JP4887769B2 - 断熱仕切板 - Google Patents

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Description

本発明は、庫内を複数の室に仕切る断熱仕切板関するものである。
従来、この種の自動販売機の庫内仕切板として、図4および図5に示すものがある(例えば、特許文献1)。
図4および図5は、従来の自動販売機の庫内仕切板の分解図および組立図をそれぞれ示している。この庫内仕切板1は、図示しない自動販売機内の商品収納庫を、左右に複数の収納室に仕切るものであり、特に商品収納庫を、清涼飲料水などの冷却商品が収納される冷却室と、缶コーヒーなどの加温商品が収納される加温室とに仕切るものである。庫内仕切板1は、縦長矩形状の仕切板本体20と、この仕切板本体20を補強するために、その四周縁部に設けられた補強枠30と、この補強枠30の後述する前枠部16に取り付けられたパッキン40などにより構成されている。
仕切板本体20は、断熱性を有する基材として、ある程度の厚みを有するとともに縦長矩形状に形成された硬質ウレタンフォーム21を備えている。
補強枠30は、例えば鉄やアルミニウムなどの金属材で構成されており、仕切板本体20の上端縁部、下端縁部、前端縁部および後端縁部にそれぞれ取り付けられる上枠部14、下枠部15、前枠部16および後枠部17で構成されている。上枠部14、下枠部15および後枠部17はいずれも、断面コ字状に形成されており、仕切板本体20のそれぞれの縁部全体を覆うように、これに嵌め込んで取り付けられるようになっている。
またこれらの上枠部14、下枠部15および後枠部17は互いに連なり、仕切板本体20の上端縁部、下端縁部および後端縁部の形状および寸法に合わせて、全体がほぼコ字状に形成されている。また、上枠部14および下枠部15の前端部には、ねじ孔14a、15aがそれぞれ形成されており、補強枠30を仕切板本体20に取り付ける際に、これらのねじ孔14a、15aを介して、前枠部16が上枠部14および下枠部15にねじ止めされる。
この前枠部16には、上述した他の枠部14、15、17と同様に、仕切板本体20の前端縁部を覆った状態で、これに嵌め込むための断面コ字状の凹部16aが、前枠部16に沿って形成されている。加えて、この凹部16aと背中合わせにして、パッキン40の後述する取付部40aに嵌合する、断面C字状の嵌合溝16bが、前枠部16に沿って形成されている。また、前枠部16の両端部にはそれぞれ、前枠部16を上枠部14および下枠部15にねじ止めするための貫通孔16c、16cが形成されている。
パッキン40は、例えばゴムなどの弾性材からなり、上記前枠部16よりも若干長くかつ断面が蟻ほぞに形成された取付部40aと、この取付部40aと隣合せでかつ断面が環状に形成され、上述した断熱ドアの閉鎖時にこれに当接する当接部40bとによって構成されている。なお、このパッキン40を前枠部16に取り付ける場合には、前枠部16の嵌合溝16bの一端から、パッキン40の取付部40aの端部を差し込む。これにより、パッキン40が前枠部16取り付けられる。
このようにして仕切板本体20に、上記補強枠30を取り付けるとともに、補強枠30の前枠部16にパッキン4を取り付けて、庫内仕切板1が完成する。この庫内仕切板1を商品収納庫内に取り付ける場合には、その取り付けに先立ち、庫内仕切板1の厚みとほぼ同じ幅を有する隔壁シール18を、商品収納庫内の天井面、背面および底面にわたり、庫内仕切板1を取り付けるべき位置に、側断面コ字状に取り付ける。そして、庫内仕切板1を、隔壁シール18に押し当てた状態で、図示しない取付金具を介して、商品収納庫内に取り付ける。このような庫内仕切板1が、商品収納庫内に例えば1枚取り付けられた場合、その商品収納庫の前面が図示しない断熱ドアによって閉鎖されると、この断熱ドアの背面に庫内仕切板1の前端のパッキン40が当接し、これにより、商品収納庫内には、いずれも気密状態の2つの収納室が形成される。そして、これらの収納室に冷却装置および加温装置をそれぞれ設置することによって、2つの収納室をそれぞれ冷却室および加温室とし、例えば冷却室には清涼飲料水などの冷却商品が、加温室には缶コーヒーなどの加温商品が収納される。
