JP3213479B2 - 組み立て断熱箱体用ピン装置 - Google Patents

組み立て断熱箱体用ピン装置

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JP3213479B2
JP3213479B2 JP14987394A JP14987394A JP3213479B2 JP 3213479 B2 JP3213479 B2 JP 3213479B2 JP 14987394 A JP14987394 A JP 14987394A JP 14987394 A JP14987394 A JP 14987394A JP 3213479 B2 JP3213479 B2 JP 3213479B2
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徳太郎 間瀬
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    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/38Connections for building structures in general
    • E04B1/61Connections for building structures in general of slab-shaped building elements with each other
    • E04B1/6108Connections for building structures in general of slab-shaped building elements with each other the frontal surfaces of the slabs connected together
    • E04B1/612Connections for building structures in general of slab-shaped building elements with each other the frontal surfaces of the slabs connected together by means between frontal surfaces
    • E04B1/6183Connections for building structures in general of slab-shaped building elements with each other the frontal surfaces of the slabs connected together by means between frontal surfaces with rotatable locking means co-operating with a recess

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ冷凍冷蔵庫な
どの組み立て断熱箱体を構成する断熱パネル同士を接続
させるための組み立て断熱箱体用ピン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の組み立て断熱箱体用ピン装置
は、たとえば特公平6−27612号公報(F25D2
3/06)などに記載されており、図11に図示するプ
レハブ冷凍冷蔵庫01に用いられる。この組み立て断熱
箱体であるプレハブ冷凍冷蔵庫01は左側に貯蔵室とし
ての冷蔵室02を、右側に冷蔵室02よりも低温の貯蔵
室としての冷凍室03を配備している。この冷蔵室02
は50mm厚の断熱パネル06を複数接続することによ
り、また冷凍室03は断熱パネル06よりも厚さの厚い
100mm厚の断熱パネル07を複数接続することによ
り、天壁および側壁が構成されている。
【0003】そして、冷蔵室02の下部には敷板である
スキッド08上に断熱性の50mm厚の床パネル09が
敷かれ、一方、冷凍室03の下部には、スキッド010
上に床パネル09よりも厚さの厚い100mm厚の床パ
ネル011が敷かれている。この様に、冷蔵室02の庫
内温度と冷凍室03の庫内温度とが相違することを考慮
して、冷凍室03の断熱パネル07および床パネル01
1は、冷蔵室02のものよりも厚みが厚いものが採用さ
れている。
【0004】また、このプレハブ冷凍冷蔵庫01の冷蔵
室02および冷凍室03の正面には各々開口部が形成さ
れ、この開口部に取扱者用の扉013、014が開閉自
在に設けられている。
【0005】プレハブ冷凍冷蔵庫01には、前述のよう
な温度の異なる2個以上の貯蔵室を厚さの異なる断熱パ
ネルで構成したものと、複数または1個の貯蔵室を同一
厚さの断熱パネルで構成したものとがある。
【0006】そして、通常よく用いられている同一厚さ
