JP3441363B2 - 冷蔵庫の仕切壁 - Google Patents

冷蔵庫の仕切壁

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JP3441363B2
JP3441363B2 JP11906198A JP11906198A JP3441363B2 JP 3441363 B2 JP3441363 B2 JP 3441363B2 JP 11906198 A JP11906198 A JP 11906198A JP 11906198 A JP11906198 A JP 11906198A JP 3441363 B2 JP3441363 B2 JP 3441363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の本体内
を、例えば冷蔵室と冷凍室との上下に仕切る冷蔵庫の仕
切壁に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば家庭用冷蔵庫に
あっては、本体内を仕切壁により上下に仕切ることによ
って、冷蔵室、冷凍室などの複数の貯蔵室を設けるよう
にしている。図9は、この種の仕切壁の先端部分の従来
構成を示している。ここで、内部に発泡スチロールから
なる断熱材1を充填してなるプラスチック製の外殻体2
は、上部の冷蔵室3の底壁を構成する上壁部2aと、下
部の冷凍室4の天井壁を構成する下壁部2bとを有して
いる。
【0003】そして、前記外殻体2の先端側の仕切板部
2cにより区画された空間部には、発泡スチロール製の
断熱材5が収容されると共に、その先端部に、コ字状
(チャンネル状)に折曲げた鉄板製の前面板6が設けら
れる。この前面板6には、各室3,4の扉7,7の裏面
に夫々設けられたマグネットガスケット8,8が磁気的
に吸着されるようになっている。また、前面板6の裏面
には、冷凍サイクルの冷媒パイプの高温側の一部分から
なる露付き防止用の防露パイプ9が添設され、さらに、
この防露パイプ9と前記断熱材5との間にはソフトテー
プ10が設けられている。
【0004】しかしながら、上記従来構成では、マグネ
ットガスケット8,8を磁気的に吸着させるために、前
面板6が熱伝導性の良い鉄板から構成されていると共
に、その前面板6の上下両辺部が外殻体2(上壁部2a
及び下壁部2bの先端部)に接合されているので、前面
板6の熱が、冷蔵室3あるいは冷凍室4のキャビネット
を構成する外殻体2に伝わりやすく、各室3,4の冷却
効率を低下させる不具合があった。特に冷凍室4(下壁
部2b)側への熱リークは、冷却効率の大幅な低下を招
くことになる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、マグネットガスケットの吸着性を確保
しながらも、先端壁部から貯蔵室への熱リークを低減す
ることができる冷蔵庫の仕切壁を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫の仕切壁
は、貯蔵室の内壁の一部を構成する仕切壁本体と、この
仕切壁本体の先端部に接合され、前面が前記貯蔵室を開
閉する扉の裏面のマグネットガスケットが磁気的に吸着
される吸着面とされると共に、その吸着面に対応して磁
性部材を有してなる先端壁部と、この先端壁部の内側に
設けられた露付き防止用の加熱体と、前記仕切壁本体の
外殻体内の先端側に位置して設けられた補強板とを具備
し、前記先端壁部のうち、少なくとも前記仕切壁本体の
外殻体との接合部分がプラスチック材から構成されてい
ると共に、前記先端壁部は、その両端部にて、前記冷蔵
庫本体に対して前記補強板及び外殻体と一体的にねじ止
め固定されるようになっているところに特徴を有する
(請求項1の発明)。
【0007】これによれば、仕切壁本体の先端部に設け
られる先端壁部においては、その吸着面に対応して設け
られた磁性部材により、扉の裏面のマグネットガスケッ
トが磁気的に吸着されるようになる。また、先端壁部の
内側に設けられた露付き防止用の加熱体によって加熱さ
れることにより、吸着面等における露付きを防止するこ
とができる。そして、このように先端壁部がその内側の
加熱体により加熱される事情があっても、先端壁部のう
ち外殻体との接合部分を、金属に比べて熱伝導性に劣る
プラスチック材から構成したので、先端壁部から外殻体
ひいては貯蔵室への熱リークを抑えることができる。
【0008】さらには、外殻体内の先端側に補強板を設
