JP2002235895A - 真空断熱材ユニット、および断熱パネル - Google Patents
真空断熱材ユニット、および断熱パネルInfo
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Abstract
と共に、確実な断熱効果の長期維持と、剛性を有する断
熱パネルを提供するものである。 【解決手段】 本発明の真空断熱材ユニット200は、
真空断熱材10Aをスラブ材110,120で挟持する
とともに、前記スラブ材のいずれか,この例ではスラブ
材120は真空断熱材10Aに対して位置をずらして配
設し、挟持方向に凹凸面を形成する構成を具備してい
る。
Description
の壁部材として使用する真空断熱材を用いた断熱ユニッ
ト、および断熱パネルに関する。
理を必要とする移動用保管庫の断熱壁において、壁面に
は主に断熱材としてウレタン発泡材、スチレン発泡材等
のスラブ断熱材が使用されており、断熱材に表面材を積
層して構成されている。
断熱材が開発され、冷蔵庫など壁構造に使用されてい
る。まず、真空断熱材の構造を図9により説明する。ウ
レタン連通フォーム材やスチレン連通フォーム材等のプ
ラスチック製連通材(コア材)11と真空度劣化防止の
ガス吸着剤12を、ガスの透過性がない、またはガスの
透過性が低いフィルム13の袋に入れ、真空状態で密封
し真空断熱材10を製作する。このとき、コア材11を
フィルムの袋につめて、真空状態で密封シールする作業
において、フィルムの袋には余裕寸法が必要となる。こ
の余裕寸法分を含んだシール部15が完成後真空断熱材
の側面に露出する。余裕分を少なめにしたとしても、完
成後余裕寸法分+シール部の長さLは片側15mmから
30mmとなる。
てパネル構造に使用した場合、余裕寸法を含めたシール
部15に起因する下記のような問題点が発生する。 スラブ断熱材に変えて真空断熱材を使用した場合 ・真空断熱材10を並設するとき真空断熱材10のシー
ル部15を損傷しないように小型のスラブ材16で挾み
込む構造となり、積層数、部品が多くなり構造が複雑と
なる。・・・図10参照 ・シール部15は真空断熱材10の厚さ寸法に対して一
定位置となるものではないため、スラブ材16の積層間
隙に無理に挾み込まねばならない。この為、引張られた
フィルム13が破損し、この部分13’が真空破れの原
因になる。・・・図11参照
タンを注入したパネル ・シール部15のために隣接する真空断熱材10同士の
間に隙間17を設け、その隙間17を注入ウレタンフォ
−ムで埋める。この場合、隙間17が小さいため、注入
ウレタンは全域に充填され難く、注入ウレタンの密度が
高くなってしまう部分17’ができる。例えば、通常密
度40Kgのところ、部分17’は密度50Kgとな
る。・・・図12参照 ・狭い箇所に注入ノズルを挿入するため、フィルムに接
触し破損させる危険性がある。 パネルの板厚寸法を一定とするために枠板9を介在
させて、真空断熱材10の間隙にウレタンを吹き付けて
パネルを形成する場合 ・吹き付けにおいてシ−ル部15の下部にはウレタンが
入り難く、ウレタンが充填されない部分18ができてし
まう。・・・図13参照
車などの輸送用車体断熱パネルに真空断熱材を使用する
場合、断熱ボデーの外側からの傷つきや突き刺し、およ
び内側に配設するエアリブや照明などの部品を取り付け
るためのリベットによるフィルムの突き刺し防止のた
め、および上記不具合を解消するため、真空断熱材を所
定の厚さ寸法を有するカバー体で被覆した構成が提案さ
れている。
10の上下にポリスチレンフォーム、あるいはポリウレ
タンフォームのスラブ材19を固着し、シール部15を
含む間隙にポリウレタンを注入してカバー部20とし、
真空断熱材10の全体を被覆して真空断熱ユニット25
を形成する。または、真空断熱材10の回りを注入ウレ
タンフォーム21で被覆して真空断熱ユニット25を形
成する。・・・図15参照
て断熱パネルを構成する場合を、図16を用いて説明す
る。例えば、注入ウレタンフォーム21内に真空断熱材
10を内包させた真空断熱ユニット25を3層に積層し
て、表面材60と表面材80で挟持させて断熱パネル1
00を構成する。
断熱材10全体がカバーされているので、取り扱いは容
易となる。しかし、隣接する真空断熱材10同士の接着
面30が表面材60,80に直線的に貫通しているの
で、空気の貫通による熱伝導が大きく、かつ、湿気など
が浸入し易く、接着を老弱化させたり、車体の振動など
による外力がかかった場合、図17に示すように、直線
的に貫通する接着面30が破断し、断熱効果を失ってし
まう危惧があった。
容易とすると共に、確実な断熱効果の長期維持と、剛性
を有する断熱パネルを提供するものである。
ットは、真空断熱材をスラブ材で挟持するとともに、前
記スラブ材のいずれかは真空断熱材に対して位置をずら
して配設し、挟持方向に凹凸面を形成する構成を具備し
ている。前記真空断熱材は側面に突出するシール部をカ