また、庫内仕切板の断熱性能を向上させるために真空断熱板を用いる提案として例えば特許文献2のように仕切板内に真空断熱板を収容した後に断熱体を充填して、真空断熱板を包み込むように埋設する提案がある。
特開2002−32842号公報 特開平11−167670号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような従来の構成では、庫内仕切板の基材の外周に金属材の補強枠を取り付け、さらに隔壁シールを介して商品収納庫内に取付けられているため、補強枠を伝って隣り合う収納室への熱リークの原因となっている。また基材の周囲は金属材の補強枠であるため、例えば基材寸法が短い場合は基材の寸法バラツキに対して補強枠との隙を埋めることができず、結果として収納室間の熱リークを生じる。
また、特許文献2に示されるような従来の構成では、断熱体の自己接着性によって真空断熱板と断熱体とが互いに強固に接着する。このため、リサイクル時などにおいて真空断熱板と断熱体との分離分解作業が非常に煩雑となるという問題がある。
また、基材全体を真空断熱板とする場合は、真空断熱板は芯材(断熱芯材)と、この芯材を袋状の外被材内部に密封する際に真空を引くことによって内部が真空状態に保持されているものである。外被材は芯材を覆って収容するだけの十分な大きさであるため、芯材密封後の外被材には皺折れが生じたり、芯材周囲にヒレ状のヒレ部が生じる。このヒレ部を折り曲げて芯材自身を基材寸法としても寸法バラツキが大きく信頼性を確保できないという問題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、収納室間の熱リークを低減し、基材の寸法バラツキに対しても収納室間のシール性を確保した信頼性の高いとともに、リサイクル時などに、容易に分解することができる断熱仕切板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の断熱仕切板は、庫内を複数の室に仕切る断熱仕切板であって、前記断熱仕切板は予め所定形状に成形された芯材を袋状の外被材内部に減圧密封してなり前記芯材の周囲に外被材がヒレ状に突出したヒレ部を芯材側に折り曲げた真空断熱板と、前記真空断熱板における複数の前記室にそれぞれ面する表面を保護する保護シート部材と、前記真空断熱板の外周に弾性部材で形成されたシール部材を備え、前記シール部材で前記庫内を構成する面と前記真空断熱板の外周との間をシールし、前記保護シート部材を両面テープまたは接着剤により前記真空断熱板に接合したのである。これにより得られた断熱仕切板は基材となる真空断熱板の寸法バラツキに対して、シール部材の圧縮によって寸法バラツキを吸収するので、基材全体を真空断熱板にて形成でき、その結果、断熱性に優れ、断熱仕切板における断熱仕切板で仕切られる複数の室にそれぞれ面する表面には保護シート部材が設けられるので防湿性を有したものになる。
さらに、保護シート部材は基材となる真空断熱板の表面に両面テープまたは接着剤を用いて接合することによって、従来のウレタンの発泡による自己接着性を利用して接着した場合と異なり、保護シート部材を基材となる真空断熱板から容易に剥がすことができる。これにより、庫内仕切板のリサイクル時などにおいて、保護シート部材と基材となる真空断熱板との分解作業を容易に行うことが可能となる。
これらの場合、充填シール部材は軟質発泡樹脂で形成されていることが好ましい。
この構成によれば、充填シール部材として、断熱性に優れた軟質発泡樹脂(軟質ウレタンフォームなど)を用いることにより、庫内仕切板に要求される断熱性を確保することができるとともに、真空断熱板の寸法バラツキに対して前面方向に充填シール部材の圧縮度によって寸法バラツキを吸収する。
本発明の断熱仕切板は、収納室間の熱リークを低減し、基材の寸法バラツキに対しても収納室間のシール性を確保した信頼性の高いとともに、リサイクル時などに、容易に分解することができるなどの効果を有する。
