JP2005024204A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2005024204A
JP2005024204A JP2003191968A JP2003191968A JP2005024204A JP 2005024204 A JP2005024204 A JP 2005024204A JP 2003191968 A JP2003191968 A JP 2003191968A JP 2003191968 A JP2003191968 A JP 2003191968A JP 2005024204 A JP2005024204 A JP 2005024204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front plate
partition
refrigerator
refrigerator according
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003191968A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazue Yamato
一恵 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003191968A priority Critical patent/JP2005024204A/ja
Publication of JP2005024204A publication Critical patent/JP2005024204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】冷蔵庫の仕切体およびその周辺の断熱性を高めることによって、仕切体前面板の温度低下を防止し、放熱パイプを廃止して熱負荷侵入低減による省エネルギー化を図る。
【解決手段】前面板38は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなり、前面板38の上部及び下部に折り曲げ部38aを有し、仕切体18の前面部に前面板38を配置し、庫内への熱負荷侵入を抑制するため冷蔵庫本体17の前面開口部の仕切体前面には発汗防止用放熱パイプを配設せず、仕切体18の内部に硬質ウレタンフォーム41を充填したので、放熱パイプによる冷蔵庫庫内への熱負荷をなくし、省エネルギーを高めるとともに、庫内冷気の前面板への伝達を抑制することが可能となり、前面板38の表面温度の低下を防ぐことができ、前面板38の発汗を防止できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫の仕切体周辺の断熱構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫には、冷蔵庫や冷凍室など、少なくとも2つの貯蔵室を有するものが供されており、その貯蔵室間を仕切る仕切体の前面部に前面板が備えられている。従来のこの種の冷蔵庫としては、冷凍サイクルの放熱パイプの熱伝導によって前面板表面の露付きを防止したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0004】
図10は、従来の冷蔵庫の縦断面図である。図11は、従来の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図である。図12は、従来の冷蔵庫の仕切体の断面図である。
【0005】
図10において1は冷蔵庫本体で、上部仕切体2、下部仕切体3によって中央に引き出し式冷凍室4、上部に冷蔵室5、下部に引き出し式野菜室6を区画形成している。また中央仕切体7により前記冷凍室4を上下2段の引き出し式冷凍室としている。8は冷蔵室5底部に設けられた低温室であり約−3℃のパーシャルフリージング温度に保たれている。
【0006】
図11において9は冷凍サイクルの圧縮機、10はサイドコンデンサ、11はフロントコンデンサ、12はキャピラリチューブである。また13は冷却器であり冷却器13で冷却された冷気は送風器14によって前記の各室に送風される。
【0007】
次に、仕切体内部の構造について、中央仕切体7を例にとって説明すると、図12において15は上下に折曲部を形成した断面がコの字型の前面板で、コの字型内部にはフロントコンデンサ11の一部をなす放熱パイプ16が配設されている。また前面板15は鉄板のような熱電導性のよい材料から構成され、放熱パイプ16と熱交換するように接触して配設されている。また、16aは仕切体7の内部空間に挿入された発泡スチロール、軟質フォームなどの断熱材である。
【0008】
上記構成において以下その動作について説明する。圧縮機9で圧縮された冷媒はサイドコンデンサ10を経てフロントコンデンサ11へと入りキャピラリチューブ12で減圧され冷却器13で蒸発する。
【0009】
冷却器13で冷却された冷気は送風器14で冷凍室4、冷蔵室5、野菜室6へと送風され各々の室を所定の温度に冷却する。
【0010】
ここで庫内の冷却作用により仕切体2、3、7は冷却され結露を生じやすくなるが、冷凍サイクルの運転中は40℃前後になる放熱パイプ16からの熱伝達によって、前面板15の温度は40℃弱に保たれ、前面板15の表面の露付きを防止する。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−180944号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、前面板15の上下両端部は強度確保の面から冷凍室4の内側に延出しており、この延出部は断熱材16aによって囲まれているが、断熱材16aの断熱性能は発泡スチロール、軟質フォームなどのために十分高いものでなく、かつ挿入作業性を考慮して密着した配置構造にできないため空隙が生じる。そのため放熱パイプ16からの放熱の一部は前面板15の両端部を通じて冷凍室4内に熱負荷として侵入しやすく冷蔵庫の冷凍システムの効率を低下させるという問題が生じる。また逆に、庫内の冷気によって、前面板15の両端部を通じて、前面板15は冷却され結露を生じることがある。
【0013】
また、前面板を樹脂化した場合に、シール部の磁性体と確実にシールするために、金属部品が別に必要になる場合がある。
【0014】
また、真空断熱材を配設した冷蔵庫は、負荷が小さいので運転率が低くなる。発汗防止は、パイプの温度に依存するので、運転率が低いと効果のある運転時間も少ないので発汗防止が困難になる。
【0015】
本発明は従来の課題を解決するものであり、仕切体およびその周辺の断熱性を高めることによって、仕切体前面板の温度低下を防止し、放熱パイプを廃止して熱負荷侵入低減による省エネルギー化を図るものである。
【0016】
