JPH09255172A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

Info

Publication number
JPH09255172A
JPH09255172A JP6603796A JP6603796A JPH09255172A JP H09255172 A JPH09255172 A JP H09255172A JP 6603796 A JP6603796 A JP 6603796A JP 6603796 A JP6603796 A JP 6603796A JP H09255172 A JPH09255172 A JP H09255172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
roller
torque
pressure contact
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6603796A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Iida
明彦 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP6603796A priority Critical patent/JPH09255172A/ja
Publication of JPH09255172A publication Critical patent/JPH09255172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種類の用紙に対して一々給紙条件の設定作
業を行なわずに、適正な給紙を行なう。 【解決手段】給紙するべき用紙の種類を用紙種類入力手
段62で入力すると、設定・制御手段60が、用紙Sに
対するピックアップローラ10の圧接力:P、フィード
ローラ12とリバースローラ14の間の圧接力:PB
リバースローラ14に付与されるトルク:TAを、入力
された用紙の種類に応じて適正値に設定し、設定された
P,PBとTAを実現するように第1および第2の圧接力
可変手段36,56とトルク可変手段16を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は給紙装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】積載された用紙を1枚ずつ給紙する給紙
装置は、デジタルやアナログの複写装置や光プリンタ、
各種印刷装置等の画像形成装置に関連して広く知られて
いる。このような給紙装置では、用紙の「配紙不全(用
紙が積載収納されているカセット等から用紙が適正に送
りだされない現象)」や用紙の「重送(複数枚の用紙が
一緒に重なりあって給紙される現象)」を有効に防止す
る必要がある。
【0003】従来、給紙装置として「摩擦分離ローラ方
式」のものが知られている。この給紙装置では、積載さ
れた用紙の最上位の用紙面にピックアップローラを圧接
させ、給紙方向に回転させて用紙を送り出す「配紙」を
行ない、配紙された用紙をフィードローラとリバースロ
ーラとでさらに給紙方向へ搬送する。フィードローラは
給紙すべき用紙に接して給紙方向に回転する。リバース
ローラはフィードローラに(用紙を介して)圧接する。
このリバースローラには、給紙方向と逆方向に所定のト
ルクが付与される。
【0004】給紙される用紙に作用する力は、これらロ
ーラと用紙との間の摩擦力、用紙相互の摩擦力・密着力
であり、これらの力に応じて「1枚の用紙のみ」が確実
に給紙されるように、各ローラの圧接力やトルクが最適
化される。しかるに、ローラと用紙との摩擦係数や、用
紙相互の間の摩擦係数や密着力は「用紙の種類」に依存
するので、特定の種類の用紙に対して圧接力やトルクを
最適化しても、給紙すべき用紙を複数種類に切り替えて
用いると、用紙の種類によっては配紙不全や重送が発生
する。
【0005】この問題を解消するため、上記各ローラの
圧接力やリバースローラのトルクを複数段に切り替え可
能とし、ユーザが適正な給紙条件を設定できるようにし
た給紙装置が意図されている。しかし上記給紙条件の設
定は試行錯誤的であるため、適正な給紙条件の設定が面
倒で時間を要するという問題があった。
【0006】また、上記用紙相互の密着力は湿度や温度
といった「環境条件」によっても変化するので、ある環
境条件で適正な給紙条件が設定されていても、環境条件
が変化すると給紙不全が生じることもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑み、複数種類の用紙に対して一々給紙条件の設定
