JPH0926678A - 給紙制御装置 - Google Patents

給紙制御装置

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JPH0926678A
JPH0926678A JP7175944A JP17594495A JPH0926678A JP H0926678 A JPH0926678 A JP H0926678A JP 7175944 A JP7175944 A JP 7175944A JP 17594495 A JP17594495 A JP 17594495A JP H0926678 A JPH0926678 A JP H0926678A
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paper
feed
sheet
feeding
paper feed
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JP7175944A
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Hiroshi Machida
廣 町田
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙過程において用紙の送り量を時系列的に
検出し、この検出結果に基づいて用紙を画像形成部の動
作に正確に同期させて給紙し、且つ、レジストローラの
省略を可能にすること。 【解決手段】 給紙部10から画像形成部1に向けて配
列した複数の用紙位置検出器4により用紙2の位置を検
出し、この検出結果を基に給紙過程において刻々に変化
する用紙2の送り量を検出し、その検出した送り量に応
じて、像担持体5と給紙体12との相対的な回転速度を
変更する。また、用紙の送り量に応じて給紙圧調整機構
16の給紙圧を自動的に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、複写機、印刷機等の各種の画像形成装置に、用紙を
供給する場合に用いる給紙制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、印刷機等の画像処理
装置においては、給紙台の上に積載した用紙を最上層の
ものから順次給紙ローラにより一枚ずつ供給することが
行なわれている。その一例を図10に示す。
【0003】この例は印刷機に利用される給紙装置で、
給紙台101に積載した用紙102を最上層のものから
順に給紙ローラ103により引き出し、分離ローラ10
4と分離パッド105により用紙102を一枚ずつ分離
してレジストローラ106に向けて供給し、印刷ドラム
107の回転運動に同期させてレジストローラ106を
回転させることにより、印刷ドラム107により画像を
用紙102に印刷し、排紙台108に排紙するものであ
る。
【0004】そして、用紙102に対する給紙ローラ1
03のスリップ回転を防止するために、給紙ローラ10
3は表面がゴム等の摩擦係数の高い材料により形成さ
れ、用紙102間の摩擦よりも給紙ローラ103と用紙
102との間の摩擦を大きくし、種々の方法により用紙
102に対して給紙ローラ103を圧接させている。図
10に示す例では、支軸109により上下動自在に保持
されたアーム110の先端に、錘111を設けるととも
に給紙ローラ103を回転自在に装着し、このアーム1
10と係止体112との間にバネ113を掛け渡し、係
止体112の任意位置にバネ113の一端を係止させる
ことにより、錘111とバネ113の強さとのバランス
を変え、これにより、用紙102に対する給紙ローラ1
03の給紙圧を調整するようにしている。
【0005】ところで、給紙装置では、積載された用紙
の分離機能を除くと、画像形成部の動作と給紙動作とを
正確に同期させること、及び、給紙ローラ103と用紙
102との間のスリップ等により個々の用紙102の送
り量にバラツキがないこと、等が基本的な要件として要
求されている。そこで、図10に示すように、印刷ドラ
ム107の回転基準位置を回転基準位置検出器114に
より検出するとともに、印刷ドラム107の回転角をロ
ータリーエンコーダ(図示せず)により検出し、印刷ド
ラム107の回転の進行にタイミングを合わせて、給紙
ローラ103を一定角度だけ回転させて用紙102の先
端を停止するレジストローラ106のニップ部に当接さ
せ、余分にローラ103を回転させて用紙102に弛み
が形成された時点で給紙ローラ103を一端停止させ、
印刷ドラム107の回転の進行にタイミングを合わせて
レジストローラ106を回転させることにより、印刷ド
