JPH11255352A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH11255352A
JPH11255352A JP10326518A JP32651898A JPH11255352A JP H11255352 A JPH11255352 A JP H11255352A JP 10326518 A JP10326518 A JP 10326518A JP 32651898 A JP32651898 A JP 32651898A JP H11255352 A JPH11255352 A JP H11255352A
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光雄 佐藤
Kenji Endo
健治 遠藤
Toshiharu Hasegawa
敏春 長谷川
Yoshiharu Sugano
喜治 菅野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • B41L13/06Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers with a single cylinder carrying the stencil

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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の種類によって異なる装置各部の搬送条
件設定を、マニュアル切り替え操作することなく操作パ
ネルの液晶表示を見ながら用紙の種類を選択して設定す
るだけで、機械の制御装置が自動的にその最適条件を判
断してそれに切り替えることにより、用紙搬送上のトラ
ブルを未然に防止する。 【解決手段】 用紙6を給紙コロ12で送り出し、送り
出された用紙6を分離コロ13および分離パッド14の
協働作用で1枚ずつに分離して搬送し、印刷を行なう印
刷装置において、用紙6の種類を選択して設定する用紙
種類設定手段(矢印キー48a,48b、条件変更キー
48c、設定キー48d)と、この用紙種類設定手段か
らの信号に基づいて、用紙6の種類に応じて予め記憶さ
れている搬送条件の中から設定された用紙6の種類に対
応した搬送条件を自動的に選択して設定する制御装置4
5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置等の
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、孔版印刷装置等の印刷装置にお
いては多種多様な用紙が使用されている。例えば、薄い
紙(以下、「薄紙」という)としては更紙や上質45k
g紙等があり、標準的な厚さの紙(以下、「標準紙」あ
るいは単に「標準」というときがある)としては複写用
紙、中質紙、上質55kg紙、再生紙、孔版上質紙等が
ある。また、厚手の厚い紙(以下、「厚紙」という)と
しては、画用紙、ハガキ(葉書)、封筒、上質135k
g紙、上質180kg紙等がある。
【0003】印刷装置の良好な給紙性能や排紙性能を確
保するためには、すなわち給紙重送(以下、単に「重
送」というときがあり、この「重送」とは一度に2枚以
上の用紙が分離されないで送られてしまう不具合現象を
言う)、給紙不送り(以下、単に「不送り」というとき
がある)、給紙ジャム、排紙ジャム等の搬送上のトラブ
ルがきわめて少ない性能を確保するためには、用紙の厚
さや用紙の大きさ等の「用紙の種類」に応じて、給紙部
や排紙部等の各部における搬送のための条件である搬送
条件を最適に可変設定しなければならない。それは、用
紙の種類毎に最適な搬送条件が異なるからである。必要
な搬送条件設定としては、例えば給紙圧設定、分離圧設
定、排紙ジャンプ板角度設定、排紙サイドフェンス位置
設定や給紙台角度設定等である。従来装置においては、
オペレータやユーザあるいはサービスマン等(以下、こ
れらを総称して単に「オペレータ」という)が用紙の厚
さや用紙の大きさを目視で確認して用紙の種類を判断
し、その用紙の種類等に応じて最適な搬送条件になるよ
うに、給紙圧設定としての給紙コロ圧設定、分離圧設定
としての分離パッド圧設定、排紙ジャンプ板角度設定等
をマニュアル操作によって切り替えて行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
オペレータがその用紙の種類等に応じて最適な搬送条件
を判断するのは非常に困難なことであり、どのように設
定すればよいのかが分からず、現実的には上記したマニ
ュアル切り替え操作はほとんど行なわれていなかった。
したがって、重送、不送り、給紙ジャム、排紙ジャム等
のトラブルが生じてしまうといった問題があった。
【0005】また、上記したトラブルが生じた場合に、
オペレータがどのような対処をすればよいのかが分から
ず、トラブルが生じても最適な対処ができないという問
題もあった。取扱説明書を丹念に読めばその対処法は記
載してあるものの、それは一般オペレータには分かりに
くく、しかも面倒で時間がかかるものであるためにほと
んど読まれていないのが実状である。
【0006】そこで、本発明は、用紙の種類によって異
なる装置各部の搬送条件設定を、マニュアル切り替え操
作することなく操作パネルの液晶表示(表示手段)を見
ながら用紙の種類を選択して設定するだけで、機械の制
御装置が自動的にその最適条件を判断してそれに切り替
えることにより、搬送上のトラブルを未然に防止するこ
とを第一の目的とする。しかも、一般オペレータでも分
かりやすいように表示する。
【0007】また、万一、搬送上のトラブルが発生した
場合でも、どんな種類のトラブルがどの程度発生するか
によって操作パネルの液晶表示を見ながらその状況を選
択するだけで、機械の制御装置が一度設定された各種の
搬送条件を自動的に変更して、トラブル発生防止のため
の最適条件に切り替えることでトラブルへの対処操作を
非常に簡単にすることを第二の目的とする。また、一度
選択した最適条件を機械の制御装置に記憶させておい
て、その用紙を使う場合には、何度でもその最適条件を
呼び出して使うことができるようにして、いちいち設定
をやり直す面倒さをなくすのも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、用紙の種類毎
に装置各部の最適な搬送条件が一義的に存在するという
事実を踏まえ、各請求項毎に記載された手段により、上
述した各課題を解決する。具体的には、請求項1記載の
発明は、用紙を給紙手段で送り出し、送り出された用紙
を分離手段で分離して搬送し、印刷を行なう印刷装置に
おいて、用紙の種類を選択して設定する用紙種類設定手
段と、この用紙種類設定手段からの信号に基づいて、用
紙の種類に応じて予め記憶されている搬送条件の中から
設定された用紙の種類に対応した搬送条件を自動的に選
択して設定する制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】ここで、給紙手段としては、後述する実施
形態で説明する呼出しローラとも呼ばれている給紙コロ
の他、例えば特公平5−32296号公報記載の紙捌き
ローラ(分離コロを兼ねる給紙コロに相当)、あるいは
特開平9−235033号公報の図6に示されている給
紙ローラ104を含む。分離手段としては、後述する実
施形態で示す分離コロおよび分離パッドからなるものの
他、互いに圧接し合う分離コロ対を含むと共に、例えば
特公平5−32296号公報記載の紙捌きローラ(分離
コロを兼ねる給紙コロに相当)および紙捌きパッド(分
離パッドに相当)からなるもの、あるいは特開平9−2
35033号公報の図6に示されている給紙ローラ10
4および分離パッド106からなるものを含む。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印
刷装置において、上記用紙種類設定手段により用紙の種
類を設定するとき、該用紙の種類のさらに具体的な説明
内容を表示する表示手段を有することを特徴とする。こ
こで、表示手段としては、請求項3記載の発明における
液晶表示装置の他、例えば発光ダイオード等により用紙
の種類のさらに具体的な説明文を点灯表示するもの等を
含む。また、表示手段の配設位置としては、オペレータ
に見やすく操作性を向上するという点から、請求項3記
載の発明におけるように操作パネル部に配置されている
ことが好ましいが、この利点を望まなくてもよいのであ
れば操作パネル部に限定されず、操作パネル部近傍の部
位や他の部位であっても構わない。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の印
刷装置において、上記表示手段は、操作パネル部に配置
された液晶表示装置であることを特徴とする。ここで、
操作パネル部とは、操作パネルそれ自体を指す他、オペ
レータに見やすく操作性を妨げない操作パネル周辺の位
置をも含み、例えば操作パネル近傍に立てかける様に配
設された液晶表示装置等も含むことを意味する。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1,2ま
たは3記載の印刷装置において、給紙圧可変駆動源を備
えた給紙圧調整機構を有し、上記制御手段は、設定され
た用紙の種類に対応した搬送条件の中から給紙圧値を選
択して、上記給紙圧値となるように上記給紙圧可変駆動
源を制御することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項1,2ま
たは3記載の印刷装置において、分離圧可変駆動源を備
えた分離圧調整機構を有し、上記制御手段は、設定され
た用紙の種類に対応した搬送条件の中から分離圧値を選
択して、上記分離圧値となるように上記分離圧可変駆動
源を制御することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項1,2ま
たは3記載の印刷装置において、少なくとも給紙圧可変
駆動源を備えた給紙圧調整機構と分離圧可変駆動源を備
えた分離圧調整機構とを有し、上記制御手段は、設定さ
れた用紙の種類に対応した搬送条件の中から少なくとも
給紙圧値および分離圧値を選択して、該給紙圧値となる
ように上記給紙圧可変駆動源を、上記分離圧値となるよ
うに上記分離圧可変駆動源をそれぞれ制御することを特