けることによって、先端壁部にプラスチック材を採用し
たことに伴う仕切壁本体の先端側の剛性の低下をカバー
することができて、たわみ等の発生を未然に防止するこ
とができる。また、先端壁部、補強板、仕切壁本体の外
殻体を、冷蔵庫本体に対して一体的にねじ止め固定する
ことにより、仕切壁本体の取付構造が比較的簡単とな
り、組付作業性に優れるものとなる。
【0009】このとき、前記先端壁部を、前面及び接合
部分をプラスチック板から構成すると共に、その裏面側
に磁性部材を配設して構成することができる(請求項2
の発明)。これによれば、先端壁部の前面及び接合部分
をプラスチック板から構成しているので、外観も良く、
比較的簡単な構成で熱リークを抑えることができ、その
プラスチック板の裏面側に配設された磁性部材により、
マグネットガスケットの吸着性を確保することができ
る。
【0010】また、この場合、プラスチック板のうち磁
性部材が配設されている部分を、他の部分に比べて薄肉
状に構成することもできる(請求項3の発明)。これに
よれば、磁性部材とマグネットガスケットとの間に介在
されるプラスチックが薄くなっているので、吸着性をよ
り良好とすることができる。
【0011】さらには、前記加熱体を、高温の流体が流
通する防露パイプから構成すると共に、この防露パイプ
が磁性部材を兼用するようにしても良い(請求項4の発
明)。これによれば、別途の磁性部材が不要となるの
で、部品数を少なく済ませることができる。
【0012】あるいは、前記先端壁部を、プラスチック
板の表面のうちマグネットガスケット吸着部分に金属板
からなる磁性部材を設けて構成することもできる(請求
項5の発明)。これによれば、マグネットガスケットを
金属板からなる磁性部材に直接的に吸着させることがで
き、プラスチック板が介在するものと比べて、吸着性を
一層良好とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したいくつ
かの実施例について、図1ないし図8を参照しながら説
明する。 (1)第1の実施例 まず、図1ないし図4を参照して、本発明の第1の実施
例(請求項1〜3に対応)について述べる。
【0014】図2は、本実施例に係る冷蔵庫のキャビネ
ット(断熱箱体)11の構成を概略的に示しており、こ
のキャビネット11は、プラスチック製の内箱12の背
面側に鋼板製の外箱13を結合し、それらの間の空間部
に例えばウレタンフォームからなる断熱材14を、現場
発泡方式にて充填して構成されている。前記内箱12内
は、例えば3個の本実施例に係る仕切壁15,16,1
7により上下に区画され、上から順に冷蔵室18、切替
室19、冷凍室20、野菜室21の4つの貯蔵室が設け
られている。
【0015】尚、図示はしないが、実際には、仕切壁1
5と仕切壁16との間の空間は、さらに左右2室に区画
されており、前記切替室19の左側に製氷室が設けられ
ている。また、このキャビネット11には、コンプレッ
サ、コンデンサ、キャピラリチューブ、エバポレータ等
を冷媒パイプにより閉ループ状に接続してなる冷凍サイ
クルや、その他各種の部品や電装品などが組付けられて
冷蔵庫本体が構成されるようになっている。
【0016】さらには、前記各貯蔵室18〜21の前面
部には、夫々断熱性を有する扉22(図1に一部のみ図
示)が設けられている。そのうち冷蔵室18の扉22は
ヒンジ開閉式とされ、残りの各貯蔵室19〜21の扉2
2は、貯蔵容器に連結された引出式とされている。そし
て、各扉22の裏面には、各貯蔵室18〜21の前面の
周囲部に密着してシールするためのマグネットガスケッ
ト23(図1に一部のみ図示)が設けられている。
【0017】ここで、前記仕切壁15〜17の構成につ
いて述べる。図2に示すように、仕切壁15及び仕切壁
17の本体は、夫々内箱12に一体成形された外殻12
a,12b内に、前記断熱材14が充填されると共に、
その先端部にプラスチック製の仕切カバー24,25を
取付けて構成されている。この場合、前記仕切カバー2
4,25は、断面がほぼ「工」字状をなし、基端側(図
で右側)が外殻12a,12bの先端部に嵌合固定され
るようになっている。これにて、外殻12a,12b及
び仕切カバー24,25の上下両壁部から外殻体が構成
され、その外殻体が貯蔵室の内壁の一部(底壁あるいは
天井壁)を構成する。
【0018】これに対し、前記仕切壁16は、この内箱
12(キャビネット11)とは別体に構成され、キャビ
