JP6392144B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は食品や飲料水等を冷蔵或いは冷凍して貯蔵する冷蔵庫に係り、特に開閉扉の内部に発泡断熱材を充填した冷蔵庫に関するものである。
一般的には発泡断熱材を充填した冷蔵庫の開閉扉は、扉外板とこれに所定の距離を置いて配置された扉内板の上下にフレームを固定し、これらの扉外板、扉内板及び上下のフレームで囲まれた空間に発泡断熱材を充填しているものである。尚、側面は扉外板を折り曲げて、或いは側面板を利用して塞がれており、これらは周知の構成である。
そして、従来の扉外板及び扉内板と上下のフレームの固定方法は次のような方法で行われていた。すなわち、矩形状の薄鋼板の両側部に形成した側面部を有する扉外板と、この扉外板に対向する扉内板に、上下方向からフレームを嵌め合わせて固着して箱体とした後に、この箱体内に発泡断熱材を充填するようにしている。その際、フレームの端面は扉外板の外表面の上から被さるように嵌合されている。したがって、フレームの扉外板との接触領域(嵌合面)は、扉外板の上下の外側端面縁とほぼ平行な方向となっている。
一般にフレームは合成樹脂製であり、また、扉外板は薄鋼板製のものが殆どである。そして、防錆、及び発泡時のフレームの抜け防止のため、十分な嵌合強度を確保することが必要である。このために、扉外板の上下の外側端面を10mm程度に亘ってフレームで覆う構成としている。
そのため、扉外板と扉内板にフレームを上下方向から嵌め合わせて固着する開閉扉では、開閉扉を閉じて正面から冷蔵庫を見た場合、扉外板の外側端面縁の表面に合成樹脂製のフレームの嵌合領域が現われるため、扉表面に光沢の違いや段差等が生じ、意匠上あまり好ましくなかった。
また、複数枚の開閉扉を並べた冷蔵庫の場合、夫々の開閉扉の間の隙間が平行かつ極力狭いものが扉の一体感の表現等の観点で意匠上望ましい。しかしながら、扉外板の上下にフレームを配置した開閉扉においては、発泡断熱材の充填時に発生する発泡圧の加わる方向と、フレームと扉外板の嵌合方向とが同一方向である。
このため、雇の隙間の間で発泡圧によりフレームが外側に押されて動いてしまい、扉外板とフレームの嵌合深さにばらつきを生じる。その結果として、扉の高さのばらつきやフレームの嵌合領域の傾きが生じ、開閉扉間の隙間を平行かつ極力狭く保つことが難しくなるという問題があった。
このような問題を解決するため、例えば特開平08−121946号公報(特許文献1)においては、次のような開閉扉を提案している。すなわち、扉外板の上下端面は扉の奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部を備えており、フレームの端面にこの折り曲げ部を嵌め込む係合溝を形成する構成としている。このような構成にすることにより、扉外板の外側端面の表面に合成樹脂製のフレームの嵌合領域が現われないため、扉外板の表面に光沢の違いや段差等が生じず、意匠上の観点から好ましいものとなる。
また、発泡断熱材の充填時にフレームに加わる発泡圧は、フレームと扉外板の折り曲げ部の嵌合方向に対して垂直方向になり、フレーム及び扉外板に設けられた折り曲げ部によってその発泡圧を受けることになる。これによって、フレームが外側に押されて動くことが抑制され、扉の高さのばらつきやフレームの嵌合領域の傾きが生じず、開閉扉間の隙間を平行かつ極力狭く保つことができるようになる。
特開平8−121946号公報
ところで、特許文献1においては、扉外板の上下端面に形成した扉の奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部とフレームの係合溝との嵌合部分で、製造工程において発泡断熱材を形成する液状の発泡材料が漏れる恐れがある。
発泡断熱材は、例えば発泡ウレタンであり、発泡ウレタンは主にポリオールとイソチアネート、発泡剤を反応させることで形成される。開閉扉に発泡ウレタンを充填する際の過程としては、開閉扉内に液状の発泡ウレタン材料を注入し、液状の発泡ウレタン材料が扉内部に広がり、発泡しながら膨張すると共に反応が進み徐々に硬化し、最後に扉内部に発泡ウレタンが形成、充填されるものである。
