JP2892484B2 - アウターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法 - Google Patents
アウターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法Info
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Description
本発明は、冷凍冷蔵庫の断熱材として硬質ウレタンフ
ォームと併用される真空断熱材およびその製造方法に関
する。
ォームと併用される真空断熱材およびその製造方法に関
する。
第2図は一般的な従来の家庭用冷凍冷蔵庫の外観図、
第3図は第2図のA−A線断面図で、従来の冷凍冷蔵庫
の断熱構造を示している。また、第4図は第3図の真空
断熱材部分の詳細拡大図である。 第3図において、1,2はそれぞれ冷蔵庫のアウターシ
ェルおよびインナーシェル、3は硬質ウレタンフォー
ム、4は平板状の真空断熱材つまり真空断熱パネルであ
る。上記硬質ウレタンフォーム3と真空断熱パネル4と
で断熱構造を形成している。 上記真空断熱パネル4は、熱伝導率の小さいパーライ
ト、シリカ等、無機質の微粉末を、スペーサ材5とし
て、通気性のある中袋6に充填し、それをガスバリヤー
性の高いプラスチックラミネートフィルムによって形成
された袋状の外包体7によって被覆し、次いで、内部空
気の排気を行い、所定の真空度に達した後、ヒートシー
ル等で封止して形成したものである。 従来、こうして形成された真空断熱パネル4のアウタ
ーシェル1への固定は、両面粘着テープやホットメルト
等を用いてアウターシェル1の内側に接着することによ
って行っていた。
第3図は第2図のA−A線断面図で、従来の冷凍冷蔵庫
の断熱構造を示している。また、第4図は第3図の真空
断熱材部分の詳細拡大図である。 第3図において、1,2はそれぞれ冷蔵庫のアウターシ
ェルおよびインナーシェル、3は硬質ウレタンフォー
ム、4は平板状の真空断熱材つまり真空断熱パネルであ
る。上記硬質ウレタンフォーム3と真空断熱パネル4と
で断熱構造を形成している。 上記真空断熱パネル4は、熱伝導率の小さいパーライ
ト、シリカ等、無機質の微粉末を、スペーサ材5とし
て、通気性のある中袋6に充填し、それをガスバリヤー
性の高いプラスチックラミネートフィルムによって形成
された袋状の外包体7によって被覆し、次いで、内部空
気の排気を行い、所定の真空度に達した後、ヒートシー
ル等で封止して形成したものである。 従来、こうして形成された真空断熱パネル4のアウタ
ーシェル1への固定は、両面粘着テープやホットメルト
等を用いてアウターシェル1の内側に接着することによ
って行っていた。
しかしながら、両面粘着テープやホットメルト等を用
いて真空断熱パネル4の完成品をアウターシェル1に固
定する方法は、冷凍冷蔵庫生産ラインのバランスの関係
上、多数の真空断熱パネル4をストックしておく必要が
ある。この場合、真空断熱パネル4の保管あるいは運搬
中に、真空断熱パネル4の真空破壊が生じるおそれがあ
り、管理面で非常にやっかいであるという問題がある。
さらに、アウターシェル1への固定方法が両面粘着テー
プやホットメルト等によるものであるため、自動化への
対応が難しく、生産効率が悪いという欠点があった。 また、アウターシェル1自体の剛性が充分でなく、硬
質ウレタンフォーム3の流入前にアウターシェル1が真
空断熱パネル4の重みにより内側に湾曲するといった問
題があった。さらに、真空断熱パネル4の端面がアウタ
ーシェル1の内面に位置するので、硬質ウレタンフォー
ム3の流入時に、その流入圧によって真空断熱パネル4
がアウターシェル1から剥がれ、硬質ウレタンフォーム
3の流入を阻害するといった問題があった。これらの問
題は、硬質ウレタンフォーム3を所定の空間内に隙間な
く充填することができず、断熱性の低下を導くこととな
った。 加えて、アウターシェル1への真空断熱パネル3の固
定時に、良好に固定するために該真空断熱パネル3を押
圧すると、真空破壊が生じるといった問題があった。 そこで、本発明は、上記課題に鑑み、硬質ウレタンフ
ォームを所定の空間内に隙間なく充填することができ、
良好な断熱性を得ることができるアウターシェル一体型
真空断熱材の提供を目的とするものである。
いて真空断熱パネル4の完成品をアウターシェル1に固
定する方法は、冷凍冷蔵庫生産ラインのバランスの関係
上、多数の真空断熱パネル4をストックしておく必要が
ある。この場合、真空断熱パネル4の保管あるいは運搬
中に、真空断熱パネル4の真空破壊が生じるおそれがあ
