JP2000127594A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

Info

Publication number
JP2000127594A
JP2000127594A JP10305462A JP30546298A JP2000127594A JP 2000127594 A JP2000127594 A JP 2000127594A JP 10305462 A JP10305462 A JP 10305462A JP 30546298 A JP30546298 A JP 30546298A JP 2000127594 A JP2000127594 A JP 2000127594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
size
printing
document
printing paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10305462A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Aizawa
秀俊 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP10305462A priority Critical patent/JP2000127594A/ja
Priority to US09/401,840 priority patent/US6305281B1/en
Publication of JP2000127594A publication Critical patent/JP2000127594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/04Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers
    • B41L13/06Stencilling apparatus for office or other commercial use with curved or rotary stencil carriers with a single cylinder carrying the stencil

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿や印刷用紙のセット方向やサイズの違い
にオペレータが注意を払わなくても常に良好な印刷や印
刷用紙の整列積載を行える印刷装置を提供する。 【解決手段】 原稿サイズ検知手段117,118と用
紙サイズ検知手段70からの検知情報に基づいて原稿2
8と印刷用紙25のセット方向とサイズとを判断し、両
者のセット方向が異なる場合に、印刷用紙のセット方向
を基準に製版手段8を制御して版胴4の外周面4aに巻
装されるマスタ14の製版画像を印刷用紙のセット方向
に対応させて製版し、排紙トレイ60上で印刷用紙の幅
方向Aに移動自在に設けられたサイドフェンス61,6
2と印刷用紙の排紙正逆方向B,Cに移動自在に設けら
れたエンドフェンス63とが用紙サイズに応じた位置を
占めるように、各フェンスを移動させるサイドフェンス
移動手段64とエンドフェンス移動手段65の動作を制
御手段100で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用紙のサイズ
や向きを気にすることなく印刷を行える印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】印刷装置では、原稿画像の原稿画像情報
に基づいて製版手段で穿孔製版されたマスタを、内部に
インキ供給手段を有する多孔性の版胴の外周面に巻着
し、版胴の外周面に対して接離自在に設けられた押圧部
材で印刷用紙を版胴に押圧して印刷し、印刷した印刷用
紙を排紙部に設けた排紙トレイに積載するようになって
いる。このような印刷装置では、オペレータが印刷用紙
のセット方向に原稿の向きに合わせてセットした後、製
版スタートキーを押して製版動作を開始するようになっ
ている。
【0003】一般に版胴の外周面は、多数のインキ通過
孔が存在する領域である開孔領域と、マスタの先端部を
挟持するために必要なクランパを配置する非開孔領域と
に分けられ、版胴の周方向における開孔領域の長さは印
刷される印刷用紙の最大サイズ、例えばA3サイズの最
大長に合わせて設定されている。マスタは、製版手段で
製版画像を形成された後、使用される印刷用紙のサイズ
に拘わりなく、開孔領域全域を覆う大きさ、上記例でい
えばA3サイズに対応した長さに画一的に切断され、版
胴の外周面に巻装されるようになっている。しかしなが
ら、印刷用紙のサイズに関係なくマスタの長さを一律に
最大サイズに対応したものとする方式では、例えば最大
サイズがA3サイズの場合にA4サイズの印刷物を得る
ときには、印刷用紙がタテ置きの場合、マスタの約半分
は印刷に使用されない余白部分となり、次の原稿での印
刷時には使用済みのマスタは版胴から剥離されて廃棄さ
れるため、経済的観点からマスタの無駄遣いが指摘され
ていた。また、版胴の内部から供給されたインキはマス
タ全体に供給されるので、マスタの余白部分に付着した
インキは何ら印刷に供されることなく廃棄されることに
なるため、マスタ自体の不経済性と併せてインキの無駄
が指摘されている。そこで、特開昭64−18683号
公報では、版胴の種類(周方向への長さ)に応じてマス
タの長さや押圧部材の印圧時間を可変して製版、印刷で
きる製版・印刷一体型の印刷装置が提案されている。
【0004】特開平5−306025号公報には、複数
の給紙トレイを備えて複数のサイズの印刷用紙を積載可
能とした印刷装置が提案されている。特開平10−12
54号公報には、排紙トレイ上に、排紙正逆方向に移動
可能としたエンドフェンスと、用紙幅方向に移動可能と
した一対のサイドフェンスとを設け、給紙トレイにセッ
トした印刷用紙のサイズを用紙サイズ検知手段で検知
し、この検知された用紙サイズに応じてエンドフェンス
とサイドフェンスの位置を用紙サイズに対応する位置へ
移動する印刷装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭64−1868
3号公報に記載の印刷装置では、マスタを版胴の種類に
応じて切断しているが、用紙サイズが変わる毎に版胴を
交換しなければマスタの節約とはならず、版胴の交換作
業も煩雑である。また、原稿をセットする場合、印刷用
紙のサイズやセット方向を確認し、これに合わせて原稿
の向きをセットしたり、あるいは原稿に対応するサイズ
の印刷用紙をセットしなければならない。このため、確
認作業やセット作業が煩雑であり、オペレータの注意力
が散漫な場合には原稿と印刷用紙の向きやサイズがずれ
て印刷ミスを生じるおそれがある。
【0006】特開平10−1254号公報に記載の印刷
装置では、サイドフェンス及びエンドフェンスを用紙サ
イズに応じて移動させるので、排紙トレイに排紙された
印刷用紙を整列積載して良好な排紙状態を得られるが、
この装置においても依然としてオペレータが印刷用紙の
セット方向を確認し、これに合わせて原稿をセットした
り、原稿に対応するサイズの印刷用紙をセットしなけれ
ばならない。
【0007】特開平5−306025号公報に記載の印
刷装置では、複数の給紙トレイを備えているので、複数
のサイズの印刷用紙を積載できるが、この場合でも印刷
用紙の向きと原稿の向きの確認や、原稿サイズに対応し
た印刷用紙がセットされていなければ対応するサイズの
印刷用紙をセットしなければならない。
【0008】上述の各印刷装置において、原稿画像を変
倍して印刷する場合、変倍された原稿画像が印刷可能な
サイズの印刷用紙がセットされていないと、印刷するこ
とができない。例え印刷可能なサイズの印刷用紙がセッ
トされていても、その向きが原稿と異なっている場合に
は、オペレータが印刷用紙の向きか原稿の向きを変えな
ければならず、これら作業が煩雑である。
【0009】本発明は、原稿や印刷用紙のセット方向や
サイズの違いにオペレータが注意を払わなくても常に良
好な印刷や印刷用紙の整列積載排紙を行うことができる
印刷装置を提供することを主目的とする。本発明は、こ
の主目的に加え、1つの版胴でマスタやインキの無駄遣
いを回避したり、原稿の変倍率に関係なく良好な印刷や
印刷用紙の整列積載排紙を行ったり、より多くの印刷用
紙を効率よく排紙できる、あるいはこれら全てを行える
印刷装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周面にマス
タが巻着される版胴と、マスタを製版する製版手段と、
印刷用紙の幅方向に互いに間隔を持って配置され幅方向
に移動自在に設けられた一対のサイドフェンス及び印刷
用紙の排紙正逆方向に移動自在に設けられたエンドフェ
ンスを有する排紙トレイを備えた排紙部と、サイドフェ
ンスを幅方向に移動させるサイドフェンス移動手段と、
エンドフェンスを排紙正逆方向に移動させるエンドフェ
ンス移動手段と、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検
知手段と、印刷用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知
手段と、製版手段、サイドフェンス移動手段、エンドフ
ェンス移動手段を制御する制御手段とを備えることを基
本構成としている。
【0011】そして、請求項1記載の発明では、制御手
段が、原稿サイズ検知手段と用紙サイズ検知手段の検知
情報に基づき、原稿と印刷用紙のセット方向と印刷用紙
の用紙サイズとを判断し、原稿と印刷用紙のセット方向
が異なるときには、印刷用紙のセット方向を基準として
製版手段を制御して、マスタに製版される製版画像を印
刷用紙のセット方向に対応させて製版するとともに、サ
イドフェンス及びエンドフェンスが用紙サイズに応じた
位置を占めるようにエンドフェンス移動手段及びサイズ
フェンス移動手段の動作を制御することを特徴としてい
る。このため、原稿と印刷用紙のセット方向が異なると
きには、印刷用紙のセット方向を基準として製版手段が
制御され、マスタに製版される製版画像が印刷用紙のセ
ット方向に対応して製版されるとともに、サイドフェン
スとエンドフェンスが用紙サイズに応じた位置を占める
ので、オペレータが原稿と印刷用紙のセット方向や、サ
イドフェンス及びエンドフェンスの位置に常に注意を払
わなくて済む。
【0012】請求項2記載の発明では、制御手段が、原
稿サイズ検知手段と用紙サイズ検知手段の検知情報に基
づき原稿サイズと用紙サイズとを判断し、原稿サイズと
用紙サイズとが異なるときには用紙サイズを基準として
製版手段を制御して、マスタに製版される製版画像を用
紙サイズに応じて自動変倍して製版するとともに、サイ
ドフェンス及びエンドフェンスが用紙サイズに応じた位
置を占めるようにエンドフェンス移動手段及びサイズフ
ェンス移動手段の動作を制御することを特徴としてい
る。このため、原稿と印刷用紙のサイズが異なるときに
は、印刷用紙の用紙サイズを基準として製版手段が制御
され、マスタに製版される製版画像が用紙サイズに応じ
て自動変倍されて製版されるとともに、サイドフェンス
とエンドフェンスが用紙サイズに応じた位置を占めるの
で、オペレータが原稿と印刷用紙のサイズや、サイドフ
ェンス及びエンドフェンスの位置に常に注意を払わなく
て済む。
【0013】請求項3記載の発明では、制御手段が、原
稿サイズ検知手段と用紙サイズ検知手段の検知情報に基
づいて原稿と印刷用紙のセット方向とサイズとをそれぞ
れ判断し、これら原稿と印刷用紙のセット方向とサイズ
とがそれぞれ異なる場合には、印刷用紙のセット方向と
用紙サイズを基準として製版手段を制御し、マスタに製
版される製版画像を印刷用紙のセット方向に対応させ、
かつ、用紙サイズに応じて自動変倍させて製版するとと
もに、サイドフェンス及びエンドフェンスが用紙サイズ
に応じた位置を占めるようにエンドフェンス移動手段及
びサイズフェンス移動手段の動作を制御することを特徴
としている。このため、原稿と印刷用紙のセット方向や
サイズがそれぞれ異なるときには、印刷用紙のセット方
向と用紙サイズを基準として製版手段が制御され、マス
タに製版される製版画像が印刷用紙のセット方向に対応
し、用紙サイズに応じて自動変倍されて製版されるとと
もに、サイドフェンスとエンドフェンスが用紙サイズに
応じた位置を占めるので、常にオペレータが原稿と印刷
用紙のセット方向やサイズ、及びサイドフェンスとエン
ドフェンスの位置に注意を払わなくて済む。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1または3
記載の印刷装置において、制御手段が、原稿画像の画像
データ信号を格納するための画像メモリを有し、原稿と
印刷用紙のセット方向が異なる場合には画像メモリから
の画像データ信号の出力順位を制御してマスタに製版さ
れる製版画像を90°回転させて製版することを特徴と
する。このため、原稿と印刷用紙のセット方向が異なる
ときには、画像メモリからの画像データ信号の出力順位
が制御されてマスタに形成される製版画像が90°回転
されて製版される。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の印刷装置において、印刷用紙が積載され
る複数の給紙トレイを有し、制御手段が、用紙サイズ検
知手段の検知情報に基づいて用紙搬送方向に対する長さ
が最小となるサイズの印刷用紙を有する給紙トレイを選
択する節約動作を行うことを特徴としている。このた
め、節約動作時には、用紙搬送方向に対する長さが最小
となる用紙サイズの印刷用紙を有する給紙トレイが選択
されるので、用紙搬送方向に対するマスタの製版領域が
短かくされる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の印
刷装置において、節約動作が、原稿と同一サイズの印刷
用紙が複数検知された場合に実行されることを特徴とし
ている。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項5記載の印
刷装置において、原稿サイズの変倍率を入力する変倍率
入力手段を有し、節約動作が、変倍率入力手段で入力さ
れた変倍率相当の用紙サイズが複数検知された場合に実
行されることを特徴としている。このため、原稿サイズ
を変倍する場合でも、用紙搬送方向に対する長さが最小
となる用紙サイズの印刷用紙を有する給紙トレイが選択
されるので、印刷用紙のセット方向や用紙サイズに対応
してマスタに対する製版画像の向きや大きさが調整さ
れ、かつ、用紙搬送方向に対するマスタの製版領域が短
かくされる。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
何れか1つに記載の印刷装置において、版胴の外周面に
対して接離自在に設けられた押圧部材と、この押圧部材
の版胴の外周面への接触範囲を変更する接触範囲変更手
段とを有し、制御手段が、マスタが用紙サイズに対応し
た長さで切断されるように製版手段を制御し、且つ切断
されたマスタの長さに対応して接触範囲変更手段の動作
を制御することを特徴としている。このため、印刷用紙
の用紙サイズが変更された場合でも、マスタが用紙サイ
ズに対応した長さで切断され、接触範囲変更手段がこの
切断されたマスタの長さに対応して動作するので、印刷
用紙のセット方向や用紙サイズに対応して製版画像の向
きや大きさを調整しつつ、用紙サイズやセット方向が変
化しても従来の印刷装置のように版胴を交換しなくて済
む。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
何れか1つに記載の印刷装置において、排紙部が、枠体
内に支持され上下方向に配設された複数のビントレイ
と、印刷用紙を各ビントレイに分配する分配搬送手段
と、印刷用紙を分配搬送手段に導く仕分け搬送路と排紙
トレイに導く非仕分け搬送路とを搬送路切換部の支持位
置に応じて形成する取入部搬送手段と、仕分け搬送路又