発泡ウレタンは上述した過程を経て形成されるため、反応初期は液体に近い状態となっている。このため、開閉扉を構成する部品間に隙間があると液状の発泡ウレタン材料が扉外側へ漏れる恐れがある。特許文献1のようにフレームの係合溝に扉外板の折り曲げ部を嵌合した構造の場合は、扉外板とフレームの封止箇所は折り曲げ部の先端となり、わずかな加工不良や組立不良によって容易に隙間が生じる。
このため、液状の発泡ウレタン材料が漏れ出る可能性が高くなる。発泡ウレタン材料が漏れると、漏れた部分で発泡、硬化が進行するので、フレームと扉外板の位置関係が変わり、扉の高さのばらつきやフレームの嵌合領域の傾きが生じ、開閉扉間の隙間を平行かつ極力狭く保つことが難しくなるという課題があった。
本発明の目的は、フレームの係合溝と扉外板の折り曲げ部の嵌合部分に液状の発泡ウレタン材料が漏れ出るのを抑制する新規な開閉扉を備えた冷蔵庫を提供することにある。
本発明の特徴は、少なくとも扉外板の上下端面の一方に、扉の奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部を設け、フレームの端面にこの折り曲げ部を嵌め込む係合溝を形成すると共に、係合溝から扉外板の内側面に接触して扉外板の中央側に延びる所定長さを有する封止部を扉外板の横方向に沿って形成した、ところにある。
本発明によれば、係合溝から扉外板の内側面に接触して扉外板の中央側に延びる封止部を設けることで、扉外板の折り曲げ部とフレームの係合溝に至る封止面を増加させることができ、フレームの係合溝と扉外板の折り曲げ部の嵌合部分に液状のウレタン材料が漏れ出るのを抑制することができるようになる。
本発明が適用される冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 図1に示す観音開き式の開閉扉の斜視図である。 図3に示す開閉扉のB−B断面の部分断面図である。 図3に示す開閉扉の扉外板を透視した斜視図である。 図5に示す開閉扉の上側を拡大した拡大斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
まず、本発明の実施例を説明する前に、本発明が適用される冷蔵庫の簡単な構成について図1、図2を用いて説明する。
図2において、冷蔵庫10は上から冷蔵室11、貯氷室12a、上段冷凍室12b、冷凍室13、野菜室14等の貯蔵室を有している。また、図1にあるように各貯蔵室の前面開口部は扉によって開閉可能に構成されており、上からヒンジ15等を中心に回動する観音開き式の冷蔵室扉16a、16b、と引き出し式の貯氷室扉17aと上段冷凍室扉17b、下段冷凍室扉18、野菜室扉19が配置されている。尚、冷蔵室扉16a、16b以外は全て引き出し式の扉であり、これらの引き出し式の扉17乃至扉19は扉を引き出すと、各貯蔵室を構成する容器が扉と共に引き出されてくる構成である。
図2にあるように、各扉17乃至扉19の貯蔵室側の面には冷蔵庫本体10を密閉するため、内部に永久磁石を埋設したパッキン20を備え、このパッキン20は各扉17乃至扉19の貯蔵室側の外周縁付近に取り付けられている。
また、冷蔵室11と製氷室12a及び上段冷凍室12bとの間を区画、断熱するために仕切断熱壁21を配置している。この仕切断熱壁21は厚さ30〜50mm程度の断熱壁で、スチロフォーム、発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等をそれぞれ単独使用又は複数の断熱材を組み合わせて作られている。
製氷室12a及び上段冷凍室12bと下段冷凍室13の間は、制御温度帯が同じであるため区画、断熱する仕切り断熱壁ではなく、パッキン20の受面を形成した仕切り部材22を設けている。
