JPH0930714A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0930714A
JPH0930714A JP8097966A JP9796696A JPH0930714A JP H0930714 A JPH0930714 A JP H0930714A JP 8097966 A JP8097966 A JP 8097966A JP 9796696 A JP9796696 A JP 9796696A JP H0930714 A JPH0930714 A JP H0930714A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排出される印刷用紙等の紙のサイズに関係な
く、排紙台上での用紙の幅方向端縁の整合を可能にする
排紙機構を備えた画像形成装置を提供すること。 【構成】 排紙台52’上で対向して一対に設けられて
いて、用紙(印刷用紙)Sの排出方向と直角な方向に相
当する用紙(印刷用紙)Sの幅方向に変位可能であっ
て、用紙(印刷用紙)Sの幅方向端縁と対向する位置に
用紙(印刷用紙)Sの搬送方向に平行する面を有する排
紙サイドフェンス201、202と、排紙台52’上に
おける用紙(印刷用紙)Sの排出方向前方側に配置され
ていて、用紙(印刷用紙)Sの排出方向前端縁を衝止す
る面を有するエンドプレート203と、を備え、排紙サ
イドフェンス201、202には、排紙台52’におけ
る用紙載置面に向かうに従って用紙載置面に対する専有
面積を拡大し、用紙(印刷用紙)Sを逆アーチ状に変形
させる傾斜部204A〜204D、205A〜205D
が用紙(印刷用紙)Sの幅方向に平行して設けられてい
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関し、
さらに詳しくは、画像を転写された用紙の排紙機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿画像に応じた内容を用紙に転
写する画像形成装置として印刷装置があり、その印刷装
置には、孔版印刷装置やオフセット印刷装置がある。印
刷装置のうちで孔版印刷装置を用いて画像形成を行なう
場合を説明すると次の通りである。この印刷装置は、製
版処理に相当する穿孔処理によって原稿画像に応じて穿
孔された孔版マスタをインキ透過構造を備えた版胴に捲
装し、版胴内に設置されているインキ供給機構からのイ
ンキを浸出させ、版胴に押し付けられる印刷用紙にイン
キを転移させることにより画像を転写させて印刷を行な
うようになっている。このような印刷装置は、大量の印
刷を連続的に実施する場合に1種の孔版マスタを用いる
だけで印刷を実行することができるので、経済的な画像
転写が行える利点がある。
【0003】ところで、印刷の際に用いられる用紙であ
る印刷用紙は、印刷画像の転写を終えた後に印刷装置か
ら排出され、印刷装置に付設されている排紙トレイ等の
排紙部に収容されるようになっているが、排紙部に載置
されるまでの挙動が不安定となり、端縁の向きが不整合
となったり、載置位置に移動するまでに時間がかかるこ
とがあった。この理由として、印刷用紙の印刷面と非印
刷面とで吸水量が異なるということが挙げられる。通
常、印刷用紙Sは、図15に示すように、長手方向が搬
送方向に沿った縦目と称される状態で搬送されている。
このような搬送形態は、搬送方向での曲げ剛性が高く搬
送性がよいので、高速連続印刷に有利とされている。
【0004】しかし、印刷用紙Sは、水分が含まれると
水分が浸透する側である印刷面Saでの繊維が膨潤して
伸びてしまう。このため、印刷された印刷用紙Sは、印
刷面Saが展延し、幅方向中心部が両端よりも上に位置
して凸状をなすアーチ状の形状を呈する。水分が浸透す
る理由としては、印刷に用いられるインク中の水分や湿
し水の使用がある。孔版印刷の場合、インクの成分のう
ち50〜70%が水分であることから、その水分が印刷
用紙Sの印刷面Saに転移し、またオフセット印刷の場
合には、版の表面に供給される湿し水が印刷用紙Sの印
刷面Saに転移することにより、印刷用紙Sの印刷面S
aが水分の吸収によって膨潤しやすくなる。このような
形状を呈した印刷用紙Sは、排紙トレイの積載位置に向
け落下する間で印刷面の裏面に空気を巻き込みやすくな
り、これによって空気の乱流が発生するばかりでなく空
気抵抗が大きくなり、円滑な落下が行なえなくなる。
【0005】上記理由により、排紙トレイ上に載置され
るまでの挙動が不安定となり、端縁の向きが不整合とな
ったり、載置位置に移動するまでに時間がかかることが
あった。排紙の際の時間の消費は、連続印刷時での印刷
速度に影響し、高速印刷を困難にする原因となる。印刷
用紙の端縁が不整合となる場合には、近年実施されてい
る両面印刷や重ね印刷等の際に端縁を揃えるという前処
理が必要となり、印刷処理全般での作業性が悪くなる。
【0006】さらに、印刷用紙自体の形状によって、移
動する際の挙動が安定しない場合には、積載されている
印刷済みの印刷用紙の印刷面が未乾燥であると、その面
のインクが次に積載される印刷用紙によって擦られるこ
とになり、不良画像の原因となったり、インクの裏写り
等の弊害が発生する。
【0007】そこで、このようなアーチ状をなす印刷用
紙の癖を矯正する目的で、排出経路中に印刷用紙を逆ア
ーチ状に変形させるための構成として次のようなものが
提案されている。
【0008】(1)特開平6ー171819号公報 排紙側板またはその内側に補助側板を設け、これら側板
の上部が内側に傾倒するように弾性支持する排紙台を設
けて印刷用紙の幅方向両端の挙動を規制して整合させる
構成。 (2)実開平5ー89355号公報 排出される印刷用紙の先端を係止する係止部材と排紙側
板に開口を形成して印刷用紙が落下する際にその落下を
妨げる空気を排除するようにした構成。 (3)実開平5ー89356号公報 排紙台における印刷用紙の排出方向入口側に、印刷用紙
の幅方向両端に対向して印刷用紙を逆アーチ状に姿勢付
けるための傾斜面を有する案内部材を設けた構成。 (4)特公昭61ー57260号公報 搬送される用紙の幅方向両端を湾曲させるための案内部
材を設けた構成。 (5)特開平6ー329327号公報 排紙側板に用紙の幅方向両端縁と当接して折曲可能な可
動部材を設け、可動部材に用紙の幅方向両端が当接する
ことにより、落下する用紙の形態を逆アーチ状に設定す
る構成。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷装置か
ら排出されて排紙台上に積載される印刷用紙Sは、積載
される過程において図16に示す状態を呈する。図16
において、(A)は、印刷が開始されてから30〜50
枚程度の印刷が行なわれた状態を示している。排紙台に
設けられていて、印刷用紙の幅方向両端縁を整合させる
ための排紙側板2010、2020は、1〜2枚程度の
印刷用紙Sが排出された時点で、排出時に生じているア
ーチ状の変形が矯正された印刷用紙Sの幅方向両端に対
向する位置に位置決めされて固定されるようになってい
る。印刷用紙Sにアーチ状の変形がなくなっている状態
を対象として位置決めされた排紙側板2010、202
0は、後続して排出される印刷用紙Sの幅方向両端の位
置ずれを規制して印刷用紙Sが落下する際に生じる虞が
ある幅方向端縁の不揃いをなくすようになっている。
【0010】しかし、排出される印刷用紙Sの枚数が多
くなると、図16(B)に示すように、積載されている
印刷用紙Sの上方側の印刷用紙Sの上面に積載される印
刷用紙Sは、アーチ状の変形がなくされる以前に積載さ
れることになる。このため、排出される印刷用紙Sのう
ちで上方側に積載される印刷用紙Sほどアーチ状の変形
がなくされにくくなることから、幅方向の長さがアーチ
状の変形がなくなっている印刷用紙Sのそれより短くな
っている。また、アーチ状に変形していると、落下の際
に空気を取り込みやすくなり、空気抵抗によって円滑な
落下が阻害されることにもなる。さらに加えて、アーチ
状に変形している印刷用紙Sの上面に積載される印刷用
紙Sは、その積載面の形状により、先に積載されている
印刷用紙Sの上面で滑落しやすくなるので、アーチ状の
変形がなくなっている印刷用紙Sの幅方向中心に対して
偏心し、積載した印刷用紙S同士での幅方向端縁の位置
が不揃いになりやすい。
【0011】このような状態を呈する印刷用紙Sの積載
時には、先に積載されている印刷用紙Sが後続して排出
される印刷用紙Sの重量によって幅方向両端の位置が不
揃いのままでアーチ状の変形をなくされることになる。
これにより、図16(B)において破線で示すように、
それまでアーチ状に変形していた印刷用紙Sが幅方向に
伸びようとする。この結果、アーチ状の変形をなくされ
た印刷用紙Sの幅方向中心に対して偏心している状態の
印刷用紙Sは、その幅方向の端部が排紙側板2010、
2020に突き当たり、排紙側板2010、2020を
押圧し、排紙側板2010、2020が徐々に開いてし
まうことになる。排紙側板2010、2020が押し広
げられると、排出されてくる印刷用紙Sの幅方向両端の
整合作用がさらに失われることになるので、排出されて
くる印刷用紙S同士は幅方向の端縁位置の不揃い傾向が
増長されやすくなる。このため、排紙側板2010、2
020が極端に開いた場合には、積載されている印刷用
紙Sのうちの上部に位置する印刷用紙Sが排紙側板20
10、2020から零れ落ちることもある。
【0012】このような不具合を解消するために、上記
した公報のうち、(1)乃至(3)に記載されている構
成では、排紙側板2010、2020の特性により排出
される印刷用紙Sの幅方向両端の位置を、印刷用紙Sの
積載位置に関係なく揃えるようにしているが、印刷枚数
によっては確実に印刷用紙Sの幅方向端縁の整合を行な
うことができなかったり、あるいは、排紙台の載置面で
の印刷用紙Sの挙動を安定させることができない場合が
ある。特に、(1)の公報に記載された構成では、積載
枚数が比較的少ない場合、図17(A)に示すように、
幅方向端縁の不揃いを規制する方向に弾性力を付与され