ラム107上の画像を用紙102の所定位置に印刷して
いる。このような給紙方法は、電子写真法により画像を
形成するレーザープリンタや複写機においても行なわれ
ている。
【0006】しかしながら、レジストローラ106によ
る用紙102先端のくわえ量が、毎回の用紙102の衝
突のし方により微妙に変化し、紙送り量の誤差の原因と
なる。この誤差は紙送り速度を速めるほど大きくなり、
多色重ね刷りの場合に、画像のズレや色ズレの問題とな
る。
【0007】また、レジストローラ106で用紙102
を一端停止させた後に再給紙する構造は、部品点数の増
加、構造の複雑化、給紙サイクルの増長、等の原因とな
る。さらに、ステップモータ等でレジストローラ106
を単独で駆動する場合、画像形成の高速化に対処するに
はレジストローラ106の駆動制御時間に余裕を見込む
ことが困難となる。
【0008】さらに、付随する不具合として騒音の問題
がある。すなわち、用紙102は湾曲された状態でレジ
ストローラ106のニップ部に突き当たるときに衝突音
が発生し、次の動作でレジストローラ106が回転する
ときに湾曲する状態から伸長するときに、伸長音が発生
したり、給紙通路の用紙案内板を叩く音が発生する。
【0009】この点、特公平6−88685号公報に記
載された発明は、レジストローラを用いずに印刷動作に
給紙動作を同期させる構成であるため、前述したように
レジストローラを具備することによる問題は発生しな
い。すなわち、同公報の発明は、シリンダ(図10の印
刷ドラム107に相当)の回転基準を起点とする回転量
を検出し、給紙基準位置を起点とする給紙ローラの紙送
り量を検出し、検出したシリンダの回転量と紙送量との
差による同期誤差を求め、給紙系のDCモータへの印加
電圧を制御するように構成している。また、同公報は、
葉書等の腰の強い用紙を給紙爪で押し出して給紙する構
造を例示しているが、給紙ローラによる給紙構造にも適
用可能である旨の記載がなされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特公平6−88685
号公報に記載された内容において、直線方向に移動する
給紙爪により用紙を押し出す構造は、腰の強い用紙以外
の用紙を給紙するには不向きであり、扱う用紙の種類が
限定されてしまう。給紙爪に変えて給紙ローラで用紙を
給紙する場合を考えると、給紙ローラの外周面の状態が
長期間使用するほど均一ではなくなり、給紙過程で用紙
に対する給紙ローラのスリップ状態は一定とは言えず、
また、積載される用紙の先端が前後方向に不揃いになっ
ている場合もあるため、単に、用紙の送り量を検出して
給紙ローラの回転速度を制御するだけでは、画像形成動
作中の一定の時期において、用紙の先端位置を毎回定位
置に位置させる精度が低下する問題を含んでいる。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外周面で画像を担持し像担持体モータにより駆動される
回転自在の像担持体を有する画像形成部と、前記像担持
体の回転基準位置を検出する像担持体回転基準位置検出
器と、この像担持体回転基準位置検出器の検出信号に同
期して始動する給紙モータにより駆動されて前記像担持
体に向けて用紙を給紙する回転自在の給紙体を有する給
紙部と、この給紙部から前記画像形成部に至る給紙方向
に沿って所定の間隔をおいて配設されてそれぞれ前記用
紙の進行位置を検出する複数の用紙位置検出器と、これ
らの用紙位置検出器の検出信号に基いて前記用紙の送り
量を検出する送り量検出手段と、この送り量検出手段に
より検出された送り量に応じて前記像担持体モータと前
記給紙モータとの相対速度を変更する速度設定手段とを
備えている。
【0012】したがって、給紙方向に沿って配列された
複数の用紙位置検出器は、それぞれの配列位置で用紙の
到達位置を検出する。送り量検出手段は、複数の用紙位
置検出器が検出する位置検出信号を基に刻々と変化する
用紙の送り量を検出する。速度設定手段は、刻々と変化
する用紙の送り量に応じて像担持体モータと給紙モータ
との相対速度を変更する。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、給紙部において用紙に対する給紙体の給紙
圧を変更する給紙圧調整機構を駆動部に連結して設け、
用紙位置検出器の検出信号に基づく前記用紙の送り量に
応じて前記駆動部の駆動力を変更して給紙圧を設定する
給紙圧設定手段を設けた。
【0014】したがって、給紙圧設定手段は、用紙の送
り量の変化に応じて駆動部の駆動力を変更するため、給
紙圧調整機構は、用紙の送り量の変化に応じて給紙圧を
