JP3869808B2 - 貯蔵庫のシール装置 - Google Patents

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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
    • F25D2323/021French doors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式扉にて開閉する貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、左右両扉が閉じたとき対向する扉側面間の隙間をガスケットでシールする冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この冷蔵庫は、両扉間の隙間は、一方の扉にネジ等により取り付けたガスケットによってシールしている。一般的にガスケットはその取り付け位置が決まっており所定の位置へ固定されるが、貯蔵庫本体へ左右の扉を取り付ける際、貯蔵庫毎に左右の扉相互の間隔が若干相違する場合があり、このような場合、両扉間のシールが悪くなる。
【0004】
また、左右両扉にそれぞれガスケットを取り付ける方法もあるが、左右両扉に取り付けたガスケット相互が正規の密着状態であれば、所期のシール効果を得ることができるが、貯蔵庫本体へ左右の扉を取り付ける際、貯蔵庫毎に左右の扉相互の間隔が若干相違する場合があり、このような場合、両扉間のシールが悪くなることがある。特に、ガスケットに可撓性のマグネットを収納したマグネット入りガスケットにおいては、左右の扉相互の間隔が若干相違することによって、両マグネットの吸着位置が正規の状態からずれるようになる。
【0005】
このような場合、この寸法誤差によってガスケット相互の密着性が不良となって扉相互間のシールが不良となり、冷蔵庫内の冷気漏れが生じる。また、扉相互間の隙間のシール性の向上を図るためにマグネット吸着式ガスケットを採用した場合、取り付け誤差によって左右の扉相互の間隔が広がると、マグネットの吸着力によって両ガスケットが引き合いガスケットに無理な伸張を与え、それによってガスケットが扉の開閉に伴って破損に至り易くなる原因にもなる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−190586号公報(第1〜3頁、図1〜2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の点に鑑みて、観音開き式に開閉する左右の扉を備え、左右両扉は、閉じたとき相互に対面する辺に密着し合うマグネット入りガスケットを備えた貯蔵庫における両扉間のシールが良好に行える装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の貯蔵庫のシール装置は、貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は閉じたとき隙間を存して対向するそれぞれの側面にガスケットの取り付け部材を備え、それぞれ内蔵したマグネット相互の吸着力によって密着し合うガスケットがそれぞれ前記ガスケットの取り付け部材に取り付けられた貯蔵庫において、これらガスケットの取り付け基部には鏃状係止部が突出形成され、前記ガスケット取り付け部材には前記鏃状係止部が係止する狭い幅の入り口と奥側へ広がると共に前記鏃状係止部が奥方向へ移動可能な深さをもつガスケット取り付け用溝が前記隙間へ向けて開放して形成され、前記ガスケットは、前記鏃状係止部が前記狭い幅の入り口に係止する抜け止め状態において前記取り付け基部が前記ガスケット取り付け部材から離れた状態と、前記鏃状係止部が前記ガスケット取り付け用溝の奥側へ移動した状態とに往復動自在に取り付けられたことを特徴とする。
【0009】
これによって、貯蔵庫本体へ左右の扉を取り付ける際、貯蔵庫毎に左右の扉相互の間隔が若干相違する場合があっても、この寸法誤差をガスケットの取り付け部分の融通性によって吸収できるため、両扉相互間の間隔のシールが不良になることはない。
【0011】
このように、扉相互間の隙間のシール性の向上を図るためにマグネット吸着式ガスケットを採用した場合、取り付け誤差によって左右の扉相互の間隔が広がると、マグネットの吸着力によって両ガスケットが引き合うとき、鏃状係止部は係止溝内で移動可能であるためガスケットに無理な伸張を与えずにマグネット相互の吸着が得られる。このためガスケットが破損し難くなると共に両ガスケットが吸着して良好なシールが達成できる。
