JP3756694B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機や複写機等に用いられ、給紙台から取り出された用紙を所定タイミングで次工程に搬送する給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の給紙装置を適用した孔版印刷装置の側面図である。
給紙台に積載された印刷用紙Pは、一次給紙部131をなすピックアップローラ133の回転駆動によって一枚ずつ捌かれて二次給紙部140に送り出される。
二次給紙部140は、送り出された印刷用紙Pの下面が沿うガイド板144の先に、互いに接触するガイドローラ153とタイミングローラ152を有している。タイミングローラ152は、画像形成手段の紙胴119の用紙クランプ部122に印刷用紙Pを引き渡すタイミングで回転駆動する。ガイドローラ153は、タイミングローラ152に対して従動する。
【0003】
一次給紙部131にて送り出された印刷用紙Pは、その先端が駆動前のタイミングローラ152とガイドローラ153との間に突き当てられる。また、印刷用紙Pは、一次給紙部131によってそこからさらに送られ、ガイド板144の所定位置(図10中矢印部分)に形成された傾斜角度に沿って弛みを形成する。その後、タイミングローラ152が回転し印刷用紙Pを搬送して紙胴119の用紙クランプ部122に引き渡して印刷を行う。
【0004】
このように、給紙装置では、ガイドローラ153とタイミングローラ152との間に印刷用紙Pを一旦突き当てることにより、印刷用紙Pの先端を揃えて斜行を矯正し、且つ、印刷用紙Pを紙胴119の用紙クランプ部122へ引き渡すための所定のタイミングを得ている。このために、印刷用紙Pに弛みを生じさせている。印刷用紙Pに弛みを生じさせるきっかけとなるのは上記ガイド板144の傾斜角度による。ガイド板144の傾斜角度は、ガイド板144をなす板金を曲げることにより得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の給紙装置では、印刷用紙Pの弛みを、ガイド板144の板金を曲げた固定の傾斜角度により得ようとしているため、異なる種類の印刷用紙Pでは、それぞれに最適の弛みが得られず、安定した印刷用紙Pの搬送を行うことができないこととなる。
【0006】
具体的に、薄紙の場合は、ある程度の傾斜角度をなした方が弛みが生じやすいが、厚紙の場合は腰が強いので、薄紙程の傾斜角度では逆に弛まずに余計な負荷が生じて、一次給紙部131の送りが滑ってしまうために極力小さい傾斜角度の方がよい。また、何れの場合もガイド板144の傾斜角度が必要以上に大き過ぎると印刷用紙Pの先端がガイドローラ153とタイミングローラ152との間に到達しにくくなる。
【0007】
さらに、ガイド板144がなす傾斜角度が大き過ぎると、タイミングローラ152を回転させて印刷用紙Pを搬送させる時及び印刷を行う時に印刷用紙Pとガイド板144の傾斜角度をなす部分とが接触し、バックテンション(抵抗)となって不都合が生じる。また、印刷用紙Pと傾斜角度をなす部分が接触する時には、印刷用紙Pの弛みが伸びてガイド板144に当たるため騒音の問題がある。
【0008】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、異なる種類の用紙に応じた最適な弛みを得てその搬送を安定させるとともに、弛みによる騒音を低減させることができる給紙装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1に記載の給紙装置は、積載された複数枚の記録媒体を一枚ずつ取り出し、前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段に対して送り出す給紙装置であって
取り出された前記記録媒体を前記画像形成手段に導く給紙通路と、
前記給紙通路に導かれた前記記録媒体の先端に当接して前記記録媒体の先端を揃える突き当て手段と、
前記給紙通路に設けられ、前記給紙通路に傾斜角度をなすように可動する揺動板と、
前記揺動板の傾斜角度を可変する駆動手段と、
を備え、前記給紙通路に導かれる前記記録媒体の種類に応じて、前記給紙通路に所望の傾斜角度をなすように前記揺動板を可動させる給紙装置において、
前記駆動手段が、前記給紙通路での記録媒体の通過に応じて前記揺動板の傾斜角度を周期的に増減するように揺動させる反復機構と、前記揺動板がなす傾斜角度を規制する規制機構とで構成され、
