JP3628428B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像を転写された用紙の排紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿画像に応じた内容を用紙に転写する画像形成装置として印刷装置があり、その印刷装置には、孔版印刷装置やオフセット印刷装置がある。
印刷装置のうちで孔版印刷装置を用いて画像形成を行なう場合を説明すると次の通りである。
この印刷装置は、製版処理に相当する穿孔処理によって原稿画像に応じて穿孔された孔版マスタをインキ透過構造を備えた版胴に捲装し、版胴内に設置されているインキ供給機構からのインキを浸出させ、版胴に押し付けられる印刷用紙にインキを転移させることにより画像を転写させて印刷を行なうようになっている。
このような印刷装置は、大量の印刷を連続的に実施する場合に1種の孔版マスタを用いるだけで印刷を実行することができるので、経済的な画像転写が行える利点がある。
【0003】
ところで、印刷の際に用いられる用紙である印刷用紙は、印刷画像の転写を終えた後に印刷装置から排出され、印刷装置に付設されている排紙トレイ等の排紙部に収容されるようになっているが、排紙部に載置されるまでの挙動が不安定となり、端縁の向きが不整合となったり、載置位置に移動するまでに時間がかかることがあった。
この理由として、印刷用紙の印刷面と非印刷面とで吸水量が異なるということが挙げられる。
通常、印刷用紙Sは、図15に示すように、長手方向が搬送方向に沿った縦目と称される状態で搬送されている。このような搬送形態は、搬送方向での曲げ剛性が高く搬送性がよいので、高速連続印刷に有利とされている。
【0004】
しかし、印刷用紙Sは、水分が含まれると水分が浸透する側である印刷面Saでの繊維が膨潤して伸びてしまう。このため、印刷された印刷用紙Sは、印刷面Saが展延し、幅方向中心部が両端よりも上に位置して凸状をなすアーチ状の形状を呈する。
水分が浸透する理由としては、印刷に用いられるインク中の水分や湿し水の使用がある。孔版印刷の場合、インクの成分のうち50〜70%が水分であることから、その水分が印刷用紙Sの印刷面Saに転移し、またオフセット印刷の場合には、版の表面に供給される湿し水が印刷用紙Sの印刷面Saに転移することにより、印刷用紙Sの印刷面Saが水分の吸収によって膨潤しやすくなる。
このような形状を呈した印刷用紙Sは、排紙トレイの積載位置に向け落下する間で印刷面の裏面に空気を巻き込みやすくなり、これによって空気の乱流が発生するばかりでなく空気抵抗が大きくなり、円滑な落下が行なえなくなる。
【0005】
上記理由により、排紙トレイ上に載置されるまでの挙動が不安定となり、端縁の向きが不整合となったり、載置位置に移動するまでに時間がかかることがあった。排紙の際の時間の消費は、連続印刷時での印刷速度に影響し、高速印刷を困難にする原因となる。
印刷用紙の端縁が不整合となる場合には、近年実施されている両面印刷や重ね印刷等の際に端縁を揃えるという前処理が必要となり、印刷処理全般での作業性が悪くなる。
【0006】
さらに、印刷用紙自体の形状によって、移動する際の挙動が安定しない場合には、積載されている印刷済みの印刷用紙の印刷面が未乾燥であると、その面のインクが次に積載される印刷用紙によって擦られることになり、不良画像の原因となったり、インクの裏写り等の弊害が発生する。
【0007】
そこで、このようなアーチ状をなす印刷用紙の癖を矯正する目的で、排出経路中に印刷用紙を逆アーチ状に変形させるための構成として次のようなものが提案されている。
【0008】
(1)特開平6ー171819号公報
排紙側板またはその内側に補助側板を設け、これら側板の上部が内側に傾倒するように弾性支持する排紙台を設けて印刷用紙の幅方向両端の挙動を規制して整合させる構成。
(2)実開平5ー89355号公報
排出される印刷用紙の先端を係止する係止部材と排紙側板に開口を形成して印刷用紙が落下する際にその落下を妨げる空気を排除するようにした構成。
(3)実開平5ー89356号公報
排紙台における印刷用紙の排出方向入口側に、印刷用紙の幅方向両端に対向して印刷用紙を逆アーチ状に姿勢付けるための傾斜面を有する案内部材を設けた構成。
(4)特公昭61ー57260号公報
搬送される用紙の幅方向両端を湾曲させるための案内部材を設けた構成。
(5)特開平6ー329327号公報
排紙側板に用紙の幅方向両端縁と当接して折曲可能な可動部材を設け、可動部材に用紙の幅方向両端が当接することにより、落下する用紙の形態を逆アーチ状に設定する構成。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷装置から排出されて排紙台上に積載される印刷用紙Sは、積載される過程において図16に示す状態を呈する。
図16において、(A)は、印刷が開始されてから30〜50枚程度の印刷が行なわれた状態を示している。排紙台に設けられていて、印刷用紙の幅方向両端縁を整合させるための排紙側板2010、2020は、1〜2枚程度の印刷用紙Sが排出された時点で、排出時に生じているアーチ状の変形が矯正された印刷用紙Sの幅方向両端に対向する位置に位置決めされて固定されるようになっている。
印刷用紙Sにアーチ状の変形がなくなっている状態を対象として位置決めされた排紙側板2010、2020は、後続して排出される印刷用紙Sの幅方向両端の位置ずれを規制して印刷用紙Sが落下する際に生じる虞がある幅方向端縁の不揃いをなくすようになっている。
【0010】
しかし、排出される印刷用紙Sの枚数が多くなると、図16(B)に示すように、積載されている印刷用紙Sの上方側の印刷用紙Sの上面に積載される印刷用紙Sは、アーチ状の変形がなくされる以前に積載されることになる。このため、排出される印刷用紙Sのうちで上方側に積載される印刷用紙Sほどアーチ状の変形がなくされにくくなることから、幅方向の長さがアーチ状の変形がなくなっている印刷用紙Sのそれより短くなっている。また、アーチ状に変形していると、落下の際に空気を取り込みやすくなり、空気抵抗によって円滑な落下が阻害されることにもなる。
さらに加えて、アーチ状に変形している印刷用紙Sの上面に積載される印刷用紙Sは、その積載面の形状により、先に積載されている印刷用紙Sの上面で滑落しやすくなるので、アーチ状の変形がなくなっている印刷用紙Sの幅方向中心に対して偏心し、積載した印刷用紙S同士での幅方向端縁の位置が不揃いになりやすい。
【0011】
このような状態を呈する印刷用紙Sの積載時には、先に積載されている印刷用紙Sが後続して排出される印刷用紙Sの重量によって幅方向両端の位置が不揃いのままでアーチ状の変形をなくされることになる。これにより、図16(B)において破線で示すように、それまでアーチ状に変形していた印刷用紙Sが幅方向に伸びようとする。この結果、アーチ状の変形をなくされた印刷用紙Sの幅方向中心に対して偏心している状態の印刷用紙Sは、その幅方向の端部が排紙側板2010、2020に突き当たり、排紙側板2010、2020を押圧し、排紙側板2010、2020が徐々に開いてしまうことになる。
排紙側板2010、2020が押し広げられると、排出されてくる印刷用紙Sの幅方向両端の整合作用がさらに失われることになるので、排出されてくる印刷用紙S同士は幅方向の端縁位置の不揃い傾向が増長されやすくなる。このため、排紙側板2010、2020が極端に開いた場合には、積載されている印刷用紙Sのうちの上部に位置する印刷用紙Sが排紙側板2010、2020から零れ落ちることもある。
【0012】
このような不具合を解消するために、上記した公報のうち、(1)乃至(3)に記載されている構成では、排紙側板2010、2020の特性により排出される印刷用紙Sの幅方向両端の位置を、印刷用紙Sの積載位置に関係なく揃えるようにしているが、印刷枚数によっては確実に印刷用紙Sの幅方向端縁の整合を行なうことができなかったり、あるいは、排紙台の載置面での印刷用紙Sの挙動を安定させることができない場合がある。
特に、(1)の公報に記載された構成では、積載枚数が比較的少ない場合、図17(A)に示すように、幅方向端縁の不揃いを規制する方向に弾性力を付与されている排紙側板2010、2020によって印刷用紙Sの幅方向両端の整合が可能となるものの、積載枚数が増加してくると、図17(B)において、二点鎖線で示す位置において、積載される印刷用紙Sの重量により、先に載置されている印刷用紙Sがアーチ状の変形をなくされる時に排紙側板2010、2020を押し広げられることになる。この結果、後続して排出される印刷用紙Sに対する幅方向での端縁の整合がうまく行なえなくなるので、上記した不具合が未だ残されたままとなる。
【0013】
(2)、(3)の公報に記載された構成では、排紙台の印刷用紙載置面での印刷用紙のアーチ状の変形をなくすようにしたものでないことから、上記した不具合を解消することができない。
【0014】
そこで、排紙側板での印刷用紙の幅方向両端縁の整合を行なう代りに、排出されてくる印刷用紙の積載時に、アーチ状の変形をなくすようにした構成が(4)、(5)の公報に示されている。
【0015】
しかし、これら公報に記載されている構成では、排紙側板が排紙台に対して不動状態で設置されているために、アーチ状に変形している形状を矯正できる印刷用紙のサイズが限定されてしまい、多種類のサイズの印刷用紙を用いて印刷することができない。
