JP5961822B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、本体上部に設けた貯蔵室の前面開口を併置した左右扉で観音開き式に閉塞した冷蔵庫に関する。
家庭用の大容量冷蔵庫は、多様なユーザニーズに対応すべく冷却貯蔵温度の多様化とともに貯蔵室ごとに多くの扉を設けた冷蔵庫が商品化されており、これまで、冷蔵庫に対して冷凍室を上部に配置したトップフリーザータイプ、上部の冷蔵室と下部の野菜室との間に冷凍室を配置したミドルフリーザータイプ、冷凍室を最下部に配置したボトムフリーザタイプ、上部の冷蔵室の下方に縦長の冷凍室と野菜室を併置したタイプ、冷凍室と冷蔵室とを左右に併置したサイドバイサイドタイプなど様々な形態が商品化されてきた。
このような商品環境の中で、近年では、使い勝手を考慮して、使用頻度が高く収納容積の最も大きい冷蔵室を観音開き式の扉として最上段に配置し、その下方に製氷室や温度切替室、そしてその下方に野菜室、最下部に冷凍室を設置したタイプが主流になっており、前記冷蔵室の観音開き式扉の一方の開放端側の内面に閉扉時には他方の扉側へ回動する仕切体を取付けてガスケットの吸着面を設けるようにしている。
更に、近年の冷蔵庫における観音開き式の扉では、扉が大型化して縦方向寸法も長くなっており、縦方向に長い仕切体が湾曲することによる外面意匠上の課題を解決するために、回転仕切体の扉ガスケットの吸着面を形成する薄鋼板製の仕切板を、平板状の吸着面とその両側端縁を内方に折り返して重ね合わせ、さらに内方に折曲してアングル部を有する形状とし、仕切板の周縁部および仕切板の庫内側に設けた断熱部材の外面を合成樹脂製の仕切枠体で覆うとともにこの仕切枠体で仕切板を係合保持し、加えて仕切板内面に面ヒーターを貼付けて仕切板表面に発生する結露を防止したものが広く普及している(例えば、特許文献1参照)。
以下、図15、図16を用いて、従来の冷蔵庫の回転仕切体の仕様を説明する。
回転仕切体13の基本構成としては、吸着面を形成する磁性体である薄鋼板製の仕切板16と断熱層を形成する発泡スチロール製の成形断熱部材18と、これらを覆って回転仕切体13の外郭を形成する合成樹脂製の仕切枠体17と、仕切板16の内面に配設されたアルミ箔ヒーターなどからなる面ヒーター19と、回転仕切体13の上端部に配設され、上端面にガイド溝が形成されたキャップ部材58とから構成されている。
一般的には、上記の構成では、薄鋼板製の仕切板16と面ヒーター19が直接接触しているため、漏電対応として仕切板16と冷蔵庫1本体を接続するアース線を配設する必要がある。
また、冷蔵庫と回転仕切体13の嵌合を目的としたキャップ部材58は、仕切板16と仕切枠17のそれぞれの上部終端を覆って連結する役目も果たしている。
特開2010−249491号公報
しかしながら、上記従来の構成では、低温となった冷蔵室の温度影響で冷やされた扉ガスケット12が、熱伝導率の高い薄鋼板製の仕切板16に直接接触することで、仕切板16の大気開放部の表面温度が低下し、必要以上に面ヒーターの容量が大きくなり消費電力量が増加するばかりでなく、ヒーターを接続する電線部分も仕切板16に配置するので取付スペースが大型化するという課題を有していた。
本発明は、上記の課題を解決するもので、回転仕切体のヒーター等の加温手段への電力入力を低減し、回転仕切体の構成をも簡素化できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室の前面開口を併置した左
右扉で観音開き式に閉塞し、前記左右扉の少なくともいずれか一方の反枢支側の内面に縦方向に亙る回転仕切体を設けて扉ガスケットの吸着面とした冷蔵庫において、前記回転仕切体は、少なくとも扉ガスケットの吸着面を形成する仕切板と、前記回転仕切体内部に配設された断熱材と、前記仕切板の周縁部および前記断熱材の外面を覆う仕切枠体と、前記仕切板内面に直線的に前記扉ガスケットと対向する位置に配設された磁性体と、前記仕切板内面を加温する加温手段とを備え、前記磁性体の間に前記加温手段の加温部分を直線的に複数本配置したもので、前記加温手段の加温部分を複数に分割した部位とし、各部位のワット密度を可変とするとともに、前記加温手段の加温部分と接続部分との間には電気的に接続する切替え部位を有し、前記切替え部位と平行となる加温部分の範囲のワット密度を、他の範囲のワット密度よりも大きくしたものである。
また、前記仕切板内面に直線的に前記扉ガスケットと対向する位置に配設された磁性体の間に、前記加温手段の加温部分を直線的に複数本配置させたものである。
これにより、回動仕切体の結露を防止するための加温手段への電力入力が抑制され、アース線の廃止ができ、さらに仕切体の内側に磁性体を配設するスペースが確保でき、簡単な構成で低コスト化が図れる。