ネット11に対して後に組付けられるようになってい
る。この仕切壁16の本体26は、薄形矩形箱状をなす
プラスチック製の外殻体27内に、発泡スチロールの成
型品からなる断熱材28を嵌込んで構成されている。ま
た、このとき、前記外殻体27の上壁部27aは切替室
19の底壁を構成し、下壁部27bは冷凍室20の天井
壁を構成するようになっている。そして、外殻体27の
先端側にはそれら上壁部27aと下壁部27bとを繋ぐ
ように縦に延びる仕切板部27cが設けられている。
【0019】さて、この仕切壁16の本体26の先端部
(外殻体27の仕切板部27cの左側の空間部)には、
以下に述べるようにして、先端壁部や加熱体などが配設
されている。尚、図示はしないが、前記仕切壁15,1
7の先端部(仕切カバー24の図で左側の空間部)も、
仕切壁16の先端部と同等の構成とされているので、仕
切壁16を代表させて説明することとする。
【0020】即ち、図1は、上記仕切壁16の先端部を
示しており、外殻体27の先端側(仕切板部27cの左
側)の空間部には、例えば発泡スチロールの成型品から
なる先端側断熱材29が嵌込まれている。このとき、仕
切板部27cの図で左側面部には、先端側断熱材29と
の間に位置して断面ほぼコ字状をなす鉄板製の補強板6
3が設けられている。そして、外殻体27の先端開口部
を塞ぐようにして、先端壁部30が設けられる。この先
端壁部30は、プラスチック板31の裏面側に、金属板
からなる磁性部材32,32を配設して構成されてい
る。
【0021】そのうちプラスチック板31は、全体とし
て断面ほぼコ字状に構成され、その前面が、前記扉2
2,22のマグネットガスケット23,23が磁気的に
吸着される平坦な吸着面とされると共に、上辺部及び下
辺部が、夫々外殻体27の上壁部27a及び下壁部27
bの内面に宛てがわれる接合部31aとされている。そ
して、プラスチック板31の吸着面のうちの上下部分、
つまり前記マグネットガスケット23,23が吸着され
る部分の裏面側は、他の部分に比べて薄肉状に構成さ
れ、その部分に断面ほぼコ字状をなす鉄板製の磁性部材
32,32が嵌込まれた状態に設けられている。
【0022】さらに、プラスチック板31の上下方向中
間部の裏面には、裏面側に突出する位置規制用の凸部3
1bが上下に位置して形成されており、それら凸部31
b,31b間に位置して、加熱体としての防露パイプ3
3が添設されている。この防露パイプ33は、前記冷凍
サイクルの冷媒パイプの高温側の一部分からなり、横方
向に延びて折返された形態に設けられている。尚、前記
先端側断熱材29の先端側は、前記先端壁部30の裏面
側形状に応じた凹凸形状を備えて構成されている。
【0023】図3及び図4は、上記のように構成された
仕切壁本体26のキャビネット11(内箱12)に対す
る取付構造を示すものである。ここで、仕切壁本体26
は、外殻体27の先端側部分この場合仕切板部27cか
ら先端側の部分が、基端側部分から左右に突出した形状
に設けられている。そして、図4に示すように、その突
出部分が、前記内箱12の側壁部に形成された凹部64
に嵌り込むように配設されるようになっている。
【0024】このとき、前記先端壁部30を構成するプ
ラスチック板31も、外殻体27の先端部と同等の幅方
向の長さ寸法を有しているのであるが、その両端部(凹
部64に嵌り込む部分)には、図3に示すような、取付
ボス部65が一体に設けられている。この取付ボス部6
5は、プラスチック板31の前面に開口部65aを有
し、前記補強板63に当接するまで裏面側に延びる有底
の円筒状をなしている。尚、磁性部材30及び防露パイ
プ33並びに前記先端側断熱材29は、両端の取付ボス
部65間の位置に設けられている。
【0025】そして、前記取付ボス部65の底部には、
ねじ挿通孔65bが形成されており、それに合せて、前
記補強板63及び仕切板部27cにもねじ挿通孔63a
及び27dが形成されている。これに対し、前記内箱1
2の凹部64の奥壁部の裏面側には、固定具66が取付
けられるようになっている。これにて、前記取付ボス部
65に前面側からねじ67を差入れて、ねじ挿通孔65
b,63a,27dを通して固定具66にねじ込むこと
により、プラスチック板31(先端壁部30)と補強板
63と外殻体27(本体26)とが一体的に連結された
状態で、内箱12に対して固定されるようになるのであ
る。
【0026】上記構成の仕切壁16においては、先端壁
部30のプラスチック板31の裏面に設けられた磁性部