作業を行なわずに、適正な給紙を行ない得る給紙装置の
実現を課題とする。
【0008】この発明はまた、湿度や温度の変化があっ
ても常に適正な給紙を行ない得る給紙装置の実現を可能
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の給紙装置は
「積載された用紙の最上位の用紙面に接離可能で給紙方
向に回転するピックアップローラと、給紙方向に回転す
るフィードローラと、このフィードローラに圧接し、給
紙方向と逆方向に所定のトルクを付与されるリバースロ
ーラとを有し、ピックアップローラにより重送された用
紙をフィードローラとリバースローラとにより分離する
とともに、フィードローラに接する1枚の用紙のみを給
紙方向へ送る摩擦分離ローラ方式の給紙装置」であっ
て、用紙種類入力手段と、第1および第2の圧接力可変
手段と、トルク可変手段と、設定・制御手段とを有する
(請求項1)。
【0010】「用紙種類入力手段」は、給紙するべき用
紙の種類を入力する手段である。 「第1の圧接力可変手段」は、用紙に対するピックアッ
プローラの圧接力:Pを変化させる手段である。 「第2の圧接力可変手段」は、フィードローラとリバー
スローラの間の圧接力:PBを変化させる手段である。 「トルク可変手段」は、リバースローラに付与されるト
ルク:TAを変化させる手段である。
【0011】「設定・制御手段」は、圧接力:P,PB
とトルク:TAを、用紙種類入力手段により入力された
用紙の種類に応じて適正値に設定し、設定されたP,P
BとTAを実現するように第1および第2の圧接力可変手
段とトルク可変手段を制御する手段である。「設定・制
御手段」は、マイクロコンピュータもしくはマイクロコ
ンピュータとメモリとにより構成することができる。
【0012】上記「用紙種類入力手段」は用紙選択手段
であることが出来る(請求項2)。
【0013】「用紙選択手段」は、画像形成装置の操作
パネル上で用紙の種類をボタン等で選択する方式のもの
でも良いし、或いは、用紙の種類ごとに用紙を積載収納
するカセットを定め、所望のカセットを画像形成装置に
おいて使用状態にすると自動的に当該カセット内の用紙
が選択されるようにする方式のものでもよい。
【0014】請求項3記載の給紙装置は、上記請求項1
または2記載の給紙装置において、調整手段と、用紙登
録手段とを有する。「調整手段」は、第1および第2の
圧接力可変手段とトルク可変手段とを外部から調整する
手段である。「用紙登録手段」は、設定・制御手段に未
だ登録されていない用紙を、調整手段の調整状態と関連
して設定・制御手段に登録する手段である。
【0015】請求項4記載の給紙装置は、請求項1また
は2または3記載の給紙装置において、検出手段を有す
る。「検出手段」は、湿度および/または温度を検出す
る手段である。この検出手段は公知の湿度センサおよび
/または温度センサにより構成できる。そして、設定・
制御手段は、入力された用紙の種類と検出手段の検出結
果とに基づき、第1および第2の圧接力可変手段とトル
ク可変手段とを制御する。
【0016】上記第1および第2の圧接力可変手段は何
れも、ローラ揺動手段と、トルク印加手段と、トルク検
出手段とにより構成することが出来る(請求項5)。
【0017】「ローラ揺動手段」は、ローラを圧接対象
に対して加圧もしくは減圧する向きに回動により変位さ
せる手段である。
【0018】「トルク印加手段」は、ローラ揺動手段に
よりローラ圧接方向へのトルクを印加する手段である。
【0019】「トルク検出手段」は、トルク印加手段の
印加するトルクを検出する手段である。
【0020】なお、この明細書中において「用紙」は、
必ずしも「紙」を材質とするものに限らず、OHP(オ
ーバヘッドプロジェクタ)用のプラスチックフィルム
や、第2原図用紙のような、所謂「シート類」を含むも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1〜5記載の発明
の実施の1形態を説明するための図である。
【0022】用紙SはカセットCT内に積載収納されて
いる。積載された用紙Sの、最上位の用紙面に接離可能
に設けられたピックアップローラ10は、図示されない
駆動手段により「給紙方向(図で時計回り方向)」に回
転して、カセットCT内から用紙Sを配紙する。
【0023】配紙された用紙Sは、フィードローラ12
とリバースローラ14とにより、さらに給紙方向へ送ら
れる。フィードローラ12は、図示されない駆動手段に
より駆動されて給紙方向に回転する。リバースローラ1
4はフィードローラ12に圧接し、給紙方向と逆方向に
所定のトルクを付与される。
