JP2618541B2 - 真空断熱構造 - Google Patents

真空断熱構造

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JP2618541B2
JP2618541B2 JP3062919A JP6291991A JP2618541B2 JP 2618541 B2 JP2618541 B2 JP 2618541B2 JP 3062919 A JP3062919 A JP 3062919A JP 6291991 A JP6291991 A JP 6291991A JP 2618541 B2 JP2618541 B2 JP 2618541B2
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敬治 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷蔵庫や冷凍庫
等に用いられる真空断熱構造に関し、より詳しくは、庫
内と庫外との間の断熱性能を向上させる真空断熱構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば冷蔵庫や冷凍庫では、庫
内と庫外との間の断熱が、冷蔵能力や冷凍能力の向上を
図るために重要な要素である。このため、近年では、冷
蔵庫等の外枠を構成する断熱箱体の外箱の内面に、図3
に示すような真空断熱構造を採用している。
【0003】即ち、上記真空断熱構造は、熱伝導率の低
い無機系の微粉末(例えばパーライトやシリカ等)から
なるスペーサー材2を、通気性の良い中袋(例えばクラ
フト紙や不織布等)3に充填する。この中袋3をカラー
鋼板製の外箱5の内面に設けた合成樹脂層(シーラント
材)5aの上にセットする。そして、この中袋3を真空
保持性の良い外包容器(例えばプラスチックラミネート
シート等)4で覆って内部を減圧した後、この外包容器
4のフランジ部4aを上記外箱5の合成樹脂層5aにヒ
ートシールして真空密封している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記中
袋3は柔軟性があり、その外面形状が一定でないことか
ら、外包容器4の内面形状に合わないことがある。その
結果、図3に示すように、外包容器4の内面と中袋3の
外面との間に空洞部6ができると、この空洞部6に面す
る外包容器4に大気圧による応力が加わってクラックが
発生しやすく、クラックが発生すると、内部の真空度が
低下して断熱性能が低下するという問題があった。ま
た、この空洞部6に面する外箱5にへこみが発生しやす
く、へこみが発生すると、外観性が悪化して品質が低下
するという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、外包容器にクラ
ックが発生せず、かつ外箱にへこみが発生しない真空断
熱構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、片面にヒートシール用の合成樹脂層を有
する基板と、熱伝導率の低い粉末からなるスペーサー材
と、通気性のフィルターを取付けた少なくとも1つの排
気孔を有し、上記スペーサー材を内部に充填する合成樹
脂製中空容器と、上記基板の上にセットした上記中空容
器の外面に隙間なく嵌まり合う内面形状に成形され、フ
ランジ部が上記合成樹脂層を介して上記基板に接合され
て、上記中空容器とともに上記スペーサー材を真空密封
する非通気性の外包容器とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】中空容器に外包容器が隙間なく嵌まり合うの
で、中空容器と外包容器との間には従来のような空洞部
ができない。したがって、空洞部に起因するクラックや
へこみが発生しなくなり、断熱性能の低下や品質の低下
を来たさない。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例である真空断熱構造
の断面図、図2はこの真空断熱構造における中空容器の
構成を示す図である。
【0009】図1及び図2に示すように、合成樹脂で四
角形状の剛性の中空容器13を成形する。この中空容器
13の4つの側壁のうち2つの側壁に排気孔13aを一
個ずつ設け、この各排気孔13aの内面側にクラフト紙
や不織布製の通気性フィルター11を貼り付ける。この
中空容器13の開口部の外周囲には、フランジ部13b
を設け、このフランジ部13bに合致する蓋13cを設
ける。