材32により、その吸着面に扉22の裏面のマグネット
ガスケット23が磁気的に吸着される。このとき、磁性
部材32とマグネットガスケット23との間には、プラ
スチック板31が介在される形態となるが、吸着部分に
おいてはプラスチック板31が薄肉状とされているの
で、十分に良好な吸着性を確保することができる。ま
た、先端壁部30の前面(吸着面)全体がプラスチック
板31から平坦に構成されているので、外観も良い。
【0027】そして、先端壁部30の内側に設けられた
露付き防止用の防露パイプ33からの熱によって、プラ
スチック板31の吸着面における露付きを防止すること
ができる。このとき、プラスチック板31が防露パイプ
33によって加熱される事情があっても、外殻体27と
の接合部31aは、金属に比べて熱伝導性に劣るプラス
チック製であるため、先端壁部30から外殻体27ひい
ては切替室19及び冷凍室20への熱リークを抑えるこ
とができる。
【0028】従って、本実施例の仕切壁16によれば、
先端壁部30の外殻体27との接合部分をプラスチック
板31から構成したので、仕切壁の前面板6を鉄板から
構成していた従来のものと異なり、先端壁部30から外
殻体27ひいては切替室19及び冷凍室20への熱リー
クを低減することができる。この結果、マグネットガス
ケット23の良好な吸着性を確保しながらも、防露パイ
プ33の熱に起因する各貯蔵室19,20の冷却効率の
低下を防止することができるという優れた効果を得るこ
とができる。尚、仕切壁15,17の先端部もやはり同
様の構成なので、冷蔵室18や野菜室21への熱リーク
も低減することができるものである。
【0029】さらに、本実施例によれば、外殻体27の
先端側部分に鉄板製の補強板63を設けるようにしたの
で、仕切壁本体26の先端壁部30をプラスチック板3
1から構成したことによる先端側の剛性の低下をカバー
することができ、十分な剛性を確保することができてた
わみ等の発生を未然に防止することができる。そして、
本実施例の取付構造にあっては、前面側からねじ67を
締付けることにより、仕切壁本体26を容易にキャビネ
ット11に取付けることができ、組付作業性に優れると
いったメリットを得ることができるものである。
【0030】(2)第2の実施例 図5は、本発明の第2の実施例(請求項1に対応)に係
る仕切壁の先端部分を示している。尚、以下に述べる実
施例については、仕切壁の先端部以外の構成について
は、上記第1の実施例と共通するので、第1の実施例と
同一部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、以
下異なっている部分を主として説明することとする。
【0031】この仕切壁の本体41は、やはり外殻体2
7の内部に断熱材28を設けて構成される。そして、外
殻体27の先端側(仕切板部27cの左側)の空間部に
は、例えば発泡スチロールの成型品からなる先端側断熱
材42が嵌込まれていると共に、先端開口部を塞ぐよう
にして、先端壁部43が設けられている。また、仕切板
部27cの図で左側面部には、補強板63が設けられて
いる。尚、前記先端側断熱材42の先端側は、やはり先
端壁部43の裏面側形状に応じた凹凸形状を備えて構成
されている。
【0032】本実施例では、前記先端壁部43は、全体
として断面ほぼコ字状をなし、上下方向中間部に位置す
るプラスチック製の中間板44と、その上下両側に設け
られマグネットガスケット23が吸着される断面ほぼコ
字状の鉄板製の磁性部材45,45と、これら磁性部材
45,45の上下に設けられ直角をなすように奥方側に
延びるプラスチック製の接合板46,46とを備えて構
成されている。
【0033】このとき、前記中間板44の裏面側には、
規制用の凸部44aが上下に位置して形成されており、
それら凸部44a,44a間に位置して防露パイプ33
が添設されている。また、前記中間板44の前面及び磁
性部材45,45の前面から構成される吸着面は、全体
として面一状態とされている。そして、前記接合板46
及び46は、夫々、外殻体27の上壁部27aの下面及
び下壁部27bの上面に接合されるようになっている。
【0034】かかる構成によれば、先端壁部43のうち
マグネットガスケット23が吸着される部分は、鉄板製
の磁性部材45から構成されているので、マグネットガ
スケット23の良好な吸着性を確保することができる。
そして、先端壁部43のうち外殻体27との接合部分を