【0024】ピックアップローラ10がカセットCT内
から複数の用紙を「重送」すると、リバースローラ14
に付与されたトルクにより、重送された複数の用紙がフ
ィードローラ12とリバースローラ14との間で分離
し、フィードローラ12に接する1枚の用紙のみが給紙
方向へ送られる。
【0025】フィードローラ12の回転軸と同軸にアー
ム18が揺動自在に設けられ、ピックアップローラ10
は、アーム18の一方の自由端部に回転自在に設けられ
ている。アーム18の他の自由端部には緊縮性のバネ2
0,22の一端が係止されている。バネ20の他端は図
示されない不動部材に係止されている。バネ20の弾性
力はアーム18に反時計回りの回転力を作用させる。
【0026】給紙が行なわれないときには、アーム18
はバネ20の弾性力によりストッパ24に当接状態とな
り、このときピックアップローラ10は用紙Sから離れ
た状態となる。即ち、ピックアップローラ10は、アー
ム18の揺動によりカセットCT内の用紙の最上位の用
紙面に接離する。
【0027】バネ22の他端は、図の左右方向に変位自
在なラック26の一端に係止されている。ラック26に
噛合うピニオン28はステッピングモータ36により回
転駆動されるようになっている。従って、ステッピング
モータ36によりピニオン28を反時計回りに回転させ
るとラック26が図の右方へ移動し、バネ22の弾性力
を増大させてアーム18を時計回りに回転させる。
【0028】この回転に従い、ピックアップローラ10
は用紙S側へ近づいて最上位の用紙面に当接する。従っ
て、ステッピングモータ36によるピニオン28の回転
角によりピックアップローラ10の用紙Sに対する圧接
力:Pを調整できる。
【0029】ステッピングモータ36の出力をピニオン
28に伝える駆動軸には「切欠き」を有する回転式のエ
ンコーダ30が設けられ、エンコーダ30の切欠きをフ
ォトカプラによるセンサ32が検出することにより、ピ
ックアップローラ10の用紙Sへの圧接力の基準値が設
定されるようになっており、この基準値に基づきピック
アップローラ10の圧接力:Pを可変調整するようにな
っている。
【0030】従って、アーム18とバネ20,22とラ
ック26とピニオン28とステッピングモータ36とエ
ンコーダ30およびセンサ32は「第1の圧力可変手
段」を構成している。アーム18は「ローラ揺動手段」
であり、バネ22とラック26とピニオン28およびス
テッピングモータ36とは「トルク印加手段」であり、
エンコーダ30およびセンサ32は「トルク検出手段」
である(請求項5)。
【0031】装置空間の定位置に、アーム38が揺動自
在に設けられ、その揺動軸にはプーリ40が回転自在に
設けられている。リバースローラ14はアーム38の一
方の自由端部に回転自在に設けられている。リバースロ
ーラ14には同軸一体にプーリ42が設けられている。
プーリ40,42間にはワイヤ44が掛け回されてお
り、プーリ40にはトルクリミッタ16によりトルクが
付加されるようになっている。従って、トルクリミッタ
16から、プーリ40、ワイヤ44、プーリ42を介し
てリバースローラ14にトルクが付与される。
【0032】トルクリミッタ16はヒステリシスクラッ
チやマイクロパウダクラッチ等、電圧により回転トルク
を変更可能である。従って、トルクリミッタ16とプー
リ40,42およびワイヤ44は、リバースローラ14
に付与されるトルク:TAを変化させる「トルク可変手
段」を構成する。
【0033】アーム38の他の自由端部には緊縮性のバ
ネ46の一端が係止されている。バネ46の他端部は、
図の左右方向に変位自在なラック48の一端に係止さ
れ、ラック48に噛合うピニオン50はステッピングモ
ータ56により回転駆動されるようになっている。従っ
てステッピングモータ56によりピニオン50を反時計
回りに回転させるとラック48が図の左方へ移動してバ
ネ46の弾性力を増大させ、アーム38を反時計回りに
回転させる。
【0034】この回転に従い、リバースローラ14はフ
ィードローラ12に圧接する。従ってステッピングモー
タ56によるピニオン50の回転角により、フィードロ
ーラ12とリバースローラ14との間の圧接力:PB
調整できる。
【0035】ステッピングモータ56の出力をピニオン
50に伝える駆動軸には「切欠き」を有する回転式のエ
ンコーダ52が設けられ、エンコーダ52の切欠きをフ
ォトカプラによるセンサ54が検出することにより、圧
接力:PBの基準値が設定されるようになっており、こ
の基準値に基づき圧接力:PBを可変調整するようにな
っている。
【0036】従って、アーム38とバネ46とラック4
8とピニオン50とステッピングモータ56とエンコー