ている排紙側板2010、2020によって印刷用紙S
の幅方向両端の整合が可能となるものの、積載枚数が増
加してくると、図17(B)において、二点鎖線で示す
位置において、積載される印刷用紙Sの重量により、先
に載置されている印刷用紙Sがアーチ状の変形をなくさ
れる時に排紙側板2010、2020を押し広げられる
ことになる。この結果、後続して排出される印刷用紙S
に対する幅方向での端縁の整合がうまく行なえなくなる
ので、上記した不具合が未だ残されたままとなる。
【0013】(2)、(3)の公報に記載された構成で
は、排紙台の印刷用紙載置面での印刷用紙のアーチ状の
変形をなくすようにしたものでないことから、上記した
不具合を解消することができない。
【0014】そこで、排紙側板での印刷用紙の幅方向両
端縁の整合を行なう代りに、排出されてくる印刷用紙の
積載時に、アーチ状の変形をなくすようにした構成が
(4)、(5)の公報に示されている。
【0015】しかし、これら公報に記載されている構成
では、排紙側板が排紙台に対して不動状態で設置されて
いるために、アーチ状に変形している形状を矯正できる
印刷用紙のサイズが限定されてしまい、多種類のサイズ
の印刷用紙を用いて印刷することができない。さらに、
上記(4)、(5)の公報に記載された構成では、積載
された印刷用紙を簡単に取り出すことができないという
問題がある。つまり、印刷用紙は、落下途中で、幅方向
両端を上方向に反り返らせられるが、その反り返りを起
こさせるための部材が、印刷用紙の落下途中で行なえる
位置に配置してある。このため、印刷用紙の載置用面積
内に上記部材が突出していることになり、これによっ
て、載置されている印刷用紙Sをすくい上げようとする
と、その部材によって邪魔され、取り出しにくくなる。
【0016】このような不具合を解消する構成として、
印刷用紙の最下位のものを人の手によって持ち上げるこ
とにより、載置されている印刷用紙の全てを取り出せる
ようにする構成が考えられる。具体的には、印刷用紙の
最下位のものが対面している排紙台の用紙載置面で、印
刷用紙の幅方向端縁に対応する位置に手を差し入れるこ
とが可能な凹部を形成する。用紙載置面に手を差し込む
ことができる凹部を形成した場合には、用紙載置面に載
置される印刷用紙のサイズに拘らず手を差し入れること
ができる大きさとする必要がある。このため、上記凹部
の大きさが印刷用紙の幅方向で大きくなる。積載されて
いる印刷用紙のうちで下方に位置する印刷用紙は、上部
に積載されている印刷用紙の重量によって幅方向端部が
凹部内に入り込むことがある。このような場合、印刷用
紙の幅方向端縁が凹部内で垂れ下がりやすくなる。この
ため、垂れ下がっている印刷用紙の上面に排出される印
刷用紙がずり落ちやすくなる。このような現象が起こる
と、後続して排出される印刷用紙の幅方向端縁を揃える
ことが困難になる。
【0017】また、(5)の公報記載の構成では、排紙
台に向け印刷用紙が落下する際、可動部材により印刷用
紙の幅方向両端が幅方向中央部に対して突き上げられた
格好となり、逆アーチ状の状態を呈するが、その可動部
材を通過した後には、インクの乾燥も充分でないことが
原因して、再度、排出された時の状態であるアーチ状に
変形してしまう。このため、(1)乃至(3)の公報記
載の構成について述べたと同じように、印刷用紙の幅方
向の端縁が不揃いとなりやすく、積載された印刷用紙の
重量により、先に排出された印刷用紙の幅方向端縁が排
紙側板に突き当たることで排紙側板が押し広げられるこ
とになる。これにより、順次、連続して排出される印刷
用紙の滑落が起りやすくなることによって、排紙側板に
よる印刷用紙の幅方向端縁の整合ができなくなる虞があ
る。仮に、排紙台の形状を逆アーチ状に形成した場合に
は、排紙側板による印刷用紙の幅方向端縁の整合を行な
わなくとも、印刷用紙に逆アーチ状の変形を生起させる
ことが可能となる反面、印刷用紙のサイズに対応させる
場合の不具合、さらには、排出されて積載されている印
刷用紙の取り出しに関する不具合は残されたままであ
る。
【0018】さらに、排紙台は、常時印刷装置の壁部か
ら外側に向け突出していることから、印刷装置の非使用
時には、それが邪魔になることがある。
【0019】そこで、本発明は、上記従来の画像形成装
置における排紙機構の問題に鑑み、第1の目的として、
排出される印刷用紙等の用紙のサイズに関係なく、排紙
台上での印刷用紙の幅方向端縁の整合を可能にする排紙
機構を備えた画像形成装置を提供することを目的として
いる。
【0020】本発明の第2の目的は、上記用紙の幅方向
端縁を整合させるにあたり、用紙の積載量が多くなった
場合でも、幅方向端縁の整合に用いられる排紙側板の変
位を防止して確実に用紙の幅方向両端の不揃いをなくす
ことが可能な排紙機構を備えた画像形成装置を提供する
ことにある。
【0021】本発明の第3の目的は、排紙台上に積載さ
れた上記用紙の変形あるいは損傷を防止することが可能
な排紙機構を備えた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0022】本発明の第4の目的は、画像形成後、排出
されて積載されている上記用紙の取り出し操作が容易に
行なえる排紙機構を備えた画像形成装置を提供すること
にある。
【0023】本発明の第5の目的は、上記用紙の幅方向
両端縁を整合するために用いられる排紙側板を備えた排
紙台の収納性を改善することが可能な排紙機構を備えた
画像形成装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、画像形成後に排出される用
紙を積載可能な排紙台を備えた画像形成装置において、
上記排紙台上で対向して一対に設けられていて、上記用
紙の排出方向と直角な方向に相当する用紙の幅方向に変
位可能であって、上記用紙の幅方向端縁と対向する位置
に用紙の搬送方向に平行する面を有する排紙サイドフェ
ンスと、上記排紙台上における用紙の排出方向前方側に
配置されていて、上記用紙の排出方向前端縁を衝止する
面を有するエンドプレートと、を備え、上記排紙サイド
フェンスには、上記用紙と対向する面の下部に、サイド
フェンスの上部から下部に向かうに従って、用紙の幅方
向中央に向け突出し、上記用紙の幅方向両端を上方向に
反り返らせる角度を有する傾斜部を備えていることを特
徴としている。
【0025】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記傾斜部は、傾斜面あるいは傾
斜稜線を有することを特徴としている。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、上記傾斜部は、傾斜面あ
るいは傾斜稜線の延長面あるいは延長線とサイドガイド
フェンスの用紙ガイド面との交点あるいは交線が排紙台
の用紙載置面と略平行であることを特徴としている。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記サイドフェンスには、上記傾
斜部を有する面の反対側の面に、用紙載置面により係止
される底部を有するフェンス倒れ防止用ストッパが設け
られていることを特徴としている。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項1または4
記載の画像形成装置において、上記サイドフェンスは、
用紙の排出方向と直交する方向に移動可能に設けられて
おり、移動方向で係止可能なスライダを備えていること
を特徴としている。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の画像形成装置において、上記傾斜部
は、少なくとも排紙サイドフェンスにおける用紙の幅方
向端縁と対向する面に位置するものが、用紙の排出方向
に沿って複数箇所に形成されていることを特徴としてい
る。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項1、2、3
のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記傾斜
部は、用紙の搬送方向に沿って連続する傾斜面によって
形成されていることを特徴としている。
【0031】請求項8記載の発明は、請求項1、4、5
のうちの一つに記載の画像形成装置において、上記排紙
サイドフェンスは、用紙の搬送方向前端縁が、上記エン
ドプレートとの間で用紙搬送方向に沿った隙間が形成で
きる位置に位置決めされていることを特徴としている。
【0032】請求項9記載の発明は、画像形成後に排出
される用紙を積載可能な排紙台を備えた画像形成装置に
おいて、上記排紙台上で対向して一対に設けられてい
て、上記用紙の排出方向と直角な方向に相当する用紙の
幅方向に変位可能、かつ、上記排紙台の用紙積載面に対
して起倒可能に設けられ、上記用紙の幅方向端縁と対向
する位置に用紙の搬送方向に平行する面を有する排紙サ
イドフェンスと、上記排紙台上における用紙の排出方向
前方側に配置されていて、上記用紙の排出方向前端縁を
衝止する面を有するエンドプレートと、上記排紙サイド
フェンスと独立して設けられ、上記用紙と対向する面の
下部に、サイドフェンスの上部から下部に向かうに従っ
て、用紙の幅方向中央に向け突出するとともに、上記用
紙の幅方向両端を上方向に反り返らせる角度を有する傾
斜面あるいは傾斜稜線を有し、その傾斜面あるいは傾斜
稜線をサイドフェンスの用紙ガイド面より外側に退避可
能な用紙姿勢矯正手段とを具備していることを特徴とし
ている。
【0033】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
画像形成装置において、上記用紙姿勢矯正手段は回転可
能であり、回転することにより上記排紙サイドフェンス
が排紙台の用紙積載面に向け倒される時に、排紙サイド
フェンスに有する回転中心を中心にして上記用紙積載面
に向け揺動態位を設定されることを特徴としている。
【0034】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
画像形成装置において、上記エンドプレートの両端下部