の断熱パネルで構成されたプレハブ冷凍冷蔵庫01にお
いて採用されているフック装置Fおよびピン装置Pが図
12に示されている。フック装置Fにはフック020が
回動可能に設けられ、ピン装置Pには合成樹脂製のピン
支持ケース022に一本のピン023が固定されてい
る。また、ピン支持ケースが板金加工の鉄板を一対突き
合わせて構成されたものもある。
【0007】一方、厚さの異なる断熱パネルで構成され
たプレハブ冷凍冷蔵庫01においては、図11に示すよ
うに冷蔵室02の断熱パネル06同士や冷凍室03の断
熱パネル07同士を連結する時のように断熱パネル0
6,07が載置されている床パネル09,011の高さ
が互いに同じ場合と、冷蔵室02の断熱パネル06と冷
凍室03の断熱パネル07とを連結する時のように断熱
パネル06,07が載置されている床パネル09,01
1の高さが互いに異なっている場合の2通りがある。
【0008】そこで、床パネル09,011の高さに合
わせて、フック装置Fとピン装置Pとの相対高さを変更
することも可能であるが、フック装置Fやピン装置Pの
取付け位置が異なる断熱パネルを製作しなければ成ら
ず、製造管理や在庫管理が大変になる。
【0009】したがって、図13および図14に図示す
るようなピン装置Pが採用されている。このピン装置P
のピン支持ケース026は板金加工により、フック装置
Fに対向する面が開口した箱状に形成され、このピン支
持ケース026には2個のピン028,029がカシメ
により固定されている。また、このピン支持ケース02
6の上下部にL字状の取付け金具031,032をスポ
ット溶接し、この取付け金具031,032が断熱パネ
ルの塩ビ枠034にビス止めされている。
【0010】そして、ピン装置Pとフック装置Fとによ
り断熱パネル041と断熱パネル042とを連結する場
合には、図13において、フック装置Fが設けられた断
熱パネル041とピン装置Pが設けられた断熱パネル0
42とが、同一高さの床パネルに載置されているときに
は、フック020は上側の第一ピン028と係合する。
一方、断熱パネル041と断熱パネル042とが、異な
る高さの床パネルに載置されているときには、フック0
20は下側の第二ピン029と係合する。この様に構成
することにより、断熱パネル製作時には、ピン装置Pと
フック装置Fとの相対高さを変更することなく、ピン装
置Pやフック装置Fの取付け位置が同じ断熱パネルを製
作する事が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来は、
ピン装置Pに、通常使用される図12に図示する一本の
ピン023が固定されたものと、異なる厚さの断熱パネ
ルで構成されたプレハブ冷凍冷蔵庫01に使用される図
13に図示する2本のピン028,029を固定したも
のの2種類があり、この2種類を用意して使い分けてい
た。この様に2種類のピン装置Pを用意することは、部
品の生産、管理などに手数がかかる。そこで、1種類の
ピン装置Pにするために、図13に示す2本のピンを固
定したピン装置Pを、通常よく使用される同一厚さの断
熱パネルで構成されたプレハブ冷凍冷蔵庫においても使
用することが考えられるが、図13に図示されたピン装
置Pは板金加工製で単純な箱形状をしているので、ウレ
タンなどの断熱材が発泡した際の圧力に対抗する強度が
低く、また断熱材発泡時のガス抜きが余り良くないと言
う欠点があった。
【0012】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、異なる厚さの断熱パネルで構成された断熱
箱体、および、同一厚さの断熱パネルで構成された通常
の断熱箱体の両方に兼用できるとともに、通常の断熱箱
体に使用した場合には断熱材が発泡した際のガス抜きが
良好な組み立て断熱箱体用ピン装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の組み立て断熱箱
体用ピン装置は、間隔を開けて対向している一対の面材
により空洞のパネルを構成し、その空洞のパネルの周辺
部の間隙にピン装置またはフック装置を配置した後、そ
の空洞のパネルの内部空間に断熱材を注入発泡させるこ
とにより形成された断熱パネルを、相互に連結するため
のものであって、一面にフック侵入用開口が形成された
合成樹脂製ピン支持ケースを備え、このピン支持ケース
には、隣接する断熱パネルが同じ高さの床パネル上に載
置されるときに、隣接する断熱パネルと連結するための
第一ピンが固定され、さらに、隣接する断熱パネルが異
なる高さの床パネル上に載置されるときに隣接する断熱
パネルと連結するために形成され、内径が第一ピンの外
径よりも小さく、木ねじを挿入するガス抜き穴が設けら
れているものである。
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】断熱箱体が同一厚さの断熱パネルで構成される