バー部材で被覆した構成である。あるいは、前記真空断
熱材は、合成樹脂フィルムのシ−ル部に対応する部分に
凹溝を有するコア材を合成樹脂フィルムで被覆し、シー
ル部を凹溝に収容した構成である。
トの凹凸面を嵌合させて連接し、表面材で挟持した構成
を具備する。
る。 実施の形態1 図1は真空断熱材ユニットの断面図、図2は断熱パネル
の断面図である。真空断熱材ユニット200は、真空断
熱材10Aとその上下に配設するスラブ材で構成され
る。真空断熱材10Aはその周縁に突出するシール部1
5を注入ウレタンによるカバー体130で被覆してい
る。そして、真空断熱材10Aのカバー体130を含む
部分を第1のスラブ材110に接着固定する。第1のス
ラブ材110を接着した真空断熱材10Aの上部に第2
のスラブ材120を配設する。第2のスラブ材120
は、カバー体130に対して寸法n1ずらして配設され
る。
は第2のスラブ材120がカバー体130より寸法n1
の突出部120nを有し、カバー体130が第2のスラ
ブ材120に対して寸法n1の突出部130nを有し
て、配設される。この真空断熱材ユニット200は第
1、第2のスラブ材110、120により外部からの部
材の浸入や衝撃に対して真空断熱材10Aを保護する。
ネル250を構成する。・・図2参照 真空断熱材ユニット200に隣設する真空断熱材ユニッ
ト200は、第2のスラブ材120の突出部120nを
隣設のユニット200のカバー体130の突出部130
nに積層して接着する。このように真空断熱材ユニット
200を積層し、表面材60.80で挟持して断熱パネ
ル250を構成する。このようにして構成した断熱パネ
ル250は挟持する表面材60.80に対して直線的に
貫通する真空断熱材ユニット同士の接着面を有していな
い。これにより、空気の貫通による熱伝導を防止でき、
かつ、防止湿気の浸入が防止され、かつ剛性を高めるこ
とができる。
ていない構成となっている。図3は真空断熱材の断面
図、図4は構成説明図である。真空断熱材50はウレタ
ン連通フォ−ム材、またはスチレン連通フォ−ム材等の
プラスチック製の連通フォ−ム材よりなる断熱コア材5
1と、断熱コア材51を被覆するプラスチックフィルム
53と、減圧された真空断熱材50中に進入してくるガ
スを吸着固定するガス吸着剤55で構成されている。
厚さの側面515を有する矩形状の板体である。そし
て、この側面515にはほぼその全周の中央部分に凹溝
520が穿孔されている。まず、このように構成される
断熱コア材51を乾燥オーブン等に入れて乾燥する(十
分に水分をとばす)。一方、アルミラミネートフィルム
製の三方袋550を予め別工程で製作し準備しておく。
その袋550の寸法は袋口551からコア材51の挿入
が容易、かつ迅速に行えるよう、余裕を見込んだ正確な
寸法のものとする。時間を規定し、充分な乾燥の後、コ
ア材を乾燥機から取り出して三方袋に挿入し、その後、
真空包装機にセットする。このとき、乾燥機取り出しか
ら真空引き開始までは時間制限を設け(通常5分)、コ
ア材の水分吸着を防ぐ。全体を真空チャンバ−などに収
容した後、脱気処理を施し、内部を減圧した状態で残り
の1辺をシールする。このとき、プラスチックフィルム
53の端縁部531a,533aの側面被覆部分は側面
515を覆い、余裕分は凹溝520内を被覆する。そし
て、プラスチックフィルム531,533のシ−ル部5
30は、断熱コア材51の凹溝520内に位置し、収容
される。
ラブカバー部材と組合わせて真空断熱材ユニット500
を形成する。図5は真空断熱材ユニットの断面図であ
る。真空断熱材ユニット500は真空断熱材50を第1
のスラブカバー部材550と第2のスラブカバー部材5
60で挟持している。第1のスラブカバー部材550、
第2のスラブカバー部材560は、ウレタン、スチレ
ン、注入ウレタンなどのスラブフォームで形成されてい
る。そして、第1のスラブカバー部材550、第2のス
ラブカバー部材560はほぼ真空断熱材50と同形状を
なしている。第1のスラブカバー部材550の上部に真
空断熱材50を積層する。第2のスラブカバー部材56
0は真空断熱材50に対して寸法m1ずらして配設す
る。
0は第2のスラブカバー材560が第1のスラブカバー
材550の上部に配設される真空断熱材50より寸法m
1の突出部560mを有し、真空断熱材50が第2のス
ラブ材560に対して寸法m1の突出部50mを有し
て、配設される。この真空断熱材ユニット500は真空
断熱材50のシール部530を収容する溝部および上面
の寸法m1の突出部50mが露出しているので、真空断
熱材50全体のフィルムの破損状況を目視確認すること
ができる。突出部50mのみならず、それ以外の部分で
フィルムの破損が生じた場合でも、フィルム内に空気が
浸入してフィルムがたるむからである。また、真空断熱
材ユニット500は第1、第2のスラブカバー材55
0,560により外部からの部材の浸入や衝撃に対して
真空断熱材50を保護する。