【0010】上記中空容器13の中空部13dには、パ
ーライトやシリカ等のように熱伝導率の低い無機系の微
粉末からなるスペーサー材12を所定量だけ充填する。
そして、充填後に、開口部を蓋13cで閉じ、この蓋1
3cをフランジ部13bにヒートシールして、中空容器
13内にスペーサー材12を封入する。
【0011】上記中空容器13は、基板としての断熱箱
体のカラー鋼板製外箱15の内面に設けたヒートシール
用の合成樹脂層15aの上に、蓋13c側を密着させて
セットする。
【0012】一方、非通気性のプラスチックラミネート
フィルムで四角箱状の剛性の外包容器14を成形する。
この外包容器14は内側にヒートシール用のプラスチッ
ク層を有する。この外包容器14は、上記外箱15の合
成樹脂層15aの上にセットした中空容器13の外面に
隙間なく嵌まり合う内面形状に成形されている。そし
て、中空容器13が取り付けられた外箱15を真空チャ
ンバー内に入れて真空引きを行い、中空容器13内が所
定の真空度に達したときに、外包容器14を中空容器1
3に嵌め合わせて、外包容器14のフランジ部14aを
外箱15の合成樹脂層15aにヒートシールする。この
真空引きのときに、中空容器13内の空気は通気性フィ
ルター11を介して排気孔13aから容易に排出され
る。
【0013】以上まとめると、スペーサー材12を中空
容器13に充填した後、この中空容器13を外箱5の合
成樹脂層15aの上にセットして、真空引きし、その
後、外包容器14を嵌め合わせて、フランジ部14aを
合成樹脂層15aにヒートシールすることにより、中空
容器13とともにスペーサー材12を外包容器14で真
空密封する。
【0014】上記構成であれば、中空容器13と外包容
器14は、合成樹脂の成形体で剛性があり、かつ外包容
器14は、中空容器13に隙間なく嵌まり合うように成
形しているから、外包容器14と中空容器13との間に
従来のような空洞部ができなくなる。したがって、外包
容器14には、空洞部に起因する応力が加わらないので
クラックが発生せず、内部の真空度を長期間にわたって
維持できるので、断熱性能が向上する。また、外箱15
には、空洞部に起因するへこみが発生しないので、外観
性が良好になり、品質が向上する。なお、上記実施例で
はスペーサ材の微粉末は無機系であったが、有機系でも
よい。また、中空容器ならびに外包容器の形状は上記実
施例に限られるものではなく、外包容器の内面が中空容
器の外面に沿うという条件を満たせば、その形状は、ど
のようなものでもよい。また、排気孔13aを設ける位
置及び数も種々変更できる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の真空断熱構造は、スペーサー材を充填する中空容器を
合成樹脂で成形すると共に、非通気性外包容器を内面が
中空容器外面に沿う形状に成形し、中空容器の外面に外
包容器を隙間なく嵌め合わせて、外包容器のフランジ部
を基板に接合するようにしたものである。したがって、
上記中空容器は、それ自体で形状を維持できる剛性を有
し、この中空容器に外包容器が隙間なく嵌まり合うの
で、中空容器と外包容器との間に従来のような空洞部が
できなくなり、空洞部に起因するクラックやへこみが発
生しなくなるので、断熱性能が向上するとともに、品質
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る真空断熱構造の断面
【図2】 上記真空断熱構造における中空容器の分解斜
視図
【図3】 従来の真空断熱構造の断面図
【符号の説明】
11…フィルター、12…スペーサー材、13…中空容
器、13a…排気孔、14…外包容器、14a…フラン
ジ部、15…外箱(基板)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面にヒートシール用の合成樹脂層を有
    する基板と、熱伝導率の低い粉末からなるスペーサー材
    と、通気性のフィルターを取付けた少なくとも1つの排
    気孔を有し、上記スペーサー材を内部に充填する合成樹
    脂製中空容器と、上記基板の上にセットした上記中空容
    器の外面に隙間なく嵌まり合う内面形状に成形され、フ
    ランジ部が上記合成樹脂層を介して上記基板に接合され
    て、上記中空容器とともに上記スペーサー材を真空密封
    する非通気性の外包容器とを備えたことを特徴とする真
    空断熱構造。
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