場合には、ピン装置のガス抜き穴に木ねじを挿入しない
で断熱パネルを製作し、その断熱パネル製作時に、断熱
材が発泡する際に発生するガスがガス抜き穴を介して外
に放出される。一方、断熱箱体が厚さの異なる断熱パネ
ルで構成される場合には、ピン装置のガス抜き穴に木ね
じを挿入して断熱パネルを製作し、隣接する断熱パネル
が異なる高さの床パネル上に載置された際にも、フック
装置のフックを木ねじと係合させることにより、隣接す
る断熱パネルを連結することができる。
【0017】
【実 施 例】次に、本発明における組み立て断熱箱体
用ピン装置の一実施例について図1ないし図10を用い
て説明する。図1は本発明に係る組み立て断熱箱体用ピ
ン装置およびフック装置の一実施例の一部切欠き正面図
である。図2はピン装置の組み立て前の状態を説明する
ための図で、(a)が平面図で、(b)が正面図であ
る。図3はピン装置とピン装置用の開口の説明図で、
(a)は塩ビ枠の開口の図で、(b)はピン装置の側面
図で、(c)はピン装置の正面図で、(d)はピン装置
の平面図である。図4はピン装置の断面図で、(a)は
図3(c)のA−A断面図で、(b)は図3(c)のB
−B断面図である。
【0018】図5はピン装置Pにシールを取り付けた状
態の図で、(a)が平面図で、(b)が正面図である。
図6はピン装置が塩ビ枠に結合された状態の正面図で、
(a)が全体図で、(b)が要部拡大図である。図7は
ピン装置と塩ビ枠との結合方法を説明するための図で、
(a)が結合前の斜視図で、(b)が結合直前の要部斜
視図である。図8は図1の平断面図である。図9は異な
る厚さの断熱パネルで構成されたプレハブ冷凍冷蔵庫の
一部切欠き正面図である。図10は図9におけるピン装
置とフック装置の正面図である。
【0019】図1に図示するフック装置Fのフック収納
ケース1は弾性を有するABS樹脂などの合成樹脂材料
で一体成形されている。このフック収納ケース1は組み
立て前は、図2に示すように、一対の長方形の支持板
2,3およびこの支持板2,3の一端部を連結する可撓
性の連結部5から成っている。この連結部5は細長い帯
状をしており、支持板2,3の一辺をその辺全長に渡っ
て連続して接続している。左側の支持板2の左端部にお
ける上部および下部には、支持板2に対して垂直な壁面
6が各々形成されている。この壁面6には、係止部であ
る係止孔7,8が外側(図においては左側)に突出して
形成されている。一方、右側の支持板3の右端部におけ
る上部および下部には、係合部である係合爪10,11
が各々形成されている。また、支持板2には軸受け孔1
3が、支持板3には軸受け凹部14が形成され、その周
囲には補強リブ15が設けられている。
【0020】そして、支持板2の上下端部には、端部に
沿って細長い垂直板16が各々2枚形成されている。こ
の垂直板16間には、やや短い突条18が一対形成され
ている。同様に、支持板3の上下端部には、垂直板19
が各々3枚形成されている。なお、前記係合爪10,1
1は一番内側の垂直板19と一体に形成されている。さ
らに、支持板3には、収納用ストッパー21および飛び
出し防止用ストッパー23が突出して形成されている。
この飛び出し防止用ストッパー23は一番内側の垂直板
19と結合した状態で一体に形成されて、相互に補強し
ている構造となっている。
【0021】このフック収納ケース1は、連結部5を折
れ目として折り曲げて、支持板2と支持板3とを対向さ
せ、一対の係合爪10,11を係止孔7,8に係合させ
て使用される。このフック収納ケース1の連結部5と対
向する端部には、支持板2の壁面6間にフック用開口2
5(図1参照)が形成される。また、上側の壁面6には
ビス孔27が、下側の壁面6にはビス孔27および位置
決め用の突起28が形成されている。
【0022】フック装置Fは断熱プレハブパネルに組み
込まれるが、その断熱プレハブパネルの製作時にウレタ
ン(合成樹脂材料)などの断熱材料がフック収納ケース
1内部に侵入しないように、フック収納ケース1が折り
曲げられた状態では、垂直板16,19が小さな隙間を
有して互いに重なった状態となる。この垂直板16,1
9間の隙間を介してフック用開口25およびビス孔27
からガス抜きが行われる。
【0023】図1において、フック装置Fのローター3
1は弾性を有したポリアセタールなどの合成樹脂で成形
され、その偏心軸33は軸受け孔13および軸受け凹部
14に回動可能に支持されるとともに、ハンドルレバー
が着脱自在に挿入される六角形の孔34が形成されてい
る。また、ローター31の外周部には係合部38が外側
に突出して形成されている。
【0024】フック装置Fのフック部材41は鉄などの
金属製であり、ローター31の断面円形の胴部に回動可
能に支持されている。また、フック部材41の表面には