さらに、上記(4)、(5)の公報に記載された構成では、積載された印刷用紙を簡単に取り出すことができないという問題がある。つまり、印刷用紙は、落下途中で、幅方向両端を上方向に反り返らせられるが、その反り返りを起こさせるための部材が、印刷用紙の落下途中で行なえる位置に配置してある。このため、印刷用紙の載置用面積内に上記部材が突出していることになり、これによって、載置されている印刷用紙Sをすくい上げようとすると、その部材によって邪魔され、取り出しにくくなる。
【0016】
このような不具合を解消する構成として、印刷用紙の最下位のものを人の手によって持ち上げることにより、載置されている印刷用紙の全てを取り出せるようにする構成が考えられる。具体的には、印刷用紙の最下位のものが対面している排紙台の用紙載置面で、印刷用紙の幅方向端縁に対応する位置に手を差し入れることが可能な凹部を形成する。
用紙載置面に手を差し込むことができる凹部を形成した場合には、用紙載置面に載置される印刷用紙のサイズに拘らず手を差し入れることができる大きさとする必要がある。このため、上記凹部の大きさが印刷用紙の幅方向で大きくなる。
積載されている印刷用紙のうちで下方に位置する印刷用紙は、上部に積載されている印刷用紙の重量によって幅方向端部が凹部内に入り込むことがある。このような場合、印刷用紙の幅方向端縁が凹部内で垂れ下がりやすくなる。このため、垂れ下がっている印刷用紙の上面に排出される印刷用紙がずり落ちやすくなる。このような現象が起こると、後続して排出される印刷用紙の幅方向端縁を揃えることが困難になる。
【0017】
また、(5)の公報記載の構成では、排紙台に向け印刷用紙が落下する際、可動部材により印刷用紙の幅方向両端が幅方向中央部に対して突き上げられた格好となり、逆アーチ状の状態を呈するが、その可動部材を通過した後には、インクの乾燥も充分でないことが原因して、再度、排出された時の状態であるアーチ状に変形してしまう。このため、(1)乃至(3)の公報記載の構成について述べたと同じように、印刷用紙の幅方向の端縁が不揃いとなりやすく、積載された印刷用紙の重量により、先に排出された印刷用紙の幅方向端縁が排紙側板に突き当たることで排紙側板が押し広げられることになる。これにより、順次、連続して排出される印刷用紙の滑落が起りやすくなることによって、排紙側板による印刷用紙の幅方向端縁の整合ができなくなる虞がある。仮に、排紙台の形状を逆アーチ状に形成した場合には、排紙側板による印刷用紙の幅方向端縁の整合を行なわなくとも、印刷用紙に逆アーチ状の変形を生起させることが可能となる反面、印刷用紙のサイズに対応させる場合の不具合、さらには、排出されて積載されている印刷用紙の取り出しに関する不具合は残されたままである。
【0018】
さらに、排紙台は、常時印刷装置の壁部から外側に向け突出していることから、印刷装置の非使用時には、それが邪魔になることがある。
【0019】
そこで、本発明は、上記従来の画像形成装置における排紙機構の問題に鑑み、第1の目的として、排出される印刷用紙等の用紙のサイズに関係なく、排紙台上での印刷用紙の幅方向端縁の整合を可能にする排紙機構を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
【0020】
本発明の第2の目的は、上記用紙の幅方向端縁を整合させるにあたり、用紙の積載量が多くなった場合でも、幅方向端縁の整合に用いられる排紙側板の変位を防止して確実に用紙の幅方向両端の不揃いをなくすことが可能な排紙機構を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0021】
本発明の第3の目的は、排紙台上に積載された上記用紙の変形あるいは損傷を防止することが可能な排紙機構を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0022】
本発明の第4の目的は、画像形成後、排出されて積載されている上記用紙の取り出し操作が容易に行なえる排紙機構を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0023】
本発明の第5の目的は、上記用紙の幅方向両端縁を整合するために用いられる排紙側板を備えた排紙台の収納性を改善することが可能な排紙機構を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像形成後に排出される用紙を積載する排紙台を備えた画像形成装置において、上記排紙台に排出される用紙の幅方向に移動可能であって、上記排紙台に排紙される用紙の幅方向の各端縁と対向する面を有する互いに対向した一対の排紙サイドフェンスと、上記排紙台上における排紙方向前方側に配置されていて、上記用紙の排出方向前端縁が当接するエンドプレートと、上記排紙サイドフェンスの各内面側下部に該排紙サイドフェンスと独立して設けられ、上部から下部に向かうに従って用紙の幅方向中央に向けて突出し用紙の幅方向両端を上方向に反り返らせる角度を有する傾斜部が形成され、上記排紙サイドフェンスに用紙の排紙方向と直交する方向に揺動可能に設けられた傾斜部形成部材と、を備えていることを特徴とする。
【0025】
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記傾斜部が、排紙方向に沿って連続する傾斜面によって形成されていることを特徴とする。
【0026】
請求項3の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、上記傾斜部が、上記排紙サイドフェンスの排紙方向の先端部よりも外側まで延在していることを特徴とする。
【0027】
請求項4の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記傾斜部が、排紙方向に沿って複数箇所に配置されていることを特徴とする。
【0028】
請求項5の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記エンドプレートは、排紙方向に移動可能であり、その両端下部に、エンドプレートの移動時に上記傾斜部との干渉を避ける大きさの切り欠きを有することを特徴とする。
【0029】
請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記排紙サイドフェンスには、上記傾斜部が配置された面の反対側の面に、用紙載置面により係止される底部を有するフェンス倒れ防止用ストッパが設けられていることを特徴とする。
【0030】
請求項7の発明は、請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記排紙サイドフェンスは、用紙の排出方向と直交する移動方向で係止可能なスライダを備えていることを特徴とする。
【0031】
請求項8の発明は、請求項1ないし7の何れか一つに記載の画像形成装置において、上記排紙サイドフェンスは、排紙方向前端縁が、上記エンドプレートとの間で排紙方向に沿った隙間が形成できる位置に位置決めされていることを特徴とすることを特徴とする。
【0036】
【実施例】
以下、図面に示した実施例により本発明の詳細を説明する。
【0037】
図1は、本発明に係る画像形成装置の一つである孔版印刷装置を示す概要図である。
図1において、孔版印刷装置1は、回転軸2Aを中心にして正逆回転可能な版胴2を備えている。
版胴2は、本実施例の場合、印刷工程実行時には時計方向に回転し、マスタを排出する場合には反時計方向に回転するように回転方向が設定されている。
【0038】
版胴2は、一部を除いて周面に多数の穿孔が形成されており、その表面には、例えば合成繊維からなる薄層のメッシュスクリ−ン(図示されず)が取り付けられている。このメッシュスクリーンの材料としては金属を用いることも可能である。
版胴2の周面で穿孔が形成されていない箇所には、版胴2の一つの母線に沿った載置面を有する磁性体からなるステージ2Cと、揺動可能に支持されてステージ2Cに対して接離自在の把持部材2Dとで構成されたクランパ2Bが設けられている。ステージ2Cは、マスタ11の先端を載置することができ、ステージ2C上に先端を載置されたマスタ11は、ステージ2Cと把持部材2Dとにより挟持されて固定されるようになっている。マスタ11の先端以外の範囲は、後述するインキ供給機構3から版胴2の表面に向け供給されるインキの粘着力によって版胴表面に付着するようになっている。
【0039】
版胴2の内部には、インキ供給機構3が設けられている。
インキ供給機構3は、回転軸2Aの略真下に配置されており、インキローラ3Aとドクターローラ3Bとを主要部として備えている。
インキローラ3Aは、版胴2の回転軸2Aの下方で、後述するプレスローラ4と対向する位置に配置されている金属ローラであり、版胴2の内周面に当接しながら、版胴2の周速度と同期した速度で回転し、ドクターローラ3Bによって担持量を規定されたインキを版胴2およびメッシュスクリーンの穿孔内に供給することができるようになっている。
ドクターローラ3Bによって担持量を規定されるインキは、回転軸2Aに形成されている吐出口から上記両ローラで形成されている楔状空間部で構成されたインキ溜まりに滴下させられるようになっている。
