JP2004245522A - 貯蔵庫の扉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は、閉じたとき対面する側面に相互に密着し合うガスケットを取り付ける扉構成において、左右両扉の対面する側面に表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップにガスケットを取り付けるものである。特に、裏板と扉キャップとの連結は、扉キャップの後部と裏板のいずれか一方に形成した係止凸部と他方に形成した係止凹部との弾力的嵌合構成としたこと。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式扉にて開閉する貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、左右両扉が閉じたとき対向する扉側面間の隙間をガスケットでシールする冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この冷蔵庫においては、左右両扉間の隙間は二つのガスケットによってシールされる構造であり、しかも、一方のガスケットは左右両扉間の隙間の前端部に取り付けられていて、左右両扉の前面の縁を覆う形態であり、ガスケットが冷蔵庫の前面に露出する。また他方のガスケットは一方の扉の裏側に取り付けられていて、他方の扉に取り付けられた定規縁と密着する構成である。このため、部品数が多く、構造が複雑である。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−190586号公報(第1〜3頁、図1〜2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の冷蔵庫では、左右両扉の裏側の左右両側に縦方向へ延びて対向する突壁を合成樹脂製の裏板の屈曲にて一体形成し、この突壁相互間に物品を載置する棚を設ける構成において、この突壁の外側にガスケット取り付け用の溝を裏板の屈曲によって形成し、扉の表板を扉の側面から裏側へ屈曲してフランジを形成し、このフランジに前記溝の外側に形成した裏板のフランジを重ね合わせて扉の表板と裏板とのシール部を構成している。しかし、このフランジの重ね合わせ部の存在によって前記突壁を扉の側面に寄せることができず、前記棚の幅を広くできない問題があった。
【0006】
本発明では、観音開き式に開閉する左右の扉を備えた冷蔵庫等の貯蔵庫において、前記棚の幅を広くできる構成を提供する。特に、左右両扉が閉じたとき対面する側面に相互に密着し合うガスケットを設けて、左右の扉間のシールを達成する場合、ガスケットの取り付けとシール構成を改良することによって、前記棚の幅を広くできる構成を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の貯蔵庫の扉装置は、貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は、閉じたとき対面する側面に相互に密着し合うガスケットを取り付ける扉構成において、前記左右両扉の対面する側面には前記扉の表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップにガスケットを取り付けるものである。特に、裏板と扉キャップとの連結は、前記扉キャップから後方へ延びる係止凸部又は係止凹部に前記裏板から前方へ延びる係止凸部又は係止凹部が弾力的に嵌合する構成としたことを特徴とする。
【0008】
このように前記扉の裏板に係止凸部又は係止凹部が形成されることによって前記裏板の補強になると共に、係止凸部と係止凹部が弾力的に嵌合する構成によって、所期のシール構造が達成できると共に組み立てし易く、また扉の裏側に形成する棚の幅を広くできる構成となる。
【0009】
また、本発明は、貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は、閉じたとき対面する側面に相互に密着し合うガスケットを備えた貯蔵庫において、前記左右両扉の対面する側面に前記扉の表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップは前記ガスケットの取り付け部を備え、前記表板と前記扉キャップとの連結は、前記扉キャップの前部に形成した溝に前記表板の側端部が嵌合し、前記裏板と前記扉キャップとの連結は、前記扉キャップの後部と前記裏板のいずれか一方に形成した係止凸部と他方に形成した係止凹部との弾力的嵌合構成としたことを特徴とする。
【0010】
これによって、上記の効果に加えて、扉キャップと表板及び裏板との連結は、手間のかかる多数の螺子止め構造に比して組み立てし易い構造となり、しかも、発泡充填される断熱材の漏れが防止できる扉構成となる。
【0011】