下段冷凍室13と野菜室14の間には区画、断熱するための仕切断熱壁23を設けており、仕切断熱壁21と同様に30〜50mm程度の断熱壁で、これまたスチロフォーム、或いは発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等で作られている。基本的に冷蔵、冷凍等の貯蔵温度帯の異なる部屋の仕切りには仕切断熱壁21、23を設置している。
尚、冷蔵庫10の本体を構成する箱体24内には上から冷蔵室11、製氷室12a及び上段冷凍室12b、下段冷凍室13、野菜室14の貯蔵室をそれぞれ区画形成しているが、各貯蔵室の配置については特にこれに限定するものではない。また、冷蔵室扉16a、16b、製氷室扉17a、上段冷凍室扉17b、下段冷凍室扉18、野菜室扉19に関しても回転による開閉、引き出しによる開閉及び扉の分割数等、特に限定するものではない。
冷蔵庫本体10を構成する箱体24は外箱25と内箱26とを備え、外箱25と内箱26とによって形成される空間に断熱部を設けて箱体24内の各貯蔵室と外部とを断熱している。具体的には外箱25と内箱26の間の空間に真空断熱材27a、27b、27dを配置し、真空断熱材27a、27b、27d以外の空間には硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材24aを充填してある。
また、冷蔵庫の冷蔵室11、冷凍室12a、12b、下段冷凍室13、野菜室14等の各室を所定の温度に冷却するために下段冷凍室13の背側には冷却器28が備えられており、この冷却器28は圧縮機29と凝縮機30、図示しないキャピラリーチューブとが接続されて冷凍サイクルを構成している。冷却器28の上方にはこの冷却器28にて冷却された冷気を冷蔵庫内に循環して所定の低温温度を保持する送風機31が配設されている。
また、冷蔵庫の冷蔵室11と製氷室12a及び上段冷凍室12b、及び冷凍室13と野菜室14を区画する断熱材として夫々仕切断熱壁21、22が配置されている。仕切断熱壁21、22は発泡ポリスチレン32と真空断熱材27Cで構成されており、この仕切断熱壁21、22については硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材を充填しても良く、特に発泡ポリスチレンと真空断熱材に限定するものではない。
また、箱体24の天面後方部には冷蔵庫10の運転を制御するための基板や電源基板等の電気部品33を収納するための収納凹部34が形成されており、これに電気部品33を覆うカバー35が設けられている。
カバー35の高さは外観意匠性と内容積確保を考慮して、外箱25の天面とほぼ同じ高さになるように配置している。特に限定するものではないが、カバー35の高さが外箱の天面よりも突き出る場合は10mm以内の範囲に収めることが望ましい。
これに伴って、収納凹部34は断熱材24a側に電気部品33を収納する空間だけ窪んだ状態で配置されるので断熱厚さを確保するため必然的に内容積が犠牲になってしまう。逆に内容積をより大きくとると収納凹部34と内箱26間の断熱材24aの厚さが薄くなってしまうので、収納凹部34の断熱材24a中に真空断熱材27aを配置して断熱性能を確保、強化している。
真空断熱材27aを前述の庫内灯のケースと電気部品33に跨るように略Z形状に成形した1枚の真空断熱材27aとしている。また、箱体24の背面下部に配置された圧縮機29や凝縮機30は発熱量の大きい部品であるため、庫内への熱侵入を防止するため、内箱26側への投影面に真空断熱材27dを配置している。
以上に説明した冷蔵庫の構成は既に良く知られた構成であるのでこれ以上の説明は省略する。尚、本実施例の対象は各貯蔵室の開閉扉であり、観音開き式の開閉扉16a、16b、及び引き出し式の開閉扉17a、17b、18、19に適用可能である。
また、本実施例では冷蔵室11の冷蔵室扉は、2枚の冷蔵室扉16a、16bよりなる観音開き式の扉で説明しているが、冷蔵室11の扉を1枚の冷蔵室扉で形成するシングル式の冷蔵室扉でも適用可能である。以下の説明では、代表して観音開き式の開閉扉16a、16bについて説明する。