また、前面板を樹脂で構成した場合に、シール部の磁性体と確実にシールするための金属材料を、樹脂と一体成型することにより部品点数を減らすものである。
【0017】
また、省エネの工夫により運転率が低下しても、仕切体およびその周辺の発汗を防止することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部に前面板とを備え、前記前面板は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなるものであり、従来の金属材料のみで形成する前面板に比べ必要に応じた熱伝導特性を設定することができ、加熱源となる放熱パイプを配置することなく前面板の発汗を防止することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前面板の上部及び下部に折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部は樹脂材料からなるものであり、樹脂材料は熱伝導性が低く、折り曲げ部から庫内への熱侵入を抑えることができるとともに、前面板の表面温度の低下を抑えることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前面板の折り曲げ部を、前記仕切体の前方部に外挿するものであり、仕切体前方部が直接外気に触れる面が減り、外気からの熱侵入を抑えることができる。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前面板の折り曲げ部に溝を設け、前記仕切体の前方部に前記溝を嵌合するものであり、前面板と仕切体接合部の隙間がなくなり、更に外気の侵入熱を抑えることができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前面板の断面内部に、1つあるいはそれ以上に仕切られた空間部を有するものであり、前記空間部が断熱体となり前面板と仕切体との断熱性が向上し、前面板と仕切体隙間を補う断熱材を削減することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前面板の仕切体側に複数のリブを設け、前記リブと前記仕切体との間に空間部を形成するものであり、簡単な構造で空間部を形成でき、断熱効果を高めることができる。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前面板を前記仕切体の前方部に挿入したときに、前記前面板が前記仕切体に保持される保持部を有するものであり、仕切体と前面板の嵌合が確実となる。また、仕切体と前面板の隙間が減少し断熱性が向上する。
【0025】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、保持部は、前記前面板に設けた突起部と前記仕切体に設けた凹部とよりなるものであり、簡単な構造で仕切体と前面板の嵌合が確実となる。
【0026】
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の発明において、仕切体と対向する扉体にはシール部材を設けるとともに、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、前記シール部材当接位置を含めた貯蔵室外側に配置するものであり、外部から貯蔵室内部への熱侵入を抑えることができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の発明において、仕切体と対向する扉体にはシール部材を設けるとともに、前記シール部材内部に磁性体を備え、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、前記磁性体の前面板法線方向の中心線より貯蔵室外側に配置するものであり、前面板の良熱伝導性材料部の温度確保による発汗防止と貯蔵室内部への熱侵入防止を効率よく行うことができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、磁性体の金属材料からなるものであり、シール部材と複合成型体からなる前面板との密着シール性が高まり、外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、良熱伝導性の金属粉を混合した樹脂であり、外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができるとともに、製品の軽量化も図れる。また、前面板に金属粉を混合することにより部品点数を削減できる。また、成形性の自由度が高まりデザイン性も向上する。
【0030】
請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなる前面板は、前記樹脂材料と良熱伝導性材料とを一体成形したものであり、外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができるとともに、一体成形により部品点数、工数を低減できる。
【0031】
請求項14に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、金属材料を蒸着したものであり、金属薄膜の形成が可能となり、発汗防止とともに外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができる。
【0032】
請求項15に記載の発明は、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部に前面板とを備え、前記前面板に対向する扉体は、外側の鉄板と、内側の樹脂製シートと、上部及び下部キャップと、内部に充填した硬質ウレタンと、前記前面板とシールできるシール部材とで構成され、前記上部及び下部キャップは、樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなるものであり、扉体前面の外気の熱を、キャップの良熱伝導性材料を介して前面板周辺に伝え、前面板の表面温度を適度に高め、発汗を防止できる。
【0033】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の冷蔵庫において、複合成型体からなる上部及び下部キャップの良熱伝導性材料は、シール部材取付部より庫外側に配置させたものであり、前面板の表面温度を無駄なく効率よく高めることができる。
【0034】
請求項17に記載の発明は、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の発明において、前面板は対向する扉体側に凸部を形成し、前記凸部に良熱伝導性材料を配置したものであり、平面形状に比べ凸部が外気の温度を受けやすくなり、前面板の温度をさらに高めることで発汗を防止できる。