本発明の冷蔵庫は、回転仕切体の構成を簡素化するとともに、結露を防止するための電力入力を最小限に抑制でき、省エネを図ることができる。
本発明の実施の形態1による冷蔵庫の観音開き式扉の開扉状態を示す正面図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の閉扉状態での要部を示す断面図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の図2のA−A断面図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の回転仕切体の分解斜視図 (a)本発明の実施の形態1による冷蔵室の断熱材と加温手段の組立て側面図、(b)図5(a)のB−B断面図、(c)図5(a)のC部拡大図 本発明の実施の形態1による冷蔵庫の加温手段の通電率と仕切板の表面温度の関係を説明したグラフ 本発明の実施の形態2による冷蔵庫の加温手段の具体構成図 本発明の実施の形態2による冷蔵庫のヒーター各部位におけるヒーター発熱量と仕切板表面温度の関係を説明した図 本発明の実施の形態3による冷蔵室の閉扉状態での要部を示す断面図 本発明の実施の形態3による冷蔵室の図9のD−D断面図 本発明の実施の形態3による冷蔵室の回転仕切体の分解斜視図 本発明の実施の形態3による冷蔵庫の加温手段の具体構成図 本発明の実施の形態4による冷蔵室の回転仕切体の分解斜視図 本発明の実施の形態4による冷蔵庫の加温手段の具体構成図 従来の冷蔵庫の冷蔵室扉の閉扉状態を示す断面図 従来の冷蔵庫の回転仕切体の分解斜視図
請求項に記載の発明は、貯蔵室の前面開口を併置した左右扉で観音開き式に閉塞し、前記左右扉の少なくともいずれか一方の反枢支側の内面に縦方向に亙る回転仕切体を設けて扉ガスケットの吸着面とした冷蔵庫において、前記回転仕切体は、少なくとも扉ガスケットの吸着面を形成する仕切板と、前記回転仕切体内部に配設された断熱材と、前記仕切板の周縁部および前記断熱材の外面を覆う仕切枠体と、前記仕切板内面に直線的に前記扉ガスケットと対向する位置に配設された磁性体と、前記仕切板内面を加温する加温手段とを備え、前記磁性体の間に前記加温手段の加温部分を直線的に複数本配置したもので、前記加温手段の加温部分を複数に分割した部位とし、各部位のワット密度を可変とするとともに、前記加温手段の加温部分と接続部分との間には電気的に接続する切替え部位を有し、前記切替え部位と平行となる加温部分の範囲のワット密度を、他の範囲のワット密度よりも大きくしたことにより、前記加温手段を前記仕切板の上下全長の狭スペースに配置する構成が可能になり、前記回転仕切体の仕切板表面温度が均一化されるので、前記回転仕切体の仕切板表面の結露を最小限の電力入力で防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記加温手段の加温部分と接続部分との間には電気的に接続する切替え部位を有し、前記切替え部位を前記回転仕切体の長手方向の中心に配置したことにより、前記回転仕切体の組立作業で前記加温手段を挿入する際の取付方向の制約がなくなり、品質向上を図ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記加温手段の加温部分を複数に分割した部位とし、各部位のワット密度を可変とするとともに、前記加温手段は、前記回転仕切体の長手方向で前記切替え部位を中心に対称な発熱分布としたことにより、仕切板表面温度の均一化と組立品質の向上を図ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の発明において、前記仕切板と前記仕切枠体とを合成樹脂製で形成したことにより、庫内と庫外の熱移動が低減でき、さらに前記回転仕切体の仕切板表面の結露を最小限の電力入力で防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の観音開き式扉の開扉状態を示す正面図、図2は同実施の形態1による冷蔵室の閉扉状態での要部を示す断面図、図3は同実施の形態1による図2のA−A断面図、図4は同実施の形態1による冷蔵室の回転仕切体の分解斜視図、図5(a)は同実施の形態1による冷蔵室の断熱材と加温手段の組立て側面図、(b)は図(a)のB−B断面図、(c)は図(a)のC部拡大図、図6は同実施の形態1による冷蔵庫の加温手段の通電率と仕切板の表面温度の関係を説明したグラフである。