熱伝導性に劣るプラスチック製の接合板46から構成し
たので、防露パイプ33の熱に起因する先端壁部43か
ら外殻体27への熱リークを抑えることができ、ひいて
は、各貯蔵室18〜21の冷却効率の低下を防止するこ
とができるものである。
【0035】(3)第3の実施例 図6は、本発明の第3の実施例(請求項5に対応)を示
している。本実施例に係る仕切壁の本体51は、やはり
外殻体27の内部に断熱材28を設けて構成される。そ
して、外殻体27の先端側(仕切板部27cの左側)の
空間部には、例えば発泡スチロールの成型品からなる先
端側断熱材52が嵌込まれていると共に、先端開口部を
塞ぐようにして、先端壁部53が設けられている。仕切
板部27cの図で左側面部には、補強板63が設けられ
ている。前記先端側断熱材52の先端側は、やはり先端
壁部53の裏面側形状に応じた凹凸形状を備えて構成さ
れている。
【0036】前記先端壁部53は、上下両端部に接合部
54aを一体に有する断面ほぼコ字状のプラスチック板
54の前面に、マグネットガスケット23が吸着される
鉄板製の磁性部材55を取付けて構成されている。この
とき、プラスチック板54の上下方向寸法よりも一回り
小さく構成され、上下両辺部に裏面方向に直角に折曲が
る差込み片部55aを一体に有しており、その差込み片
部55aが、プラスチック板54の前面に形成された取
付け溝に差込まれて取付けられている。
【0037】また、前記プラスチック板54の表面部の
上下方向中間部には、裏面側に凸となる凹部54bが形
成され、この凹部54b内(磁性部材55の裏面側)に
位置して防露パイプ33が添設されている。そして、プ
ラスチック板54の上下の接合部54aが、夫々外殻体
27の上壁部27aの下面及び下壁部27bの上面に接
合されるようになっている。
【0038】かかる構成によれば、上記各実施例と同様
に、先端壁部53のうちマグネットガスケット23が吸
着される吸着面は、鉄板製の磁性部材55から構成され
ているので、マグネットガスケット23の良好な吸着性
を確保することができる。そして、先端壁部53のうち
プラスチック板54の接合部54aが、外殻体27と接
合するので、防露パイプ33の熱に起因する先端壁部5
3から外殻体27への熱リークを抑えることができ、ひ
いては、各貯蔵室18〜21の冷却効率の低下を防止す
ることができるものである。
【0039】(4)第4の実施例 図7及び図8は、本発明の第4の実施例に係る、仕切壁
本体71のキャビネット11(内箱12)に対する取付
構造を示すものである。ここでは、仕切壁本体71は、
上記第1の実施例の仕切壁本体26等と同様に、外殻体
27内の仕切板部27cと先端側断熱材72との間に位
置して補強板73が設けられている。また、外殻体27
は、先端側部分(仕切板部27cから先端側の部分)が
左右に突出した形状に設けられ、その突出部分が、前記
内箱12の側壁部に形成された凹部74に嵌り込むよう
に配設されるようになっている。
【0040】このとき、図7に示すように、前記補強板
73は、その端部が外殻体27の側壁部27eに沿うよ
うに折曲がっており、仕切壁本体71は、内箱12の凹
部74の側壁部分の内面側から、外殻体27の側壁部2
7e及び補強板73の折曲り部分を通すようにねじ75
を締付けることにより、内箱12に対して固定されるよ
うになるのである。尚、この場合、仕切壁本体71は、
内箱12を外箱13に結合する前(断熱材14の充填
前)の段階で内箱12に組付けられるようになってい
る。
【0041】上記構成によれば、上記第1の実施例と同
様に、外殻体27の先端側部分に補強板73を設けるよ
うにしたので、仕切壁本体71の先端側を補強して剛性
を確保することができる。そして、仕切壁本体71の取
付構造を簡単に済ませることができるものである。
【0042】尚、上記各実施例では、マグネットガスケ
ットを吸着するための磁性部材として、鉄板を採用する
ようにしたが、防露パイプ33に磁性部材を兼用させる
構成とすることもできる(請求項4に対応)。これによ
れば、別途の磁性部材が不要となるので、部品数を少な
く済ませることができる。その他、本発明は上記した各
実施例に限定されるものではなく、例えば加熱体として
は、冷凍サイクルの冷媒パイプとは別途に設けたヒータ
等であっても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更して実施し得るものである。