図3は、図1に示す右側の観音開き式の開閉扉16bを示しており、この開閉扉16bは、扉外板40と隠れて図示されていない扉内板(図4では扉内板41で表示している)と、扉外板40と扉内板の上端面に固定された上面フレーム42と、扉外板40と扉内板の下端面に固定された下面フレーム43と、上面フレーム42と下面フレーム43を繋ぐ側面フレーム44から構成されている。尚、側面フレーム44の反対側は扉外板40が折り曲げられた側面部45となっている。
そして、扉外板40、扉内板41、上面フレーム42、下面フレーム43、側面フレーム44、及び側面部45とからなる開閉扉16bの内部には発泡断熱材が充填されている。尚、上述したように扉外板40は1枚の薄鋼板で形成されており、左右側面のうち側面フレーム44がない側面部45は断面形状が略「L」字状となるように折り曲げられているが、側面フレーム44を使用しない場合は、左右の側面部とも略「コ」字状となるように折り曲げられる。
図4乃至図6に、本実施例になる開閉扉16bの構成を示しているが、図5、図6は扉外板40を透視した図面である。
まず、図4において、扉外板40及び扉内板41は薄鋼板より形成されている。扉内板41の上端部は、上面フレーム42の垂直部42Aに外側から被さるように重ねられており、この重なり部分の下側で、扉内板41にパッキン20が取り付けられている。
また、扉外板40の上端部に、開閉扉16bの正面側より奥行き方向(扉内板41側)に約90°で折り曲げられた折り曲げ部46が形成されている。この折り曲げ部46は扉外板40の正面領域から側面部45の折り曲げ面を越えた付近にまで跨って連続して形成されている。図5、図6に示すように、側面部45の折り曲げ面を越えた付近より先は、縦方向に延びた側面部45の端面となっている。これはフレーム42の係合部42cとの係合面を縦方向(上下方向)にするためであり、フレーム42の係合部42cは側面部45の上側端面を外側から覆っている。これによって、側面部45のスプリングバックを受け止めることができる。
尚、図示していないが、扉外板40の下端部にも、開閉扉16bの正面より奥行き方向(扉内板41側)に約90°で折り曲げられた折り曲げ部46が形成されている。
以下の説明では扉外板40の上端部と上面フレーム42の結合部の構成を説明するが、扉外板40の下端部と下面フレーム43も同じ構成であるので、上面フレーム42と下面フレーム43をまとめてフレーム42として説明する。尚、上面フレーム42と下面フレーム43を分けて説明する必要がある場合は、夫々対応した名称で説明する。
フレーム42は合成樹脂により成形されており、フレーム42の水平部42bの扉外板40側の端面には、扉外板40の折り曲げ部46を嵌合させるべく係合溝47が、扉外板40の横方向(長手方向)に沿って形成されている。係合溝47は水平部42bで形成される外側係合部47aと、水平部42Bから下側に分岐して形成される内側係合部47bとから形成されており、更に、内側係合部47bには、複数の嵌合リブ48が外側係合部47aに向けて植立して形成されている。
複数の嵌合リブ48は、扉外板40の横方向に沿って内側係合部47bに等間隔に一体的に植立して形成されているが、部分的な形成領域を所定間隔毎に設けて形成することも可能である。したがって、扉外板40の折り曲げ部46がフレーム42の係合溝47に嵌合されると、嵌合リブ48と外側係合部47aとによって扉外板40の折り曲げ部46が挟持されるようになる。
図4からわかるように、フレーム42と扉外板40の折り曲げ部46との嵌合方向は、開閉扉16bの奥行き方向とほぼ同一方向とされている。このような構成にすることにより、発泡断熱材49の充填時にフレーム42に加わる発泡圧の作用方向は、フレーム42と扉外板2の折り曲げ部46の嵌合方向に対してほぼ垂直方向となる。このため、フレーム42及び扉外板40に設けられた折り曲げ部46によってその発泡圧を受けることになる。
