JPH0626748A - 蓄冷式冷凍冷蔵庫 - Google Patents
蓄冷式冷凍冷蔵庫Info
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- JPH0626748A JPH0626748A JP8385492A JP8385492A JPH0626748A JP H0626748 A JPH0626748 A JP H0626748A JP 8385492 A JP8385492 A JP 8385492A JP 8385492 A JP8385492 A JP 8385492A JP H0626748 A JPH0626748 A JP H0626748A
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- container
- storage agent
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- wall
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D11/00—Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
- F25D11/006—Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators with cold storage accumulators
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐久性及び冷却効率に優れ、廉価に製造し得
る蓄冷剤容器を備えた蓄冷式冷凍冷蔵庫を提供するもの
である。 【構成】 蓄冷剤容器１において蒸発器により冷却され
る側の壁面部１ｃの材質を軟質材にしている。従って、
蓄冷剤２が凍結膨脹してもこれに応じて壁面部１ｂが延
び、蓄冷剤容器１が膨らんでも破損され難くなる。蓄冷
剤容器１の蒸発器側の壁面部１ｃが柔軟性を有するの
で、箱状本体１００の容器設置面（内箱８）の表面形状
が多少の起伏を有する場合でも、密着性良く取り付けを
行い得る。
る蓄冷剤容器を備えた蓄冷式冷凍冷蔵庫を提供するもの
である。 【構成】 蓄冷剤容器１において蒸発器により冷却され
る側の壁面部１ｃの材質を軟質材にしている。従って、
蓄冷剤２が凍結膨脹してもこれに応じて壁面部１ｂが延
び、蓄冷剤容器１が膨らんでも破損され難くなる。蓄冷
剤容器１の蒸発器側の壁面部１ｃが柔軟性を有するの
で、箱状本体１００の容器設置面（内箱８）の表面形状
が多少の起伏を有する場合でも、密着性良く取り付けを
行い得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば汎用又は商用冷
凍・冷蔵庫、低温物流用コンテナ、低温物流用ローリン
グボックス、血液，薬品輸送用コンテナ等として用い得
る蓄冷式冷凍冷蔵庫に関する。
凍・冷蔵庫、低温物流用コンテナ、低温物流用ローリン
グボックス、血液，薬品輸送用コンテナ等として用い得
る蓄冷式冷凍冷蔵庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の蓄冷式冷凍冷蔵庫は、少
なくとも一つの面に開閉可能な扉を有する箱状本体内
に、蓄冷剤を充填した蓄冷剤容器と、圧縮機，凝縮器，
減圧器，蒸発器等から成る冷凍システムとを備え、蒸発
器で蓄冷剤容器を冷却することにより、箱状本体内の空
間に収納された被冷却体に対する冷凍保持を可能にして
いる。このような蓄冷式冷凍冷蔵庫は、例えば特開昭６
２−８４２７９号公報等に開示されている。
なくとも一つの面に開閉可能な扉を有する箱状本体内
に、蓄冷剤を充填した蓄冷剤容器と、圧縮機，凝縮器，
減圧器，蒸発器等から成る冷凍システムとを備え、蒸発
器で蓄冷剤容器を冷却することにより、箱状本体内の空
間に収納された被冷却体に対する冷凍保持を可能にして
いる。このような蓄冷式冷凍冷蔵庫は、例えば特開昭６
２−８４２７９号公報等に開示されている。
【０００３】図８（Ａ）は、従来の蓄冷式冷凍冷蔵庫に