は非仕分け搬送路を選択的に形成するように搬送路切換
部の支持位置を切り換える切換駆動手段とを備え、制御
手段は、分配搬送手段を駆動動作するとともに、搬送路
切換部が仕分け搬送路を形成する支持位置と非仕分け搬
送路とを選択的に占めるように切換駆動手段の駆動動作
を制御することを特徴としている。このため、印刷用紙
のセット方向や用紙サイズに対応して製版画像の向きや
大きさを調整しながら、印刷用紙が搬送路切換部の位置
に応じてビントレイあるいは排紙トレイに選択的に搬送
されるので、多くの印刷用紙が効率よく排紙部に排紙積
載される。
【0020】請求項10記載の発明は、請求項1乃至9
の何れか1つに記載の印刷装置において、原稿を載置す
る載置部と、この載置部に載置した原稿を原稿読取部ま
で搬送する送り手段とを有する自動原稿送り装置を備え
たことを特徴としている。このため、原稿載置部に原稿
をセットすると、送り手段で原稿読取部まで搬送され、
原稿と印刷用紙の方向やサイズや、サイドフェンスとエ
ンドフェンスの位置にオペレータが注意を払わなくて
も、原稿給紙から製版、印刷、排紙及び排紙トレイ上で
の整列積載を1つの印刷装置で行える。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の形態)本形態は、孔版印
刷装置へ適応している例である。図1において、孔版印
刷装置は、自動原稿送り装置1と、原稿28の原稿画像
を光学的に読み取る原稿読取部2と、製版ユニット3と
が、図示しない駆動モータを含む駆動系で回転駆動され
る版胴4、押圧部材となる圧胴5、排版ユニット6、印
刷用紙25を積載収納した給紙トレイ29を有する給紙
ユニット7、排紙トレイ60を備えた排紙部となる排紙
ユニット9を有する印刷装置本体10に設けられた製版
印刷一体型の印刷装置である。印刷装置本体10の下部
には、複数の給紙トレイ12A,12Bを備えた多段給
紙ユニット12が着脱可能に設けられている。印刷装置
本体10は、フロア等の装置設置部84に設置された多
段給紙ユニット12の上面12bに載置されている。
【0022】版胴4は、多孔構造の円筒体と、その外周
面に巻装された複数層のメッシュスクリーン(図示せ
ず)とを有し、軸パイプ11の周りに回転可能に支持さ
れている。円筒体には、無数の開孔が版胴4の周方向に
一定の範囲(長さ)で形成された開孔領域とクランパ1
3を配置する非開孔領域とが形成されている。版胴4の
外周面4aには、原稿読取部2で光学的に読み取られる
原稿情報を基に製版ユニット3で穿孔・製版されたマス
タ14がクランパ13によってその先端を把持されて巻
装される。版胴4の内部には、図2に示すように、版胴
4と同方向に同期して回転し、版胴4の内周面にインキ
を供給するインキローラ15と、インキローラ15と僅
かな間隙を置いて配置されたドクターローラ17とが配
置されている。版胴4の内周面には、インキローラ15
とドクターローラ17とで形成されるインキ溜り16か
らインキ18が供給される。インキ溜り16には、図示
しないインキパックからインキポンプにより圧送される
インキ18が、軸パイプ11の供給孔より供給される。
版胴4の開孔領域全長は、JIS規格A3サイズの用紙
を長手方向に巻装可能な長さに設定されている。版胴4
の母線方向への幅は、JIS規格A3サイズの用紙を長
手方向に搬送するときの、用紙幅よりも長くなるように
形成されている。
【0023】製版ユニット3は、芯管20aにロール状
に巻かれて形成されたマスタロール20からマスタ14
を繰り出し可能に支持する支持軸20bと、マスタ14
を搬送するプラテンローラ19と、プラテンローラ19
に対して接離自在に設けられたサーマルヘッド22とを
有する製版手段8と、プラテンローラ19の下流側に設
けられ、マスタ14を切断する切断手段となる一対のカ
ッタ部材21と、マスタ14の先端をクランパ13へ向
けて送り出す給版ローラ対23a,23bとから主に構
成されている。上方のカッタ部材21は、カッタ駆動モ
ータ26で回転される偏心カム27により上下動され、
マスタ14を切断する。
【0024】プラテンローラ19は、その軸を回転自在
に支持されており、パルスモータを用いたプラテンロー
ラ駆動モータ24により回転駆動され、マスタ14をサ
ーマルヘッド22に押圧しながら搬送する。サーマルヘ
ッド22は、マスタ14の幅方向に1列に配列された複
数の発熱素子を有し、周知の接離機構(図示せず)によ
って、プラテンローラ19に接離自在に設けられてい
る。サーマルヘッド22は、原稿28を読み取る原稿読
取部2のA/D変換部および後述の制御手段100で処
理されて送出されるデジタル画像信号に基づきマスタ1
4を選択的に加熱穿孔し、製版画像を製版する機能を有
する。サーマルヘッド22の作動は制御手段100によ
って制御される。
【0025】排版ユニット6は、版胴4の左側に配設さ
れており、すでに版胴4に巻装されている使用済みのマ
スタ14を版胴4の外周面4aから剥離して収納廃棄す
るものである。
【0026】製版ユニット3の下方には、給紙ユニット
7が配設されている。給紙ユニット7は、給紙トレイ2
9、給紙ローラユニット30、レジストローラ対33等
を備え、印刷装置本体10の右側面に装着された給紙ト
レイ29上に積載された印刷用紙25を印刷部35に向
かって1枚ずつ給紙するものである。
【0027】給紙トレイ29は、印刷装置本体10に上
下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によっ
て上下動される。この昇降動作は、印刷用紙25が給紙
動作適性位置を失う毎に上昇し、積載された印刷用紙2
5がなくなると下降するように昇降機構で動作される。
給紙トレイ29には、用紙サイズ検知手段となる用紙サ
イズ検知センサ70を構成する反射型センサ70a,7
0b,70c,70d,70eと、印刷用紙25を幅方
向の両端をガイドする一対のサイドガイド34が取り付
けられている。サイドガイド34は、印刷用紙25の幅
方向に移動自在な周知の構成である。反射型センサ70
a,70b,70c,70dは、矢印Dで示す印刷用紙
25の搬送方向(以下「用紙搬送方向D」と記す)への
長さを検知し、反射型センサ70eはサイドガイド34
の位置を検知して印刷用紙25の幅方向の長さを検知す
るもので、それぞれ検知信号を出力するようになってい
る。反射型センサ70a〜70eからの検知信号は、制
御手段100に出力される。制御手段100は各センサ
70a〜70eからの検知信号によって印刷用紙25の
サイズとセット方向を判別する。
【0028】給紙ローラユニット30は、給紙トレイ2
9の上方に配置されており、表面がそれぞれ高摩擦抵抗
の部材で形成された給紙ローラ31と分離ローラ32a
とを備えている。給紙ローラ31と分離ローラ32a
は、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介し
て共通の図示しないステッピングモータによって図1,
図2の矢印方向に回転駆動される。給紙ローラ31は、
給紙トレイ29上の印刷用紙25と所定の圧力で圧接
し、分離ローラ32aは、第1搬送路36の下部を形成
するガイド板36aに固定された分離部材32bに所定
の圧力で圧接されている。
【0029】第1搬送路36は、給紙ユニット7と印刷
部35との間に形成されている。印刷部35は、版胴4
の外周面4aと版胴4の下方に配置されて外周面4aに
対して接離可能に設けられた圧胴5との間に形成されて
いる。第1搬送路36の基端には分離ローラ32aが、
第1搬送路36の中間部にはレジストローラ対33がそ
れぞれ配置されている。レジストローラ対33は、図2
に示すように版胴4の回転と同期して回転駆動される駆
動ローラ33aと、これに圧接する従動ローラ33bと
から構成されていて、マスタ14に製版された製版画像
の先端と印刷用紙25の先端とが印刷部35で一致する
タイミングで印刷用紙25を給紙するように構成されて
いる。
【0030】圧胴5は、図2,図3に示すように版胴4
の駆動系と、歯車やプーリ及びベルトを用いた周知の動
力伝達手段を用いて連結されており、版胴4の周速度と
同じ周速度で反時計回り方向に回転駆動されるように構
成されている。圧胴5の外周部には、版胴4の外周面4
aに接触する円筒部5aと、版胴4のクランパ13との
衝突を避けるためにD字状にくぼんだ凹部5bとが形成
されている。版胴4と圧胴5の位相は、印刷部35にお
いてクランパ13が凹部5b内に位置するように設定さ
れている。凹部5bの一側縁には、印刷用紙25の先端
を一時的に把持する開閉爪44が円筒部5aの外周面に
対して開閉可能に設けられている。この開閉爪44は、
レジストローラ対33との対向部近傍で一旦開閉されて
印刷用紙25の先端を把持し、圧胴5の回転により印刷
部35を通過すると開かれて印刷用紙25の先端を開放
するように、図示しない開閉機構で開閉動作が行われる
ようになっている。
【0031】圧胴5の母線方向に位置する両端部には、
圧胴軸37が固定支持されている。圧胴軸37は、圧胴
5の母線方向に配置された一対の揺動アーム38に図示
しない軸受を介してそれぞれ回転可能に支持されてい
る。これにより、圧胴5は圧胴軸37を中心に各揺動ア
ーム38にそれぞれ回転可能に支持されている。各揺動
アーム38の一端38aは、印刷装置本体10に固定さ
れた支点軸39を中心に回動可能に支持されている。各
揺動アーム38の多端38bには、付勢手段の一形態と
なる一対の引っ張りバネ45の一端がそれぞれ係止され
ている。各引っ張りバネ45の他端は、印刷装置本体1
0側にそれぞれ係止されている。圧胴5は、この引っ張
りバネ45のバネ力よって版胴4に向かって上昇付勢さ
れている。一方の揺動アーム38の先端には、カムフォ
ロア38cが回転自在に支持されている。押圧部材とし
ては、版胴4の外周面4aに対して接離可能に設けられ
た周知のプレスローラを用いても構わない。
【0032】カムフォロア38cの近傍には、6枚のカ
ム板40a,40b,40c,40d,40e,40f
を有する印圧解除カム40が配置されている。各カム板
は、図4に示すように、両端を印刷装置本体10に回転
自在、且つその軸方向に移動自在に支持された支軸41
の一端部寄りにそれぞれ間隙をもって固着されている。
これらカム板は、支持41上に図3において手前側から
カム板40a、カム板40b、カム板40c、カム板4
0d、カム板40e、カム板40fの順に配設されてい
る。カム板40a,40b,40c,40d,40e,
40fは、支軸41と同心の円板である基部と、それぞ
れ同一突出量の凸部とをそれぞれ有している。各凸部の
形状は、カム板40aの凸部の右側縁部を基準に、カム
板40b、カム板40c、カム板40d、カム板40
e,カム板40fの順でそれぞれの凸部が円周方向に大
きくなるように形成されている。
【0033】印圧解除カム40は、図4に示すように、
支軸41と一体回転可能に設けられた駆動ギヤ42及び
印刷装置本体10に回転自在に支持された支軸48と一
体回転可能に支持された伝達ギヤ49を介して図示しな
い版胴4の駆動系から回転力を伝達され、図3に矢印で
示す方向に回転駆動される。
【0034】圧胴5は、カム板40a,40b,40
c,40d,40e,40fの何れかの凸部がカムフォ
ロア38cと当接したときに図3に実線で示す離間位置
に移動し、何れかの凸部カムとフォロア38cとの当接
が解除されたときに、引っ張りバネ45の付勢力によっ
て版胴4の外周面4aに当接する印圧位置を占めて外周
面4aを押圧する。カム板40a,40b,40c,4
0d,40e,40fの基部とカムフォロア38cと
は、圧胴5が印圧位置を占める時に、互いに接触しない
ように配置、構成されている。
【0035】カム板40a,40b,40c,40d,
40e,40fの凸部の円周方向の大きさは、圧胴5の
円筒部5aと版胴4の外周面4aとの接触範囲が、順に
印刷用紙25のA3サイズのよこ置き、B4サイズのよ
こ置き、A4サイズのよこ置き、B5サイズのよこ置
き、A4サイズのたて置き、B5サイズのたて置きでの
それぞれのサイズに対応する必要な長さとなるようにそ
れぞれ設定されている。
【0036】支軸41の下方近傍には、図4に示すよう
に、移動アーム43と段差カム47とが配設されてい
る。ほぼL字状を呈する移動アーム43は、その曲折部
において支軸43cに揺動自在に支持されており、一端
にはローラ43aが、他端にはカムフォロア43bがそ
れぞれ回転自在に取り付けられている。移動アーム43
の他端と曲折部との間の部位には、一端を印刷装置本体
10に取り付けられた引っ張りバネ46の他端が取り付
けられており、移動アーム43に支軸43cを中心に図
4において時計回り方向への回動付勢力を付与してい
る。ローラ43aは、支軸41の中程に間隔をおいて固
着された円板41a,41b間に配置されている。カム
フォロア43bは、引っ張りバネ46の付勢力によりそ
の外周面を段差カム47の周面に当接させている。各円
板41a,41b間の間隔は、ローラ43aの直径より
も僅かに大きくなるように設定されている。
【0037】段差カム47は、その周面に6箇所のカム
部47a,47b,47c,47d,47e,47fを
有しており、印刷装置本体10に回転自在に支持された
支軸51に固着されている。支軸51にはギヤ54が取
り付けられている。このギヤ54には、印刷装置本体1
0に取り付けられた接触範囲変更駆動部材となる段差カ
ム駆動モータ52の出力軸に取り付けられたギヤ53が
噛合している。段差カム47は、段差カム駆動モータ5
2の作動により図4の矢印方向に回転される。段差カム
駆動モータ52が作動して段差カム47が回転すると、
移動アーム43が支軸43cを中心に揺動して、ローラ
43aが円板41aあるいは円板41bを押すことで支
軸41がその軸方向(図4において左右方向)に移動す
る。この段差カム駆動モータ52には、ステッピングモ
ータが用いられていて、その動作時期は制御手段100
によって制御される。
【0038】印圧解除カム40と段差カム47との関係
を説明する。段差カム47は、カムフォロア43bとカ
ム部47aとが当接した時にカム板40aがカムフォロ
ア38cと当接可能位置となり、カムフォロア43bと
カム部47bとが当接した時にカム板40bがカムフォ
ロア38cと当接可能位置となり、カムフォロア43b
とカム部47cとが当接した時にカム板40cがカムフ
ォロア38cと当接可能位置となり、カムフォロア43
bとカム部47dとが当接した時にカム板40dがカム
フォロア38cと当接可能位置となり、カムフォロア4
3bとカム部47eとが当接した時にカム板40eがカ
ムフォロア38cと当接可能位置となり、カムフォロア
43bとカム部47fとが当接した時にカム板40fが
カムフォロア38cと当接可能位置となるように、支軸
41を移動させる形状に形成されている。接触範囲変更
手段50は、これら印圧解除カム40やその回転駆動構
成部、移動アーム43と段差カム47及び段差カム47
を回転動作する段差カム駆動モータ52を含む駆動動作
系によって主に構成されている。
【0039】図1、図2に示すように、圧胴5と排紙ユ
ニット9との間には、圧胴5の円筒部5aの外周面に接
離可能に設けられた排紙爪55と、排紙爪55で剥離・
案内された印刷用紙25を搬送する、駆動ローラ56と
従動ローラ57との間に張設された多数の孔を形成され
た搬送ベルト58と、吸引ファン59とが設けられてい
る。搬送ベルト58は、図示しないモータにより版胴4
の周速度よりも速い搬送速度で反時計回り方向に回転駆
動されるように設けられている。このような構成によっ
て、印刷部35を通過した印刷用紙25は、排紙爪55
で圧胴5から剥離され、搬送ベルト58で吸着されて排
紙ユニット9に向かって搬送される。
【0040】排紙トレイ60は、印刷装置本体10から
排紙される印刷用紙25を積載するもので、印刷装置本
体10から突出するように同本体に装着されている。排
紙トレイ60には、一対のサイドフェンス61,62
と、エンドフェンス63とが設けられている。サイドフ
ェンス61,62は、図5に示すように、矢印Aで示す
用紙幅方向(以下、「幅方向A」と記す)に間隔Wをも
