JP3455250B2 - 真空断熱材 - Google Patents

真空断熱材

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JP3455250B2
JP3455250B2 JP25742893A JP25742893A JP3455250B2 JP 3455250 B2 JP3455250 B2 JP 3455250B2 JP 25742893 A JP25742893 A JP 25742893A JP 25742893 A JP25742893 A JP 25742893A JP 3455250 B2 JP3455250 B2 JP 3455250B2
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和昭 下野
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明星工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は低温コンテナ、冷蔵庫、
レジャー用クーラー等に取付けて断熱効果を発揮させる
真空断熱材に関する。 【0002】 【従来の技術】図5に示すようにこの種の真空断熱材1
は、シリカやパーライト等の粉末をクラフト紙袋、ある
いは、不織布等の通気性の袋に入れた後、プレスによっ
て一定の形状に形成した板状成形体3、あるいは連続気
泡のフェノールフォーム等の連続気泡合成樹脂発泡体を
板状に成形したものを断熱性コア材として使用し、これ
をプラスチックラミネートフィルム製の外装体5に収容
し、内部に形成される気密室内を真空排気した後に、外
装体5の開口部を融着封止して製造されている。そし
て、こういった真空断熱材は、高性能断熱材としてその
価値が高い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱性
コア材として粉末を成形した板状成形体を用いる場合、
この成形が粉末の凝集力のみを利用して成形することと
なるため、板状成形体の曲げ強度が弱く、これを用いて
真空断熱材を作成する場合、大型あるいは薄型のパネル
では反り、折れ曲がり、崩れ等の問題が生じるという欠
点があった。また連続気泡合成樹脂発泡体を使用する場
合も、これが軽量体であるため、曲げ強度は弱く、同様
の問題が発生する。即ち、板状成形体自体で反り或いは
折れ曲がりといった問題を生じやすく、真空断熱材の製
造工程においても、この成形体の保形性が悪いため同様
の問題を生じることがあった。さらに、一般に板状成形
体を外装体内に収容して、この外装体内を真空排気しし
て断熱材を製造しようとすると、平板状に形成される板
状成形体の裏面が外装体に密着しており、空隙がなく、
真空引きに時間を要するという問題が発生する。従っ
て、製造工程に於ける反り、折れ曲がり等による不良の
発生、工数の増加等、様々な問題を発生することとなっ
ていた。 【0004】よって本発明の目的は、コア材を構成する
板状成形体において、これに反り、折れ曲がり等の問題
を生じ難く、不良率及び工数を低減することが可能な真
空断熱材を得ることにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による真空断熱材の特徴構成は、内部に気密室
を形成する外装体内に断熱性コア材の板状成形体を挿入
して、気密室を真空排気してある真空断熱材において、
その板状成形体の表面もしくは裏面の少なくとも一方に
リブを備え、そのリブが板状成形体に対して別体のリブ
形成部材であり、前記外装体内に板状成形体を挿入して
真空排気する際に、板状成形体とリブ形成部材とを組み
合わせて作成されるものであり、その作用・効果は次の
通りである。 【0006】 【作用】つまり、真空断熱材の断熱性コア材としてリブ
を有する板状成形体を用いることによって、大型のパネ
ルあるいは薄型のパネルの真空断熱材においても反りや
折れ曲がりを生じず、より高性能で商品価値のある真空
断熱材の作成が可能となった。また、従来は製造工程に
おける板状成形体の取り扱いの際に、折れ曲がり等によ
る不良の発生が見られたが、本発明では、リブによる補
強効果のため、板状成形体の取り扱いが簡単になり、不
良率の低減、工数の低減が可能となった。さらに、真空
断熱材の製造に際し、その真空引き工程においても、本
願のリブを底面側にして外装体に収容する事により、底
面側からも、真空引きが可能となり、真空引き時間の短
縮が可能となり、作業効率を高いものとすることができ
た。 【0007】 【発明の効果】従って、真空断熱材としてパネルの大型
化、薄型化に対応できるとともに、真空断熱材自体が大
きな曲げ強度を備え、製造工程においても反り、折れ曲
がり、崩れ等の不良を発生し難い真空断熱材を得ること
ができた。さらに、成形体を外装体内に挿入して真空引
きする場合においても、リブ形成側を外装体に接触させ
て作業をおこなうことにより、底面側にすると外装体と
成形体間に空隙ができ、底面側からも真空引きが可能と
なり、効率よく作業をおこなうことが可能で製造効率の
よいものとすることができた。 【0008】 【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1には本願の真空断熱材1の斜視図が示されており、図
2にはこの真空断熱材1に採用されるリブ2を一体成形
した板状成形体3の構成が示されている。 【0009】先ず図1に基づいて真空断熱材1の構成に
ついて説明する。この真空断熱材1は、内部に気密室4
を形成する外装体5内に断熱性コア材としての板状成形
体3を挿入して、気密室4を真空排気して構成される。
即ち、製造にあたっては図2に示すような、概略形状が
直方体の板状成形体3を、上下一対の外装体5であるシ
ート状のプラスチックラミネートフィルム内に収納し、
この外装体5内の気密室4を加熱装置を備えた真空チャ
ンバー(図外)内で真空排気し、開口部6を融着封止す
ることにより、図1に示すような真空断熱材1が形成さ