また本発明は、前記左右両扉の開閉用取っ手を前記扉キャップの前部に形成したことを特徴とする。これによって、上記効果に加えて、ガスケットの取り付けのための扉キャップと取っ手が別個の場合に比して、扉キャップと一体に取っ手の形成がし易くなり、構成の簡素化が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。各図は本発明の実施形態を示しており、図1は本発明に係る貯蔵庫の正面斜視面、図2は図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉の両扉の近接する上部裏側の斜視図、図3は図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉相互が近接する側の一方の扉の部分断面図、図4は図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉のヒンジ側の断面図である。
【0013】
これらの図において、1は貯蔵庫の一つである冷蔵庫であり、前面開口の冷蔵庫本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。この冷蔵庫において、断熱箱体を構成する冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)と内箱(内壁板)との間に形成される断熱材充填空間に発泡性断熱材を充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、貯蔵室として上から冷蔵室3、野菜室4、冷凍室5が区画されて設けられ、冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の右側と左側にそれぞれ上下配置のヒンジ装置6A、6Bにて横方向に回動して開閉される観音開き式の冷蔵室扉7A、7Bにて閉塞される。
【0014】
野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレールとローラの組み合わせによる引き出し装置によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器と共に前方へ引き出される引き出し式扉8にて閉塞されている。冷凍室5の前面開口は、冷凍室5内に設けた左右のレールとローラの組み合わせによる引き出し装置によって前後方向へ引き出し可能に支持した容器と共に前方へ引き出される引き出し式扉9にて閉塞されている。冷蔵室3、野菜室4及び冷凍室5は、冷媒の圧縮機、冷媒の凝縮器、冷却器(冷媒の蒸発器)等を含む冷凍システムによって所定の温度に冷却される。
【0015】
冷蔵室扉7A、7Bが開かれた状態では、冷蔵室3の前面開口は開放され、冷蔵室扉7A、7Bが閉じたときには、冷蔵室扉7A、7Bの裏側の三辺を密閉する裏面ガスケット10Aが冷蔵庫本体2の前面に密着すると共に、冷蔵室扉7A、7B相互の隙間11を密閉する側面ガスケット10B、10B相互が密着して、冷蔵室3を気密に保つ。このため、冷蔵室扉7A、7B相互の隙間11に対応する部分には、冷蔵室3の前面開口を縦方向に仕切る仕切りがないため、冷蔵室3の前面は大きく開放されることとなる。
【0016】
冷蔵室扉7A、7Bの裏側の三辺、即ち、左側の冷蔵室扉7Aの上下の辺と左辺を密閉する裏面ガスケット10Aと、右側の冷蔵室扉7Bの上下の辺と右辺を密閉する裏面ガスケット10Aとは、図4に示すような同じ形状であり、同じ取り付け構造である。また、冷蔵室扉7A、7B相互の隙間11を密閉する側面ガスケット10B、10Bの形状とその取り付けは、図3に示す構成である。左扉7Aでは、上辺と下辺の裏面ガスケット10Aと側面ガスケット10Bの上下端が溶着にて接続され、右扉7Bでは、上辺と下辺の裏面ガスケット10Aの端部と側面ガスケット10Bの上下端が溶着にて接続される。
【0017】
冷蔵室扉7A、7Bは、金属製等の表板12と、プラスチック製等の裏板13とを両者間に断熱材充填空間14を形成するように組み合わせる。この場合、冷蔵室扉7A、7Bが閉じたとき相互に対面する辺、即ち、両扉7A、7B間に隙間11が形成される側の辺には、表板12と裏板13とに渡ってプラスチック製の扉キャップ15が設けられている。扉キャップ15は、前部で表板12の側端部が接合し後部で裏板13が接合している。具体的には、扉キャップ15の前部に形成した溝17に表板12の側端部が嵌合し、扉キャップ15の後部に形成した係止凸部18に裏板13の係止凹部19が弾力的に嵌合している。このように表板12、裏板13及び扉キャップ15を組み合わせ、これらの間に形成された断熱材充填空間14に断熱材16が充填され、表板12、裏板13及び扉キャップ15が断熱材16によって接着される。断熱材16は、発泡性のポリウレタン樹脂等が用いられる。
【0018】
70は扉キャップ15の前端に取り付けた化粧板である。その取り付けは、扉キャップ15と化粧板70のいずれか一方に凹部または凸部を形成し、他方にこれに係合する凸部または凹部を形成して、相互の弾力性を利用して化粧板70を扉キャップ15の前端に取り付ける。71は扉7A、7Bの表板12の端部73を扉キャップ15に向けて窪ませて形成した取っ手部であり、この取っ手部71に対応する扉キャップ15の前部の窪み72によって、指を掛けて左右両扉7A、7Bを開閉する取っ手が扉キャップ15の前部に形成される。