前記記録媒体の先端が前記突き当て手段に突き当たる際に、前記揺動板がなす傾斜角度を増すように揺動させ、前記記録媒体を前記画像形成手段に送り出す際に、前記揺動板がなす傾斜角度を減らすように揺動させ、且つ、前記給紙通路に導かれる前記記録媒体の種類に応じて前記揺動板がなす傾斜角度を規制することを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の給紙装置は、請求項1に記載の給紙装置において、前記突き当て手段が、互いに接触して回転駆動し得るローラ対をなし、該ローラ対は、非駆動時に前記給紙通路に導かれた前記記録媒体の先端に当接し、駆動時に先端が当接された前記記録媒体を前記画像形成手段に送り出すことを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の給紙装置は、請求項1又は請求項の何れかに記載の給紙装置において、前記記録媒体の種類に関する情報を入力する入力操作部を有し、前記入力操作部より入力された前記記録媒体の種類に関する情報を取り込み、前記記録媒体の種類に応じて前記駆動手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の給紙装置は、請求項1又は請求項の何れかに記載の給紙装置において、前記記録媒体の種類を検出する検出手段を有し、前記検出手段により検出された前記記録媒体の種類に関する情報を取り込み、前記記録媒体の種類に応じて前記駆動手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図6を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の給紙装置2が適用される画像形成装置としての孔版印刷装置1の主要構造を模式的に示した図である。
【0015】
印刷ドラム10は、所定間隔をおいて配置された二枚の円盤形の側板11と、これらを接続する剛体のクランプベース12とを有している。側板11の外周面には、インキ通過性で可撓性の周壁13が巻かれている。周壁13は、スクリーン部材により構成されている。スクリーン部材は、ステンレスワイヤなどの線材を網状に織製したものである。周壁13は、径方向に膨出変形可能である。
【0016】
クランプベース12には、孔版原紙の先端をクランプするクランプ板14が取り付けられている。製版された孔版原紙は、クランプ板14によりクランプベース12に係止され、周壁13の外周面に巻き付け装着される。
【0017】
印刷ドラム10は、当該印刷ドラム10を軸線方向に貫通する中心軸15の周りに回転可能に支持されている。印刷ドラム10は、図示しない駆動機構によって図1において反時計周り方向に回転駆動される。
【0018】
印刷ドラム10内には、インキ供給手段16が設けられている。インキ供給手段16は、周壁13の内周面にインキを供給する中押しロール17と、中押しロール17の外周面にインキを供給する際のインキ量を規定するために中押しロール17の外周面に所定の間隔をもって配置されたドクターロール18を有している。中押しロール17は、印刷ドラム10の中心軸15に平行である。中押しロール17は図示しない揺動機構に取り付けられており、昇降可能である。そして、中押しロール17は、印刷ドラム10の回転に同期して昇降駆動される。印刷時には周壁13の内周面を外向きに押圧し、非印刷時には周壁13の内周面から離れる。
【0019】
印刷ドラム10の下方には、紙胴19が配されている。紙胴19は、自身の中心軸20の周りに回転可能に支持されている。紙胴19は、印刷ドラム10と同一外径である。紙胴19と印刷ドラム10は平行であり、かつ回転方向について所定の位相となるように配置されている。紙胴19と外方に変形していない印刷ドラム10との間には所定の間隔がある。紙胴19は印刷ドラム10を駆動する駆動機構によって図1において時計周り方向に印刷ドラム10に同期して回転駆動される。
【0020】
紙胴19の外周面には、凹部21が形成されている。図1に示すように、凹部21とクランプ板14が対応するように紙胴19と印刷ドラム10の回転方向の位置関係を定めれば、紙胴19と印刷ドラム10が回転駆動しても、クランプ板14が紙胴19に衝突することはない。紙胴19の外周面には、記録媒体としての印刷用紙Pの先端部を掴むための爪22が開閉可能に設けられている。
【0021】
図1に示すように、給紙装置2は、印刷用紙Pを積載して昇降する給紙台30を有している。給紙台30は、不図示の駆動機構により、略水平を保持しながら昇降する。そして、給紙装置2は、給紙台30上の印刷用紙Pを上から一枚づつ送り出す。
【0022】
図1に示すように、印刷ドラム10と紙胴19に関して、給紙装置2と反対の側には、排紙部23が設けられている。排紙部23は、排紙ピンチロール24と、印刷用紙Pを紙胴19から引き離す用紙分離爪25と、印刷用紙Pを用紙飛翔台26へ送り出す排紙ピンチロール対27と、印刷済みの印刷用紙Pを載置する排紙台28等を有している。
【0023】
以上説明した孔版印刷装置1の動作を説明する。
製版された孔版原紙が印刷ドラム10の外周面に巻き付け装着される。印刷ドラム10と紙胴19が回転を開始する。給紙装置2から印刷用紙Pが一枚づつ取り出される。印刷用紙Pは、その先端が紙胴19の爪22に保持され、紙胴19の回転によって運ばれる。これに同期して印刷ドラム10の中押しロール17が周壁13を外方に押し出す。印刷用紙Pは、紙胴19と印刷ドラム10の変形した部分の孔版原紙との間に挟まれて搬送され、印刷される。印刷された印刷用紙Pは排紙部23によって印刷ドラム10から剥がされて排紙台28に排出される。
【0024】