って互いに対向配置されて幅方向Aに移動可能に設けら
れている。エンドフェンス63は、矢印Bで示す印刷用
紙25の排紙方向に配置され、矢印B,Cで示す排紙正
逆方向(以下、「正逆方向B,C」)に移動可能に設け
られている。
【0041】排紙トレイ60には、サイドフェンス6
1,62を幅方向Aに移動させるサイドフェンス移動手
段64と、エンドフェンス63を正逆方向B,Cに進退
移動させるエンドフェンス移動手段65と、サイドフェ
ンス移動手段64とエンドフィン移動手段65とをそれ
ぞれ動作させる駆動手段の一例であるサイドフェンス駆
動モータ66とエンドフェンス駆動モータ67とが設け
られている。
【0042】サイドフェンス移動手段64は、互いに対
向配置された一対のラック71,72を備えている。こ
のラック71,72の外端部には、サイドフェンス6
1,62の基部61a,61bが固着されている。ラッ
ク71,72は、ホイールギア73と同軸上に配置され
たピニオンギア74にそれぞれ噛合しており、幅方向A
に向かって配設されている。ホイールギア73は、ラッ
ク71と平行に配置された軸75に固定されたウォーム
ギア76と噛合している。軸75は、排紙トレイ60に
回転自在に支持されており、その一端にギア79が固定
されている。このギア79には、サイドフェンス駆動モ
ータ66の出力軸66aに固定された駆動ギア77がギ
ア78を介して噛合されている。ギア78は、軸75と
平行に設けられた支軸80に回転自在に支持されてい
る。出力軸66aの先端には、スリット板81が固定さ
れている。スリット板81の周部には、フォトインタラ
プタから構成されたサイドフェンス位置検知センサ68
が配置されている。サイドフェンス位置検知センサ68
は、スリット板81の回転を検知して位置検知信号を制
御手段100に出力している。
【0043】このような構成により、サイドフェンス駆
動モータ66が駆動されると、出力軸66aの回転が各
ギアを介してラック71,72に伝達され、出力軸66
aの回転方向が切り換えられることでラック71,72
が幅方向Aに移動する。
【0044】エンドフェンス移動手段65は、駆動プー
リ85と複数の従動プーリ86,87,88とを備えて
いる。これらプーリには、無端状の駆動ベルト89を巻
き掛けられている。駆動プーリ85の近傍には、テンシ
ョンプーリ90が駆動ベルト89を押圧するように配設
されている。駆動ベルト89は、正逆方向B,Cに向か
って配置されていて、エンドフェンス63を支持するス
ライダ91を固着されている。駆動プーリ85の同軸上
には、ホイールギア92が同プーリと一体回転可能に設
けられている。ホイールギア92には、軸93に固定さ
れたウォームギア94が噛合されている。軸93は、排
紙トレイ60に回転自在に支持されており、その端部に
ギア95を固定されている。ギア95には、エンドフェ
ンス駆動モータ67の出力軸67aに固定された駆動ギ
ア96がギア97を介して噛合されている。ギア97
は、軸93と平行に設けられた支軸98に回転自在に支
持されている。出力軸67aの先端には、スリット板9
9が固定されている。このスリット板99の周部には、
フォトインタラプタから構成されたエンドフェンス位置
検知センサ69が配置されている。エンドフェンス位置
検知センサ69は、スリット板99の回転を検知して位
置検知信号を制御手段100に出力している。
【0045】このような構成により、エンドフェンス駆
動モータ67が駆動されると、出力軸67aの回転が各
ギアを介して駆動ベルト89に伝達され、出力軸67a
の回転方向の切り換えにより駆動ベルト89の回転方向
が変化することでスライダ91が正逆方向B,Cとに進
退移動する。
【0046】排紙トレイ60には、サイドフェンス6
1,62とエンドフェンス63の各ホームポジションを
それぞれ検知するサイドフェンスHPセンサ82とエン
ドフェンスHPセンサ83が設けられている。サイドフ
ェンスHPセンサ82とエンドフェンスHPセンサ83
には、反射型センサが用いられている。サイドフェンス
HPセンサ82とエンドフェンスHPセンサ83は、排
紙トレイ60の内部に配置されており、それぞれ各フェ
ンスの下面が各センサの検知面を遮ると、ホームポジシ
ョン検知信号を出力するようになっている。サイドフェ
ンス61,62とエンドフェンス63は、各HPセンサ
82,83で検知されるホームポジションに通常置かれ
ている。各HPセンサ82,83は、排紙トレイ60に
排紙可能な最大サイズの印刷用紙25を受入れ可能な最
大位置に、サイドフェンス61,62及びエンドフェン
ス63を位置させる部位に配置されている。
【0047】図2に示すように、印刷装置本体10の上
部には自動原稿送り装置1と原稿読取部2が配設されて
いる。原稿読取部2は、原稿28を載置するコンタクト
ガラス101、コンタクトガラス101に対して接離自
在に設けられた蓋体102、原稿画像を走査して読み取
るための反射ミラー103,104及び蛍光灯105、
走査された画像を集束するレンズ106、集束された画
像を処理するCCD等の画像センサー107等から主に
構成されている。
【0048】原稿読取部2には、コンタクトガラス10
1上にセットされた原稿28のたてとよこの長さを検知
する反射型センサ117a,117b,117c,11
7d,117eを備え、原稿サイズ検知手段を構成する
原稿サイズ検知センサ117が設けられている。これら
反射型センサ117a〜117eからの出力信号は制御
手段100に出力され、制御手段100は各センサから
の出力信号によってコンタクトガラス101に直接載置
された原稿28のサイズ及びセット方向を判別する。
【0049】自動原稿送り装置1は、原稿28を積載す
る載置部となる原稿受け台108、原稿受け台108の
原稿28をコンタクトガラス101上に搬送する送り手
段としての原稿搬送ローラ対109、原稿28をコンタ
クトガラス101に沿って搬送する複数の原稿搬送ベル
ト113及び読み取られた原稿28を原稿トレイ114
に搬送する原稿搬送ローラ110、搬送される原稿28
をガイドするガイド板111,112を備えており、原
稿受け台108から原稿28を一枚ずつコンタクトガラ
ス101上に搬送して原稿トレイ114へ自動排紙する
ように構成されている。
【0050】原稿受け台108には、原稿28のサイズ
によってその幅方向に移動可能な原稿ガイド108aが
設けられている。原稿ガイド108aの下方には、原稿
ガイド108aの位置を検知する反射型のセンサ115
が配置されている。原稿搬送ローラ対109寄りの原稿
受け台108下部には、搬送される原稿28の長さを検
知する透過型の原稿長検出センサ116が配設されてい
る。これらセンサ115と原稿長検出センサ116は、
自動原稿送り装置1側の原稿サイズ検知センサ118を
構成しており、原稿28の長さ情報と幅情報を出力して
いる。原稿長検知センサ116からの検知信号は制御手
段100に入力され、この信号と原稿搬送ベルト100
の作動時間とにより、制御手段100は原稿28の長さ
を判定する。制御手段100では、センサ115と原稿
長検出センサ116からの出力を用いて自動原稿送り装
置1から搬送される原稿28のサイズとセット方向を判
断している。
【0051】多段給紙ユニット12には、図1に示すよ
うに、給紙トレイ12A,12Bに積載された印刷用紙
25を1枚ずつに分離して各給紙トレイ12A,12B
から給紙する給紙ローラユニット120A,120B
と、給紙された印刷用紙25を印刷装置本体10に搬送
案内する第2搬送路121と、複数の搬送ローラ対12
2とが設けられている。第2搬送路121は、多段給紙
ユニット12の右側面12aに沿って略垂直に形成され
ている。第2搬送路121の上端121aは多段給紙ユ
ニット12の上面12bで開口し、中間部121b及び
下端121cはそれぞれ給紙ローラユニット120A,
120Bの近傍で開口している。給紙ローラユニット1
20A,120Bと各搬送ローラ対122とは、図示し
ない駆動モータと動力伝達機構とによって回転駆動さ
れ、給紙トレイ12A,12Bから印刷用紙25を1枚
ずつ給紙して第2搬送路121内を搬送するように構成
されている。
【0052】給紙トレイ12A、12Bには、給紙トレ
イ29に積載した印刷用紙25と異なるサイズの印刷用
紙25が積載されている。給紙トレイ12A、12Bに
は、給紙トレイ29に積載した印刷用紙25と同一サイ
ズの印刷用紙25を積載したり、何れか一方の給紙トレ
イだけに同一サイズのものを積載し、他の給紙トレイに
は異なるサイズのものを積載する形態であっても構わな
い。また、同一サイズの印刷用紙25であってもそのセ
ット方向を異なるように積載しても良い。
【0053】印刷装置本体10には、図1,図2に示す
ようにレジストローラ対33の手前に位置する第1搬送
路36と、第2搬送路121とを連通する中間搬送路1
23が設けられている。中間搬送路123の中央には、
中間搬送ローラ対124が配置されている。この中間搬
送ローラ対124は、印刷装置本体10側に設けた図示
しない駆動モータと動力伝達機構によって、給紙ローラ
ユニット120A,120Bと同期して回転駆動するよ
うに構成されている。このような構成により、多段給紙
ユニット12A,12Bの原稿用紙25は、第1搬送路
121、中間搬送路123、第1搬送路36を介してレ
ジストローラ対33まで搬送される。
【0054】給紙トレイ12A、12Bには、反射型セ
ンサ125a〜125dと反射型センサ126a〜12
6dとをそれぞれ有し、用紙サイズ検知手段を構成する
用紙サイズ検知センサ125,126と、印刷用紙25
の後端を案内するエンドガイド127,128とがそれ
ぞれ取り付けられている。エンドガイド127,128
は、それぞれ印刷用紙25のサイズやセット方向に応じ
て移動可能に設けられている。反射型センサ125a〜
125dと反射型センサ126a〜126dは、エンド
ガイド127,128の位置をそれぞれ検知して制御手
段100に出力するようになっている。制御手段100
は、これら用紙サイズ検知センサ125,126からの
出力信号によって排紙トレイ12A,12Bにセットさ
れた印刷用紙25のサイズ及びセット方向を判別してい
る。
【0055】印刷装置本体10の正面には、図6に示す
操作パネル130が設けられている。操作パネル130
には、印刷枚数等の数字情報を入力するテンキー13
1、製版動作を開始させる製版スタートキー132、印
刷動作を開始させる印刷スタートキー133、印刷動作
を停止させる停止キー134、電源135をオン/オフ
する電源スイッチキー136、印刷枚数等の数字情報を
表示するカウンター表示部137、孔版印刷装置の動作
状態を表示するLCDからなる表示部138、印刷用紙
25の用紙サイズを任意に選択して用紙サイズ情報を出
力する用紙サイズ選択キー139、原稿サイズを用紙サ
イズに合わせて自動変倍するときに用いる自動変倍設定
手段となる自動変倍設定キー140、原稿サイズの変倍
率を入力する変倍率入力手段141が設けられている。
【0056】変倍率入力手段141は、1回の押下操作
毎に1%ずつ原稿サイズを縮小、拡大する時に用いるズ
ームダウンキー142とズームアップキー143、及び
1回の押下操作毎に原稿サイズを印刷用紙25の定形サ
イズに合わせて定形変倍するときに用いる縮小キー14
4と拡大キー145とを備えている。
【0057】操作パネル130に設けた各種キーや表示
部は、制御手段100に電気的にそれぞれ接続されてい
る。制御手段100には、自動原稿送り出し装置1、版
胴4、排版ユニット6、給紙ユニット7、多段給紙ユニ
ット12の図示しない駆動制御部がそれぞれ電気的に接
続されており、適宜制御手段100によって、その駆動
動作を制御されている。
【0058】制御手段100は、周知のマイクロコンピ
ュータからその要部をなし、CPU151と、ROM1
52及びRAM153と、原稿読取部2で読み取った原
稿画像を画像データ信号として格納する画像メモリ15
4と、画像処理手段155とを有している。画像処理手
段155には、画像メモリ154と、原稿読取部2及び
サーマルヘッド22が接続されている。制御手段100
は、原稿28と印刷用紙25のセット方向やサイズの相
違時や原稿サイズの変倍時に、サーマルヘッド22に対
する出力制御を行うようになっている。
【0059】CPU151の入力側には、サイドフェン
ス位置検知センサ68、エンドフェンス位置検知センサ
69、サイドフェンスHPセンサ82、エンドフェンス
HPセンサ83、原稿サイズ検知手段117,118、
用紙サイズ検知センサ70,125,126がそれぞれ
図示しない配線で接続されていて、各種検知信号をCP
U151に出力している。CPU151の出力側には、
プラテンローラ駆動モータ24、カッタ駆動モータ2
6、段差カム駆動モータ52、サイドフェンス駆動モー
タ66、エンドフェンス駆動モータ67が、それぞれ図
示しない駆動回路を介して接続されている。
【0060】ROM152には、用紙サイズやセット方
向に応じたサイドフェンス61,62やエンドフェンス
63の基準位置を示すモータ回転角データや、表1に示
すように、原稿28と印刷用紙25のサイズや方向に応
じた倍率と回転の関係を示す変倍率テーブルのデータ
や、原稿サイズ検知手段117,118や用紙サイズ検
知センサ70,125,126から検知信号に基づき、
原稿28や印刷用紙25のサイズやセット方向を判断す
る図示しないマップが記憶されている。制御手段100
は、用紙サイズ検知センサ70,125,126から検
知信号を基に、所望サイズの印刷用紙25が、どの給紙
トレイ12A,12B,29にセットされているかを判
断している。
【0061】ROM152には、印刷用紙25を自動選
択して製版ユニット3、接触範囲変更手段50、サイド
フェンス移動手段64、エンドフェンス移動手段65を
制御する図7に示す等倍・自動用紙選択制御プログラ
ム、印刷用紙25のサイズを指定して製版ユニット3、
接触範囲変更手段50、サイドフェンス移動手段64、
エンドフェンス移動手段65を制御する図8に示す用紙
選択制御プログラム、原稿画像を印刷用紙28のサイズ
に応じて自動変倍して製版ユニット3、接触範囲変更手
段50、サイドフェンス移動手段64、エンドフェンス
移動手段65を制御する図9に示す自動変倍選択制御プ
ログラム、原稿画像の変倍率を任意に入力して製版ユニ
ット3、接触範囲変更手段50、サイドフェンス移動手
段64、エンドフェンス移動手段65を制御する図10
に示す変倍率指定制御プログラムが記憶されている。
【0062】以下、上記各制御プログラムに沿って孔版
印刷装置の動作を説明する。図7は、等倍・自動用紙選
択制御プログラムのフローチャートを示す。ステップE
1でオペレータが、原稿受け台108あるいはコンタク
トガラス101上に原稿28をセットとし、製版スター
トキー132が押下されると、ステップE2において原
稿28のサイズとセット方向が原稿サイズ検知センサ1
17あるいは原稿サイズ検知センサ118からの検知信
号に基づき検知される。ステップE3では給紙トレイ1
2A,12Bと給紙トレイ29に積載された印刷用紙2
5の用紙サイズとセット方向が用紙サイズ検知センサ7
0,125,126からの検知信号に基づき検知され、
ステップE4に進む。また、制御手段100では、製版
スタートキー132が押下されると、原稿読取部2を駆
動して原稿28の画像面を読み、画像データ信号を画像
処理手段155を介して画像メモリ154に一旦格納す
る。この時、原稿受け台108上に原稿28がある場合
には、制御手段100は、自動原稿送り装置1を動作さ
せて原稿28をコンタクトガラス101まで搬送し、原
稿読取部2を駆動して原稿28の画像面を読み、画像デ
ータ信号を画像処理手段155を介して画像メモリ15
4に一旦格納する。
【0063】ステップE4では、上記ステップで検知し
た原稿サイズと用紙サイズとを用いて原稿サイズと同じ
サイズの印刷用紙25がセットされているか否かが判断
される。原稿サイズと同じサイズの印刷用紙25が給紙
トレイ12A,12B,29の何れかにセットされてい
る場合には、ステップE5へ進み、同じ用紙サイズが複
数有るか否かを判断される。同じ用紙サイズが複数有る