本実施例においては、扉外板40の折り曲げ部46がフレーム42の係合溝47に嵌合されていることにより、発泡断熱材49の発泡圧に起因するフレーム42の動きは折り曲げ部46の剛性により抑制される。これによって、従来よりも寸法精度の高い開閉扉16bが得られるものである。
また、フレーム42と扉外板40の嵌合領域が、扉外板40の正面視の扉外板40の外表面ではなく、開閉扉16bの奥行き方向に設けられて見づらくなっている。したがって、開閉扉16bを閉じて冷蔵庫を正面から見たときに、フレーム42が目立たなくなるか、もしくは見えなくなる。これによって、開閉扉16bの外側表面の光沢の違いや段差といった外観意匠性を阻害する要因がなくなるものである。
次にフレーム42の内側係合部47bに形成した封止部50について、図4乃至図6を用いて説明する。
上述したように、扉外板40の上端面に形成した扉の奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部46とフレーム42の係合溝47との嵌合部分で、発泡断熱材49を形成する液状のウレタン材料が漏れる恐れがある。発泡ウレタン材料は反応初期では液体に近い状態となっている。このため、フレーム42の係合溝47に扉外板40の折り曲げ部46を嵌合した場合は、扉外板40の折り曲げ部46とフレーム42の係合溝47での封止箇所は折り曲げ部46の先端であり、加工不良や組立不良によってこの部分に容易に隙間が生じる。このため、液状の発泡ウレタン材料が漏れ出る可能性が高くなる。
そこで、本実施例では以下のような構成を提案するものである。すなわち、扉外板40の上端面に開閉扉16bの奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部46を設け、フレーム42の端面に形成した係合溝47に折り曲げ部46を嵌合する。そして、図4乃至図6にあるように、係合溝47を形成する内側係合部47bから扉外板40の内側面に接触して、扉外板の中央側に延びる所定長さを有する封止部50を扉外板40の横方向に沿って形成するものである。
本実施例によれば、係合溝47から扉外板40の内側面に接触して扉外板の中央側に延びる封止部50を設けることで、扉外板40の折り曲げ部46とフレーム42の係合溝47に至る封止面を増加させることができ、フレーム42の係合溝47と扉外板40の折り曲げ部46の嵌合部分に液状の発泡ウレタン材料が漏れ出るのを抑制することができるようになる。
図4にある通り、フレーム42に設けた係合溝47を形成する内側係合部47bの先端(扉外板40の内側面側)には、扉外板40の中央側(上面フレーム42では下側、下面フレーム43では上側)に向けて略垂直に延びる封止部50が、内側係合部47bと一体的に形成されている。尚、内側係合部47bから下に延びる封止部50の角度は、扉外板40の傾斜に合わせて任意に決めることができる。要は、封止部50が扉外板40の内側面と接触する角度であれば良いものである。
封止部50は、扉外板40の内側面に接触しており、この封止部50と扉外板40の内側面の接触面がウレタン材料の封止面として機能する。そして、この封止部50は封止機能を確保するために、扉外板40の中央側(図では下側)に延びる長さと、扉外板40の横方向(長手方向)に延びる長さが所定長さに決められている。
例えば、図5、図6にあるように、封止部50の先端から内側係合部47bまでの距離Wを5mm以上、好ましくは5mm〜30mm程度として封止機能を確保している。これは扉外板40の中央側への長さが短いと、封止部50の封止機能が充分に得られないという理由に基づいている。
また、封止部50の扉外板40の横方向に延びる長さLは、扉外板40の左右方向に亘って、扉外板40の正面の横幅寸法の約6割以上、好ましくは8割以上となるよう設定されている。この場合も、封止部50の横方向の長さが短いと、封止機能が充分に得られないという理由に基づいている。