このように印刷が行われる孔版印刷装置1にかかり、本実施の形態の給紙装置2は、上述した給紙台30と、一次給紙部31と、二次給紙部40とを有している。
【0025】
まず、一次給紙部31は、図1及び図2に示すように、給紙台30に重ねられた印刷用紙Pを上から一枚ずつ捌いて取り出す。このため、一次給紙部31は、第1ローラとしてのスクレーパローラ32と、第2ローラとしてのピックアップローラ33と、捌き部材34とを有している。
【0026】
スクレーパローラ32とピックアップローラ33は、各々の回転軸32a、33aが平行であり、共通の筐体35(板金)に対し、印刷用紙Pの送り方向に並べて取り付けられている。また、スクレーパローラ31とピックアップローラ32の表面、即ち印刷用紙Pに接触する部分は、ゴム等の軟質の摩擦部材が用いられている。
【0027】
ピックアップローラ33は、不図示の駆動手段により回転軸33aを介して回転駆動される。スクレーパローラ32は、回転軸32aに回転軸33aの回転が伝達されて、ピックアップローラ33に連動して回転駆動される。
【0028】
筐体35及びスクレーパローラ32は、ピックアップローラ33の回転軸33aを中心として、所定範囲内で上下方向に揺動可能とされている。また、筐体35の上方には位置決めセンサ36が設けられている。
【0029】
捌き部材34は、ピックアップローラ33と常に接触するようにバネ等の付勢部材(不図示)を以て押圧されている。また、付勢部材の付勢力は、調整可能とされ、捌き部材34のピックアップローラ33への押圧力を調整できる。この捌き部材34がピックアップローラ33を接触する部位には、ゴム等の軟質の摩擦部材が設けられている。
【0030】
また、印刷用紙Pの進行方向に対し、捌き部材34の後ろ側には、捌きローラ37が設けられている。捌きローラ37は、ゴム等の軟質の摩擦部材によって形成されている。この捌きローラ37は、バネ等の付勢部材(不図示)ピックアップローラ33に接触している。
【0031】
このような一次給紙部31は、給紙台30が上昇すると、給紙台30上にある最上の印刷用紙Pがスクレーパローラ32に接触する。スクレーパローラ32と筐体35は、ピックアップローラ33の回転軸33aを中心として上方に旋回する。この上方に移動した筐体35が位置決めセンサ36を作動させる。位置決めセンサ36が出力した信号により、給紙台30の上昇が停止する。この時、スクレーパローラ32は、給紙台30上の最上の印刷用紙Pの上面に接した状態にある。これが、印刷用紙Pを取り出すための正規の取り出し位置である。この位置にて、スクレーパローラ32及びピックアップローラ33が所定のタイミングで回転駆動される。スクレーパローラ32は、最上の印刷用紙Pを取り出す。
【0032】
スクレーパローラ32によって取り出された最上の印刷用紙Pには、その下にある印刷用紙Pが共に取り出されようとする。これらの印刷用紙Pは、ピックアップローラ33と捌き部材34との間に送られる。ピックアップローラ33は、捌き部材35と接触した間に印刷用紙Pを挟みながら回転駆動して、最上の印刷用紙Pのみを捌いて送り出す。
【0033】
ピックアップローラ33と捌き部材34とにより捌かれた印刷用紙Pは、ピックアップローラ33と捌きローラ37の間に挟まれて、所望の紙送り抵抗が与えられながら送られる。そして、印刷用紙Pの取り出しに伴って用紙が減ると給紙台30が上昇し、常に最上の印刷用紙Pが正規の取り出し位置に設定される。
【0034】
次に、二次給紙部40は、図1及び図2に示すように、主に、給紙通路41と、揺動板42と、突き当て手段43とを有している。
【0035】
給紙通路41は、一次給紙部31にて取り出された印刷用紙Pを上記画像形成手段をなす紙胴19に導く。このため、給紙通路41は、一次給紙部31におけるピックアップローラ33及び捌き部材34で印刷用紙Pを捌く部分から、紙胴19に向けて延設されている。この給紙通路41は、下部ガイド板44と上部ガイド板45との各板金で構成されている。下部ガイド板44は、一次給紙部31にて取り出された印刷用紙Pの下面が沿うように紙胴19側に向けて上方に傾斜している。また、上部ガイド板45は、下部ガイド板44の中程から、紙胴19側に向けて延設されている。上部ガイド板45は、下部ガイド板44の上方に印刷用紙Pが通過できる所定間隔をおいて、下部ガイド板44と略平行に配されている。また、上部ガイド板45の一次給紙部31側は、上方に反るように湾曲形成されている。
【0036】
揺動板42は、給紙通路41における下部ガイド板44の中程であり、上部ガイド板45が湾曲形成されている部分の下方に位置する部分に設けられている。この揺動板42は、下部ガイド板44を一次給紙部31側と、紙胴19側とに分割する如く、下部ガイド板44と別体の板金で構成されている。そして、揺動板42は、一次給紙部31側の下面の端縁に印刷用紙Pの送り方向と直交し、例えば給紙装置2をなすフレームの側板に支持された揺動軸46に固定され、この揺動軸46を以て上下方向に揺動可能とされている。
【0037】