場合には、ステップE6に進んで製版長が短い用紙方向
を自動選択、すなわち、用紙搬送方向Dに対する長さが
短くなる方向にセットされた印刷用紙25が収納された
給紙トレイを自動選択し、同じ用紙サイズが複数ない場
合にはステップE7に進んで原稿サイズと同サイズの印
刷用紙25を自動選択する。このステップE4,E5,
E6が節約動作に相当する。ステップE6,E7におい
て用紙選択が実行されると、ステップE8に進む。
【0064】ステップE8では、原稿28と印刷用紙2
5のセット方向とが一致しているか否かを判断する。こ
こで、両者のセット方向が一致している場合にはステッ
プE9に進み用紙サイズに合わせて製版動作を実行す
る。制御手段100は、ここでは画像メモリ154から
の画像データ信号の取り出し順位を変更せずに、原稿読
取部2からの画像データ信号を順次サーマルヘッド22
へ出力すると共に、プラテン駆動モータ24を回転駆動
して、マスタロール20を巻き解いてマスタ14を搬送
しながら製版を行う。
【0065】原稿28と印刷用紙25のセット方向が一
致していない場合には、印刷用紙25に対して原稿28
の向きが90°異なると判別してステップE10に進
み、原稿画像を90°回転して製版動作を実行する。具
体的には、マスタ14上に形成される製版画像が例えば
反時計方向へ90°回転するように、画像メモリ154
からの画像データ信号の取り出し順位を変え、画像処理
手段155を介してサーマルヘッド22へ出力する。こ
れによりマスタ14に形成される製版画像は反時計方向
へ90°回転し、その向きが印刷用紙25の向きと一致
することになる。
【0066】このように、原稿28と印刷用紙25の関
係が、同一サイズでセット方向が違う場合には、製版画
像の回転制御が実行されるので、原稿28のセット方向
や印刷用紙25のセット方向を気にしないでも、常に印
刷用紙25のセット方向と一致した方向の製版画像を得
られる。このため、印刷用紙25と製版画像の方向の違
いによる間違った印刷を防止することができる。
【0067】ステップE9,E10で製版動作が実行さ
れると、ステップE11で選択された用紙サイズ+αの
長さにマスタ14がカットされて給版される。具体的に
は、制御手段100によって、マスタ14の長さが、選
択された印刷用紙25の用紙搬送方向Dに対する長さよ
りも幾分長くなるように、プラテンローラ駆動モータ2
4と共にカッタ駆動モータ26の回転が制御され、1版
分の長さにマスタ14をカットする。この時のマスタ1
4の給版動作と相まって、版胴4が印刷時の回転速度よ
りも低速度で回転駆動されると共に、クランパ13が所
定の位置で開閉されてマスタ14の先端を挟持し、製版
されたマスタ14が版胴4の外周面4aに巻装される。
このため、版胴4をマスタサイズや用紙サイズに合わせ
て交換しなくて済み、マスタやインキの無駄遣いを回避
することができる。
【0068】ステップE11が終了すると、ステップE
12に進んで、選択された用紙サイズに合わせて排紙ト
レイ60上の各フェンスを移動する動作が実行される。
ここでは、制御手段100によってサイドフェンス駆動
モータ66とエンドフェンス駆動モータ67が、サイド
フェンス位置検知センサ68とエンドフェンス位置検知
センサ69によって用紙サイズに応じた基準位置相当の
回転角を検知するまで回転駆動され、基準位置相当の回
転角が検知されると、サイドフェンス駆動モータ66と
エンドフェンス駆動モータ67とを停止する。このた
め、サイドフェンス61,62とエンドフェンス63
は、ホームポジションから用紙サイズに応じた基準位置
へ自動的に移動されることになり、オペレータが原稿2
8や印刷用紙25のサイズやセット方向を考慮して手動
操作しなくて済む。
【0069】ステップE12が終了すると、ステップE
13に進み選択された用紙サイズに合わせて印刷解除カ
ム40のカム板が選択される。ここでは、制御手段10
0によって段差カム駆動モータ52の回転方向や回転量
(回転角)が制御されて多段カム47の位置が適時選択
され、カムフォロア38cと当接するカム板40a〜4
0fのうち、マスタ14の長さ、すなわち、印刷用紙2
5の用紙搬送方向Dへの長さに対応したものが選択され
る。これによって版胴4に対する圧胴5の押圧範囲が、
選択された用紙サイズの、用紙搬送方向Dに対する長さ
に対応した範囲に制限され、圧胴5がマスタ14で覆わ
れていない露出した開孔領域に接触することが防止され
る。これにより圧胴5やその周辺のインキ汚れを防止で
きる。
【0070】マスタ14が版胴4の外周面4aに巻装さ
れ、印刷解除カム40のカム板が用紙サイズに応じたも
のを選択されると、ステップE14に進んで版付け動作
が実行される。ここでは、制御手段100によって、版
胴4がマスタ巻装時と同様、印刷時の回転速度よりも低
速で回転駆動されると共に、これに同期して圧胴5や開
閉爪44、選択された用紙サイズの印刷用紙25を備え
た給紙トレイに対応する給紙ローラユニットを制御す
る。例えば、図2に示すように、選択された用紙サイズ
の印刷用紙25が給紙トレイ29にある場合には、給紙
ローラユニット30を駆動制御して給紙ローラ31と分
離ローラ32を矢印方向に回転駆動し、印刷用紙25を
第1搬送路36からレジストローラ対30へ給紙する。
この印刷用紙25は、レジストローラ対33でタイミン
グを取られて印刷部35に向かって送り出され、開閉爪
44で先端を一時的に挟持され、用紙サイズに対応する
接触範囲で版胴4に押圧される圧胴5から印圧を受けて
インキ画像を転写される。印刷部35を通過した印刷用
紙25は、排紙爪55と搬送ベルト58と吸引ファン5
9の作用によって圧胴5から分離されて印刷装置本体1
0から排紙され、排紙トレイ60上にサイドフェンス6
1,62とエンドフェンス63とに案内されて積載され
る。
【0071】ステップE14での版付け動作を終え、テ
ンキー131で印刷枚数が入力されて印刷スタートキー
133が押下されると、ステップE15で印刷動作が開
始されてステップE16で印刷が行われる。ここでは、
制御手段100によって、版胴4が印刷速度で回転駆動
され、製版画像に応じた印刷が選択された印刷用紙25
(ここでは給紙トレイ29の印刷用紙25)に印刷枚数
となるまで行われて、印刷枚数を終えるとこの制御が終
了する。印刷された印刷用紙25は排紙トレイ60上に
排紙されるが、サイドフェンス61,62やエンドフェ
ンス63が用紙サイズやセット方向に応じた位置に調整
されているので、排紙トレイ60に整列積載排紙される
ことになる。
【0072】ステップE4で原稿サイズと同じサイズの
印刷用紙25が給紙トレイ12A,12B,29にセッ
トされていなければ、ステップE17に進んでオペレー
タが現在セットされている印刷用紙25の用紙サイズを
変えるか、既にセットされている印刷用紙25を選択す
る。用紙サイズを変える場合には、ステップE18にお
いて現在セットされているサイズ違いの印刷用紙を、原
稿28と同一サイズの印刷用紙25に変更すれば良い。
この交換作業において、例えば給紙トレイ29だけを原
稿28と同一サイズの印刷用紙に交換した場合には、ス
テップE4,E5からステップE7を経てステップE8
に進む。給紙トレイ29とともに、給紙トレイ12A,
12Bの少なくとも一方も原稿28と同一サイズの印刷
用紙25に交換した場合には、ステップE4,E5,E
6を経てステップE8に進む。そして、ステップE8で
原稿28とのセット方向を判断され、ステップE18で
セットした印刷用紙25のセット方向が原稿28と同一
方向であればステップE9に進み、印刷用紙25のセッ
ト方向が原稿28と同一方向でなければステップE10
に進んで、原稿画像を上述の如く90°回転して製版し
て次のステップに進む。
【0073】ステップE17において既にセットされて
いる印刷用紙25を任意に選択する場合には、ステップ
E19でオペレータが図6に示す操作パネル130上の
用紙サイズ選択キー139を押下して、印刷用紙25を
選択する。つまり、所望の印刷用紙25を備えた給紙ト
レイを選択してステップE20に進む。ステップE20
では、選択した給紙トレイにセットされている印刷用紙
25のサイズに合わせた変倍率が自動設定される。ここ
では、制御手段100が、選択された用紙サイズ内に原
稿画像が収まるように、表1に示す変倍率テーブルを用
いて自動的に変倍率を設定してステップE8に進む。
【0074】ステップE8で原稿28とのセット方向を
判断され、ステップE19で選択した印刷用紙25のセ
ット方向が原稿28と同一方向であればステップE9に
進む。ここでは、画像メモリ154からの画像データ信
号が画像処理手段155で変倍率に応じて変換されてサ
ーマルヘッド22へ出力され、用紙サイズに収まるサイ
ズの製版が行われる。
【0075】印刷用紙25のセット方向が原稿28と同
一方向でなければステップE10に進み、製版画像が9
0°回転するように、画像メモリ154からの画像デー
タ信号を画像処理手段155で変倍率に応じて変換する
とともに、画像データ信号の取り出し順位が変えられて
サーマルヘッド22へ出力され、用紙サイズに収まるサ
イズで、かつ、90°向きを変えられた製版が行われ
る。
【0076】表1は原稿サイズと用紙サイズとの間にお
ける変倍率と製版画像の回転の関係を示す変倍率テーブ
ルである。表1において、黒の星印は製版画像の回転が
行われることを示している。
【0077】
【表1】
【0078】表2は用紙サイズと選択されるカムの関係
を示すものである。
【0079】
【表2】
【0080】図11,図12を用いて図7の制御プログ
ラムの動作を模式的に示す。
【0081】例えば、図11(a)に示すようにA4サ
イズの原稿28がよこ長にコンタクトガラス101の縁
部に沿って配置され、図11(b)に示すように、給紙
トレイ29にA4サイズの印刷用紙25がよこ長にセッ
トされている場合を想定してみる。この場合、印刷用紙
25と原稿28とは同サイズで同方向にセットされてい
るので、制御プログラムは、ステップE9に進み製版画
像は回転されずに実行される。印刷解除カム40は、A
4よこサイズに対応するカム板40cが選択され、サイ
ドフェンス61,62とエンドフェンス63は、図11
(c)に示すようにA4よこ長サイズに対応する位置を
占める。このため、印刷用紙25には原稿画像と同方向
の画像を印刷され、同時にサイドフェンス61,62と
エンドフェンス63に良好に案内されて排紙トレイ60
上に整列積載排紙されることになる。
【0082】図11(d)に示すように、A4サイズの
印刷用紙25が、給紙トレイ12Aにもたて長にセット
されている場合を想定する。この場合、原稿28と同じ
サイズの印刷用紙25は、給紙トレイ12A,29に複
数あるので、制御プログラムは、ステップE5からステ
ップE6に進み、製版長が短い、すなわち、用紙搬送方
向Dに対する長さが短いA4たてサイズの印刷用紙25
を選択する。しかし、この印刷用紙25のセット方向
は、原稿28と異なっているので、制御プログラムはス
テップE10に進んで原稿画像を90°回転して製版す
る。この場合、印刷解除カム40は、A4たてサイズに
対応するカム板40eが選択され、サイドフェンス6
1,62とエンドフェンス63は、図11(e)に示す
ようにA4たてサイズに対応する位置を占める。このた
め、印刷用紙25は、原稿画像に対して90°回転され
て印刷用紙25のセット方向と一致した画像を印刷さ
れ、同時にサイドフェンス61,62とエンドフェンス
63に良好に案内されて排紙トレイ60上に整列積載排
紙されることになる。
【0083】A4サイズの原稿28が、図12(a)に
示すように、たて長にコンタクトガラス101の縁部に
沿って配置され、図12(b)に示すように、給紙トレ
イ12AにB5サイズの印刷用紙25がたて長に、図1
2(d)に示すように、給紙トレイ12BにB4サイズ
の印刷用紙25がよこ長にそれぞれセットされていてい
る場合を想定してみる。この例では、A4サイズの印刷
用紙25が給紙トレイ29にセットされてないものとす
る。
【0084】オペレータは、ステップE18において、
A4サイズの印刷用紙25をセットするか、あるいはス
テップE19において給紙トレイ12A,12Bにセッ
トされている印刷用紙25を用紙サイズ選択キー139
を押下して選択する。
【0085】ここで、図12(b)に示すように、B5
たて長にセットされた印刷用紙25(給紙トレイ12
A)が選択されると、制御プログラムは、ステップE2
0において、変倍率を87%に自動設定する。この場
合、印刷用紙25と原稿28のセット方向は同一である
ので、ステップE9に進み製版画像の回転は実行されな
い。印刷解除カム40は、B5たてサイズに対応するカ
ム板40fが選択され、サイドフェンス61,62とエ
ンドフェンス63は、図12(c)に示すようにB5た
てサイズの印刷用紙25に対応する位置を占める。この
ため、印刷用紙25は、原稿画像に対して87%縮小さ
れた画像を印刷され、同時にサイドフェンス61,62
とエンドフェンス63に良好に案内されて排紙トレイ6
0上に積載されることになる。
【0086】図12(d)に示すように、B4サイズを
よこ長にセットされた印刷用紙25(給紙トレイ12
B)が選択されると、制御手段100は、ステップE2
0において変倍率を122%に自動設定する。原稿28
と印刷用紙25のセット方向が違うので、ステップE1
0おいて原稿画像を90°回転して製版する(表1参
照)。この場合、印刷解除カム40は、B4よこサイズ
に対応するカム板40bを選択され、サイドフェンス6
1,62とエンドフェンス63は、図12(e)に示す
ようにB4よこ長サイズの印刷用紙25に対応する位置
を占める。このため、印刷用紙25は、原稿画像に対し
て122%拡大されて90°回転された画像を印刷さ
れ、同時にサイドフェンス61,62とエンドフェンス
63に良好に案内されて排紙トレイ60上に整列積載排
紙されることになる。
【0087】図8は、用紙選択制御プログラムのフロー
チャートを示す。ステップF1でオペレータが、原稿受
け台108あるいはコンタクトガラス101上に原稿2
8をセットとし、ステップF2で用紙サイズ選択キー1
39を用いて所望の用紙サイズのセットされた給紙トレ
イを選択する。そして製版スタートキー132が押下さ
れると、制御手段100は、ステップF3で原稿28の
サイズとセット方向を原稿サイズ検知センサ117,1
18の何れか一方の検知信号に基づき検知し、ステップ
F4に進むと共に、原稿読取部2を駆動して原稿28の
原稿面を読み込み、画像データ信号を画像処理手段15
5を介して画像メモリ154に一旦格納する。
【0088】ステップF4では、選択された用紙サイズ
内に原稿画像が収まるように、表1に示す変倍率テーブ
ルを用いて、用紙サイズに合わせて自動的に変倍率が設
定されてステップF5に進む。ステップF5では、原稿
28と印刷用紙25のセット方向を判断する。ここで、
両者のセット方向が一致している場合にはステップF6
に進み用紙サイズに合わせて製版動作を実行する。制御
手段100は、ここでは画像メモリ154からの画像デ
ータ信号の取り出し順位を変更せずに、原稿読取部2か
らの画像データ信号を画像処理手段155を介して、設
定された変倍率に応じて順次サーマルヘッド22へ出力
し、かつプラテン駆動モータ24を回転駆動してマスタ
14を搬送しながら製版を行う。
【0089】原稿28と印刷用紙25のセット方向が一
致していない場合には、ステップF7に進み、原稿画像
を90°回転させた製版動作を実行する。具体的には、
マスタ14上に形成される製版画像が、例えば反時計方
向へ90°回転するように、画像メモリ154からの画
像データ信号の取り出し順位を変え、画像処理手段15
5を介して変倍率に応じてサーマルヘッド22へ出力す
る。これによってマスタ14に形成される製版画像は、
用紙サイズに対応し、かつ反時計方向へ90°回転して
その向きが印刷用紙25の向きと一致することになる。
【0090】ステップF6,F7で製版動作が実行され
ると、ステップF8において選択された用紙サイズ+α
の長さにマスタ14がカットされて給版され、ステップ
F9に進んで選択された用紙サイズに合わせて排紙トレ