【0035】
請求項18に記載の発明は、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の発明において、仕切体内部に硬質ウレタンフォームを充填したものであり、放熱パイプを配設しなくても庫内冷気の前面板への伝達を断熱性能の高い硬質ウレタンフォームによって抑制することが可能となり、前面板の表面温度の低下、及び庫内への熱侵入を抑えることができる。また、放熱パイプがないため、硬質ウレタンフォームを前面板近傍まで充填することもできる。
【0036】
請求項19に記載の発明は、請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の発明において、仕切体内部に真空断熱材を埋設するものであり、硬質ウレタンフォームの数倍の断熱性能を有する真空断熱材の断熱効果により、庫内冷気の前面板への伝達を更に抑制することが可能となる。また、放熱パイプがないため、真空断熱材を前方部まで挿入できるため断熱効果を一層高めることができる。
【0037】
請求項20に記載の発明は、請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵庫の冷凍サイクルに可燃性自然冷媒を用いたものであり、発汗防止用の放熱パイプ削減による冷媒封入量削減が可能となり、可燃性自然冷媒を用いても安全性を高めることができる。
【0038】
請求項21に記載の発明は、請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材を冷蔵庫の内箱と外箱との間に配設し、硬質ウレタンフォームで一体発泡するものであり、運転率の影響を受ける放熱パイプを発汗防止手段としていないので、真空断熱材の断熱性能により冷蔵庫の運転率が低下しても安定して発汗を防止できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0040】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による冷蔵庫の縦断面図である。図2は、同実施の形態による冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図である。図3、4は、同実施の形態による冷蔵庫の仕切体の断面図である。図5は、同実施の形態による冷蔵庫の仕切体近傍の扉部の拡大断面図である。
【0041】
図1から図5において、17は冷蔵庫本体、18は、冷蔵庫本体17の冷蔵温度帯を上下に仕切る仕切体、19は、冷蔵庫本体17の冷蔵温度帯と冷凍温度帯を区画する断熱区画壁である。そして、仕切体18および断熱区画壁19により、上部に冷蔵室20、中央部に野菜室21、下部に冷凍室22を区画形成している。
【0042】
23は冷蔵室20の前面開口部にヒンジによって取付けた回転式扉、24は野菜室21の前面開口部に取付けた引き出し式扉、25は冷凍室22の前面開口部に取付けた引き出し式扉である。また、26は野菜室21の引き出し式扉24と一体に引き出される収納容器であり、27、28は冷凍室22の引き出し式扉25と一体に引き出される収納容器である。29は冷蔵室20の回転式扉23の室内側に設けた扉収納部であり、その最下段にはPETボトルや牛乳パックなどを収納するボトル棚30が設けられている。また、31は冷蔵室20の下部に設けられ冷蔵室20より低温度に設定された低温室である。
【0043】
32は冷凍サイクルの冷却器であり、33は冷却器32の上方で冷凍室22の後方に設けた強制通風用の送風機、34は野菜室21と低温室31の後方に設けた風路制御手段であり、内部に冷蔵室20、野菜室21および低温室31への冷気供給量を調整するダンパー(図示せず)を備えている。冷却器32で冷却された冷気は送風機33、風路制御手段34によって前記各室に送風される。
【0044】
35は冷凍サイクルの圧縮機、36はサイドコンデンサ、37はキャピラリチューブである。なお、本実施の形態の冷蔵庫は、庫内への熱負荷侵入を抑制するため冷蔵庫本体17の前面開口部の仕切体には発汗防止用フロントコンデンサは配設していない。
【0045】
仕切体18は前面部に前面板38を備えており、前面板38は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなる。具体的には、良熱伝導性材料としては磁性体である金属材料が用いられる。また、樹脂材料としてはABSやポリプロピレン等のプラスチック樹脂が用いられる。また、成形方法としては、前面板38の表面にホットスタンプ等で良熱伝導性の金属材料39を複合成形している。
【0046】
前面板38は上部及び下部に折り曲げ部38aを有しており、仕切体18の前面部18aに接触するまで挿入している。そして、折り曲げ部38aの内側に前面板補強用のリブ38bを複数有しており、折り曲げ部38aおよびリブ38bと前記仕切体18との間に空間部40を形成している。
【0047】
なお、図4に示すように、前面板38の断面内部に、1つあるいはそれ以上に仕切られた空間部38cを設けてもよい。
【0048】
また、前面板38は、折り曲げ部38aの外側に突起部38dを有し、仕切体18の前方部に形成された凹部18bに嵌合する保持部を有している。
【0049】
なお、前面板38に凹部を設け、仕切体18の前方部に突起部を設けてもかまわない(図示せず)。
【0050】
41は仕切体18内に充填した硬質ウレタンフォームであり、冷蔵庫本体17の硬質ウレタンフォーム充填発泡時、仕切体18の左右の冷蔵庫本体17との嵌合部に開口部(図示せず)を設け、一体に充填発泡している。
【0051】
扉体23、24は外側の鉄板と、内側の樹脂製シートと、上部キャップ44及び下部キャップ45と、内部に充填した硬質ウレタンと、前記前面板38とシールできるシール部材とで構成している。シール部材としてのガスケット42、43は、内部に磁性体としてのマグネット42a、43aを有しており、それぞれ冷蔵室回転式扉23、野菜室引き出し式扉24の周縁部に配設されている。
【0052】
前面板38は、シール部材42,43との接触面より外気と接触する側に良熱伝導性の金属材料39を複合成形しており、完全にシールされる。
【0053】
42b、43bは、マグネット42a、43aの法線方向の中心線であり、前面板38と一体構成している良熱伝導性の金属材料39は、法線方向の中心線42bおよび43bより庫外側(外気に接する側)に配設されている。
【0054】
また、前面板38に対向する扉体23、24の上部キャップ44及び下部キャップ45は、良熱伝導性の金属材料であるアルミニウムあるいは鋼板45a、44aと一体成形された樹脂との複合成型体で構成されており、扉体23、24周辺の外気の熱を前面板38の前面近傍まで熱伝導させ、前面板38の温度を適度に高め、冷凍サイクルの放熱パイプを配置しなくても結露を防止させることが可能となる。