れる。ここで板状成形体3は、シリカやパーライト等の
粉末をクラフト紙袋、あるいは、不織布等の通気性の袋
に入れた後、プレスによって一定の形状に形成したも
の、あるいは連続気泡のフェノールフォーム等の連続気
泡合成樹脂発泡体を板状に成形したものである。即ち、
こういったものは、板状成形体3それ自体が通気性を有
する多孔質材料となっており、高い断熱性能を発揮する
ことができる。 【0010】以下に本願の特徴構成であるリブ2につい
て説明する。図1に示すように、本願の真空断熱材1に
おいては、板状成形体3の表裏にリブ2が設けられてい
る。このリブ2は、板状成形体3の辺形成方向に沿う方
向で、十字に、且つ板状成形体3の中央部位を通る配置
構成とされている。リブ2は板状成形体3と一体に設け
られており、粉末を袋に収納して板状成形体3を形成す
る場合には、この袋にリブ形成部としての外方突出部3
aを設けて一体形成して製造される。一方、連続気泡合
成樹脂発泡体の場合は、成形型それ自体がリブ2を有す
るものでおこなわれる。 【0011】さて、このようにリブ2を備えておく場合
は、板状成形体3それ自体の製造時、板状成形体3の搬
送時、さらには真空チャンバー内での製造時に、反り、
折れ曲がり、崩れ等の不良の発生が防止できる。一方、
従来の成形体においては、外装体に入れて真空引する
際、板状成形体の底面と外装体が密着した形となってお
り、底面からは真空引きをおこなえなかったが、本構成
ではリブ2を底面側に配置して外装体5に収容すること
により、板状成形体3の底面と外装体5間に空隙が生
じ、底面側からも真空引きが可能となり、真空引きに要
する時間の短縮がされる。 【0012】〔別実施例〕 本願の別実施例について、以下に箇条書きする。 (イ) 上記の実施例においては、板状成形体3の表裏
両面にリブ2を設ける例を示したが、これは一方の面
設けるものであっても良い。ただし、両面に設けるほう
が補強効果として好ましい。さらに、上記の実施例にお
いては、表裏とも十字形のリブ2を設ける例を示した
が、表裏両面で形状を異ならせることも可能であり、例
えば、一方側のリブを図1のように十字形に、他方の側
のリブを各辺の中心位置に渡って設けられる菱型のリブ
として設けても良い。 (ロ) さらに、リブの本数は、パネルのサイズ、肉厚
等によって任意に設定することができる。図4に直線状
の単一リブを設けた例を示した。 (ハ) リブの断面形状は、実施例では半円柱状である
が、リブとしての効果を発揮すればどんな形状でもよ
く、例えば成形体本体側に向かうに従って広がった台形
形状としてもよく、特に限定されるものではない。 (ニ) リブの形成方法としては、粉末からなる成形体
の場合は上述の実施例で示したように、粉末収納用の袋
に予めリブの形成できるような細工を施して成形体を作
成するのが効果的である。 (ホ) さらに上記の実施例においては、リブを板状成
形体と一体に成形する例を示したが、図3の様にリブと
して予めリブ形成部材20として別体としたものを製作
しておき、従来の板状の成形体3と組み合わせる複合成
形体構造としてもよい。 この場合、リブ材は成形体本
体と同じ材質、異種材質のどちらでもよく、従来から備
えられている設備をそのまま利用できる。さらに、例え
ばリブに繊維を混入したり、リブの密度を高くしておく
ことも考えれる。 (ヘ) さらに、断熱性コア材が粉末の成形体の場合
は、リブ材としては、ケイ酸カルシウム成形体等の強度
のある連続気泡の無機質多孔体を用いるのが好適であ
る。 【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願の真空断熱材の斜視図 【図2】リブを一体成形した板状成形体の構成を示す図 【図3】板状成形体とは別体のリブ形成部材を使用する
例を示す図 【図4】リブの別構成例を示す図 【図5】従来の真空断熱材の構成を示す図 【符号の説明】 1 真空断熱材 2 リブ 3 板状成形体 4 気密室 5 外装体 20 リブ形成部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 59/00 - 59/22 F25D 23/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部に気密室(4)を形成する外装体
    (5)内に断熱性コア材の板状成形体(3)を挿入し
    て、前記気密室(4)を真空排気してある真空断熱材で
    あって、前記板状成形体(3)の表面もしくは裏面の少
    なくとも一方にリブ(2)を備え、前記リブ(2)が前
    記板状成形体(3)に対して別体のリブ形成部材(2
    0)であり、前記外装体(5)内に前記板状成形体
    (3)を挿入して真空排気する際に、前記板状成形体
    (3)と前記リブ形成部材(20)とを組み合わせて作
    成されるものである真空断熱材。
JP25742893A 1993-10-15 1993-10-15 真空断熱材 Expired - Lifetime JP3455250B2 (ja)

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DE102012223542A1 (de) * 2012-12-18 2014-06-18 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Vakuumisolationselement für ein Haushaltskältegerät mit einer Erhebung in der Hülle, Haushaltskältegerät mit einem Vakuumisolationselement sowie Verfahren zum Herstellen eines Vakuumisolationselements
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