変更する。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、用紙位置検出器の検出信号に基づく
用紙の送り量が基準の範囲以下の場合に少なくとも画像
形成部及び給紙部の動作を一時的に停止させるエラー検
出手段を設けた。
【0016】したがって、エラー検出手段は、用紙の送
り量が基準の範囲以下の場合に画像形成部及び給紙部の
動作を一時的に停止させる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。1は画像形成部として
の印刷部である。この印刷部1に向けて用紙2を案内す
る給紙通路3には、用紙2の到達位置を光学的に検出す
る複数の用紙位置検出器4が給紙方向に沿って所定の間
隔をおいて配設されている。
【0018】前記印刷部1は、像担持体モータ(図示せ
ず)に駆動される像担持体である印刷ドラム5と押圧ロ
ーラ6とを有する。印刷ドラム5は多孔質の表面をも
ち、外周に孔版によって画像が形成されたシート(図示
せず)をセットすることで画像を担持するもので、内部
にはインキ供給部が設けられている。すなわち、印刷部
1は、像担持体回転基準位置検出器であるドラム回転基
準位置検出器7により印刷ドラム5の所定位置を検出し
たときを印刷ドラム5のホームポジションとし、このホ
ームポジションから印刷ドラム5を回転させるタイミン
グに同期させて給紙した用紙2を押圧ローラ6により印
刷ドラム5の外周に圧接し、このときに印刷ドラム5の
内方からシートを通してインクを用紙2に転写すること
により、印刷画像を得る。ここで印刷された用紙2は、
搬送ベルト8により排紙トレイ9に排紙する。この場
合、印刷ドラム5の回転角は、ロータリーエンコーダ等
のドラム回転発生器(図示せず)により検出される。
【0019】前記給紙通路3の入口側の外側の近傍に
は、給紙部10が設けられている。この給紙部10は、
用紙2を積載状態で支える給紙台11と、給紙モータ
(図示せず)に連結されて最表層の用紙2に接触する給
紙体である給紙ローラ12とよりなる。また、給紙台1
0の給紙方向の端部付近には、回転自在の分離ローラ1
3と、バネ14により分離ローラ13に圧接された分離
パッド15とが設けられている。
【0020】そして、前記給紙ローラ12及び前記給紙
台11から前記用紙2に与える給紙圧を変更する給紙圧
調整機構16が設けられている。この給紙圧調整機構1
6は、給紙台11と、給紙ローラ12と、駆動部である
電磁石17に連結されて給紙ローラ12を回転自在に支
持する可動体18とにより形成されている。電磁石17
は、固定的に設けられたヨーク19と、このヨーク19
に巻回されたコイル20と、バネ21により用紙2から
離反する方向に付勢されて可動体18に連結された可動
鉄心22とよりなり、コイル20には電源23が接続さ
れている。可動体18は支軸24により用紙2に対して
接近及び離反する方向に回動自在に保持され、給紙ロー
ラ12側の端部に錘25を有し、固定的に設けた係止体
26が有する任意のピンに上端が止着されたバネ27に
より吊り下げられている。
【0021】すなわち、給紙ローラ12から給紙台11
上の用紙2に作用する機械的な力Fは、バネ21,27
の強さと、錘25を含む可動体18の重量との差により
決定される。また、電磁石17の電磁力±fは、コイル
20に与える入力に応じて変る。したがって、給紙ロー
ラ12から給紙台11上の用紙2にはF±fの給紙圧が
与えられる。なお、給紙圧調整機構16は電磁石17を
駆動源として動作するものに限られるものではない。モ
ータの回転運動を直線運動に変換して可動体18を変位
させる構造や、空気等の圧力で動作するシリンダ機構に
より用紙2に対する給紙ローラ12の押圧力を変更する
構造等を用いて給紙圧調整機構を構成してもよい。
【0022】このように、給紙圧を得た状態で給紙ロー
ラ12を回転させると、最上層の用紙2は印刷ドラム5
に向けて送り出され、この給紙過程で用紙2の進行位置
が複数の用紙位置検出器4によって順次検出され、これ
らの用紙位置検出器4が発する検出信号により、標準と
なる用紙2の送り量に対する実際の用紙2の送り量が検
出され、実際の送り量が少なければ、給紙台11上に積
載された用紙2が給紙方向とは逆の方向にずれてセット
された状態や、用紙2に対して給紙ローラ12がスリッ
プしている状態が検出される。
【0023】図2のタイムチャートを参照して説明すれ
ば、印刷ドラム5が回転するときに、ドラム回転基準位
置検出器7はドラム回転基準検出器信号(以下、HPと
称する)を出力し、ドラム回転パルス発生器はドラム回
転パルス発生器信号(以下、DPと称する)を出力し、