イ60上の各フェンスを移動する動作が実行される。ス
テップF9が終了すると、ステップF10に進み選択さ
れた用紙サイズに合わせて印刷解除カム40のカム板が
適宜選択され、ステップF11において版付け動作が実
行される。版付け動作を終え、テンキー131で印刷枚
数が入力されて印刷スタートキー133が押下される
と、ステップF12で印刷動作が開始されてステップF
13で印刷用紙25に印刷が行われて、この制御プログ
ラムは終了する。ステップF8からステップF13まで
の各ステップの内容は、図7に示すステップE11以降
の各ステップと同一内容であるため、詳細な説明は省略
する。
【0091】このように、オペレータによって任意に用
紙サイズを選択しても、原稿画像がその選択された用紙
サイズ内に応じた大きさと成るように表1に示す変倍率
テーブルを基に制御手段100で制御され、且つ、原稿
28と印刷用紙25のセット方向が違う場合には、原稿
画像を90°回転させる製版回転制御が実行される。ま
た、マスタ14も選択した用紙サイズに応じてカットさ
れ、かつ印圧解除カム40のカム板も用紙サイズに応じ
たものに切り換えられるので、版胴4をマスタサイズや
用紙サイズに合わせて交換しなくて済む。このため、原
稿28や印刷用紙25のセット方向及び用紙サイズを気
にしなくても済み、作業性がよく、印刷ミスも低減し、
マスタやインキの無駄遣いも回避することができる。さ
らに、排紙トレイ60の各フェンスが用紙サイズに応じ
た位置を占めるので、良好な整列積載排紙を行える。
【0092】図9は、自動変倍選択制御プログラムのフ
ローチャートを示す。ステップG1でオペレータが、原
稿受け台108かコンタクトガラス101上に原稿28
をセットとし、ステップG2で図6に示す操作パネル1
30上の自動変倍設定キー140を押下して自動変倍モ
ードを選択設定し、ステップG3で用紙サイズ選択キー
139を押下して所望の用紙サイズがセットされた給紙
トレイを選択することで用紙サイズを選択する。そし
て、製版スタートキー132が押下されると、制御手段
100は、ステップG4で原稿28のサイズとセット方
向を原稿サイズ検知センサ117あるいは原稿サイズ検
知センサ118からの検知信号に基づき検知し、ステッ
プG5に進む。制御手段100は、製版スタートキー1
32が押下されると、上記の制御プログラム同様、原稿
読取部2を駆動して原稿28の画像面を読み、画像デー
タ信号を画像処理手段155を介して画像メモリ154
に一旦格納する。
【0093】ステップG5では、選択した印刷用紙25
の用紙サイズが定形サイズであるか否かを判断する。こ
の判断は、選択された用紙サイズが表1に示す変倍率テ
ーブルにあるか否かで判断しても良いし、あるいは印刷
用紙25の定形サイズ情報を予めR0M152に記憶し
ておき、この定形サイズ情報と選択した用紙サイズとを
比較して定形サイズかどうかを判断しても良い。
【0094】定形サイズである場合には、ステップG6
に進んで表1に示す変倍率テーブルを基に原稿サイズと
用紙サイズと対応する定形変倍率が設定される。定形サ
イズでなければ、ステップG7に進み原稿サイズと用紙
サイズの寸法より変倍率が計算されて設定される。ステ
ップG7では、テンキー131で不定形サイズの印刷用
紙の縦、横それぞれの寸法を入力し、この入力した寸法
とROM152に予め記憶された原稿サイズに対応する
縦横の寸法とを用いて、不定形サイズの印刷用紙25に
対する変倍率を数式を用いて計算して設定する。この
他、不定形サイズの印刷用紙25に対する変倍率の設定
方法としては、原稿28の縦、横の長さをa,bとし、
不定形サイズの印刷用紙25の縦、横の長さをc,dと
したとき、a/cとb/dの何れか小さい方を変倍率と
して設定してもよい。
【0095】ステップG6,G7での変倍率設定が終わ
るとステップG8に進み、原稿28と印刷用紙25のセ
ット方向を判断する。両者のセット方向が一致している
場合には、ステップG9に進み用紙サイズに合わせて製
版動作を実行する。制御手段100は、ここでは画像メ
モリ154からの画像データ信号の取り出し順位を変更
せずに、原稿読取部2からの画像データ信号を画像処理
手段155を介して定形変倍率に対応させて順次サーマ
ルヘッド22へ出力し、かつプラテン駆動モータ24を
回転駆動してマスタ14を搬送しながら製版を行う。し
たがって、原稿サイズより用紙サイズが小さい場合には
縮小され、原稿サイズより用紙サイズが大きい場合には
拡大されて製版される(表1参照)。
【0096】原稿28と印刷用紙25のセット方向が一
致していない場合には、ステップG10に進み、原稿画
像を90°回転させた製版動作を実行する。具体的に
は、マスタ14上に形成される製版画像が例えば反時計
方向へ90°回転するように、画像メモリ154からの
画像データ信号の取り出し順位を変え、画像処理手段1
55を介して不定形サイズの変倍率に対応させてサーマ
ルヘッド22へ出力する。これによってマスタ14に形
成される製版画像は、不定形の用紙サイズに対応し、か
つ反時計方向へ90°回転してその向きが印刷用紙25
の向きと一致することになる。
【0097】ステップG9,G10で製版動作が実行さ
れると、上記ステップE11,ステップE12同様、ス
テップG11において選択された用紙サイズ+αの長さ
にマスタ14がカットされて給版され、ステップG12
に進んで選択された用紙サイズに合わせて排紙トレイ6
0上の各フェンスを移動する動作が実行される。
【0098】ステップG12が終了すると、ステップG
13に進み選択された用紙サイズに合わせて印刷解除カ
ム40のカム板が選択される。この印刷解除カム40の
カム板の選択は、用紙サイズが定形サイズの場合には、
ステップE13同様、定形サイズに対応するカム板が、
段差カム駆動モータ52の回転駆動を制御されることで
適宜選択される。用紙サイズが不定形サイズの場合に
は、テンキー131で入力された不定形の印刷用紙25
の寸法と、定形サイズの印刷用紙の長さとを比較するこ
とで選択する。具体的には、図13に示すように、不定
形の用紙サイズの寸法Y0と、印圧解除カム40のカム
板40a〜40eが設定された印刷用紙25の、用紙搬
送方向Dに対する長の差とを比較する。そして、寸法Y
0が、定形サイズの印刷用紙25の寸法差X1内である
場合にはカム板40e、寸法Y0が寸法差X2内である
場合にはカム板40d、寸法Y0が寸法差X3内である
場合にはカム板40c、寸法Y0が寸法差X4内である
場合にはカム板40b、寸法Y0が寸法差X5内である
場合にはカム板40aを選択する。つまり、B4サイズ
の印刷用紙25の長手方向の寸法よりも長い不定形サイ
ズの印刷用紙25の場合には、全てカム板40aが選択
され、それよりも短い不定形サイズの印刷用紙の場合に
は、その長さに応じて適宜カム板が選択される。
【0099】ステップG13が終了すると、上記ステッ
プE14乃至ステップE16同様、ステップG14にお
いて版付け動作が実行され、テンキー131で印刷枚数
が入力されて印刷スタートキー133が押下されると、
ステップG15で印刷動作が開始され、ステップG16
で印刷が行われて、この制御プログラムは終了する。
【0100】このように、オペレータが自動変倍モード
と用紙サイズとを任意に選択すると、その選択された用
紙サイズが定形サイズや不定形サイズであっても、原稿
画像が選択された様々な用紙サイズと対応するように、
制御手段100で制御され、且つ、原稿28と印刷用紙
25のセット方向が違う場合には、原稿画像を90°回
転させる製版回転制御が実行される。また、マスタ14
も用紙サイズの、定形、不定形を問わず各用紙サイズに
応じてカットされ、かつ印圧解除カム40のカム板も用
紙サイズに応じたものに切り換えられるので、版胴4を
マスタサイズや用紙サイズに合わせて交換しなくて済
む。このため、原稿28や印刷用紙25のセット方向及
び用紙サイズを気にしなくても済み、作業性がよく、印
刷ミスも低減し、マスタやインキの無駄遣いを回避でき
る。さらに、排紙トレイ60の各フェンスが用紙サイズ
に応じた位置を占めるので、良好な整列積載排紙を行え
る。特にこの制御の場合には、不定形サイズの印刷用紙
25にも対応でき、孔版印刷装置の対応できる印刷用紙
25の範囲を広げることができる。
【0101】図10は、変倍率指定制御プログラムのフ
ローチャートを示す。ステップH1でオペレータが、原
稿受け台108かコンタクトガラス101上に原稿28
をセットとし、ステップH2で図6に示す操作パネル1
30上の変倍率入力手段141を何れかのキーを押下し
て変倍率を入力する。製版スタートキー132が押下さ
れると、ステップH3で原稿28のサイズとセット方向
が原稿サイズ検知センサ117あるいは原稿サイズ検知
センサ118からの検知信号に基づき検知され、ステッ
プH4で給紙トレイ12A,12B,29に積載された
印刷用紙25の用紙サイズとセット方向が、用紙サイズ
検知センサ70,125,126からの検知信号に基づ
き検知されてステップH5に進む。制御手段100は、
製版スタートキー132が押下されると、上記の制御プ
ログラム同様、原稿読取部2を駆動して原稿28の画像
面を読み、画像データ信号を画像処理手段155を介し
て画像メモリ154に一旦格納する。
【0102】ステップH5では、変倍された原稿サイズ
と同じサイズの印刷用紙25がセットされているか否か
が判断される。変倍された原稿サイズと同じサイズの印
刷用紙25がセットされている場合にはステップH6へ
進み、同じ用紙サイズが複数有るか否かが判断される。
同じ用紙サイズが複数有る場合には、ステップH7に進
んで製版長が短い用紙方向の印刷用紙25が自動選択さ
れ、同じ用紙サイズが複数ない場合にはステップH8に
進んで、変倍された原稿サイズと同一サイズの印刷用紙
25が自動選択される。これらステップH5,H6,H
7が節約動作となる。
【0103】ステップH7,H8で印刷用紙25の選択
が終わると、ステップF9に進み、原稿28と印刷用紙
25のセット方向を判断する。両者のセット方向が一致
している場合には、ステップH10に進み用紙サイズに
合わせて製版動作を実行する。制御手段100は、ここ
では画像メモリ154からの画像データ信号の取り出し
順位を変更せずに、原稿読取部2からの画像データ信号
を画像処理手段155を介して変倍率入力手段141で
入力された変倍率に対応させて順次サーマルヘッド22
へ出力し、かつプラテン駆動モータ24を回転駆動して
マスタ14を搬送しながら製版を行う。したがって、原
稿画像は、原稿サイズより用紙サイズが小さい場合には
縮小され、原稿サイズより用紙サイズが大きい場合には
拡大されて製版される(表1参照)。
【0104】原稿28と印刷用紙25のセット方向が一
致していない場合には、ステップH11に進み、原稿画
像を90°回転させた製版動作を実行する。具体的に
は、マスタ14上に形成される製版画像が例えば反時計
方向へ90°回転するように、画像メモリ154からの
画像データ信号の取り出し順位を変え、画像処理手段1
55を介して、変倍率入力手段141で入力された変倍
率に対応させてサーマルヘッド22へ出力する。これに
よってマスタ14に形成される製版画像は、用紙サイズ
に対応し、かつ反時計方向へ90°回転してその向きが
印刷用紙25の向きと一致することになる。
【0105】ステップH10,H11で製版動作が実行
されると、ステップH12において選択された用紙サイ
ズ+αの長さにマスタ14がカットされて給版され、ス
テップH13に進んで選択された用紙サイズに合わせて
排紙トレイ60上の各フェンスを移動する動作が実行さ
れる。ステップH13が終了すると、ステップH14に
進み選択された用紙サイズに合わせて印刷解除カム40
のカム板が選択され、ステップH15において版付け動
作が実行される。版付け動作を終え、テンキー131で
印刷枚数が入力されて印刷スタートキー133が押下さ
れると、ステップH16で印刷動作が開始されてステッ
プH17で印刷が行われ、この制御プログラムは終了す
る。ステップH12からステップH17までの各ステッ
プの内容は、図7に示すステップE11以降の各ステッ
プと同一内容であるため、詳細な説明は省略する。
【0106】ステップH5で変倍された原稿サイズと同
じサイズの印刷用紙25がセットされていなければステ
ップH18に進み、オペレータが入力した変倍率か、現
在セットされている印刷用紙25の用紙サイズを変える
か、既にセットされている他の印刷用紙25を任意に選
択する。
【0107】変倍率を変える場合には、ステップH2に
おいて現在セットされている用紙サイズ内に原稿画像が
収まる変倍率を新たに入力し直し、その後製版スタート
キー132を再押下することで、上述の各ステップが実
行される。
【0108】用紙サイズを変える場合には、現在セット
されているサイズ違いの印刷用紙25を、ステップH2
0において変倍された原稿サイズと同一の印刷用紙25
と変更すれば良い。この交換作業において、例えば、給
紙トレイ29だけを変倍された原稿サイズと同一サイズ
の印刷用紙25に交換した場合には、ステップH5,H
6からステップH8を経てステップH9に進む。一方、
給紙トレイ29と共に、給紙トレイ12A,12Bの少
なくとも一方を、変倍された原稿サイズと同一サイズの
印刷用紙25に交換した場合には、ステップH5,H
6,ステップE7を経てステップH9に進む。そして、
ステップH9で原稿とのセット方向を判断し、ステップ
H19でセットした印刷用紙25のセット方向が原稿2
8と同一方向であればステップH10に進み、印刷用紙
25のセット方向が原稿28と同一方向でなければステ
ップH11に進んで、原稿画像を上述の如く90°回転
して製版し次のステップに進む。
【0109】ステップH18において既にセットされて
いる印刷用紙25を任意に選択する場合には、ステップ
H20でオペレータが用紙サイズ選択キー139を押下
して、印刷用紙25を選択する。つまり、所望の印刷用
紙25を備えた給紙トレイを選択してステップH21に
進む。ステップH21では、選択した給紙トレイにセッ
トされている印刷用紙25のサイズに合わせた変倍率が
設定される。ここでは、制御手段100が、選択された
用紙サイズ内に原稿画像が収まるように、変倍率テーブ
ル(表1)を用いて自動的に変倍率を設定してステップ
H9に進む。ステップH9で原稿28とのセット方向を
判断され、ステップH20で選択した印刷用紙25のセ
ット方向が原稿28と同一方向であればステップH10
に進む。ここでは、画像メモリ154からの画像データ
信号が画像処理手段155で変倍率に対応させてサーマ
ルヘッド22へ出力して、用紙サイズに収まるサイズの
製版が行われる。
【0110】印刷用紙25のセット方向が原稿28と同
一方向でなければステップH11に進んで、原稿画像が
90°回転するように、画像メモリ154からの画像デ
ータ信号を画像処理手段155で変倍率に対応して変換
するとともに、その取り出し順位を変えられてサーマル
ヘッド22へ出力し、用紙サイズに収まるサイズで、か
つ、90°向きを変えられた製版が行われる。
【0111】このように、オペレータが原稿サイズを任
意に変倍しても、変倍された原稿サイズが、選択された
用紙サイズ内に応じた大きさとなるように表1に示す変
倍率テーブルを基に、制御手段100で制御され、且
つ、原稿28と印刷用紙25のセット方向が違う場合に
は、原稿画像を90°回転させる製版回転制御が実行さ
れる。また、マスタ14も選択した用紙サイズに応じて
カットされ、かつ印圧解除カム40のカム板も用紙サイ
ズに応じたものに切り換えられるので、版胴4をマスタ
サイズや用紙サイズに合わせて交換しなくて済む。この
ため、原稿28や印刷用紙25のセット方向及び用紙サ
イズを気にしなくても済み、作業性がよく、印刷ミスも
低減し、さらにマスタやインキの無駄遣いも回避するこ
とができる。さらに、排紙トレイ60の各フェンスが用
紙サイズに応じた位置を占めるので、良好な整列積載排
紙を行える。
【0112】(第2の形態)図14は、本発明の第2の
形態を示す。この形態は、第1の形態に示した孔版印刷
装置と、排紙部200の構成及びこの排紙部200に対