揺動板42は、揺動する過程で、その上面が、下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面と略面一となるように構成されている。また、揺動板42と下部ガイド板44の一次給紙部31側の各上面が面一となる際には、揺動板42の上面に対し、下部ガイド板44の紙胴19側の上面が所定角度(本実施の形態では略5度)下方に傾斜する関係にある。また、下部ガイド板44と揺動板42とが互いに対向する各端縁は、印刷用紙Pの先端が入り込まないように折曲げ形成されている。
【0038】
上記揺動板42の揺動は、駆動手段47によって駆動される。この駆動手段47は、揺動軸46を中心として設けられた揺動ギヤ48と、揺動ギヤ48に噛合する減速ギヤ49と、減速ギヤ49に噛合する駆動ギヤ50と、駆動ギヤ50を駆動する駆動部51とからなる。
【0039】
駆動ギヤ50はウォーム歯車として構成され、減速ギヤ49は駆動ギヤ50に噛合するウォームホイール(例えば、はすば歯車)として構成されている。揺動ギヤ48は、減速ギヤ49に噛合する歯車(例えば、はすば歯車)として構成されている。また、駆動部51は、駆動ギヤ50の軸50aに同軸状に連結された手動の調整ダイヤル51Aとして構成されている。
【0040】
即ち、調整ダイヤル51Aを回すことにより、各ギヤ48,49,50を介して揺動軸46が回り、揺動板42を揺動可変させる。揺動板42が揺動すると、下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面に対し、揺動板42の上面が傾斜する。そして、調整ダイヤルに、目盛り等を施こせば、揺動板42がなす傾斜角度の調整が可能となる。なお、駆動ギヤ50と減速ギヤ49とでウォームギヤ対をなすことで減速比が大きくなり、調整ダイヤル51Aの回転数が拡大されるので、揺動板42に対する微小な傾斜角度の調整が行える。
【0041】
突き当て手段43は、給紙通路41の終端となる紙胴19側に設けられており、互いに接触して回転駆動する上下ローラ対をなしている。これらローラ対は、下側がタイミングローラ52、上側がガイドローラ53として構成されている。タイミングローラ52は、ゴム等の摩擦部材からなり、不図示の駆動機構により図2中時計廻り方向に間欠的に回転駆動されるようになっている。ガイドローラ53は、アルミ等の金属部材からなり、支軸54を介して揺動可能とされて、自重によってタイミングローラ52に接触している。
【0042】
即ち、突き当て手段43としてのタイミングローラ52及びガイドローラ53は、非駆動時に給紙通路に導かれた印刷用紙Pの先端が接触部分に突き当たることとなる。また、タイミングローラ52が回転駆動すると、ガイドローラ53が従動して回転し、相互の間で突き当てられた印刷用紙Pを画像形成手段をなす紙胴19側に送り出す。
【0043】
このような二次給紙部40は、一次給紙部31から印刷用紙Pが取り出されると、この印刷用紙Pが給紙通路41に導かれる。給紙通路41に導かれた印刷用紙Pは、一次給紙部31のスクレーパローラ32及びピックアップローラ33の駆動によってさらに送られて、その先端が揺動板42の上面を通過して突き当て手段43に至る。この際、突き当て手段43では、タイミングローラ52が非駆動状態とされ、印刷用紙Pの先端は、タイミングローラ52とガイドローラ53とが接触する部分に突き当たる。なお、印刷用紙Pが突き当て手段43に突き当たる旨は、図2に示すように、タイミングローラ52とガイドローラ53の接触部分にペーパセンサ55を設け、該ペーパセンサ55によってその旨を検出する。
【0044】
そして、印刷用紙Pの先端が突き当て手段43に突き当たってから(ペーパセンサ55によって検出されてから)、さらにスクレーパローラ32及びピックアップローラ33を所定パルス分駆動させる。これにより、印刷用紙Pの先端が突き当て手段43に突き当たったままで送られため、突き当て手段43によって印刷用紙Pの先端が揃えられることなる。
【0045】
印刷用紙Pの先端が突き当て手段43に突き当たったままで送られる時、給紙通路41内ある印刷用紙Pには弛みが生じる。弛みが生じることにより、印刷用紙Pの先端は適宜揃えられる。この弛みのきっかけは、揺動板42がなす傾斜角度による。印刷用紙Pに生じる弛みは、印刷用紙Pの種類、即ち厚さによって異なる。
【0046】
使用する印刷用紙Pが薄紙の場合には、調整ダイヤル51Aを操作し、図2中破線で示すように、例えば、揺動板42を給紙通路41内で立ち上げるように揺動させ、給紙通路41の下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面から上方に傾斜する如く傾斜角度を大きく設定しておく。これにより、腰の弱い薄紙の印刷用紙Pは、所望の弛み量で弛む。
【0047】
使用する印刷用紙Pが厚紙の場合には、調整ダイヤル51Aを操作し、図2中実線で示すように、例えば、揺動板42の上面を、給紙通路41の下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面を略面一にして、揺動板42と下部ガイド板44の紙胴19側の上面とがなす小さい傾斜角度(略5度)に設定しておく。これにより、腰の強い厚紙の印刷用紙Pは、所望の弛み量で弛む。
【0048】