HPの出力サイクルが一回の印刷サイクルとなる。ま
た、HPの出力を基準に単安定マルチバイブレータ等の
発振器(図示せず)が標準用紙位置信号1,2…i(以
下、P1,P2…Piと称する)を基準信号として出力
する。一方、給紙過程で用紙2の先端が用紙位置検出器
4に達すると、用紙位置検出器4はそれぞれS1,S2
…Siを出力する。これらのP1とS1、P2とS2、
PiとSiとの差をとることにより、給紙過程における
用紙2の送り量検出がなされる。若し、スリップ等によ
り用紙2の進行が遅れている場合は、HP出力時からP
1,P2…Pi出力経過時刻t1,t2…tiに対し
て、S1,S2…Si出力経過時刻t1’,t2’…t
i’がΔt1,Δt2,Δti時間差だけ遅れる。な
お、図2において、標準用紙位置及び用紙検出器信号
は、信号P1,P2,S1,S2しか示してないが、P
i、Siのiは用紙位置検出器4の数に対応する4であ
る。また、t1,t2…tiが出力されるタイミング
は、印刷ドラム5及び給紙ローラ12の直径や設置位置
を考慮してHPの出力時からの印刷ドラム5の回転角に
基づいて設定されている。
【0024】次に、図3に偏差量検出器28を示す。こ
の偏差量検出器28は、偏差パルス信号発生器29、階
段波発生器30、極性切替器31、リセット信号発生器
32により形成されている。
【0025】偏差パルス信号発生器29では、P1とこ
れに対応するS1、P2とこれに対応するS2、…Pi
とこれに対応するSiがそれぞれEORゲート29aに
入力され、これらのEORゲート29aがDPと共にA
NDゲート29bに入力される。Piが発生する時刻t
iとSiが発生する時刻ti’との差Δtiだけドラム
回転パルスが切り取られた形で偏差パルス信号Vsが得
られる。このVsは給紙過程で4つの用紙位置検出4が
用紙2の先端を検出する度に、用紙2の送り量を示す値
として出力する。すなわち、偏差パルス信号発生器29
は、用紙位置検出器4の検出信号S1,S2…Siに基
いて用紙2の送り量を検出する送り量検出手段として機
能する。
【0026】このようにして得られた偏差パルス信号V
sは、前記階段波発生器30に導かれて電流電圧に変換
される。ここで、ステップ電圧Vo=(Cp/Cf)V
sが、入力された偏差パルス信号Vsのパルス数に応じ
て加算されて階段状に上昇し、偏差出力電圧Veとな
る。階段波発生器30の出力Vsoが飽和しないよう
に、コンデンサ30a,30bの容量Cp,Cfが決定
されている。
【0027】この場合、前記極性切替器31は、4極双
倒スイッチ31a(アナログスイッチSW1〜SW4)
及び若干の論理ゲート31bにより、tiに対するt
i’の遅れ又は進みにより偏差出力電圧Veの極性を変
える。すなわち、階段波発生器30と極性切替器31と
により、送り量検出手段(前記偏差パルス信号発生器2
9)により検出された送り量に応じて像担持体モータと
給紙モータとの相対速度を変更する速度設定手段33m
が形成されている。前記リセット信号発生器32は、前
記ドラム回転基準信号検出器7が出力するHPが入力さ
れたときにリセット信号を出力する。
【0028】以上のように、用紙2の送り量に応じた偏
差出力電圧Veは、図4に示す給紙制御器34により前
述した給紙モータへの指令電圧として印加される印加電
圧Vm、前記電磁石17への指令電圧として印加される
印加電圧Vfとして帰還される。すなわち、給紙制御器
34は、偏差出力電圧Veと基準電圧Vkmとを加算す
る加算器34aと、偏差出力電圧Veと基準電圧Vkf
とを加算する加算器34bと、これらの加算器34a,
34bからの出力を入力して印加電圧Vm又はVfを出
力する直列補償器34c,34dとを有する。これらの
直列補償器34c,34dは、それぞれ抵抗とコンデン
サとの組み合わせによってなる比例、位相進み、位相遅
れを補償する。
【0029】前記給紙制御器34の加算器34a,34
bに与える基準電圧Vkm,Vkfは、標準使用状態で
は“0”であるが、印刷速度や用紙2の種類(用紙2の
厚さ、紙質等)が標準値と異なるときに変更可能であ
る。この変更は、一例として図5に示すような基準電圧
設定器35により容易になされる。すなわち、この基準
電圧設定器35では、Vなる電圧を複数の抵抗により分
圧し、複数のアナログスイッチSW1,SW2,SW
3,SW4を信号a,b,c,dによって適宜オンにす
ることにより、基準電圧Vkm,Vkfを取り出す。
【0030】図1において述べた前記電源23は、図6
に示すように、特性が異なる二つのトランジスタQ1,
Q2を相補対称接続した定電流電源であり、増幅器23
aに印加した前記印加電圧Vfの大きさに応じて変化す