【0055】
また、複合成型体からなる上部キャップ44及び下部キャップ45の良熱伝導性材料44a,45aは、シール部材42,43の取付部より庫外側(外気に接する側)に配置している。
【0056】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
【0057】
冷凍サイクルを構成する圧縮機35、サイドコンデンサ36、キャピラリチューブ37、冷却器32の運転、および送風機33、風路制御手段34により、冷蔵室20、野菜室21、低温室31および冷凍室22は所定の温度に冷却される。ここで、本実施の形態の冷蔵庫17は、庫内への熱負荷侵入を抑制するため冷蔵庫本体17の前面開口部の仕切体前面には発汗防止用フロントコンデンサを配設せず、仕切体18の内部に硬質ウレタンフォーム41を充填しているので、放熱パイプによる冷蔵庫庫内への熱負荷をなくし、省エネルギーを高めるとともに、庫内冷気の前面板への伝達を断熱性能の高い硬質ウレタンフォーム41によって抑制することが可能となり、前面板38の表面温度の低下を防ぐことができ、前面板38の発汗を防止できる。
【0058】
また、仕切体18は前面部に前面板38を備えており、前面板38は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなるので、従来の金属材料のみで形成する前面板に比べ必要に応じた熱伝導特性を設定することができ、加熱源となる放熱パイプを配置することなく前面板の発汗を防止することができる。
【0059】
また、仕切体18は前面部に前面板38を備えており、前面板38は上部及び下部に折り曲げ部38aと、リブ38bを有し、折り曲げ部38aとリブ38bが仕切体前面部18aと空間部40を形成することにより、別部品で断熱材を挿入することなく、断熱効果をあげることができるため、庫内への熱侵入を効率よく防止でき、さらに省エネルギーを図れるとともに、前面板38の表面温度の低下をさらに抑えることができ、前面板38の発汗を防止できる。更に、部品点数を削減することもできる。
【0060】
また、前面板38に対向する扉体23、24の上部キャップ44および下部キャップ45は良熱伝導性の金属材料であるアルミニウムあるいは鋼板で構成されているので、扉体前面の外気の熱を、扉体の上部キャップ44および下部キャップ45に複合成形した金属により前面板38周辺に伝熱し、前面板38の温度を適度に高め、結露を防止することができる。
【0061】
また、前面板38に対向する扉体23,24の下部キャップ45及び上部キャップ44は、熱伝導性の金属粉を混合する樹脂により構成したものであり、混合した良熱伝導性の金属粉の伝熱作用により扉体前面の外気の熱を、前面板38に伝熱し、結露を防止させることが可能となる。さらに構成を樹脂としたので製品の軽量化も図れる。
【0062】
また、前面板38は金属と比較して熱容量が小さいプラスチック樹脂で成型されており、前面板表面に対する庫内側冷気の影響を少なくでき、前面板表面の温度低下が抑えられ結露を防止することが可能である。また、前面板の表面の良熱伝導性の材料39を、磁性体42a、43aの法線方向の中心線42b,43bより庫外側に形成していることから、外気に触れる部分は、熱の回りこみをよくして外気温を利用することにより発汗を防止し、更に庫内への熱の侵入は抑えた構造になっている。また、前面部の良熱伝導性材料を磁性体にすることにより、シール部内に挿入されたマグネットと着磁して、前面板とガスケットとの確実なシールが可能になる。
【0063】
また、前面板38は、折り曲げ部38aの外側に突起部38dを有し、仕切体18の前方部に形成された凹部18bに嵌合する保持部を有しているので、仕切体18と前面板38の嵌合が確実となる。また、仕切体18と前面板38の隙間が減少し断熱性が向上する。また、簡単な構造で仕切体18と前面板38の嵌合が確実となる。
【0064】
また、冷蔵庫本体17の硬質ウレタンフォーム充填発泡時、仕切体18の左右の冷蔵庫本体17との嵌合部に開口部を設け、一体に充填発泡しているので、放熱パイプを配設しなくても庫内冷気の前面板38への伝達を断熱性能の高い硬質ウレタンフォーム41によって抑制することが可能となり、前面板38の表面温度の低下、及び庫内への熱侵入を抑えることができる。また、放熱パイプがないため、硬質ウレタンフォーム41を前面板38近傍まで充填することもできる。
【0065】
また、複合成型体からなる上部キャップ44及び下部キャップ45の良熱伝導性材料44a,45aは、シール部材42,43の取付部より庫外側(外気に接する側)に配置しているので、前面板38の表面温度を無駄なく効率よく高めることができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、前面板38は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなり、前面板38の表面にホットスタンプ等で良熱伝導性の金属材料39を複合成形したもので説明したが、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、良熱伝導性の金属粉を混合した樹脂としてもよい。この場合、製品の軽量化が図れる。また、前面板38に金属粉を混合することにより部品点数を削減できる。また、成形性の自由度が高まりデザイン性も向上する。
【0067】
また、樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなる前面板38は、前記樹脂材料と良熱伝導性材料とを一体成形してもよい。この場合、一体成形により部品点数、工数を低減できる。
【0068】
また、複合成型体からなる前面板38の良熱伝導性材料は、金属材料を蒸着したものでもよい。この場合、金属薄膜の形成が可能となり、発汗防止とともに外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができる。
【0069】
また、本実施の形態では、仕切体18は、冷蔵庫本体17の冷蔵温度帯を上下に仕切る場合で説明したが、冷凍室を2段構成とし、冷凍温度帯を上下に仕切る仕切体に適用してもよい。この場合、周囲との温度差が大きいので、より大きな省エネ効果を得ることができる。
【0070】
また、仕切体18は冷蔵庫本体17の硬質ウレタンフォーム充填発泡時に一体に充填発泡したもので説明したが、あらかじめ仕切体18に硬質ウレタンフォーム充填発泡し、その後、冷蔵庫本体17に組み込んでもよい。この場合、仕切体18内に確実に硬質ウレタンフォームが充填されるので、高い断熱性を安定して得ることができる。
【0071】