に、上記エンドプレートの移動時に上記傾斜部を形成す
る部材との干渉を避ける大きさの切り欠きを設けたこと
を特徴としている。
【0035】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
画像形成装置において、上記傾斜部は、上記排紙サイド
フェンスの用紙搬送方向の端面よりも外側まで延在され
ていることを特徴としている。
【0036】
【実施例】以下、図面に示した実施例により本発明の詳
細を説明する。
【0037】図1は、本発明に係る画像形成装置の一つ
である孔版印刷装置を示す概要図である。図1におい
て、孔版印刷装置1は、回転軸2Aを中心にして正逆回
転可能な版胴2を備えている。版胴2は、本実施例の場
合、印刷工程実行時には時計方向に回転し、マスタを排
出する場合には反時計方向に回転するように回転方向が
設定されている。
【0038】版胴2は、一部を除いて周面に多数の穿孔
が形成されており、その表面には、例えば合成繊維から
なる薄層のメッシュスクリ−ン(図示されず)が取り付
けられている。このメッシュスクリーンの材料としては
金属を用いることも可能である。版胴2の周面で穿孔が
形成されていない箇所には、版胴2の一つの母線に沿っ
た載置面を有する磁性体からなるステージ2Cと、揺動
可能に支持されてステージ2Cに対して接離自在の把持
部材2Dとで構成されたクランパ2Bが設けられてい
る。ステージ2Cは、マスタ11の先端を載置すること
ができ、ステージ2C上に先端を載置されたマスタ11
は、ステージ2Cと把持部材2Dとにより挟持されて固
定されるようになっている。マスタ11の先端以外の範
囲は、後述するインキ供給機構3から版胴2の表面に向
け供給されるインキの粘着力によって版胴表面に付着す
るようになっている。
【0039】版胴2の内部には、インキ供給機構3が設
けられている。インキ供給機構3は、回転軸2Aの略真
下に配置されており、インキローラ3Aとドクターロー
ラ3Bとを主要部として備えている。インキローラ3A
は、版胴2の回転軸2Aの下方で、後述するプレスロー
ラ4と対向する位置に配置されている金属ローラであ
り、版胴2の内周面に当接しながら、版胴2の周速度と
同期した速度で回転し、ドクターローラ3Bによって担
持量を規定されたインキを版胴2およびメッシュスクリ
ーンの穿孔内に供給することができるようになってい
る。ドクターローラ3Bによって担持量を規定されるイ
ンキは、回転軸2Aに形成されている吐出口から上記両
ローラで形成されている楔状空間部で構成されたインキ
溜まりに滴下させられるようになっている。インキロー
ラ3Aは、後述するプレスローラ4と対向する位置に配
置されていることにより、版胴2にプレスローラ4が当
接した際の圧力によって版胴2が変形するのを防止する
バックアップローラとしての機能も持ち合せている。
【0040】インキローラ3Aと対向する位置に配置さ
れているプレスローラ4は、版胴2に対して接離可能に
設けられた回転部材であり、後述するレジストローラ9
から印刷用紙等の用紙(以下、この用紙を印刷用紙Sと
いう)が給送された時にその印刷用紙Sを版胴2の表面
に向け押圧することができ、印刷用紙Sを押圧した際に
は、版胴2に捲装されているマスタの穿孔からインキを
転移させて印刷を行う画像転写部を構成するようになっ
ている。
【0041】プレスローラ4の近傍には給紙装置5が設
けられている。給紙装置5は、給紙カセット5Aに収容
されている印刷用紙Sの最上位のものに対して接離可能
に設けられ、印刷用紙Sを図示矢印方向に相当する給送
方向に向け繰り出す繰り出しローラ6と、印刷用紙Sの
給送路をはさんで対向させて配置され、繰り出された印
刷用紙Sの重送を阻止することができる方向に回転可能
な分離ローラ7、8と、版胴2とプレスローラ4とが当
接している位置に向けた用紙、本実施例では印刷用紙S
の給送タイミングを設定して印刷用紙Sを繰り出すレジ
ストローラ9とで構成されている。給紙装置5では、繰
り出しローラ6が給紙カセット5A内に収容されている
印刷用紙Sの最上位のものに当接して回転することによ
り印刷用紙Sが繰り出され、分離ローラ7、8によって
最上位の印刷用紙Sのみがレジストローラ9に向け給送
される。印刷用紙Sは、レジストローラ9によって挟持
され、プレスローラ4が版胴2に当接するタイミングを
基準として、孔版マスタの画像位置と印刷用紙Sでの印
刷開始位置とを整合させるタイミングを以て版胴2とプ
レスローラ4との当接位置に向け給送される。
【0042】版胴2の中心を通る縦線をはさんだ一方の
上方には、製版部10が配置されている。製版部10
は、芯材11Aによってロール状に巻かれて順次繰り出
されることが可能な孔版マスタ11を有している。この
孔版マスタ11は、1〜2μm程度の薄い熱可塑性樹脂
フィルムに対して多孔質性支持体となる和紙あるいは合
成繊維、若しくはこれら両材料を混紗したものを貼り付
けてラミネート構造としたものが用いられる。ロ−ルか
ら繰り出された孔版マスタ11は、サ−マルヘッド12
に対してプラテンロ−ラ13によって押圧され、サ−マ
ルヘッド12の発熱素子が選択的に発熱させられること
により主走査方向および副走査方向の領域で穿孔され
る。この場合の主走査方向は、プラテンローラ13の軸
方向であり、副走査方向は主走査方向と直角で孔版マス
タ11の繰り出し方向に相当している。サーマルヘッド
12は、後述する制御部からの駆動信号を用いた通電制
御により発熱素子の走査方向で発熱位置が選択されるよ
うになっている。
【0043】プラテンローラ13は、図示しないステッ
ピングモータなどを駆動源として備え、段階的な回転を
行うことによって孔版マスタ11をその副走査方向に給
送することができるようになっている。孔版マスタ11
の繰り出し方向におけるプラテンローラ13の後方に
は、孔版マスタを挟持搬送することが可能な搬送ローラ
14が配置されている。搬送ローラ14は、トルクリミ
ッタ(図示されず)を介して上記ステッピングモータに
連動することができ、プラテンローラ13により設定さ
れる孔版マスタ11の搬送速度よりも僅かに速い搬送速
度が得られる回転速度を設定されている。これにより、
孔版マスタ11は、プラテンローラ13と搬送ローラ1
4との速度差によってサーマルヘッド12に当接する位
置から搬送ローラ14に挟持される位置までの範囲でト
ルクリミッタにより予め設定された張力が付与され、プ
ラテンローラ13によってサーマルヘッド12に押圧さ
れる位置での弛みや皺などの発生を抑制されるようにな
っている。穿孔処理が終了した孔版マスタ11は、カッ
ター15により必要長さに裁断され版胴2の接線方向に
給送されて上記したクランパ2Bにより先端を把持固定
されるようになっている。カッター15の構成として
は、図1に示すように、孔版マスタ11の搬送路上に位
置する固定刃に対して昇降可能な移動刃を有するギロチ
ンタイプや固定刃に対して回転可能な回転刃を有するロ
ーリングタイプなどが用いられる。
【0044】孔版印刷装置1の上部には、画像読み取り
部100が設置されている。画像読み取り部100は、
装置本体の上面に設置されている原稿載置台101を有
し、この原稿載置台101をはさんで下方に画像走査部
が、そして上方に自動原稿給送装置が設けられている。
画像走査部は、原稿載置台101の長手方向に沿って往
復動可能に設けられているものであって、原稿載置台1
01上に位置する原稿をPを照明する光源103、原稿
からの反射光をCCD104に向け結像光学路を形成す
るための複数の反射鏡105および変倍レンズ106か
ら構成されている。反射鏡105および変倍レンズ10
6を備えた結像光学系は、この種、画像形成装置に用い
られる光学系の移動構造と同様に、反射鏡間での移動速
度を異ならせたものである。原稿載置台101上に載置
された原稿は、原稿載置台101の下方に配置されてい
る原稿サイズセンサ124によって検出される。この場
合の原稿サイズセンサ124は、各規格サイズ位置に設
置されている反射型の光学センサが用いられる。
【0045】自動原稿給送装置は、この種、画像形成装
置において周知な構成である、原稿載置部60とこの載
置部60から原稿を繰り出すためのコロ81、繰り出さ
れた原稿Pを搬送するための複数のコロ82A、82
B、83A、83Bおよび分離コロ87、88を備えて
おり、原稿載置部60に載置された原稿を原稿載置台1
01上に繰り出して画像走査が行なわれるようになって
いる。原稿載置部60に載置された原稿のサイズは、幅
方向のサイズが原稿載置部60において検出され、ま
た、搬送方向に相当する長手方向のサイズが給送路にお
いて検出される。原稿の長手方向のサイズは給送路中に
配置されている反射型光センサ151により検出され
る。原稿の幅方向のサイズを検出するため、原稿載置部
60には、図2に示すように、原稿の幅方向両端位置に
合わせて移動可能なガイド板132Aの一方に一体とさ
れ、下面に複数の光路遮蔽部を有するセンサ遮蔽部材1
32が設けられている。ガイド板132Aは、幅方向中
心位置に配置されている歯車を介して相反する方向に移
動することができるようになっているので、その一方に
上記センサ遮蔽部材132が設置されていればよい。セ
ンサ遮蔽部材132の光路遮蔽部は、幅に関する規格サ
イズに対応させて図示されない不動部にそれぞれ配置さ
れている透過型光センサ133’に対応して配置されて
いる。これにより、ガイド部材132Aの移動位置に応
じた位置の透過型光センサ133’がセンサ遮蔽部材1
32の光路遮蔽部によりセンサの光路が遮蔽されたとき
に出力される信号により、原稿の幅方向でのサイズが判
明する。また、光路遮蔽部は、原稿の長手方向に長さが
変化するのに対応できるように、各長手方向での位置に
対応して位置決めされている。
【0046】画像読み取り部100では、原稿Pからの
反射光をCCD104に取り込むことにより得られる画
像情報を後述する制御部に出力するようになっている。
【0047】制御部20は、その詳細を図示しないが、
画像読み取り部100で読み取られた原稿の読み取りデ
ータおよび原稿並びに印刷用紙Sのサイズに関する情報