なお、駆動ギヤ50と減速ギヤ49とでウォームギヤ対をなしているので、ウォームギヤのセルフロックにより特に調整ダイヤル51Aを固定する必要はないが、揺動板42による傾斜角度を規制するストッパ(不図示)を設ければ、揺動板42の傾斜角度に上限(最大の傾斜角度)と下限(最小の傾斜角度)を決めることができる。
【0049】
その後、紙胴19の爪22に印刷用紙Pの先端を受け渡すタイミングでタイミングローラ52を回転駆動すれば、先端の揃えられた印刷用紙Pを所定のタイミングで紙胴19側に送り出すことができる。
【0050】
ところで、上述した給紙装置2は、揺動板42の傾斜角度を可変するための駆動手段47の駆動部51として、手動で操作する調整ダイヤル51Aを採用した例であるが、駆動部51として図3に示す例も考えられる。
【0051】
図3で示す駆動手段47では、駆動部51としてパルスモータ51Bを採用している。パルスモータ51Bは、その回転駆動により各ギヤ48,49,50を介して揺動軸46が回り、揺動板42を揺動可変させる。揺動板42が揺動すると、下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面に対し、揺動板42の上面が傾斜する。また、パルスモータ51Bは、制御手段56によって制御される。
【0052】
図4は給紙装置2の制御手段56の一例を示している。この制御手段56は、印刷用紙Pの種類(厚さ)に関する情報を取り込み、印刷用紙Pの厚さに応じてパルスモータ51Bを制御する。
【0053】
制御手段56は、CPU60と、印刷用紙Pの種類に応じて予め定義されたパルスモータ51Bの動作命令のデータファイルとシステムプログラムとを格納したROM61と、入力情報を随時記憶するRAM62とを含んでいる。
【0054】
この場合、パルスモータ51Bの動作命令は、印刷用紙Pの種類(厚さ)により、例えば印刷用紙Pの厚さの種類を、薄紙(普通紙),厚紙の二種類に分け、薄紙の場合は、揺動板42が大きい傾斜角度に揺動した状態とし、厚紙の場合は、揺動板42が小さい傾斜角度に揺動した状態となるように各々設定されるべく決定されている。
【0055】
CPU60は、給紙装置2の外部に設置された操作パネル63に設けられた入力操作部である用紙種類入力キー64により、上記印刷用紙Pの種類に関する情報を取り込んでRAM62に格納し、この印刷用紙Pの種類に応じたパルスモータ51Bの動作命令をROM61に格納されているデータファイルより読み出し、読み出したパルスモータ51Bの動作命令をパルスモータ51Bのモータ駆動回路65へ出力してパルスモータ51Bの回転を制御する。
【0056】
これにより、パルスモータ51Bは、用紙種類入力キー64により入力された印刷用紙Pの種類(厚さ)に応じて動作し、揺動板42の傾斜角度を適宜駆動する。
【0057】
また、図5は給紙装置2の制御手段56の他の例を示している。図5で示す制御手段56では、図4で示す操作パネル63に代えて印刷用紙Pの種類(厚さ)を検出する検出手段66を有している。
【0058】
この場合、CPU60は、検出手段66より印刷用紙Pの種類に関する情報を取り込んでRAM62に格納し、この印刷用紙Pの種類に応じたパルスモータ51Bの動作命令をROM61に格納されているデータファイルより読み出し、読み出したパルスモータ51Bの動作命令をパルスモータ51Bのモータ駆動回路65へ出力してパルスモータ51Bの回転を制御する。
【0059】
検出手段66は、図6に示すように、一次給紙部31に設けられた給紙圧切換レバー67の切換位置に応じてオンオフするリミットスイッチ68により構成されている。
【0060】
給紙圧切換レバー67は、枢軸69によって固定配置の支持板70により図6中実線により示されている薄紙(普通紙)にかかる薄紙位置と、図6中一点鎖線により示されている厚紙位置との間に回動可能に取り付けられている。そして、給紙圧切換レバー67を、厚紙位置にすることによりリミットスイッチ68のアクチュエータ68aと当接してリミットスイッチ68を切換動作させる。
【0061】
給紙圧切換レバー67には、給紙圧設定用の引っ張りコイルバネ71の一端が係止されている。この引っ張りコイルバネ71は、他端にて枢軸72により回動可能に取り付けられた回動レバー73に係止されている。この回動レバー73の回動端は、スクレーパローラ32及びピックアップローラ33の共通の筐体35に取り付けられている。
【0062】
給紙圧切換レバー67が薄紙位置より厚紙位置へ切換回動されると、回動レバー73に与える図6中時計廻り方向のバネ力を増大させる。これにより、ピックアップローラ33の回転軸33aにより上下方向に揺動可能に支持された筐体35に対し、図6中反時計廻り方向、即ち下向きの付勢力(給紙圧)が与えられる。ゆえに、スクレーパローラ32による印刷用紙Pへの付勢力(給紙圧)を、厚紙の給紙に適した給紙圧の値に増大させる。
【0063】
この検出手段66では、印刷用紙Pの種類、即ち薄紙(普通紙)であるか厚紙であるかに応じて、操作者が給紙圧切換レバー67の切換操作により給紙圧を切換設定するだけで、これに対応したリミットスイッチ68のオンオフ動作により、印刷用紙Pの種類の情報がCPU60に入力される。