インキローラ3Aは、後述するプレスローラ4と対向する位置に配置されていることにより、版胴2にプレスローラ4が当接した際の圧力によって版胴2が変形するのを防止するバックアップローラとしての機能も持ち合せている。
【0040】
インキローラ3Aと対向する位置に配置されているプレスローラ4は、版胴2に対して接離可能に設けられた回転部材であり、後述するレジストローラ9から印刷用紙等の用紙(以下、この用紙を印刷用紙Sという)が給送された時にその印刷用紙Sを版胴2の表面に向け押圧することができ、印刷用紙Sを押圧した際には、版胴2に捲装されているマスタの穿孔からインキを転移させて印刷を行う画像転写部を構成するようになっている。
【0041】
プレスローラ4の近傍には給紙装置5が設けられている。
給紙装置5は、給紙トレイ5Aに収容されている印刷用紙Sの最上位のものに対して接離可能に設けられ、印刷用紙Sを図示矢印方向に相当する給送方向に向け繰り出す繰り出しローラ6と、印刷用紙Sの給送路をはさんで対向させて配置され、繰り出された印刷用紙Sの重送を阻止することができる方向に回転可能な分離ローラ7、8と、版胴2とプレスローラ4とが当接している位置に向けた用紙、本実施例では印刷用紙Sの給送タイミングを設定して印刷用紙Sを繰り出すレジストローラ9とで構成されている。給紙装置5では、繰り出しローラ6が給紙トレイ5A内に収容されている印刷用紙Sの最上位のものに当接して回転することにより印刷用紙Sが繰り出され、分離ローラ7、8によって最上位の印刷用紙Sのみがレジストローラ9に向け給送される。
印刷用紙Sは、レジストローラ9によって挟持され、プレスローラ4が版胴2に当接するタイミングを基準として、孔版マスタの画像位置と印刷用紙Sでの印刷開始位置とを整合させるタイミングを以て版胴2とプレスローラ4との当接位置に向け給送される。
【0042】
版胴2の中心を通る縦線をはさんだ一方の上方には、製版部10が配置されている。
製版部10は、芯材11Aによってロール状に巻かれて順次繰り出されることが可能な孔版マスタ11を有している。この孔版マスタ11は、1〜2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに対して多孔質性支持体となる和紙あるいは合成繊維、若しくはこれら両材料を混紗したものを貼り付けてラミネート構造としたものが用いられる。
ロ−ルから繰り出された孔版マスタ11は、サ−マルヘッド12に対してプラテンロ−ラ13によって押圧され、サ−マルヘッド12の発熱素子が選択的に発熱させられることにより主走査方向および副走査方向の領域で穿孔される。この場合の主走査方向は、プラテンローラ13の軸方向であり、副走査方向は主走査方向と直角で孔版マスタ11の繰り出し方向に相当している。
サーマルヘッド12は、後述する制御部からの駆動信号を用いた通電制御により発熱素子の走査方向で発熱位置が選択されるようになっている。
【0043】
プラテンローラ13は、図示しないステッピングモータなどを駆動源として備え、段階的な回転を行うことによって孔版マスタ11をその副走査方向に給送することができるようになっている。
孔版マスタ11の繰り出し方向におけるプラテンローラ13の前方には、孔版マスタを挟持搬送することが可能な搬送ローラ14が配置されている。搬送ローラ14は、トルクリミッタ(図示されず)を介して上記ステッピングモータに連動することができ、プラテンローラ13により設定される孔版マスタ11の搬送速度よりも僅かに速い搬送速度が得られる回転速度を設定されている。これにより、孔版マスタ11は、プラテンローラ13と搬送ローラ14との速度差によってサーマルヘッド12に当接する位置から搬送ローラ14に挟持される位置までの範囲でトルクリミッタにより予め設定された張力が付与され、プラテンローラ13によってサーマルヘッド12に押圧される位置での弛みや皺などの発生を抑制されるようになっている。
穿孔処理が終了した孔版マスタ11は、カッター15により必要長さに裁断され版胴2の接線方向に給送されて上記したクランパ2Bにより先端を把持固定されるようになっている。カッター15の構成としては、図1に示すように、孔版マスタ11の搬送路上に位置する固定刃に対して昇降可能な移動刃を有するギロチンタイプや固定刃に対して回転可能な回転刃を有するローリングタイプなどが用いられる。
【0044】
孔版印刷装置1の上部には、画像読み取り部100が設置されている。
画像読み取り部100は、装置本体の上面に設置されている原稿載置台101を有し、この原稿載置台101をはさんで下方に画像走査部が、そして上方に自動原稿給送装置が設けられている。
画像走査部は、原稿載置台101の長手方向に沿って往復動可能に設けられているものであって、原稿載置台101上に位置する原稿Pを照明する光源103、原稿からの反射光をCCD104に向け結像光学路を形成するための複数の反射鏡105および変倍レンズ106から構成されている。反射鏡105および変倍レンズ106を備えた結像光学系は、この種、画像形成装置に用いられる光学系の移動構造と同様に、反射鏡間での移動速度を異ならせたものである。原稿載置台101上に載置された原稿は、原稿載置台101の下方に配置されている原稿サイズセンサ124によって検出される。この場合の原稿サイズセンサ124は、各規格サイズ位置に設置されている反射型の光学センサが用いられる。
【0045】
自動原稿給送装置は、この種、画像形成装置において周知な構成である、原稿載置部60とこの載置部60から原稿を繰り出すためのコロ81、繰り出された原稿Pを搬送するための複数のコロ82A、82B、83A、83Bおよび分離コロ87、88を備えており、原稿載置部60に載置された原稿を原稿載置台101上に繰り出して画像走査が行なわれるようになっている。原稿載置部60に載置された原稿のサイズは、幅方向のサイズが原稿載置部60において検出され、また、搬送方向に相当する長手方向のサイズが給送路において検出される。原稿の長手方向のサイズは給送路中に配置されている反射型光センサ151により検出される。
原稿の幅方向のサイズを検出するため、原稿載置部60には、図2に示すように、原稿の幅方向両端位置に合わせて移動可能なガイド板132Aの一方に一体とされ、下面に複数の光路遮蔽部を有するセンサ遮蔽部材132が設けられている。ガイド板132Aは、幅方向中心位置に配置されている歯車を介して相反する方向に移動することができるようになっているので、その一方に上記センサ遮蔽部材132が設置されていればよい。
センサ遮蔽部材132の光路遮蔽部は、幅に関する規格サイズに対応させて図示されない不動部にそれぞれ配置されている透過型光センサ133’に対応して配置されている。これにより、ガイド部材132Aの移動位置に応じた位置の透過型光センサ133’がセンサ遮蔽部材132の光路遮蔽部によりセンサの光路が遮蔽されたときに出力される信号により、原稿の幅方向でのサイズが判明する。また、光路遮蔽部は、原稿の長手方向に長さが変化するのに対応できるように、各長手方向での位置に対応して位置決めされている。
【0046】
画像読み取り部100では、原稿Pからの反射光をCCD104に取り込むことにより得られる画像情報を後述する制御部に出力するようになっている。
【0047】
制御部20は、その詳細を図示しないが、画像読み取り部100で読み取られた原稿の読み取りデータおよび原稿並びに印刷用紙Sのサイズに関する情報が入力され、その入力情報に応じてサーマルヘッドの駆動部の制御および印刷用紙Sの選択制御等が行なわれるようになっている。
サーマルヘッドの駆動制御は、画像形成モードに応じて行なわれる。この画像形成モードとは、変倍あるいは印刷用紙Sの同じ面に複数画像を合成するような場合が含まれ、選択された印刷用紙Sのサイズに応じた等倍画像の形成、変倍画像の形成および合成画像形成のための変倍率の設定等が必要な処理として実施される。
印刷用紙Sのサイズ選択や印刷枚数の設定および印刷時の前に実施される試し刷りのための製版指令さらには、印刷を開始させるための信号の入力操作は、図3に示す操作部によって行なわれる。
【0048】
図3において、操作部140には、製版スタートスイッチ141、印刷スタートスイッチ142、印刷枚数指令用テンキー143、原稿サイズあるいは寸法の入力スイッチ144が設けられており、必要な情報が入力される。なお、原稿サイズあるいは寸法入力スイッチ144は、上述の原稿サイズ検知センサや後述する印刷用紙サイズセンサが準備されていない場合に、マニュアル入力する際に用いられる。サイズ情報に関しては、上記した原稿サイズの他に、印刷用紙Sのサイズに関する情報がある。この印刷用紙Sのサイズ情報を入力するための構成は、図4に示すものが用いられる。
図4において、給紙台上において印刷用紙Sの搬送方向(図中、矢印で示す方向)と直角な方向に相当する印刷用紙Sの幅方向に沿って摺動可能に設けられている一対の用紙ガイドフェンス131の一方には、下面に複数の光路遮蔽部を有するセンサ遮蔽部材132’が一体に装備されている。この用紙ガイドフェンス131は、図2に示した原稿載置部60のガイド板132Aと同様に、相反する方向に移動するものであり、その一方にセンサ遮蔽部材132’が設けられている。