り、管理面で非常にやっかいであるという問題がある。
さらに、アウターシェル1への固定方法が両面粘着テー
プやホットメルト等によるものであるため、自動化への
対応が難しく、生産効率が悪いという欠点があった。 また、アウターシェル1自体の剛性が充分でなく、硬
質ウレタンフォーム3の流入前にアウターシェル1が真
空断熱パネル4の重みにより内側に湾曲するといった問
題があった。さらに、真空断熱パネル4の端面がアウタ
ーシェル1の内面に位置するので、硬質ウレタンフォー
ム3の流入時に、その流入圧によって真空断熱パネル4
がアウターシェル1から剥がれ、硬質ウレタンフォーム
3の流入を阻害するといった問題があった。これらの問
題は、硬質ウレタンフォーム3を所定の空間内に隙間な
く充填することができず、断熱性の低下を導くこととな
った。 加えて、アウターシェル1への真空断熱パネル3の固
定時に、良好に固定するために該真空断熱パネル3を押
圧すると、真空破壊が生じるといった問題があった。 そこで、本発明は、上記課題に鑑み、硬質ウレタンフ
ォームを所定の空間内に隙間なく充填することができ、
良好な断熱性を得ることができるアウターシェル一体型
真空断熱材の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明のアウターシェル一
体型真空断熱材は、冷凍冷蔵庫のアウターシェルの内面
全体に固着されたプラスチックフィルムと、上記プラス
チックフィルム上に載置されると共に、所定の真空度ま
で排気された断熱スペーサ材と、上記断熱スペーサ材を
被覆すると共に、周辺部が上記プラスチックフィルムに
溶着されたラミネートフィルムからなる非通気性外包体
とを備えたことを特徴としている。 また、本発明のアウターシェル一体型真空断熱材の製
造方法は、冷凍冷蔵庫のアウターシェルの内面全体にプ
ラスチックフィルムを固着する工程と、上記プラスチッ
クフィルム上に断熱スペーサ材を載置する工程と、上記
断熱スペーサ材をラミネートフィルムからなる非通気性
外包体にて被覆する工程と、上記非通気性外包体にて被
覆した上記断熱スペーサ材を、所定の真空度まで排気す
る工程と、上記排気する工程にて所定の真空度まで排気
した後、上記非通気性外包体の周辺部を上記アウターシ
ェルに固着された上記プラスチックフィルムに溶着する
工程とを備えたことを特徴としている。
体型真空断熱材は、冷凍冷蔵庫のアウターシェルの内面
全体に固着されたプラスチックフィルムと、上記プラス
チックフィルム上に載置されると共に、所定の真空度ま
で排気された断熱スペーサ材と、上記断熱スペーサ材を
被覆すると共に、周辺部が上記プラスチックフィルムに
溶着されたラミネートフィルムからなる非通気性外包体
とを備えたことを特徴としている。 また、本発明のアウターシェル一体型真空断熱材の製
造方法は、冷凍冷蔵庫のアウターシェルの内面全体にプ
ラスチックフィルムを固着する工程と、上記プラスチッ
クフィルム上に断熱スペーサ材を載置する工程と、上記
断熱スペーサ材をラミネートフィルムからなる非通気性
外包体にて被覆する工程と、上記非通気性外包体にて被
覆した上記断熱スペーサ材を、所定の真空度まで排気す
る工程と、上記排気する工程にて所定の真空度まで排気
した後、上記非通気性外包体の周辺部を上記アウターシ
ェルに固着された上記プラスチックフィルムに溶着する
工程とを備えたことを特徴としている。
上記構成のアウターシェル一体型真空断熱材は、たと
えば以下の方法で形成できる。まず、アウターシェル内
面全体にプラスチックフィルムを固着し、次に、断熱ス
ペーサ材を上記プラスチックフィルム上に配置し、その
断熱スペーサ材を外包体で被覆して、所定の真空度まで
排気した後に、外包体の周囲を上記プラスチックフィル
ムに溶着するという方法である。つまり、本発明のアウ
ターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法は、ア
ウターシェルの内面全体にプラスチックフィルムを固着
したので、アウターシェル全体においてアウターシェル
自体の剛性を高め、アウターシェルの平面度を維持する
ことができ、アウターシェルが内側に湾曲することを確
実に防止することができる。また、アウターシェルの内
面全体においてプラスチックフィルムの端面が配置され
ることを確実に防止することができる。 この結果、この真空断熱材は、真空断熱材と併用され
る発泡材である硬質ウレタンフォームを流入する際に、
その流入を内側に湾曲したアウターシェルが阻害するこ
とがない。また、硬質ウレタンフォームが流れる位置に