徴とする。
【0015】請求項7記載の発明では、請求項1,2ま
たは3記載の印刷装置において、用紙搬送上のトラブル
が発生したとき、該トラブルのパターンおよびその度合
いに対応した情報を選択し設定する条件変更設定手段を
有し、上記制御手段は、上記条件変更設定手段からの信
号に基づいて、設定された用紙の種類に対応した搬送条
件を修正した、予め記憶されている修正搬送条件を自動
的に選択して設定することを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
印刷装置において、給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調
整機構を有し、上記制御手段は、上記修正搬送条件の中
から給紙圧値を選択して、該給紙圧値となるように上記
給紙圧可変駆動源を制御することを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明では、請求項7または
8記載の印刷装置において、上記トラブルのパターンと
して給紙不送りを有し、該トラブルのパターンの度合い
が、上記給紙不送りを選択して設定可能であることを特
徴とする。
【0018】請求項10記載の発明では、請求項7また
は8記載の印刷装置において、上記トラブルのパターン
として給紙重送を有し、該トラブルのパターンの度合い
が、上記給紙重送を選択して設定可能であることを特徴
とする。
【0019】請求項11記載の発明では、請求項7記載
の印刷装置において、分離圧可変駆動源を備えた分離圧
調整機構を有し、上記制御手段は、上記修正搬送条件の
中から分離圧値を選択して、該分離圧値となるように上
記分離圧可変駆動源を制御することを特徴とする。
【0020】請求項12記載の発明では、請求項7また
は11記載の印刷装置において、上記トラブルのパター
ンとして給紙重送を有し、該トラブルのパターンの度合
いが、上記給紙重送を選択して設定可能であることを特
徴とする。
【0021】請求項13記載の発明では、請求項7また
は11記載の印刷装置において、上記トラブルのパター
ンとして給紙不送りを有し、該トラブルのパターンの度
合いが、上記給紙不送りを選択して設定可能であること
を特徴とする。
【0022】請求項14記載の発明では、請求項7記載
の印刷装置において、少なくとも給紙圧可変駆動源を備
えた給紙圧調整機構と分離圧可変駆動源を備えた分離圧
調整機構とを有し、上記制御手段は、上記修正搬送条件
の中から少なくとも給紙圧値および分離圧値を選択し
て、該給紙圧値となるように上記給紙圧可変駆動源を、
上記分離圧値となるように上記分離圧可変駆動源をそれ
ぞれ制御することを特徴とする。
【0023】請求項15記載の発明では、請求項7また
は14記載の印刷装置において、上記トラブルのパター
ンとして、少なくとも給紙不送りと給紙重送との2つを
有し、上記各トラブルのパターンの度合いが、上記給紙
不送りと上記給紙重送とをそれぞれ選択して設定可能で
あることを特徴とする。
【0024】請求項16記載の発明では、請求項1ない
し15の何れか一つに記載の印刷装置において、上記用
紙種類設定手段により、用紙の種類として、少なくとも
標準、厚紙の中から選択し設定可能であることを特徴と
する。
【0025】請求項17記載の発明では、請求項1ない
し16の何れか一つに記載の印刷装置において、上記用
紙種類設定手段により、用紙の種類として、ユーザーが
独自に使用する特殊な用紙等についても選択し設定可能
であることを特徴とする。
【0026】なお、請求項4ないし6や8,11および
14記載の発明等における給紙圧調整機構や分離圧調整
機構の具体例としては、後述する実施形態で示すものの
他、例えば特開平9−235033号公報の図2および
図3等に示されているような給紙圧調整機構22や分離
圧調整機構34、あるいは図6および図7に示されてい
るような給紙圧調整機構110や分離圧調整機構108
であってもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して実施例を含む
本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)
を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形
状等を有する部材や構成部品等については、同一符号を
付すことによりその説明をできるだけ省略する。図にお
いて一対で構成されていて特別に区別して説明する必要
がない部材や構成部品は、説明の簡明化を図る上から、
その片方を適宜記載することでその説明に代えるものと
する。また、図および説明の簡明化を図るため、図に表
されるべき部材や構成部品であっても、その図において
特別に説明する必要がない部材や構成部品は適宜断わり
なく省略することがある。
【0028】図1は、第1の実施形態を適用した印刷装
置の一例としての孔版印刷装置の概要を表している。印
刷ドラム1の外周の一部にはクランパ2が設けられてお
り、このクランパ2で製版済みの孔版印刷原紙3(以
下、「マスタ3」と言い替える)の先端部が挟持され、
印刷ドラム1の矢印方向の回転によってマスタ3が印刷
ドラム1の外周面に巻き付けられて装着される。
【0029】図1における印刷ドラム1の右側には、印
刷用の用紙6を積載する給紙台4が設けられている。給
紙台4には、図2に示すように、用紙サイズに応じて用
紙6の両側端面を位置決めして揃えるための左右一対の
サイドフェンス5,5が用紙搬送方向65と直交する用
紙幅方向66に移動自在に配設されている。サイドフェ
ンス対5,5は、後述するような左右連動構造をなす。
【0030】図2に、用紙サイズ検出機構を示す。この
用紙サイズ検出機構は、サイドフェンス対5,5の用紙
幅方向66の移動に連動して用紙6の用紙サイズを検知
し決定するものである。この用紙サイズ検出機構は、サ
イドフェンス対5,5と、給紙台4の下部に配設されて
いる不動部材に回動自在に取り付け支持されたピニオン
73と、図2において左手前側のサイドフェンス5の下
部端縁部に形成されピニオン73と噛合するラック部7
2と、図2において右奥側のサイドフェンス5の下部端
縁部に形成されラック部72に対向してピニオン73と
噛合するラック部71と、右奥側のサイドフェンス5の
ラック部71に対向する下部端縁部において下方に突出
して折り曲げられ適宜の間隔を持って切り欠かれた複数
の切欠きを備えた遮蔽部71aと、給紙台4の上記不動
部材に適宜の間隔を持って固設され遮蔽部71aとそれ
ぞれ選択的に係合する2つの用紙サイズ検知センサ7
a,7bと、給紙台4の上記不動部材における用紙搬送
方向65に適宜の間隔をあけて固設された用紙サイズ検
知センサ8とを具備している。
【0031】各用紙サイズ検知センサ7a,7bは、発
光部および受光部を具備した透過型の光学センサであ
り、遮蔽部71aとそれぞれ選択的に係合することによ
り用紙6における用紙幅方向66のサイズを検出する。
用紙サイズ検知センサ8は、発光部および受光部を具備
した反射型の光学センサであり、用紙6における用紙搬
送方向65のサイズを検出する。各用紙サイズ検知セン
サ7a,7bおよび用紙サイズ検知センサ8は、用紙サ
イズ検知センサ群70を構成しており、これらの用紙サ
イズ検知センサ群70で検出されたサイズ信号データを
組み合わせて後述する制御装置のCPUが判断・認識す
ることにより、用紙6の用紙サイズを決定するものであ
る。なお、このような用紙サイズ検知方式の詳細として
は、本願出願人が以前に提案した、例えば特開平9−3
0714号公報等に開示されている技術を挙げることが
できる。なお、用紙サイズ検知方式としては、上述した
ようなサイドフェンス対5,5の左右連動検知方式の利
点を望まなくてもよいのであれば、これに限定されず、
他の方式であってもよいことは言うまでもない。
【0032】また、給紙台4の上記不動部材には、図1
および図2に示すように、用紙6の有無を検知するため
の反射型の光学センサからなる用紙有無検知センサ10
0が設けられている。なお、図1においては、図の簡明
化を図るため、給紙台4に対するサイドフェンス対5,
5の配設位置を用紙搬送方向65の上流側に少しずらし
て示している。
【0033】給紙台4は、図示しない案内手段により保
持されて昇降可能に設けられており、給紙台昇降モータ
9により、その回転軸に固定されたピニオンギヤ11
と、給紙台4に固定されピニオンギヤ11と噛合するラ
ック10とを介して昇降駆動されるようになっている。
給紙台昇降モータ9は、例えばステッピングモータから
なる。給紙台4の前端側には、図1に示すように、積載
された用紙6を上から順に送り出す給紙手段としての給
紙コロ12と、給紙コロ12により送り出された用紙6
を1枚ずつに分離して搬送する分離手段としての分離コ
ロ13および分離パッド14が設けられている。分離コ
ロ13は、装置本体フレーム60に支持された軸15に
設けられており、軸15の近傍には分離コロ13を回転
駆動するためのステッピングモータからなる給紙駆動モ
ータ16が配置されている。軸15は、軸15に設けら
れた2連の従動プーリと給紙駆動モータ16の出力軸に
設けられた駆動プーリとの間に掛け渡されたタイミング
ベルト17を介して給紙駆動モータ16で回転駆動され
る。
【0034】軸15を回転中心として給紙アーム18が
揺動可能に設けられており、給紙アーム18の他端側に
は軸19を介して給紙コロ12が回転可能に保持されて
いる。したがって、給紙コロ12は給紙アーム18と一
体で軸15の周りに上下方向に揺動する。また、分離コ
ロ13の軸15に設けられた2連の従動プーリと給紙コ
ロ12の軸19に設けられた給紙プーリとの間にはタイ
ミングベルト20が掛け渡されており、給紙コロ12は
給紙駆動モータ16により分離コロ13と同時に回転駆
動されるようになっている。
【0035】給紙台4の上方には、給紙台4に積載され
た用紙6の最上面の上死点位置を検知するための上死点
検知センサ21が装置本体フレーム60に設けられてい
る。上下方向に揺動する給紙アーム18の上端が上死点
検知センサ21の接触子21aに当接することで上死点
検知がなされる。給紙台4の下方には下死点検知センサ
44が設けられている。
【0036】分離コロ13の近傍上方には、給紙コロ1
2が用紙6の上面を押し付ける力である給紙圧を調整す