センサ遮蔽部材132’は、原稿サイズ検知に用いられるセンサ遮蔽部材132と同様に、図示されない不動部において、幅に関する規格サイズに対応する位置にそれぞれ配置されている透過型光センサ133に対応して配置されている。上記センサ遮蔽部材132’と透過型光センサ133は、印刷用紙Sの幅方向のサイズ検知を対象としているものである。これに加えて、給紙台には、印刷用紙Sの搬送方向に平行する長手方向でのサイズを検知するために、反射型光センサ134が設けられている。この反射型光センサ134は、印刷用紙Sからの反射光の入射時間を計測することによって印刷用紙Sの長さを検出することができる。
このように、原稿および印刷用紙Sのサイズ検知を行なうことにより、印刷用紙Sと原稿とのサイズの対比によって、印刷不能領域が生じるのを防止したり、印刷用紙Sの同一面への複数の画像合成を行なう際の変倍特性の設定あるいは可否判定等の制御が行なえる。
【0049】
図1において、版胴2の縦方向中心線をはさんで製版部10と対向する位置には、排版部30が配置されている。
排版部30は、版胴2に対して接近可能な一方のローラ30Aおよび排版ボックス31側に位置する他方のローラ30Bとに掛け渡されたベルト32が対に配置されて構成してあり、版胴2が反時計方向に回転したとき、孔版マスタ11の後端を受入れて排版ボックス31に向け移送するようになっている。排版ボックス31の上部には、昇降自在の圧縮部材33が設けられており、排版ボックス31に収容された孔版マスタ11を圧縮して次に廃棄される孔版マスタ11の収容スペースを準備するようになっている。排版ボックス31内が孔版マスタ11によって満たされた場合には、排版ボックス31を印刷装置1の外部に取り出して収容された孔版マスタ11が廃棄処分される。
【0050】
版胴2の時計方向の回転方向におけるプレスローラ4との対向位置の下流側には、版胴2に対して接離可能な剥離爪40が設けられており、この剥離爪40によって版胴2上から印刷用紙Sが後述する排出搬送装置41に向け導入されるようになっている。
排出搬送装置41は、一対のローラ42、43に掛け渡された無端状の搬送ベルト44を備え、版胴2上から剥離された印刷用紙Sを排紙トレイ52に向け搬送するようになっている。本実施例では、排出搬送装置41の搬送ベルト44に対して印刷用紙Sを吸引搬送するための吸引フアン46が搬送ベルト44における印刷用紙Sの載置面下方に配置されている。
【0051】
上記構成からなる孔版印刷装置では、次のような印刷工程が実行される。
まず、版胴2が反時計方向に回転する。この回転により、版胴2に捲装されていた孔版マスタ11が排版部30に有するベルト32によって挟持され、排版ボックス31に向け移送されて版胴2から除去される。
【0052】
次いで、版胴2が時計方向に回転を切り換えられると、インキ供給機構3では、インキ溜まりに溜まっているインキがドクタローラ3Bによって混練されてインキローラ3Aに転移させられ、版胴2のメッシュスクリーン内に浸透していく。
【0053】
製版部10では、画像読み取り部100からの文字画像情報に応じて制御部20を介したサーマルヘッド12の発熱素子の発熱制御が行われ、原稿の文字画像に応じた穿孔処理が実行されて孔版マスタ11への製版が実施される。
製版された孔版マスタ11は、版胴2上に位置するクランパ2Bによって先端を把持固定され、版胴2の周面に捲装される。
孔版マスタ11がインキ供給機構3の位置に達するのにあわせて、レジストローラ9により画像転写タイミングを設定されて繰り出される印刷用紙Sは、インキ供給機構3と対向する画像転写位置に給送され、プレスローラ4によって版胴2の表面に向け押圧される。これにより、版胴2のメッシュスクリーンを透過したインキが孔版マスタ11の穿孔を通過して印刷用紙Sの表面に転移することになり、原稿画像が転写されて印刷される。印刷を終えた印刷用紙Sは、排出搬送装置41を介して排紙トレイ52に排出される。
【0054】
排紙トレイ52は、その構成が図5に示されている。
図5において、排紙トレイ52は、平板状の排紙台52’を備え、その排紙台52’の上面には、その面に対して垂直な状態で排紙サイドフェンス201、202、エンドプレート203がそれぞれ設置されている。
【0055】
排紙サイドフェンス201、202は、印刷用紙Sの搬送方向と直角な方向に相当する印刷用紙Sの幅方向に沿って一対に設けられており、印刷用紙Sの幅方向に沿って摺動することができるようになっている。これにより、排紙サイドフェンス201、202は、印刷用紙Sの幅方向両端縁にそれぞれ対面して印刷用紙Sの搬送方向と平行した状態で印刷用紙Sの幅方向に沿って移動することができる。
排紙サイドフェンス201、202を印刷用紙Sの幅方向で移送させるために、排紙台52’における印刷用紙載置面には、排紙サイドフェンス201、202の下面に係合するスライドレール209が設けられている。このスライドレール209は、排紙台52’上で印刷用紙Sの幅方向に沿って延長された凸部で構成されており、排紙サイドフェンス201、202の下面に形成されている凹部に嵌合するようになっている。
【0056】
排紙サイドフェンス201、202は、排紙サイドフェンス固定部208によって印刷用紙Sの幅方向での位置決めが行なわれるようになっているが、その排紙サイドフェンス固定部208に関しては、後で詳しく説明する。
【0057】
排紙サイドフェンス201、202は、その縦方向で排紙台52’の用紙載置面側に傾斜部を備えている。
傾斜部は、印刷用紙Sの幅方向に沿った排紙サイドフェンス201、202の厚さ方向表裏両面のうちで排紙サイドフェンス201、202同士が対向する面に形成されたリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dによって構成されている。
リブ204A(図示されず)〜204Dおよび205A〜205Dは、印刷用紙Sの排出方向(図5中、矢印で示す方向)に沿って複数設けられており、排紙台52’の用紙載置面と対応する排紙サイドフェンス201、202の下部で、排紙サイドフェンス201、202の上部から下部に向かうに従って、印刷用紙Sの幅方向中央に向け突出している。これにより、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dは、排紙サイドフェンス201、202の下部で用紙載置面に向けた傾斜面あるいは傾斜稜線を有し、印刷用紙Sの排出側からみて排紙台52’の用紙載置面に底辺を有し、図5において符号Hで示す高さを有する三角形状に形成されている。
リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dにおける排紙サイドフェンス201、202および用紙載置面との交点あるいは交線は、それらリブの高さが全てにおいて一致しているので、印刷用紙Sの排出方向と平行している。このような形状および配置構成を設定されているリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dは、排紙台52’の用紙載置面に落下した印刷用紙Sの幅方向両端縁を載り上げらせることにより、幅方向両端縁を突き上げ、印刷用紙Sの幅方向での形状が逆アーチ状となるように姿勢矯正を行なうようになっている。
【0058】
排紙サイドフェンス201、202の厚さ方向におけるリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dが設けられている位置の裏面には、いま一つのリブ206A〜206D(206B〜206Dは図示されず)および207A〜207D(以下、これを外側リブという)が設けられている。
これら外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dは、印刷用紙Sの搬送方向に沿って複数、好ましくは、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの設置数と同じかそれ以上設けられ、上部から下部に向かうに従って、用紙の幅方向に沿って排紙サイドフェンス201、202の外側に向け突出し、排紙方向からみた形状が三角形状に形成されている。
この外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dは、排紙サイドフェンス201、202がその下面を支点として外側に向け倒れようとするのを自らの底辺と用紙載置面とが当接することにより係止されて防止するストッパとして設けられている。このため、外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dの上縁部は、排紙サイドフェンス201、202の高さと略同等となる位置に位置決めされ、排紙サイドフェンス201、202の倒れ込みに対する補強部として機能させている。なお、外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dは、用紙載置面に当接して係止される底辺を備え、排紙サイドフェンス201、202が外側に倒れるのを防止するものであれば良いので、例えば、図18に示すように、アングル片を正立状態でその縦片を排紙サイドフェンス201、202の外側表面に一体化するとともにその底辺を用紙載置面に当接させるようにしたり(図18(A)中、符号207A’〜207D’で示す)、アングル片を倒立状態にしてその底辺を排紙サイドフェンス201、202の外表面に一体化するとともに起立片を用紙載置面に当接させるようにしても良い(図18(B)中、符号207A1’〜207D1’で示す)。この場合には、いずれも、用紙載置面と当接する位置あるいは面積が、リブの場合と同様に、排紙サイドフェンス201、202の倒れ込みを阻止できる条件とされることが好ましい。
