JP6034443B2 - 冷蔵庫の断熱箱体 - Google Patents
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以下、第1の実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1において、第1の実施形態に係る冷蔵庫の断熱箱体1は、前面を開口させた縦長矩形箱状をなしている。詳しい説明は省略するが、この断熱箱体1には、冷凍サイクル(図示せず)などが組込まれるとともに、内部は上下(及び一部で左右)に仕切られて、冷蔵室、野菜室、冷凍室などの複数の貯蔵室(いずれも図示せず)が設けられる。そして、各貯蔵室の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉、或いは、引出し式の断熱扉が設けられて、冷蔵庫本体が構成される。
真空断熱パネル4a〜4eは、断熱性能を有する芯材5を外包袋6で覆って構成される。前記芯材5は、例えばグラスウールなどの無機繊維の積層材7を、例えばポリエチレンなどの合成樹脂フィルムからなる内包袋8に収納した後、圧縮硬化して形成されている。この芯材5をアルミ蒸着フィルムなどのガスバリア性を有した柔軟なフィルム状の外包袋6に収納して、内部を真空排気して減圧させる。減圧を維持したまま外包袋6の開口部を熱溶着により密封して、外包袋6を密閉することで真空断熱パネル4a〜4eが得られる。このとき、真空断熱パネル4a〜4eの外縁部には、外包袋6の十分なシール性を得るために、熱溶着面積を十分に大きくする必要があり、芯材5の周囲にはみ出す形態で接着用の幅広な耳部9が設けられる。この耳部9は、外箱2側に折り返されて、外包袋6の面に沿って粘着テープ又は接着剤などで接着固定されている。
そこで、第1の実施形態においては、前記細長い隙間部分を埋めるべく、該隙間部分にシール部材10が設けられている。断熱箱体1におけるシール部材10について、該断熱箱体1の右後角部(図1のA−A線に沿う断面)を代表させて図4に示す。
次に、第2の実施形態について図5を参照して説明する。なお、上記第1の実施形態と同一部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この第2の実施形態においては、右面真空断熱パネル4bと背面真空断熱パネル4dとの隣合う部分に生じる細長い隙間部分に設けられるシール部材12は、成形品からなる断熱材12aと、2個の弾性変形可能な軟質部材12b,12bとから構成されている。前記断熱材12aは、例えば発泡スチロールなどの合成樹脂の成形品であり、前記外箱2b,2dが形成する角部(内箱3との間の隙間)を塞ぐ大きさの断面ほぼ正方形状の角柱状をなしている。前記軟質部材12b,12bは、やはり、ソフトテープなどから構成され、それぞれ該断熱材12aと右面真空断熱パネル4bの端面との間の隙間、及び断熱材12aと背面真空断熱パネル4dの端面との間の隙間を圧縮変形されながら塞ぐように設けられている。また、断熱材12aは軟質部材12b,12bに比べて剛性が高く設定されている。
次に、第3の実施形態について図6を参照して説明する。
この第3の実施形態が上記第2の実施形態と異なる点は、真空断熱パネル4b,4dと前記シール部材12との突合せ部分、即ち、真空断熱パネル4b,4dと軟質部材12b,12bとの接合面13、及び断熱材12aと軟質部材12b,12bとの接合面14に、これら両者に跨るように位置して、カバー部材15を設けた構成にある、このカバー部材15は、水蒸気を含んだ外気が透過し難い、例えば薄板状の硬質プラスチックから成り、L字状に成形されている。このカバー部材15は、外箱2b,2dのなす角部に宛がわれるようにして、真空断熱パネル4b,4d及びシール部材12に密着されて設けられている。この構成によれば、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。それに加えて、断熱箱体1において外気が侵入する経路となる、例えば、外箱2の右面部2b及び背面部2dと、真空断熱パネル4b,4d及びシール部材12との間に生じる僅かな隙間にも外気が侵入することを防止することができる。
次に、第4の実施形態について図7を参照して説明する。
この第4の実施形態では、真空断熱パネル4b,4d及びシール部材12が取付けられて、カバー部材15が取付けられた後に、該カバー部材15の外周面に接着剤11が塗布される。その後、外箱2の右面部2b及び背面部2dが該カバー部材15に直接接着されて構成される。即ち、カバー部材15は接着剤11により外箱2に直接接着されている点が、上記第3の実施形態と異なる。この構成によれば、外気が侵入する経路となる、外箱2と、真空断熱パネル4b,4d及びシール部材12との間に生じる僅かな隙間をも接着剤11によって埋めることができるので、より確実に湿気を含んだ外気の侵入を防ぐことができる。
図8は、第5の実施形態を示している。ここでは、真空断熱パネル組立16(組立最終形態は、上記真空断熱パネル組立4と同等)を2つのユニットに分割している。即ち、この第5の実施形態における真空断熱パネル組立16は、左右側壁部と天井部とを一体にして折曲げて形成された真空断熱パネルたる真空断熱パネルユニット16aと、背面部と底面部とを一体にして折曲げて形成された真空断熱パネルたる真空断熱パネルユニット16bとに分割されて構成している。そして、このように分割された真空断熱パネルユニット16a,16bが組合わされて、内箱3の外周面を覆うようにして該内箱3及び外箱2に直接接着される。この場合、外箱2は、真空断熱パネルユニット16a,16bに対応させて2つに分割しても良いし、断熱箱体1の周囲の壁部毎(第1の実施形態と同様)に分割させても良い。
Claims (2)
- 複数に分割された面部を組み合わせて構成される外箱であって前記面部の重ね合わせ部分に隙間を有する外箱と、
前記外箱の内部に設けられた内箱と、
前記外箱と前記内箱との間に設けられる複数の真空断熱パネルとによって形成された壁であって前記真空断熱パネルが接着剤によって接着されてかつ発泡ウレタンが充填されていない壁と、
前記複数の真空断熱パネルの隣り合う部分であって前記面部の重ね合わせ部分に生じる前記隙間に対応する位置に設けられ、前記面部の重ね合わせ部分に生じる前記隙間及び前記複数の真空断熱パネルの隣り合う部分に形成される隙間を塞ぐ外気侵入防止用のシール部材と、を備える冷蔵庫の断熱箱体。 - 前記シール部材は、剛性の異なる複数の部材から構成されている、
請求項1に記載の冷蔵庫の断熱箱体。
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Family Applications (1)
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