図1において、冷蔵庫100は向かって左側に位置する左側扉102及び向かって右側に位置する右側扉103を有し、図1では左側扉102と右側扉103を開扉させた状態を示している。左側扉102と右側扉103とが設けられている部分は冷蔵貯蔵室105の部分であり、左側扉102の下は製氷室106、さらに下は冷凍貯蔵室107、野菜室108とされている。右側扉103の下、製氷室106の右隣には切替室109が設けられている。
左側扉102と右側扉103はそれぞれヒンジ部により枢支されて左側と右側に開くように構成されており、左側扉102の非枢支側には回転仕切体200を設けている。この回転仕切体200は、左側扉102の開閉動作に応じて回転し、閉扉された状態では、左側扉102、右側扉103の非枢支側を扉ガスケット110を介して閉塞して、冷蔵貯蔵室105内からの冷気漏れを防止している。
ここで、各貯蔵室間には断熱仕切部材(図示せず)が配置されており、この断熱仕切部材の前面には、鋼板製のカバー501、502、503が配設され、各貯蔵室扉の扉ガスケットを介して閉塞し、各貯蔵室からの冷気漏れを防止している。
次に、図2から図5において、回転仕切体200は、扉ガスケット110の吸着面111を形成する仕切板210と、回転仕切体200内部に配設された発泡スチロール製の断熱材220と、仕切板210の周縁部および断熱材220の外面を覆う合成樹脂製の仕切枠体230と、仕切板210内面中央に配設された加温部分241と接続部分242で構成される加温手段240とから構成されている。また断熱材220と仕切枠体230の間には、熱膨張係数の小さな例えば金属プレートの補強板250が、冷蔵庫の高さ方向に対して回転仕切体200の略全高域に配置される。
ここで、仕切板210は、合成樹脂製であり、内面には2つの磁性体211が取り付けられている。磁性体211は、冷蔵庫の高さ方向に対して回転仕切体200の略全高域に構成されており、左側扉102、右側扉103が閉扉した状態において、扉ガスケット110内に構成された磁性体112と対向するように配置されており、本実施例では直方体のプラスチックマグネットを使用した。更に、加温手段240の加温部分241及び磁性体211は、仕切板210と断熱材220の間で圧接して保持されている。また、加温手段240の加温部分241は線状ヒーター等の直線状なもので、磁性体211の間に磁性体211と並行して配置される。また加温手段240の接続部分242は発熱しない抵抗値の小さな電線であり、加温部分241とは逆面側で断熱材220と仕切枠体230で圧接保持されている。
次に、回転仕切体200の全体構成を図4の斜視図、加温手段240の配置を図5の組立て図を用いてもう少し詳細に説明する。回転仕切体200は、扉ガスケット110の吸着面111を形成する合成樹脂製の仕切板210と、回転仕切体200内部に配設された発泡スチロール製の断熱材220と、金属製プレートの補強板250と、仕切板210の周縁部および断熱材220の外面を覆う合成樹脂製の仕切枠体230と、断熱材220の仕切板210側に加温部分241を、補強板250側に接続部分242が配置された加温手段240で構成される。また、仕切板210内面中央に配設された加温部分241と、仕切板210の内面には加温部分241を挟む形で2つの磁性体211が取り付けられている。尚、加温手段240は組立てられた断熱材220の最下部で、加温部分241(ヒーター)と接続部分242(電線)に区切られている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用について説明する。
まず、従来の構成では、低温となった冷蔵室3の温度影響で冷やされた扉ガスケット11,12が、熱伝導率の高い薄鋼板製の仕切板16に直接接触することで、必要以上に仕切板16の大気開放部の表面温度が低下し、これを補って露点温度以上にするために、面ヒーター19の容量を大きくする必要があったのに対して、本実施の形態1の場合、回転仕切体200の扉ガスケット110の吸着面111を形成する仕切板210を合成樹脂製としている。
このことで図6の加温手段の通電率と仕切板の表面温度の関係のグラフが示す様に、同一の通電率の条件では、本実施例の場合の仕切板210の表面温度は、従来の仕切板16の表面温度に対して約3K高く、また、外気条件が30℃、75%のときの露点温度を維持するための通電率は、約10%低減できることがわかる。これは、扉ガスケット110が接触する仕切板210を熱伝導率の小さな合成樹脂にしたことで、仕切板210の大気開放部212の温度の低下が抑制されたことによる。
加えて、扉ガスケット110内に構成された磁性体112と対向するように、磁性体211を配置することで、扉ガスケット110との吸着という、回転仕切体200の基本機能を確保することができる。
