JPH0726675U - 冷蔵庫の扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープを貼らなくとも、組立工程に於いて意
匠キャップが外れることのない冷蔵庫の扉を提供するこ
とにある。 【構成】 所望の方形形状を有する略断面コ字状の扉外
板１と、裏面に扉外板押さえ用リブ４を設け該扉外板の
両端を前面との間に装着される意匠キャップ３により構
成される扉外殻内に発泡断熱材が充填されて成る冷蔵庫
の扉において、前記扉外板の両端部に複数の係止孔２を
設ける一方、前記両意匠キャップに該係止孔に係合する
突起５を設け、該突起の近傍に前記リブを配して冷蔵庫
の扉を構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は冷蔵庫等の扉に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の冷蔵庫等の扉は図４及び図５に示すように、所望の方形形状を有する略 断面コ字状の扉外板１の上下両端に、裏面に扉外板押さえ用リブ４を設け、該扉 外板１の上下両端が前面とリブ４との間に装着される意匠キャップ３を嵌め合わ せて成る扉外殻内に発泡断熱材を注入していたが、このような冷蔵庫の扉では、 発泡断熱材の注入が完了するまでの間、意匠キャップが外れないように、テープ を貼らなければいけないばかりか、発泡断熱材の注入工程等でテープが剥がれて 意匠キャップが外れ易く、組立工程に支障を来していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題はテープを貼らなくとも、意匠キャップが外れることのない冷蔵 庫の扉を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では上記課題を解決するため、所望の方形形状を有する略断面コ字状の 扉外板１と、前面の裏面に扉外板押さえ用リブ４を設け該扉外板の上下両端を前 面との間に装着される意匠キャップ３とにより構成される扉外殻内に発泡断熱材 が充填されて成る冷蔵庫の扉において、前記扉外板の上下両端部に複数の係止孔 ２を設ける一方、前記両意匠キャップに該係止孔に係合する突起５を設けた。

【０００５】 前記係止孔２は、両端面の一部を開放し、開放両端部６の外側にＲを持たせた 。

【０００６】 前記突起５は、前記扉外板１の係止孔２の端面の開放両端部６内側の係合部に 対応する係合端部を略直角に立ち上げ、扉外板はめ込み側にテーパーを持たせた 略半円錐形状とするか、または、扉外板はめ込み側にテーパーを持たせ、両側部 にＲを持たせたクサビ形状とした。

【０００７】 前記リブ４は扉外板嵌め込み側にテーパーを持たせ略円弧形状とし、前記意匠 キャップ３の突起５の近傍の位置に配設した。

【０００８】

【作用】

以上のように構成したので、本考案による冷蔵庫の扉においては、意匠キャッ プの突起に扉外板の係止孔が係合し、これをリブが押さえるため、テープを貼ら なくとも、組立工程に於いて意匠キャップが外れることのない、冷蔵庫の扉を提 供することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案による冷蔵庫の扉の一実施例を詳細に説明する。 図１は本考案による扉構造の一実施例を示す分解斜視図、図２及び図３は本考案 による扉構造の一実施例を示す要部断面図及び透視図である。図１，２において １は扉外板で、板金等を所望の方形形状に折り曲げて略断面コ字状とし、上下両 端に複数の係止孔２を設けている。また、３は前記扉外板の上下両端に挿着され る樹脂系素材等で形成する意匠キャップで、前面の裏部に所要の間隔をおいて、 扉外板押さえ用リブ４と、前面の裏側に前記係止孔２に係合する突起５を設けて いる。 前記扉外板１に設けている係止孔２は、図３に示すように、端面の一部を開放 し、該開放両端部６の外側にＲを持たせる一方、両意匠キャップ３に設けている 突起５は、図２，３に示すように、扉外板はめ込み側にテーパーを持つ略半円錐 形状、または、扉外板はめ込み側にテーパーを持ち、両側部にＲを持つクサビ形 状とし、また、リブ４は扉外板嵌め込み側にテーパーを持つ略円弧形状として、 扉外板１を意匠キャップ２に挿着する際、係止孔２に設けている開放両端部６の 外側のＲ部分が、両意匠キャップ３に設けている突起５のテーパーに沿って徐々 に押されるため、開放両端部６が徐々に開き、突起５を越え、入り易い構造とし ている。

【００１０】 また、意匠キャップ３に設けた突起５は、図２，３に示すように、扉外板１の 係止孔２の端面の開放両端部内側の係合部に対応する係合端部を略直角に立ち上 げ、扉外板１が意匠キャップ２に挿着されると、扉外板１の係止孔２の端面の開 放両端部内側の係合部に、意匠キャップ３に設けた突起５の略直角に立ち上がる 係合端部が引っ掛かり、また、前記リブを意匠キャップ３の突起５の近傍の位置 に配設しているので、扉外板１を意匠キャップ２の前面の裏面に押しており、扉 外板を引いても係止孔２から突起５が外れるのを防ぐため、意匠キャップ２が扉 外板１より外れ難い構造としている。 前記意匠キャップ３の前面と、裏部に設けているリブ４との間に扉外板１の上 下両端を装着し、扉外板１に設けた複数の係止孔２に、意匠キャップ３に設けて いる突起５を係合する扉外殻内に発泡断熱材を充填して冷蔵庫の扉を構成してい る。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案による冷蔵庫の扉とすれば、意匠キャップの突起 に扉外板の係止孔が係合し、これをリブが押さえるため、テープを貼らなくとも 、発泡断熱材の注入工程等で意匠キャップが外れることがない冷蔵庫の扉を提供 することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による冷蔵庫の扉の一実施例を示す分解
斜視図である。

【図２】本考案による冷蔵庫の扉の要部断面図を示す。

【図３】本考案による冷蔵庫の扉の要部透視図を示す。

【図４】従来の冷蔵庫の扉構造の斜視図を示す。

【図５】従来の冷蔵庫の扉構造の要部断面図を示す。

【符号の説明】

１ 扉外板 ２ 係止孔 ３ 意匠キャップ ４ リブ ５ 突起 ６ 開放端部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所望の方形形状を有する略断面コ字状の
   扉外板と、裏面に扉外板押さえ用リブを設け、前面とリ
   ブとの間に該扉外板の上下両端が装着される意匠キャッ
   プとにより構成される扉外殻内に発泡断熱材を充填して
   成る冷蔵庫の扉において、前記扉外板の上下両端部に複
   数の係止孔を設ける一方、前記両意匠キャップの前面の
   裏側に該係止孔に係合する突起を設けたことを特徴とす
   る冷蔵庫の扉
2. 【請求項２】 前記係止孔は、端面の一部を開放したこ
   とを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫の扉。
3. 【請求項３】 前記係止孔は、端面の開放両端部の外側
   にＲを持たせたことを特徴とする請求項１，２記載の冷
   蔵庫の扉。
4. 【請求項４】 前記突起は、前記扉外板の係止孔の端面
   の開放両端部内側の係合部に対応する係合端部を略直角
   に立ち上げたことを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫の
   扉。
5. 【請求項５】 前記突起は、扉外板はめ込み側にテーパ
   ーを持たせた略半円錐形状としたことを特徴とする請求
   項１記載の冷蔵庫の扉。
6. 【請求項６】 前記突起は、扉外板はめ込み側にテーパ
   ーを持たせ、両側部にＲを持たせたクサビ形状としたこ
   とを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫の扉。