おける長方形状の蓄冷剤容器１の取り付け構造を側面図
により示したものであり、同図（Ｂ）は、蓄冷剤容器１
を破線領域部分Ｅの拡大図により示したものである。
おける長方形状の蓄冷剤容器１の取り付け構造を側面図
により示したものであり、同図（Ｂ）は、蓄冷剤容器１
を破線領域部分Ｅの拡大図により示したものである。
【０００４】図示の如く、蓄冷剤容器１内には、蓄冷剤
２の凍結膨脹を考慮して上部に空気層Ａが確保されるよ
うに蓄冷剤２が充填されている。蓄冷剤容器１はその一
つの平面状壁面部（第１の壁面部）１ｃが内箱８の内面
に接触した状態で蓄冷式冷凍冷蔵庫の箱状本体１００に
取り付けられている。箱状本体１００の内箱８と外箱５
との間には、冷凍システムの蒸発器となる複数の冷却パ
イプ３と断熱材４とが収納されている。又、蓄冷剤容器
１の第１の壁面部１ｃとこれに対向した壁面部（第２の
壁面部）１ｂとの間を結合する上下側壁部の中央部に
は、それぞれ図８（Ｂ）に示す如く、後述する接合箇所
として薄肉部１ａが形成されている。
２の凍結膨脹を考慮して上部に空気層Ａが確保されるよ
うに蓄冷剤２が充填されている。蓄冷剤容器１はその一
つの平面状壁面部（第１の壁面部）１ｃが内箱８の内面
に接触した状態で蓄冷式冷凍冷蔵庫の箱状本体１００に
取り付けられている。箱状本体１００の内箱８と外箱５
との間には、冷凍システムの蒸発器となる複数の冷却パ
イプ３と断熱材４とが収納されている。又、蓄冷剤容器
１の第１の壁面部１ｃとこれに対向した壁面部（第２の
壁面部）１ｂとの間を結合する上下側壁部の中央部に
は、それぞれ図８（Ｂ）に示す如く、後述する接合箇所
として薄肉部１ａが形成されている。
【０００５】このような構造の蓄冷剤容器１内におい
て、蓄冷剤２が蓄冷剤容器１内で冷却されると、図８
（Ａ）に示す如く、蓄冷剤２の凍結が等温線Ｔに沿って
第１の壁面部１ｃから第２の壁面部１ｂへと向かって進
行する。最後には、図８（Ｂ）に示す蓄冷剤容器１内の
底部で蓄冷剤２が凍結膨脹する。この結果、蓄冷剤容器
１の内圧が特に底部で上昇し、蓄冷剤容器１は薄肉部１
ａで割れを生じ易くなる。そこで、一般的な蓄冷式冷凍
冷蔵庫では、蓄冷剤容器１の壁厚を肉厚化し、最小薄厚
部（薄肉部１ａ）の厚さを増加させることにより、蓄冷
剤容器１の負荷強度を高めて破損防止を図っている。
て、蓄冷剤２が蓄冷剤容器１内で冷却されると、図８
（Ａ）に示す如く、蓄冷剤２の凍結が等温線Ｔに沿って
第１の壁面部１ｃから第２の壁面部１ｂへと向かって進
行する。最後には、図８（Ｂ）に示す蓄冷剤容器１内の
底部で蓄冷剤２が凍結膨脹する。この結果、蓄冷剤容器
１の内圧が特に底部で上昇し、蓄冷剤容器１は薄肉部１
ａで割れを生じ易くなる。そこで、一般的な蓄冷式冷凍
冷蔵庫では、蓄冷剤容器１の壁厚を肉厚化し、最小薄厚
部（薄肉部１ａ）の厚さを増加させることにより、蓄冷
剤容器１の負荷強度を高めて破損防止を図っている。
【０００６】又、他の方法により蓄冷剤容器の破損防止
を対策した例としては、上述した特開昭６２−８４２７
９号公報に開示された車両用蓄冷式冷蔵庫が挙げられ
る。この車両用蓄冷式冷蔵庫は、蓄冷剤容器内に蓄冷剤
の体積膨脹分を上回る体積の気体（不活性ガス）を封入
し、蓄冷剤のシール性を確保している。
を対策した例としては、上述した特開昭６２−８４２７
９号公報に開示された車両用蓄冷式冷蔵庫が挙げられ
る。この車両用蓄冷式冷蔵庫は、蓄冷剤容器内に蓄冷剤
の体積膨脹分を上回る体積の気体（不活性ガス）を封入
し、蓄冷剤のシール性を確保している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】蓄冷剤容器の破損防止
対策として壁厚を肉厚化すると、熱の伝導性が低下し、
冷却機能の低下があると共に、蓄冷式冷凍冷蔵庫全体に
軽量化が求められる現状に反して蓄冷剤容器の重量増大
を避けられなくなるばかりでなく、コスト的にも割高に
なってしまう。
対策として壁厚を肉厚化すると、熱の伝導性が低下し、
冷却機能の低下があると共に、蓄冷式冷凍冷蔵庫全体に
軽量化が求められる現状に反して蓄冷剤容器の重量増大
を避けられなくなるばかりでなく、コスト的にも割高に
なってしまう。