また、仕切板210と仕切枠体230を合成樹脂製とした場合、熱膨張の影響で例えば庫内温度が低いと仕切枠体230は縮み、庫外温度が高いと仕切板210は伸びる方向となる。従ってこの伸縮差により回転仕切体200は長手側に反る力が働くが、金属製の補強板250が回転仕切体200の略全高域に挿入されているので、反りの影響を排除することができる。
以上のように、本実施の形態においては、冷蔵貯蔵室105の左右扉の少なくともいずれか一方(ここでは左側扉102)の反枢支側の内面に、縦方向に亙る回転仕切体200を設けて扉ガスケット110の吸着面111を合成樹脂性の仕切板210とし、仕切板210内側に磁性体211を扉ガスケット110内蔵の磁性体112と対向する位置に配置し、その磁性体211の間に加温手段240の加温部分241を直線的に並行に配置し、仕切板210周縁部および断熱材220の外面を合成樹脂製の仕切枠体230で覆うことにより、仕切板210の表面温度を従来の薄鋼板製よりも高く維持でき、結露防止のための加温手段240の電力入力が少なくなるので、冷蔵庫100の消費電力を削減することができる。
また、加温手段240の接続部分242を断熱材220を介して、加温部分241と逆面に配置するので、加温部分241が直線状に配置され、仕切板210内面に配置する磁性体211の取り付けスペースが確保でき、扉ガスケット110内面の磁性体112と精
度良く対向されるので、回転仕切体200と扉ガスケット110との吸着状態の信頼性が確保できる。
さらに、加温手段240は合成樹脂製の仕切板210の内面に配設され、人が触れる部分が合成樹脂のため漏電対応の必要がなく、アース線の廃止で低コスト化を図ることができる。
また、断熱材220と仕切枠体230の間に略全高域に金属製の補強板250を挿入するので、合成樹脂製の仕切板210と仕切枠体230の熱膨張差による回転仕切体200の反りが防止でき、外部からの熱侵入を抑えた高信頼性の扉密閉が確保できる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の加温手段の具体構成図、図8は同実施の形態2による冷蔵庫のヒーター各部位におけるヒーター発熱量と仕切板表面温度の関係を説明した図である。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して、異なる部分について説明する。
図7において、加温手段240は図中一点鎖線右側に長さLを持つ直線状のヒーターの加温部分241、左側に発熱しない電線等の接続部分242で構成される。加温部分241は実施の形態1の図4に示す様に、回転仕切体200の略全高域とほぼ同じ長さで、合成樹脂製の仕切板210の中央に配置される。加温部分241はその発熱量すなわちワット密度が可変であり、図7では部位a、b、cと3区分を可変としている。尚、加温部分241のヒーターを可変にする具体的な手段としては、線状巻線抵抗線の巻きピッチを変えて抵抗値を可変したり、印刷抵抗の抵抗ペースト成分を可変してシート抵抗としたり、抵抗値の異なる発熱抵抗線を直列接続すれば可能である。また、本実施の形態では部位を3区分としたが、目的に応じて複数区分とすれば良い。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用について図8を用いて説明する。
まず、ヒーターに通電がない場合、仕切板210の表面温度は点線で示す様に、中央部(部位b)では低く、両端に向かうほど温度は高くなる(部位a、c)。これは冷蔵貯蔵室105と扉ガスケット110の密閉性や熱伝導、あるいは冷蔵貯蔵室105内の冷気循環影響により温度分布の不均一が発生してしまうからである。次に、ヒーターを通電する場合、仕切板210の表面温度が結露領域にあるので、ヒーターを通電して各部位を結露境界線以上の温度に昇温させる必要がある。
この時、従来の様な一点鎖線で示す発熱量一定のヒーターでは、各部位の温度上昇が一定のため、最も温度の低い部位bに発熱量を合わせる必要があり、部位a、cに対しては一点鎖線の様に不必要な温度上昇が発生してしまう。
一方、本実施の形態では図7に示す様に、ヒーターの発熱量を部位により可変にしている。すなわち実線で示す様に、部位bは発熱量を大きくし、部位a、cでは小さくする。こうすることで、ヒーター通電なしの仕切板210の表面温度(点線)は、露点境界線を必要最小限越えた均一な表面温度(実線)にすることができる。これをヒーターの発熱量で従来と比較すると、斜線で囲った領域分の発熱量が不要で、その分消費電力量が削減できる。
以上のように、本実施の形態においては、加温手段240の加温部分241を複数に分割した部位とし、各部位のワット密度を可変としたことにより、冷蔵庫100の回転仕切
体200の形状変更等による断熱性能差に対しても、仕切板210の表面温度が均一化されるので、温度分布ばらつきがなくなり不必要な電力入力が削減できる。