が入力され、その入力情報に応じてサーマルヘッドの駆
動部の制御および印刷用紙Sの選択制御等が行なわれる
ようになっている。サーマルヘッドの駆動制御は、画像
形成モードに応じて行なわれる。この画像形成モードと
は、変倍あるいは印刷用紙Sの同じ面に複数画像を合成
するような場合が含まれ、選択された印刷用紙Sのサイ
ズに応じた等倍画像の形成、変倍画像の形成および合成
画像形成のための変倍率の設定等が必要な処理として実
施される。印刷用紙Sのサイズ選択や印刷枚数の設定お
よび印刷時の前に実施される試し刷りのための製版指令
さらには、印刷を開始させるための信号の入力操作は、
図3に示す操作部によって行なわれる。
【0048】図3において、操作部140には、製版ス
タートスイッチ141、印刷スタートスイッチ142、
印刷枚数指令用テンキー143、原稿サイズあるいは寸
法の入力スイッチ144が設けられており、必要な情報
が入力される。なお、原稿サイズあるいは寸法入力スイ
ッチ144は、後述する原稿サイズ検知センサが準備さ
れていない場合に、マニュアル入力する際に用いられ
る。サイズ情報に関しては、上記した原稿サイズの他
に、印刷用紙Sのサイズに関する情報がある。この印刷
用紙Sのサイズ情報を入力するための構成は、図4に示
すものが用いられる。図4において、給紙台上において
印刷用紙Sの搬送方向(図中、矢印で示す方向)と直角
な方向に相当する印刷用紙Sの幅方向に沿って摺動可能
に設けられている一対の用紙ガイドフェンス131の一
方には、下面に複数の光路遮蔽部を有するセンサ遮蔽部
材132’が一体に装備されている。この用紙ガイドフ
ェンス131は、図2に示した原稿載置部60のガイド
板132Aと同様に、相反する方向に移動するものであ
り、その一方にセンサ遮蔽部材132’が設けられてい
る。センサ遮蔽部材132’は、原稿サイズ検知に用い
られるセンサ遮蔽部材132と同様に、図示されない不
動部において、幅に関する規格サイズに対応する位置に
それぞれ配置されている透過型光センサ133に対応し
て配置されている。上記センサ遮蔽部材132’と透過
型光センサ133は、印刷用紙Sの幅方向のサイズ検知
を対象としているものである。これに加えて、給紙台に
は、印刷用紙Sの搬送方向に平行する長手方向でのサイ
ズを検知するために、反射型光センサ134が設けられ
ている。この反射型光センサ134は、印刷用紙Sから
の反射光の入射時間を計測することによって印刷用紙S
の長さを検出することができる。このように、原稿およ
び印刷用紙Sのサイズ検知を行なうことにより、印刷用
紙Sと原稿とのサイズの対比によって、印刷不能領域が
生じるのを防止したり、印刷用紙Sの同一面への複数の
画像合成を行なう際の変倍特性の設定あるいは可否判定
等の制御が行なえる。
【0049】図1において、版胴2の縦方向中心線をは
さんで製版部10と対向する位置には、排版部30が配
置されている。排版部30は、版胴2に対して接近可能
な一方のローラ30Aおよび排版ボックス31側に位置
する他方のローラ30Bとに掛け渡されたベルト32が
対に配置されて構成してあり、版胴2が反時計方向に回
転したとき、孔版マスタ11の後端を受入れて排版ボッ
クス31に向け移送するようになっている。排版ボック
ス31の上部には、昇降自在の圧縮部材33が設けられ
ており、排版ボックス31に収容された孔版マスタ11
を圧縮して次に廃棄される孔版マスタ11の収容スペー
スを準備するようになっている。排版ボックス31内が
孔版マスタ11によって満たされた場合には、排版ボッ
クス31を印刷装置1の外部に取り出して収容された孔
版マスタ11が廃棄処分される。
【0050】版胴2の時計方向の回転方向におけるプレ
スローラ4との対向位置の下流側には、版胴2に対して
接離可能な剥離爪40が設けられており、この剥離爪4
0によって版胴2上から印刷用紙Sが後述する排出搬送
装置41に向け導入されるようになっている。排出搬送
装置41は、一対のローラ42、43に掛け渡された無
端状の搬送ベルト44を備え、版胴2上から剥離された
印刷用紙Sを排紙トレイ52に向け搬送するようになっ
ている。本実施例では、排出搬送装置41の搬送ベルト
44に対して印刷用紙Sを吸引搬送するための吸引フア
ン46が搬送ベルト44における印刷用紙Sの載置面下
方に配置されている。
【0051】上記構成からなる孔版印刷装置では、次の
ような印刷工程が実行される。まず、版胴2が反時計方
向に回転する。この回転により、版胴2に捲装されてい
た孔版マスタ11が排版部30に有するベルト32によ
って挟持され、排版ボックス31に向け移送されて版胴
2から除去される。
【0052】次いで、版胴2が時計方向に回転を切り換
えられると、インキ供給機構3では、インキ溜まりに溜
まっているインキがドクタローラ3Bによって混練され
てインキローラ3Aに転移させられ、版胴2のメッシュ
スクリーン内に浸透していく。
【0053】製版部10では、画像読み取り部100か
らの文字画像情報に応じて制御部20を介したサーマル
ヘッド12の発熱素子の発熱制御が行われ、原稿の文字
画像に応じた穿孔処理が実行されて孔版マスタ11への
製版が実施される。製版された孔版マスタ11は、版胴
2上に位置するクランパ2Bによって先端を把持固定さ
れ、版胴2の周面に捲装される。孔版マスタ11がイン
キ供給機構3の位置に達するのにあわせて、レジストロ
ーラ9により画像転写タイミングを設定されて繰り出さ
れる印刷用紙Sは、インキ供給機構3と対向する画像転
写位置に給送され、プレスローラ4によって版胴2の表
面に向け押圧される。これにより、版胴2のメッシュス
クリーンを透過したインキが孔版マスタ11の穿孔を通
過して印刷用紙Sの表面に転移することになり、原稿画
像が転写されて印刷される。印刷を終えた印刷用紙S
は、排出搬送装置41を介して排紙トレイ52に排出さ
れる。
【0054】排紙トレイ52は、その構成が図5に示さ
れている。図5において、排紙トレイ52は、平板状の
排紙台52’を備え、その排紙台52’の上面には、そ
の面に対して垂直な状態で排紙サイドフェンス201、
202、エンドプレート203がそれぞれ設置されてい
る。
【0055】排紙サイドフェンス201、202は、印
刷用紙Sの搬送方向と直角な方向に相当する印刷用紙S
の幅方向に沿って一対に設けられており、印刷用紙Sの
幅方向に沿って摺動することができるようになってい
る。これにより、排紙サイドフェンス201、202
は、印刷用紙Sの幅方向両端縁にそれぞれ対面して印刷
用紙Sの搬送方向と平行した状態で印刷用紙Sの幅方向
に沿って移動することができる。排紙サイドフェンス2
01、202を印刷用紙Sの幅方向で移送させるため
に、排紙台52’における印刷用紙載置面には、排紙サ
イドフェンス201、202の下面に係合するスライド
レール209が設けられている。このスライドレール2
09は、排紙台52’上で印刷用紙Sの幅方向に沿って
延長された凸部で構成されており、排紙サイドフェンス
201、202の下面に形成されている凹部に嵌合する
ようになっている。
【0056】排紙サイドフェンス201、202は、排
紙サイドフェンス固定部208によって印刷用紙Sの幅
方向での位置決めが行なわれるようになっているが、そ
の排紙サイドフェンス固定部208に関しては、後で詳
しく説明する。
【0057】排紙サイドフェンス201、202は、そ
の縦方向で排紙台52’の用紙載置面側に傾斜部を備え
ている。傾斜部は、印刷用紙Sの幅方向に沿った排紙サ
イドフェンス201、202の厚さ方向表裏両面のうち
で排紙サイドフェンス201、202同士が対向する面
に形成されたリブ204A〜204Dおよび205A〜
205Dによって構成されている。リブ204A(図示
されず)〜204Dおよび205A〜205Dは、印刷
用紙Sの排出方向(図5中、矢印で示す方向)に沿って
複数設けられており、排紙台52’の用紙載置面と対応
する排紙サイドフェンス201、202の下部で、排紙
サイドフェンス201、202の上部から下部に向かう
に従って、印刷用紙Sの幅方向中央に向け突出してい
る。これにより、リブ204A〜204Dおよび205
A〜205Dは、排紙サイドフェンス201、202の
下部で用紙載置面に向けた傾斜面あるいは傾斜稜線を有
し、印刷用紙Sの排出側からみて排紙台52’の用紙載
置面に底辺を有し、図5において符号Hで示す高さを有
する三角形状に形成されている。リブ204A〜204
Dおよび205A〜205Dにおける排紙サイドフェン
ス201、202および用紙載置面との交点あるいは交
線は、それらリブの高さが全てにおいて一致しているの
で、印刷用紙Sの排出方向と平行している。このような
形状および配置構成を設定されているリブ204A〜2
04Dおよび205A〜205Dは、排紙台52’の用
紙載置面に落下した印刷用紙Sの幅方向両端縁を載り上
げらせることにより、幅方向両端縁を突き上げ、印刷用
紙Sの幅方向での形状が逆アーチ状となるように姿勢矯
正を行なうようになっている。
【0058】排紙サイドフェンス201、202の厚さ
方向におけるリブ204A〜204Dおよび205A〜
205Dが設けられている位置の裏面には、いま一つの
リブ206A〜206D(206B〜206Dは図示さ
れず)および207A〜207D(以下、これを外側リ
ブという)が設けられている。これら外側リブ206A
〜206Dおよび207A〜207Dは、印刷用紙Sの
搬送方向に沿って複数、好ましくは、リブ204A〜2
04Dおよび205A〜205Dの設置数と同じかそれ
以上設けられ、上部から下部に向かうに従って、用紙の
幅方向に沿って排紙サイドフェンス201、202の外
側に向け突出し、排紙方向からみた形状が三角形状に形
成されている。この外側リブ206A〜206Dおよび
207A〜207Dは、排紙サイドフェンス201、2
02がその下面を支点として外側に向け倒れようとする
のを自らの底辺と用紙載置面とが当接することにより係
止されて防止するストッパとして設けられている。この
ため、外側リブ206A〜206Dおよび207A〜2
07Dの上縁部は、排紙サイドフェンス201、202