係合部38に当接する引き寄せ側ストッパー43および
緩み側ストッパー44が突設されている。
【0025】ローター31およびフック部材41を前も
って、開いた状態のフック収納ケース1に取付け、その
後連結部5を折れ目として折り曲げて、係合爪10,1
1を係止孔7,8に係合させて、フック装置Fは製造さ
れる。この係止孔7,8は前述のように外側に突出して
いるので、フック装置Fには出っ張り部が形成される。
このフック装置Fの出っ張り部が塩ビ枠46(合成樹脂
枠)の角孔にロボットなどの自動挿入装置で挿入され
る。そして、固定孔である角孔から突出した係止孔7,
8の先端部をヒータにより溶融して潰して、フック装置
Fは塩ビ枠46に取り付けられる。
【0026】図3および図4において、ピン装置Pのピ
ン支持ケース51は合成樹脂で一体成形されており、内
部には図4に示すように溝52が形成され、その溝52
の左側端部が細長いフック侵入用開口53(図3(b)
参照)となって外側に開放している。また、ピン支持ケ
ース51の左側端面および右側端面には各々フランジ5
5,56が形成され、さらに、正面および裏面には水平
に配置された計4個のリブ58が形成されている。左側
フランジ55の上端部および下端部にはビス穴61が形
成されている。この上側のビス穴61の下側には、フラ
ンジ55,56に垂直にガス抜き筒62が水平に形成さ
れ、その左端はフランジ55から突出して突出部63が
形成されている。A−Aの位置に形成された膨出部64
にはピン用の円形の穴65が形成され、金属製の第一ピ
ン67が圧入され、その両端部がカシメられて固定され
ている。また、B−Bの位置に形成された膨出部68に
は、穴65よりも開口断面の小さな円形のガス抜き穴6
9が形成されている。さらに下方に断面円形の突起部7
1がフランジ55から突出して形成されている。
【0027】そして、図1において、このピン支持ケー
ス51は、そのフランジ55を当接面として、塩ビ枠7
6に当接している。この塩ビ枠76には、図3(a)に
図示するように、ピン支持ケース51のビス穴61に対
応する位置に取付け穴81が、以下同様に突出部63の
位置に円形の第一係止穴82が、フック侵入用開口53
の位置に細長いフック用開口83が、突起部71の位置
に第二係止穴84が形成されている。
【0028】一方、図5において、ピン支持ケース51
のフック侵入用開口53(図3(b)参照)およびガス
抜き穴69を覆うように、断熱材の侵入を防止するシー
ル材86(図においてはハッチングをして図示してあ
る)を取り付ける。なお、図においては、分かり易いよ
うに、シール材86の厚みは実際よりも厚く図示されて
いる。また、他の図面においては、シール材86は省略
している。
【0029】図7において、このシール材86が張られ
たピン支持ケース51は、突出部63および突起部71
が、各々塩ビ枠76の第一係止穴82および第二係止穴
84に嵌められて、図6(a)に示すように、突出部6
3および突起部71の先端が塩ビ枠76の表面から外側
に突出する。この取付け作業はロボットなどの自動装置
で行われる。そして、図7に図示する二股状のヒータH
により、この突出部63および突起部71の先端を溶融
して潰して、図6(b)に示すように拡大することによ
りピン支持ケース51は塩ビ枠76に取り付けられる。
なお、ピン支持ケース51の向きを反対向けにして取り
付けようとしても、第一係止穴82および突出部63と
取付け穴81および突起部71との大きさが異なるた
め、取り付けることは不可能である。
【0030】ピン装置Pが塩ビ枠76に取り付けられた
状態では、ピン支持ケース51の当接側のフランジ55
が塩ビ枠76の表面に点接触ではなく面接触しているの
で強度を向上させることができる。
【0031】また、この塩ビ枠76には、前述のよう
に、ピン支持ケース51のビス穴61に対応する位置に
取付け穴81が穿たれているので、作業途中や運搬中な
どにおいて落下、衝撃等により前記溶融部分による塩ビ
枠76との結合が外れた場合に、ビスにより固定し直す
ことができる。
【0032】この様にして、フック装置Fを塩ビ枠46
に、またピン装置Pを塩ビ枠76に取り付けたものが準
備できると、ステンレス板、鋼板などの長方形の面材9
1(図8参照)を一対間隔を開けて対向させて空洞のパ
ネルを構成し、その空洞のパネルの各辺の間隙を、フッ
ク装置Fまたはピン装置Pが取り付けられた塩ビ枠4
6,76で塞ぎ、その内部空間にウレタンなどの断熱材
93を注入、発泡させて断熱パネルを製作している。ピ
ン装置Pのガス抜きはガス抜き筒62およびガス抜き穴
69から行われる。
【0033】次に、前述の構成を備えたプレハブパネル
用フック装置の作動について説明する。図1において、
ローター31の偏心軸33の孔34にハンドルレバーを
挿入して、ローター31を時計方向または反時計方向に