ダ52およびセンサ54は「第2の圧力可変手段」を構
成している。アーム38は「ローラ揺動手段」であり、
バネ46とラック48とピニオン50およびステッピン
グモータ56とは「トルク印加手段」であり、エンコー
ダ52およびセンサ54は「トルク検出手段」である
(請求項5)。
【0037】ステッピングモータ36,56およびトル
クリミッタ16は、設定・制御装置60により制御され
るようになっている。設定・制御装置60は「設定・制
御手段」であり、この実施の形態においてマイクロコン
ピュータである。
【0038】ここで、ピックアップローラ10による配
紙と、フィードローラ12とリバースローラ14とによ
る給紙とが適正に行なわれる条件(適正な給紙条件)を
説明する。ピックアップローラ10の用紙面への圧接
力:P、ピックアップローラ10と用紙Sとの摩擦係
数:μr、用紙間の摩擦係数:μP、用紙間の密着力:
Q、用紙1枚の重量:mを用いると、ピックアップロー
ラ10と用紙Sとの間の摩擦力は「μr・P」、用紙間
に作用する摩擦力と密着力の和は「μP(P+m)+
Q」であるから、「配紙が適正に行なわれる条件」は次
式(1)で与えられる。
【0039】 μr・P>μP(P+m)+Q (1) 。
【0040】一方、用紙Sとローラ12,14との間の
摩擦係数:μr、トルクリミッタ16による用紙戻し
力:FA、フィードローラ12とリバースローラ14と
の圧接力:PB、用紙間の摩擦力および密着力:μPおよ
びQ、用紙1枚の重量:mを用いると「重送の生じない
条件」は次式(2)で与えられる。
【0041】 (FA/μr)+{(μP/μr)m}+(Q/μr)<PB <(FA/μP)−3m−(2Q/μr) (2)。
【0042】式(2)を、圧接力:PBと用紙戻し力:
Aを「直交2軸」として図示すると、図2に示すよう
になる。直線2−1の下側の領域ではリバースローラ1
4の戻し力:TAが相対的に強すぎて「給紙」を行なう
ことができない。直線2−2より上側の領域では用紙間
における摩擦力がリバースローラ14による用紙戻し
力:FAを上回り「重送」が発生する。
【0043】使用する用紙の種類が用紙A、用紙
B...という具合に予め定まっているのであれば、各
用紙A,B,..に応じて「重送」が発生せず、「給紙
不能」にもならないFA,PBを式(2)に応じて定める
ことが出来、また、配紙が良好に行なわれる圧接力:P
を式(1)に応じて定めることができる。
【0044】図2において、FA(A),PB(A)は「用紙
A」に対して上記の如く定められた用紙戻し力および圧
接力である。勿論、用紙Aに対して適正な配紙を行なえ
る圧接力:P(A)を(1)式に従って決定できることは
言うまでもない。
【0045】用紙戻し力:FAは、トルクリミッタ16
によりトルク:TAを調整することにより調整可能であ
るから、結局、用紙の種類が予め定まっていれば、これ
らの用紙を良好に配紙・給紙するための圧接力:P,P
Bとトルク:TA(適正な給紙条件)を用紙ごとに定める
ことができる。
【0046】図1に戻ると、図示の実施の形態において
は、用紙の種類として用紙A、用紙B、..用紙Hが給
紙可能な用紙であり、これらは図1(b)に示す「用紙
選択キー」により選択可能になっている。即ち、用紙選
択キーは「給紙するべき用紙の種類を入力する用紙種類
入力手段」を構成する。
【0047】一方、図1(a)に示すように「設定・制
御手段」である設定・制御装置60のメモリには、用紙
A、用紙B、...用紙Hのそれぞれに対する、適正な
配紙・給紙を可能にする圧接力およびトルクの適正値:
P(A)〜P(H),PB(A)〜PB(H),TA(A)〜TA(H)
が記憶されている。
【0048】図1(b)に示す「用紙選択キー」により
用紙を選択すると、その選択内容は図1(a)に示すよ
うに設定・制御装置60に入力され、設定・制御装置6
0は、選択された用紙が用紙A〜用紙Hの何れであるか
に応じ、上記適正値:P(A)〜P(H),PB(A)〜P
B(H),TA(A)〜TA(H)のうちから、選択された用紙
に応じた圧接力:P,PBおよびトルク:TAを設定し、
設定されたP,PBとTAを実現するように第1および第
2の圧接力可変手段とトルク可変手段を制御する。即
ち、具体的にはステッピングモータ36,65およびト
ルクリミッタ16を制御するのである。
【0049】このようにして、予め使用が定められた用
紙A〜用紙Hに関しては、用紙選択キーにより用紙の種
類を指定するのみで、自動的に「適正な給紙条件」が設
定されることになる。
【0050】図1(a)に示す実施の形態はまた、予め
使用が想定されていない用紙、即ち「用紙A〜用紙H以
外の用紙」が用いられるときには、その用紙の種類を、