【０００８】又、蓄冷剤容器内に蓄冷剤の体積膨脹分を
上回る体積の不活性ガスを封入する場合も、蓄冷剤の体
積膨脹を正確に把握した上で適量の不活性ガスを封入し
なければならない。それ故、不活性ガスの封入による蓄
冷剤容器の破損防止対策も気体封入工程が煩雑である
為、生産性の不利を否めないのが現状である。
上回る体積の不活性ガスを封入する場合も、蓄冷剤の体
積膨脹を正確に把握した上で適量の不活性ガスを封入し
なければならない。それ故、不活性ガスの封入による蓄
冷剤容器の破損防止対策も気体封入工程が煩雑である
為、生産性の不利を否めないのが現状である。
【０００９】更に、蓄冷剤容器を箱状本体の内箱に取り
付けると、蒸発器により冷却される側の壁面部（第１の
壁面部）と内箱との間に僅かな隙間ができる為、蓄冷剤
に対する冷却を合理的に行い得ないという問題がある。
付けると、蒸発器により冷却される側の壁面部（第１の
壁面部）と内箱との間に僅かな隙間ができる為、蓄冷剤
に対する冷却を合理的に行い得ないという問題がある。
【００１０】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、その技術的課題は、耐久性及び冷却効率に
優れ、廉価に製造し得る蓄冷剤容器を備えた蓄冷式冷凍
冷蔵庫を提供することにある。
れたもので、その技術的課題は、耐久性及び冷却効率に
優れ、廉価に製造し得る蓄冷剤容器を備えた蓄冷式冷凍
冷蔵庫を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内部に
蓄冷剤を充填した蓄冷剤容器と、蓄冷剤容器を設置する
ための容器設置面と、容器設置面を冷却するための蒸発
器とを備えた蓄冷式冷凍冷蔵庫において、蓄冷剤容器は
容器設置面に対向する第１の壁面部を軟質材とした蓄冷
式冷凍冷蔵庫が得られる。
蓄冷剤を充填した蓄冷剤容器と、蓄冷剤容器を設置する
ための容器設置面と、容器設置面を冷却するための蒸発
器とを備えた蓄冷式冷凍冷蔵庫において、蓄冷剤容器は
容器設置面に対向する第１の壁面部を軟質材とした蓄冷
式冷凍冷蔵庫が得られる。
【００１２】又、本発明によれば、上記蓄冷式冷凍冷蔵
庫おいて、蓄冷剤容器の第１の壁面部に対向した第２の
壁面部の内壁は中央に向かって凸状であって、且つ該第
２の壁面部内壁の中央部と第１の壁面部の内壁との間隔
は最大長を成す蓄冷式冷凍冷蔵庫が得られる。
庫おいて、蓄冷剤容器の第１の壁面部に対向した第２の
壁面部の内壁は中央に向かって凸状であって、且つ該第
２の壁面部内壁の中央部と第１の壁面部の内壁との間隔
は最大長を成す蓄冷式冷凍冷蔵庫が得られる。
【００１３】
【作用】本発明の蓄冷式冷凍冷蔵庫は、蓄冷剤容器にお
いて蒸発器により冷却される側の壁面部の材質を軟質材
にしている。これにより、蓄冷剤が凍結膨脹して蓄冷剤
容器に負荷圧力が加えられても、蓄冷剤容器は弾性的に
伸びるので、割れを起こし難くなる。又、軟質材の壁面
部は、その壁厚が極めて肉薄なものとして冷蔵庫の容器
設置面に密着性良く取り付けられるので、蓄冷剤容器内
に充填された蓄冷剤が蒸発器により非常に効率良く冷却
される。
いて蒸発器により冷却される側の壁面部の材質を軟質材
にしている。これにより、蓄冷剤が凍結膨脹して蓄冷剤
容器に負荷圧力が加えられても、蓄冷剤容器は弾性的に
伸びるので、割れを起こし難くなる。又、軟質材の壁面
部は、その壁厚が極めて肉薄なものとして冷蔵庫の容器
設置面に密着性良く取り付けられるので、蓄冷剤容器内
に充填された蓄冷剤が蒸発器により非常に効率良く冷却
される。
【００１４】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の蓄冷式冷凍冷
蔵庫について、図面を参照して詳細に説明する。図１に
示す蓄冷式冷凍冷蔵庫は、箱状本体１００を基体とする
もので、この箱状本体１００の一つの面には開閉可能な
扉（図示せず）が備えられている。箱状本体１００は外
箱５と内箱８と、これらの間に配した断熱材４とを有し
ている。箱状本体１００内には、蓄冷剤２を充填した蓄
冷剤容器１が配されている。又、箱状本体１００に圧縮
機，凝縮器，減圧器，及び蒸発器等から成る冷凍システ