【0012】
また、本発明は、貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は閉じたとき隙間を存して対向するそれぞれの側面に設けたガスケットの取り付け部にそれぞれガスケットを取り付けた貯蔵庫において、前記左右両扉は閉じたとき隙間を存して対向する側面に前記扉の表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップには、前記隙間へ向けて開放したガスケット取り付け用第1溝と、その後方位置にあって前記扉の後方へ向けて開放したガスケット取り付け用第2溝とを形成したガスケット取り付け部材が取り付けられ、前記ガスケットのそれぞれは、相互に吸着し合うマグネットを内蔵すると共に、それぞれ前記第1溝に対応する第1の鏃状係止部が突出形成された第1の取り付け基部と、前記第2溝に対応する第2の鏃状係止部が突出形成された第2の取り付け基部とを形成し、前記第2溝は奥側が広く前記第2の鏃状係止部が係止する狭い幅の入り口を形成し、前記第1溝は前記第1の鏃状係止部が係止する狭い幅の入り口と奥側へ広がると共に前記第1の鏃状係止部が奥方向へ移動可能な深さを有し、前記ガスケットは、前記第1の鏃状係止部が前記第1溝の狭い幅の入り口に係止する抜け止め状態において前記第1の取り付け基部が前記ガスケット取り付け部材から離れた状態と、前記第1の鏃状係止部が前記第1溝の奥側へ移動した状態とに往復動自在に取り付けられたことを特徴とする。
【0013】
このため、ガスケットの取り付けは、ガスケット取り付け用第1溝と第1の鏃状係止部の係合と、ガスケット取り付け用第2溝と第2の鏃状係止部の係合によるため、ネジによる方式に比して取り付けが容易となる。そして、ガスケット取り付け用第2溝に第2の鏃状係止部が保持されることによって、ガスケットの後部を扉に密着保持させることができるため、ガスケットの後部が扉の開閉に伴って扉から離れて開くことを防止でき、ガスケット後部のシール不良による貯蔵庫本体内の冷気漏れを防止できる効果が大きい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。各図は本発明の実施形態を示しており、図1は本発明に係る貯蔵庫の正面斜視面、図2は図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉の両扉の近接する上部裏側の斜視図、図3は図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉相互が近接する側の一方の扉の部分断面図、図4は図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉のヒンジ側の断面図、図5は本発明に係る貯蔵庫の側面ガスケットと裏面ガスケットの接続部の説明図である。
【0015】
これらの図において、1は貯蔵庫の一つである冷蔵庫であり、前面開口の冷蔵庫本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。この冷蔵庫において、断熱箱体を構成する冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)と内箱(内壁板)との間に形成される断熱材充填空間に発泡性断熱材を充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、貯蔵室として上から冷蔵室3、冷凍室4、野菜室5が区画されて設けられ、冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の右側と左側にそれぞれ上下配置のヒンジ装置6A、6Bにて横方向に回動して開閉される観音開き式の冷蔵室扉7A、7Bにて閉塞される。
【0016】
冷凍室4の前面開口は、冷凍室4内に設けた左右のレールとローラの組み合わせによる引き出し装置によって前後方向へ引き出し可能に支持した容器と共に前方へ引き出される引き出し式扉8にて閉塞されている。野菜室5の前面開口は、野菜室5内に設けた左右のレールとローラの組み合わせによる引き出し装置によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器と共に前方へ引き出される引き出し式扉9にて閉塞されている。冷蔵室3、冷凍室4及び野菜室5は、冷媒の圧縮機、冷媒の凝縮器、冷却器(冷媒の蒸発器)等を含む冷凍システムによって所定の温度に冷却される。