また、前面板38に対向する扉体23、24の上部キャップ44及び下部キャップ45は、熱伝導性の高い金属材料を含む複合成形体で構成しているが、扉体を形成している外板と一体に扉の下面部及び上面部を形成することもできる。
【0072】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2による冷蔵庫の仕切体の断面図である。尚、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0073】
前面板46は、外側面に折り曲げ部46aおよび溝46bを設けている。そして、仕切体18の前面に外挿するように取り付けられる。
【0074】
上記構成により、仕切体前方部が直接外気に触れる面が減り、外気からの熱侵入を抑えることができる。また、溝46bに仕切体18の前面の一部を嵌合することにより、前面板46と仕切体18接合部の隙間がなくなり、更に外気の侵入熱を抑えることができ、省エネ効果を高めることができる。
【0075】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による冷蔵庫の仕切体の断面図である。尚、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0076】
前面板47は、前方中央部の扉体側に水平方向の凸部47aを有しており、前記凸部47aに良熱伝導性材料を配置したものである。
【0077】
上記構成により、平面形状に比べ凸部47aが外気の温度を受けやすくなり、前面板47の温度をさらに高めることで発汗を防止できる。
【0078】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4による冷蔵庫の仕切体の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0079】
真空断熱材48は、仕切体18の内部に埋設し、硬質ウレタンフォーム41を充填している。真空断熱材48は、ガス透過を阻止する多層ラミネートフィルムの周囲を溶着した袋内にシリカ、パーライトなどの微粉末、あるいはグラスファイバ、連続気泡の発泡ウレタンなどからなるコア材を挿入した後、袋内のガスを排気し真空状態として密封したものである。
【0080】
以上の構成において、仕切体18の内部に硬質ウレタンフォーム41に加え、真空断熱材48を埋設しているので、硬質ウレタンフォーム41の数倍の断熱性能を有する真空断熱材48の優れた断熱効果により、庫内冷気の前面板38への熱伝達を更に抑制することができ、前面板38の発汗を確実に防止できる。
【0081】
(実施の形態5)
図9は、本実施の形態5による冷蔵庫の縦断面図である。
【0082】
なお、実施の形態1から4と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0083】
図9において、51は真空断熱材であり、冷蔵庫の外箱49に貼付される。本実施の形態の冷蔵庫は外箱49と内箱50とを組み合わせ、その間に硬質ウレタンフォーム41を発泡充填させ断熱性能に優れる筐体を形成している。なお、本実施の形態の冷蔵庫では、冷蔵室20の回転式扉23と野菜室21の引き出し式扉24と冷凍室22の引き出し式扉27にも真空断熱材51を配設させているので、より断熱性能が高くなっている。
【0084】
また本実施の形態の冷蔵庫において、冷却器32や圧縮機35等で形成される冷凍サイクル中を流れる冷媒は可燃性自然冷媒であるイソブタンを用いている。
【0085】
以上の構成において、本実施の冷蔵庫の冷媒は可燃性自然冷媒を使用しているが、冷凍サイクルに発汗防止用のフロントコンデンサを配設していないので、システムボリュームが小さくなり冷媒封入量を削減できる。したがって、冷媒漏洩時における安全性が高まる。もちろん地球温暖化に対する影響が小さい自然冷媒を使用することは、地球環境にも配慮することにもなる。
【0086】
また、従来の冷蔵庫は発汗防止用フロントコンデンサにより発汗を防いでいたが、冷蔵庫の運転率が低下すると発熱時間が短縮され発汗を発生させる恐れがあった。本実施の形態の冷蔵庫は真空断熱材51を用いて断熱性能を高めたので吸熱量が低減し、冷蔵庫の運転率が低下するが、庫内冷気の前面板38への伝熱を抑制する構造を有するので安定して発汗を防止を図ることができる。さらに真空断熱材51は硬質ウレタンフォーム41の数倍の断熱性能を有するので冷蔵庫庫内への熱侵入を有効に防ぐことができ、省エネルギー効果も高い。
【0087】
なお、本実施の形態では、冷蔵庫の冷凍サイクルを流れる冷媒は可燃性自然冷媒であるイソブタンとしたが、HFC134a等のフロン冷媒であっても構わない。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部に前面板とを備え、前記前面板は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなるものであり、従来の金属材料のみで形成する前面板に比べ必要に応じた熱伝導特性を設定することができ、加熱源となる放熱パイプを配置することなく前面板の発汗を防止することができる。
【0089】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前面板の上部及び下部に折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部は樹脂材料からなるものであり、樹脂材料は熱伝導性が低く、折り曲げ部から庫内への熱侵入を抑えることができるとともに、前面板の表面温度の低下を抑えることができる。
【0090】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前面板の折り曲げ部を、前記仕切体の前方部に外挿するものであり、仕切体前方部が直接外気に触れる面が減り、外気からの熱侵入を抑えることができる。
【0091】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前面板の折り曲げ部に溝を設け、前記仕切体の前方部に前記溝を嵌合するものであり、前面板と仕切体接合部の隙間がなくなり、更に外気の侵入熱を抑えることができる。
【0092】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前面板の断面内部に、1つあるいはそれ以上に仕切られた空間部を有するものであり、前記空間部が断熱体となり前面板と仕切体との断熱性が向上し、前面板と仕切体隙間を補う断熱材を削減することができる。
【0093】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前面板の仕切体側に複数のリブを設け、前記リブと前記仕切体との間に空間部を形成するものであり、簡単な構造で空間部を形成でき、断熱効果を高めることができる。