ムが設けられる点は、従来と同様である。
蔵庫について、図面を参照して詳細に説明する。図１に
示す蓄冷式冷凍冷蔵庫は、箱状本体１００を基体とする
もので、この箱状本体１００の一つの面には開閉可能な
扉（図示せず）が備えられている。箱状本体１００は外
箱５と内箱８と、これらの間に配した断熱材４とを有し
ている。箱状本体１００内には、蓄冷剤２を充填した蓄
冷剤容器１が配されている。又、箱状本体１００に圧縮
機，凝縮器，減圧器，及び蒸発器等から成る冷凍システ
ムが設けられる点は、従来と同様である。
【００１５】図２は、本発明の一実施例による蓄冷式冷
凍冷蔵庫の要部を側面図により示したものである。ここ
では蓄冷剤容器１を含み、蒸発器についてのみ冷却パイ
プ３として示している。蓄冷剤容器１の蒸発器により冷
却される側の一つの壁面部（第１の壁面部）１ｃはフィ
ルム状平板であり、且つ箱状本体１００の容器設置面と
しての内箱８の垂直な内面に密着されている。又、第１
の壁面部１ｃに対向した第２の壁面部１ｂは、その内壁
が中央に向かって凸状を成している。これにより、第２
の壁面部１ｂの内壁の中央部１ｄと第１の壁面部１ｃの
内壁との間隔は最大長を成す。
凍冷蔵庫の要部を側面図により示したものである。ここ
では蓄冷剤容器１を含み、蒸発器についてのみ冷却パイ
プ３として示している。蓄冷剤容器１の蒸発器により冷
却される側の一つの壁面部（第１の壁面部）１ｃはフィ
ルム状平板であり、且つ箱状本体１００の容器設置面と
しての内箱８の垂直な内面に密着されている。又、第１
の壁面部１ｃに対向した第２の壁面部１ｂは、その内壁
が中央に向かって凸状を成している。これにより、第２
の壁面部１ｂの内壁の中央部１ｄと第１の壁面部１ｃの
内壁との間隔は最大長を成す。
【００１６】蓄冷剤容器１の壁厚は全体的に肉薄に形成
されているが、図示の如く、特に第１の壁面部１ｃの壁
厚は第２の壁面部１ｂのものよりもずっと肉薄になって
いる。この蓄冷剤容器１は、第１の壁面部１ｃと第２の
壁面部１ｂとが熱溶着又は高周波溶着により接合された
もので、第２の壁面部１ｂはインジュクション成形され
たものである。従って、蓄冷剤容器１は第１の壁面部１
ｃを箱状本体１００の内箱８に対して取り付けると、ブ
ロー成形された汎用的な蓄冷剤容器を取り付けるよりも
密着性を良くすることができる。尚、第２の壁面部１ｂ
の上部には、図３に示す如く蓄冷剤２を充填するための
蓋１０が設けられる。この蓋１０は第２の壁面部１ｂの
上部に予め形成された注入穴より蓄冷剤２を充填した
後、注入穴に高周波溶着されるものである。
されているが、図示の如く、特に第１の壁面部１ｃの壁
厚は第２の壁面部１ｂのものよりもずっと肉薄になって
いる。この蓄冷剤容器１は、第１の壁面部１ｃと第２の
壁面部１ｂとが熱溶着又は高周波溶着により接合された
もので、第２の壁面部１ｂはインジュクション成形され
たものである。従って、蓄冷剤容器１は第１の壁面部１
ｃを箱状本体１００の内箱８に対して取り付けると、ブ
ロー成形された汎用的な蓄冷剤容器を取り付けるよりも
密着性を良くすることができる。尚、第２の壁面部１ｂ
の上部には、図３に示す如く蓄冷剤２を充填するための
蓋１０が設けられる。この蓋１０は第２の壁面部１ｂの
上部に予め形成された注入穴より蓄冷剤２を充填した
後、注入穴に高周波溶着されるものである。
【００１７】ところで、第１の壁面部１ｃは、板厚を
０．０２〜０．５（ｍｍ）程度とするもので、その材質
は例えば軟質ＰＶＣ，ポリエチレン，ポリプロピレン等
の軟質材から成る。第２の壁面部１ｂは、板厚を１．０
〜５．０（ｍｍ）程度とするもので、その材質は例えば
プラスチック，ＡＢＳ樹脂，ＡＳ樹脂，ポリエチレン，
硬質ＰＶＣ，スチロール等から成る。
０．０２〜０．５（ｍｍ）程度とするもので、その材質
は例えば軟質ＰＶＣ，ポリエチレン，ポリプロピレン等
の軟質材から成る。第２の壁面部１ｂは、板厚を１．０
〜５．０（ｍｍ）程度とするもので、その材質は例えば
プラスチック，ＡＢＳ樹脂，ＡＳ樹脂，ポリエチレン，
硬質ＰＶＣ，スチロール等から成る。
【００１８】一方、蓄冷剤２は、塩化物，安定剤，ゼラ
チン化剤等を混合してゲル化（凝固）させたもので、蓄