【0019】
冷蔵室扉7A、7Bが閉じたとき相互に対向する辺を除く冷蔵室扉7A、7Bの裏側の三辺には、図4に示すように、入り口が狭く奥側が広くなったガスケット取り付け用溝23が裏板13に形成されている。この溝23は冷蔵室扉7A、7Bの裏側の上記三辺に連続して形成されている。
【0020】
裏面ガスケット10Aは、冷蔵室扉7A、7Bの裏側の上記三辺に連続するように、上記三辺のコーナ部で溶着にて接続されて上記三辺に連続しており、比較的厚肉の取り付け基部24には一体に中空の鏃状係止部25が突出形成されている。取り付け基部24のこの鏃状係止部25の反対側には複数のクッション部26が一体形成され、このクッション部26に支えられる状態に密着部27が一体形成されている。この密着部27は袋状をなし、この袋内にマグネット28が収納されている。マグネット28は、所謂ゴム磁石と称されるような可撓性マグネットであり、略上記三辺に亘る長さで収納されている。取り付け基部24とクッション部26は、表板12と裏板13に密着しており、裏面ガスケット10A部分でのシール性を高めている。
【0021】
ガスケット取り付け用溝23に対する裏面ガスケット10Aの取り付けは、鏃状係止部25をガスケット取り付け用溝23に圧入する。この圧入によって鏃状係止部25は、ガスケット取り付け用溝23の狭い入り口を圧縮状態で通過し、奥の広がった部分へ到達したときこの圧縮が開放される。このように、ガスケット取り付け用溝23の入り口は鏃状係止部25が係止する狭い幅を有し、これによって、鏃状係止部25がガスケット取り付け用溝23の狭い入り口に係止して抜け止め状態となる。
【0022】
扉キャップ15は、ガスケットの取り付け部を形成するガスケットの取り付け部材としての扉枠材20を備えている。扉枠材20はプラスチック製であり、前部に隙間11へ向けて開放したガスケット取り付け用第1溝21を形成し、後部に後方へ向けて開放したガスケット取り付け用第2溝22を形成している。このように、ガスケット取り付け用第1溝21と第2溝22は、略90度異なる向きに形成されている。扉枠材20は、ガスケット取り付け用第1溝21と第2溝22の壁の外側面には係止突起29、30が形成され、一方、扉キャップ15にも係止突起31、32が形成され、扉枠材20自身の弾力性を利用して扉キャップ15の係止突起31、32に係止突起29、30を係止させることにより、扉枠材20は扉キャップ15の台座部33に当接保持される。ガスケット取り付け用第1溝21と第2溝22は、いずれも入り口が狭く奥側が広くなった形状をなしている。扉キャップ15と扉枠材20は、略扉7A、7Bの対面する側面の長さにわたる長さを有している。
【0023】
側面ガスケット10Bは、略扉7A、7Bの対面する側面の縦方向の長さにわたる長さを有し、比較的厚肉の第1の取り付け基部44には一体に第1の鏃状係止部45が突出形成されている。取り付け基部44のこの鏃状係止部45の反対側には複数のクッション部46が一体形成され、このクッション部46に支えられる状態に袋状の密着部47が一体形成されている。この密着部47の袋内にはマグネット48が収納されている。マグネット48は、所謂ゴム磁石と称されるような可撓性マグネットであり、略側面ガスケット10Bの長さに亘って収納されている。
【0024】
側面ガスケット10Bには、取り付け基部44のこの鏃状係止部45と略90度の位置に、第1の取り付け基部44と密着部47を形成する袋状部とから延びたヒレ部に連続した比較的厚肉の第2の取り付け基部49が形成され、この第2の取り付け基部49には、取り付け基部44の鏃状係止部45と略90度の位相を持つ位置に一体に第2の鏃状係止部50が突出形成されている。これによって、第1の鏃状係止部45は扉7A、7Bの左右方向に向いた状態となり、第2の鏃状係止部50は扉7A、7Bの前後方向へ向いた状態となる。
【0025】
ガスケット取り付け用溝21、22に対する側面ガスケット10Bの取り付けは、鏃状係止部45をガスケット取り付け用溝21に圧入し、鏃状係止部50をガスケット取り付け用溝22に圧入する。この圧入によって鏃状係止部45は、ガスケット取り付け用溝21の狭い入り口を圧縮状態で通過し、奥の広がった部分へ到達したときこの圧縮が開放される。このように、ガスケット取り付け用溝21の入り口は鏃状係止部45が係止する幅を有する。これによって、鏃状係止部45がガスケット取り付け用溝21の狭い入り口に係止して抜け止め状態となる。また、この圧入によって鏃状係止部50は、ガスケット取り付け用溝22の狭い入り口を圧縮状態で通過し、奥の広がった部分へ到達したときこの圧縮が開放される。このように、ガスケット取り付け用溝22の入り口は鏃状係止部50が係止する幅を有する。これによって、鏃状係止部50がガスケット取り付け用溝22の狭い入り口に係止して抜け止め状態となる。ガスケット10Bの取り付けは、上記の圧入に限らず扉枠材20の端から挿入するかその他の方法によることもできる。