の高さと略同等となる位置に位置決めされ、排紙サイド
フェンス201、202の倒れ込みに対する補強部とし
て機能させている。なお、外側リブ206A〜206D
および207A〜207Dは、用紙載置面に当接して係
止される底辺を備え、排紙サイドフェンス201、20
2が外側に倒れるのを防止するものであれば良いので、
例えば、図18に示すように、アングル片を正立状態で
その縦片を排紙サイドフェンス201、202の外側表
面に一体化するとともにその底辺を用紙載置面に当接さ
せるようにしたり(図18(A)中、符号207A’〜
207D’で示す)、アングル片を倒立状態にしてその
底辺を排紙サイドフェンス201、202の外表面に一
体化するとともに起立片を用紙載置面に当接させるよう
にしても良い(図18(B)中、符号207A1’〜2
07D1’で示す)。この場合には、いずれも、用紙載
置面と当接する位置あるいは面積が、リブの場合と同様
に、排紙サイドフェンス201、202の倒れ込みを阻
止できる条件とされることが好ましい。
【0059】排紙サイドフェンス201、202には、
印刷用紙Sの排出方向に沿って、縦方向を長手方向とす
る長孔からなる開口210が複数形成されており、排紙
台52’の用紙載置面側からの空気の抜け部とされ、印
刷用紙Sが落下する際の空気抵抗を低減するようになっ
ている。
【0060】一方、排紙トレイ52における排紙台5
2’には、印刷用紙Sの排出方向前方側にエンドプレー
ト203が設置されている。エンドプレート203は、
印刷用紙Sの排出方向前方側に相当する排紙サイドフェ
ンス201、202の前端縁との間に、図5において符
号Lで示すように、印刷用紙Sの排出方向に沿った隙間
を設けて位置決めされている。エンドプレート203
は、印刷装置から排出されてくる印刷用紙Sの前端縁を
衝止することにより、印刷用紙Sの前端縁の位置決めを
行なうために設けられている。このため、その詳細を示
さないが、エンドプレート203は、印刷用紙Sの排出
方向に沿って移動することができるようになっており、
印刷用紙Sの長さに応じた位置に位置決めされる。エン
ドプレート203の位置と排紙サイドフェンス201、
202の前端縁の位置との間に設けられる隙間Lは、エ
ンドプレート203の移動位置に応じて変化することに
なるが、この隙間を用紙取り出しに必要な寸法に復帰さ
せるようにしておくことにより、隙間が小さくなる方向
に移動した状態での印刷用紙Sの排出が終了したとき
に、上記寸法に達するまでエンドプレート203を移動
させるようにする。これにより、印刷用紙Sの排出後、
その印刷用紙Sを取り出す位置が確保されることにな
る。本実施例では、上記隙間Lの寸法として、印刷用紙
Sを取り出すために手を差し入れることが可能な寸法が
決められ、少なくとも、40〜50mmとされている。
この寸法よりも大きくした場合には、印刷用紙Sの取り
出し性においてさらに良化できることはいうまでもな
い。
【0061】上記した排紙サイドフェンス201、20
2は、印刷用紙Sの幅方向での位置を設定されると、排
紙サイドフェンス固定部208によってその位置に保持
されるようになっている。図6乃至図9は、上記した排
紙サイドフェンス固定部208を示しており、図6にお
いて、排紙サイドフェンス固定部208は、排紙サイド
フェンス201、202に対して一体的に設けられてい
ると共に、スライドレール209に対して摺動可能に設
けられている。
【0062】図6に示すように、排紙サイドフェンス固
定部208は、排紙サイドフェンス201、202の外
側表面で下部位置に取り付けられている支軸213を有
し、その支軸213にスライダ216が取り付けられて
いる。支軸213は、排紙サイドフェンス201、20
2側およびスライダ216側に設けられているブラケッ
ト状の軸受201A、228に挿通され、その軸端部が
止め輪214によって抜け止めされている。支軸213
を支点としてスライダ216の揺動端側に相当する面と
排紙サイドフェンス201、202の外側表面とにはフ
ック211および217がそれぞれ設けられ、そのフッ
ク間には引張スプリング212の延長方向両端がそれぞ
れ掛け止められている。
【0063】図6において、スライダ216の下面に
は、下方に向け突出する凸部216Aが設けられ、その
凸部216Aがスライドレール209の溝209Bに嵌
合するようになっている。スライダ216の凸部216
Aには、下方に向け突出するロッド218が固定されて
おり、図7、図8に示すように、ロッド218が、スラ
イドレール209の溝209B内に入り込み、その先端
を、溝209Bを覆うことができる大きさのスペーサ2
19、スプリングワッシャ220、スペーサ221およ
び止め輪222の順に装填されることにより溝209B
内から抜けないようにされている。スライダ216の凸
部216Aの両側の下面216Bは、スライドレール2
09の摺動面209Cに載置されて印刷用紙Sの幅方向
に移動することができるようになっている。ロッド21
8の先端に装填されているスプリングワッシャ220
は、スペーサ219と溝216Bとの間に適当な圧力を
付与してスライダ216をスライドレール209に対し
て摩擦係合させるために用いられる。
【0064】一方、図6において、スライダ216の上
面には、スライダ216を印刷用紙Sの幅方向で固定す
るための係止機構が設けられている。係止機構は、スラ
イドレール209に有する係止歯209Aと、この係止
歯209Aに係脱可能な固定アーム224、225とを
備えている。係止歯209Aは、スライドレール209
の延長方向に沿って印刷用紙Sの排出方向両側端に形成
されており、また、固定アーム224、225は、スラ
イダ216に支持されている一対の支軸223によって
揺動可能に設けられているアームで構成されている。上
記支軸223を境にして固定アーム224、225にお
ける揺動端の一方には、図9に示すように、係止歯20
9Aに噛合可能な係止爪224A、225Aが形成され
ており、その係止爪224A、225Aは、揺動端の先
端同士に形成されたフック224B、225B間に掛け
られている引張りスプリング227によって係止歯20
9Aに向け揺動する習性が付与され、通常、係止爪22
4A、225Aを係止歯209Aに噛み合わせることが
できるようになっている。本実施例では、上記スライダ
216が印刷用紙Sの幅方向外側に向け移動するのを阻
止できる向きに上記係止爪224A、225Aと噛み合
う歯面の向きが設定されている。これにより、係止爪2
24A、225Aが係止歯209Aに噛み合っている時
には、スライダ216と一体化されている排紙サイドフ
ェンス201、202が印刷用紙Sの幅方向外側に向け
移動するのを阻止される。
【0065】支軸223を境にして固定アーム224、
225における揺動端の他方は、引張りスプリング22
7の習性に抗して係止歯209Aから係止爪224A、
225Aを外す際の操作部とされており、図9におい
て、矢印で示す方向、つまり、固定アーム224、22
5の揺動端の他方同士が接近する方向に押し動かされる
ことによって係止爪224A、225Aを係止歯209
Aから離脱させることができるようになっている。
【0066】固定アーム224、225の操作部が上記
した方向に押し動かされることにより、係止歯209A
から係止爪224A、225Aが離脱すると、スライド
レール209に対してスライダ216が自由に移動でき
るので、この状態で印刷用紙Sの幅方向端縁に排紙サイ
ドフェンス201、202が対向する位置にスライダ2
16を移動させられることが可能となる。
【0067】本実施例は以上のような構成であるから、
印刷用紙Sの積載状態について説明すると、図10に示
す通りである。図10(A)は、印刷開始直後の状態を
示している。
【0068】図10(A)において、試し刷りされて印
刷装置から排出された1枚目の印刷用紙S1は、排紙ト
レイ52上に臨出した状態から自重により落下し、幅方
向両端がリブ204A〜204Dおよび205A〜20
5Dに載り上げることによって突き上げられ、端縁が排
紙サイドフェンス201、202の内側表面に接触す
る。ユーザは、予め上記した状態が得られる位置に排紙
サイドフェンス201、202を位置決めしておく。位
置決めに際しては、スライダ216に装備されている固
定アーム224、225の係止爪224A、225Aと
スライドレール209の係止歯209Aとの噛み合いを
解除し、スライダ216をスライドレール209上で摺
動させる。
【0069】なお、排紙サイドフェンス201、202
の位置決めを容易にするための構成として、スライドレ
ール209上に各印刷用紙Sのサイズ毎に規定した目盛
等の目印を付けておき、選択された印刷用紙Sのサイズ
に応じてその目印を基準にスライダ216を動かすよう
にする構成としてもよい。
【0070】試し刷りが終わり、連続印刷が開始される
と、印刷後に排出される印刷用紙S2は、エンドプレー
ト203に排出方向先端を突き当てることによりその先
端の位置が規定されるとともに、幅方向両端縁が排紙サ
イドフェンス201、202によって案内されながら落
下する。印刷用紙S2は、落下する際の空気抵抗により
アーチ状態をやや弱めた格好となり、排紙サイドフェン
ス201、202同士の対向面間での距離未満の状態
で、図10(A)において符号S3で示すように、積載
される。符号S3で示す状態で積載された印刷用紙S
は、後続して排出される印刷用紙Sが推積していくに従
って増加する重量により排紙サイドフェンス201、2
02同士の対向面間での距離未満であった状態から幅方
向に延伸し、排紙サイドフェンス201、202の内表
面に当接する。このとき、印刷用紙Sのうちの符号S3
で示す状態にある印刷用紙Sは、上に積載した印刷用紙
Sの重量により、延伸した際に自身に作用する排紙サイ
ドフェンス201、202からの反力によって、符号S
4で示すように座屈変形を起こす。排紙台52’の載置
面に落下した印刷用紙Sは、符号S1で示すように、そ
の幅方向両端縁がリブ204A〜204Dおよび205
A〜205Dに載り上げることによって突き上げられ、
端縁が排紙サイドフェンス201、202の内側表面に