冷剤容器１内での形状維持や蓄冷特性の安定化を考慮し
て生成される。このような蓄冷剤２を使用する理由は、
予め蓄冷剤２を凍結させておくと、蓄冷式冷凍冷蔵庫の
電源を使用できない場合でも被冷却体に対する冷凍保持
を行い得る利点があるからである。例えば電源使用によ
る冷凍保持を行っている最中に電源や冷凍システムにト
ラブルを生じた場合にも、蓄冷剤２が凍結されていれば
効果的に被冷却体を冷凍することができる。
チン化剤等を混合してゲル化（凝固）させたもので、蓄
冷剤容器１内での形状維持や蓄冷特性の安定化を考慮し
て生成される。このような蓄冷剤２を使用する理由は、
予め蓄冷剤２を凍結させておくと、蓄冷式冷凍冷蔵庫の
電源を使用できない場合でも被冷却体に対する冷凍保持
を行い得る利点があるからである。例えば電源使用によ
る冷凍保持を行っている最中に電源や冷凍システムにト
ラブルを生じた場合にも、蓄冷剤２が凍結されていれば
効果的に被冷却体を冷凍することができる。
【００１９】このように、蓄冷剤容器１の第１の壁面部
１ｃを軟質材のフィルム状平板とすると、蓄冷剤容器１
内に充填された蓄冷剤２が凍結膨脹して蓄冷剤容器１に
負荷圧力が加えられても、蓄冷剤容器１は膨脹に応じて
延びるので、蓄冷剤容器１は破損され難くなる。又、第
１の壁面部１ｃは熱伝導性に優れるので、蓄冷剤２に対
する冷却効率が高められる。図４は、蓄冷剤容器１にお
ける蓄冷剤２の凍結状態を説明するために示したもので
ある。蓄冷剤容器１は蓄冷剤２の凍結膨脹によって負荷
圧力が加えられると、図示の如く、第１の壁面部１ｃが
延びて破線で示す１ｃ´の位置に変位する。この第１の
壁面部１ｃ自体は、負荷抗力に優れるものではないが、
蓄冷剤容器１が箱状本体１００の内箱８に取り付けられ
た状態では、内箱８の負荷抗力に依存して負荷抗力が高
められる為、蓄冷剤２の凍結膨脹時には第２の壁面部１
ｂの下部がＫ方向（矢印で示す）に変位する。
１ｃを軟質材のフィルム状平板とすると、蓄冷剤容器１
内に充填された蓄冷剤２が凍結膨脹して蓄冷剤容器１に
負荷圧力が加えられても、蓄冷剤容器１は膨脹に応じて
延びるので、蓄冷剤容器１は破損され難くなる。又、第
１の壁面部１ｃは熱伝導性に優れるので、蓄冷剤２に対
する冷却効率が高められる。図４は、蓄冷剤容器１にお
ける蓄冷剤２の凍結状態を説明するために示したもので
ある。蓄冷剤容器１は蓄冷剤２の凍結膨脹によって負荷
圧力が加えられると、図示の如く、第１の壁面部１ｃが
延びて破線で示す１ｃ´の位置に変位する。この第１の
壁面部１ｃ自体は、負荷抗力に優れるものではないが、
蓄冷剤容器１が箱状本体１００の内箱８に取り付けられ
た状態では、内箱８の負荷抗力に依存して負荷抗力が高
められる為、蓄冷剤２の凍結膨脹時には第２の壁面部１
ｂの下部がＫ方向（矢印で示す）に変位する。
【００２０】蓄冷剤容器１は、例えば図５又は図６に示
すような取り付け方法に従うと、内箱８に対して極めて
容易に取り付けることができる。
すような取り付け方法に従うと、内箱８に対して極めて
容易に取り付けることができる。
【００２１】図５に示す例では、蓄冷剤容器１の第１の
壁面部１ｃと第２の壁面部１ｂとの間を結合した上下端
部をこれらに形状に沿って収納する対のＺ字型金具６
ａ，６ｂの平板部をそれぞれビス７ａ，７ｂで固定して
いる。図６に示す例では、蓄冷剤容器１の下端部の形状
に沿った金具６ｂの平板部をビスで固定すると共に、第
２の壁面部１ｂの下部中央近辺及び蓄冷剤容器１の左右
側壁部の周囲を包囲した金具６ｃの鍔部をビスで固定し
ている。何れの取り付け方法によっても、第２の壁面部
１ｂの中央近辺を第１の壁面部１ｃに機械的に押し付け
ることにより、蓄冷剤容器１を内箱８に頑丈な強度で密
着性良く取り付けることができる。
壁面部１ｃと第２の壁面部１ｂとの間を結合した上下端
部をこれらに形状に沿って収納する対のＺ字型金具６
ａ，６ｂの平板部をそれぞれビス７ａ，７ｂで固定して
いる。図６に示す例では、蓄冷剤容器１の下端部の形状
に沿った金具６ｂの平板部をビスで固定すると共に、第
２の壁面部１ｂの下部中央近辺及び蓄冷剤容器１の左右
側壁部の周囲を包囲した金具６ｃの鍔部をビスで固定し