請求項1に記載の発明は、庫内を複数の室に仕切る断熱仕切板であって、前記断熱仕切板は予め所定形状に成形された芯材を袋状の外被材内部に減圧密封してなり前記芯材の周囲に外被材がヒレ状に突出したヒレ部を芯材側に折り曲げた真空断熱板と、前記真空断熱板における複数の前記室にそれぞれ面する表面を保護する保護シート部材と、前記真空断熱板の外周に弾性部材で形成されたシール部材を備え、前記シール部材で前記庫内を構成する面と前記真空断熱板の外周との間をシールし、前記保護シート部材を両面テープま
たは接着剤により前記真空断熱板に接合したので、シール部材により、断熱仕切板の基材となる真空断熱板の寸法バラツキを吸収でき、断熱仕切板と庫内を構成する面との隙を低減できる。また、基材全体を真空断熱板にて形成できるので、断熱仕切板は断熱性に優れ、断熱仕切板における断熱仕切板で仕切られる複数の室にそれぞれ面する表面には保護シート部材が設けられるので、断熱仕切板に防湿性をもたせることができる。また、保護シート部材は基材となる真空断熱板の表面に両面テープまたは接着剤を用いて接合されるので、保護シート部材を基材となる真空断熱板から容易に剥がすことができる。これにより、断熱仕切板のリサイクル時などにおいて、保護シート部材と基材となる真空断熱板との分解作業を容易に行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の断熱仕切板で、シール部材は軟質発泡樹脂で形成されているので断熱性を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の断熱仕切板で、保護シート部材は表面が樹脂製で形成されているので、断熱仕切板の軽量化を図ることができると共に、断熱仕切板に防湿性をもたせることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の実施の形態1による自動販売機の庫内仕切板の分解斜視図および組立斜視図をそれぞれ示している。この庫内仕切板1は、図示しない自動販売機内の商品収納庫を、左右に複数の収納室に仕切るものであり、特に商品収納庫を、清涼飲料水などの冷却商品が収納される冷却室と、缶コーヒーなどの加温商品が収納される加温室とに仕切るものである。
庫内仕切板1は、縦長矩形状の保護シート部材2によって真空断熱板3を両面テープや接着剤などの接合材4のよって挟着接合しており、保護シート部材2の前面開口端面5を覆って前枠部6を取り付け、前枠部6と真空断熱板3との間には充填シール部材7を埋設し、前枠部6に取り付けられたパッキン8などにより構成されている。
真空断熱板3は芯材(断熱芯材)3aと、この芯材3aを袋状の外被材3b内部に密封する際に真空を引くことによって内部が真空状態に保持されているものである。外被材3bは芯材3aを覆って収容するだけの十分な大きさであるため、芯材3a密封後の外被材3bは芯材3a周囲にヒレ状のヒレ部3cが生じる。このヒレ部3cを芯材3a側へ折り曲げた後、部分的にテープ等の仮固定部材9により固定し、芯材3a自身の外形サイズとして成形して庫内仕切板1の基材1´とする。
また、保護シート部材2は、庫内仕切板1を商品収納室に取り付けたときに冷却室および加温室にそれぞれ面する表面(以下、これらの表面を合わせて「表裏面」という)には、図3の図2のA−A線で切断した断面図に示すように、基材2aおよび樹脂シート2bが順に積層されている。
この基材2aは、保護シート部材2によって真空断熱板3を両面テープや接着剤などの接合材4のよって挟着接合する際の接合面になるため、例えば紙などの接着性を有する材質を用いることにより、保護シート部材2と真空断熱板3とは強固に接合する。
一方、樹脂シート2bは、基材2aへの結露による水分(水滴)の浸入を防止するので、水分による基材2aや接合材4の劣化および接合状態の破壊を防ぎ、また、組立等の取り扱い時に真空断熱板3の損傷を防ぐので、庫内仕切板1が商品収納庫内に取り付けられ冷却室と加温室とを仕切る場合、庫内仕切板1の保護シート部材2と真空断熱板3との接合状態を維持する。
前枠部6は、例えば鉄やアルミニウムなどの金属材でほぼL字状に形成されており、例えばポリエステルテープなどの取付部材10を前枠部6の全長にわたって貼り付け接合することにより、前枠部6を保護シート部材2の前面開口端面5を覆って保護シート部材2に取り付ける。前枠部6の前端部には、ねじ孔6aが形成されており、パッキン8の後述する取付け孔8aとでパッキン8を前枠部6に取り付ける。