ネル650を構成する。・・図6参照 真空断熱材ユニット500に隣設する真空断熱材ユニッ
ト500は、第2のスラブ材560の突出部560mを
隣設のユニット500の真空断熱材50の突出部560
mに積層して接着する。このように真空断熱材ユニット
500を積層し、表面材60,80で挟持して断熱パネ
ル650を構成する。このようにして構成した断熱パネ
ル650は挟持する表面材60,80に対して直線的に
貫通する接着面を有していない。これにより、空気の貫
通による熱伝達や湿気の浸入が防止され、かつ剛性を高
めることができる。
熱材ユニット500Aの実施例を示している。この真空
断熱材ユニット500Aは真空断熱材50を真空断熱材
50より大きなサイズのスラブカバー材570,580
で挟持している。そして、一辺のシール部530の収容
側面を露出させており、対向する真空断熱材50のシー
ル部530収容側面に側部スラブカバー材70を配設し
ている。そして、この側部スラブカバー材70は上下に
配設するスラブカバー材570,580に対して突出る
突出部70Aを有する構成となっている。
0Aはスラブカバー材570,580により外部からの
部材の浸入や障害に対して真空断熱材50を保護する。
また、真空断熱材50のシール部収容側面が露出してい
るので真空断熱材全体のフィルムの損傷を目視で確認で
きる。
パネル750を構成する。・・図8参照 真空断熱材ユニット500Aに隣設する真空断熱材ユニ
ット500Aは、側部スラブカバー材70の突出部70
Aを隣設のユニット500Aの真空断熱材50のシール
部収容側面に嵌合して接着する。このように真空断熱材
ユニット500Aを積層し、表面材60,80で挟持し
て断熱パネル750を構成する。このようにして構成し
た断熱パネル750は挟持する表面材60,80に対し
て直線的に貫通する接着面を有していない。これによ
り、空気の貫通による熱伝達や湿気の浸入が防止され、
かつ剛性を高めることができる。
熱材の取り扱いが容易となり、真空断熱材の使用面積率
を上げることができる。さらに、確実な断熱効力の長期
維持が達成される。また、断熱パネルとしての構造上の
取り扱いはスラブ材と同様にでき、輸送の際の取り扱
い、梱包も手間がかからなくなる。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
面図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 コア材を合成樹脂フィルムで被覆してフ
ィルム端縁をシ−ルしたシール部を有し、該フィルム内
を減圧してなる真空断熱材と、真空断熱材を挟持するス
ラブ材とを備え、 前記スラブ材のいずれかは真空断熱材に対して位置をず
らして配設し、挟持方向に凹凸面を形成してなる真空断
熱材ユニット。 - 【請求項2】 前記真空断熱材は側面に突出するシール
部をカバー部材で被覆した構成を有する請求項1記載の
真空断熱材ユニット。 - 【請求項3】 前記真空断熱材のコア材は、合成樹脂フ
ィルムのシ−ル部に対応する部分に凹溝を有し、コア材
を被覆する合成樹脂フィルムのシール部を凹溝に収容し
た真空断熱材である請求項1記載の真空断熱材ユニッ
ト。 - 【請求項4】 真空断熱材ユニットを連接し、表面材で
挟持した断熱パネルにおいて、 前記真空断熱材ユニットの少なくとも一部は請求項1乃
至3記載の真空断熱材ユニットであって、隣接する真空
断熱材ユニットの凹凸面を嵌合させてなる断熱パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001035819A JP3991597B2 (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 真空断熱材ユニット、および断熱パネル |
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JP3991597B2 JP3991597B2 (ja) | 2007-10-17 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006078077A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 断熱箱体 |
JP2008267481A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Mag:Kk | 真空断熱複合材の製造方法および真空断熱複合材 |
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2001
- 2001-02-13 JP JP2001035819A patent/JP3991597B2/ja not_active Expired - Fee Related
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