ている。何れの取り付け方法によっても、第２の壁面部
１ｂの中央近辺を第１の壁面部１ｃに機械的に押し付け
ることにより、蓄冷剤容器１を内箱８に頑丈な強度で密
着性良く取り付けることができる。
【００２２】このような構成による蓄冷式冷凍冷蔵庫
は、蓄冷剤容器１が第１の壁面部１ｃと第２の壁面部１
ｂとの接合により形成されている為、図８（Ａ）に示し
た従来の蓄冷剤容器の如く薄肉部１ａを有さない。しか
も上述したように、蓄冷剤容器１は第１の壁面部１ｃの
壁厚が極めて肉薄で熱伝導性に優れるので、蒸発器によ
る冷却を受けると蓄冷剤２が迅速に凍結される。このと
き、蓄冷剤容器１内における蓄冷剤２の凍結が蒸発器に
近い第１の壁面部１ｃから第２の壁面部１ｂへと進行
し、最後に底部で凍結膨脹しても、蓄冷剤容器１の下部
が延びるので、蓄冷剤容器１は破損され難いものとな
る。特に、蓄冷剤容器１の第２の壁面部１ｂは、その内
壁が中央に向かって凸状を成し、第２の壁面部１ｂの内
壁の中央部１ｄと第１の壁面部１ｃの内壁との間隔が最
大長を成しているので、蓄冷剤２の最終的な凍結が底部
よりも中央部１ｄ付近で得られ易くなる。従って、蓄冷
剤容器１は蓄冷剤２の凍結膨脹による負荷圧力を第２の
壁面部１ｂの内壁全体に分散させることができるので、
蓄冷剤容器１の破損が充分に防止される。
は、蓄冷剤容器１が第１の壁面部１ｃと第２の壁面部１
ｂとの接合により形成されている為、図８（Ａ）に示し
た従来の蓄冷剤容器の如く薄肉部１ａを有さない。しか
も上述したように、蓄冷剤容器１は第１の壁面部１ｃの
壁厚が極めて肉薄で熱伝導性に優れるので、蒸発器によ
る冷却を受けると蓄冷剤２が迅速に凍結される。このと
き、蓄冷剤容器１内における蓄冷剤２の凍結が蒸発器に
近い第１の壁面部１ｃから第２の壁面部１ｂへと進行
し、最後に底部で凍結膨脹しても、蓄冷剤容器１の下部
が延びるので、蓄冷剤容器１は破損され難いものとな
る。特に、蓄冷剤容器１の第２の壁面部１ｂは、その内
壁が中央に向かって凸状を成し、第２の壁面部１ｂの内
壁の中央部１ｄと第１の壁面部１ｃの内壁との間隔が最
大長を成しているので、蓄冷剤２の最終的な凍結が底部
よりも中央部１ｄ付近で得られ易くなる。従って、蓄冷
剤容器１は蓄冷剤２の凍結膨脹による負荷圧力を第２の
壁面部１ｂの内壁全体に分散させることができるので、
蓄冷剤容器１の破損が充分に防止される。
【００２３】図７は、本発明の他の実施例である蓄冷式
冷凍冷蔵庫の要部を側面図により示したものである。こ
こでは、箱状本体１００´の内箱が蒸発器を一体的に埋
設したアルミロールボンド式蒸発器８０構造になってい
る。このアルミロールボンド式蒸発器８０は容器設置面
となるもので、図示の如く内部に冷媒流路Ｈが形成さ
れ、表面が起伏する曲面状になっている。上述した蓄冷
剤容器１は、第１の壁面部１ｃが軟質材のフィルム状平
板であるので、このように表面が起伏するアルミロール
ボンド式蒸発器８０に対しても頑丈な強度で密着性良く
取り付けることができる。この場合も、蓄冷剤２が迅速
に凍結され、蓄冷剤２が凍結膨脹しても、蓄冷剤容器１
は破損され難いものとなる。
冷凍冷蔵庫の要部を側面図により示したものである。こ
こでは、箱状本体１００´の内箱が蒸発器を一体的に埋
設したアルミロールボンド式蒸発器８０構造になってい
る。このアルミロールボンド式蒸発器８０は容器設置面
となるもので、図示の如く内部に冷媒流路Ｈが形成さ
れ、表面が起伏する曲面状になっている。上述した蓄冷
剤容器１は、第１の壁面部１ｃが軟質材のフィルム状平
板であるので、このように表面が起伏するアルミロール
ボンド式蒸発器８０に対しても頑丈な強度で密着性良く
取り付けることができる。この場合も、蓄冷剤２が迅速
に凍結され、蓄冷剤２が凍結膨脹しても、蓄冷剤容器１
は破損され難いものとなる。
【００２４】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、請求項
１に係る蓄冷式冷凍冷蔵庫の場合、蓄冷剤容器において
蒸発器により冷却される側の壁面部の材質を軟質材にし
ているので、蓄冷剤が凍結膨脹してもこれに応じて壁面
部が延び、蓄冷剤容器が膨らんでも破損され難くなる。