その適正な給紙条件とともに設定・制御装置60に記憶
(登録)することができるようになっている(請求項
3)。
【0051】即ち、図1(b)に示すように、操作パネ
ルにはスライド調整溝PU,FD,RVが設けられてい
る。スライド調整溝PUはピックアップローラ10の圧
接力:Pを可変するためのもので摘み11により可変操
作を行なう。また、スライド調整溝FD、RVはそれぞ
れ、フィードローラ12とリバースローラ14の間の圧
接力:PB、リバースローラ14に付与されるトルク:
Aを可変するためのもので、それぞれ摘み13,15
により可変操作を行なう。
【0052】操作パネル上の「用紙登録キー」のうちで
適宜のキー、例えば「登録1」を押すと、設定・制御装
置60は「登録モード」となる。このモードで、登録す
べき用紙を用いて上記P,PB,TAの調整を「試行錯
誤」的に行なう。即ち、図1(b)に示す摘み11の調
整により圧接力:Pを、摘み13の調整により圧接力:
Bを、摘み15の調整によりトルク:TAを可変し、設
定する。設定・制御装置60は、摘み11,13,15
により指定されたP,PB,TAを実現するように、ステ
ッピングモータ36,56およびトルクリミッタ16を
制御する。
【0053】この状態で、配紙・給紙が良好に行なわれ
るかか否かを実際に給紙を行なって判断し、給紙状態が
「良好な状態」に安定したら再度、キー「登録1」を押
す。すると設定・制御手段60は、このときのP,
B,TAを「登録1」の内容(用紙の種類)とともにメ
モリに記憶する。このようにして、未だ登録されていな
かった用紙が登録されることになる。図3に、上記登録
の手順をフローチャートとして簡単に示す。以後、当該
用紙を使用するときは「登録1」のキーを押すと自動的
に、上記記憶されたP,PB,TAが設定される。
【0054】即ち、操作パネルにおけるスライド調整溝
PU,FD,RVおよび摘み11,13,15と設定制
御装置60とは、第1および第2の圧接力可変手段とト
ルク可変手段を外部から調整する「調整手段」を構成
し、用紙登録キーは設定・制御装置60に未だ登録され
ていない用紙を、調整手段の調整状態と関連して設定・
制御装置60に登録する「用紙登録手段」を構成する。
【0055】図1の実施の形態はさらに、前記「環境変
化」に対応する機能をも有している(請求項4)。塗工
紙のように平滑性の高い用紙は、積載した状態で長期保
存を行なうと、用紙間の空気が次第に抜けて負圧が発生
し、用紙間の密着力:Qが大きくなる。特に高湿時には
密着力はかなり大きくなる。またOHP用のプラスチッ
クシートや第2原図用紙などは低湿時に静電気により密
着力が大きくなる。
【0056】このような環境変化に対応するため、図1
(a)の実施の形態は「検出手段」として検出器64を
有し、検出器64は画像形成装置内の温度:Tと湿度:
RHとを検出して、設定・制御装置60に入力する。
【0057】設定・制御装置64のメモリには、用紙の
種類:A,B,...の個々に応じ、温度:T、湿度:
RHにおいて適正な給紙条件を実現できるP,PB,TA
がテーブルとして例えば、 用紙の種類 温度(度C) 湿度(%RH) P PBA A 10 20 p1B1A1 A 10 40 p2B2A2 ............................. A 20 40 p3B3A3 A 20 60 p4B4A4 ............................. B 10 20 piBiAi ............................. のように記憶されている。pi,pBi,tAiは、P,
B,TAの具体的な数値である。
【0058】設定・制御装置64は「選択されている用
紙の種類」に応じ、検出器64が検出した温度:T、湿
度:RHに最も近いテーブル中の温度・湿度の組み合わ
せによりP,PB,TAをテーブルに従って選択し、選択
されたP,PB,TAを実現するようにステッピングモー
タ36,56およびトルクリミッタ16を制御する。
【0059】設定・制御手段に登録されていない種類の
用紙の登録を行なう時には、前述の場合と同様の操作を
行なえば良いが、P,PB,TAを良好に安定した給紙状
態が実現した段階で、図3に破線の経路で示すように、
検出器により検出された温度:T,湿度:RHを読み込
み、上記テーブルで仕分けされている温度:10,2
0,..,湿度:20,40,60,80,..のうち
で、検出値に近いものをテーブル上の値として、上記
P,PB,TAとともに記憶するようにする。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な給紙装置を実現できる。この発明の給紙装置に