る電流を電磁石17のコイル20に通電する。すなわ
ち、コイル20の励磁電流ILは、IL=Vf/R1に
より表され、ILは入力電圧Vfに比例するので、電磁
力fはVfの2乗に比例する。したがって、入力電圧V
fの値に応じてコイル20の励磁電流ILを変えること
により給紙圧が変る。
【0031】以上のように、給紙方向に沿って配列され
た複数の用紙位置検出器4は、それぞれの配列位置で用
紙2の到達位置を検出し、送り量検出手段に相当する偏
差パルス信号発生器29は、複数の用紙位置検出器4が
検出する信号S1,S2…Siを基に刻々と変化する用
紙2の送り量を検出し、速度設定手段33mは、刻々と
変化する用紙2の送り量に応じて給紙モータの回転速度
を変更するので、給紙台11に積載された個々の用紙2
の先端の位置が給紙方向に対して前後方向にずれたり、
用紙2に対して給紙ローラ12がスリップしても、給紙
過程において用紙2の送り量を調整し、印刷ドラム5の
回転位置に合わせて用紙2を正確に給紙することができ
る。具体的には、用紙2の進み具合が遅れているとき
は、給紙モータの回転数を高めて用紙2を進ませ、逆に
用紙2が進んでいるときには、給紙モータの回転を下げ
て用紙2の進行を遅らせる。以上は請求項1記載の発明
に対応する効果である。
【0032】なお、本発明の実施の第一の形態において
は、用紙2の進み具合に応じて給紙モータの回転数(給
紙ローラ12の回転数、用紙2の送り量)を調整する状
態で説明したが、図4の給紙制御器34から出力される
印加電圧Vmに対応する印加電圧で像担持体モータを駆
動して印刷ドラム5の回転数を変更し、結果的に印刷ド
ラム5の回転位置に合わせて用紙2を給紙するようにし
てもよい。
【0033】また、図3の偏差量検出器28の出力であ
る偏差出力電圧Veは、用紙2の送り量の変化に応じて
電磁石17のコイル20への印加電圧Vfを変更する基
礎となるため、図3における階段波発生器30と極性切
替器31とは、用紙2の送り量の変化に応じて給紙圧を
変更する給紙圧設定手段33fの機能を具備することに
なる。この結果、用紙2の進行が遅れている場合には、
給紙ローラ12の回転数を高めるだけでなく、用紙2に
対する給紙圧も同時に高めることができるため、用紙2
に対する給紙ローラ12のスリップ回転が有効に防止さ
れ、印刷動作に対する給紙動作の同期化をより一層正確
にすることができる。以上は請求項2記載の発明に対応
する効果である。
【0034】さらに、本発明の実施の第二の形態を図7
に基づいて説明する。図1ないし図6において説明した
部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する(以下
同様)。図7(a)は、用紙位置検出器4の検出信号S
1,S2…Siに基づく用紙2の送り量が基準の範囲以
下の場合に画像形成部1の動作を一時的に停止させるエ
ラー検出手段としてのエラー検出器36、(b)はこの
エラー検出器36の真理値表である。このエラー検出器
36では、用紙2の送り量に対応して出力される偏差出
力電圧Veの振幅を、最大をVU最小をVLとする指定
範囲内であるか否かを二つの比較器A12,A13を有
するウインドコンパレータにより監視し、指定範囲を越
えた場合にトランジスタTrをオンにすることにより、
エラー信号Verrを画像形成部1及び給紙部10に出
力し、画像形成部1及び給紙部10の動作を停止させる
とともに、用紙2の送りに異常が発生したエラー発生状
態を発光ダイオード(LED)の点灯により警報するも
のである。これにより、無駄な印刷動作を禁止し、用紙
2の無駄を防止することができる。以上は請求項3記載
の発明に対応する効果である。この場合、画像形成部1
及び給紙部10が停止する状態は使用者が認識し得るた
め、発光ダイオード等による警報手段は、必ずしも必要
ではない。
【0035】さらに、本発明の実施の第三の形態を図8
に基づいて説明する。第三の形態は、請求項2記載の発
明の実施の形態の一つであり、一体型デジタル孔版印刷
機においては製版作業終了後に印刷状態を確認するため
に試し刷りと言う作業が自動的になされることに注目
し、この試し刷りの時点での給紙状態に見て最適な給紙
圧を自動的に設定しようとするものである。
【0036】図8は、各用紙位置検出器4が用紙2の位
置を検出するときの、最大偏差出力電圧Ve maxを検出
する最大偏差量検出回路37を示すものである。この最
大偏差量検出器37では、図3に示す偏差パルス信号発
生器29の出力Vscと、同図の階段波発生器30の出
力Vsoとを受信して動作する。すなわち、A14は図
3の階段波発生器30の出力Vsoのピーク検出器であ