プラスチックフィルムの端面が配置されないので、硬質
ウレタンフォームの流入時に、その流入圧によって、断
熱スペーサ材および外包体が取り付けられたプラスチッ
クフィルムがアウターシェルから剥がれ、硬質ウレタン
フォームの流入を阻害することを確実に防止できる。 以上のことより、硬質ウレタンフォームは流入が阻害
されることなく所定の空間内に良好に充填されるので、
ボイドつまり硬質ウレタンフォームが充填されない空間
が形成されず、したがって、良好な断熱性が得られるア
ウターシェル一体型真空断熱材を提供できる。 また、本発明の請求項2記載のアウターシェル一体型
真空断熱材の製造方法によれば、アウターシェルの内面
全体にプラスチックフィルムを固着した後、非通気性外
包体の周辺部を上記プラスチックフィルムに溶着するの
で、アウターシェルへのプラスチックフィルムの固着時
に外包体を押圧して該外包体が破断し、真空破壊するこ
とを確実に防止できると共に、プラスチックフィルムの
アウターシェル側全面を確実にアウターシェルに固着す
ることができる。
えば以下の方法で形成できる。まず、アウターシェル内
面全体にプラスチックフィルムを固着し、次に、断熱ス
ペーサ材を上記プラスチックフィルム上に配置し、その
断熱スペーサ材を外包体で被覆して、所定の真空度まで
排気した後に、外包体の周囲を上記プラスチックフィル
ムに溶着するという方法である。つまり、本発明のアウ
ターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法は、ア
ウターシェルの内面全体にプラスチックフィルムを固着
したので、アウターシェル全体においてアウターシェル
自体の剛性を高め、アウターシェルの平面度を維持する
ことができ、アウターシェルが内側に湾曲することを確
実に防止することができる。また、アウターシェルの内
面全体においてプラスチックフィルムの端面が配置され
ることを確実に防止することができる。 この結果、この真空断熱材は、真空断熱材と併用され
る発泡材である硬質ウレタンフォームを流入する際に、
その流入を内側に湾曲したアウターシェルが阻害するこ
とがない。また、硬質ウレタンフォームが流れる位置に
プラスチックフィルムの端面が配置されないので、硬質
ウレタンフォームの流入時に、その流入圧によって、断
熱スペーサ材および外包体が取り付けられたプラスチッ
クフィルムがアウターシェルから剥がれ、硬質ウレタン
フォームの流入を阻害することを確実に防止できる。 以上のことより、硬質ウレタンフォームは流入が阻害
されることなく所定の空間内に良好に充填されるので、
ボイドつまり硬質ウレタンフォームが充填されない空間
が形成されず、したがって、良好な断熱性が得られるア
ウターシェル一体型真空断熱材を提供できる。 また、本発明の請求項2記載のアウターシェル一体型
真空断熱材の製造方法によれば、アウターシェルの内面
全体にプラスチックフィルムを固着した後、非通気性外
包体の周辺部を上記プラスチックフィルムに溶着するの
で、アウターシェルへのプラスチックフィルムの固着時
に外包体を押圧して該外包体が破断し、真空破壊するこ
とを確実に防止できると共に、プラスチックフィルムの
アウターシェル側全面を確実にアウターシェルに固着す
ることができる。
以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。 第1図は従来の真空断熱材4の構造を示した第4図に
対応し、本発明の一実施例であるアウターシェル一体型
真空断熱材14の断面構造を示している。 第1図において、10は溶着可能なポリエチレン(PE)
やポリプロピレン(PP)等のプラスチックからなり、ア
ウターシェル1内面全体に固着されたプラスチックフィ
ルム、15はパーライト、シリカ等の無機質微粉末等から
なる断熱スペーサ材、16は上記断熱スペーサ材を包装す
るクラフト紙や不織布等からなる通気性中袋、17は中袋
16を被覆し、周囲がアウターシェルにヒートシールされ
た外包体である。上記断熱スペーサ材15は中袋16で包装
しているので、粉状であっても取り扱いが容易である。
また、中袋16には通気性があるので、後に排気するのに
便利である。上記外包体17は、プラスチック層、金属蒸
着プラスチック、金属はく等からなる非通気性のプラス
チックラミネートフィルムによって構成している。 上記構成のアウターシェル一体型真空断熱材は、次の
方法によって冷凍冷蔵庫の生産ライン上で形成したもの
である。 まず、アウターシェル1上にプラスチックフィルム
10を積層する。 次に、内部に断熱スペーサ材15を入れた中袋16を上
記プラスチックフィルム10上にセットし、外包体17で被