回動すると、従来のフック装置と同様に、フック部材4
1が図示された突出位置と、フック部材41がフック収
納ケース1の収納用ストッパー21に当接する収納位置
との間を回動させることができる。そして、フック装置
Fが設けられた断熱パネルとピン装置Pが設けられた断
熱パネルが同一高さの断熱床パネル上に載置されている
場合には、フック部材41を第一ピン67に係合させ
て、断熱パネル同士を連結することができる。また、断
熱パネル間の隙間はパッキン94(図8参照)により塞
がれる。
【0034】ところで、フック装置Fが設けられた断熱
パネルとピン装置Pが設けられた断熱パネルが異なる高
さの断熱床パネル上に載置されている場合が、図9に図
示されている。この図において、スキッド96は基礎9
5上に敷かれている。そして、フック装置Fが設けられ
た50mm厚の断熱パネル97は、このスキッド96上
に設けられた50mm厚の断熱床パネル98に載置され
ている。一方、ピン装置Pが設けられた100mm厚の
断熱パネル99は、同様にスキッド96上に設けられた
100mm厚の断熱床パネル100に載置されている。
したがって、断熱パネル97の下端と断熱パネル99の
下端とは50mmの差が生じ、フック装置Fとピン装置
Pとの相対位置は、図1に図示された場合とは50mm
異なった位置になる。
【0035】この図9に図示する様な場合には、ピン装
置Pが設けられた断熱パネル99を製作する際に、前も
って、ガス抜き穴69に第二ピンとしての木ねじ102
などをネジ込んで固定してから、空洞のパネルに断熱材
料を注入発泡させる。なお、穴65に第一ピン67を挿
入固定する作業はピン装置Pの製造工程で行われるが、
ガス抜き穴69に木ねじ102を挿入する工程は断熱パ
ネルを製造する工程で行われる。
【0036】そして、断熱パネル97と断熱パネル99
と連結させる際には、フック装置Fのフック部材41を
ピン装置Pの木ねじ102に係合させることにより行わ
れる。したがって、ガス抜き穴69は、断熱床パネル9
8と断熱床パネル100との厚さの差と略同じ距離だけ
第一ピン67よりも下方に配置されている。また、図1
0において、塩ビ枠76との当接面であるフランジ55
の表面とガス抜き穴69との距離は、フランジ55の表
面と第一ピン67との距離と略等しく構成されている。
言い換えると、第一ピン67の中心とガス抜き穴69の
中心との距離は、断熱床パネルの厚さの差に略等しく設
定され、一方、第一ピン67の中心とガス抜き穴69の
中心とを結ぶ線は、塩ビ枠76と当接するピン装置Pの
当接面すなわちフック装置Fに対向する対向面に略平行
に設定される。
【0037】なお、第一ピン67は、断熱パネルの連結
の際に使用する場合と使用しない場合とが発生するが、
使用、不使用に係わらず全部のピン装置Pに取付け固定
される。それに対して、木ねじ102は、通常よく用い
られている同一厚さの断熱パネルで構成されたプレハブ
冷凍冷蔵庫の場合には、ガス抜き穴69に挿入する必要
はない。
【0038】実施例においては、ピン支持ケース51に
強度部材としてのフランジ55,56およびリブ58
(特にフランジ55およびリブ58)が合成樹脂で一体
成形されており、ピン支持ケース51はかなりの強度を
有している。その結果、フックとの係合部材であるとと
もに補強部材ともなるピンをガス抜き穴69に挿入固定
しなくても、ウレタンなどの断熱材が発泡した際の圧力
に対抗する強度を保持することができる。
【0039】一方、従来の図13に図示した板金加工製
ピン装置Pは、元々単純な箱形状をしているので、ウレ
タンなどの断熱材が発泡した際の圧力に対抗する強度が
低い。その上、強度部材となるピンを外すと、強度がさ
らに落ちてしまい、断熱材の発泡の際などにおいて、潰
れてしまう場合がある。その結果、図13に図示する第
二ピン029を外すことは不可能である。また、強度を
上げるために補強部材を取り付けることも考えられる
が、板金加工のものに補強部材をスポット溶接して取り
付けることは部品点数および製作工数がかなり増えコス
トが上昇する。
【0040】また、木ねじ102は安価に市販されてお
り、コストの低減を図ることができる。さらに、ガス抜
き穴69の内径を第一ピン67の外径よりも小さくして
いるので、ガス抜き穴69を形成したにも係わらずピン
支持ケース51の強度を確保でき、かつ、ガス抜き穴6
9は小さくても断熱材の発泡時のガス抜きは良好に行う
ことができる。
【0041】また、ピン支持ケース51が合成樹脂で形
成されているので、塩ビ枠76に取り付けるための係合
凸部である突出部63および突起部71をピン支持ケー
ス51の成形時に同時に形成することができる。
【0042】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変