よれば、複数種の用紙に対し予め設定されている適正な
給紙条件が用紙種類の入力に従って自動的に設定される
ので、複数種類の用紙に対して一々給紙条件の設定作業
を行なう煩わしさがない。
【0061】また請求項3記載の発明によれば、予め使
用の予定されていない種類の用紙を用いる場合に、新た
な種類の用紙に対する適正な給紙条件を給紙装置に登録
することができ、以後は用紙の種類の入力のみで、自動
的に最適な給紙条件が設定される。
【0062】請求項4記載の発明によれば、適正な給紙
条件が温・湿度の変化という環境変化により変化して
も、変化した環境に適した適正な給紙条件が自動的に設
定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の1形態を説明するための図で
ある。
【図2】適正な給紙条件を説明するための図である。
【図3】請求項3記載の発明を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
S 用紙 CT カセット 10 ピックアップローラ 12 フィードローラ 14 リバースローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載された用紙の最上位の用紙面に接離可
    能で給紙方向に回転するピックアップローラと、給紙方
    向に回転するフィードローラと、このフィードローラに
    圧接し、給紙方向と逆方向に所定のトルクを付与される
    リバースローラとを有し、 上記ピックアップローラにより重送された用紙を上記フ
    ィードローラとリバースローラとにより分離するととも
    に、フィードローラに接する1枚の用紙のみを給紙方向
    へ送る摩擦分離ローラ方式の給紙装置において、 給紙するべき用紙の種類を入力する用紙種類入力手段
    と、 用紙に対するピックアップローラの圧接力:Pを変化さ
    せる第1の圧接力可変手段と、 フィードローラとリバースローラの間の圧接力:PB
    変化させる第2の圧接力可変手段と、 リバースローラに付与されるトルク:TAを変化させる
    トルク可変手段と、 上記圧接力:P,PBとトルク:TAを、上記用紙種類入
    力手段により入力された用紙の種類に応じて適正値に設
    定し、設定されたP,PBとTAを実現するように上記第
    1および第2の圧接力可変手段と上記トルク可変手段を
    制御する設定・制御手段とを有することを特徴とする給
    紙装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の給紙装置において、 用紙種類入力手段が、用紙選択手段であることを特徴と
    する給紙装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の給紙装置におい
    て、 第1および第2の圧接力可変手段とトルク可変手段と
    を、外部から調整する調整手段と、 設定・制御手段に未だ登録されていない用紙を、上記調
    整手段の調整状態と関連して上記設定・制御手段に登録
    する用紙登録手段とを有することを特徴とする給紙装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の給紙装置
    において、 湿度および/または温度を検出する検出手段を有し、 設定・制御手段が、入力された用紙の種類と、検出手段
    の検出結果とに基づき第1および第2の圧接力可変手段
    とトルク可変手段とを制御することを特徴とする給紙装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    給紙装置において、 第1および第2の圧接力可変手段が何れも、 ローラ揺動手段と、このローラ揺動手段にローラ圧接方
    向へのトルクを印加するトルク印加手段と、このトルク
    印加手段の印加するトルクを検出するトルク検出手段と
    を有することを特徴とする給紙装置。