覆する。 次に、真空チャンバー内で外包体17内を真空脱気す
る。 最後に、上記外包体17の周囲をプラスチックフィル
ム10に熱溶着する。以上をもって、アウターシェル一体
型真空断熱材が完成する。 この製造工程からもわかるように、本実施例のアウタ
ーシェル一体型真空断熱材は生産ライン上で形成でき、
したがって、従来のように真空断熱材の完成品をストッ
クしておく必要がなくなり、真空断熱材の管理が従来に
比して非常に簡単になる。また、上記工程からもわか
るように、本実施例の真空断熱材のアウターシェルへの
固定はヒートシールによって行なうので、自動的に行な
うことが可能である。 なお、上記実施例では断熱スペーサ材15が無機質微粉
末等からなるため、通気性中袋16によって包装したが、
断熱スペーサ材として連通気泡ウレタン等の成形材を用
いた場合には、上記通気性中袋16は不要となる。
対応し、本発明の一実施例であるアウターシェル一体型
真空断熱材14の断面構造を示している。 第1図において、10は溶着可能なポリエチレン(PE)
やポリプロピレン(PP)等のプラスチックからなり、ア
ウターシェル1内面全体に固着されたプラスチックフィ
ルム、15はパーライト、シリカ等の無機質微粉末等から
なる断熱スペーサ材、16は上記断熱スペーサ材を包装す
るクラフト紙や不織布等からなる通気性中袋、17は中袋
16を被覆し、周囲がアウターシェルにヒートシールされ
た外包体である。上記断熱スペーサ材15は中袋16で包装
しているので、粉状であっても取り扱いが容易である。
また、中袋16には通気性があるので、後に排気するのに
便利である。上記外包体17は、プラスチック層、金属蒸
着プラスチック、金属はく等からなる非通気性のプラス
チックラミネートフィルムによって構成している。 上記構成のアウターシェル一体型真空断熱材は、次の
方法によって冷凍冷蔵庫の生産ライン上で形成したもの
である。 まず、アウターシェル1上にプラスチックフィルム
10を積層する。 次に、内部に断熱スペーサ材15を入れた中袋16を上
記プラスチックフィルム10上にセットし、外包体17で被
覆する。 次に、真空チャンバー内で外包体17内を真空脱気す
る。 最後に、上記外包体17の周囲をプラスチックフィル
ム10に熱溶着する。以上をもって、アウターシェル一体
型真空断熱材が完成する。 この製造工程からもわかるように、本実施例のアウタ
ーシェル一体型真空断熱材は生産ライン上で形成でき、
したがって、従来のように真空断熱材の完成品をストッ
クしておく必要がなくなり、真空断熱材の管理が従来に
比して非常に簡単になる。また、上記工程からもわか
るように、本実施例の真空断熱材のアウターシェルへの
固定はヒートシールによって行なうので、自動的に行な
うことが可能である。 なお、上記実施例では断熱スペーサ材15が無機質微粉
末等からなるため、通気性中袋16によって包装したが、
断熱スペーサ材として連通気泡ウレタン等の成形材を用
いた場合には、上記通気性中袋16は不要となる。
以上より明らかなように、本発明のアウターシェル一
体型真空断熱材およびその製造方法によれば、アウター
シェルの内面全体にプラスチックフィルムを固着したの
で、アウターシェル全体においてアウターシェル自体の
剛性を高め、アウターシェルの平面度を維持することが
でき、アウターシェルが内側に湾曲することを確実に防
止することができる。また、アウターシェルの内面全体
においてプラスチックフィルムの端面が配置されること
を確実に防止することができる。 この結果、この真空断熱材は、真空断熱材と併用され
る発泡材である硬質ウレタンフォームを流入する際に、
その流入を内側に湾曲したアウターシェルが阻害するこ
とがない。また、硬質ウレタンフォームが流れる位置に
プラスチックフィルムの端面が配置されないので、硬質
ウレタンフォームの流入時に、その流入圧によって、断
熱スペーサ材および外包体が取り付けられたプラスチッ
クフィルムがアウターシェルから剥がれ、硬質ウレタン
フォームの流入を阻害することを確実に防止できる。 以上のことより、硬質ウレタンフォームを所定の空間
内に良好に隙間なく確実に充填することができ、硬質ウ
レタンフォーム中のボイドの形成を防止して、良好な断
熱性を得ることができるアウターシェル一体型真空断熱
材を提供できる。 また、本発明の請求項2記載のアウターシェル一体型
真空断熱材の製造方法によれば、アウターシェルの内面
全体にプラスチックフィルムを固着した後、非通気性外
包体の周辺部を上記プラスチックフィルムに溶着するの
で、アウターシェルへのプラスチックフィルムの固着時