り、一回の給紙時(試し刷り時)における偏差出力電圧
Veの最大値を検出し、その検出値を極性切替器38で
処理して最大偏差出力電圧Ve maxを出力する。この極
性切替器38は、図3で述べた極性切替器31の構成と
基本的に同じであり、4極双倒スイッチ38aを有す
る。この最大偏差出力電圧Ve maxを検出しているとき
は、図4における給紙制御器34に入力される偏差出力
電圧Veは零電位に固定され、補償作業を中止してい
る。そして、Ve maxが入力される二つ一組の比較器A
16,A17により形成される複数組のウインドコンパ
レータのそれぞれに異なる閾値をVU1〜i,VL〜i
を与えておき、Ve maxが何の組みのウィンドコンパレ
ータの閾値内にあるかによって、ウインドコンパレータ
の出力によりスイッチSWf1〜SWfiを選択的にオ
ンにして基準電圧Vkf1〜Vkfiを設定するもので
ある。
【0037】設定された基準電圧Vkf1〜Vkfi
は、図4における加算器34bに入力される。これによ
り、用紙2の送り量によって変るVe maxの出力に応じ
て、前述したように給紙圧調整機構16の給紙圧を自動
的に変更することができる。これにより、本印刷時には
最適の給紙圧をもって給紙することができる。この場
合、図8に示す最大偏差量検出器37において、極性切
替器38より後段のウインドコンパレータ以降の回路部
分は、給紙圧設定手段39として機能する。
【0038】さらに、本発明の実施の第四の形態を図9
に基づいて説明する。図9は給紙制御回路40を示すブ
ロック図である。すなわち、CPU41、前述した偏差
出力電圧Ve又は最大偏差出力電圧Ve maxのアナログ
データをデジタルデータに変換するA/D変換器42、
Ve,Ve maxに対応するVm,Vfの値がテーブルと
して格納されたROM43、RAM44、I/Oポート
45がシステムバス46により接続されている。
【0039】したがって、用紙2の送り量によって変化
するVe,Ve maxがA/D変換器42に入力すると、
CPU41は対応するデータをROM43から検索して
I/Oポート45からVm,Vfを出力する。これによ
り、給紙モータが最適な電圧Vmにより駆動され、印刷
ドラム5の回転に同期して給紙することができる。ま
た、給紙圧調整機構16の電磁石17が最適な電圧Vf
により駆動され、最適な給紙圧をもって給紙することが
できる。
【0040】この場合、ROM43は、用紙2の送り量
に応じて給紙モータの回転速度を変更する請求項1対応
の速度設定手段、及び、用紙2の送り量に応じて給紙圧
を設定する請求項2対応の給紙圧設定手段39としての
機能をもつものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、像担持体モータ
により駆動される像担持体を有する画像形成部と、前記
像担持体の回転基準位置を検出する像担持体回転基準位
置検出器の検出信号に同期して始動する給紙モータによ
り駆動される給紙体を有する給紙部と、給紙方向に沿っ
て所定の間隔をおいて配設されて前記用紙の進行位置を
検出する複数の用紙位置検出器と、これらの用紙位置検
出器の検出信号に基いて前記用紙の送り量を検出する送
り量検出手段と、この送り量検出手段により検出された
送り量に応じて前記像担持体モータと前記給紙モータと
の相対速度を変更する速度設定手段とを備えているの
で、複数の用紙位置検出器の検出信号を基に刻々と変化
する用紙の送り量を送り量検出手段により検出し、その
検出結果に応じて速度設定手段によって像担持体モータ
と給紙モータとの相対速度を変更することができ、した
がって、像担持体の動作に給紙動作をリアルタイムで正
確に同期させることができる。
【0042】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、給紙部において用紙に対する給紙体の給紙
圧を変更する給紙圧調整機構を駆動部に連結して設け、
用紙位置検出器の検出信号に基づく前記用紙の送り量に
応じて前記駆動部の駆動力を変更して給紙圧を補正する
給紙圧設定手段を設けたので、給紙圧設定手段により設
定したデータをもって給紙圧調整機構を駆動することが
でき、これにより、用紙の送り量の変化に応じて給紙体
の回転速度を変化させた場合に、給紙体の回転速度及び
用紙の種類に適した給紙圧を設定することができ、これ
により、用紙に対する給紙体のスリップ、用紙の重送を
効果的に抑制することができる。
【0043】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、用紙位置検出器の検出信号に基づく