【0059】
排紙サイドフェンス201、202には、印刷用紙Sの排出方向に沿って、縦方向を長手方向とする長孔からなる開口210が複数形成されており、排紙台52’の用紙載置面側からの空気の抜け部とされ、印刷用紙Sが落下する際の空気抵抗を低減するようになっている。
【0060】
一方、排紙トレイ52における排紙台52’には、印刷用紙Sの排出方向前方側にエンドプレート203が設置されている。
エンドプレート203は、印刷用紙Sの排出方向前方側に相当する排紙サイドフェンス201、202の前端縁との間に、図5において符号Lで示すように、印刷用紙Sの排出方向に沿った隙間を設けて位置決めされている。
エンドプレート203は、印刷装置から排出されてくる印刷用紙Sの前端縁を衝止することにより、印刷用紙Sの前端縁の位置決めを行なうために設けられている。このため、その詳細を示さないが、エンドプレート203は、印刷用紙Sの排出方向に沿って移動することができるようになっており、印刷用紙Sの長さに応じた位置に位置決めされる。
エンドプレート203の位置と排紙サイドフェンス201、202の前端縁の位置との間に設けられる隙間Lは、エンドプレート203の移動位置に応じて変化することになるが、この隙間を用紙取り出しに必要な寸法に復帰させるようにしておくことにより、隙間が小さくなる方向に移動した状態での印刷用紙Sの排出が終了したときに、上記寸法に達するまでエンドプレート203を移動させるようにする。これにより、印刷用紙Sの排出後、その印刷用紙Sを取り出す位置が確保されることになる。本実施例では、上記隙間Lの寸法として、印刷用紙Sを取り出すために手を差し入れることが可能な寸法が決められ、少なくとも、40〜50mmとされている。この寸法よりも大きくした場合には、印刷用紙Sの取り出し性においてさらに良化できることはいうまでもない。
【0061】
上記した排紙サイドフェンス201、202は、印刷用紙Sの幅方向での位置を設定されると、排紙サイドフェンス固定部208によってその位置に保持されるようになっている。
図6乃至図9は、上記した排紙サイドフェンス固定部208を示しており、図6において、排紙サイドフェンス固定部208は、排紙サイドフェンス201、202に対して一体的に設けられていると共に、スライドレール209に対して摺動可能に設けられている。
【0062】
図6に示すように、排紙サイドフェンス固定部208は、排紙サイドフェンス201、202の外側表面で下部位置に取り付けられている支軸213を有し、その支軸213にスライダ216が取り付けられている。
支軸213は、排紙サイドフェンス201、202側およびスライダ216側に設けられているブラケット状の軸受201A、228に挿通され、その軸端部が止め輪214によって抜け止めされている。
支軸213を支点としてスライダ216の揺動端側に相当する面と排紙サイドフェンス201、202の外側表面とにはフック211および217がそれぞれ設けられ、そのフック間には引張スプリング212の延長方向両端がそれぞれ掛け止められている。
【0063】
図6において、スライダ216の下面には、下方に向け突出する凸部216Aが設けられ、その凸部216Aがスライドレール209の溝209Bに嵌合するようになっている。
スライダ216の凸部216Aには、下方に向け突出するロッド218が固定されており、図7、図8に示すように、ロッド218が、スライドレール209の溝209B内に入り込み、その先端を、溝209Bを覆うことができる大きさのスペーサ219、スプリングワッシャ220、スペーサ221および止め輪222の順に装填されることにより溝209B内から抜けないようにされている。スライダ216の凸部216Aの両側の下面216Bは、スライドレール209の摺動面209Cに載置されて印刷用紙Sの幅方向に移動することができるようになっている。
ロッド218の先端に装填されているスプリングワッシャ220は、スペーサ219と溝216Bとの間に適当な圧力を付与してスライダ216をスライドレール209に対して摩擦係合させるために用いられる。
【0064】
一方、図6において、スライダ216の上面には、スライダ216を印刷用紙Sの幅方向で固定するための係止機構が設けられている。
係止機構は、スライドレール209に有する係止歯209Aと、この係止歯209Aに係脱可能な固定アーム224、225とを備えている。
係止歯209Aは、スライドレール209の延長方向に沿って印刷用紙Sの排出方向両側端に形成されており、また、固定アーム224、225は、スライダ216に支持されている一対の支軸223によって揺動可能に設けられているアームで構成されている。
上記支軸223を境にして固定アーム224、225における揺動端の一方には、図9に示すように、係止歯209Aに噛合可能な係止爪224A、225Aが形成されており、その係止爪224A、225Aは、揺動端の先端同士に形成されたフック224B、225B間に掛けられている引張りスプリング227によって係止歯209Aに向け揺動する習性が付与され、通常、係止爪224A、225Aを係止歯209Aに噛み合わせることができるようになっている。本実施例では、上記スライダ216が印刷用紙Sの幅方向外側に向け移動するのを阻止できる向きに上記係止爪224A、225Aと噛み合う歯面の向きが設定されている。これにより、係止爪224A、225Aが係止歯209Aに噛み合っている時には、スライダ216と一体化されている排紙サイドフェンス201、202が印刷用紙Sの幅方向外側に向け移動するのを阻止される。
【0065】
支軸223を境にして固定アーム224、225における揺動端の他方は、引張りスプリング227の習性に抗して係止歯209Aから係止爪224A、225Aを外す際の操作部とされており、図9において、矢印で示す方向、つまり、固定アーム224、225の揺動端の他方同士が接近する方向に押し動かされることによって係止爪224A、225Aを係止歯209Aから離脱させることができるようになっている。
【0066】
固定アーム224、225の操作部が上記した方向に押し動かされることにより、係止歯209Aから係止爪224A、225Aが離脱すると、スライドレール209に対してスライダ216が自由に移動できるので、この状態で印刷用紙Sの幅方向端縁に排紙サイドフェンス201、202が対向する位置にスライダ216を移動させられることが可能となる。
【0067】
排紙サイドフェンスの下部に傾斜部を有する排紙トレイは以上のような構成であるから、印刷用紙Sの積載状態について説明すると、図10に示す通りである。
図10(A)は、印刷開始直後の状態を示している。
【0068】
図10(A)において、試し刷りされて印刷装置から排出された1枚目の印刷用紙S1は、排紙トレイ52上に臨出した状態から自重により落下し、幅方向両端がリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dに載り上げることによって突き上げられ、端縁が排紙サイドフェンス201、202の内側表面に接触する。ユーザは、予め上記した状態が得られる位置に排紙サイドフェンス201、202を位置決めしておく。位置決めに際しては、スライダ216に装備されている固定アーム224、225の係止爪224A、225Aとスライドレール209の係止歯209Aとの噛み合いを解除し、スライダ216をスライドレール209上で摺動させる。
【0069】
なお、排紙サイドフェンス201、202の位置決めを容易にするための構成として、スライドレール209上に各印刷用紙Sのサイズ毎に規定した目盛等の目印を付けておき、選択された印刷用紙Sのサイズに応じてその目印を基準にスライダ216を動かすようにする構成としてもよい。
【0070】
試し刷りが終わり、連続印刷が開始されると、印刷後に排出される印刷用紙S2は、エンドプレート203に排出方向先端を突き当てることによりその先端の位置が規定されるとともに、幅方向両端縁が排紙サイドフェンス201、202によって案内されながら落下する。印刷用紙S2は、落下する際の空気抵抗によりアーチ状態をやや弱めた格好となり、排紙サイドフェンス201、202同士の対向面間での距離未満の状態で、図10(A)において符号S3で示すように、積載される。
符号S3で示す状態で積載された印刷用紙Sは、後続して排出される印刷用紙Sが推積していくに従って増加する重量により排紙サイドフェンス201、202同士の対向面間での距離未満であった状態から幅方向に延伸し、排紙サイドフェンス201、202の内表面に当接する。このとき、印刷用紙Sのうちの符号S3で示す状態にある印刷用紙Sは、上に積載した印刷用紙Sの重量により、延伸した際に自身に作用する排紙サイドフェンス201、202からの反力によって、符号S4で示すように座屈変形を起こす。排紙台52’の載置面に落下した印刷用紙Sは、符号S1で示すように、その幅方向両端縁がリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dに載り上げることによって突き上げられ、端縁が排紙サイドフェンス201、202の内側表面に接触する。これにより、アーチ状を呈していた印刷用紙Sは、符号S1で示すように逆アーチ状に姿勢を矯正される。このとき、印刷面でのインクが乾燥していない場合には、符号S1で示す状態にある印刷用紙Sがアーチ状に形状復帰しようとするが、形状復帰しようとする際に、その幅方向両端縁が排紙サイドフェンス201、202に突き当たることにより逆アーチ状を維持されたままとなる。しかも、符号S1で示す状態にある印刷用紙Sの幅方向両端縁が排紙サイドフェンス201、202に突き当たると、排紙サイドフェンス201、202からの反力を受けた場合、矯正されている姿勢である逆アーチを促進することになる。これにより、幅方向で逆アーチ状の中心が積載されている印刷用紙S同士で同じ位置に整合される。