るための給紙圧調整機構が設けられている。給紙圧調整
機構は、その一端が給紙アーム18に係止された給紙圧
源としての給紙圧スプリング22と、図示しない案内手
段で上下方向に案内され、給紙圧スプリング22の他端
が係止され、ラック部23aを有するスライダ23と、
その出力軸にラック部23aと噛合するピニオンギヤ2
4が固設され、スライダ23を上下方向に移動させるこ
とによって給紙圧を可変する給紙圧可変駆動源としての
給紙圧可変モータ25と、スライダ23の移動量を検知
するための図2にのみ示す給紙圧位置検知センサ101
とから構成されている。給紙圧可変モータ25は、ステ
ッピングモータからなる。
【0037】かかる構成により、給紙圧スプリング22
の付勢力によって給紙アーム18を介して給紙コロ12
に回転モーメントが働き、給紙圧(以下、「給紙コロ
圧」と言い替えるときがある)が生じる。給紙圧可変モ
ータ25の回転駆動により、スライダ23が図1におい
て上方向に移動されると、給紙圧スプリング22の引っ
張り長さが大きくなることで付勢力(引っ張り荷重)が
増加して、給紙圧が大きくなる。したがって、給紙圧可
変モータ25の回転駆動によって給紙圧を段階的に調整
することができる。
【0038】給紙圧位置検知センサ101は、例えば特
開平9−235033号公報の図2に示されている給紙
圧調整機構22の位置検知基板52と同様のセンサ構成
によって、スライダ23の移動量を検知するようになっ
ている。なお、給紙圧位置検知センサ101は、上記し
たものに限らず、例えば給紙圧可変モータ25にフォト
エンコーダを付設すると共に、スライダ23のホームポ
ジションを検知するためのスライダ23に設けた遮光
板、およびこの遮光板と選択的に係合する装置本体フレ
ーム60側に設けた透過型のフォトセンサからなるセン
サ構成であってもよい。
【0039】分離コロ13の下部には、分離パッド14
が下方向から押し付けられており、用紙6を1枚ずつ確
実に分離する働きをする。分離コロ13に対して用紙6
を分離パッド14で押し付ける力、すなわち分離圧の調
整は、分離圧調整機構によってなされる。分離圧調整機
構は、その一端が分離パッド14に係止された分離圧源
としての圧縮スプリング26と、図示しない案内手段で
上下方向に案内され、圧縮スプリング26の他端が係止
され、ラック部27aを有するスライダ27と、その出
力軸にラック部27aと噛合するピニオンギヤ28が固
設され、スライダ27を上下方向に移動させることによ
って分離圧を可変する分離圧可変駆動源としての分離圧
可変モータ29と、スライダ27の移動量を検知するた
めの図2にのみ示す分離圧位置検知センサ102とから
構成されている。
【0040】分離圧可変モータ29は、ステッピングモ
ータからなる。分離圧位置検知センサ102は、例えば
特開平9−235033号公報の図3に示されている分
離圧調整機構34の位置検知基板80と同様のセンサ構
成によって、スライダ27の移動量を検知するようにな
っている。なお、分離圧位置検知センサ102は、上記
したものに限らず、例えば分離圧可変モータ29にフォ
トエンコーダを付設すると共に、スライダ27のホーム
ポジションを検知するためのスライダ27に設けた遮光
板、およびこの遮光板と選択的に係合する装置本体フレ
ーム60側に設けた透過型のフォトセンサからなるセン
サ構成であってもよい。
【0041】かかる構成により、圧縮スプリング26の
付勢力によって分離パッド14が分離コロ13に押し付
けられて分離圧(以下、「分離パッド圧」と言い替える
ときがある)が生じる。分離圧可変モータ29の回転駆
動により、スライダ27が図1において上方向に移動さ
れると、圧縮スプリング26の圧縮長さが小さくなるこ
とで圧縮荷重が増加して、分離圧が大きくなる。したが
って、分離圧可変モータ29の回転駆動によって分離圧
を段階的に調整することができる。
【0042】印刷ドラム1の下方には、印刷前の用紙6
aを印刷ドラム1に押し付けて画像形成を行うための押
圧手段としてのプレスローラ30が配置されている。ま
た、プレスローラ30における用紙搬送方向65の上流
側には、印刷ドラム1とプレスローラ30との間に向け
て用紙6aを送り込むためのレジストローラ対31,3
2が設けられている。レジストローラ対31,32は図
示しない駆動機構により矢印方向に回転駆動されるよう
になっており、用紙6aの先端を印刷ドラム1の回転に
応じた所定のタイミングで送り出すようになっている。
レジストローラ対31,32の上流側近傍には、用紙6
aの先端の到達を検知するための反射型のフォトセンサ
からなる用紙先端検知センサ33が設けられている。
【0043】印刷画像が形成された用紙6bは、エアー
ブロア34で印刷ドラム1から剥離され、ローラ間に掛
け渡された排紙搬送ベルト35とこの排紙搬送ベルト3
5上に用紙6bを吸引するための吸引ファン36とで排
紙台37へ向けて排出される。排紙台37の上面には、
用紙6bの衝突を受け止めてその先後端面を揃えるため
のエンドフェンス38と、用紙6bの両側端面部をガイ
ドして揃えるための一対のサイドフェンス39,39が
設けられている。
【0044】用紙6bを排紙台37へ排出するに際して
は、ジャム防止や揃え向上を図るために、用紙6bを略
U字形に湾曲させて排紙腰付けするための左右一対の排
紙ジャンプ板40が設けられている。排紙ジャンプ板4
0の一部には、図示しない案内手段で略上下方向に案内
されるラック状のスライダ41の一端が係止されてい
る。スライダ41の近傍の装置本体フレーム60には、
その出力軸にスライダ41のラック部41aと噛合する
ピニオンギヤ42が固設され、スライダ41を略上下方
向に移動させる排紙ジャンプ板角度可変モータ43が配
置されている。スライダ41の下端部には、スライダ4
1の移動量を検知するための図2にのみ示す排紙ジャン
プ板角度検知センサ103が配設されている。排紙ジャ
ンプ板角度可変モータ43は、ステッピングモータから
なる。排紙ジャンプ板角度検知センサ103は、給紙圧
位置検知センサ101や分離圧位置検知センサ102と
同様のセンサ構成によって、スライダ41の移動量を検
知するようになっている。
【0045】かかる構成により、排紙ジャンプ板角度可
変モータ43の回転駆動によって排紙ジャンプ板40の
角度を段階的に調整して、用紙6bのU字形の湾曲度合
い、換言すれば排紙腰付け度合いを調整することができ
る。
【0046】図1における装置本体フレーム60の上部
には、図示しない原稿読取装置と、この原稿読取装置の
さらに上部に配置された図4に示す操作パネル部として
の操作パネル46とが配設されている。操作パネル46
には、図4に示すように、製版スタートキー49、印刷
スタートキー50、初期設定キー51、十字カーソルキ
ー53、およびテンキー54等が配置されていると共
に、表示手段としての液晶表示装置からなる液晶表示部
47が配置されている。
【0047】図4に示されている液晶表示部47は、孔
版印刷装置に配置されている図示しない電源スイッチの
オン時に表示される初期画面を表している。液晶表示部
47における最下段部の長方形の区切り内に表示されて
いる4つの表示(原稿種類、変倍、用紙種類、位置調
整)に対応した各下部には、4つの長方形状のキーが並
設されている。すなわち、左から順に、原稿種類に対応
して原稿の文字種類を設定するための原稿種類キーが、
変倍に対応して原稿サイズに対応して縮小または拡大等
の倍率設定をするための変倍キーが、用紙種類に対応し
て用紙6の種類(用紙6の厚さや用紙サイズを含む用紙
6の大きさ等)を選択して設定するための用紙種類設定
手段としての機能を有する用紙種類キー52が、位置調
整に対応して用紙6に対する前後左右の印刷画像の位置
を調整するための位置調整キーがそれぞれ示されている
が、この実施形態では初期画面において用紙種類キー5
2以外の上記各キーを用いた操作内容を説明する必要が
なく、説明の簡明化を図る上から符号を付していない。
そして、用紙種類キー52を1回押すと、同図に括弧を
付して示しているが、図5ないし図9に示しているよう
に、左から順に左矢印キー48a、右矢印キー48b、
条件変更キー48c、設定キー48dに切り替わる機能
・構成を有するものである。
【0048】製版スタートキー49は原稿の画像読み取
りから給版ないしは版付け印刷動作に至る一連の動作の
起動を設定・入力するものであり、テンキー54は印刷
枚数等を設定・入力するものであり、印刷スタートキー
50はテンキー54で設定・入力された印刷枚数分の印
刷動作の起動を行なうものである。液晶表示部47は、
原稿の画像読み取りから印刷に至る各動作工程での設定
・検知情報等やトラブル情報等を随時表示する機能を有
する。
【0049】用紙種類キー52は、用紙6の種類(用紙
6の厚さや用紙サイズを含む用紙6の大きさ等)を選択
して設定するための用紙種類設定手段としての機能を有
するものである。左矢印キー48aは、同じく用紙種類
設定手段としての一部の機能を有するものであり、液晶
表示部47に表示されたジョブ情報を選択するために左
方向に移行させるためのものであり、右矢印キー48b
は、同じく用紙種類設定手段としての一部の機能を有す
るものであり、液晶表示部47に表示されたジョブ情報
を選択するために右方向に移行させるためのものであ
る。十字カーソルキー53は、同じく用紙種類設定手段
としての一部の機能を有するものであり、液晶表示部4
7に表示されたジョブ情報を選択するために左右・上下
の何れか一つの方向に移行させるための4つの移行キー
53c,53a,53b,53dを備えている。条件変
更キー48cは、用紙搬送上のトラブルが発生したと
き、該トラブルのパターンおよびその度合いに対応した
情報を選択し設定するための条件変更設定手段としての
機能を有する。設定キー48dは、用紙種類設定手段お
よび条件変更設定手段としての機能を兼ね備えているも
のであり、上記各キーや左・右矢印キー48a,48b
あるいは十字カーソルキー53で選択設定されたジョブ
情報を確定設定する。なお、左・右矢印キー48a,4
8bや十字カーソルキー53は、一度選択された用紙6
の種類およびトラブルのパターンおよびその度合いに対
応したジョブ情報文をそれぞれ移動して白黒反転表示さ
せて選択させる機能を有するので、条件変更設定手段と
しての機能も兼ね備えている。
【0050】液晶表示部47は、図示しない液晶駆動回
路を介して駆動されると共に、後述する制御装置45に