発泡ウレタン材料は反応初期では液体に近い状態となっているため、扉外板40の折り曲げ部46とフレーム42の係合部47の嵌合部に隙間があると発泡ウレタン材料が扉外側へ漏れる恐れがある。発泡ウレタン材料が漏れると漏れた部分で発泡、硬化が進行するので、フレームと扉外板の配置関係が変わり、扉の高さのばらつきやフレームの嵌合領域に傾きが生じ、開閉扉間の隙間を平行かつ極力狭く保つことが難しくなるという課題がある。
そして、扉外板40の折り曲げ部46とフレーム42の係合溝47との嵌合部に液状の発泡ウレタン材料が漏れ出るのを防止するためには、扉外板40の内側面とフレーム42の係合溝47の隙間に封止シールを改めて設置することが考えられる。しかしながら、この方法は材料コストの増大や組立作業性の悪化につながり得策ではない。
これに対して、本実施例では、フレーム42の係合溝47を形成する内側係合部47bに一体的に封止部50を設けることで、扉外板40の内側面との間で封止面を増加させることができ、充分なシール機能を持たせることができる。
更に、発泡の過程で発泡圧、或いは発泡しているウレタン材料が、封止部50の内側から扉外板40の内側面に向けて封止部50を接触させる方向に力を作用させるので、よりシール機能を高めることができる。このため、封止シール等の新たな部品が必要なくなり、材料コストの増大や組立作業性の悪化を招くことがなくなるものである。
また、特許文献1の構成のように封止部50がない場合には、扉外板40が係合部47を回転中心として奥行き方向に入り込むように傾いて取り付けられると、フレーム42の係合部47に対して扉外板40の折り曲げ部46が傾き、開閉扉16bの正面から見て扉外板40とフレーム42の隙間が傾いて広がり、意匠性の悪化につながるという新たな課題が生じる。
これに対して、本実施例のように封止部50を設けることで、扉外板40が係合部47を回転中心として奥行き方向に入り込むように傾いて取り付けられようとしても、封止部50によって扉外板40の内側面が受け止められるので、取り付け角度の傾きを抑制することができるようになる。これによって、開閉扉16bの正面から見て扉外板40とフレーム42の隙間の広がりを抑制でき、意匠性の向上を図ることができる。
また、図4にある通り、フレーム42の水平部42bの外側係合部47aの最前部Pは、封止部50の扉外板側の面(封止部50と扉外板40の接触面)よりも奥行き側となるように決められている。これによって、発泡成形時に使用する雇の隙間による扉外板40のフレーム42の係合部周辺での変形を抑制できる。
更に、扉外板40の表面は確実に下面フレーム43の水平部の最前部よりも前側に位置することとなる。これによって、扉外板40の表面に水滴等が付着した場合に、付着した水滴が滴下して扉外板40の最下部に達した時に、下面フレーム43との隙間に水が浸入せず、下に落ちることとなる。
仮に、下面フレーム43との隙間に水が浸入した場合は、扉外板40の折り曲げ部部先端に水が付着することとなる。意匠性を向上させるため扉外板40は印刷鋼板になっており、鋼板切断後の塗装ができないため折り曲げ部先端は腐食に対しての保護がなされていない。そのため、下面フレーム43との隙間への水の侵入を抑制することにより鋼板の腐食が進行することを抑制することができる。
更に、図5、図6にある通り、扉外板40の側面部45の一部は折り曲げ部46を持たない構造とされている。つまり、折り曲げ部46は、扉外板40の正面領域から側面部45の折り曲げ面を越えた付近にまで跨って連続して形成されている。一方、側面部45の折り曲げ面を越えた付近より先は、縦方向に延びた側面部45の端面となっている。これはフレーム42の側面に形成した係合部42cによって、側面部45のスプリングバックを抑制するためである。
一般的に扉外板40の側面部45は、扉外板40の正面に対して略90°で曲げられている。そして、扉外板40の側面部45は曲げ成型して構成するが、鋼板を曲げた場合にはスプリングバックが生じるため、自由状態では90°よりも広がる傾向にある。このため、扉外板40のフレーム42への組立時に、側面部45に折り曲げ部がある場合は、スプリングバックを抑える必要がある。