【0026】
扉7A、7B共に上記のような構成でガスケット10A及び10Bが取り付けられており、ガスケット10Aは冷蔵庫本体2の前面開口の前面にマグネット28の吸着によって密着部27が密着し、一方、扉7A、7B相互間の隙間11では、扉7A、7Bの対面する側面にそれぞれ取り付けたガスケット10B、10Bに収納したマグネット48相互の吸着力によって密着部47相互が密着することによって、扉7A、7B相互間の隙間11はシールされる。
【0027】
ここで、本発明は、扉7A、7Bの裏側の左右両側には縦方向へ延びた対向する突壁13Aが、合成樹脂製の裏板13の屈曲にて一体形成され、この突壁13A、13A間に物品を載置する棚74を形成する構成において、側面ガスケット10Bの取り付けを伴う断熱材16の漏れを防止した新規なシール構造によって、棚74の左右方向の横幅を大きくすることができる構造を提供する。
【0028】
このため、本発明では、扉キャップ15の後部に形成した係止凸部18に裏板13の係止凹部19が弾力的に嵌合する構成を採用することによって、構造が簡素化され、組み立てをし易く製造コストも安くなり、しかも扉キャップ15と裏板13との間のシールも良好となり、断熱材16が漏れることを防止できるものとなる。また、左右両扉に断熱材を発泡充填する際に扉体を保持する治具を特別複雑な構成にすることなく、発泡充填される断熱材の漏れが防止できる構成となる。
【0029】
具体的には、本発明では、扉7A、7Bの裏側の左右両側には縦方向へ延びた対向する突壁13Aが、合成樹脂製の裏板13の屈曲にて一体形成され、この突壁13A、13A間に物品を載置する棚74を取り付けることができる構成である。扉キャップ15は、前部で表板12の側端部が接合し後部で裏板13が接合して、扉7A、7Bの側面にガスケット10Bの取り付け部を形成している。この場合、扉キャップ15の前部に形成した溝17に表板12の側端部を嵌合させた組み合わせ状態において、表板12のガスケット10Aが巡る3辺では、表板12の裏側のフランジ12Aに裏板13の周辺フランジ13Bに螺子止め等によって結合し、扉キャップ15側では、扉キャップ15の後部に後方へ延びるように形成した係止凸部18に、裏板13の突壁13Aの外側壁から前方へ延びた係止凹部19を弾力的に嵌合させる。
【0030】
このように表板12、裏板13及び扉キャップ15を組み合わせ、これらの間に形成された断熱材充填空間14に断熱材16が充填され、表板12、裏板13及び扉キャップ15が断熱材16によって接着される。断熱材16は、発泡性のポリウレタン樹脂等が用いられる。この断熱材16が発泡充填された扉体のガスケット取り付け用溝23にガスケット10Aを取り付け、ガスケット取り付け用溝21、22にガスケット10Bを取り付ける。
【0031】
このように、本発明は、扉7A、7Bの対面する側面にガスケット10Bを取り付ける扉構成において、扉7A、7Bの対面する側面に表板12と裏板13とを連結する扉キャップ15を設け、この扉キャップ15にガスケット10Bを取り付ける構成とする。この場合、扉キャップ15と表板12及び裏板13との連結を螺子止め構造とすると製造の手間が多くコストアップとなるが、本発明では上記のように、表板12と扉キャップ15との連結は、扉キャップ15の前部に形成した溝17に表板12の側端部が嵌合し、裏板13と扉キャップ15との連結は、扉キャップ15の後部に形成した係止凸部18に裏板13の係止凹部19が弾力的に嵌合する構成によって、組み立てをし易く製造コストも安くなり、しかも扉キャップ15と裏板13との間のシールも良好となり、断熱材16が漏れることを防止できる。
【0032】
このように本発明によって、観音開き式扉を備えた貯蔵庫の左右扉間のシール装置として、対向する左右扉の側面に相互に密着するガスケット方式を採用することに適した冷蔵庫を提供できることとなる。そして、表板12のガスケット10Aが巡る3辺では、表板12の裏側のフランジ12Aに裏板13の周縁フランジ13Bが重なる構成であるが、左右扉7A、7Bの対向する側面側では、上記のように、フランジ12Aとフランジ13Bの重なりがない新規なシール構造であるため、扉7A、7Bの裏側に形成した棚74の左右方向の横幅を大きくすることができる。
【0033】
なお、扉キャップ15の後部に後方へ延びる係止凹部を形成し、裏板13の突壁13Aの外側壁から前方へ延びる係止凸部を形成して両者が弾力的に嵌合する構成にする構成でも同様の効果を奏することができる。このため、裏板13と扉キャップ15との連結は、扉キャップ15に後方へ延びる係止凸部又は係止凹部を形成し、この係止凸部又は係止凹部に弾力的に嵌合する係止凹部又は係止凸部を裏板13から前方へ延びるように形成した構成であればよい。
【0034】