【0017】
冷蔵室扉7A、7Bが開かれた状態では、冷蔵室3の前面開口は開放され、冷蔵室扉7A、7Bが閉じたときには、冷蔵室扉7A、7Bの裏側の三辺を密閉する裏面ガスケット10Aが冷蔵庫本体2の前面に密着すると共に、冷蔵室扉7A、7B相互の隙間11を密閉する側面ガスケット10B、10B相互が密着して、冷蔵室3を気密に保つ。このため、冷蔵室扉7A、7B相互の隙間11に対応する部分には、冷蔵室3の前面開口を縦方向に仕切る仕切りがないため、冷蔵室3の前面は大きく開放されることとなる。
【0018】
冷蔵室扉7A、7Bの裏側の三辺、即ち、正面視において左側の冷蔵室扉7Aの上下の辺と左辺を密閉する裏面ガスケット10Aと、右側の冷蔵室扉7Bの上下の辺と右辺を密閉する裏面ガスケット10Aとは、図4に示すような同じ形状であり、同じ取り付け構造である。また、冷蔵室扉7A、7B相互の隙間11を密閉する側面ガスケット10B、10Bの形状とその取り付けは、図3に示す構成である。左扉7Aでは、上辺と下辺の裏面ガスケット10Aと側面ガスケット10Bの上下端が溶着にて接続され、右扉7Bでは、上辺と下辺の裏面ガスケット10Aの端部と側面ガスケット10Bの上下端が溶着にて接続される。
【0019】
冷蔵室扉7A、7Bは、金属製等の表板12と、プラスチック製等の裏板13とを両者間に断熱材充填空間14を形成するように組み合わせる。この場合、冷蔵室扉7A、7Bが閉じたとき相互に対向する両扉7A、7Bの側面、即ち、両扉7A、7B間に隙間11が形成される側の対向面には、表板12と裏板13とに渡ってプラスチック製の扉キャップ15が設けられている。具体的には、扉キャップ15の前部に形成した溝17に表板12の側端部が嵌合し、扉キャップ15の後部に形成した係止凸部18に裏板13の係止凹部19が弾力的に嵌合している。このように表板12、裏板13及び扉キャップ15を組み合わせ、これらの間に形成された断熱材充填空間14に断熱材16が充填され、表板12、裏板13及び扉キャップ15が断熱材16によって接着される。断熱材16は、発泡性のポリウレタン樹脂等が用いられる。
【0020】
70は扉キャップ15の前端に取り付けた化粧板である。その取り付けは、扉キャップ15と化粧板70のいずれか一方に凹部または凸部を形成し、他方にこれに係合する凸部または凹部を形成して、相互の弾力性を利用して化粧板70を扉キャップ15の前端に取り付ける。71は扉7A、7Bの表板12の端部73を扉キャップ15に向けて窪ませて形成した取っ手部であり、この取っ手部71に対応する扉キャップ15の前部の窪み72が取っ手を構成する。
【0021】
冷蔵室扉7A、7Bが閉じたとき相互に対向する辺を除く冷蔵室扉7A、7Bの裏側の三辺には、図4に示すように、入り口が狭く奥側が広くなったガスケット取り付け用溝23が裏板13に形成されている。この溝23は冷蔵室扉7A、7Bの裏側の上記三辺に連続して形成されている。
【0022】
裏面ガスケット10Aは、冷蔵室扉7A、7Bの裏側の上記三辺に連続するように、上記三辺のコーナ部で溶着にて接続されて上記三辺に連続しており、比較的厚肉の取り付け基部24には一体に中空の鏃状係止部25が突出形成されている。取り付け基部24のこの鏃状係止部25の反対側には複数のクッション部26が一体形成され、このクッション部26に支えられる状態に密着部27が一体形成されている。この密着部27は袋状をなし、この袋内にマグネット28が収納されている。マグネット28は、所謂ゴム磁石と称されるような可撓性マグネットであり、略上記三辺に亘る長さで収納されている。取り付け基部24のヒレ状部24Aとクッション部26の一部は、表板12と裏板13に密着しており、裏面ガスケット10A部分でのシール性を高めている。
【0023】
ガスケット取り付け用溝23に対する裏面ガスケット10Aの取り付けは、鏃状係止部25をガスケット取り付け用溝23に圧入する。この圧入によって鏃状係止部25は、ガスケット取り付け用溝23の狭い入り口を圧縮状態で通過し、奥の広がった部分へ到達したときこの圧縮が開放される。このように、ガスケット取り付け用溝23の入り口は鏃状係止部25が係止する幅を有し、これによって、鏃状係止部25がガスケット取り付け用溝23の狭い入り口に係止して抜け止め状態となる。
【0024】
扉キャップ15は、前部で表板12の側端部が接合し後部で裏板13が接合している。具体的には、扉キャップ15の前部に形成した溝17に表板12の側端部が嵌合し、扉キャップ15の後部に形成した係止凸部18に裏板13の係止凹部19が弾力的に嵌合している。
【0025】
扉キャップ15は、ガスケットの取り付け部を形成する扉枠材20と称するガスケットの取り付け部材を備えている。扉枠材20はプラスチック製であり、その前部には隙間11へ向けて開放したガスケット取り付け用第1溝21を形成し、後部には後方へ向けて開放したガスケット取り付け用第2溝22を形成している。このように、ガスケット取り付け用第1溝21と第2溝22は、略90度異なる向きに形成されている。扉枠材20は、ガスケット取り付け用第1溝21と第2溝22の壁の外側面には係止突起29、30が形成され、一方、扉キャップ15にも係止突起31、32が形成され、扉枠材20自身の弾力性を利用して扉キャップ15の係止突起31、32に係止突起29、30を係止させることにより、扉枠材20は扉キャップ15の台座部33に当接保持される。ガスケット取り付け用第1溝21と第2溝22は、いずれも入り口が狭く奥側が広くなった形状をなしている。扉キャップ15と扉枠材20は、略扉7A、7Bの対向する側面の長さにわたる長さを有している。
【0026】
側面ガスケット10Bは、略扉7A、7Bの対向する側面の縦方向の長さにわたる長さを有し、比較的厚肉の第1の取り付け基部44には一体に第1の鏃状係止部45が突出形成されている。取り付け基部44のこの鏃状係止部45の反対側には複数のクッション部46が一体形成され、このクッション部46に支えられる状態に袋状の密着部47が一体形成されている。この密着部47の袋内にはマグネット48が収納されている。マグネット48は、所謂ゴム磁石と称されるような可撓性マグネットであり、略側面ガスケット10Bの長さに亘って収納されている。
【0027】
側面ガスケット10Bには、取り付け基部44のこの鏃状係止部45と略90度の位置に第2の取り付け基部49が形成され、第2の取り付け基部49は第1の取り付け基部44と密着部47を形成する袋状部とから延びたヒレ部に連続した比較的厚肉部に形成されている。この第2の取り付け基部49には、取り付け基部44の第1の鏃状係止部45と略90度の位相を持つ位置に一体に第2の鏃状係止部50が突出形成されている。これによって、第1の鏃状係止部45は扉7A、7Bの左右方向に向いた状態となり、第2の鏃状係止部50は扉7A、7Bの前後方向へ向いた状態となる。
【0028】
ガスケット取り付け用溝21、22に対する側面ガスケット10Bの取り付けは、鏃状係止部45をガスケット取り付け用溝21に圧入し、鏃状係止部50をガスケット取り付け用溝22に圧入する。この圧入によって鏃状係止部45は、ガスケット取り付け用溝21の狭い入り口を圧縮状態で通過し、奥の広がった部分へ到達したときこの圧縮が開放される。このように、ガスケット取り付け用溝21の入り口は鏃状係止部45が係止する幅を有する。これによって、鏃状係止部45がガスケット取り付け用溝21の狭い入り口に係止して抜け止め状態となる。また、この圧入によって鏃状係止部50は、ガスケット取り付け用溝22の狭い入り口を圧縮状態で通過し、奥の広がった部分へ到達したときこの圧縮が開放される。このように、ガスケット取り付け用溝22の入り口は鏃状係止部50が係止する幅を有する。これによって、鏃状係止部50がガスケット取り付け用溝22の狭い入り口に係止して抜け止め状態となる。側面ガスケット10Bの取り付けは、上記の圧入に限らず扉枠材20の端からの挿入やその他の方法によって行うこともできる。
【0029】
扉7A、7B共に上記のような構成でガスケット10A及び10Bが取り付けられており、ガスケット10Aは冷蔵庫本体2の前面開口の前面にマグネット28の吸着によって密着部27が密着し、一方、扉7A、7B相互間の隙間11では、扉7A、7Bの対向する側面にそれぞれ取り付けたガスケット10B、10Bに収納したマグネット48相互の吸着力によって密着部47相互が密着することによって、扉7A、7B相互間の隙間11はシールされる。
【0030】
このようなガスケットの取り付け状態において、ガスケット取り付け用溝21は、入り口は鏃状係止部45が係止する幅を有し、奥側は鏃状係止部45が溝21の奥方向へ向けて移動可能な深さを有する。そして、鏃状係止部45がガスケット取り付け用溝21の入り口に係止した状態において、取り付け基部44は扉枠材20から離れた状態にある。即ち、鏃状係止部45が溝21の奥方向へ向けて移動可能な関係に取り付けられており、ガスケット10Bは,その取り付け基部44が扉のガスケット取り付け部である扉枠材20に対して、往復動可能に取り付けられている。
【0031】
扉7A、7B相互間の隙間11のシール性の向上を図るために、上記のようにマグネット吸着式ガスケット10Bを採用した場合、両ガスケット10B、10Bが固定されている場合は、取り付け誤差によって左右の扉7A、7B相互の間隔11が広がると、両ガスケット10B、10Bによる正規のシールが得られ難くなる。しかし、本発明では、扉7A、7Bの両ガスケット10B、10Bは、取り付けに遊びがある、即ち融通性があるため、マグネット48相互の吸着力によって左右の扉7A、7Bの両ガスケット10B、10Bが引き合うとき、鏃状係止部45はガスケット取り付け溝21内で入り口と奥方向へ往復動自在であるため、ガスケット10Bに無理な伸張を与えずにマグネット48相互の吸着が得られる。このためガスケット10Bが破損し難くなると共に両ガスケット10Bが吸着して良好なシールが達成できる。
【0032】
また、取り付け誤差によって左右の扉7A、7B相互の間隔11が狭くなった場合には、扉7A、7Bが閉じられてマグネット48相互の吸着力によって左右の扉7A、7Bの両ガスケット10B、10Bが密着したとき、一方のガスケットが押されても、その逃げを鏃状係止部45がガスケット取り付け溝21の奥側へ移動することにより取ることができ、ガスケットに対する余計な作用力を緩和できる。このためガスケット10Bが破損し難くなると共に両ガスケット10Bが吸着して良好なシールが達成できる。
【0033】
このように本発明によって、観音開き式扉を備えた貯蔵庫の左右扉間のシール装置として、マグネットの吸着力によって相互に密着するガスケット方式を採用することに適し、両扉間の隙間に対応して冷蔵庫本体の前面開口を上下に仕切る仕切りを設ける必要のないタイプとして、使用性に優れた冷蔵庫を提供できることとなる。
【0034】
なお、裏面ガスケット10Aと側面ガスケット10Bとは略90度異なる位置に配置されており、側面ガスケット10Bの上下端部は、ガスケット内部に外気が侵入して断熱効果が低下するのを防止するために、閉塞壁61が溶着されて閉塞されている。この両ガスケット10Aと10Bが溶着される接続部60は、この溶着と側面ガスケット10Bの閉塞壁61の溶着とによって、比較的硬くなると共に、一方のガスケットが他方のガスケットによって動きが制限されてこの接続部60でのクッション性が悪くなり、この接続部60の箇所では、両扉7A、7Bの側面ガスケット10B相互のシールが悪くなる虞がある。これを防止するために、裏面ガスケット10Aと側面ガスケット10Bには、この接続部60に近い位置で相互の引っ張りを軽減し硬さを軽減するために、切り込みと肉抜きをする。
【0035】
具体的な一つの手段としては、裏面ガスケット10Aには接続部60に近い所で、裏面ガスケット10Aの比較的厚肉の取り付け基部24の一部であるひれ部24Aと、ヒレ状部24Aとクッション部26との接続部62とにわたって切り込み63を入れて、ガスケット10A、10B相互の引っ張りを軽減する。一方側面ガスケット10Bには接続部60に近い所で、その取り付け基部44の一部である鏃状係止部45を切除64して硬さを軽減する。これによって、接続部60でのシール性が向上する。
【0036】
本発明は、上記実施形態に限定されず、他の構成の観音開き式の貯蔵庫にも適用でき、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種種の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明によって、貯蔵庫本体へ左右の扉を取り付ける際、貯蔵庫毎に左右の扉相互の間隔が若干相違する場合にも、この寸法誤差をガスケットの取り付け部分の融通性によって吸収できるため、両扉相互間の間隔のシールが不良になることはない。
【0038】
また、本発明によって、扉相互間の隙間のシール性の向上を図るためにマグネット吸着式ガスケットを採用した場合、取り付け誤差によって左右の扉相互の間隔が広がると、マグネットの吸着力によって両ガスケットが引き合うとき、鏃状係止部は係止溝内で移動可能であるためガスケットに無理な伸張を与えずにマグネット相互の吸着が得られる。このためガスケットが破損し難くなると共に両ガスケットが吸着して良好なシールが達成できる。