これにより、蓄冷剤容器の破損防止が図られる。又、蓄
冷剤容器の蒸発器側の壁面部が柔軟性を有するので、箱
状本体の容器設置面（内箱）の表面形状が多少の起伏を
有する場合でも、密着性良く取り付けを行い得る。更
に、蓄冷剤容器は蒸発器側の壁面部と容器設置面との密
着性が高められることにより、蓄冷剤に対する冷却効率
が向上する。この冷却効率の向上は、蓄冷剤容器の蒸発
器側の壁面部の壁厚を肉薄なものとすると一層高められ
る。加えて蓄冷剤容器は、軟質材の壁面部とこれに対向
する壁面部との接合により容易に得られる為、廉価に提
供される。
１に係る蓄冷式冷凍冷蔵庫の場合、蓄冷剤容器において
蒸発器により冷却される側の壁面部の材質を軟質材にし
ているので、蓄冷剤が凍結膨脹してもこれに応じて壁面
部が延び、蓄冷剤容器が膨らんでも破損され難くなる。
これにより、蓄冷剤容器の破損防止が図られる。又、蓄
冷剤容器の蒸発器側の壁面部が柔軟性を有するので、箱
状本体の容器設置面（内箱）の表面形状が多少の起伏を
有する場合でも、密着性良く取り付けを行い得る。更
に、蓄冷剤容器は蒸発器側の壁面部と容器設置面との密
着性が高められることにより、蓄冷剤に対する冷却効率
が向上する。この冷却効率の向上は、蓄冷剤容器の蒸発
器側の壁面部の壁厚を肉薄なものとすると一層高められ
る。加えて蓄冷剤容器は、軟質材の壁面部とこれに対向
する壁面部との接合により容易に得られる為、廉価に提
供される。
【００２５】一方、請求項２に係る蓄冷式冷凍冷蔵庫の
場合、更に蓄冷剤容器の蒸発器側の壁面部に対向する壁
面部の内壁を中央に向かって凸状とし、この壁面部内壁
の中央部と蒸発器側の壁面部の内壁との間隔が最大長と
なるように蓄冷剤容器を形成しているので、蓄冷剤容器
内における蓄冷剤の最終的な凍結膨脹が底部よりも中央
部で得られ易く、負荷圧力の分散が図られて蓄冷剤容器
が一層破損され難くなる。又、この場合も蓄冷剤容器の
厚さを薄肉にすることにより、蒸発器からの熱伝導性に
優れ、蓄冷剤に対する冷却効率を極めて高め得る蓄冷剤
容器を廉価に提供することができる。
場合、更に蓄冷剤容器の蒸発器側の壁面部に対向する壁
面部の内壁を中央に向かって凸状とし、この壁面部内壁
の中央部と蒸発器側の壁面部の内壁との間隔が最大長と
なるように蓄冷剤容器を形成しているので、蓄冷剤容器
内における蓄冷剤の最終的な凍結膨脹が底部よりも中央
部で得られ易く、負荷圧力の分散が図られて蓄冷剤容器
が一層破損され難くなる。又、この場合も蓄冷剤容器の
厚さを薄肉にすることにより、蒸発器からの熱伝導性に
優れ、蓄冷剤に対する冷却効率を極めて高め得る蓄冷剤
容器を廉価に提供することができる。
【図１】本発明の一実施例である蓄冷式冷凍冷蔵庫を側
面断面図により示したものである。
面断面図により示したものである。
【図２】図１に示す蓄冷式冷凍冷蔵庫の要部を側面図に
より示したものである。
より示したものである。
【図３】図１に示す蓄冷式冷凍冷蔵庫が備える蓄冷剤容
器の部分拡大図である。
器の部分拡大図である。
【図４】図１に示す蓄冷式冷凍冷蔵庫が備える蓄冷剤容
器における蓄冷剤の凍結状態を説明するための図であ
る。
器における蓄冷剤の凍結状態を説明するための図であ
る。
【図５】図１に示す蓄冷式冷凍冷蔵庫における蓄冷剤容
器の取り付け構造の一例を説明するための図である。
器の取り付け構造の一例を説明するための図である。
【図６】図１に示す蓄冷式冷凍冷蔵庫における蓄冷剤容
器の取り付け構造の他の例を説明するための図である。
器の取り付け構造の他の例を説明するための図である。
【図７】本発明の他の実施例による蓄冷式冷凍冷蔵庫の
要部を示す側面図である。
要部を示す側面図である。
【図８】（Ａ）は、従来の蓄冷式冷凍冷蔵庫の要部を示
す側面図、（Ｂ）は、その部分拡大図である。
す側面図、（Ｂ）は、その部分拡大図である。
１ 蓄冷剤容器 １ａ 薄肉部 １ｂ，１ｃ 壁面部 １ｄ 中央部 ２ 蓄冷剤 ３ 冷却パイプ ４ 断熱材 ５ 外箱 ６ａ〜６ｃ 金具 ７ａ，７ｂ ビス ８ 内箱 １０ 蓋 ８０ アルミロールボンド式蒸発器 １００，１００´ 箱状本体 Ａ 空気層 Ｈ 冷媒流路 Ｔ 等温線
Claims (2)