に外包体を押圧して該外包体が破断し、真空破壊するこ
とを確実に防止できると共に、プラスチックフィルムの
アウターシェル側全面を確実にアウターシェルに固着す
ることができる。
体型真空断熱材およびその製造方法によれば、アウター
シェルの内面全体にプラスチックフィルムを固着したの
で、アウターシェル全体においてアウターシェル自体の
剛性を高め、アウターシェルの平面度を維持することが
でき、アウターシェルが内側に湾曲することを確実に防
止することができる。また、アウターシェルの内面全体
においてプラスチックフィルムの端面が配置されること
を確実に防止することができる。 この結果、この真空断熱材は、真空断熱材と併用され
る発泡材である硬質ウレタンフォームを流入する際に、
その流入を内側に湾曲したアウターシェルが阻害するこ
とがない。また、硬質ウレタンフォームが流れる位置に
プラスチックフィルムの端面が配置されないので、硬質
ウレタンフォームの流入時に、その流入圧によって、断
熱スペーサ材および外包体が取り付けられたプラスチッ
クフィルムがアウターシェルから剥がれ、硬質ウレタン
フォームの流入を阻害することを確実に防止できる。 以上のことより、硬質ウレタンフォームを所定の空間
内に良好に隙間なく確実に充填することができ、硬質ウ
レタンフォーム中のボイドの形成を防止して、良好な断
熱性を得ることができるアウターシェル一体型真空断熱
材を提供できる。 また、本発明の請求項2記載のアウターシェル一体型
真空断熱材の製造方法によれば、アウターシェルの内面
全体にプラスチックフィルムを固着した後、非通気性外
包体の周辺部を上記プラスチックフィルムに溶着するの
で、アウターシェルへのプラスチックフィルムの固着時
に外包体を押圧して該外包体が破断し、真空破壊するこ
とを確実に防止できると共に、プラスチックフィルムの
アウターシェル側全面を確実にアウターシェルに固着す
ることができる。
第1図は本発明の実施例に係るアウターシェル一体型真
空断熱材の断面図、第2図は一般的な冷凍冷蔵庫の外観
図、第3図は第2図のIII−III線断面図で、従来の断熱
構造を示す図、第4図は第3図に示された従来の真空断
熱材の断面図である。 1……アウターシェル、2……インナーシェル、3……
硬質ウレタンフォーム、4,14……真空断熱材、5,15……
断熱スペーサ材、6,16……中袋、7,17……外包体、8,18
……ヒートシール部、10……プラスチックフィルム。
空断熱材の断面図、第2図は一般的な冷凍冷蔵庫の外観
図、第3図は第2図のIII−III線断面図で、従来の断熱
構造を示す図、第4図は第3図に示された従来の真空断
熱材の断面図である。 1……アウターシェル、2……インナーシェル、3……
硬質ウレタンフォーム、4,14……真空断熱材、5,15……
断熱スペーサ材、6,16……中袋、7,17……外包体、8,18
……ヒートシール部、10……プラスチックフィルム。
Claims (2)
- 【請求項1】冷凍冷蔵庫のアウターシェルの内面全体に
固着されたプラスチックフィルムと、 上記プラスチックフィルム上に載置されると共に、所定
の真空度まで排気された断熱スペーサ材と、 上記断熱スペーサ材を被覆すると共に、周辺部が上記プ
ラスチックフィルムに溶着されたラミネートフィルムか
らなる非通気性外包体とを備えたことを特徴とするアウ
ターシェル一体型真空断熱材。 - 【請求項2】冷凍冷蔵庫のアウターシェルの内面全体に
プラスチックフィルムを固着する工程と、 上記プラスチックフィルム上に断熱スペーサ材を載置す
る工程と、 上記断熱スペーサ材をラミネートフィルムからなる非通
気性外包体にて被覆する工程と、 上記非通気性外包体にて被覆した上記断熱スペーサ材
を、所定の真空度まで排気する工程と、 上記排気する工程にて所定の真空度まで排気した後、上
記非通気性外包体の周辺部を上記アウターシェルに固着
された上記プラスチックフィルムに溶着する工程とを備
えたことを特徴とするアウターシェル一体型真空断熱材
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2287745A JP2892484B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | アウターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2287745A JP2892484B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | アウターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04160298A JPH04160298A (ja) | 1992-06-03 |