【0071】
図10(B)において、印刷装置から排出される印刷用紙Sが符号S1で示す状態で徐々に増加すると、後続して排出される印刷用紙Sを含めた印刷用紙Sの重量により、当初、符号S2、S3で示すようにアーチ状を呈していた印刷用紙Sのうちの最下位のものが座屈変形して逆アーチ状に姿勢を矯正され、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dにより幅方向両端縁の姿勢が矯正されて、符号S1で示す状態にある先行の印刷用紙Sの形状に倣った状態で積載されることになる。符号S1で示すように、逆アーチ状を呈する印刷用紙Sは、先行した排出されている印刷用紙Sの上面に載置された場合、その表面で滑落すると逆アーチの中心に向け移動することになるので、積載される印刷用紙S同士の幅方向中心位置が整合されることになる。
【0072】
ところで、符号S1で示す状態に積載される印刷用紙Sの枚数が多くなると、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜線にその重量Fが作用すると、分力F’が発生するとともに、積載されている印刷用紙Sの幅方向両端縁が排紙サイドフェンス201、202を押し広げる方向の力fが発生する。これら分力F’および押し広げようとする力fが作用した場合には、排紙サイドフェンス201、202が下面を支点として上部を回転させようとするが、排紙サイドフェンス201、202は、外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dがストッパとして機能しているので、排紙サイドフェンス201、202の外側への倒れ込みが阻止され、これによって、印刷用紙Sの幅方向両端縁の位置規定を維持する。
【0073】
上記した印刷用紙Sの積載状態は、印刷用紙Sの幅方向のサイズが変更された場合においても、リブを有する排紙サイドフェンス201、202およびスライダ216が共に移動することによって同様にして得られる。
【0074】
また、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜線若しくはその延長面あるいは延長線における上端部の位置は、排紙サイドフェンス201、202に設置されている箇所間で同じ位置に決められ、かつ、排紙台52’の用紙載置面に対して平行させた位置に決められているので、リブによって逆アーチ状に姿勢を矯正される印刷用紙Sの幅方向中心位置が印刷用紙Sの長手方向に沿ってずれることがない。これにより、印刷用紙Sの重量が増加した場合に排紙サイドフェンス201、202に大きな拡開力が作用したりあるいは印刷用紙Sがその排出方向に平行する長手方向で変形するようなことがなく、幅方向両端縁を積載されている印刷用紙S同士で揃えることができる。
【0075】
なお、上記したリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dさらに外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dは、印刷用紙Sの排出方向に沿って設置数が多いほど、かつ、長い範囲とした方が印刷用紙Sの積載状態を安定化させるうえで好ましい。
また、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dさらに外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dは、排紙サイドフェンス201、202に一体形成することも可能であり、さらには、印刷用紙Sの排出方向に沿って配置され、排紙サイドフェンス201、202を挾んでその厚さ方向表裏両面に位置するリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dさらに外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dの排出方向での設置位置を一致させることも可能である。この場合には、排紙サイドフェンス201、202が外側に向け移動しようとする印刷用紙Sからの力の作用位置と、その力を受ける支持位置とが同じであるので、その位置間がずれている場合に生じやすくなる上記両位置間でのモーメントをなくして排出方向での排紙サイドフェンス201、202が排出方向に沿ってうねるような変形を来すことがない。
【0076】
一方、排紙台52’の用紙載置面において、逆アーチ状に姿勢を矯正された状態で積載されている印刷用紙Sは、設定枚数が排出された後、取り出される。
排紙台52’の用紙載置面に積載されている印刷用紙Sは、図5において符号HおよびLで示すように、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜線の高さ(H)および排紙サイドフェンス201、202の前端縁とエンドプレート203との間の隙間(L)とにより、幅方向両端縁下面に楔状の空間部が形成されている。このため、上記隙間(L)に相当する領域では、幅方向両端が突き上げられて楔状空間が露出しているので、その空間内に向け、図5に置いて符号Aで示すように、隙間(L)を介して外方より手を差込むことにより印刷用紙Sの幅方向両端を持上げることができ、これによって、積載された印刷用紙Sの全てを一括して取り出せる。
リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜線の高さ(H)は、印刷用紙Sのサイズが変更された場合でも常に一定しているので、取り出しのために手を差込むための空間が印刷用紙Sのサイズに関係なく確保されていることになる。また、上記隙間(L)は、印刷用紙Sの長手方向での長さが短い場合、小さくなることもある。しかし、印刷用紙Sの取り出しに際して、その隙間を上記隙間(L)に相当させることができる位置にエンドプレート203を移動させることにより、手を差込むことのできる領域を形成することが可能になる。この場合、印刷用紙Sの先端は、エンドプレート203によって設定枚数の積載が完了するまでの間、規定されているので、その枚数の排出が完了した後には、エンドプレート203を移動させても、印刷用紙Sの先端位置が不揃いになるようなことはない。また、上記隙間(L)が僅かな場合であっても、図5において符号Bで示す方向から手を差込むことが可能であるので、印刷用紙Sの取り出しは行なえる。
【0077】
以上のような例によれば、積載される過程ではなく、載置面に落下し終わった印刷用紙Sの幅方向両端縁を突き上げて印刷用紙Sの幅方向での姿勢を逆アーチ状に矯正することができるので、後続して排出される印刷用紙Sが先行して積載されている印刷用紙Sの上面で滑落したとしても、印刷用紙Sの幅方向中心位置が印刷用紙S同士で同じ位置に整合させることができる。これにより、印刷面のインクが乾燥していない場合でも、乾燥するまでの間に幅方向外側に向け延伸しようとして排紙サイドフェンス201、202に幅方向両端縁を当接させる印刷用紙Sは、排紙サイドフェンス201、202に有するリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dによって幅方向での姿勢を矯正されている印刷用紙Sの形状に倣って積載されることになる。
【0078】
次に、図11により傾斜部の変形例について説明する。
図11に示す例は、印刷用紙Sの幅方向での姿勢を矯正するために排紙サイドフェンスに設けられているリブに代えて印刷用紙Sの排出方向に沿って連続する傾斜部を設けたことを特徴としている。
【0079】
図11において、傾斜部は、印刷用紙Sの排出方向に沿って排紙サイドフェンス201、202の排出方向の長さに一致させて連続する傾斜面230A、231Aによって構成されている。
【0080】
この例によれば、積載枚数が多くなった場合、積載されている印刷用紙Sの重量が大きくなり、その印刷用紙Sの下面に対して局部的に集中荷重が生じるのを防止することができる。これにより、印刷用紙Sの下面にリブと対応する凹み変形が生じるのを防止できるとともに、積載時での安定性を確保することが可能になる。
【0081】
次に、図19、20において、傾斜部の別の変形例を説明する。
図19および図20においてエンドプレート203は、前述したように移動が可能であり、例えばA4あるいはB5の用紙を横通しする際には、図19に二点鎖線203’で示すように、孔版印刷装置本体側に大きく移動して印刷用紙Sの前縁を位置決めする位置を占める。
【0082】