より上記液晶駆動回路を介して制御される。液晶表示部
47の表示内容をさらに詳しく述べると、図4において
上段部にはオペレータの操作すべき操作概要(ジョブ内
容)が文字で表示され、中段部には目視で選択できるよ
うに用紙の種類の説明内容や後述するユーザー設定内容
が文字表示され、下段部には用紙の種類のさらに具体的
な説明内容等が文字表示され、その下の最下段部には初
期画面においては左から順に上記した原稿種類、変倍、
用紙種類、位置調整がそれぞれ表示される。そして、用
紙種類キー52の押下により、切り替わった表示画面お
いては、図5を参照して後述するように、各種キー、す
なわち左・右矢印キー48a,48b、十字カーソルキ
ー53、用紙種類キー52、条件変更キー48c、設定
キー48dあるいは初期設定キー51の押下によりなさ
れる動作の進行内容が矢印記号や文字で表示されるよう
になっている。
【0051】本実施形態における孔版印刷装置は、図3
に示す制御手段としての制御装置45によって制御され
る。制御装置45は、図示を省略した、CPU(中央処
理装置)、I/O(入出力)ポート、ROM(読み出し
専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)、
PROM(プログラマブルROM)およびタイマ等をそ
れぞれ備え、それらが信号バスによって接続された構成
を有するマイクロコンピュータを具備している。上記R
OMには、実験等で予め得られた最適な搬送条件パター
ンテーブルおよび孔版印刷装置の動作プログラム等が予
め記憶されている。上記RAMは、データ等を適宜記憶
する機能を有している。
【0052】制御装置45は、上死点検知センサ21、
操作パネル46の各種キー(左・右矢印キー48a,4
8b、条件変更キー48c、設定キー48d、初期設定
キー51、用紙種類キー52、十字カーソルキー53
等)、用紙サイズ検知センサ群70、用紙先端検知セン
サ33、用紙有無検知センサ100、給紙圧位置検知セ
ンサ101、分離圧位置検知センサ102、排紙ジャン
プ板角度検知センサ103等からの出力信号に基づい
て、液晶表示部47、給紙台昇降モータ9、給紙圧可変
モータ25、分離圧可変モータ29、排紙ジャンプ板角
度可変モータ43、エアーブロア34、給紙駆動モータ
16等を適宜駆動制御する。なお、図3において、仮想
線で囲んで示す制御対象構成要素は、後述する変形例3
で使用するものであり、本実施形態では使用しないもの
を表している。
【0053】制御装置45は、上記用紙種類設定手段か
らの信号に基づいて、用紙6の種類に応じて予め記憶さ
れている搬送条件の中から設定された用紙6の種類に対
応した搬送条件を自動的に選択して設定する制御手段と
しての機能を有する。また、制御装置45は、用紙搬送
上のトラブルが発生したとき、上記条件変更設定手段か
らの信号に基づいて、設定された用紙6の種類に対応し
た搬送条件を修正した、予め記憶されている修正搬送条
件を自動的に選択して設定する制御手段としての機能を
有する。
【0054】本発明(本実施形態)の特徴は、用紙の種
類によって異なる装置各部の搬送条件設定を、マニュア
ル切り替え操作することなく操作パネル46の液晶表示
部47を見ながら用紙6の種類を選択して設定するだけ
で、機械の制御装置45が自動的にその最適な搬送条件
を判断してそれに切り替えることにより、搬送上のトラ
ブルを未然に防止することにある。以下、液晶表示部4
7の表示内容の詳細、および5個のキー(用紙種類キー
52、矢印キー48a,48b、条件変更キー48c、
設定キー48d)の操作について述べる。
【0055】操作パネル46の液晶表示部47には、図
4および図5に示されている表示をしてオペレータに用
紙6の種類と、搬送上のトラブルのパターンおよびその
度合いに対応した情報とを選択をしてもらうための表示
がそれぞれ適宜なされる。先ず、オペレータが上記電源
スイッチをオンすると、液晶表示部47には図4に示さ
れている初期画面が表示される。この初期画面では、液
晶表示部47の上段部にはオペレータの行うべきジョブ
内容が表示される。ここでは、「製版・プリントできま
す」と表示されていて、製版から印刷に至る工程・動作
が可能であることを表している。
【0056】次いで、オペレータが用紙種類キー52を
押下すると、図5に示す表示画面に切り替わる。すなわ
ち、液晶表示部47には、図5に示すように、用紙6の
種類として、標準、薄紙、厚紙、封筒の4種類と、後述
するようにユーザーが独自に使用する特殊な用紙等につ
いて選択可能とするユーザー1、ユーザー2とがそれぞ
れ表示されるようになっていて、それらの中から選択可
能となっている。なお、本実施形態では用紙6の種類に
応じて木目の細かい最適な搬送条件の設定を望んでいる
ので、標準、薄紙、厚紙、封筒の4種類を選択し、左・
右矢印キー48a,48bや十字カーソルキー53およ
び設定キー48d等で設定・入力可能としているが、そ
のような木目の細かい搬送条件の設定を望まなくてもよ
いのであれば、少なくとも標準、厚紙の2種類の中から
選択し設定可能であればよく(請求項16参照)、これ
は実際に試作・実験等により裏付けられてもいる。
【0057】ここにおいて大事なのは、用紙6の種類が
「標準」だけでは分かりにくいので、上記用紙種類設定
手段により用紙6の種類を設定するとき、用紙6の種類
を分かりやすく直ぐに選択できるように用紙6の種類の
さらに具体的な説明内容をそのときに一緒に表示してい
ることである。
【0058】通常は、用紙6の種類として「標準」が黒
く表示されて選択されているが、それを2個の左・右矢
印キー48a,48bまたは十字カーソルキー53の移
行キー53c,53aで白黒反転表示部を移動させて、
設定キー48dで確定入力する。図5の状態では、用紙
6の種類として「標準」が選択されているので、その下
段部に具体的な用紙6として「Ex,複写用紙、中質
紙、上質紙、再生紙」が表示されている。「薄紙」が選
択されている場合なら「Ex,更紙などの薄手の用紙」
と表示し、「厚紙」の場合なら「Ex,画用紙、ハガキ
などの厚手の用紙」と表示し、「封筒」の場合なら「E
x,長形、角形などの定形封筒」といったように表示す
る。
【0059】そして、オペレータが上記のように用紙6
の種類を選択し、2個の左・右矢印キー48a,48b
または十字カーソルキー53の移行キー53c,53a
で白黒反転表示部を移動させて設定キー48dで用紙6
の種類を確定入力すると、機械の制御装置45が、予め
記憶されている下表1に示す搬送条件パターンテーブル
の中から、選択・設定された用紙6の種類に対応した最
適な搬送条件、すなわち本実施形態では選択・設定され
た用紙6の種類に対応した給紙コロ圧値、分離パッド圧
値、排紙ジャンプ板角度値を自動的に選択し、該給紙圧
コロ値となるように給紙圧可変モータ25を、該分離パ
ッド圧値となるように分離圧可変モータ29を、該排紙
ジャンプ板角度値となるように排紙ジャンプ板角度可変
モータ43をそれぞれ制御する。こうして、選択・設定
された用紙6の種類に対応して、自動的に最適な搬送条
件が設定されることになる。
【0060】
【表1】
【0061】以下に表1の内容について補足説明する。
給紙コロ圧、分離パッド圧、不送り、重送の大体の関係
をまとめると、下表2に示すようである。すなわち、給
紙コロ圧は、小さすぎると不送りになり、大きすぎると
重送になる。そこで、表1に示すように、薄紙や標準紙
では可能な限り給紙コロ圧を小〜中(数値1に対応し、
この数値が小さいほど給紙コロ圧が小さくなる)にす
る。しかし、厚紙の場合は大きい搬送力を必要とするの
で、給紙コロ圧を大(数値3に対応し、この数値が大き
いほど給紙コロ圧が大きくなる)にする。封筒の場合な
ら、実験の結果等から給紙コロ圧を標準紙と薄紙の中間
である略中(数値2に対応する)にするとよい。
【0062】分離パッド圧は、表2に示すように、大き
すぎると不送りになり、小さすぎると重送になる。そこ
で、表1に示すように、分離パッド圧は、標準紙では重
送を防止するために中〜大(数値4に対応し、この数値
が大きいほど分離パッド圧が大きくなる)に設定する
が、薄紙の場合には分離パッド圧を大にするとシワが発
生するので小〜中(数値2に対応し、この数値が小さい
ほど分離パッド圧が小さくなる)にする。同様に厚紙の
場合には分離パッド圧を大きくするといわゆる紙むけが
発生するので、小〜中(数値2に対応する)にする。封
筒の場合なら、実験の結果等から分離パッド圧を小(数
値1に対応する)にするとよい。
【0063】
【表2】
【0064】排紙ジャンプ板角度は、標準紙では角度を
中〜大にしてある程度きちんと紙に腰付けをして排出し
てやる必要がある。これと同様に、薄紙の場合では角度
を大にしてきちんと紙に腰付けをして排出してやる必要
があるが、厚紙や封筒の場合には、紙自体に腰があるた
めに腰付けが不要であり、また腰付けできないので、角
度を小にする必要がある。表1に示されている搬送条件
パターンテーブルは、実験等によるデータに基づいて予
め設定され、制御装置45の上記ROMに予め記憶され
ている。
【0065】なお、本実施形態では表1に示したよう
に、選択・設定された用紙6の種類に対応して給紙コロ
圧値、分離パッド圧値、排紙ジャンプ板角度値からなる
搬送条件パターンテーブルとしこれらを可変制御対象と
したが、さらに木目の細かい制御を望むのであれば、こ
れらの他に例えば用紙6の種類に対応しての分離コロ1
3におけるスリップ状態に着目して分離コロ13の回転
量、あるいは用紙6の種類に対応しての排紙巻き上りに
着目してエアーブロア34の風力等を可変制御対象とす
ればよい。
【0066】次に、用紙の種類の選択・設定操作例およ
び通紙・印刷動作を説明する。先ず、オペレータが孔版
印刷装置の上記電源スイッチをオンすると、図4に示す
ように、液晶表示部47には初期画面が表示される。こ
の初期画面では、液晶表示部47の上段部にはオペレー
タの行うべきジョブ内容である「製版・プリントできま
す」と表示され、製版から印刷に至る工程・動作が可能
であることを知らせる。次いで、用紙種類キー52を押
下すると、図5に示す表示画面に切り替わり、操作パネ
ル46の液晶表示部47の上段部には「用紙の種類を選
択入力して下さい」という表示がなされる。通常は用紙
6の種類として「標準」が黒く表示されて選択されてい
るので、例えば用紙6として画用紙(厚紙)を使用する