接触する。これにより、アーチ状を呈していた印刷用紙
Sは、符号S1で示すように逆アーチ状に姿勢を矯正さ
れる。このとき、印刷面でのインクが乾燥していない場
合には、符号S1で示す状態にある印刷用紙Sがアーチ
状に形状復帰しようとするが、形状復帰しようとする際
に、その幅方向両端縁が排紙サイドフェンス201、2
02に突き当たることにより逆アーチ状を維持されたま
まとなる。しかも、符号S1で示す状態にある印刷用紙
Sの幅方向両端縁が排紙サイドフェンス201、202
に突き当たると、排紙サイドフェンス201、202か
らの反力を受けた場合、矯正されている姿勢である逆ア
ーチを促進することになる。これにより、幅方向で逆ア
ーチ状の中心が積載されている印刷用紙S同士で同じ位
置に整合される。
【0071】図10(B)において、印刷装置から排出
される印刷用紙Sが符号S1で示す状態で徐々に増加す
ると、後続して排出される印刷用紙Sを含めた印刷用紙
Sの重量により、当初、符号S2、S3で示すようにア
ーチ状を呈していた印刷用紙Sのうちの最下位のものが
座屈変形して逆アーチ状に姿勢を矯正され、リブ204
A〜204Dおよび205A〜205Dにより幅方向両
端縁の姿勢が矯正されて、符号S1で示す状態にある先
行の印刷用紙Sの形状に倣った状態で積載されることに
なる。符号S1で示すように、逆アーチ状を呈する印刷
用紙Sは、先行した排出されている印刷用紙Sの上面に
載置された場合、その表面で滑落すると逆アーチの中心
に向け移動することになるので、積載される印刷用紙S
同士の幅方向中心位置が整合されることになる。
【0072】ところで、符号S1で示す状態に積載され
る印刷用紙Sの枚数が多くなると、リブ204A〜20
4Dおよび205A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜
線にその重量Fが作用すると、分力F’が発生するとと
もに、積載されている印刷用紙Sの幅方向両端縁が排紙
サイドフェンス201、202を押し広げる方向の力f
が発生する。これら分力F’および押し広げようとする
力fが作用した場合には、排紙サイドフェンス201、
202が下面を支点として上部を回転させようとする
が、排紙サイドフェンス201、202は、外側リブ2
06A〜206Dおよび207A〜207Dがストッパ
として機能しているので、排紙サイドフェンス201、
202の外側への倒れ込みが阻止され、これによって、
印刷用紙Sの幅方向両端縁の位置規定を維持する。
【0073】上記した印刷用紙Sの積載状態は、印刷用
紙Sの幅方向のサイズが変更された場合においても、リ
ブを有する排紙サイドフェンス201、202およびス
ライダ216が共に移動することによって同様にして得
られる。
【0074】また、リブ204A〜204Dおよび20
5A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜線若しくはその
延長面あるいは延長線における上端部の位置は、排紙サ
イドフェンス201、202に設置されている箇所間で
同じ位置に決められ、かつ、排紙台52’の用紙載置面
に対して平行させた位置に決められているので、リブに
よって逆アーチ状に姿勢を矯正される印刷用紙Sの幅方
向中心位置が印刷用紙Sの長手方向に沿ってずれること
がない。これにより、印刷用紙Sの重量が増加した場合
に排紙サイドフェンス201、202に大きな拡開力が
作用したりあるいは印刷用紙Sがその排出方向に平行す
る長手方向で変形するようなことがなく、幅方向両端縁
を積載されている印刷用紙S同士で揃えることができ
る。
【0075】なお、上記したリブ204A〜204Dお
よび205A〜205Dさらに外側リブ206A〜20
6Dおよび207A〜207Dは、印刷用紙Sの排出方
向に沿って設置数が多いほど、かつ、長い範囲とした方
が印刷用紙Sの積載状態を安定化させるうえで好まし
い。また、リブ204A〜204Dおよび205A〜2
05Dさらに外側リブ206A〜206Dおよび207
A〜207Dは、排紙サイドフェンス201、202に
一体形成することも可能であり、さらには、印刷用紙S
の排出方向に沿って配置され、排紙サイドフェンス20
1、202を挾んでその厚さ方向表裏両面に位置するリ
ブ204A〜204Dおよび205A〜205Dさらに
外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207D
の排出方向での設置位置を一致させることも可能であ
る。この場合には、排紙サイドフェンス201、202
が外側に向け移動しようとする印刷用紙Sからの力の作
用位置と、その力を受ける支持位置とが同じであるの
で、その位置間がずれている場合に生じやすくなる上記
両位置間でのモーメントをなくして排出方向での排紙サ
イドフェンス201、202が排出方向に沿ってうねる
ような変形を来すことがない。
【0076】一方、排紙台52’の用紙載置面におい
て、逆アーチ状に姿勢を矯正された状態で積載されてい
る印刷用紙Sは、設定枚数が排出された後、取り出され
る。排紙台52’の用紙載置面に積載されている印刷用
紙Sは、図5において符号HおよびLで示すように、リ
ブ204A〜204Dおよび205A〜205Dの傾斜
面あるいは傾斜稜線の高さ(H)および排紙サイドフェ
ンス201、202の前端縁とエンドプレート203と
の間の隙間(L)とにより、幅方向両端縁下面に楔状の
空間部が形成されている。このため、上記隙間(L)に
相当する領域では、幅方向両端が突き上げられて楔状空
間が露出しているので、その空間内に向け、図5に置い
て符号Aで示すように、隙間(L)を介して外方より手
を差込むことにより印刷用紙Sの幅方向両端を持上げる
ことができ、これによって、積載された印刷用紙Sの全
てを一括して取り出せる。リブ204A〜204Dおよ
び205A〜205Dの傾斜面あるいは傾斜稜線の高さ
(H)は、印刷用紙Sのサイズが変更された場合でも常
に一定しているので、取り出しのために手を差込むため
の空間が印刷用紙Sのサイズに関係なく確保されている
ことになる。また、上記隙間(L)は、印刷用紙Sの長
手方向での長さが短い場合、小さくなることもある。し
かし、印刷用紙Sの取り出しに際して、その隙間を上記
隙間(L)に相当させることができる位置にエンドプレ
ート203を移動させることにより、手を差込むことの
できる領域を形成することが可能になる。この場合、印
刷用紙Sの先端は、エンドプレート203によって設定
枚数の積載が完了するまでの間、規定されているので、
その枚数の排出が完了した後には、エンドプレート20
3を移動させても、印刷用紙Sの先端位置が不揃いにな
るようなことはない。また、上記隙間(L)が僅かな場
合であっても、図5において符号Bで示す方向から手を
差込むことが可能であるので、印刷用紙Sの取り出しは
行なえる。
【0077】以上のような実施例によれば、積載される
過程ではなく、載置面に落下し終わった印刷用紙Sの幅
方向両端縁を突き上げて印刷用紙Sの幅方向での姿勢を
逆アーチ状に矯正することができるので、後続して排出
される印刷用紙Sが先行して積載されている印刷用紙S
の上面で滑落したとしても、印刷用紙Sの幅方向中心位
置が印刷用紙S同士で同じ位置に整合させることができ
る。これにより、印刷面のインクが乾燥していない場合
でも、乾燥するまでの間に幅方向外側に向け延伸しよう
として排紙サイドフェンス201、202に幅方向両端
縁を当接させる印刷用紙Sは、排紙サイドフェンス20
1、202に有するリブ204A〜204Dおよび20
5A〜205Dによって幅方向での姿勢を矯正されてい
る印刷用紙Sの形状に倣って積載されることになる。
【0078】次に、図11により本発明の別実施例につ
いて説明する。図11に示す実施例は、印刷用紙Sの幅
方向での姿勢を矯正するために排紙サイドフェンスに設
けられているリブに代えて印刷用紙Sの排出方向に沿っ
て連続する傾斜部を設けたことを特徴としている。
【0079】図11において、傾斜部は、印刷用紙Sの
排出方向に沿って排紙サイドフェンス201、202の
排出方向の長さに一致させて連続する傾斜面230A、
231Aによって構成されている。
【0080】本実施例によれば、積載枚数が多くなった
場合、積載されている印刷用紙Sの重量が大きくなり、
その印刷用紙Sの下面に対して局部的に集中荷重が生じ
るのを防止することができる。これにより、印刷用紙S
の下面にリブと対応する凹み変形が生じるのを防止でき
るとともに、積載時での安定性を確保することが可能に
なる。
【0081】次に、図19、20において、本発明の別
実施例を説明する。図19および図20においてエンド
プレート203は、前述したように移動が可能であり、
例えばA4あるいはB5の用紙を横通しする際には、図
19に二点鎖線203’で示すように、孔版印刷装置本
体側に大きく移動して印刷用紙Sの前縁を位置決めする
位置を占める。
【0082】このような位置にエンドプレート203が
移動する際には、図5に示したリブ204A〜204
D、205A〜205Dや図11に示した傾斜面230
A、231Aとの干渉がないようにする必要がある。
【0083】図19に示す実施例では、エンドプレート
203の下部両側のコーナー部に上記リブや傾斜面を逃
がす切り欠きCが設けられ、上記の干渉が起こらないよ
うにしてある。
【0084】図20には、図5に示したリブ204A〜
204Dや図11に示した傾斜面230A、231Aの
うちで、傾斜面230A、231Aの搬送方向の長さを
サイドフェンス201、202の同方向での長さよりも
延ばした例が示されている。上記のリブ204A〜20
4Dや傾斜面230A、231Aの位置は、これまでの
説明においてサイドフェンス201、202が占める搬
送方向の長さの範囲内に設けられており、図5および図
11に示したように、印刷用紙Sのサイズが大きい場合
にはサイドフェンス201、202の側端とエンドプレ
ート203の間に符号Lで示す長さで手を差し入れるこ
とができる隙間を設け、この部分では積載されている印
刷用紙Sの下側に何もないことを利用して印刷用紙Sの