【0064】
ところで、上述した給紙装置2は、揺動板42の傾斜角度を可変するため、揺動ギヤ48と、減速ギヤ49と、駆動ギヤ50と、駆動部51(調整ダイヤル51A,パルスモータ51B)とからなる駆動手段47を採用した例であるが、他の例として、図7に示す駆動手段75も考えられる。
【0065】
図7に示すように、駆動手段75は、揺動板42に固定され、揺動板42と共に揺動軸46を以て揺動可能とされたカムフォロワ76を有している。このカムフォロワ76は、引っ張りバネ77によって常に引かれ、その揺動端76aがカム78の周壁に当接するように付勢されている。
【0066】
カム78は、所定径の円周をなし、その周壁の一部に凹部79を形成している。また、カム78は、画像形成手段の紙胴19の回転に同期するように、中心軸20を以て紙胴19と共に回転する伝達ギヤ80に噛合する回転ギヤ81を有している。伝達ギヤ80と回転ギヤ81は、同一の平歯車として構成され、回転ギヤ81の回転は、伝達ギヤ80に対して1:1の関係で伝達される。
【0067】
即ち、揺動板42は、図7に示すように、紙胴19の回転によって同期して回転するカム78の凹部79が、カムフォロワ76の揺動端76aに差しかかった時に、引っ張りバネ77に引かれて揺動するカムフォロワ76に伴って上方に揺動する。これにより、揺動板42は、給紙通路41の下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面から上方に傾斜する如く傾斜角度をなす。
【0068】
また、揺動板42は、図8に示すように、カムフォロワ76の揺動端76aが、カム78の凹部79以外の周壁に当接している時には、その上面と、給紙通路41の下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面とが略面一になるように下方に揺動する。これにより、揺動板42は、揺動板42と下部ガイド板44の紙胴19側の上面とがなす傾斜角度(略5度)をなす。
【0069】
この揺動板42の揺動は、上述の如く、カム78にある回転ギヤ81と、紙胴19にある伝達ギヤ80とによる回転の伝達によって動作するように構成されているため、紙胴19の動作に係わり動作する。
【0070】
具体的に、図7では、紙胴19の回転中に、印刷用紙Pの先端部を掴むための爪22が給紙通路41の終端を通過する以前の状態にある。この状態では、カム78の凹部79がカムフォロワ76の揺動端76aと係わる関係となり、カムフォロワ76が揺動して揺動板42を上方に揺動させる。
この時、一次給紙部31では、印刷用紙Pを給紙台30から取り出して二次給紙部40の給紙通路41に導いている。また、二次給紙部40では、突き当て手段43としてのタイミングローラ52が非駆動状態にある。そして、給紙通路41に導かれた印刷用紙Pは、その先端が非駆動状態の突き当て手段43に突き当てられ、揺動板42によって適宜弛みが生じる。
【0071】
また、図8では、紙胴19がさらに回転し、爪22が給紙通路41の終端に差しかかる状態にある。この状態では、カム78の周壁にカムフォロワ76の揺動端76aが当接し、カムフォロワ76が引っ張りバネ77の付勢力に抗して揺動して揺動板42を下方に揺動させる。
この時、一次給紙部31では、印刷用紙Pの取り出し動作を行い、二次給紙部では、タイミングローラ52を駆動する。そして、印刷用紙Pは、給紙通路41に導かれて紙胴19側に送り出され、その先端が爪22に受け渡される。
【0072】
ゆえに、駆動手段75は、印刷用紙Pを給紙台30から取り出し、紙胴19に受け渡すまでの間に、印刷用紙Pを弛ませる必要のある時だけ揺動板42を上方に揺動させて給紙通路41に傾斜角度をなす。また、駆動手段75は、特に印刷用紙Pを紙胴19に受け渡すために給紙通路41から送り出す時、揺動板42を下方の揺動させて給紙通路41の傾斜角度を小さくする。
【0073】
上記駆動手段75の動作によれば、紙胴19に受け渡される印刷用紙Pは、揺動板42がなす傾斜角度により適宜な弛みを得てその先端が揃えられ、且つ、その後の送りの際に、弛みをなす傾斜角度が小さくされたことによって傾斜に当接する負荷が低減されて衝突音が生じることなく送り出される。
【0074】
この揺動板42が傾斜角度を可変する動作は、紙胴19の一回転毎、即ち印刷用紙Pを一枚印刷する毎に行われるものであるため、各印刷用紙P一枚毎にそれぞれ傾斜角度をなすとともに、衝突音の防止を行う。
【0075】
ところで、上記駆動手段75には、揺動板42がなす傾斜角度を規制する機構がある。具体的には、カムフォロワ76の揺動を規制するピン部材82を有している。このピン部材82は、図9に示すように、引っ張りバネ77によって付勢されたカムフォロワ76の揺動を規制する如くカムフォロワ76に当接する。ゆえに、カムフォロワ76は、揺動端76aがカム78の凹部79に応じて揺動せず、これに伴い揺動板42も揺動しない。
【0076】