JP2892484B2 true JP2892484B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17721210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2287745A Expired - Fee Related JP2892484B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | アウターシェル一体型真空断熱材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892484B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011169414A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Mitsubishi Electric Corp | 真空断熱材、及びこの真空断熱材を備えた断熱箱体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102442071B1 (ko) * | 2015-10-19 | 2022-09-13 | 삼성전자주식회사 | 냉장고 및 그 제조 방법 |
DE102017114659A1 (de) | 2017-01-23 | 2018-07-26 | Liebherr-Hausgeräte Lienz Gmbh | Verfahren zur Herstellung eines Kühl- und/oder Gefriergerätes |
EP3715752A1 (de) * | 2019-03-26 | 2020-09-30 | Liebherr-Hausgeräte Ochsenhausen GmbH | Deckschichtverbund für einen folienumhüllten vakuumdämmkörper |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS608688A (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-17 | 松下冷機株式会社 | 断熱材パツク及びその製造方法 |
JPS61192993A (ja) * | 1985-02-20 | 1986-08-27 | 松下冷機株式会社 | 減圧断熱板 |
JPS6145699B2 (ja) * | 1981-07-29 | 1986-10-09 | Hitachi Ltd |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6145699U (ja) * | 1984-08-28 | 1986-03-26 | シャープ株式会社 | 真空断熱材 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP2287745A patent/JP2892484B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6145699B2 (ja) * | 1981-07-29 | 1986-10-09 | Hitachi Ltd | |
JPS608688A (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-17 | 松下冷機株式会社 | 断熱材パツク及びその製造方法 |
JPS61192993A (ja) * | 1985-02-20 | 1986-08-27 | 松下冷機株式会社 | 減圧断熱板 |
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2011169414A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Mitsubishi Electric Corp | 真空断熱材、及びこの真空断熱材を備えた断熱箱体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04160298A (ja) | 1992-06-03 |
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