取り出し性を向上させることができる。
【0085】しかし、図5や図11において符号Lで示
す隙間の部分では、積載されている印刷用紙Sを支持す
るための部材が存在していないので、印刷用紙Sの積載
量が多くなってくると、印刷用紙Sが自重により下向き
に撓み、印刷用紙Sが変形してしまう虞がある。
【0086】図5や図11に示した構成に対し、図20
に示した構成では、図11に示した傾斜面230A、2
31Aがサイドフェンス201、202が占める搬送方
向の長さの範囲よりもさらに延ばされている。積載され
ている印刷用紙Sの下に手を差し入れられる範囲は、
L’=LーL1というように小さくなるが、L’が20
〜30mm程度確保できれば、この部分に指を差し入れ
て積載されている印刷用紙Sを浮せ、矢印Pで示す方向
から印刷載用紙Sを掴むようにすれば、印刷用紙Sの取
り出し性がさほど悪化しないですむ。さらに、積載時で
の印刷用紙Sの垂れ下がりによる変形を少なくすること
ができる。
【0087】図20に示す実施例では、孔版印刷装置本
体側に向けても傾斜面230A、231A(図20で
は、傾斜面230Aが描写されている)をL2だけ延ば
して、さらに積載時での印刷用紙Sの変形が少なくなる
ようにしてある。
【0088】次に、図12乃至図14において、本発明
の他の実施例について説明する。図12乃至図14に示
す実施例は、排紙台52’を折り畳み可能にしたことを
特徴としている。印刷装置は、使用しないで放置される
場合、他の場所へ移動させておく場合がある。この場合
には、保管場所のスペースが問題になる。
【0089】そこで、本実施例では、保管場所のスペー
スを小さくするために、排紙台52’を折り畳んで印刷
装置の側壁と一体に収納するようになっている。図12
において、排紙台52’は、図示しないヒンジ機構によ
り印刷装置の側壁に対して折り畳み可能に設置されてい
る。排紙台52’に設けられている排紙サイドフェンス
201、202は、図5に示した構成での外側リブ20
6A〜206Dおよび207A〜207Dのみを有し、
図示しないロック機構付きのヒンジ結合部によって排紙
台52’の用紙載置面に対して起倒可能に設けられてい
る。排紙サイドフェンス201、202は、排紙台5
2’の用紙載置面に対して起倒可能に設けられている
が、ロック機構を作用させることにより、通常、用紙載
置面に対して垂直に起立した状態を保持されるようにな
っている。従って、印刷装置が保管されない場合には、
排紙サイドフェンス201、202を起立した状態に保
持させておくことが可能となっている。上記ロック機構
としては、排紙サイドフェンス201、202の起立時
でのモーメントが排紙サイドフェンス201、202が
倒れている時のモーメントよりも大きくなる位置および
この逆の現象が得られる位置にそれぞれ作用点が変位可
能な思案バネを用いた機構とされている。
【0090】つまり、上記ロック機構は、排紙サイドフ
ェンス201、202の起立時には、排紙サイドフェン
ス201、202を外側に開こうとする方向へ力が作用
して排紙サイドフェンス201、202を起立位置に保
持し、排紙サイドフェンス201、202が倒れている
時には、これをさらに倒そうとする方向へ力が作用し
て、排紙サイドフェンス201、202を倒れた位置に
保持するように、それぞれ作用点が変位可能な、所謂、
クリックストッパバネ機構となっている。
【0091】一方、図12において、図5に示したリブ
204A〜204Dおよび205A〜205Dは、排紙
サイドフェンス201、202と独立して設けられ、用
紙矯正手段をなすリブ取り付け部材241、242に装
備されている。リブ取り付け部材241、242は、排
紙サイドフェンス201、202によって揺動可能に支
持されており、印刷用紙Sの幅方向で排紙サイドフェン
ス201、202の内側面とその面から外側に退避でき
る位置に変位することができるようになっている。上記
リブ204A〜204Dおよび205A〜205Dと外
側リブ206A〜206Dおよび207A〜207Dと
は、互いに干渉しないように位置決めされて排紙サイド
フェンス201、202およびリブ取り付け部材24
1、242にそれぞれ設けられている。
【0092】リブ取り付け部材241、242の上部に
は、ピン245、246が取り付けられており、そのピ
ン245、246は、排紙サイドフェンス201、20
2の上部に形成されているピン係合孔243、244に
嵌合している。ピン係合孔243、244は、ピン24
5、246を嵌合させ、そのピン245、246により
リブ取り付け部材241、242の揺動支点を構成する
ために設けられている。このため、ピン係合孔243、
244は、図12に示すように、排紙サイドフェンス2
01、202における内側面に位置した時、リブ204
A〜204Dおよび205A〜205Dの底辺を排紙台
52’の用紙載置面に対向させることが可能な位置と、
図13に示すように、リブ取り付け部材241、242
が揺動した時、リブ204A〜204Dおよび205A
〜205Dの底辺先端を排紙台52’の用紙載置面内に
食い込ませないで突き当たらせることが可能な位置とに
変位させる長さを持たせた長孔によって構成されてい
る。本実施例は以上のような構成であるから、印刷装置
が保管されない場合には、排紙サイドフェンス201、
202およびリブ取り付け部材241、242は、図1
2に示す状態に設定されている。すなわち、排紙サイド
フェンス201、202が起立態位に設定されるととも
に、リブ取り付け部材241、242が印刷用紙Sの幅
方向で排紙サイドフェンス201、202の内側面に位
置させられ、この状態を保持される。印刷用紙Sの排出
時、排紙サイドフェンス201、202は、外側リブ2
06A〜206Dおよび207A〜207Dにより、印
刷用紙Sから図10(B)において符号F’で示した圧
力を受けた際に印刷用紙Sの幅方向外側に向け倒れるの
を防止される。また、リブ取り付け部材241、242
に有するリブ204A〜204Dおよび205A〜20
5Dは、排紙台52’の用紙載置面に臨出した状態を保
持されているので、用紙載置面に向け落下してくる印刷
用紙Sの幅方向での姿勢を逆アーチ状に矯正することが
できる。
【0093】一方、印刷装置の保管時には、図13に示
すように、リブ取り付け部材241、242が、図12
に示す状態から、サイドフェンス201、202の外側
に向け退避する方向に揺動させられる。このとき、リブ
取り付け部材241、242は、排紙サイドフェンス2
01、202のピン係合孔243、244に対するピン
245、246の嵌合位置をずらすことにより、リブ2
04A〜204Dおよび205A〜205Dの底辺先端
が排紙台52’の用紙載置面の表面に位置することがで
きる。
【0094】リブ取り付け部材241、242がサイド
フェンス201、202の外側に向け退避する方向に揺
動させられ、リブ204A〜204Dおよび205A〜
205Dと排紙サイドフェンス201、202に有する
外側リブ206A〜206Dおよび207A〜207D
とが重合した状態にされると、排紙サイドフェンス20
1、202が排紙台52’の用紙載置面に向け倒され、
これに引続いて排紙台52’が印刷装置の側板に向け折
り畳まれる。
【0095】なお、上記構成においては、リブ204A
〜204Dおよび205A〜205Dを対象としたが、
図11に示した傾斜面230A、231Aを対象とする
場合には、傾斜面230A、231Aを排紙サイドフェ
ンス201、202と独立して設け、図14に示すよう
に、傾斜面230A、231Aに外側リブ206A〜2
06Dおよび207A〜207Dとの干渉を防止するた
めのスリット230B、231B(図示されず)を形成
すればよい。この場合、傾斜面230A、231Aは、
印刷用紙Sの排出方向に沿って連続面をなさなくなる
が、上記排出方向に沿ったスリット230B、231B
の幅は、傾斜面全域の長さに比べて極小とすることがで
きるので、連続面と略同等な効果が得られる。
【0096】このように、印刷用紙Sの排出時、印刷用
紙Sから排紙サイドフェンス201、202に対する作
用力(図10において符号F’で示した力)に抗して排
紙サイドフェンス201、202が印刷用紙Sの幅方向
外側に向け移動しようとするのを防止し、かつ、印刷装
置の保管時にはリブ204A〜204Dおよび205A
〜205Dあるいは傾斜面230A、231Aが排紙サ
イドフェンス201、202から退避できる機構であれ
ば、同様な効果が得られること勿論である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2およ
び3記載の発明によれば、排出された印刷用紙等の用紙
が、排紙台上に積載された時点で、その用紙の幅方向サ
イズに応じて変位させられている排紙サイドフェンスの
傾斜部により幅方向両端を逆アーチ状に姿勢矯正されて
排出されるので、用紙のサイズに関係なく、排紙台上で
の印刷用紙同士での幅方向端縁を整合させることが可能
になる。
【0098】請求項4記載の発明によれば、印刷用紙等
の用紙の幅方向両端に対向する排紙サイドフェンスが、
用紙の幅方向両端から負荷される圧力を受けても開くこ
とがないので、用紙の幅方向端縁を整合させるにあた
り、用紙の積載量が多くなった場合でも、幅方向端縁の
整合に用いられる排紙側板の変位を防止して確実に用紙
の幅方向両端の不揃いをなくすことが可能になる。
【0099】請求項5記載の発明によれば、印刷用紙等
の用紙のサイズに応じた位置にサイドフェンスが移動
し、その位置で用紙の幅方向端縁の整合を行なうことが
できるので、使用される用紙のサイズに拘らず、用紙の
積載時での端縁の整合を可能にすることができる。
【0100】請求項6、7記載の発明によれば、排出さ
れて載置される過程で印刷用紙等の用紙の幅方向両端が
確実に持ち上げられて幅方向両端を逆アーチ状に姿勢矯
正されるとともに、姿勢矯正される用紙の幅方向両端
が、姿勢矯正部と連続的に当接することができるので、
用紙の荷重集中による波打ち現象や、窪みなどの変形や
損傷の発生が防止される。
【0101】請求項8記載の発明によれば、排紙サイド