【0094】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前面板を前記仕切体の前方部に挿入したときに、前記前面板が前記仕切体に保持される保持部を有するものであり、仕切体と前面板の嵌合が確実となる。また、仕切体と前面板の隙間が減少し断熱性が向上する。
【0095】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、保持部は、前記前面板に設けた突起部と前記仕切体に設けた凹部とよりなるものであり、簡単な構造で仕切体と前面板の嵌合が確実となる。
【0096】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の発明において、仕切体と対向する扉体にはシール部材を設けるとともに、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、前記シール部材当接位置を含めた貯蔵室外側に配置するものであり、外部から貯蔵室内部への熱侵入を抑えることができる。
【0097】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の発明において、仕切体と対向する扉体にはシール部材を設けるとともに、前記シール部材内部に磁性体を備え、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、前記磁性体の前面板法線方向の中心線より貯蔵室外側に配置するものであり、前面板の良熱伝導性材料部の温度確保による発汗防止と貯蔵室内部への熱侵入防止を効率よく行うことができる。
【0098】
また、請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、磁性体の金属材料からなるものであり、シール部材と複合成型体からなる前面板との密着シール性が高まり、外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができる。
【0099】
また、請求項12に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、良熱伝導性の金属粉を混合した樹脂であり、外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができるとともに、製品の軽量化も図れる。また、前面板に金属粉を混合することにより部品点数を削減できる。また、成形性の自由度が高まりデザイン性も向上する。
【0100】
また、請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなる前面板は、前記樹脂材料と良熱伝導性材料とを一体成形したものであり、外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができるとともに、一体成形により部品点数、工数を低減できる。
【0101】
また、請求項14に記載の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の発明において、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、金属材料を蒸着したものであり、金属薄膜の形成が可能となり、発汗防止とともに外部から貯蔵室内部への熱侵入をさらに抑えることができる。
【0102】
また、請求項15に記載の発明は、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部に前面板とを備え、前記前面板に対向する扉体は、外側の鉄板と、内側の樹脂製シートと、上部及び下部キャップと、内部に充填した硬質ウレタンと、前記前面板とシールできるシール部材とで構成され、前記上部及び下部キャップは、樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなるものであり、扉体前面の外気の熱を、キャップの良熱伝導性材料を介して前面板周辺に伝え、前面板の表面温度を適度に高め、発汗を防止できる。
【0103】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の冷蔵庫において、複合成型体からなる上部及び下部キャップの良熱伝導性材料は、シール部材取付部より庫外側に配置させたものであり、前面板の表面温度を無駄なく効率よく高めることができる。
【0104】
また、請求項17に記載の発明は、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の発明において、前面板は対向する扉体側に凸部を形成し、前記凸部に良熱伝導性材料を配置したものであり、平面形状に比べ凸部が外気の温度を受けやすくなり、前面板の温度をさらに高めることで発汗を防止できる。
【0105】
また、請求項18に記載の発明は、請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の発明において、仕切体内部に硬質ウレタンフォームを充填したものであり、放熱パイプを配設しなくても庫内冷気の前面板への伝達を断熱性能の高い硬質ウレタンフォームによって抑制することが可能となり、前面板の表面温度の低下、及び庫内への熱侵入を抑えることができる。また、放熱パイプがないため、硬質ウレタンフォームを前面板近傍まで充填することもできる。
【0106】
また、請求項19に記載の発明は、請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の発明において、仕切体内部に真空断熱材を埋設するものであり、硬質ウレタンフォームの数倍の断熱性能を有する真空断熱材の断熱効果により、庫内冷気の前面板への伝達を更に抑制することが可能となる。また、放熱パイプがないため、真空断熱材を前方部まで挿入できるため断熱効果を一層高めることができる。
【0107】
また、請求項20に記載の発明は、請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵庫の冷凍サイクルに可燃性自然冷媒を用いたものであり、発汗防止用の放熱パイプ削減による冷媒封入量削減が可能となり、可燃性自然冷媒を用いても安全性を高めることができる。
【0108】
また、請求項21に記載の発明は、請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材を冷蔵庫の内箱と外箱との間に配設し、硬質ウレタンフォームで一体発泡するものであり、運転率の影響を受ける放熱パイプを発汗防止手段としていないので、真空断熱材の断熱性能により冷蔵庫の運転率が低下しても安定して発汗を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施の形態1の縦断面図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図