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3による冷蔵室の閉扉状態での要部を示す断面図、図10は同実施の形態3による図9のD−D断面図、図11は同実施の形態3による冷蔵室の回転仕切体の分解斜視図、図12は同実施の形態3による冷蔵庫の加温手段の具体構成図である。なお、実施の形態1および2と同一構成については同一符号を付して、異なる部分について説明する。
図9から図12において、加温手段240の加温部分241は、仕切板210に直線的に配置された2本の磁性体211の間に配置され、2本(往復)の加温部分241は並行して磁性体211と接触しないように断熱材220で圧接保持されている。尚、本実施の形態では磁性体211の間に配置する加温部分241を2本としたが、スペースが確保できれば更に本数を増やしてもよい。
また、加温手段240にはヒーターの加温部分241と電線の接続部分242を電気的に接続する切替え部分243が部位aの範囲にある。切替え部分243には防水性が要求され、樹脂モールドやチューブ封止するのが一般的で、加温部分241の線形より太くなる。そのためその横を並走する加温部分241の本数は、他の部位b、cと比べ少ない本数となる。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用について説明する。
先に実施の形態1および2で説明した様に、図8に示す仕切板210の表面温度を全長Lにおいて一定にするように、加温部分241のヒーターのワット密度を同様に可変させる。本実施の形態では複数本の加温部分241が配置されているので、実施の形態1および2よりもさらに低入力で所望の温度上昇を得ることができる。
しかしながら、部位aには切替え部位243a、243bがあり部位cよりも加温部分241の本数が少なくなり、部位cと同じワット密度のヒーターでは加温不足となる。そこで部位aのヒーター線は1本に対し部位cは2本であるため、部位aのワット密度を部位cの約2倍にすれば同等の温度上昇を得ることができる。
尚、本実施の形態では部位aに関してワット密度を上げることとしたが、加温部分241のヒーター本数が他の部位に対して少ない任意の部位に対して行えば良い。
以上のように、本実施の形態においては、仕切板210内側の磁性体211の間に加温手段240の加温部分241を複数本直線的に配置するので、狭スペースでの配置が可能で、かつ加温部分241のヒーターの単位長さ当たりのワット密度を小さく、あるいは通電率を下げることが可能で、結露防止のための入力電力を低減できる。さらに断熱材220の片側面だけで加温手段240を構成するので、配線作業も簡素化でき工数削減を図ることができる。
また、加温手段240の加温部分241を複数に分割した部位として各部位のワット密度を可変とし、切替え部位243a、243bと平行となる加温部分241の範囲のワット密度を、他の範囲のワット密度よりも大きくしたことにより、切替え部位243a、243b付近の加温部分241の本数減による温度上昇不足分を補え、回転仕切体200の仕切板210の表面温度が均一化され、温度分布ばらつきがなくなりさらに電力入力が低減できる。
(実施の形態4)
図13は本発明の実施の形態4による冷蔵室の回転仕切体の分解斜視図、図14は同実施の形態4による冷蔵庫の加温手段の具体構成図である。なお、実施の形態1から3と同一構成については同一符号を付して、異なる部分について説明する。
図13および14において、加温手段240の接続部分(電線)242と加温部分(ヒーター)241を電気的に接続する切替え部位243aおよび243bは、回転仕切体200の長手方向の中心に近接して配置される。一方の切替え部位243aの接続部分242側にはワット密度W1で長さL1の部位dが接続され、他方の切替え部位243bには同じワット密度W1と長さL1の部位jが接続される。さらに、部位dにはワット密度W2で長さL2の部位eと、ワット密度W3で長さL3の部位fが順につながる。また、部位jの方にはワット密度W2で長さL2の部位iと、ワット密度W3で長さL3の部位hが順につながり、最終的にワット密度W4で長さL4の部位gが、部位fと部位hに接続され可変ワット密度の閉ループのヒーターを構成する。尚、本実施の形態では発熱部位を部位dからjの7か所としたが、切替え部位243a、243bを中心としてワット密度と長さが対称となる任意の部位数にすればよい。
また、切替え部位243a、243bの横を並走する加温部分241の部位gは、他の部位より本数が少ないため、ワット密度を大きくすればよい。すなわち、W4>(W1〜W3)の関係になることが一般的である。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用について説明する。