場合には、オペレータは印刷に先立って右矢印キー48
b(矢印→)または十字カーソルキー53の移行キー5
3aで「厚紙」の表示部位に白黒反転表示部を移動させ
て、設定キー48dで確定入力する。このとき、液晶表
示部47の下段部には「Ex,画用紙、ハガキなどの厚
手の用紙」と表示されるので、オペレータは画用紙が
「厚紙」に属することを確認でき、迷うこと無く直ぐに
用紙6の種類として「厚紙」を選択・設定することがで
きる。
【0067】用紙6の種類として「厚紙」が選択・設定
されると、制御装置45が表1に示す搬送条件パターン
テーブルの中から、選択・設定された用紙6の種類とし
て「厚紙」に対応した最適な搬送条件、すなわち給紙コ
ロ圧値「3」、分離パッド圧値「2」、排紙ジャンプ板
角度値「小」を自動的に選択し、該給紙コロ圧値「3」
となるように給紙圧可変モータ25を、該分離パッド圧
値「2」となるように分離圧可変モータ29を、該排紙
ジャンプ板角度値「小」となるように排紙ジャンプ板角
度可変モータ43をそれぞれ制御する設定がなされ、選
択・設定された用紙6の種類に対応して自動的に最適な
搬送条件が設定される。
【0068】用紙6の種類の選択・設定操作に前後し
て、オペレータによって製版スタートキー49が押され
ることより、上記原稿読取装置による公知の原稿画像の
読み取り動作および公知の自動製版動作が並行して進行
し、製版済みのマスタが印刷ドラム1の外周面に巻き付
けられる。そして、用紙6の種類の選択・設定操作に前
後して、給紙台4が下死点検知センサ44によって下死
点に位置している時に、オペレータが給紙台4の上に画
用紙である用紙6を積載し、印刷スタートキー50を押
すと、制御装置45の指令によって給紙台昇降モータ9
が回転駆動され、給紙台4を上昇させる。用紙6の最上
面が給紙コロ12に接触してこれを押し上げると、給紙
アーム18も上昇し、上死点検知センサ21の接触子2
1aを押圧して上死点検知センサ21をオンにする。制
御装置45は上死点検知センサ21のオン信号を受けて
給紙台昇降モータ9を停止させる。これによって給紙台
4は印刷に必要な所定の高さの給紙位置を占め、印刷モ
ードによる印刷が開始される。この場合、オペレータの
「厚紙」という認識が客観的に正しければ、印刷は最初
の1枚目から最適な搬送条件下で行なわれることにな
る。
【0069】次いで印刷ドラム1が回転すると共に、給
紙駆動モータ16が回転駆動することにより給紙コロ1
2が回転され、これによって用紙6が用紙搬送方向65
に送り出され、分離コロ13の回転と分離パッド14と
の協働作用によって、最上面の1枚の用紙6のみが分離
されて送り出される。この時、最適な搬送条件設定(給
紙コロ圧および分離パッド圧の設定)が既になされてい
るので、用紙6は重送、不送り等によって給紙ジャムを
生じることなく1枚ずつ確実に給送される。
【0070】給紙台4上の用紙6が給紙によって上から
数枚分なくなると、それに応じて給紙コロ12の位置が
下がり、同時に給紙アーム18も下がる。給紙アーム1
8が下降して上死点検知センサ21がオフになると、制
御装置45はそのオフ信号に基づいて給紙台昇降モータ
9を駆動させ、給紙台4は上死点検知センサ21がオン
になるまで再び上昇する。このようにして上死点検知セ
ンサ21のオン・オフに応じて給紙台昇降モータ9をオ
ン・オフさせることによって給紙台4は間欠的に上昇
し、その都度給紙位置を占める。
【0071】分離コロ13により1枚ずつ送り出された
用紙6は、レジストローラ対31,32のニップ部に突
き当たることで適宜の撓みを形成され、次いでレジスト
ローラ対31,32が印刷ドラム1の回転と同期して回
転することにより、用紙6が所定の印刷タイミングで送
り出され、こうして給送されて来た用紙6は印刷ドラム
1とプレスローラ30間で印刷されて排紙台37へ排出
される。この時、最適な搬送条件設定(排紙ジャンプ板
角度の設定)が既になされているので、排紙腰付け(こ
こでの「厚紙」の例では、腰付けはされない)が適正に
されつつ排紙揃えが整然と良好に行われる。この動作が
次々と繰り返され、印刷ドラム1の1回転につき1枚ず
つ用紙6が給紙ジャム等の搬送上のトラブルを生じるこ
となく給紙されて印刷され、排紙ジャム等の搬送上のト
ラブルを生じることなく排紙される。
【0072】ところで、上述したように通紙印刷を行な
っても、用紙6の銘柄や種類、あるいはそのときの温湿
度等の環境条件や用紙カール度合い等によっては、うま
く通紙できない場合、換言すれば結果的に用紙搬送上の
トラブルが発生することがある。その場合には、図5に
示す「用紙種類入力」画面に戻って搬送条件補正のため
の操作を行なうことができる。図5において、条件変更
キー48cを押すと、液晶表示部47の画面が図6に示
すように切り替わる。
【0073】このとき、液晶表示部47の上段部には
「給紙条件変更を選択入力して下さい」という表示がな
される。例えば、重送が多い場合には、オペレータは右
矢印キー48b(矢印→)を5回押して(または例えば
十字カーソルキー53の移行キー53dを1回押し次い
で移行キー53aを2回押して)表示部を「標準」から
移動させ、「重送:多い」を白黒反転状態にして、設定
キー48dを押すことで確定入力し、搬送条件(給紙条
件)を下表3に示す修正搬送条件パターンテーブルに変
更し修正することができる。表3に示されている修正搬
送条件パターンテーブルは、上記した表1および表2に
おける設定例の裏付け理由に準じた理由により、また実
験等によるデータに基づいて予め上記ROM等に設定・
記憶されている。
【0074】
【表3】
【0075】上記のようにして、給紙条件変更が選択・
設定されれば、制御装置45が予め記憶されている表3
に示す修正搬送条件パターンテーブルの中から、選択・
設定された用紙6の種類に対応した最適な搬送条件(給
紙コロ圧値、分離パッド圧値、排紙ジャンプ板角度値)
を自動的に選択し、該給紙コロ圧値となるように給紙圧
可変モータ25を、該分離パッド圧値となるように分離
圧可変モータ29を、該排紙ジャンプ板角度となるよう
に排紙ジャンプ板角度可変モータ43をそれぞれ制御す
る。このように、用紙搬送上のトラブルが発生したと
き、条件変更キー48c、矢印キー48aまたは48b
および設定キー48dを用いて、該トラブルのパターン
およびその度合いに対応した情報を上記したように選択
し、設定するだけで、制御装置45が一度設定された各
種の搬送条件を自動的に変更し、最適な搬送条件に修正
することによって、トラブル発生防止のための最適な搬
送条件に自動的に切り替えられ、トラブルへの対処操作
を非常に簡単にすることができる。こうして変更修正さ
れた搬送条件は、上記電源スイッチをオフした場合には
元の「標準」に戻るようになっている。なお、所定の操
作により、変更修正された搬送条件を一時的に記憶させ
ておくようにしてもよい。
【0076】(変形例1)図7、図8および表4を参照
して第1の実施形態の変形例1を説明する。この変形例
1では、上記した4種類の用紙6、すなわち標準、薄
紙、厚紙、封筒のどれを選択して設定してもうまく搬送
できないような、ユーザーが独自に使用する特殊な用紙
6等を用いる場合について対応するために、そのユーザ
ーにおいて特別に選択して使用できる搬送条件を設定で
きるようにしたものであり、「ユーザー1」または「ユ
ーザー2」を選択・設定して最適な搬送条件を設定す
る。そのために、上記4種類の用紙6に対応した搬送条
件およびその修正搬送条件以外に、予めいくつもの搬送
条件パターンテーブルが上記ROMや上記PROMに記
憶されていて、搬送状況に応じてその中のどれかを選択
して、「ユーザー1」または「ユーザー2」のところに
割り当てておいて、いつでもそれを呼び出して使うこと
ができる。この割り当て操作は、初期設定モードで行わ
れ、制御装置45にはその初期設定モードを実行するた
めの下記する制御機能が付加されている。
【0077】操作パネル46上の初期設定キー51を押
すと、液晶表示部47は図7に示す画面表示に切り替わ
る。図7の画面表示状態において、「ユーザー1」の白
黒反転状態で設定キー48dを押すと、液晶表示部47
は図8に示す画面表示に切り替わる。図8に示されてい
る表示画面では「標準:不送り傾向」の部位が黒表示さ
れて選択されている状態にある。ここで、設定キー48
dを押せば、「ユーザー1」の所には「標準:不送り傾
向」が割り当てられることになる。図8において、その
上から3行目の下段部には、現在白黒反転表示している
用紙6の分類の具体例を分かりやすく表示しているの
で、「標準:不送り傾向」とは例えばどのような用紙6
の場合を指すのかが誰でも直ぐに分かるようになる。ま
た、例えば「厚紙:不送り傾向」の場合なら、「画用紙
や特に厚紙で不送りしやすい用紙」のように表示し、
「中厚紙」の場合なら「標準と厚紙の中間の厚さの用
紙」のように表示する。ここで、「特殊」とあるのは、
「独自に個別設定された用紙」であり、例えばサービス
マンに頼んで本当に特殊な用紙6のために特別にその搬
送条件を設定してもらう場合を示す。
【0078】これらの「ユーザー1」または「ユーザー
2」のところに割り当てられる、詳しい搬送条件の設定
例としては、例えば下表4の搬送条件パターンテーブル
を挙げることができる。表4に示されている搬送条件パ
ターンテーブルは、上記した表1および表2における設
定例の裏付け理由に準じた理由により、また実験等によ
るデータに基づいて予め設定され、制御装置45の上記
ROMや上記PROM等に記憶される。
【0079】
【表4】
【0080】ここで、その詳細な説明は省略するが、重
送や給紙ジャム、排紙ジャムといった搬送トラブルを検
知する構成は、複数個の用紙検知センサを用いて判断す
る等の公知の構成である。なお、用紙有無検知センサ1
00で用紙無しが検知された時や、下死点検知センサ4
4で下死点が検知された時に、操作パネル46の液晶表
示部47に現在設定されている用紙6の種類を表示させ
たり、その設定をクリヤしてもよいか等のメッセージを
表示させたりしてもよい。
【0081】(変形例2)図1ないし図4、図9および
下表5を参照して第1の実施形態の変形例2を説明す
る。この変形例2では、第1の実施形態において用紙6
の種類として用紙6の厚さに着目したのに代えて、用紙
6の大きさである用紙サイズの違いにより最適な搬送条
件を設定することが主に相違する。
【0082】図4に示されている液晶表示部47の初期