このため、本実施例では、フレーム42の側面に形成した係合部42cは、側面部45の上側端面を外側から覆う形状に形成されている。このように、扉外板40の側面部45の上側端面をフレーム42の係合部42cで上下方向に係合させることで、側面部45のスプリングバックによる広がりを抑えることが可能となる。
尚、以上の説明では、扉外板の上下端部と上下面フレームが同じ構成の結合部とされているが、少なくとも一方だけを本実施例の構造とすることもできることは言うまでもない。
以上述べた通り、本発明によれば、扉外板の上下端面の少なくとも一方に扉の奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部を設け、フレームの端面にこの折り曲げ部を嵌み込む係合溝を形成すると共に、係合溝から扉外板の内側面に接触して扉外板の中央側に延びる所定長さを有する封止部を扉外板の横方向に沿って形成した。
これによれば、係合溝から扉外板の内側面に接触して扉外板の中央側に延びる封止部を設けることで、扉外板の折り曲げ部とフレームの係合溝に至る封止面を増加させることができ、フレームの係合溝と扉外板の折り曲げ面の嵌合部分に液状の発泡ウレタン材料が漏れ出るのを抑制することができるようになる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…冷蔵庫、11…冷蔵室、12a…製氷室、12b…上段冷凍室、13…下段冷凍室、14…野菜室、15…扉用ヒンジ、16a…冷蔵室扉、16b…冷蔵室扉、17a…製氷室扉、17b…上段冷凍室扉、18…下段冷凍室扉、19…野菜室扉、20…パッキン、40…扉外板、41…扉内板、42…上面フレーム、43…下面フレーム、44…側面フレーム、45…側面部、46…折り曲げ部、47…係合溝、47a…外側係合部、4b7…内側係合部、48…嵌合リブ、49…発泡断熱材、50…封止部。

Claims (3)

  1. 外箱と内箱とによって形成される断熱箱体と、前記断熱箱体に形成された貯蔵室を開閉する、少なくとも、鋼板製の扉外板と扉内板、及び前記扉外板と前記扉内板の上下端に設けられた合成樹脂製の上面フレーム及び下面フレームから形成される空間に発泡断熱材を充填して構成される開閉扉を備えた冷蔵庫において、
    前記扉外板の上下端面の少なくとも一方に奥行き方向に折り曲げられた折り曲げ部を設け、前記上面フレーム、或いは前記下面フレームの前記扉外板側の端面に前記折り曲げ部を嵌め込む前記折り曲げ部に沿った係合溝を形成すると共に、前記係合溝から前記扉外板の内側面に接触して前記扉外板の中央側に延びる所定長さを有する封止部を前記扉外板の横方向に沿って形成すると共に、
    前記係合溝は外側係合部と内側係合部を備え、前記封止部は前記内側係合部から前記扉外板の内側面に接触して前記扉外板の中央側に延び、更に、前記扉外板の横方向に沿って形成され、また、前記外側係合部と前記内側係合部は前記上面フレーム、或いは前記下面フレームの前記扉外板側の端面にだけ形成され
    更に、前記内側係合部は、前記外側係合部に向けて植立された嵌合リブを有し、前記嵌合リブと前記外側係合部の間で前記扉外板の前記折り曲げ部を嵌合していることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    前記上面フレーム、或いは前記下面フレームの前記外側係合部の端面は、前記上面フレーム、或いは前記下面フレームの前記内側係合部に形成した前記封止部の前記扉外板側の面より奥行き側に位置していることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1に記載の冷蔵庫において、
    前記扉外板には折り曲げて形成した側面部が設けられ、前記側面部の端面は前記係合溝を備えた前記上面フレーム、或いは前記下面フレームの側面に設けた係合部によって外側から覆われていることを特徴とする冷蔵庫。
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