熱材が断絶されているか所に配置されている。これにより、金属板13Mは、凹み部分90において容易に曲げることができ、内箱12をも同時に形成することができる。
なお、上述した本発明のいずれの実施形態においても、図3(B)に示す本体2の外箱11の裏側の開口部56には、別の長方形の真空断熱材は、外箱11を形成する際に、あるいは外箱11内に内箱12を配置した後に、配置することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫は、外箱と、外箱内に配置される内箱と、外箱と内箱の間に設けられる真空断熱材とを有し、外箱と内箱の角部には、隣接する真空断熱材が互いに接触するように配置されている。これにより、冷蔵庫の角部は真空断熱材で満たされるので、角部の断熱性能を確保することができる。このように、角部では、隣接する真空断熱材の内の横方向に配置された真空断熱材の端部は、縦方向に配置された真空断熱材の側面に接触している。これにより、冷蔵庫の角部は真空断熱材で満たされるので、角部には隙間が生じることが無いので、角部の断熱性能を確保することができる。
また、角部では、隣接する真空断熱材の内の縦方向に配置された真空断熱材の端部は、横方向に配置された真空断熱材の側面に接触している。これにより、冷蔵庫の角部は真空断熱材で満たされるので、角部の断熱性能を確保することができる。
角部では、隣接する真空断熱材の内の縦方向に配置された真空断熱材の端部は、横方向に配置された真空断熱材の側面に接触している。これにより、冷蔵庫の角部は真空断熱材で満たされるので、角部の断熱性能を確保することができる。
真空断熱材は、芯材と、真空断熱材を覆っているフィルムと、を有し、フィルムが芯材を封止しているフィルムの封止部分は、外箱の内面側に配置されている。これにより、封止部分は、外箱側に配置できるので、例えばプラスチック製の内箱側には配置しないで済むことから、内箱の平坦性を確保できる。
外箱の角部は、連続した板を折り曲げることで形成され、角部においては、隣接する真空断熱材は薄い接続部分で接続されているか、隣接する真空断熱材は断絶されている状態である。これにより、角部における断熱性能を確保しながら、角部において薄い接続部分あるいは断然された部分を利用して、外箱の角部の形状に合わせて真空断熱材を容易に折り曲げることができる。
角部では、隣接する真空断熱材の端部同士が接触するように配置されている。これにより、冷蔵庫の角部は真空断熱材で満たされるので、角部における断熱性能を確保できる。この隣接する真空断熱材の端部同士には、断熱材が配置されていることで、仮に端部同士の間でわずかに隙間が生じたとしても、断熱材がこの隙間を塞ぐことができるので、角部における断熱性能を確保できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明の各実施形態は、任意に組み合わせて用いることができる。また、図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
1 冷蔵庫
2 本体
11 外箱
12 内箱
30 真空断熱材
31 真空断熱材
32 真空断熱材
33 真空断熱材
70 芯材
71 ラミネートフィルム
72 ラミネートフィルムの封止部分
73 ラミネートフィルムの封止部分
130 断熱材
C 角部

Claims (3)

  1. 外箱と、前記外箱内に配置される内箱と、前記外箱と前記内箱の間に設けられる複数の真空断熱材とを有する冷蔵庫であって、
    前記真空断熱材は、芯材と、前記芯材を覆っているフィルムと、前記フィルムが前記芯材を封止している封止部分、とを有し、
    記外箱と前記内箱の角部には、一方の前記真空断熱材の端部他方の前記真空断熱材の側面に隣接するように配置され、
    前記一方の真空断熱材は、当該真空断熱材の端部に連続する位置で、前記外箱の内面に対向する側面に第1凹部が形成され、
    前記他方の真空断熱材は、前記一方の真空断熱材の端部が隣接する前記側面と反対側の位置で、前記外箱の内面に対向する側面に第2凹部が形成され、
    前記角部には、前記一方の真空断熱材と前記他方の真空断熱材のそれぞれの前記封止部分が互いに接触しないように、前記一方の真空断熱材の前記封止部分の折り曲げ先端側が前記第1凹部に配置され、前記他方の真空断熱材の前記封止部分の折り曲げ先端側が前記第2凹部に配置されている冷蔵庫。
  2. 方向に配置された前記一方の真空断熱材の端部は、縦方向に配置された前記他方の真空断熱材の側面に隣接している請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 方向に配置された前記一方の真空断熱材の端部は、横方向に配置された前記他方の真空断熱材の側面に隣接している請求項1に記載の冷蔵庫。
JP2012281192A 2012-12-25 2012-12-25 冷蔵庫 Expired - Fee Related JP6469941B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281192A JP6469941B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 冷蔵庫
EP13867019.5A EP2940412B1 (en) 2012-12-25 2013-12-13 Method for manufacturing heat insulating box for refrigerator, and the refrigerator
CN201380067894.XA CN104870919B (zh) 2012-12-25 2013-12-13 冰箱隔热箱体的制造方法以及冰箱
PCT/JP2013/083487 WO2014103753A1 (ja) 2012-12-25 2013-12-13 冷蔵庫の断熱箱体の製造方法及び冷蔵庫
TW102147843A TWI570372B (zh) 2012-12-25 2013-12-24 冰箱隔熱箱體的製造方法以及冰箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281192A JP6469941B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014126223A JP2014126223A (ja) 2014-07-07
JP6469941B2 true JP6469941B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=51405871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012281192A Expired - Fee Related JP6469941B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6469941B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7324730B2 (ja) * 2020-03-23 2023-08-10 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 冷蔵庫及び製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59191587U (ja) * 1983-06-08 1984-12-19 松下冷機株式会社 断熱箱体
JP2005299972A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP2005308257A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Sharp Corp 冷蔵庫筐体及びその製造方法
JP4198103B2 (ja) * 2004-09-24 2008-12-17 三洋電機株式会社 冷蔵庫の扉装置
JP5595720B2 (ja) * 2009-12-03 2014-09-24 株式会社東芝 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014126223A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5337681B2 (ja) 冷蔵庫
JP6005341B2 (ja) 冷蔵庫
JP6505352B2 (ja) 冷蔵庫
EP2722624B1 (en) Refrigerator
JP2018115856A (ja) 冷蔵庫
EP2789938A1 (en) Refrigerator
EP2719980B1 (en) Refrigerator
JP5959225B2 (ja) 冷蔵庫
JP2015227774A (ja) 冷蔵庫
EP2789945A1 (en) Thermal insulation cabinet
JP2011247535A (ja) 冷蔵庫の断熱箱体
JP6105242B2 (ja) 冷蔵庫
JP6469941B2 (ja) 冷蔵庫
JP2013119978A (ja) 冷蔵庫
JP2014189307A (ja) クーラーボックス用板材およびクーラーボックス
JP2014009849A (ja) 断熱箱体
JP6081064B2 (ja) 冷蔵庫
JP6173685B2 (ja) 冷蔵庫
JP6918462B2 (ja) 真空断熱材及び冷蔵庫
JP2014031904A (ja) 冷蔵庫
JP6902415B2 (ja) 冷蔵庫
JP5098149B2 (ja) 自動販売機
JP2008196572A (ja) 真空断熱材と冷蔵庫
JP6719646B2 (ja) 冷蔵庫
JP6585671B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170407

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170417

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6469941

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees