JP7417893B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
これらのパッキンは、各断熱扉が開閉されるときにおいて、互いに密着面が摺動する。このため、これらのパッキンには、摺動性を高めて、断熱扉の開閉が容易となるように、密着面の表面層が軟質材料より摩擦係数の低い素材で形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、摺動が容易な密着部を維持することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
これによれば、各連結部が撓むことが抑制される。このため、各連結部同士が密着することを抑制できる。
これによれば、各連結部が撓むことが抑制される。このため、各連結部同士が密着することを抑制できる。
これによれば、密着部に反りが生じることが抑制される。このため、密着部の密閉性が低下し、パッキンの密着性が低下することを抑制できる。
これによれば、固定部は、所定の強度を有する。このため、冷蔵庫は、断熱扉の側面間において、所定の強度を有しつつ、隙間を封止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1の正面図である。
冷蔵庫1は、図1に示すように、アンダーカウンター型の業務用冷蔵庫であり、当該冷蔵庫1は、貯蔵庫2と、複数の断熱扉4と、機械室5と、トップテーブル6と、を備えている。
貯蔵庫2は、断熱壁を備えた箱状部材であり、当該貯蔵庫2は、内部に貯蔵室が設けられ、前面が開口している。
また、各断熱扉4の前面には、いずれも互いに隣接する側面側にハンドル10が設けられている。
また、貯蔵庫2と、機械室5との上面には、トップテーブル6が取り付けられている。
図2は、一方の断熱扉4の斜視図である。なお、図2は、断熱扉4の背面側から視た図となっている。
図3は、一方の断熱扉4と、取付ガイド部材24と、封止部材26とを示した分解斜視図であり、図4は、封止部材26の長手方向に直交する方向に沿った断面図である。なお、図3において、軟質材料で形成された側面パッキン28と、前面ひれ部32とには、説明の便宜上ドットを付し、半硬質部材で形成された密着部40には、ハッチングを付している。
以下、一方の断熱扉4について説明するが、他方の断熱扉4についても同様の構成となっている。
断熱扉4は、図2に示すように、所定の厚さを有した平板状の部材であり、当該断熱扉4の前面と、両側面と、上面と、下面と、背面の外縁とは、いずれもステンレス鋼板等の金属によって一体に形成された扉外装板12によって構成されている。また、断熱扉4の背面中央部は、硬質樹脂で形成された扉内装板14によって構成されている。この扉内装板14は、断熱扉4の背面の外縁よりも、貯蔵室の内部側に突出している。
これらの扉外装板12、及び扉内装板14によって囲まれた空間には、発泡スチロールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材16が充填されている。
なお、扉外装板12は、金属に限らずABS樹脂等の硬質樹脂で形成されていてもよい。
複数の外縁パッキン20は、ゴム等の軟質樹脂で形成され、断熱扉4の外縁の各辺に対応するように、それぞれが線状に成形されている。各外縁パッキン20の前面は、当該外縁パッキン20の長手方向全体に亘って滑らかに成形されており、また、各外縁パッキン20の背面には、当該外縁パッキン20の長手方向全体に亘って凸部20Aが突出して設けられている。
この凸部20Aが外縁パッキン取付溝18に挿入されることによって、各外縁パッキン20が扉外装板12に取り付けられる。
なお、外縁パッキン20は、線状に限らず、一体に成型された矩形の枠体であってもよい。
以下、一方の断熱扉4の側面について説明するが、他方の断熱扉4についても同様の構成となっている。
図3に示すように、各断熱扉4の他方の断熱扉4に隣接する側の側面には、取付ガイド部材24を介して封止部材26が設けられている。
さらに、ヒータ保持部24Dの断熱扉4の前面側には、保持部係合片24Eが設けられている。この保持部係合片24Eは、断熱扉4の前面側に突出する爪状に形成されている。この保持部係合片24Eには、後述するカバー部30が備えるカバー部係合片30Bが係合される。
封止部材26は、図3、及び図5に示すように、側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32とを備え、これらが一体に成形されることで形成されている。側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32とは、同一の樹脂材で形成されている。本実施形態では、側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32とは、いずれもポリ塩化ビニルによって形成されている。
この封止部材26は、取付ガイド部材24と同程度の長さ寸法を備え、断面がコ字状となるように成形されたレール状の部材であり、当該封止部材26は、上下方向が断熱扉4の上下方向に沿うように取り付けられている。
この側面パッキン28は、断面がL字状に成形され、当該L字形状の角部に相当する箇所には、断面が矩形の空間となるように区切られた側面マグネット収容部28Aが設けられている。
この側面マグネット収容部28Aには、棒状の側面マグネット34が挿通されている。
また、第2シール部28Cの先端部28C1は、側面マグネット収容部28Aの他方の断熱扉4側に位置する面と同程度の位置まで延びている。
この第2シール部28Cの上下方向における長さ寸法は、側面パッキン28の上下方向における長さ寸法よりも短く、扉内装板14の上下方向における長さ寸法と同程度の長さ寸法となっている。
硬質に形成されていることによって、カバー部30は、取付ガイド部材24に容易に取り付けられ、また、冷蔵庫1の意匠性が向上する。
このカバー部30は、断面がコ字状に形成されており、当該カバー部30の底面30Aの貯蔵庫2側に位置する端部には、上述の通り、側面パッキン28の連結部28Eが結合されている。
さらに、カバー部係合片30Bには、リブ30B1が設けられている。リブ30B1は、貯蔵庫2側に向かって突出しており、当該リブ30B1は、ヒータ36が保持されたヒータ保持部24Dの開放された箇所を閉塞している。
また、前面ひれ部32は、断熱扉4の側面に向かって延びており、当該前面ひれ部32の先端は、断熱扉4の側面に当接されている。
キャップ38の他方の端部側に位置する先端には、ねじ止め孔38Cが設けられており、は、ねじ孔12Bが設けられている。キャップ38は、ねじ止め孔38Cを介して、断熱扉4の背面の外縁にねじ部材によってねじ止めされることで、断熱扉4に固定される。
図6は、図5のVI-VI断面図である。
図6に示すように、側面マグネット収容部28Aは、他方の断熱扉4側に位置する壁面を構成する密着部40を備えている。密着部40は、側面パッキン28の長手方向全体に亘って設けられており、また、当該密着部40は、側面パッキン28に一体に形成されている。
密着部40は、他方の断熱扉4側に一対の断熱扉4が閉止されたときに、互いに密着する密着面28A1を有している。各密着面28A1は、いずれも平滑面に形成されている。
また、密着部40の長手方向に直交する方向における一方の端部には、連結部28Eの一方の端部が結合されている。
なお、密着部40は、側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32と同一の樹脂材であるポリ塩化ビニルで形成されている。
また、密着部40と、側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32とは、同一の樹脂材で形成されている。このため、硬度が異なるこれらの密着部40と、側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32とを容易に接合することができる。これによって、密着部40と、側面パッキン28と、カバー部30と、前面ひれ部32とを容易に一体に形成することができ、封止部材26を容易に作成することができる。
まず、封止部材26を取付ガイド部材24に取り付ける手順について説明する。
まず、ヒータ36がヒータ保持部24Dに挟み込まれる。次いで、封止部材26の一方の端部を取付ガイド部材24の一方の端部に上下方向にスライドさせながら挿通させることで、封止部材26は、取付ガイド部材24に固定される。すなわち、取付ガイド部材24とカバー部30とは、側面パッキン28の「固定部」として機能する。
また、各断熱扉4の封止部材26のそれぞれが備える側面マグネット34同士は、磁力によって、互いに引き付けられる。これによって、各伸長部28F、及び連結部28Eが互いに他方の断熱扉4の側面に向かって伸長する。そして、各側面マグネット収容部28Aの他方の断熱扉4側に位置する平滑面である密着面28A1同士が各側面マグネット34の磁力によって圧着される。
上述の通り、各密着部40は、柔軟性を有した半硬質に形成されている。このため、各断熱扉4が閉止された状態において、各密着面28A1同士は、密着可能である。このように、各密着面28A1同士が側面マグネット34の磁力によって圧着されて密着することで、各断熱扉4の側面間の隙間が高い気密性で封止される。
加えて、上述の通り、前面ひれ部32は、断熱扉4の側面に当接している。これらの断熱空気層と、前面ひれ部32とによって、断熱扉4の側面と、取付ガイド部材24との間から貯蔵室の内部に熱が侵入することを抑制すると共に、貯蔵室の内部から冷気が漏出することが抑えられる。
さらに、メンテナンスや、掃除等を行うときに、ユーザが側面パッキン28とカバー部30とを個別に取り外す必要がなく、これらの側面パッキン28とカバー部30の破損や脱落が抑制される。
加えて、側面パッキン28と、カバー部30とを結合させるための構造や機構を設ける必要がなく、封止部材26を小型化することができ、断熱扉4を薄型化や軽量化させることが可能である。
上述の通り、本実施形態では、各密着部40は、軟質に形成された側面パッキン28の他の箇所よりも弾性変形しづらい半硬質に形成されている。各密着面28A1同士が密着したときの真実密着面積は、軟質に形成された側面パッキン28の他の箇所同士が密着した場合の真実密着面積よりも小さくなる。
このため、各密着面28A1は、軟質に形成された側面パッキン28の他の箇所の表面よりも摩擦係数が低くなっている。すなわち、各密着面28A1は、互いに密着した状態において、軟質に形成された側面パッキン28の他の箇所よりも互いに滑りやすくなっている。
これによって、封止部材26に所定の強度を持たせつつ、断熱扉4の側面間の隙間が封止される。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図7は、本発明の第二実施形態に係る封止部材126の長手方向に直交する方向に沿った断面図である。
図7において、図6と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、冷蔵庫1は、封止部材26に替えて、封止部材126を備えている。
封止部材126は、側面パッキン128を備えており、側面パッキン128は、連結部128Eを備えている。
連結部128Eは、連結部28Eと同様に、可撓性を有した薄板状に形成されている。連結部128Eは、一方の端部が密着部40の長手方向に直交する方向における一方の端部に結合され、他方の端部がカバー部30の底面30Aに結合されている。これによって、連結部128Eは、側面パッキン128と、カバー部30とを連結している。
本実施形態では、半硬質部128E1と軟質部128E2とは、連結部128Eの長手方向に直交する方向において、略同一の幅寸法を有している。また、半硬質部128E1と軟質部128E2とは、ポリ塩化ビニルで形成されている。
冷蔵庫1の一対の断熱扉4が閉止されたときには、各連結部128Eは、互いに対向する位置に配置される。また、このとき、各断熱扉4の側面間において、各連結部128Eは、互いに密着する密着部40に次いで、互いに接近している。
従来のように、軟質部128E2のような柔軟性を有し、弾性変形しやすい軟質に連結部の全体が形成されていると、一対の断熱扉4が閉止されたときに、各連結部のいずれか、又は両方が他方側に向かって接近するように撓み、互いに密着する虞がある。
これによって、例えば、冷蔵庫1の一対の断熱扉4が閉止された状態から、一方の断熱扉4を開けた場合に、他方の断熱扉が開く虞があった。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図8は、本発明の第三実施形態に係る封止部材226の長手方向に直交する方向に沿った断面図である。
図8において、図6と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、冷蔵庫1は、封止部材26に替えて、封止部材226を備えている。
封止部材226は、側面パッキン228を備えており、側面パッキン228は、連結部228Eを備えている。
連結部228Eは、連結部28Eと同様に、可撓性を有した薄板状に形成されている。連結部228Eは、一方の端部が密着部40の長手方向に直交する方向における一方の端部に結合され、他方の端部がカバー部30の底面30Aに結合されている。これによって、連結部228Eは、側面パッキン228と、カバー部30とを連結している。
本実施形態では、半硬質部228E3は、連結部228Eの長手方向に直交する方向において、第1軟質部228E1、及び第2軟質部228E2よりも長い幅寸法を有している。また、第1軟質部228E1と、第2軟質部228E2とは、連結部228Eの長手方向に直交する方向において、略同一の幅寸法を有している。
第1軟質部228E1と、第2軟質部228E2と、半硬質部228E3とは、ポリ塩化ビニルで形成されている。
冷蔵庫1の一対の断熱扉4が閉止されたときには、各連結部228Eは、互いに対向する位置に配置される。また、このとき、各断熱扉4の側面間において、各連結部228Eは、互いに密着する密着部40に次いで、互いに接近している。
これによって、密着部40と半硬質部228E3とが一体に形成された場合よりも、密着部40と半硬質部228E3とに反りが生じることが抑制され、側面パッキン228の密着性の低下を抑制できる。
例えば、ポリプロピレンで側面パッキン28、128、228と、前面ひれ部32とを作成し、オレフィン系エラストマー(TPO)で密着部40と、とカバー部30とをそれぞれ作成し、これらを接合することで封止部材26、126、226を形成してもよい。
このように、軟質に形成された側面パッキン28、128、228、及び前面ひれ部32と、半硬質に形成された密着部40と、硬質に形成されたカバー部30とを接合することで、各部が異なる硬度を有した封止部材26を形成することも可能である。
同様に、上述した実施形態では、一対の連結部128E、228Eは、いずれも硬質部128E1、228E3を備えるとしたが、これに限らず、いずれか一方の連結部128E、228Eに硬質部128E1、228E3が設けられていてもよい。
2 貯蔵庫
4 断熱扉
24 取付ガイド部材
26、126、226 封止部材
28、128、228 側面パッキン(パッキン)
28A1 密着面
28E、128E、228E 連結部
30 カバー部
40 密着部
128E1、228E3 硬質部
128E2 軟質部
228E1 第1軟質部
228E2 第2軟質部
Claims (3)
- 開口部が設けられた貯蔵庫と、前記開口部に設けられた一対の断熱扉とを備え、
一対の前記断熱扉は、観音開き式扉であり、
各前記断熱扉の互いに対向している側面には、いずれも各前記断熱扉が閉じられたときに互いに密着することで前記貯蔵庫を封止するパッキンが設けられ、
各前記パッキンは、いずれも互いに密着する密着部を備え、
各前記パッキンの各前記密着部以外の箇所は、密着が容易な柔軟性を有する軟質に形成され、
各前記密着部の少なくとも一方の厚さ方向全体は、軟質に形成された前記パッキンの各前記密着部以外の箇所よりも高い硬度を有する半硬質に形成され、
前記パッキンは、各前記断熱扉が備える固定部を介して各前記断熱扉に設けられており、
前記密着部は、前記パッキンが備える連結部を介して前記固定部に連結されており、
各前記連結部は、各前記断熱扉が閉じられたときに互いに対向して配置され、少なくとも一部が前記密着部と略同一の硬度を有する半硬質に形成され
各前記連結部の少なくとも一方は、前記密着部に連続する箇所が前記密着部と略同一の硬度を有する半硬質に形成されている
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 開口部が設けられた貯蔵庫と、前記開口部に設けられた一対の断熱扉とを備え、
一対の前記断熱扉は、観音開き式扉であり、
各前記断熱扉の互いに対向している側面には、いずれも各前記断熱扉が閉じられたときに互いに密着することで前記貯蔵庫を封止するパッキンが設けられ、
各前記パッキンは、いずれも互いに密着する密着部を備え、
各前記パッキンの各前記密着部以外の箇所は、密着が容易な柔軟性を有する軟質に形成され、
各前記密着部の少なくとも一方の厚さ方向全体は、軟質に形成された前記パッキンの各前記密着部以外の箇所よりも高い硬度を有する半硬質に形成され、
前記パッキンは、各前記断熱扉が備える固定部を介して各前記断熱扉に設けられており、
前記密着部は、前記パッキンが備える連結部を介して前記固定部に連結されており、
各前記連結部は、各前記断熱扉が閉じられたときに互いに対向して配置され、少なくとも一部が前記密着部と略同一の硬度を有する半硬質に形成され
各前記連結部の少なくともいずれか一方は、前記密着部から離隔された箇所が前記密着部と略同一の硬度を有する半硬質に形成されている
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記固定部は、半硬質に形成された前記密着部よりも高い硬度を有する硬質に形成され、
前記パッキンと、前記固定部とは、一体に形成されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
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