【0043】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の冷蔵庫の仕切壁によれば、仕切壁本体の先端部に接合
される先端壁部に磁性部材を設けると共に、先端壁部の
うち少なくとも外殻体との接合部分をプラスチック材か
ら構成したので、マグネットガスケットの吸着性を確保
しながらも、先端壁部から貯蔵室への熱リークを低減す
ることができ、ひいては貯蔵室の冷却効率を高めること
ができるという優れた実用的効果を奏するものである。
さらには、外殻体内の先端側に補強板を設けることによ
って、先端壁部にプラスチック材を採用したことに伴う
仕切壁本体の先端側の剛性の低下をカバーすることがで
きて、たわみ等の発生を未然に防止することができる。
また、先端壁部、補強板、仕切壁本体の外殻体を、冷蔵
庫本体に対して一体的にねじ止め固定することにより、
仕切壁本体の取付構造が比較的簡単となり、組付作業性
に優れるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、仕切壁の
先端部分の縦断側面図
【図2】冷蔵庫のキャビネットの縦断側面図
【図3】仕切壁の内箱への取付部分の縦断側面図(図4
のA−A線に沿う断面図)
【図4】仕切壁の前面側の端部部分を示す斜視図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第4の実施例を示すもので、仕切壁の
内箱への取付部分の横断平面図(図8のB−B線に沿う
断面図)
【図8】仕切壁の前面側の端部部分を示す斜視図
【図9】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、11はキャビネット、12は内箱、14は断熱
材、15〜17は仕切壁、18〜21は貯蔵室、22は
扉、23はマグネットガスケット、26,41,51,
71は仕切壁本体、24,25は仕切カバー、27は外
殻体、28は断熱材、29,42,52,72は先端側
断熱材、30,43,53は先端壁部、31,54はプ
ラスチック板、31a,54aは接合部、32,45,
55は磁性部材、33は防露パイプ、44は中間板、4
6は接合板、63,73は補強板を示す。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫本体内に設けられ該本体内を複数
    の貯蔵室に仕切るものであって、 前記貯蔵室の内壁の一部を構成する仕切壁本体と、 この仕切壁本体の先端部に接合され、前面が前記貯蔵室
    を開閉する扉の裏面のマグネットガスケットが磁気的に
    吸着される吸着面とされると共に、その吸着面に対応し
    て磁性部材を有してなる先端壁部と、 この先端壁部の内側に設けられた露付き防止用の加熱体
    前記仕切壁本体の外殻体内の先端側に位置して設けられ
    た補強板と を具備、 前記先端壁部のうち、少なくとも前記仕切壁本体の外殻
    体との接合部分プラスチック材から構成されていると
    共に、 前記先端壁部は、その両端部にて、前記冷蔵庫本体に対
    して前記補強板及び外殻体と一体的にねじ止め固定され
    るようになっている ことを特徴とする冷蔵庫の仕切壁。
  2. 【請求項2】 先端壁部は、前面及び接合部分をプラス
    チック板から構成すると共に、その裏面側に磁性部材を
    配設してなることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の
    仕切壁。
  3. 【請求項3】 プラスチック板のうち磁性部材が配設さ
    れている部分は、他の部分に比べて薄肉状に構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫の仕切壁。
  4. 【請求項4】 加熱体は、高温の流体が流通する防露パ
    イプからなり、この防露パイプが磁性部材を兼用してい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の冷蔵庫の仕切壁。
  5. 【請求項5】 先端壁部は、プラスチック板の表面のう
    ちマグネットガスケット吸着部分に金属板からなる磁性
    部材を備えて構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の冷蔵庫の仕切壁。
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