前枠部6と真空断熱板3との間には真空断熱板3の長さにわたって、例えば軟質発泡ウレタン樹脂などで成形されて断熱性と圧縮時に弾性とを有する充填シール部材7を自身の圧縮弾性により埋設する。
パッキン8は、庫内仕切板1が商品収納庫内に取り付けられ、これを冷却室と加温室に仕切る場合において、商品収納庫の前面が図示しない断熱ドアによって閉鎖されるときに、その断熱ドアの背面に当接することで、庫内仕切板1の前端付近での冷却室および加温室間の空気の流れを遮断するためのものである。
このパッキン8は、例えばゴムなどの弾性材からなり、取付け孔8aが上記前枠部6よりも若干長く形成された取付部8bに設けられている。なお、このパッキン8を前枠部6に取り付ける場合には、前枠部6のねじ孔6aにパッキン8の取付け孔8aを合わせてねじに取り付ける。
ここで、庫内仕切板1の製造方法について説明する。上記のように真空断熱板3はこのヒレ部3cを折り曲げた後、テープ等の仮固定部材9により固定し、芯材3a自身の外形サイズとして成形して庫内仕切板1の基材1´とする。
この成形された真空断熱板3を基材1´としてこの両面を保護シート部材2に接合する際には、保護シート材2の奥端面2cの全長経路に基材1´の奥端部3dを合わせて両面テープや接着剤などの接合材4のよって挟着接合する。ここで、予め所定形状に成形された真空断熱板3を外被材3dのヒレ部3cを折り曲げて真空断熱板3の表面に仮り固定後に、この仮固定によって得られた真空断熱板3の表面でヒレ部3cを覆いながら保護シート部材2を貼付ける。
ここで、保護シート部材2の幅寸法dと成形された基材1´の幅寸法d´とはd>d´にて形成し、この時点では保護シート部材2の前面開口端面5よりも内側に真空断熱板3の前面開口部3eが位置している。
次に、真空断熱板3の前面開口部3eに充填シール部材7を当接させた状態で、前枠部6のほぼL字状に形成された正面内側6bを前面開口端面5に合わせて保護シート部材2を覆った状態で、例えばポリエステルテープなどの取付部材10を前枠部6の全長にわたって貼り付け接合することにより、前枠部6を保護シート部材2に取り付ける。このとき基材1´の前面に面する側、つまり真空断熱板3の前面開口部3eと前枠部6の正面内側6bとの間は、充填シール部材7が自身の圧縮弾性により埋設している。
これにより、真空断熱板3の芯材3a自身の寸法バラツキやヒレ部3cを折り曲げて芯材3a自身の外形サイズを成形するときの寸法バラツキに対して、充填シール部材7の圧縮度合いによって所望の真空断熱板3の芯材3a自身の外形サイズを得る。
そして、前枠部6にパッキン8を取り付けて、庫内仕切板1が完成する。このとき、充填シール部材7は前枠部6にパッキン8を取り付けるねじの首下寸法よりも大きくして真空断熱板3の損傷を防ぐようにする。
この庫内仕切板1を商品収納庫内に取り付ける場合には、その取り付けに先立ち、従来と同様に、庫内仕切板1の厚みとほぼ同じ幅を有する隔壁シール部材11を、商品収納庫内の天井面、背面および底面にわたり、庫内仕切板1を取り付けるべき位置に、側断面コ字状に取り付ける。そして、庫内仕切板1を、隔壁シール部材11に押し当てた状態で、図示しない取付金具を介して、商品収納庫内に取り付ける。これにより、商品収納庫内を左右2つの収納室に仕切り、例えば、一方の収納室を冷却室として、他方の収納室を加温室として利用することが可能となる。上記のように真空断熱材3の外周にはシール部材である充填シール部材7と隔壁シール部材11で全周を覆っている。
以上詳述したように、本実施形態の庫内仕切板1およびその製造方法によれば、庫内仕切板1は真空断熱板3を予め所定形状に成形し、保護シート部材2で真空断熱板3の表面を保護し、真空断熱板3の商品収納庫の上面に対応する位置に隔壁シール部材11を形成させ、真空断熱板3の前面開口部3eに対応する位置に充填シール部材7を備えており、充填シール部材7は弾性部材で形成されている。これにより得られた庫内仕切板1は基材1´となる真空断熱板3の寸法バラツキに対して、商品収納庫の上面方向は隔壁シール部材11の圧縮度により、また、前面方向には充填シール部材7の圧縮度によって寸法バラツキを吸収するので、基材1´全体を真空断熱板3にて形成される。