画面において、オペレータが用紙種類キー52を押下す
ると、図9に示す表示画面に切り替わる。すなわち、操
作パネル46の液晶表示部47の上段部には「用紙サイ
ズを選択入力して下さい」という表示がなされる。液晶
表示部47の上から2行目には、図9に示すように、用
紙サイズとして、A3,B4と、A4,B5と、ハガキ
との3種類について表示されるようになっていて、それ
らの中からこの変形例2では自動的に選択可能となって
いる。
【0083】この変形例2では、用紙サイズの検出は、
図2および図3に示した用紙サイズ検知センサ群70を
備えた上記用紙サイズ検出機構で自動的に検出する方式
を採用しているので、例えば給紙台4上にA3またはB
4の用紙サイズの用紙6が積載されているとした場合、
用紙サイズとして「A3,B4」が黒く表示されて自動
的に選択されていることを表すものである。そして、オ
ペレータは用紙サイズとして「A3,B4」が黒く表示
されていることを確認した上で、設定キー48dを押し
て確定入力すればよい。すると、機械の制御装置45
が、予め記憶されている表5に示す搬送条件パターンテ
ーブルの中から、自動的に選択・設定された用紙サイズ
に対応した最適な搬送条件、すなわち本変形例2では自
動的に選択・設定された用紙サイズに対応した給紙コロ
圧値、分離パッド圧値、排紙ジャンプ板角度値を自動的
に選択し、該給紙圧コロ値となるように給紙圧可変モー
タ25を、該分離パッド圧値となるように分離圧可変モ
ータ29を、該排紙ジャンプ板角度値となるように排紙
ジャンプ板角度可変モータ43をそれぞれ制御する。こ
うして、自動的に選択・設定された用紙サイズに対応し
て、自動的に最適な搬送条件が設定されることになる。
【0084】
【表5】
【0085】以下に表5の内容について補足説明する。
用紙サイズが大きいA3やB4の用紙6では大きい搬送
力を必要とするので、給紙コロ圧を大(数値3に対応す
る)にする。用紙サイズが比較的小さいA4やB5の用
紙6では搬送力をあまり必要としないので、給紙コロ圧
を小(数値1に対応する)にする。また、ハガキの場合
なら、実験の結果等から給紙コロ圧を用紙サイズがA
3,B4とA4,B5との中間である略中(数値2に対
応する)にするとよい。
【0086】分離パッド圧は、用紙サイズが大きいA3
やB4の用紙6では重送を防止するために大(数値3に
対応する)に設定するが、用紙サイズが比較的小さいA
4やB5の用紙6の場合には分離パッド圧を中(数値2
に対応する)にする。同様にハガキの場合には実験の結
果等から分離パッド圧を小(数値1に対応する)にする
とよい。
【0087】排紙ジャンプ板角度は、用紙サイズが比較
的小さいA4やB5の用紙6の場合では角度を大にして
きちんと紙に腰付けをして排出してやる必要がある。こ
れと同様に、用紙サイズが大きいA3やB4の用紙6の
場合ではある程度きちんと紙に腰付けをして排出してや
る必要があるが、ハガキの場合には、紙自体に腰がある
ために腰付けが不要であり、また腰付けできないので、
角度を小にする必要がある。表5に示されている搬送条
件パターンテーブルは、実験等によるデータに基づいて
予め設定されていて、上記ROM等に予め記憶されてい
る。
【0088】用紙サイズの選択は、図2および図3に示
した用紙サイズ検知センサ群70を備えた上記用紙サイ
ズ検出機構で自動的に検出して選択する方式に限らず、
例えばマニュアルで選択し設定してもよい。このような
マニュアルの選択設定操作では、例えば、オペレータが
給紙台4上にA4またはB5の用紙サイズの用紙6を積
載した場合、初期条件として用紙サイズとして「A3,
B4」が黒く表示されているが、それを2個の左・右矢
印キー48a,48bまたは十字カーソルキー53の移
行キー53c,53aで白黒反転表示部を移動させて、
設定キー48dで確定入力すればよい。
【0089】なお、本変形例2においても、上記した第
1の実施形態の表3や変形例1の表4に示されている内
容を適用できることは言うまでもない。また、本変形例
2では表5に示したように、選択・設定された用紙サイ
ズに対応して給紙コロ圧値、分離パッド圧値、排紙ジャ
ンプ板角度値からなる搬送条件パターンテーブルとしこ
れらを可変制御対象としたが、さらに木目の細かい制御
を望むのであれば、これらの他に例えば用紙サイズに対
応しての分離コロ13におけるスリップ状態に着目して
分離コロ13の回転量、あるいは用紙サイズに対応して
の排紙巻き上りに着目してエアーブロア34の風力等を
可変制御対象とすればよい。また、用紙6の種類に応じ
て、より一層木目の細かい制御を望むのであれば、用紙
6の種類としての用紙6の厚さと用紙サイズとの組み合
せで選択設定することも勿論可能である。
【0090】(変形例3)図1ないし図4、図10およ
び下表6を参照して第1の実施形態の変形例3を説明す
る。この変形例3は、第1の実施形態と比較して、第1
の実施形態の3つの搬送条件に対して、搬送条件として
さらに給紙台角度を付加して、用紙6の種類に応じて木
目の細かい最適な搬送条件を設定することが主に相違す
る。
【0091】図10に、給紙台の角度を調整するための
給紙台角度調整機構99を示す。この給紙台角度調整機
構99は、図1に示した実施形態の給紙台4に代えて、
昇降固定側の給紙台91とこの給紙台91に対して傾斜
可能に可動する可動側の給紙台92との2つに分割され
た給紙台91,92を有することおよび給紙台92を傾
斜可能に可動させるための給紙台傾斜駆動手段99を有
することが相違する。
【0092】昇降固定側の給紙台91には、図1に示す
ラック10(図10には図示せず)が固定されていて、
給紙台91は、図1に示すピニオンギヤ11(図10に
は図示せず)を介して図1に示す給紙台昇降モータ9
(図10には図示せず)により昇降される。給紙台91
における用紙搬送方向65の上流側の側壁には、軸ピン
93を介して可動側の給紙台92が傾斜可能に連結され
ている。給紙台傾斜駆動手段99は、給紙台92におけ
る用紙搬送方向65の下流端部に一体的に形成された扇
形ギヤ98と、給紙台91側の一側壁に固設された不動
部材(図示せず)に固定して取り付けられた給紙台角度
可変モータ94と、この給紙台角度可変用モータ94の
出力軸に固設されたウォームギヤ95と、給紙台91の
一側壁に軸をもって回動可能に支持されウォームギヤ9
5と噛合するウォームホイール96と、ウォームホイー
ル96の上記軸と同軸に設けられ扇形ギヤ98と噛合す
る小径ギヤ97と、給紙台92の傾斜角度θを検知する
ための図3のみに仮想線で囲んで示す給紙台角度検知セ
ンサ104とを具備している。
【0093】給紙台角度可変用モータ94は、ステッピ
ングモータからなり、図3に仮想線で囲んで示す。給紙
台角度検知センサ104は、例えば、給紙台角度可変用
モータ94にフォトエンコーダを付設すると共に、給紙
台92のホームポジションを検知するための給紙台92
の一側壁に設けた遮光板、およびこの遮光板と選択的に
係合する給紙台91の一側壁に設けた透過型のフォトセ
ンサからなるセンサ構成である。給紙台92のホームポ
ジションは、給紙台91の用紙積載面と給紙台92の用
紙積載面とが略同一平面状態をなしたときをもって設定
される。
【0094】かかる構成により、給紙台角度可変用モー
タ94の回転駆動によって給紙台92が傾斜角度θをも
って傾斜可能に可動されることとなる。したがって、給
紙台角度可変用モータ94の回転駆動によって給紙台9
2の傾斜角度θを段階的もしくは無段階的に調整するこ
とができる。
【0095】この変形例3では、第1の実施形態と同様
にして、オペレータが用紙6の種類を選択し設定すれ
ば、機械の制御装置45が、予め記憶されている下表6
に示す搬送条件パターンテーブルの中から、選択・設定
された用紙6の種類に対応した最適な搬送条件、すなわ
ち本変形例3では給紙台92の傾斜角度θ値を自動的に
選択し、該傾斜角度θ値となるように給紙台角度可変用
モータ94を制御する。こうして、上記した第1の実施
形態の最適な搬送条件の設定に加えて、選択・設定され
た用紙6の種類に対応して、さらに木目の細かい最適な
搬送条件が設定されることになる。
【0096】
【表6】
【0097】以下に表6の内容について補足説明する。
標準紙では、傾斜角度θは余り必要ないことが実験等の
結果から分かっているので、傾斜角度θを小さい3°に
し、厚紙やハガキではその厚さが厚いので、傾斜角度θ
をやや大きい10°にする。また、封筒の場合なら、封
筒底部の用紙重なり部分の最も厚さのある部位を用紙搬
送方向65の下流側に向けて積載するので、給紙コロ1
2による不送りを補償すべく実験の結果等から傾斜角度
θを大きい15°にするとよい。表6に示されている搬
送条件パターンテーブルは、実験等によるデータに基づ
いて予め設定されていて、上記ROM等に予め記憶され
ている。
【0098】なお、本変形例3において、表2と同じよ
うに、傾斜角度θと不送り、重送との大体の関係を示す
と下表7のようである。すなわち、傾斜角度θを大きく
すると、給紙コロ圧を大きくしたのと同様となり、重送
が多くなる。したがって、例えば、標準紙における傾斜
角度θ=3°で重送が多ければ傾斜角度θを小さくして
やればよい。
【0099】
【表7】
【0100】また、上記した変形例1や変形例2を単独
であるいは組み合わせて適用できることは言うまでもな
い。また、用紙6の種類に応じて、より一層木目の細か
い制御を望むのであれば、用紙6の種類としての用紙6
の厚さと用紙サイズとの組み合せで選択設定することも
勿論可能である。
【0101】第1の実施形態や変形例1等に記載したよ
うに、本来ならば、少なくとも給紙コロ圧と分離パッド
圧とを最適に設定して、その用紙6の種類に応じて、不
送りと重送とが最も発生しにくい条件を選ぶわけである
(請求項6参照)が、その片方、すなわち表2に記載し
てある関係に基づいて、給紙コロ圧または分離パッド圧
だけを調整することだけでもそれに応じた効果を得られ
る。従って、下記する変形例4や5ではこのような点に
着目した例を説明することとする。
【0102】(変形例4)この変形例4は、第1の実施
形態の3つの搬送条件から分離パッド圧と排紙ジャンプ
板角度とを除去して、給紙コロ圧を単独で可変設定する
ものであり(請求項4参照)、その一例を下表8に示
す。そのために、本変形例4では、第1の実施形態の給
紙圧調整機構を有し、制御装置45は、設定された用紙
6の種類に対応した搬送条件の中から給紙圧値としての