このような位置にエンドプレート203が移動する際には、図5に示したリブ204A〜204D、205A〜205Dや図11に示した傾斜面230A、231Aとの干渉がないようにする必要がある。
【0083】
図19に示す例では、エンドプレート203の下部両側のコーナー部に上記リブや傾斜面を逃がす切り欠きCが設けられ、上記の干渉が起こらないようにしてある。
【0084】
図20には、図5に示したリブ204A〜204Dや図11に示した傾斜面230A、231Aのうちで、傾斜面230A、231Aの搬送方向の長さを排紙サイドフェンス201、202の同方向での長さよりも延ばした例が示されている。
上記のリブ204A〜204Dや傾斜面230A、231Aの位置は、これまでの説明において排紙サイドフェンス201、202が占める搬送方向の長さの範囲内に設けられており、図5および図11に示したように、印刷用紙Sのサイズが大きい場合には排紙サイドフェンス201、202の側端とエンドプレート203の間に符号Lで示す長さで手を差し入れることができる隙間を設け、この部分では積載されている印刷用紙Sの下側に何もないことを利用して印刷用紙Sの取り出し性を向上させることができる。
【0085】
しかし、図5や図11において符号Lで示す隙間の部分では、積載されている印刷用紙Sを支持するための部材が存在していないので、印刷用紙Sの積載量が多くなってくると、印刷用紙Sが自重により下向きに撓み、印刷用紙Sが変形してしまう虞がある。
【0086】
図5や図11に示した構成に対し、図20に示した構成では、図11に示した傾斜面230A、231Aが排紙サイドフェンス201、202が占める搬送方向の長さの範囲よりもさらに延ばされている。
積載されている印刷用紙Sの下に手を差し入れられる範囲は、L’=LーL1というように小さくなるが、L’が20〜30mm程度確保できれば、この部分に指を差し入れて積載されている印刷用紙Sを浮せ、矢印Pで示す方向から印刷用紙Sを掴むようにすれば、印刷用紙Sの取り出し性がさほど悪化しないですむ。さらに、積載時での印刷用紙Sの垂れ下がりによる変形を少なくすることができる。
【0087】
図20に示す例では、孔版印刷装置本体側に向けても傾斜面230A、231A(図20では、傾斜面230Aが描写されている)をL2だけ延ばして、さらに積載時での印刷用紙Sの変形が少なくなるようにしてある。
【0088】
次に、図12乃至図14において、本発明の一実施例について説明する。
図12乃至図14に示す実施例は、排紙台52’を折り畳み可能にしたことを特徴としている。
印刷装置は、使用しないで放置される場合、他の場所へ移動させておく場合がある。この場合には、保管場所のスペースが問題になる。
【0089】
そこで、本実施例では、保管場所のスペースを小さくするために、排紙台52’を折り畳んで印刷装置の側壁と一体に収納するようになっている。
図12において、排紙台52’は、図示しないヒンジ機構により印刷装置の側壁に対して折り畳み可能に設置されている。
排紙台52’に設けられている排紙サイドフェンス201、202は、図5に示した構成での外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dのみを有し、図示しないロック機構付きのヒンジ結合部によって排紙台52’の用紙載置面に対して起倒可能に設けられている。
排紙サイドフェンス201、202は、排紙台52’の用紙載置面に対して起倒可能に設けられているが、ロック機構を作用させることにより、通常、用紙載置面に対して垂直に起立した状態を保持されるようになっている。従って、印刷装置が保管されない場合には、排紙サイドフェンス201、202を起立した状態に保持させておくことが可能となっている。上記ロック機構としては、排紙サイドフェンス201、202の起立時でのモーメントが排紙サイドフェンス201、202が倒れている時のモーメントよりも大きくなる位置およびこの逆の現象が得られる位置にそれぞれ作用点が変位可能な思案バネを用いた機構とされている。
【0090】
つまり、上記ロック機構は、排紙サイドフェンス201、202の起立時には、排紙サイドフェンス201、202を外側に開こうとする方向へ力が作用して排紙サイドフェンス201、202を起立位置に保持し、排紙サイドフェンス201、202が倒れている時には、これをさらに倒そうとする方向へ力が作用して、排紙サイドフェンス201、202を倒れた位置に保持するように、それぞれ作用点が変位可能な、所謂、クリックストッパバネ機構となっている。
【0091】
一方、図12において、図5に示したリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dは、排紙サイドフェンス201、202と独立して設けられ、用紙姿勢矯正手段をなすリブ取り付け部材241、242に装備されている。
リブ取り付け部材241、242は、排紙サイドフェンス201、202によって揺動可能に支持されており、印刷用紙Sの幅方向で排紙サイドフェンス201、202の内側面とその面から外側に退避できる位置に変位することができるようになっている。
上記リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dと外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dとは、互いに干渉しないように位置決めされて排紙サイドフェンス201、202およびリブ取り付け部材241、242にそれぞれ設けられている。
【0092】
リブ取り付け部材241、242の上部には、ピン245、246が取り付けられており、そのピン245、246は、排紙サイドフェンス201、202の上部に形成されているピン係合孔243、244に嵌合している。
ピン係合孔243、244は、ピン245、246を嵌合させ、そのピン245、246によりリブ取り付け部材241、242の揺動支点を構成するために設けられている。このため、ピン係合孔243、244は、図12に示すように、排紙サイドフェンス201、202における内側面に位置した時、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの底辺を排紙台52’の用紙載置面に対向させることが可能な位置と、図13に示すように、リブ取り付け部材241、242が揺動した時、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの底辺先端を排紙台52’の用紙載置面内に食い込ませないで突き当たらせることが可能な位置とに変位させる長さを持たせた長孔によって構成されている。
本実施例は以上のような構成であるから、印刷装置が保管されない場合には、排紙サイドフェンス201、202およびリブ取り付け部材241、242は、図12に示す状態に設定されている。すなわち、排紙サイドフェンス201、202が起立態位に設定されるとともに、リブ取り付け部材241、242が印刷用紙Sの幅方向で排紙サイドフェンス201、202の内側面に位置させられ、この状態を保持される。
印刷用紙Sの排出時、排紙サイドフェンス201、202は、外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dにより、印刷用紙Sから図10(B)において符号F’で示した圧力を受けた際に印刷用紙Sの幅方向外側に向け倒れるのを防止される。また、リブ取り付け部材241、242に有するリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dは、排紙台52’の用紙載置面に臨出した状態を保持されているので、用紙載置面に向け落下してくる印刷用紙Sの幅方向での姿勢を逆アーチ状に矯正することができる。
【0093】
一方、印刷装置の保管時には、図13に示すように、リブ取り付け部材241、242が、図12に示す状態から、排紙サイドフェンス201、202の外側に向け退避する方向に揺動させられる。
このとき、リブ取り付け部材241、242は、排紙サイドフェンス201、202のピン係合孔243、244に対するピン245、246の嵌合位置をずらすことにより、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの底辺先端が排紙台52’の用紙載置面の表面に位置することができる。
【0094】
リブ取り付け部材241、242が排紙サイドフェンス201、202の外側に向け退避する方向に揺動させられ、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dと排紙サイドフェンス201、202に有する外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dとが重合した状態にされると、排紙サイドフェンス201、202が排紙台52’の用紙載置面に向け倒され、これに引続いて排紙台52’が印刷装置の側板に向け折り畳まれる。
【0095】