【図3】同実施の形態の冷蔵庫の仕切体の断面図
【図4】同実施の形態の冷蔵庫の仕切体の断面図
【図5】同実施の形態の冷蔵庫の仕切体近傍の扉部の拡大断面図
【図6】本発明の実施の形態2による冷蔵庫の仕切体の断面図
【図7】本発明の実施の形態3による冷蔵庫の仕切体の断面図
【図8】本発明の実施の形態4による冷蔵庫の仕切体の断面図
【図9】本実施の形態5による冷蔵庫の縦断面図
【図10】従来の冷蔵庫の縦断面図
【図11】従来の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図
【図12】従来の冷蔵庫の仕切体の断面図
【符号の説明】
17 冷蔵庫本体
18 仕切体
18a 前面部
18b 凹部
23 回転式扉
24 引き出し式扉
38、46、47 前面板
38a 折り曲げ部
38b リブ
38c、40 空間部
38d 突起部
39 良熱伝導性の金属材料
41 硬質ウレタンフォーム
42、43 ガスケット
42a、43a マグネット
42b、43b マグネットの法線方向の中心線
44 上部キャップ
44a、45a 良熱伝導性材料
45 下部キャップ
46a 折り曲げ部
46b 溝
47a 凸部
48 真空断熱材
49 外箱
50 内箱
51 真空断熱材

Claims (21)

  1. 少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部に前面板とを備え、前記前面板は樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前面板の上部及び下部に折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部は樹脂材料からなることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前面板の折り曲げ部を、前記仕切体の前方部に外挿することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前面板の折り曲げ部に溝を設け、前記仕切体の前方部に前記溝を嵌合することを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前面板の断面内部に、1つあるいはそれ以上に仕切られた空間部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前面板の仕切体側に複数のリブを設け、前記リブと前記仕切体との間に空間部を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前面板を前記仕切体の前方部に挿入したときに、前記前面板が前記仕切体に保持される保持部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 保持部は、前記前面板に設けた突起部と前記仕切体に設けた凹部とよりなることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 仕切体と対向する扉体にはシール部材を設けるとともに、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、前記シール部材当接位置を含めた貯蔵室外側に配置することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 仕切体と対向する扉体にはシール部材を設けるとともに、前記シール部材内部に磁性体を備え、複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、前記磁性体の前面板法線方向の中心線より貯蔵室外側に配置することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、磁性体の金属材料からなることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、良熱伝導性の金属粉を混合した樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなる前面板は、前記樹脂材料と良熱伝導性材料とを一体成形したものであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  14. 複合成型体からなる前面板の良熱伝導性材料は、金属材料を蒸着したことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  15. 少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部に前面板とを備え、前記前面板に対向する扉体は、外側の鉄板と、内側の樹脂製シートと、上部及び下部キャップと、内部に充填した硬質ウレタンと、前記前面板とシールできるシール部材とで構成され、前記上部及び下部キャップは、樹脂材料と良熱伝導性材料との複合成型体からなることを特徴とする冷蔵庫。
  16. 複合成型体からなる上部及び下部キャップの良熱伝導性材料は、シール部材取付部より庫外側に配置させたことを特徴とする請求項15に記載の冷蔵庫。
  17. 前面板は対向する扉体側に凸部を形成し、前記凸部に良熱伝導性材料を配置したことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  18. 仕切体内部に硬質ウレタンフォームを充填したことを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  19. 仕切体内部に真空断熱材を埋設することを特徴とする請求項1から請求項18いずれか一項に記載の冷蔵庫。
  20. 冷蔵庫の冷凍サイクルに可燃性自然冷媒を用いたことを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  21. 真空断熱材を冷蔵庫の内箱と外箱との間に配設し、硬質ウレタンフォームで一体発泡することを特徴とする請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