給紙コロ圧値を選択して、該給紙コロ圧値となるように
給紙圧可変モータ25を制御するものである。
【0103】
【表8】
【0104】以下に表8の内容について補足説明する。
給紙コロ圧だけを変える場合には、分離パッド圧値を大
体3に設定する。すると、薄紙、厚紙、封筒に対して
は、分離パッド圧値が大になってしまうので、その分の
不送り防止上の補正として、給紙コロ圧値も若干大(数
値2,4,3にそれぞれ対応する)に設定するとよい。
【0105】そして、この変形例4においては、制御装
置45は、用紙搬送上のトラブルとして不送りが発生し
たとき、該トラブルのパターンおよびその度合いに対応
した情報を選択する上記条件変更設定手段からの信号に
基づいて、設定された用紙6の種類に対応した給紙コロ
圧値に係る修正搬送条件を自動的に選択して設定すると
共に、上記給紙コロ圧値となるように給紙圧可変モータ
25を制御する(請求項7および請求項8参照)。この
場合、上記表2の基本的な考え方、表3および上記変形
例1の表4に準じた考え方に基づき、上記トラブルのパ
ターンとして不送りに係る修正搬送条件パターンテーブ
ルを有し、該トラブルのパターンの度合いが、不送りに
係る修正搬送条件パターンテーブルから不送りを選択し
て設定可能である(請求項9参照)。また、これに限ら
ず、上記トラブルのパターンとして重送に係る修正搬送
条件パターンテーブルを有し、該トラブルのパターンの
度合いが、重送に係る修正搬送条件パターンテーブルか
ら重送を選択して設定可能である(請求項10参照)。
【0106】(変形例5)この変形例5は、第1の実施
形態の3つの搬送条件から給紙パッド圧と排紙ジャンプ
板角度とを除去して、分離パッド圧を単独で可変設定す
るものであり(請求項5参照)、その一例を下表9に示
す。そのために、本変形例5では、第1の実施形態の分
離圧調整機構を有し、制御装置45は、設定された用紙
6の種類に対応した搬送条件の中から分離圧値としての
分離パッド圧値を選択して、該分離パッド圧値となるよ
うに分離圧可変モータ29を制御するものである。
【0107】
【表9】
【0108】以下に表9の内容について補足説明する。
分離パッド圧だけを変える場合には、給紙コロ圧値を大
体2に設定する。すると、厚紙、封筒に対しては、給紙
コロ圧値が小になってしまうので、その分の不送り防止
上の補正として、分離パッド圧値も若干小(数値1に対
応する)に設定するとよい。
【0109】そして、この変形例5においては、制御装
置45は、用紙搬送上のトラブルとして重送が発生した
とき、該トラブルのパターンおよびその度合いに対応し
た情報を選択する上記条件変更設定手段からの信号に基
づいて、設定された用紙6の種類に対応した分離パッド
圧値に係る修正搬送条件を自動的に選択して設定すると
共に、上記分離パッド圧値となるように分離圧可変モー
タ29を制御する(請求項7および請求項11参照)。
この場合、上記表2の基本的な考え方、表3および上記
変形例1の表4に準じた考え方に基づき、上記トラブル
のパターンとして重送に係る修正搬送条件パターンテー
ブルを有し、該トラブルのパターンの度合いが、重送に
係る修正搬送条件パターンテーブルから重送を選択して
設定可能である(請求項12参照)。また、これに限ら
ず、上記トラブルのパターンとして不送りに係る修正搬
送条件パターンテーブルを有し、該トラブルのパターン
の度合いが、不送りに係る修正搬送条件パターンテーブ
ルから不送りを選択して設定可能である(請求項13参
照)。
【0110】本発明は、第1の実施形態や変形例1ない
し5等に限らず、例えば給紙圧調整機構、分離圧調整機
構、排紙ジャンプ板角度調整機構および給紙台角度調整
機構等を適宜組み合わせた調整機構を具備する印刷装置
において、制御手段が、用紙種類設定手段あるいは条件
変更設定手段からの信号に基づいて、その調整機構に係
る最適な搬送条件を自動的に選択してその選択された搬
送条件となるように該調整機構の可変駆動源を制御する
ように構成できることは言うまでもない。以上述べたと
おり、本発明を実施例を含む特定の実施形態等について
説明したが、本発明の構成は、上述した実施形態等に限
定されるものではなく、これらを適宜組み合わせて構成
してもよく、本発明の範囲内において、その必要性およ
び目的・用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成
し得ることは当業者ならば明らかである。
【0111】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御手段
は、用紙種類設定手段からの信号に基づいて、用紙の種
類に応じて予め記憶されている搬送条件の中から設定さ
れた用紙の種類に対応した搬送条件を自動的に選択して
設定する構成としたことにより、従来のようにマニュア
ル切り替え操作することなく用紙の種類を選択して設定
するだけで、制御手段が自動的にその最適な搬送条件を
判断してそれに切り替え設定するので、給紙重送、給紙
不送り、給紙ジャムあるいは排紙ジャム等の搬送上のト
ラブルを未然に防止することができる。
【0112】請求項2記載の発明によれば、用紙種類設
定手段により用紙の種類を設定するとき、該用紙の種類
のさらに具体的な説明内容を表示する表示手段を有する
ことにより、一般オペレータでも分かりやすく迷わずに
直ぐに用紙の種類を設定することができる。
【0113】請求項3記載の発明によれば、表示手段は
操作パネル部に配置された液晶表示装置であることによ
り、一般オペレータでも操作パネルの液晶表示を見なが
ら用紙の種類を選択して設定することができるので、さ
らにその操作が分かりやすく操作性が向上する。
【0114】請求項4記載の発明によれば、給紙圧可変
駆動源を備えた給紙圧調整機構を有し、制御手段は設定
された用紙の種類に対応した搬送条件の中から給紙圧値
を選択して、該給紙圧値となるように給紙圧可変駆動源
を制御することにより、給紙不送り、給紙ジャム等の用
紙搬送上のトラブルを未然に防止することができる。
【0115】請求項5記載の発明によれば、分離圧可変
駆動源を備えた分離圧調整機構を有し、制御手段は設定
された用紙の種類に対応した搬送条件の中から分離圧値
を選択して、該分離圧値となるように分離圧可変駆動源
を制御することにより、給紙重送、給紙ジャム等の用紙
搬送上のトラブルを未然に防止することができる。
【0116】請求項6記載の発明によれば、少なくとも
給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調整機構と分離圧可変
駆動源を備えた分離圧調整機構とを有し、制御手段は設
定された用紙の種類に対応した搬送条件の中から少なく
とも給紙圧値および分離圧値を選択して、該給紙圧値と
なるように給紙圧可変駆動源を、分離圧値となるように
分離圧可変駆動源をそれぞれ制御することにより、少な
くとも給紙重送、給紙不送りあるいは給紙ジャム等の給
紙部における用紙搬送上のトラブルを未然に防止するこ
とができる。
【0117】請求項7記載の発明によれば、用紙搬送上
のトラブルが発生したとき、該トラブルのパターンおよ
びその度合いに対応した情報を選択し設定する条件変更
設定手段を有し、制御手段は条件変更設定手段からの信
号に基づいて、設定された用紙の種類に対応した搬送条
件を修正した、予め記憶されている修正搬送条件を自動
的に選択して設定することにより、どんな種類のトラブ
ルがどの程度発生するかによって操作パネルの液晶表示
等を見ながらその状況を選択・設定するだけで、制御手
段が一度設定された各種の搬送条件設定を自動的に変更
して、トラブル発生防止のための最適な修正搬送条件に
切り替え設定するので、用紙搬送上のトラブルへの対処
操作を非常に簡単にすることができる。
【0118】請求項8記載の発明によれば、給紙圧可変
駆動源を備えた給紙圧調整機構を有し、制御手段は修正
搬送条件の中から給紙圧値を選択して、該給紙圧値とな
るように給紙圧可変駆動源を制御することにより、請求
項7記載の発明の効果に加えて、給紙不送りあるいは給
紙ジャム等の給紙部における用紙搬送上のトラブルを未
然に防止することができる。
【0119】請求項9記載の発明によれば、用紙搬送上
のトラブルのパターンとして給紙不送りを有し、該トラ
ブルのパターンの度合いが給紙不送りを選択して設定可
能であることにより、請求項7または8記載の発明の効
果に加えて、給紙不送りに係る給紙部における用紙搬送
上のトラブルを未然に防止することができる。
【0120】請求項10記載の発明によれば、用紙搬送
上のトラブルのパターンとして給紙重送を有し、該トラ
ブルのパターンの度合いが給紙重送を選択して設定可能
であることにより、請求項7または8記載の発明の効果
に加えて、給紙重送に係る給紙部における用紙搬送上の
トラブルを未然に防止することができる。
【0121】請求項11記載の発明によれば、分離圧可
変駆動源を備えた分離圧調整機構を有し、制御手段は修
正搬送条件の中から分離圧値を選択して、該分離圧値と
なるように分離圧可変駆動源を制御することにより、請
求項7記載の発明の効果に加えて、給紙重送あるいは給
紙ジャム等の給紙部における用紙搬送上のトラブルを未
然に防止することができる。
【0122】請求項12記載の発明によれば、用紙搬送
上のトラブルのパターンとして給紙重送を有し、該トラ
ブルのパターンの度合いが給紙重送を選択して設定可能
であることにより、請求項7または11記載の発明の効
果に加えて、給紙重送に係る給紙部における用紙搬送上
のトラブルを未然に防止することができる。
【0123】請求項13記載の発明によれば、用紙搬送
上のトラブルのパターンとして給紙不送りを有し、該ト
ラブルのパターンの度合いが給紙不送りを選択して設定
可能であることにより、請求項7または11記載の発明
の効果に加えて、給紙不送りに係る給紙部における用紙
搬送上のトラブルを未然に防止することができる。
【0124】請求項14記載の発明によれば、少なくと
も給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調整機構と分離圧可
変駆動源を備えた分離圧調整機構とを有し、制御手段は
修正搬送条件の中から少なくとも給紙圧値および分離圧
値を選択して、該給紙圧値となるように給紙圧可変駆動
源を、分離圧値となるように分離圧可変駆動源をそれぞ
れ制御することにより、少なくとも給紙重送、給紙不送