なお、扉7A、7Bに断熱材16を充填発泡させる場合、図4のように扉の厚さが比較的薄く側面形状が平坦な構成であれば、表板12と裏板13をそれぞれの治具P、Qによって抑えた状態で、断熱材充填空間14に断熱材16を充填しても、治具P、Qによる抑えが充分であるため断熱材16が漏れることはない。本発明では、観音開き式扉間の隙間11をシールするガスケット10Bを扉7A、7Bの対面する側面に取り付ける構成を採用し、扉7A、7Bの対面する側面にガスケット取り付け用溝21、22を形成した扉キャップ15を配置して、これにガスケット10Bを取り付ける構成とすることによって、観音開き式扉間の隙間11の良好なシールを達成できるものである。また、左右両扉に断熱材を発泡充填する際に扉体を保持する治具を特別複雑な構成にすることなく、断熱材16が漏れること防止できる。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限定されず、他の構成の観音開き式の貯蔵庫にも適用でき、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種種の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
【0036】
【発明の効果】
本発明によって、扉の裏板に形成した係止凸部又は係止凹部によって扉の裏板の補強になると共に、扉キャップの後方へ延びる係止凸部又は係止凹部に裏板から前方へ延びる係止凸部又は係止凹部が弾力的に嵌合することによって、所期のシール構造が達成できると共に組み立てし易く、また扉の裏側に形成する棚の左右方向の横幅を大きくすることができる。このため、対向する左右扉の側面に相互に密着するガスケット方式を採用することに適した冷蔵庫を提供できることとなる。
【0037】
また、請求項2の発明によって、上記の効果に加えて、扉キャップと表板及び裏板との連結は、手間のかかる多数の螺子止め構造に比して組み立てし易い構造となり、しかも、発泡充填される断熱材の漏れが防止できる扉構成となる。
【0038】
また、請求項3の発明によって、上記効果に加えて、ガスケットの取り付けのための扉キャップと取っ手が別個の場合に比して、扉キャップと一体に取っ手の形成がし易くなり、構成の簡素化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貯蔵庫の一つである冷蔵庫の正面斜視面である。
【図2】図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉の両扉の近接する上部裏側の斜視図である。
【図3】図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉相互が近接する側の一方の扉の部分断面図である。
【図4】図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉のヒンジ側の断面図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫
2・・・冷蔵庫本体
3・・・冷蔵室
7A、7B・・・扉
10A・・・裏面ガスケット
10B・・・側面ガスケット
11・・・両扉間の隙間
12・・扉の表板
13・・扉の裏板
15・・扉キャップ
16・・断熱材
18・・係止凸部
19・・係止凹部
20・・扉枠材(ガスケット取り付け部)
21、22、23・・ガスケット取り付け溝
24、44、49・・取り付け基部
25、45、50・・鏃状係止部
26、46・・クッション部
27、47・・密着部
28、48・・マグネット
Claims (3)
- 貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は、閉じたとき対面する側面に相互に密着し合うガスケットを備えた貯蔵庫において、前記左右両扉の対面する側面には前記扉の表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップは前記ガスケットの取り付け部を備え、前記裏板と前記扉キャップとの連結は、前記扉キャップから後方へ延びる係止凸部又は係止凹部に前記裏板から前方へ延びる係止凸部又は係止凹部が弾力的に嵌合する構成としたことを特徴とする貯蔵庫の扉装置。
- 貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は、閉じたとき対面する側面に相互に密着し合うガスケットを備えた貯蔵庫において、前記左右両扉の対面する側面に前記扉の表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップは前記ガスケットの取り付け部を備え、前記表板と前記扉キャップとの連結は、前記扉キャップの前部に形成した溝に前記表板の側端部が嵌合し、前記裏板と前記扉キャップとの連結は、前記扉キャップの後部と前記裏板のいずれか一方に形成した係止凸部と他方に形成した係止凹部との弾力的嵌合構成としたことを特徴とする貯蔵庫の扉装置。
- 前記左右両扉の開閉用取っ手を前記扉キャップの前部に形成したことを特徴とする請求項2に記載の貯蔵庫の扉装置。
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