JP6603796A 1996-03-22 1996-03-22 給紙装置 Pending JPH09255172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6603796A JPH09255172A (ja) 1996-03-22 1996-03-22 給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6603796A JPH09255172A (ja) 1996-03-22 1996-03-22 給紙装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09255172A true JPH09255172A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13304291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6603796A Pending JPH09255172A (ja) 1996-03-22 1996-03-22 給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09255172A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11255352A (ja) * 1998-01-09 1999-09-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
US6624902B2 (en) 1997-10-20 2003-09-23 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for controlling printing operations according to type of recording media
JP2011173676A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Kyocera Mita Corp 給紙装置、画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624902B2 (en) 1997-10-20 2003-09-23 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and method for controlling printing operations according to type of recording media
US7099032B2 (en) 1997-10-20 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Printer control based on detection of envelope-sized print medium
JPH11255352A (ja) * 1998-01-09 1999-09-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2011173676A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Kyocera Mita Corp 給紙装置、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109956346B (zh) 介质进给装置及图像读取装置
JP2623014B2 (ja) 用紙の搬送装置
JPH05229674A (ja) 給紙加圧装置
JPH09255172A (ja) 給紙装置
JPH09267935A (ja) 給紙装置
JPH05186082A (ja) シート材給送装置
JP2002002992A (ja) シート材の供給機構
JPH0739296B2 (ja) 転写紙送出装置
JP2903777B2 (ja) 給紙装置
JP3286067B2 (ja) 摩擦分離給紙装置
JP2001124504A (ja) シートサイズ検知装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2008179467A (ja) サンプルシート分離供給装置およびサンプルシートの分離供給方法
JP2001180835A (ja) プリンタ装置
JP3166205B2 (ja) 紙葉類の繰出し隙間調整制御装置
JPH06312857A (ja) 給紙装置
JP2893619B2 (ja) 紙葉類の繰出し装置
JP2650229B2 (ja) 給紙装置
JPS602116Y2 (ja) 給紙装置
JPH0367826A (ja) 転写材送り出し方法およびその装置
JPH05201564A (ja) 紙送り装置
JPH09226965A (ja) 給紙装置
JPH0233608B2 (ja)
JPH0313136B2 (ja)
JPH0494339A (ja) 給紙装置
JPH0558493A (ja) 給紙装置の用紙さばき装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02