ゆえに、揺動板42は、カムフォロワ76の揺動端76aが、カム78の凹部79以外の周壁に当接している時と同様に、その上面と、給紙通路41の下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面とが略面一になる状態をなす。これにより、揺動板42は、揺動板42と下部ガイド板44の紙胴19側の上面とがなす傾斜角度(略5度)を維持する。この揺動板42の状態は、上述の如く印刷用紙Pの種類が薄紙(普通紙)の場合に対応する。
【0077】
また、カムフォロワ76の揺動を規制するピン部材82は、例えばソレノイド等の駆動機構(不図示)によって動作し、カムフォロワ76との当接が解除できるように構成されている。
ピン部材82が、カムフォロワ76との当接を解除された時には、図7に示すように、回転するカム78の凹部79が、カムフォロワ76の揺動端76aに差しかかった時に、引っ張りバネ77に引かれて揺動するカムフォロワ76に伴って上方に揺動する。これにより、揺動板42は、給紙通路41の下部ガイド板44の一次給紙部31側の上面から上方に傾斜する如く傾斜角度をなす。この揺動板42の状態は、上述の如く印刷用紙Pの種類が厚紙の場合に対応する。
【0078】
このピン部材82の動作を行う駆動機構の作動は、上述した各制御手段56によって行える。
制御手段56が図4に示す構成の場合には、用紙種類入力キー64により入力された印刷用紙Pの種類(厚さ)に応じて、ピン部材82を動作させて揺動板42の傾斜角度を適宜駆動する。
制御手段56が図5に示す構成の場合には、印刷用紙Pの種類(厚さ)に応じて、操作者が給紙圧の切換設定(給紙圧切換レバー67の切換操作)を行うことで、リミットスイッチ68をオンオフ動作される検出手段66からの入力により、ピン部材82を動作させて揺動板42の傾斜角度を適宜駆動する。
【0079】
このように、駆動手段75は、カム78及びカムフォロワ76によって、印刷用紙Pの先端が突き当て手段43に突き当たる際に、揺動板42がなす傾斜角度を増すように揺動させ、印刷用紙Pを紙胴19側に送り出す際に、揺動板42がなす傾斜角度を減らすように揺動板42を揺動させる反復機構を備えている。
また、駆動手段75は、ピン部材82によって、給紙通路41に導かれる印刷用紙Pの種類(厚さ)に応じて揺動板42がなす傾斜角度を規制する規制機構を備えている。
【0080】
したがって、上述した給紙装置2では、給紙通路41の下部ガイド板44に対し、下ガイド板44の上面に傾斜角度をなすように揺動する揺動板42を備え、印刷用紙Pの厚さに応じて揺動板42がなす傾斜角度を可変するようにしたことにより、厚さの異なる印刷用紙Pに対し、適宜弛みを生じさせる傾斜角度が得られ、印刷用紙Pの搬送を安定させることが可能となる。
【0081】
また、揺動板42がなす傾斜角度を可変する駆動手段75として、給紙通路41に導かれる一枚毎の印刷用紙Pに対し、弛みをなす時に揺動板42を揺動させて傾斜角度をなし、紙胴19(画像形成手段)側に送り出す時には、傾斜角度を小さくするように反復機構を備えたことにより、印刷用紙Pを送り出す際に印刷用紙Pが傾斜部分に衝突する騒音を低減することが可能となる。
【0082】
なお、上述した実施の形態では、突き当て手段43として、タイミングローラ42とガイドローラ53からなるローラ対で構成し、このローラ対の非駆動時に印刷用紙Pの先端を突き当て、駆動時に印刷用紙Pの送り出しを行うようにしているが、これに限らず、タイミングローラ42とガイドローラ53とは別体で構成されて、給紙通路41を適宜開閉する突き当て板(不図示)を突き当て手段として構成してもよい。この突き当て板は、図7〜図9に示すカム78によって紙胴19の回転動作に伴う所定のタイミングでの開閉動作が行える。
【0083】
また、上述した実施の形態では、給紙装置2を採用する画像形成装置として、印刷ドラム10内の中押しロール17が周壁13を外方に押し出して、紙胴19と印刷ドラム10の変形した部分の孔版原紙との間に印刷用紙Pを挟んで印刷する、いわゆる中押し式の孔版印刷装置を例としたがこれに限らない。他の孔版印刷装置の例としては、印刷ドラムの外側からプレスローラを接触させて、プレスローラと印刷ドラムに巻回された孔版原紙との間に印刷用紙Pを挟んで印刷する、いわゆる外押し式の孔版印刷装置においても上述の給紙装置を採用することが可能である。
さらに、上述した給紙装置2は、孔版印刷装置以外にも、例えば複写装置などの給紙装置として採用することが可能である。
尚、上述した実施の形態では、給紙される印刷用紙Pの厚さに応じて揺動板42の傾斜角度を可変するようにしたが、給紙される印刷用紙Pの密度(単位面積当たりの質量)による情報により揺動板42の傾斜角度を可変することも可能である。この場合、用紙の密度が小さい印刷用紙Pの場合には、腰が弱いので揺動板42の傾斜角度を大きくし、用紙の密度が大きい印刷用紙Pの場合には、腰が強いので揺動板42の傾斜角度を小さくすれば良い。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による請求項1に記載の給紙装置は、給紙通路に傾斜角度をなすように可動する揺動板を設け、給紙通路に導かれる前記記録媒体の種類に応じて、例えば記録媒体が薄紙の場合は傾斜角度を大きめに設定し、記録媒体が厚紙の場合は傾斜角度を薄紙の場合よりも小さく設定することにより、記録媒体が突き当て手段に突き当たる際に、記録媒体の種類に適応した弛みを生じさせるので、記録媒体を安定して搬送させることができる。