フェンスの前端縁とエンドプレートとの間で、逆アーチ
状に姿勢矯正されている印刷用紙等の用紙と用紙載置面
との間に手指を差し入れるための隙間が形成されるの
で、画像形成後、排出されて積載されている用紙の取り
出し操作が容易に行なえる。
【0102】請求項9、10記載の発明によれば、用紙
姿勢矯正手段が排紙サイドフェンスと独立して揺動し、
かつ、排紙サイドフェンスも揺動するので、印刷用紙等
の用紙の幅方向両端の整合を行なう部材が用紙ガイド面
の外側に退避する向きに折り畳めるので、用紙の幅方向
両端縁を整合するために用いられる排紙側板を備えた排
紙台の収納性を改善することが可能になる。
【0103】請求項11記載の発明によれば、エンドプ
レートの両端下部に傾斜部を形成する部材の干渉を防ぐ
ように切り欠きを設けてあるので、印刷用紙等の用紙を
横通ししたり、小サイズの上記用紙を通紙する際に、エ
ンドプレートをサイドフェンスに挟まれる位置まで移動
させることが可能になり、上記用紙の印刷時にエンドプ
レートの最適位置を確保することができる。
【0104】請求項12記載の発明によれば、傾斜部を
形成する部材の搬送方向での長さをサイドフェンスの占
有範囲よりも長く延ばして設けたので、印刷用紙等の用
紙の積載時にその用紙の四隅部での垂れ下がりによる変
形を防止することができるとともに、積載された上記用
紙の取り出し時に指を差し入れて手で上記用紙を掴むた
めのスペースを確保して上記用紙の取り扱い性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一つである孔版印
刷装置を示す概要図である。
【図2】図1に示した孔版印刷装置に用いられる画像読
み取り部での原稿サイズ検知機構を説明するための概略
図であり、(A)は一部を透視した斜視図、(B)は
(A)中、符号Bで示す部分の詳細図である。
【図3】図1に示した孔版印刷装置に用いられる操作部
の一部を示す外観図である。
【図4】図1に示した孔版印刷装置に用いられる用紙の
サイズ検知機構の概略図であり、(A)は斜視図であ
り、(B)は(A)中、符号Bで示す部分の詳細図であ
る。
【図5】図1に示した孔版印刷装置に用いられる排紙機
構を説明するための斜視図である。
【図6】図5に示した排紙機構の一部を拡大して示す斜
視図である。
【図7】図6中、符号L7で示す方向の矢視図である。
【図8】図6中、符号L8で示す方向の矢視図である。
【図9】図6中、符号L9で示す方向の矢視図である。
【図10】図5に示した排紙機構の作用を説明するため
の模式図であり、(A)は排出枚数が比較的少ない場合
を、(B)は排出枚数が大量である場合をそれぞれ示し
ている。
【図11】本発明の別実施例を説明するための図5相当
の斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例を説明するための模式図
である。
【図13】図12に示した実施例の一態様を示す模式図
である。
【図14】図12に示した実施例における要部変形例を
示す部分的な斜視図である。
【図15】図1に示した孔版印刷装置に用いられる用紙
の形式を説明するための斜視図である。
【図16】従来の画像形成装置に用いられる排紙機構の
作用を説明するための図であり、(A)は積載枚数がさ
ほど大量でない場合を、(B)は積載枚数が大量である
場合をそれぞれ示している。
【図17】図16に示した排紙機構における不具合を解
消するために用いられる排紙機構の従来例の作用を説明
するための図であり、(A)は積載枚数がさほど大量で
ない場合を、(B)は積載枚数が大量である場合をそれ
ぞれ示している。
【図18】図5に示した排紙機構に用いられる排紙ガイ
ドフェンスの倒れ防止用ストッパの変形例をそれぞれ説
明するための図である。
【図19】図1に示した排紙機構の要部の変形例を示す
斜視図である。
【図20】図1に示した排紙機構の要部のさらに別の変
形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 版胴 5 給紙装置 10 製版部 11 孔版マスタ 12 サーマルヘッド 41 排出搬送装置 52’ 排紙台 201、202 排紙サイドフェンス 203 エンドプレート 204A〜204D、205A〜205D 傾斜部をな
すリブ 206A〜206D、207A〜207D 外側リブ 209 スライドレール 209A 係止歯 216 スライダ 224、225 固定アーム 230A、231A 傾斜面 241、242 リブ取り付け部材 244 ピン係合孔 246 リブ取り付け部材の揺動支点をなすピ
ン L 用紙の排出方向に沿った隙間 S 用紙の一つである印刷用紙

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成後に排出される用紙を積載可能な
    排紙台を備えた画像形成装置において、 上記排紙台上で対向して一対に設けられていて、上記用
    紙の排出方向と直角な方向に相当する用紙の幅方向に変
    位可能であって、上記用紙の幅方向端縁と対向する位置
    に用紙の搬送方向に平行する面を有する排紙サイドフェ
    ンスと、 上記排紙台上における用紙の排出方向前方側に配置され
    ていて、上記用紙の排出方向前端縁を衝止する面を有す
    るエンドプレートと、を備え、上記排紙サイドフェンス
    には、上記用紙と対向する面の下部に、サイドフェンス
    の上部から下部に向かうに従って、用紙の幅方向中央に
    向け突出し、上記用紙の幅方向両端を上方向に反り返ら
    せる角度を有する傾斜部を備えていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 上記傾斜部は、傾斜面あるいは傾斜稜線を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、 上記傾斜部は、傾斜面あるいは傾斜稜線の延長面あるい
    は延長線とサイドガイドフェンスの用紙ガイド面との交
    点あるいは交線が排紙台の用紙載置面と略平行であるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、 上記サイドフェンスには、上記傾斜部を有する面の反対
    側の面に、用紙載置面により係止される底部を有するフ
    ェンス倒れ防止用ストッパが設けられていることを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1または4記載の画像形成装置にお
    いて、 上記サイドフェンスは、用紙の排出方向と直交する方向
    に移動可能に設けられており、移動方向で係止可能なス
    ライダを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像
    形成装置において、 上記傾斜部は、少なくとも排紙サイドフェンスにおける
    用紙の幅方向端縁と対向する面に位置するものが、用紙
    の排出方向に沿って複数箇所に形成されていることを特
    徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3のうちの一つに記載の画
    像形成装置において、 上記傾斜部は、用紙の搬送方向に沿って連続する傾斜面
    によって形成されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1、4、5のうちの一つに記載の画
    像形成装置において、 上記排紙サイドフェンスは、用紙の搬送方向前端縁が、
    上記エンドプレートとの間で用紙搬送方向に沿った隙間
    が形成できる位置に位置決めされていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  9. 【請求項9】画像形成後に排出される用紙を積載可能な
    排紙台を備えた画像形成装置において、 上記排紙台上で対向して一対に設けられていて、上記用
    紙の排出方向と直角な方向に相当する用紙の幅方向に変
    位可能、かつ、上記排紙台の用紙積載面に対して起倒可
    能に設けられ、上記用紙の幅方向端縁と対向する位置に
    用紙の搬送方向に平行する面を有する排紙サイドフェン
    スと、 上記排紙台上における用紙の排出方向前方側に配置され
    ていて、上記用紙の排出方向前端縁を衝止する面を有す
    るエンドプレートと、 上記排紙サイドフェンスと独立して設けられ、上記用紙
    と対向する面の下部に、サイドフェンスの上部から下部
    に向かうに従って、用紙の幅方向中央に向け突出すると
    ともに、上記用紙の幅方向両端を上方向に反り返らせる
    角度を有する傾斜面あるいは傾斜稜線を有し、その傾斜
    面あるいは傾斜稜線をサイドフェンスの用紙ガイド面よ
    り外側に退避可能な用紙姿勢矯正手段とを具備している
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像形成装置において、 上記用紙姿勢矯正手段は回転可能であり、回転すること
    により上記排紙サイドフェンスが排紙台の用紙積載面に
    向け倒される時に、排紙サイドフェンスに有する回転中
    心を中心にして上記用紙積載面に向け揺動態位を設定さ
    れることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の画像形成装置において、 上記エンドプレートの両端下部に、上記エンドプレート
    の移動時に上記傾斜部を形成する部材との干渉を避ける
    大きさの切り欠きを設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1記載の画像形成装置において、 上記傾斜部は、上記排紙サイドフェンスの用紙搬送方向
    の端面よりも外側まで延在されていることを特徴とする
    画像形成装置。
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