更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記
に例示する。 (1)実施例においては、断熱パネルの厚みは2種類で
あるが、3種類以上でも可能である。3種類の場合に
は、ピンが挿入可能なガス抜き穴は2か所に設けられ
る。
【0043】(2)実施例においては、塩ビ枠が用いら
れているが、その材料は適宜変更可能で、たとえば他の
合成樹脂枠や金属枠などを採用することも可能である。
【0044】(3)実施例においては、出っ張り部の先
端はヒータに溶融されて、拡大しているが、枠に溶着さ
せることも可能である。また、ヒータHは円柱状である
が、その形などは適宜変更可能で、たとえばプレート状
とすることも可能である。さらに、ヒータHを用いない
で、押圧具である円柱状の棒の先端を出っ張り部の先端
に圧接し摺動たとえば回転させて、その摩擦熱で出っ張
り部の先端を溶融することも可能である。 (4)実施例においては、第二ピンとして、木ねじ10
2が採用されているが、他のピンたとえば、ボルトなど
を採用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明のピン装置は、断熱箱体を同一厚
さの断熱パネルで構成する場合と、異なる厚さの断熱パ
ネルで構成する場合との両方に兼用して用いることがで
きる。したがって、断熱パネルの製作の為に、種々のピ
ン装置を用意しておく必要がない。
【0046】木ねじは安価に市販されており、コストの
低減を図ることができる。また、ガス抜き穴の内径を第
一ピンの外径よりも小さくしており、その穴が小さいの
で、穴が形成されているにも係わらずピン支持ケースの
強度を確保でき、そして、このガス抜き穴により断熱材
の発泡時のガス抜きを良好にすることができる。
【0047】
【0048】
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組み立て断熱箱体用ピン装置およ
びフック装置の一実施例の一部切欠き正面図である。
【図2】ピン装置の組み立て前の状態を説明するための
図で、(a)が平面図で、(b)が正面図である。
【図3】ピン装置とピン装置用の開口の説明図で、
(a)は塩ビ枠の開口の図で、(b)はピン装置の側面
図で、(c)はピン装置の正面図で、(d)はピン装置
の平面図である。
【図4】ピン装置の断面図で、(a)は図3(c)のA
−A断面図で、(b)は図3(c)のB−B断面図であ
る。
【図5】ピン装置Pにシールを取り付けた状態の図で、
(a)が平面図で、(b)が正面図である。
【図6】ピン装置が塩ビ枠に結合された状態の正面図
で、(a)が全体図で、(b)が要部拡大図である。
【図7】ピン装置と塩ビ枠との結合方法を説明するため
の図で、(a)が結合前の斜視図で、(b)が結合直前
の要部斜視図である。
【図8】図1の平断面図である。
【図9】異なる厚さの断熱パネルで構成されたプレハブ
冷凍冷蔵庫の一部切欠き正面図である。
【図10】図9におけるピン装置とフック装置の正面図
である。
【図11】冷蔵室および冷凍室を備えたプレハブ冷凍冷
蔵庫の斜視図である。
【図12】フック装置および従来のピンを1本具備した
ピン装置の正面図である。
【図13】フック装置および従来のピンを2本具備した
ピン装置の正面図である。
【図14】図13に図示したピン装置の図で、(a)が
正面図で、(b)が平面図である。
【符号の説明】
F フック装置 P ピン装置 51 ピン支持ケース 53 フック侵入用開口 67 第一ピン 69 ガス抜き穴 91 面材 93 断熱材 97,99 断熱パネル 98,100 断熱床パネル 102 木ねじ(第二ピン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を開けて対向している一対の面材に
    より空洞のパネルを構成し、その空洞のパネルの周辺部
    の間隙にピン装置またはフック装置を配置した後、その
    空洞のパネルの内部空間に断熱材を注入発泡させること
    により形成された断熱パネルを、相互に連結するための
    組み立て断熱箱体用ピン装置において、 一面にフック侵入用開口が形成された合成樹脂製ピン支
    持ケースを備え、 このピン支持ケースには、隣接する断熱パネルが同じ高
    さの床パネル上に載置されるときに、隣接する断熱パネ
    ルと連結するための第一ピンが固定され、 さらに、隣接する断熱パネルが異なる高さの床パネル上
    に載置されるときに隣接する断熱パネルと連結するため
    に形成され、内径が第一ピンの外径よりも小さく、木ね
    じを挿入するガス抜き穴が設けられていることを特徴と
    する組み立て断熱箱体用ピン装置。
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