する制御が異なっている以外は、同一構成となってい
る。よって、第2の形態における印刷装置本体10の構
成には、第1の形態で用いた符号と同一符号を付すに留
め、詳細な説明は省略する。
【0113】第2の形態となる孔版印刷装置は、図14
に示すように、印刷装置本体10に排紙部200が連結
されている。排紙部200は、フロア84上の自由な位
置に移動できる矩形塔状の枠体205の内部に設けたビ
ントレイユニット207と、排紙トレイ60と、印刷用
紙25を各ビントレイ206に分配する分配搬送手段2
12と、印刷用紙25を分配搬送手段212に導く仕分
け搬送路と排紙トレイ60に導く非仕分け搬送路とを形
成する取入搬送手段211と、仕分け搬送路又は非仕分
け搬送路を選択的に形成するように、搬送路切換部25
1の支持位置を切り換える切換駆動手段213(図17
参照)とから主に構成されている。排紙部200は、印
刷用紙25のサイズや方向、あるいは仕分けモードの設
定により図18に示す制御手段300によって制御され
る。
【0114】枠体205は底枠221と、この底枠22
1に一体結合され、垂直方向に延出する複数の縦枠22
2及びこれらを連結する複数の横枠223とを一体的に
結合しており、これら各枠部材の外側の内の適所には外
板217(図15参照)が張設されている。枠体205
の内側上部には、複数のビントレイ206を備えたビン
トレイユニット207と各ビントレイ206に印刷用紙
25を分配する分配搬送手段212が配設されている。
【0115】ビントレイユニット207は、枠体205
の上下横枠223,223間に一体結合された一対の縦
フレーム224と、両縦フレーム間に配備されると共に
上下方向に等配的に整列された複数のビントレイ206
とを備える。各ビントレイ206は、その左右側端(図
14での手前側端と奥側端)に図示しない取付部が形成
され、同取付部を介し縦フレーム224の図示しない支
持部に取付られる。各ビントレイ206は、それぞれの
入口側端部206Aを上下方向に整列するように設けら
れ、しかも、上下方向において互いに隣合う各ビントレ
イ206の入口側端部206Aにおける上下間隔は、各
ビントレイ206が所定枚数の印刷用紙25を積載可能
なだけの間隔を確保するように設定されている。なお、
複数のビントレイ206の外周部を囲む枠体205上の
部位は開放されており、これにより、オペレータが排紙
部200の前に立つだけで、必要なビントレイ206上
の印刷用紙25を容易に取り出せるように構成される。
【0116】図14に示すように、ビントレイユニット
207に並設される分配搬送手段212は、各ビントレ
イ206の入口側端部206Aと対設される位置に設け
られる。図14、図15に示すように、この分配搬送手
段212は、一対の分配部縦フレーム226と、これら
を相互に連結する分配部横フレーム227と、一対の分
配部縦フレーム226の上下端近傍にそれぞれ軸受部材
(図14に符号216として一例を破線で示した)を介
し枢着される上下ローラ228,229と上下ローラ2
28,229に巻き掛けされ複数(ここでは4本)の無
端ベルト230と、複数の無端ベルト230の回動域の
内側に配備され、垂直方向に搬送されてくる印刷用紙2
5を所定のビントレイ206の上面側に向けて偏向させ
るインデックサ231と、複数の無端ベルト230に空
間215(図14参照)を介して対設される上下一対の
吸引ファン232と、同吸引ファンを支持するとともに
空間215及び複数の無端ベルト230側を外部より隔
離する外壁部材233とを備えている。
【0117】図16に示すように、各無端ベルト230
は合成樹脂又はゴム等の素材によって成形され、その表
面に多数の貫通孔257を形成され、吸引ファン232
の駆動時に貫通孔257より空気を吸引し、搬送途中に
ある印刷用紙25を無端ベルト230上に吸着させる。
上ローラ228は従動ローラとして、下ローラ229は
駆動ローラとしてそれぞれ配備されており、それぞれ4
つの拡径部225が形成され、上下互いに対向する拡径
部225間に各無端ベルト230が巻き掛けられてい
る。互いに隣合う無端ベルト230の間には隙間Lが確
保され、その隙間Lにはインデックサ231の偏向用突
片234が遊嵌している。図14に示すように、下ロー
ラ229の一端部には駆動ギヤ235が一体的に取付ら
れ、これは減速ギヤ列236を介して分配駆動モータ2
37に連結される。
【0118】無端ベルト230により垂直方向に搬送さ
れてくる印刷用紙25を所定のビントレイ206の上面
側に向けて偏向させるインデックサ231は、図16に
示すように、上下ローラ228,229に近接して配備
される上下のインデックサ横枠238,239と、両横
枠間を連結し一対の分配部縦フレーム226の近傍に並
列して配設される一対のインデックサ縦枠240,24
1と、これら両縦枠に沿って並設され、上下の横枠23
8,239に枢支される一対の縦送り軸242,243
と、両縦送り軸242,243の上端で上インデックサ
横枠238より突き出た部位に一体結合される従動ギヤ
244,245と、両ギヤをそれぞれ中間ギヤ246,
247を介して駆動する駆動ギヤ248と、駆動ギヤ2
48を駆動する仕分用駆動モータ249と、両縦送り軸
242,243に両側が螺合し、両端部がインデックサ
縦枠240,241の内溝に遊嵌する可動枠250と、
可動枠250に一体結合され、互いに隣合う無端ベルト
230の隙間Lより突き出る偏向用突片234とで構成
されている。
【0119】インデックサ231は非作動時において、
下から1番目のビントレイ206に印刷用紙25を仕分
ける基準位置に偏向用突片234を保持する。その上
で、仕分けモード時に下から2番目のビントレイ206
に印刷用紙25を仕分ける第2仕分け信号が入ると、仕
分用駆動モータ249を1ピッチ相当分駆動し、偏向用
突片234を第2仕分け位置に上昇移動させ、搬送され
てくる印刷用紙25を第2仕分け位置の偏向用突片23
4により2番目のビントレイ206に仕分けをする。以
下、このようにして順次搬送されてくる印刷用紙25を
指定枚数相当のビントレイ206に順次分配し、収納す
るという仕分け処理を行ない、指定枚数の仕分け終了後
は、仕分用駆動モータ249を逆転させ、偏向用突片2
34を基準位置に戻し、1つの原稿28に対する仕分け
を完了することができる。
【0120】一対の分配部縦フレーム226とその内側
の一対のインデックサ縦枠240,241との間や、複
数の無端ベルトの駆動域より外れた上下隙間域は図示し
ない隔壁で覆われ、これにより吸引ファン232の吸引
するエアの通路を規制し、複数の無端ベルトの駆動域に
おいて印刷用紙25が受ける吸引力がより確実に作用す
るようにしている。
【0121】枠体205の内側であってビントレイユニ
ット207及び分配搬送手段212の直下には、図14
に示すように、分配搬送手段212や枠体205の下部
の排紙トレイ60に向け印刷用紙25を搬送する取入搬
送手段211が配設されている。取入搬送手段211
は、印刷装置本体10に形成された排紙口10Aから印
刷用紙25を取り入れ、排紙方向Bに搬送するもので、
搬送路切換部251と同搬送部を分配搬送手段212に
連結可能な流出側搬送部252とを備える。
【0122】搬送路切換部251は搬送機能を有する横
向きコンベアであり、図14、図15、図17に示すよ
うに、枠体205の縦枠222や横枠223側に一体結
合された連結基板210に上下に揺動可能に支持され
る。即ち、搬送路切換部251は、一対の連結基板21
0の内側部位に支持される扁平箱状の基台511と、同
基台の内部に枢支される駆動プーリ253及び従動プー
リ254と、これらのプーリの間に巻き掛けられ、一部
を基台の上面に露呈された無端状の複数(ここでは3
本)の無端ベルト255と、基台511の下壁に取付ら
れ印刷用紙25を無端ベルト255上に吸着させる吸引
ファン259とで構成される。駆動プーリ253は、切
換部駆動モータ218と図示しないチェーン、スプロケ
ット等の周知の駆動力伝達機構を介して連結しており、
適時回転駆動されて無端ベルト255を図14において
反時計回り方向に回転するように構成されている。
【0123】無端ベルト255は合成樹脂又はゴム等の
部材により成形され、多数の貫通孔257を有し、吸引
ファン259の駆動時に基台511内の空気を吸引し、
搬送途中にある印刷用紙25を無端ベルト255上に吸
着して搬送するようになっている。
【0124】基台511の流入端側の左右外側壁には、
駆動プーリ253(図15参照)の回転中心と同一中心
線に沿って水平方向に延びる枢支ピン256が突設され
る。この枢支ピン256が連結基板210に枢支される
ことにより、無端ベルト255及び基台511の流入端
側が常時排紙口10Aとの対向位置に保持され、基台5
11の流出端側が、枢支ピン256を中心に上下に揺動
可能となっている。基台511の流出端側の下壁面(図
示せず)には、図17に示す切換駆動手段213が連結
される。
【0125】切換駆動手段213は、搬送路切換部25
1の支持位置を切り換えるもので、搬送路切換部251
を枢支ピン256を中心として選択的に揺動する。この
場合、切換駆動手段213は、仕分け時に搬送路切換部
251を流出側搬送部252と対向する仕分け位置(図
14の実線位置)P1に保持して仕分け搬送路を形成
し、非仕分け時に搬送路切換部251を排紙トレイ60
と対向する非仕分け位置(図14の2点鎖線で示す位
置)P2に保持して非仕分け搬送路を形成する。
【0126】切換駆動手段213は、基台511の下壁
面に突設されるブラケット258と、ブラケット258
に枢軸262を介し枢支される一対のピニオン260
と、両ピニオンが噛合し左右の連結基板210に形成さ
れたラック261と、枢軸262の中央部に一体的に結
合されたウォームホイル263と、このウォームホイル
263に噛み合うウォーム264と、ウォーム264を
駆動する切換え駆動モータ265(図15参照)とから
主に構成されている。一対のラック261は、枢支ピン
256の中心線を中心とした扇形状を成すように形成さ
れている。搬送路切換部251の仕分け位置P1及び非
仕分け位置P2への揺動は、図18に示す操作パネル1
30から送られてくる仕分け信号が制御手段300に入
力され、制御手段300からの出力信号がウォーム26
4に接続されている切換え駆動モータ265に入力され
ることにより行われる。仕分け位置P1と非仕分け位置
P2の近傍における搬送路切換部251の揺動範囲内に
は、搬送路切換部251の流出端が流出側搬送部252
と連通する仕分け位置P1に達した際にモータ停止指令
を発する第1位置センサ266と、同流出端が排紙トレ
イ60と連通する非仕分け位置P2に達した際にモータ
停止指令を発する第2位置センサ267が、それぞれ配
備されている。切換え駆動モータ265は、第1位置セ
ンサ266と第2位置センサ267のモータ停止指令に
応じてピニオン260を正転及び逆転し、搬送路切換部
251を仕分け位置P1と非仕分け位置P2に切り換え
保持するように構成される。
【0127】図15に示すように、分配搬送手段212
に連結可能な流出側搬送部252は搬送機能を有するコ
ンベアであり、平らたい箱状の基台268と、基台26
8の内部に枢支される一対のプーリ269,270と、
これらのプーリの間に巻き掛けられ、一部を基台268
の上面に露呈された無端ベルト271と、基台268の
下壁に取付られ印刷用紙25を無端ベルト271上に吸
着させる吸引ファン272とで構成されている。プーリ
269の軸219には、駆動ギア235に噛合するギア
220が固定されていて、駆動ギア235で駆動され
る。基台268は一対の縦フレーム224にほぼ水平に
固定され、仕分け位置P1にある搬送路切換部251か
らの印刷用紙25を流出端側の偏向片268aにより上
向きに偏向させた上で分配搬送手段212の下端に搬送
できる。ここでの無端ベルト271も合成樹脂又はゴム
等の部材により成形され、多数の貫通孔257を有し、
吸引ファン272の駆動時に基台268内の空気を吸引
し、搬送途中にある印刷用紙25を無端ベルト271上
に吸着させる。
【0128】排紙トレイ60は、第1の形態と同様、移
動自在に設けられたサイドフェンス61,62とエンド
フェンス63、及びこれらの移動機構を備えている。こ
れら構成は、図5に示すものと同一構成であるので、詳
細な説明は省略する。排紙トレイ60は、枠体205の
下部に配置された縦支持枠277に支持されている。
【0129】図18に示すように、制御手段300は、
CPU301と、ROM302及びRAM303と、原
稿読取部2で読み取った原稿画像を画像データとして格
納する画像メモリ304と、画像処理手段305とを備
えている。画像処理手段305には、画像メモリ304
と、原稿読取部2及びサーマルヘッド22が接続されて
いる。
【0130】CPU301の入力側には、第1の形態で
用いた各種センサと共に、第1位置センサ266と第2
位置センサ267がそれぞれ図示しない配線で接続され
ており、検知信号をCPU301にそれぞれ出力してい
る。CPU301の出力側には、第1の形態で用いた各
種駆動モータに加えて、切換部駆動モータ218、分配
駆動モータ237、仕分用駆動モータ249、切換え駆
動モータ265がそれぞれ図示しない駆動回路を介して
接続されている。ROM302には、排紙トレイ60の
各フェンスの基準位置を示すモータ回転角データや、表
1に示す原稿28と印刷用紙25のサイズや方向に応じ
た倍率と回転の関係を示す変倍率テーブルのデータや、
原稿サイズ検知手段117,118や用紙サイズ検知セ
ンサ70,125,126から検知信号に基づき、原稿
28や印刷用紙25のサイズやセット方向を判断する図
示しないマップが記憶されている。制御手段300は、
用紙サイズ検知センサ70,125,126からの検知
信号を基に、所望サイズの印刷用紙25が、どの給紙ト
レイ12A,12B,29にセットされているかを判断
している。ROM302には、印刷用紙25のサイズや
仕分けモードを指定して排紙部200の各駆動モータを
制御する図19に示す用紙選択制御プログラムが記憶さ
れている。操作パネル130には、この形態では仕分け
モードを設定する仕分けキー280が追加して設けられ
ている。仕分けキー280は、CPU301と接続して
いて、押下することで仕分けモードを設定する信号を出
力するようになっている。
【0131】以下、この制御プログラムに沿って孔版印
刷装置の動作を説明するが、ステップK1乃至ステップ
K8及び、ステップK12乃至ステップK16は、図8
に示す用紙選択制御プログラムと同一内容であるので、
詳細な説明は省略し排紙部200に関する制御ステップ
を中心に説明する。
【0132】ステップK1でオペレータが原稿28をセ
ットし、ステップK2で用紙サイズ選択キー139で所
望の用紙サイズのセットされた給紙トレイを選択する。
そして製版スタートキー132を押下すると、ステップ
K3で原稿28のサイズとセット方向を検知し、原稿2
8を読み込んで画像データ信号を画像処理手段305を
介して画像メモリ304に一旦格納する。製版スタート
キー132を押下するときに、仕分けキー280を押下
すると、仕分けモードが設定される。
【0133】ステップK4では、選択された用紙サイズ
内に原稿画像が収まるように、表1の変倍率テーブルを
用いて自動的に変倍率が設定され、ステップK5で原稿
28と印刷用紙25のセット方向を判断する。両者のセ
ット方向が一致しいればステップK6で用紙サイズに合
わせて製版動作を実行し、両者のセット方向が一致して
いなければステップK7に進んで原稿画像を90°回転
させる製版動作が実行される。そしてステップK8にお
いて選択された用紙サイズ+αの長さにマスタ14がカ
ットされて給版され、版胴4の外周面4aに巻装され
る。
【0134】制御手段300は、ステップK9において
仕分けモードが設定されているか否かを判断し、仕分け
モードが設定されていなければステップK10に進んで
切換部駆動モータ218を駆動してステップK11に進
む。ステップK11では、搬送路切換部251が非仕分
け位置(図14の破線位置)P2にあるか否かを第2位