なお、上記構成においては、リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dを対象としたが、図11に示した傾斜面230A、231Aを対象とする場合には、傾斜面230A、231Aを排紙サイドフェンス201、202と独立して設け、図14に示すように、傾斜面230A、231Aに外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dとの干渉を防止するためのスリット230B、231B(図示されず)を形成すればよい。この場合、傾斜面230A、231Aは、印刷用紙Sの排出方向に沿って連続面をなさなくなるが、上記排出方向に沿ったスリット230B、231Bの幅は、傾斜面全域の長さに比べて極小とすることができるので、連続面と略同等な効果が得られる。
【0096】
このように、印刷用紙Sの排出時、印刷用紙Sから排紙サイドフェンス201、202に対する作用力(図10において符号F’で示した力)に抗して排紙サイドフェンス201、202が印刷用紙Sの幅方向外側に向け移動しようとするのを防止し、かつ、印刷装置の保管時にはリブ204A〜204Dおよび205A〜205Dあるいは傾斜面230A、231Aが排紙サイドフェンス201、202から退避できる機構であれば、同様な効果が得られること勿論である。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、アーチ状をなして排出された印刷用紙が、排紙台上に積載された時点で、排紙サイドフェンスの傾斜部により印刷用紙の幅方向両端を逆アーチ状に姿勢矯正されるので、排紙台上での印刷用紙同士での幅方向端縁を整合させることが可能になる。
【0098】
請求項2、4記載の発明によれば、排出されて載置される過程で印刷用紙等の用紙の幅方向両端が確実に持ち上げられて幅方向両端を逆アーチ状に姿勢矯正されるとともに、姿勢矯正される用紙の幅方向両端が、姿勢矯正部と連続的に当接することができるので、用紙の荷重集中による波打ち現象や、窪みなどの変形や損傷の発生が防止される。
【0099】
請求項3記載の発明によれば、傾斜部を形成する部材の搬送方向での長さをサイドフェンスの占有範囲よりも長く延ばして設けたので、印刷用紙等の用紙の積載時にその用紙の四隅部での垂れ下がりによる変形を防止することができるとともに、積載された上記用紙の取り出し時に指を差し入れて手で上記用紙を掴むためのスペースを確保して上記用紙の取り扱い性を向上させることができる。
【0100】
請求項5記載の発明によれば、エンドプレートの両端下部に傾斜部を形成する部材の干渉を防ぐように切り欠きを設けてあるので、印刷用紙等の用紙を横通ししたり、小サイズの上記用紙を通紙する際に、エンドプレートをサイドフェンスに挟まれる位置まで移動させることが可能になり、上記用紙の印刷時にエンドプレートの最適位置を確保することができる。
【0101】
請求項6記載の発明によれば、印刷用紙等の用紙の幅方向両端に対向する排紙サイドフェンスが、用紙の幅方向両端から負荷される圧力を受けても開くことがないので、用紙の幅方向端縁を整合させるにあたり、用紙の積載量が多くなった場合でも、幅方向端縁の整合に用いられる排紙側板の変位を防止して確実に用紙の幅方向両端の不揃いをなくすことが可能になる。
【0102】
請求項7記載の発明によれば、印刷用紙等の用紙のサイズに応じた位置にサイドフェンスが移動し、その位置で用紙の幅方向端縁の整合を行なうことができるので、使用される用紙のサイズに拘らず、用紙の積載時での端縁の整合を可能にすることができる。
【0103】
請求項8記載の発明によれば、排紙サイドフェンスの前端縁とエンドプレートとの間で、逆アーチ状に姿勢矯正されている印刷用紙等の用紙と用紙載置面との間に手指を差し入れるための隙間が形成されるので、画像形成後、排出されて積載されている用紙の取り出し操作が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る孔版印刷装置の一例を示す概要図である。
【図2】図1に示した孔版印刷装置に用いられる画像読み取り部での原稿サイズ検知機構を説明するための概略図であり、(A)は一部を透視した斜視図、(B)は(A)中、符号Bで示す部分の詳細図である。
【図3】図1に示した孔版印刷装置に用いられる操作部の一部を示す外観図である。
【図4】図1に示した孔版印刷装置に用いられる用紙のサイズ検知機構の概略図であり、(A)は斜視図であり、(B)は(A)中、符号Bで示す部分の詳細図である。
【図5】図1に示した孔版印刷装置に用いられる排紙機構を説明するための斜視図である。
【図6】図5に示した排紙機構の一部を拡大して示す斜視図である。
【図7】図6中、符号L7で示す方向の矢視図である。
【図8】図6中、符号L8で示す方向の矢視図である。
【図9】図6中、符号L9で示す方向の矢視図である。
【図10】図5に示した排紙機構の作用を説明するための模式図であり、(A)は排出枚数が比較的少ない場合を、(B)は排出枚数が大量である場合をそれぞれ示している。
【図11】排紙サイドフェンスが傾斜部を有する排紙台の一例を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施例を説明するための模式図である。
【図13】図12に示した実施例の一態様を示す模式図である。
【図14】図12に示した実施例における要部変形例を示す部分的な斜視図である。
【図15】図1に示した孔版印刷装置に用いられる用紙の形式を説明するための斜視図である。
【図16】従来の画像形成装置に用いられる排紙機構の作用を説明するための図であり、(A)は積載枚数がさほど大量でない場合を、(B)は積載枚数が大量である場合をそれぞれ示している。
【図17】図16に示した排紙機構における不具合を解消するために用いられる排紙機構の従来例の作用を説明するための図であり、(A)は積載枚数がさほど大量でない場合を、(B)は積載枚数が大量である場合をそれぞれ示している。
【図18】図5に示した排紙機構に用いられる排紙サイドフェンスの倒れ防止用ストッパの変形例をそれぞれ説明するための図である。
【図19】図1に示した排紙機構の要部の変形例を示す斜視図である。
【図20】図1に示した排紙機構の要部のさらに別の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
2 版胴
5 給紙装置
10 製版部
11 孔版マスタ
12 サーマルヘッド
41 排出搬送装置
52’ 排紙台
201、202 排紙サイドフェンス
203 エンドプレート
204A〜204D、205A〜205D 傾斜部をなすリブ
206A〜206D、207A〜207D 外側リブ
209 スライドレール
209A 係止歯
216 スライダ
224、225 固定アーム
230A、231A 傾斜面
241、242 リブ取り付け部材
244 ピン係合孔
246 リブ取り付け部材の揺動支点をなすピン
L 用紙の排出方向に沿った隙間
S 用紙の一つである印刷用紙
Claims (8)
- 画像形成後に排出される用紙を積載する排紙台を備えた画像形成装置において、
上記排紙台に排出される用紙の幅方向に移動可能であって、上記排紙台に排紙される用紙の幅方向の各端縁と対向する面を有する互いに対向した一対の排紙サイドフェンスと、
上記排紙台上における排紙方向前方側に配置されていて、上記用紙の排出方向前端縁が当接するエンドプレートと、
上記排紙サイドフェンスの各内面側下部に該排紙サイドフェンスと独立して設けられ、上部から下部に向かうに従って用紙の幅方向中央に向けて突出し用紙の幅方向両端を上方向に反り返らせる角度を有する傾斜部が形成され、上記排紙サイドフェンスに用紙の排紙方向と直交する方向に揺動可能に設けられた傾斜部形成部材と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記傾斜部は、排紙方向に沿って連続する傾斜面によって形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
上記傾斜部は、上記排紙サイドフェンスの排紙方向の先端部よりも外側まで延在していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置において、
上記傾斜部は、排紙方向に沿って複数箇所に配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
上記エンドプレートは、排紙方向に移動可能であり、その両端下部に、エンドプレートの移動時に上記傾斜部との干渉を避ける大きさの切り欠きを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし5の何れか一つに記載の画像形成装置において、
上記排紙サイドフェンスには、上記傾斜部が配置された面の反対側の面に、用紙載置面により係止される底部を有するフェンス倒れ防止用ストッパが設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし6の何れか一つに記載の画像形成装置において、
上記排紙サイドフェンスは、用紙の排出方向と直交する移動方向で係止可能なスライダを備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし7の何れか一つに記載の画像形成装置において、
上記排紙サイドフェンスは、排紙方向前端縁が、上記エンドプレートとの間で排紙方向に沿った隙間が形成できる位置に位置決めされていることを特徴とする画像形成装置。
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