【0039】
請求項3の発明では、ガスケットの取り付けは、ガスケット取り付け用第1溝と第1の鏃状係止部の係合と、ガスケット取り付け用第2溝と第2の鏃状係止部の係合によるため、ネジによる方式に比して取り付けが容易となる。そして、ガスケット取り付け用第2溝に第2の鏃状係止部が保持されることによって、ガスケットの後部を扉に密着保持させることができるため、ガスケットの後部が扉の開閉に伴って扉から離れて開くことを防止でき、ガスケット後部のシール不良による貯蔵庫本体内の冷気漏れを防止できる効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る貯蔵庫の一つである冷蔵庫の正面斜視面である。
【図2】図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉の両扉の近接する上部裏側の斜視図である。
【図3】図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉相互が近接する側の一方の扉の部分断面図である。
【図4】図1に示す貯蔵庫の観音開き式扉のヒンジ側の断面図である。
【図5】本発明に係る貯蔵庫の側面ガスケットと裏面ガスケットの接続部の説明図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫
2・・・冷蔵庫本体
3・・・冷蔵室
7A、7B・・・扉
10A・・・裏面ガスケット
10B・・・側面ガスケット
11・・・両扉間の隙間
12・・扉の表板
13・・扉の裏板
14・・断熱材
15・・扉キャップ
20・・扉枠材(ガスケット取り付け部)
21、22、23・・ガスケット取り付け溝
24、44、49・・取り付け基部
25、45、50・・鏃状係止部
26、46・・クッション部
27、47・・密着部
28、48・・マグネット
63・・切り込み
64・・切除部

Claims (2)

  1. 貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は閉じたとき隙間を存して対向するそれぞれの側面にガスケットの取り付け部材を備え、それぞれ内蔵したマグネット相互の吸着力によって密着し合うガスケットがそれぞれ前記ガスケットの取り付け部材に取り付けられた貯蔵庫において、これらガスケットの取り付け基部には鏃状係止部が突出形成され、前記ガスケット取り付け部材には前記鏃状係止部が係止する狭い幅の入り口と奥側へ広がると共に前記鏃状係止部が奥方向へ移動可能な深さをもつガスケット取り付け用溝が前記隙間へ向けて開放して形成され、前記ガスケットは、前記鏃状係止部が前記狭い幅の入り口に係止する抜け止め状態において前記取り付け基部が前記ガスケット取り付け部材から離れた状態と、前記鏃状係止部が前記ガスケット取り付け用溝の奥側へ移動した状態とに往復動自在に取り付けられたことを特徴とする貯蔵庫のシール装置。
  2. 貯蔵庫本体の前面開口を観音開き式に開閉する左右の扉を備え、前記左右両扉は閉じたとき隙間を存して対向するそれぞれの側面に設けたガスケットの取り付け部にそれぞれガスケットを取り付けた貯蔵庫において、前記左右両扉は閉じたとき隙間を存して対向する側面に前記扉の表板と裏板とを連結する扉キャップを設け、この扉キャップには、前記隙間へ向けて開放したガスケット取り付け用第1溝と、その後方位置にあって前記扉の後方へ向けて開放したガスケット取り付け用第2溝とを形成したガスケット取り付け部材が取り付けられ、前記ガスケットのそれぞれは、相互に吸着し合うマグネットを内蔵すると共に、それぞれ前記第1溝に対応する第1の鏃状係止部が突出形成された第1の取り付け基部と、前記第2溝に対応する第2の鏃状係止部が突出形成された第2の取り付け基部とを形成し、前記第2溝は奥側が広く前記第2の鏃状係止部が係止する狭い幅の入り口を形成し、前記第1溝は前記第1の鏃状係止部が係止する狭い幅の入り口と奥側へ広がると共に前記第1の鏃状係止部が奥方向へ移動可能な深さを有し、前記ガスケットは、前記第1の鏃状係止部が前記第1溝の狭い幅の入り口に係止する抜け止め状態において前記第1の取り付け基部が前記ガスケット取り付け部材から離れた状態と、前記第1の鏃状係止部が前記第1溝の奥側へ移動した状態とに往復動自在に取り付けられたことを特徴とする貯蔵庫のシール装置。
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