りあるいは給紙ジャム等に係る給紙部における用紙搬送
上のトラブルを未然に防止することができる。
【0125】請求項15記載の発明によれば、用紙搬送
上のトラブルのパターンとして、少なくとも給紙不送り
と給紙重送との2つを有し、各トラブルのパターンの度
合いが給紙不送りと給紙重送とをそれぞれ選択して設定
可能であることにより、請求項7または14記載の発明
の効果に加えて、少なくとも給紙重送と給紙不送りとに
係る給紙部における用紙搬送上のトラブルを未然に防止
することができる。
【0126】請求項16記載の発明によれば、用紙種類
設定手段により、用紙の種類として少なくとも標準、厚
紙の中から選択し設定可能であることにより、印刷装置
において使用される通常の用紙を用いた場合において、
上記各発明の効果を奏することができる。
【0127】請求項17記載の発明によれば、用紙種類
設定手段により、用紙の種類としてユーザーが独自に使
用する特殊な用紙等についても選択し設定可能であるこ
とにより、上記各発明の効果に加えて、一度選択した最
適な搬送条件を制御手段に記憶させておくことが可能と
なり、これによって、その用紙を使う場合には何度でも
その最適な搬送条件を呼び出して使うことができるの
で、いちいち設定をやり直す面倒さをなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態が適用された孔版印刷
装置の概略的な正面図である。
【図2】図1に示した孔版印刷装置の用紙サイズ検出機
構および給紙台周りの一部を破断して示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示した孔版印刷装置の制御ブロック図で
ある。
【図4】図1に示した孔版印刷装置の操作パネルの要部
の平面図である。
【図5】図4に示した液晶表示部の画面表示が用紙種類
キーにより切り替えられた表示状態を示す液晶表示部周
りの要部の平面図である。
【図6】図5に示した液晶表示部の画面表示が条件変更
キーにより切り替えられた表示状態を示す液晶表示部周
りの要部の平面図である。
【図7】第1の実施形態の変形例1を示す図であって、
図6に示した液晶表示部の画面表示が初期設定キーによ
り切り替えられた表示状態を示す液晶表示部周りの要部
の平面図である。
【図8】図7に示した液晶表示部の画面表示が設定キー
により切り替えられた表示状態を示す液晶表示部周りの
要部の平面図である。
【図9】第1の実施形態の変形例2を示す図であって、
図4に示した液晶表示部の画面表示が用紙種類キーによ
り切り替えられた表示状態を示す液晶表示部周りの要部
の平面図である。
【図10】第1の実施形態の変形例3を示す図であっ
て、給紙台角度調整機構周りの要部の正面図である。
【符号の説明】
6 用紙 12 給紙手段としての給紙コロ 13 分離手段を構成する分離コロ 14 分離手段を構成する分離パッド 45 制御手段としての制御装置 46 操作パネル部としての操作パネル 47 液晶表示装置としての液晶表示部 48a,48b 用紙種類設定手段および条件変更設定
手段を兼ねる左・右矢印キー 48c 条件変更設定手段としての条件変更キ
ー 48d 用紙種類設定手段および条件変更設定
手段を兼ねる設定キー 51 初期設定キー 52 用紙種類設定手段としての用紙種類キ
ー 53 用紙種類設定手段および条件変更設定
手段を兼ねる十字カーソルキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 敏春 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 菅野 喜治 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を給紙手段で送り出し、送り出された
    用紙を分離手段で分離して搬送し、印刷を行なう印刷装
    置において、 用紙の種類を選択して設定する用紙種類設定手段と、こ
    の用紙種類設定手段からの信号に基づいて、用紙の種類
    に応じて予め記憶されている搬送条件の中から設定され
    た用紙の種類に対応した搬送条件を自動的に選択して設
    定する制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の印刷装置において、 上記用紙種類設定手段により用紙の種類を設定すると
    き、該用紙の種類のさらに具体的な説明内容を表示する
    表示手段を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の印刷装置において、 上記表示手段は、操作パネル部に配置された液晶表示装
    置であることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3記載の印刷装置にお
    いて、 給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調整機構を有し、 上記制御手段は、設定された用紙の種類に対応した搬送
    条件の中から給紙圧値を選択して、上記給紙圧値となる
    ように上記給紙圧可変駆動源を制御することを特徴とす
    る印刷装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3記載の印刷装置にお
    いて、 分離圧可変駆動源を備えた分離圧調整機構を有し、 上記制御手段は、設定された用紙の種類に対応した搬送
    条件の中から分離圧値を選択して、上記分離圧値となる
    ように上記分離圧可変駆動源を制御することを特徴とす
    る印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2または3記載の印刷装置にお
    いて、 少なくとも給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調整機構と
    分離圧可変駆動源を備えた分離圧調整機構とを有し、 上記制御手段は、設定された用紙の種類に対応した搬送
    条件の中から少なくとも給紙圧値および分離圧値を選択
    して、該給紙圧値となるように上記給紙圧可変駆動源
    を、上記分離圧値となるように上記分離圧可変駆動源を
    それぞれ制御することを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項1,2または3記載の印刷装置にお
    いて、 用紙搬送上のトラブルが発生したとき、該トラブルのパ
    ターンおよびその度合いに対応した情報を選択し設定す
    る条件変更設定手段を有し、 上記制御手段は、上記条件変更設定手段からの信号に基
    づいて、設定された用紙の種類に対応した搬送条件を修
    正した、予め記憶されている修正搬送条件を自動的に選
    択して設定することを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の印刷装置において、 給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調整機構を有し、 上記制御手段は、上記修正搬送条件の中から給紙圧値を
    選択して、該給紙圧値となるように上記給紙圧可変駆動
    源を制御することを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載の印刷装置におい
    て、 上記トラブルのパターンとして給紙不送りを有し、該ト
    ラブルのパターンの度合いが、上記給紙不送りを選択し
    て設定可能であることを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】請求項7または8記載の印刷装置におい
    て、 上記トラブルのパターンとして給紙重送を有し、該トラ
    ブルのパターンの度合いが、上記給紙重送を選択して設
    定可能であることを特徴とする印刷装置。
  11. 【請求項11】請求項7記載の印刷装置において、 分離圧可変駆動源を備えた分離圧調整機構を有し、 上記制御手段は、上記修正搬送条件の中から分離圧値を
    選択して、該分離圧値となるように上記分離圧可変駆動
    源を制御することを特徴とする印刷装置。
  12. 【請求項12】請求項7または11記載の印刷装置にお
    いて、 上記トラブルのパターンとして給紙重送を有し、該トラ
    ブルのパターンの度合いが、上記給紙重送を選択して設
    定可能であることを特徴とする印刷装置。
  13. 【請求項13】請求項7または11記載の印刷装置にお
    いて、 上記トラブルのパターンとして給紙不送りを有し、該ト
    ラブルのパターンの度合いが、上記給紙不送りを選択し
    て設定可能であることを特徴とする印刷装置。
  14. 【請求項14】請求項7記載の印刷装置において、 少なくとも給紙圧可変駆動源を備えた給紙圧調整機構と
    分離圧可変駆動源を備えた分離圧調整機構とを有し、 上記制御手段は、上記修正搬送条件の中から少なくとも
    給紙圧値および分離圧値を選択して、該給紙圧値となる
    ように上記給紙圧可変駆動源を、上記分離圧値となるよ
    うに上記分離圧可変駆動源をそれぞれ制御することを特
    徴とする印刷装置。
  15. 【請求項15】請求項7または14記載の印刷装置にお
    いて、 上記トラブルのパターンとして、少なくとも給紙不送り
    と給紙重送との2つを有し、上記各トラブルのパターン
    の度合いが、上記給紙不送りと上記給紙重送とをそれぞ
    れ選択して設定可能であることを特徴とする印刷装置。
  16. 【請求項16】請求項1ないし15の何れか一つに記載
    の印刷装置において、 上記用紙種類設定手段により、用紙の種類として、少な
    くとも標準、厚紙の中から選択し設定可能であることを
    特徴とする印刷装置。
  17. 【請求項17】請求項1ないし16の何れか一つに記載
    の印刷装置において、 上記用紙種類設定手段により、用紙の種類として、ユー
    ザーが独自に使用する特殊な用紙等についても選択し設
    定可能であることを特徴とする印刷装置。
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