JP2003191968A 2003-07-04 2003-07-04 冷蔵庫 Pending JP2005024204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003191968A JP2005024204A (ja) 2003-07-04 2003-07-04 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003191968A JP2005024204A (ja) 2003-07-04 2003-07-04 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005024204A true JP2005024204A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34189390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003191968A Pending JP2005024204A (ja) 2003-07-04 2003-07-04 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005024204A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064428A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2017215061A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
CN110425801A (zh) * 2019-08-21 2019-11-08 长虹美菱股份有限公司 一种冰箱防露管组件
WO2019225454A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 Phcホールディングス株式会社 冷却装置の断熱構造及び冷却装置
WO2023027316A1 (ko) * 2021-08-26 2023-03-02 삼성전자 주식회사 냉장고

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS563871A (en) * 1979-06-20 1981-01-16 Hitachi Ltd Refrigerator
JPH10318657A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Hitachi Ltd 冷蔵庫
JP2000274930A (ja) * 1999-03-29 2000-10-06 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP2001012841A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002364978A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS563871A (en) * 1979-06-20 1981-01-16 Hitachi Ltd Refrigerator
JPH10318657A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Hitachi Ltd 冷蔵庫
JP2000274930A (ja) * 1999-03-29 2000-10-06 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP2001012841A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002364978A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064428A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2017215061A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
JP7079063B2 (ja) 2016-05-30 2022-06-01 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
WO2019225454A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 Phcホールディングス株式会社 冷却装置の断熱構造及び冷却装置
JPWO2019225454A1 (ja) * 2018-05-25 2021-04-08 Phcホールディングス株式会社 冷却装置の断熱構造及び冷却装置
US11333428B2 (en) 2018-05-25 2022-05-17 Phc Holdings Corporation Heat insulating structure for cooling device, and cooling device
CN110425801A (zh) * 2019-08-21 2019-11-08 长虹美菱股份有限公司 一种冰箱防露管组件
WO2023027316A1 (ko) * 2021-08-26 2023-03-02 삼성전자 주식회사 냉장고

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5903567B2 (ja) 冷蔵庫
JP5558415B2 (ja) 冷蔵庫
JP5800575B2 (ja) 冷蔵庫
US7677681B2 (en) Kimchi refrigerator
JP7236610B2 (ja) 冷蔵庫
JP2003172566A (ja) 冷蔵庫
JP2008116126A (ja) 冷蔵庫
JP2002364978A (ja) 冷蔵庫
JPH10318657A (ja) 冷蔵庫
JP2005024204A (ja) 冷蔵庫
JPH10253244A (ja) 冷蔵庫
JP3942856B2 (ja) 冷蔵庫
JPH10205994A (ja) 冷却貯蔵庫の断熱箱体
JPH10205989A (ja) 冷蔵庫
JP2012087992A (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2008002694A (ja) 冷蔵庫
JPH10205995A (ja) 冷蔵庫
JP2003222466A (ja) 冷蔵庫
JP2013185730A (ja) 冷蔵庫
JP2005180720A (ja) 冷蔵庫
JPH09269177A (ja) 冷蔵庫
JP5800576B2 (ja) 冷蔵庫
JPH11264648A (ja) 冷蔵庫
JP6225324B2 (ja) 断熱箱体
JP2006112639A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060704

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071127