用紙の送り量が基準の範囲以下の場合に画像形成部及び
給紙部の動作を一時的に停止させて警報を発するエラー
検出手段を設けたので、用紙の送り量が基準の範囲以下
の場合には、エラー検出手段により画像形成部及び給紙
部の動作を一時的に停止させることができ、これによ
り、無駄な印刷動作を禁止し、用紙の無駄を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す側面図であ
る。
【図2】各信号の出力を示すタイムチャートである。
【図3】偏差量検出器を示す回路図である。
【図4】給紙制御器を示す回路図である。
【図5】基準電圧設定器を示す回路図である。
【図6】電磁石の電源を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の第二の形態におけるエラー検出
回路器を示す回路図である。
【図8】本発明の実施の第三の形態における最大偏差量
検出器を示す回路図である。
【図9】本発明の実施の第四の形態における給紙制御回
路を示すブロック図である。
【図10】従来の給紙装置の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 用紙 4 用紙位置検出器 7 像担持体回転位置検出器 16 給紙圧調整機構 17 駆動部 29 送り量検出手段 33m 速度設定手段 33f 給紙圧設定手段 36 エラー検出手段 38 給紙圧設定手段 43 速度設定手段、給紙圧設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面で画像を担持し像担持体モータに
    より駆動される回転自在の像担持体を有する画像形成部
    と、前記像担持体の回転基準位置を検出する像担持体回
    転基準位置検出器と、この像担持体回転基準位置検出器
    の検出信号に同期して始動する給紙モータにより駆動さ
    れて前記像担持体に向けて用紙を給紙する回転自在の給
    紙体を有する給紙部と、この給紙部から前記画像形成部
    に至る給紙方向に沿って所定の間隔をおいて配設されて
    それぞれ前記用紙の進行位置を検出する複数の用紙位置
    検出器と、これらの用紙位置検出器の検出信号に基いて
    前記用紙の送り量を検出する送り量検出手段と、この送
    り量検出手段により検出された送り量に応じて前記像担
    持体モータと前記給紙モータとの相対速度を変更する速
    度設定手段とを備えたことを特徴とする給紙制御装置。
  2. 【請求項2】 給紙部において用紙に対する給紙体の給
    紙圧を変更する給紙圧調整機構を駆動部に連結して設
    け、用紙位置検出器の検出信号に基づく前記用紙の送り
    量に応じて前記駆動部の駆動力を変更して給紙圧を設定
    する給紙圧設定手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の給紙制御装置。
  3. 【請求項3】 用紙位置検出器の検出信号に基づく用紙
    の送り量が基準の範囲以下の場合に少なくとも画像形成
    部及び給紙部の動作を一時的に停止させるエラー検出手
    段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の給紙
    制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6213015B1 (en) 1998-01-09 2001-04-10 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Printer
US6508465B1 (en) 1996-09-12 2003-01-21 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Sheet feeder with dynamic speed control
JP2003081462A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷方法および印刷装置
JP2006027842A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置および画像形成装置
JP2012061769A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 搬送媒体駆動装置、搬送媒体駆動方法およびプログラム、ならびに、画像形成装置

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