- 【請求項１】 内部に蓄冷剤を充填した蓄冷剤容器と、
前記蓄冷剤容器を設置するための容器設置面と、前記容
器設置面を冷却するための蒸発器とを備えた蓄冷式冷凍
冷蔵庫において、前記蓄冷剤容器は前記容器設置面に対
向する第１の壁面部を軟質材としたことを特徴とする蓄
冷式冷凍冷蔵庫。 - 【請求項２】 請求項１記載の蓄冷式冷凍冷蔵庫におい
て、前記蓄冷剤容器の前記第１の壁面部に対向した第２
の壁面部の内壁は中央に向かって凸状であって、且つ該
第２の壁面部内壁の中央部と前記第１の壁面部の内壁と
の間隔は最大長を成すことを特徴とする蓄冷式冷凍冷蔵
庫。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4083854A JP2501997B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 蓄冷式冷凍冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4083854A JP2501997B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 蓄冷式冷凍冷蔵庫 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626748A true JPH0626748A (ja) | 1994-02-04 |
| JP2501997B2 JP2501997B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=13814282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4083854A Expired - Lifetime JP2501997B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 蓄冷式冷凍冷蔵庫 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2501997B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103697646A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-04-02 | 苏州安特实业有限公司 | 一种冷藏箱的制作工艺 |
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| US9618254B2 (en) | 2011-07-21 | 2017-04-11 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator |
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-
1992
- 1992-04-06 JP JP4083854A patent/JP2501997B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| US9052127B2 (en) | 2011-12-21 | 2015-06-09 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator having auxiliary cooling device |
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| US10955188B2 (en) * | 2017-01-18 | 2021-03-23 | Fridge-To-Go Limited | Mobile storage apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2501997B2 (ja) | 1996-05-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960206 |