【0085】
また、給紙通路での記録媒体の通過に応じて揺動板の傾斜角度を周期的に増減する反復機構をなしたことにより、給紙通路に導かれる記録媒体にに対し、弛みをなす時に揺動板を揺動させて傾斜角度をなし、画像形成手段側に送り出す時には、傾斜角度を小さくできるので、記録媒体を送り出す際に記録媒体が傾斜部分に衝突する騒音を低減することができる。
【0086】
また、周期的に増減する揺動板がなす傾斜角度を規制するように規制機構をなすことにより、給紙通路に導かれる記録媒体の種類に応じて揺動板がなす傾斜角度を規制できる。
【0087】
請求項に記載の給紙装置は、突き当て手段を、互いに接触して回転駆動し得るローラ対とし、このローラ対の非駆動時に給紙通路に導かれた記録媒体の先端を突き当て、ローラ対の駆動時に記録媒体を画像形成手段に送り出すので、上記効果を適宜実施することができる。
【0088】
請求項に記載の給紙装置は、入力操作部により記録媒体の種類に関する情報を入力することで、記録媒体の種類に応じた揺動板の傾斜角度を容易に得ることができる。
【0089】
請求項に記載の給紙装置は、検出手段によって検出された記録媒体の種類に関する情報により、記録媒体の種類に応じた揺動板の傾斜角度を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置が適用される孔版印刷装置の主要構造を模式的に示した図である。
【図2】前記給紙装置の一例を示す側面図である。
【図3】前記給紙装置の他の例を示す側面図である。
【図4】前記給紙装置の制御手段の一例を示すブロック図である。
【図5】前記給紙装置の制御手段の他の例を示すブロック図である。
【図6】前記給紙手段の検出手段を示す側面図である。
【図7】前記給紙手段の駆動手段の他の例を示す側面図である。
【図8】図7にかかる動作図である。
【図9】図7にかかる動作図である
【図10】従来の給紙装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2…給紙装置、41…給紙通路、42…揺動板、43…突き当て手段、47,75…駆動手段、51…駆動部、52…タイミングローラ(ローラ対)、53…ガイドローラ(ローラ対)、56…制御手段、64…用紙種類入力キー(入力操作部)、66…検出手段。

Claims (4)

  1. 積載された複数枚の記録媒体を一枚ずつ取り出し、前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段に対して送り出す給紙装置であって
    取り出された前記記録媒体を前記画像形成手段に導く給紙通路と、
    前記給紙通路に導かれた前記記録媒体の先端に当接して前記記録媒体の先端を揃える突き当て手段と、
    前記給紙通路に設けられ、前記給紙通路に傾斜角度をなすように可動する揺動板と、
    前記揺動板の傾斜角度を可変する駆動手段と、
    を備え、前記給紙通路に導かれる前記記録媒体の種類に応じて、前記給紙通路に所望の傾斜角度をなすように前記揺動板を可動させる給紙装置において、
    前記駆動手段が、前記給紙通路での記録媒体の通過に応じて前記揺動板の傾斜角度を周期的に増減するように揺動させる反復機構と、前記揺動板がなす傾斜角度を規制する規制機構とで構成され、
    前記記録媒体の先端が前記突き当て手段に突き当たる際に、前記揺動板がなす傾斜角度を増すように揺動させ、前記記録媒体を前記画像形成手段に送り出す際に、前記揺動板がなす傾斜角度を減らすように揺動させ、且つ、前記給紙通路に導かれる前記記録媒体の種類に応じて前記揺動板がなす傾斜角度を規制することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記突き当て手段が、互いに接触して回転駆動し得るローラ対をなし、該ローラ対は、非駆動時に前記給紙通路に導かれた前記記録媒体の先端に当接し、駆動時に先端が当接された前記記録媒体を前記画像形成手段に送り出すことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記記録媒体の種類に関する情報を入力する入力操作部を有し、前記入力操作部より入力された前記記録媒体の種類に関する情報を取り込み、前記記録媒体の種類に応じて前記駆動手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項の何れかに記載の給紙装置。
  4. 前記記録媒体の種類を検出する検出手段を有し、前記検出手段により検出された前記記録媒体の種類に関する情報を取り込み、前記記録媒体の種類に応じて前記駆動手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項の何れかに記載の給紙装置。
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