加温手段240が通電されると、加温部分241の各部位dからjが発熱し、仕切板210の表面を全長Lにおいて所望の温度に安定させる。この時、何らかの作業ミスが発生し切替え部位243aと243bが逆設置、すなわち加温部分241の正しい発熱部位の順d→e→f→g→h→i→jが、間違ってj→i→h→g→f→e→dの順になってしまった場合、もし各部位dからjのワット密度と長さが異なっていれば、逆設置されると、仕切板210の表面温度は大きくばらつき、偏った温度分布となってしまう。
しかし、本実施の形態では切替え部位243aと243bが逆設置されたとしても、加温部分241の全長Lにおけるワット密度と長さの関係は、上下対称なため正規取付と全く変わらない。
以上のように、本実施の形態においては、一方の切替え部位243aに接続される加温部分の部位dのワット密度と長さが、他方の切替え部位243bに接続される加温部分の部位jと同一で、更にワット密度を可変としてそれぞれへ順に接続される加温部分の部位eおよび部位iも同様にワット密度と長さを同一とし、すなわち切替え部位243a、bを中心に対称な発熱分布とした加温手段240において、切替え部位243a、243bを回転仕切体200の長手方向の中心に配置したので、回転仕切体200の組立作業で加温手段240を装着する時に、切替え部位243aと243bを逆にして固定した場合でも、加温部分241の可変としたワット密度と長さの関係は上下対称となり、その回転仕切体200の仕切板210の表面温度も同じになる。よって、作業工程での組立不良がなくせるばかりでなく、加温手段240の向きを確認して装着する工数も大幅に短縮することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、回転仕切体と扉ガスケットの吸着面である仕切板を樹脂製としたものであり、結露を防止しつつ消費電力が削減できるので、業務用冷
蔵庫等にも適用できる。また、樹脂製のフランジ内面に磁性体を配設して、扉ガスケットとの吸着を行う方法は、冷蔵庫の各貯蔵室を仕切る断熱仕切部材の前面のカバーにも応用できる。
100 冷蔵庫
102 左側扉
103 右側扉
105 冷蔵貯蔵室
106 製氷室
107 冷凍貯蔵室
108 野菜室
109 切替室
110 扉ガスケット
111 吸着面
112 磁性体
200 回転仕切体
210 仕切板
211 磁性体
212 大気開放部
220 断熱材
230 仕切枠体
240 加温手段
241 加温部分(ヒーター)
242 接続部分(電線)
243a、243b 切替え部位
250 補強板
501、502、503 カバー

Claims (4)

  1. 貯蔵室の前面開口を併置した左右扉で観音開き式に閉塞し、前記左右扉の少なくともいずれか一方の反枢支側の内面に縦方向に亙る回転仕切体を設けて扉ガスケットの吸着面とした冷蔵庫において、前記回転仕切体は、少なくとも扉ガスケットの吸着面を形成する仕切板と、前記回転仕切体内部に配設された断熱材と、前記仕切板の周縁部および前記断熱材の外面を覆う仕切枠体と、前記仕切板内面に直線的に前記扉ガスケットと対向する位置に配設された磁性体と、前記仕切板内面を加温する加温手段とを備え、前記磁性体の間に前記加温手段の加温部分を直線的に複数本配置したもので、前記加温手段の加温部分を複数に分割した部位とし、各部位のワット密度を可変とするとともに、前記加温手段の加温部分と接続部分との間には電気的に接続する切替え部位を有し、前記切替え部位と平行となる加温部分の範囲のワット密度を、他の範囲のワット密度よりも大きくしたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記加温手段の加温部分と接続部分との間には電気的に接続する切替え部位を有し、前記切替え部位を前記回転仕切体の長手方向の中心に配置したことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記加温手段の加温部分を複数に分割した部位とし、各部位のワット密度を可変とするとともに、前記加温手段は、前記回転仕切体の長手方向で前記切替え部位を中心に対称な発熱分布としたことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  4. 前記仕切板と前記仕切枠体とを合成樹脂製で形成したことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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