その結果、断熱性に優れ、防湿性を有したものになる。また、庫内仕切板1の製造において、予め所定形状に成形された真空断熱板3を外被材のヒレ部3cを折り曲げて真空断熱板3の表面に仮り固定する仮固定工程の後に、この仮固定によって得られた真空断熱板3の表面でヒレ部3cを覆いながら保護シート部材2を貼付する貼付工程にて製造するので、従来と異なり、製造現場での断熱材発泡作業などが不要となり、庫内仕切板1を効率よく低コストで製造することができる。さらに、保護シート部材2は基材1´となる真空断熱板3の表面に接着剤を用いて接合することによって、従来のウレタンの発泡による自己接着性を利用して接着した場合と異なり、保護シート部材2を基材1´となる真空断熱板3から容易に剥がすことができる。これにより、庫内仕切板1のリサイクル時などにおいて、保護シート部材2と基材1´となる真空断熱板3との分解作業を容易に行うことが可能となる。
また、充填シール部材7として、断熱性に優れた軟質発泡樹脂(軟質ウレタンフォームなど)を用いることにより、庫内仕切板1に要求される断熱性を確保することができるとともに、真空断熱板3の寸法バラツキに対して前面方向に充填シール部材7の圧縮度によって寸法バラツキを吸収する。
さらに、保護シート部材2として表面が樹脂製で形成することにより、庫内仕切板1に要求される防湿性を確保することができる。また金属ではなく表面のみ樹脂で保護シート部材2を形成するので、庫内仕切板1の軽量化を図ることができる。
また、真空断熱板3の外被材3bの熱融着部が突出したヒレ部3cを折り曲げて、その上から保護シート部材2を貼付けるので、ヒレ部3cによる寸法バラツキを低減して真空断熱板3の芯材3aを外形輪郭として基材1´を構成するので、優れた断熱性能を有する真空断熱板3を庫内仕切板1のほぼ全面に配備できるので高い断熱性能を有した庫内仕切板1となり、このときの基材寸法も安定したものとなる。
また、実施形態で示した庫内仕切板1の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
また本発明では、製造工程の簡単化のために、真空断熱板3のヒレ部3cを芯材3a側へ折り曲げた後、部分的にテープ等の仮固定部材9により固定し、芯材3a自身の外形サイズとして成形して庫内仕切板1の基材1´としたが、ヒレ部3c全体を固定してもよい。
以上のように、本発明にかかる断熱仕切板およびその製造方法は、基材の寸法バラツキに対しても収納室間のシール性を確保できるとともに、リサイクル時などに、容易に分解することができるので、保冷庫などの断熱部材や建材等の断熱パネルにも適用できる。
本発明の実施の形態1による自動販売機の庫内仕切板の分解斜視図 本発明の実施の形態1による自動販売機の庫内仕切板の組立斜視図 図2のA−A線で切断した断面図 従来の自動販売機の庫内仕切板を示す分解斜視図 従来の自動販売機の庫内仕切板を示す組立斜視図
符号の説明
1 庫内仕切板
2 保護シート部材
3 真空断熱板
3c ヒレ部
3e 前面開口部
7 充填シール部材
11 隔壁シール部材

Claims (3)

  1. 庫内を複数の室に仕切る断熱仕切板であって、前記断熱仕切板は予め所定形状に成形された芯材を袋状の外被材内部に減圧密封してなり前記芯材の周囲に外被材がヒレ状に突出したヒレ部を芯材側に折り曲げた真空断熱板と、前記真空断熱板における複数の前記室にそれぞれ面する表面を保護する保護シート部材と、前記真空断熱板の外周に弾性部材で形成されたシール部材を備え、前記シール部材で前記庫内を構成する面と前記真空断熱板の外周との間をシールし、前記保護シート部材を両面テープまたは接着剤により前記真空断熱板に接合したことを特徴とする断熱仕切板。
  2. シール部材は軟質発泡樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱仕切板。
  3. 保護シート部材は表面が樹脂製で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱仕切板。
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