置センサ267の出力より判断し、出力がある場合には
非仕分け位置P2に位置するものとしてステップK12
に進む。第2位置センサ267の出力がなければ、非仕
分け位置P2にないものとして、図20に示すステップ
K17に進み、切換え駆動モータ265を回転駆動して
図14に示すように、搬送路切換部251を排紙トレイ
60と対向する非仕分け位置P2に向かって移動させ
る。そして、ステッK18において搬送路切換部251
が非仕分け位置P2を占めて、第2位置センサ267か
ら出力があるとステップK19において切換え駆動モー
タ265を停止して図19に示すステップK12に進
む。
【0135】ステップK12では、選択された用紙サイ
ズに合わせて排紙トレイ60上の各フェンスを移動する
動作が実行される。そして、ステップK13に進み選択
された用紙サイズに合わせて印刷解除カム40のカム板
が選択され、ステップK14において版付け動作が実行
される。版付けされた印刷用紙25は、排紙口10Aか
ら搬送路切換部251の無端ベルト255に吸着されて
排紙トレイ60に排紙される。版付け動作を終え、テン
キー131で印刷枚数が入力されて印刷スタートキー1
33が押下されると、ステップK15で印刷動作が開始
されて、ステップK16で印刷が行われて、制御プログ
ラムが終了される。印刷時の印刷用紙25は、版付工程
と同様に排紙口10Aから搬送路切換部251を経て排
紙トレイ60上に順次積載される。
【0136】ステップK9において、仕分けモードが設
定されていると、図21に示すステップK20に進ん
で、切換部駆動モータ218、分配駆動モータ237、
仕分用駆動モータ249を駆動し、ステップK21に進
む。ステップK21では、搬送路切換部251が仕分け
位置(図14の実線位置)P1にあるか否かを第1位置
センサ266の出力より判断し、同センサから出力がな
いと仕分け位置P1にないとして、ステップK22で切
換え駆動モータ265を回転駆動して搬送路切換部25
1を、流出側搬送部252と対向する仕分け位置P1に
向かって移動させる。そして搬送路切換部251の回動
端側が第1位置センサ266に接触してこれを作動させ
て出力があると、ステップK23において切換え駆動モ
ータ265を停止し、搬送路切換部251を仕分け位置
P1に位置決めして、図19に示すステップK13に進
む。そして、ステップK13で印刷解除カム40のカム
板が選択され、ステップK14で版付け動作が実行され
る。
【0137】版付けされた印刷用紙25は、排紙口10
Aから搬送路切換部251の無端ベルト255に吸着さ
れて、その流出端より流出側搬送部252を経て分配搬
送手段212に搬送される。更に、分配搬送手段212
に沿って上昇してくる印刷用紙25はインデックサ23
1の偏向用突片234により指定されたビントレイ20
6の上側面に向けて偏向されて収容される。この際、排
紙部200の搬送路切換部251と流出側搬送部252
と分配搬送手段212の各無端ベルト255,271,
230と共に、各吸引ファン259,272,232も
駆動し、これにより各無端ベルト上に印刷用紙25を吸
引し、各無端ベルトと協働して印刷用紙25が確実に搬
送される。
【0138】版付け動作を終え、テンキー131で印刷
枚数と仕分け枚数が入力され、印刷スタートキー133
が押下されると、ステップK15で印刷動作が開始され
て、ステップK16で印刷が行われて制御プログラムが
終了される。仕分用駆動モータ249が回転駆動する
と、図16に示すインデックサ231が駆動され、仕分
け部数に応じて偏向用突片234を1番目のピントレイ
206に印刷用紙25を仕分ける基準位置から1ピッチ
相当分づつ順次上昇駆動し、搬送されてくる印刷用紙2
5を各偏向位置に保持される偏向用突片234により偏
向させ、印刷された各印刷用紙25が各ピントレイ20
6に仕分けされて収容される。
【0139】このように、オペレータによって任意に用
紙サイズを選択しても、原稿画像がその選択された用紙
サイズ内に応じた大きさと成るように表1に示す変倍率
テーブルを基に、制御手段300で制御され、且つ原稿
28と印刷用紙25のセット方向が違う場合には、原稿
画像を90°回転させる製版回転制御が実行される。ま
た、マスタ14も選択した用紙サイズに応じてカットさ
れ、かつ印圧解除カム40のカム板も用紙サイズに応じ
たものに切り換えられるので、版胴4をマスタサイズや
用紙サイズに合わせて交換しなくて済む。このため、原
稿28や印刷用紙25のセット方向及び用紙サイズを気
にしなくても済み、作業性がよく、印刷ミスも低減し、
マスタやインキの無駄遣いを回避できる。さらに、仕分
けモードが設定されると、排紙部200の各駆動モータ
が制御されるので、大量の印刷を行う場合でも、原稿2
8や印刷用紙25のセット方向及び用紙サイズを気にし
なくても済み、作業性がよく、印刷ミスも低減しながら
効率よく印刷用紙25を排紙積載することができる。特
に排紙トレイ60に対しては、サイドフェンス61,6
2やエンドフェンス63が用紙サイズに応じた位置を占
めるので、良好な整列積載排紙を行える。
【0140】第2の形態では、制御プログラムを1つし
か挙げていないが、第1の形態における図7、図9、図
10に示す各制御プログラムに、図19に示すステップ
K9,K10,K11及び図20,図21に示す各ステ
ップを追加したものをROM302内に記憶して、排紙
部200を制御するようにしても良い。このように構成
することで、大量の印刷を行う場合でも、排紙部200
の各駆動モータが適宜制御されるので、原稿サイズの変
倍率等や原稿28及び印刷用紙25のセット方向並びに
用紙サイズを気にしなくても済み、作業性がよく、印刷
ミスも低減しながら効率よく印刷用紙25を排紙積載す
ることができる。
【0141】上記各実施の形態では、印刷用紙25の用
紙サイズとしてA3サイズからB5サイズまでを例示し
たが、用紙サイズとしてこれら各サイズやそのセット方
向に限定されるものではなく、A5サイズやハガキサイ
ズあるいは名刺サイズ等に対応するようにしても良い。
この場合、各サイズを検知できる用紙サイズ検知センサ
を追加したり、印圧解除カム40や多段カム47に各サ
イズに対応するカム板やカム部を追加、あるいは現状の
ものと変更して設ければ良い。
【0142】各実施の形態では、印刷解除カム40によ
って圧胴5の接触範囲を制限する構成としたが、常時、
版胴4の外周面4aに接触するように付勢された圧胴5
を電磁ソレノイドで任意に離間させ、制御手段100,
300によって接触時間を制御する無段階方式としても
よい。この場合、印刷解除カム40やその回転駆動伝達
部、移動アーム43と段差カム47及び段差カム47を
回転動作する段差カム駆動モータ52を含む駆動動作系
の構成を要することなく、全てのサイズの印刷用紙25
に対して適正なマスタ長さとすることができる。
【0143】第2の形態では、排紙部200を、排紙ト
レイ60と複数のビントレイ206とを備えたものとし
たが、ビントレイではなく、排紙トレイ60と同様のト
レイを複数上下方向に配置して、用紙サイズやセット方
向に応じて適宜インデックサ231の偏向用突片234
の位置を仕分用駆動モータ249を勢御して調整し、印
刷用紙25を各トレイに積載するようにしてもよい。こ
の場合、ビントレイ206に換えて設ける排紙トレイ6
0は、エンドフェンス63が印刷装置本体10側に位置
するように設けるとよい。
【0144】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿と印
刷用紙のセット方向が異なるときには、印刷用紙のセッ
ト方向を基準として製版手段が制御され、マスタに製版
される製版画像が印刷用紙のセット方向に対応して製版
されるとともに、サイドフェンスとエンドフェンスが用
紙サイズに応じた位置を占めるので、オペレータが原稿
と印刷用紙のセット方向や、サイドフェンス、エンドフ
ェンスの位置に注意を払わなくて済み、良好な印刷や印
刷用紙の整列積載排紙を行うことができる。
【0145】請求項2記載の発明によれば、原稿と印刷
用紙のサイズが異なるときには、印刷用紙の用紙サイズ
を基準として製版手段が制御され、マスタに製版される
製版画像が用紙サイズに応じて自動変倍されて製版され
るとともに、サイドフェンスとエンドフェンスが用紙サ
イズに応じた位置を占めるので、オペレータが原稿と印
刷用紙のサイズや、サイドフェンス、エンドフェンスの
位置に注意を払わなくて済み、良好な印刷や印刷用紙の
整列積載排紙を行うことができる。
【0146】請求項3記載の発明によれば、原稿と印刷
用紙のセット方向やサイズがそれぞれ異なるときには、
印刷用紙のセット方向と用紙サイズを基準として製版手
段が制御され、マスタに製版される製版画像が印刷用紙
のセット方向に対応し、用紙サイズに応じて自動変倍さ
れて製版されるとともに、サイドフェンスとエンドフェ
ンスが用紙サイズに応じた位置を占めるので、常にオペ
レータが原稿と印刷用紙のセット方向やサイズ及びサイ
ドフェンス、エンドフェンスの位置に注意を払わなくて
済み、より良好な印刷や印刷用紙の整列積載排紙を行う
ことができる。
【0147】請求項4記載の発明によれば、原稿と印刷
用紙のセット方向が異なるときには、画像メモリからの
画像データ信号の出力順位が制御されてマスタに形成さ
れる製版画像が90°回転されて製版されるので、印刷
用紙に印刷される印刷画像を印刷用紙のセット方向に対
応させることができ、より良好な印刷を行える。
【0148】請求項5,6記載の発明によれば、節約動
作時には、用紙搬送方向に対する長さが最小となる用紙
サイズの印刷用紙を有する給紙トレイが選択されること
で用紙搬送方向に対するマスタの製版領域が短かくなる
ので、オペレータが原稿と印刷用紙のセット方向やサイ
ズ、及びサイドフェンス、エンドフェンスの位置に注意
を払わなくて済み、良好な印刷や印刷用紙の整列積載排
紙を行いながら、1つの版胴でマスタやインキの無駄遣
いを回避することができる。
【0149】請求項7記載の発明によれば、原稿サイズ
を変倍する場合でも、用紙搬送方向に対する長さが最小
となる用紙サイズの印刷用紙を有する給紙トレイが選択
されることで、印刷用紙のセット方向や用紙サイズに対
応してマスタに対する製版画像の向きや大きさが調整さ
れつつ、用紙搬送方向に対するマスタの製版領域が短か
くなるので、オペレータが原稿と印刷用紙のセット方向
やサイズ、原稿の変倍率及びサイドフェンス、エンドフ
ェンスの位置に注意を払わなくて済み、良好な印刷や印
刷用紙の整列積載排紙を行いながら、1つの版胴でマス
タやインキの無駄遣いを回避することができる。
【0150】請求項8記載の発明によれば、印刷用紙の
用紙サイズが変更された場合でも、マスタが用紙サイズ
に対応した長さで切断され、接触範囲変更手段がこの切
断されたマスタの長さに対応して動作するため、印刷用
紙のセット方向や用紙サイズに対応して製版画像の向き
や大きさを調整しつつ、用紙サイズやセット方向が変化
しても従来の印刷装置のように版胴を交換しなくて済
み、オペレータが原稿と印刷用紙のセット方向やサイ
ズ、原稿の変倍率及びサイドフェンス、エンドフェンス
の位置に注意を払わなくて済み、良好な印刷や印刷用紙
の整列積載排紙を行いながら、1つの版胴でマスタやイ
ンキの無駄遣いを回避することができる。
【0151】請求項9記載の発明によれば、印刷用紙の
セット方向や用紙サイズに対応して製版画像の向きや大
きさを調整しながら、印刷用紙が搬送路切換部の位置に
応じてビントレイあるいは排紙トレイに選択的に搬送さ
れるので、オペレータが原稿と印刷用紙のセット方向や
サイズ、原稿の変倍率及びサイドフェンス、エンドフェ
ンスの位置に注意を払わなくても、良好な印刷を行いな
がら多くの印刷用紙を効率よく排紙部に排紙積載でき、
かつ、1つの版胴でマスタやインキの無駄遣いを回避す
ることができる。
【0152】請求項10記載の発明によれば、原稿載置
部に原稿をセットすると、送り手段で原稿読取部まで搬
送され、原稿と印刷用紙の方向やサイズ、あるいは原稿
サイズの変倍率、サイドフェンス、エンドフェンスの位
置にオペレータが注意を払わなくても、原稿給紙から製
版、印刷、排紙及び排紙トレイ上での整列積載排紙まで
の一連の印刷にかかわる動作を全自動で行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態を示す印刷装置を概略構成
正面図である。
【図2】印刷装置本体に設けられた各部の構成を示す拡
大図である。
【図3】押圧部材とその接離機構の概略構成を示す拡大
図である。
【図4】接触範囲変更手段の構成を示す拡大側面図であ
る。
【図5】排紙トレイと各フェンスの移動手段の構成を示
す拡大平面図である。
【図6】第1の形態の制御手段とそれにかかわる各部の
構成を示すブロック図である。
【図7】第1の形態の制御手段で実行される等倍・自動
用紙選択制御プログラムのフローチャートである。
【図8】第1の形態の制御手段で実行される用紙選択制
御プログラムのフローチャートである。
【図9】第1の形態の制御手段で実行される自動変倍選
択制御プログラムのフローチャートである。
【図10】第1の形態の制御手段で実行される変倍率指
定制御プログラムのフローチャートである。
【図11】原稿サイズと用紙サイズが同一の場合に行わ
れる製版動作と排紙トレイの制御動作を示す模式図であ
る。
【図12】原稿サイズと用紙サイズが異なる場合に行わ
れる製版動作と排紙トレイの制御動作を示す模式図であ
る。
【図13】定形サイズの印刷用紙と、不定形サイズの印
刷用紙の関係を示す図である。
【図14】本発明の第2の形態を示す印刷装置を概略構
成正面図である。
【図15】排紙部を構成する取入部搬送手段の構成を示
す平面図である。
【図16】分配搬送手段の構成を示す正面図である。
【図17】切換駆動手段の要部構成を示す拡大斜視図で
ある。
【図18】第2の形態の制御手段とそれにかかわる各部
の構成を示すブロック図である。
【図19】第2の形態の制御手段で実行される用紙選択
制御プログラムのフローチャートである。
【図20】図19の端子に接続するフローチャートで
ある。
【図21】図19の端子に接続するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置 2 原稿読取部 4 版胴 4a 外周面 5 押圧部材 8 製版手段 9,200 排紙部 12A,12B,29 給紙トレイ 14 マスタ 21 切断手段 25 印刷用紙 28 原稿 50 接触範囲変更手段 60 排紙トレイ 61,62 一対のサイドフェンス 63 エンドフェンス 64 サイドフェンス移動手段 65 エンドフェンス移動手段 70,125,126 用紙サイズ検知手段 100,300 制御手段 108 載置部 109 送り手段 117,118 原稿サイズ検知手段 141 変倍率入力手段 154,304 画像メモリ 205 枠体 206 ビントレイ 211 取入部搬送手段 212 分配搬送手段 213 切換駆動手段 251 搬送路切換部 A 幅方向 B,C 排紙正逆方向 P1 仕分け搬送路 P2 非仕分け搬送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 39/11 B65H 39/11 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面にマスタが巻着される版胴と、上記
    マスタを製版する製版手段と、印刷用紙の幅方向に互い
    に間隔を持って配置され上記幅方向に移動自在に設けら
    れた一対のサイドフェンス及び印刷用紙の排紙正逆方向
    に移動自在に設けられたエンドフェンスを有する排紙ト
    レイを備えた排紙部と、上記サイドフェンスを上記幅方
    向に移動させるサイドフェンス移動手段と、上記エンド
    フェンスを上記排紙正逆方向に移動させるエンドフェン
    ス移動手段とを有する印刷装置において、 原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、上記印
    刷用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段と、上記
    製版手段と上記サイドフェンス移動手段及び上記エンド
    フェンス移動手段を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記原稿サイズ検知手段と上記用紙サ
    イズ検知手段の検知情報に基づき、上記原稿と上記印刷
    用紙のセット方向と印刷用紙の用紙サイズとを判断し、
    上記原稿と印刷用紙のセット方向が異なるときには、上
    記印刷用紙のセット方向を基準として上記製版手段を制
    御し、上記マスタに製版される製版画像を上記印刷用紙
    のセット方向に対応させて製版するとともに、上記サイ
    ドフェンス及びエンドフェンスが上記用紙サイズに応じ
    た位置を占めるように上記エンドフェンス移動手段及び
    サイズフェンス移動手段の動作を制御することを特徴と
    する印刷装置。
  2. 【請求項2】外周面にマスタが巻着される版胴と、上記
    マスタを製版する製版手段と、印刷用紙の幅方向に互い
    に間隔を持って配置され上記幅方向に移動自在に設けら
    れた一対のサイドフェンス及び印刷用紙の排紙正逆方向
    に移動自在に設けられたエンドフェンスを有する排紙ト
    レイを備えた排紙部と、上記サイドフェンスを上記幅方
    向に移動させるサイドフェンス移動手段と、上記エンド
    フェンスを上記排紙正逆方向に移動させるエンドフェン
    ス移動手段とを有する印刷装置において、 原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、上記印
    刷用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段と、上記
    製版手段と上記サイドフェンス移動手段及びエンドフェ
    ンス移動手段を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記原稿サイズ検知手段と上記用紙サ
    イズ検知手段の検知情報に基づき原稿サイズと用紙サイ
    ズとを判断し、原稿サイズと用紙サイズとが異なるとき
    には上記用紙サイズを基準として上記製版手段を制御
    し、上記マスタに製版される製版画像を上記用紙サイズ
    に応じて自動変倍して製版するとともに、上記サイドフ
    ェンス及びエンドフェンスが上記用紙サイズに応じた位
    置を占めるように上記エンドフェンス移動手段及びサイ
    ズフェンス移動手段の動作を制御することを特徴とする
    印刷装置。
  3. 【請求項3】外周面にマスタが巻着される版胴と、上記
    マスタを製版する製版手段と、印刷用紙の幅方向に互い
    に間隔を持って配置され上記幅方向に移動自在に設けら
    れた一対のサイドフェンス及び印刷用紙の排紙正逆方向
    に移動自在に設けられたエンドフェンスを有する排紙ト
    レイを備えた排紙部と、上記サイドフェンスを上記幅方
    向に移動させるサイドフェンス移動手段と、上記エンド
    フェンスを上記排紙正逆方向に移動させるエンドフェン
    ス移動手段とを有する印刷装置において、 原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、上記印
    刷用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段と、上記
    製版手段と上記サイドフェンス移動手段及びエンドフェ
    ンス移動手段を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記原稿サイズ検知手段と上記用紙サ
    イズ検知手段の検知情報に基づいて上記原稿と印刷用紙
    のセット方向とサイズとをそれぞれ判断し、これら原稿
    と印刷用紙のセット方向とサイズとがそれぞれ異なる場
    合には、上記印刷用紙のセット方向と用紙サイズを基準
    として上記製版手段を制御し、上記マスタに製版される
    製版画像を上記印刷用紙のセット方向に対応させ、か
    つ、上記用紙サイズに応じて自動変倍させて製版すると
    ともに、上記サイドフェンス及びエンドフェンスが上記
    用紙サイズに応じた位置を占めるように上記エンドフェ
    ンス移動手段及びサイズフェンス移動手段の動作を制御
    することを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項1または3記載の印刷装置におい
    て、 上記制御手段は、原稿画像の画像データ信号を格納する
    ための画像メモリを有し、上記原稿と上記印刷用紙のセ
    ット方向が異なる場合には上記画像メモリからの画像デ
    ータ信号の出力順位を制御して上記マスタに製版される
    製版画像を90°回転させて製版することを特徴とする
    印刷装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の印刷装置
    において、 上記印刷用紙が積載される複数の給紙トレイを有し、 上記制御手段は、上記用紙サイズ検知手段の検知情報に
    基づいて用紙搬送方向に対する長さが最小となるサイズ
    の印刷用紙を有する給紙トレイを選択する節約動作を行
    うことを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の印刷装置において、 上記節約動作は、原稿と同一サイズの印刷用紙が複数検
    知された場合に実行されることを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の印刷装置において、 原稿サイズの変倍率を入力する変倍率入力手段を有し、 上記節約動作は、上記変倍率入力手段で入力された変倍
    率相当の用紙サイズが複数検知された場合に実行される
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れか1つに記載の印刷
    装置において、 上記版胴の外周面に対して接離自在に設けられた押圧部
    材と、上記押圧部材の上記版胴の外周面への接触範囲を
    変更する接触範囲変更手段と、上記マスタを切断する切
    断手段とを有し、 上記制御手段は、上記マスタが上記用紙サイズに対応し
    た長さで切断されるように上記切断手段を制御し、切断
    されたマスタの長さに対応して上記接触範囲変更手段の
    動作を制御することを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れか1つに記載の印刷
    装置において、 上記排紙部は、枠体内に支持され上下方向に配設された
    複数のビントレイと、上記印刷用紙を上記各ビントレイ
    に分配する分配搬送手段と、上記印刷用紙を上記分配搬
    送手段に導く仕分け搬送路と上記排紙トレイに導く非仕
    分け搬送路とを搬送路切換部の支持位置に応じて形成す
    る取入部搬送手段と、上記仕分け搬送路又は上記非仕分
    け搬送路を選択的に形成するように上記搬送路切換部の
    支持位置を切り換える切換駆動手段とを備え、 上記制御手段は、上記分配搬送手段を駆動動作するとと
    もに、上記搬送路切換部が上記仕分け搬送路を形成する
    支持位置と上記非仕分け搬送路とを選択的に占めるよう
    に上記切換駆動手段の駆動動作を制御することを特徴と
    する印刷装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9の何れか1つに記載の印
    刷装置において、 原稿を載置する載置部と、この載置部に載置した原稿を
    原稿読取部まで搬送する送り手段とを有する自動原稿送
    り装置を備えたことを特徴とする印刷装置。
JP10305462A 1998-10-27 1998-10-27 印刷装置 Pending JP2000127594A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305462A JP2000127594A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 印刷装置
US09/401,840 US6305281B1 (en) 1998-10-27 1999-09-22 Stencil printer having controller for discharge tray and master making means

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305462A JP2000127594A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127594A true JP2000127594A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17945447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10305462A Pending JP2000127594A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 印刷装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6305281B1 (ja)
JP (1) JP2000127594A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011478A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2006192715A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4227263B2 (ja) * 1999-10-12 2009-02-18 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び、記憶媒体
US6748858B2 (en) * 2001-01-12 2004-06-15 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Printing system
JP4448121B2 (ja) * 2006-10-31 2010-04-07 キヤノン株式会社 シート積載装置及び画像形成装置
JP5104582B2 (ja) * 2008-06-19 2012-12-19 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 後処理装置および画像形成システム
CA2730619A1 (en) * 2008-07-16 2010-01-21 Provo Craft And Novelty, Inc. System and method for printing and cutting
JP5262471B2 (ja) * 2008-09-05 2013-08-14 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び記録装置におけるトレイ制御方法
JP2010111062A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システムおよびプログラム
CN102101603A (zh) * 2009-12-17 2011-06-22 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 分纸装置及具有分纸装置的电子装置
US9857744B2 (en) * 2016-03-29 2018-01-02 Xerox Corporation Method for increasing the capacity of high capacity feeder trays for uneven stock

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2625435B2 (ja) 1987-07-14 1997-07-02 株式会社リコー 孔版式製版印刷装置
JP2625437B2 (ja) 1987-07-22 1997-07-02 株式会社リコー 孔版式製版印刷装置
JP3308006B2 (ja) 1992-01-10 2002-07-29 株式会社リコー 印刷機等における給紙装置
JPH06133119A (ja) * 1992-09-01 1994-05-13 Ricoh Co Ltd ディジタル処理可能な印刷装置
JP3364865B2 (ja) * 1993-11-12 2003-01-08 理想科学工業株式会社 印刷画像左右位置調節手段を備えた孔版印刷機
JP3669604B2 (ja) 1996-04-17 2005-07-13 東北リコー株式会社 孔版印刷装置
JP4043545B2 (ja) 1997-01-17 2008-02-06 東北リコー株式会社 孔版印刷装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011478A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2006192715A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP4664687B2 (ja) * 2005-01-13 2011-04-06 東北リコー株式会社 孔版印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6305281B1 (en) 2001-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4121209B2 (ja) 画像形成装置における給紙装置
JP2000127594A (ja) 印刷装置
JP4252133B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH09301592A (ja) 画像形成システム
JP4847205B2 (ja) 画像形成装置における排紙装置
JP2008179456A (ja) 孔版印刷装置
US5735202A (en) Print sorting method for image forming apparatus with sorter and control system for executing such print sorting method
JP2002172839A (ja) 印刷方法および印刷装置
JP3652439B2 (ja) 画像形成システム
JP4219599B2 (ja) 印刷装置
JP3659734B2 (ja) 画像形成システム
JP2006176303A (ja) 両面画像形成装置
JPH0952424A (ja) 給紙装置及びそれを具備する画像形成装置
JP2008006656A (ja) 両面印刷装置
JP2919716B2 (ja) 画像形成装置
JP2002137836A (ja) 画像形成装置
JP2002019248A (ja) 孔版印刷装置
JP4302388B2 (ja) 画像形成装置
JPH07309520A (ja) ビンユニット昇降式のソータ装置
JP2002002079A (ja) 孔版印刷装置
JP4965328B2 (ja) 両面印刷装置
JP4519988B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2000141855A (ja) 孔版印刷装置
JP2001226045A (ja) 印刷装置
JP2003182200A (ja) 製版装置および製版印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090630