JPH0920436A - 給紙制御装置 - Google Patents
給紙制御装置Info
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- JPH0920436A JPH0920436A JP17057995A JP17057995A JPH0920436A JP H0920436 A JPH0920436 A JP H0920436A JP 17057995 A JP17057995 A JP 17057995A JP 17057995 A JP17057995 A JP 17057995A JP H0920436 A JPH0920436 A JP H0920436A
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- JP
- Japan
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- paper
- sheet
- feeding
- paper feed
- unit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給紙圧を自動的に設定し、不送り、重送防止
を確実に防止する。 【解決手段】 駆動部22の駆動力に応じた可動体23
の変位量により、支持体16とローラ17との間で給紙
圧を調整する給紙圧調整機構21を設ける。そして、給
紙通路3における不送り又は重送をエラー検出手段5,
6が検出した場合には、駆動部22の駆動力を変えるこ
とにより、給紙圧駆動機構21の給紙圧を自動的に設定
するようにした。さらに、紙葉2の紙種に応じて最適な
給紙圧を設定するようにした。
を確実に防止する。 【解決手段】 駆動部22の駆動力に応じた可動体23
の変位量により、支持体16とローラ17との間で給紙
圧を調整する給紙圧調整機構21を設ける。そして、給
紙通路3における不送り又は重送をエラー検出手段5,
6が検出した場合には、駆動部22の駆動力を変えるこ
とにより、給紙圧駆動機構21の給紙圧を自動的に設定
するようにした。さらに、紙葉2の紙種に応じて最適な
給紙圧を設定するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、複写機、原稿読取装置等の各種の画像処理装置に、
印字用紙や原稿等の紙葉を供給する場合に用いる給紙制
御装置に関する。
タ、複写機、原稿読取装置等の各種の画像処理装置に、
印字用紙や原稿等の紙葉を供給する場合に用いる給紙制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、原稿読取装置等の画
像処理装置においては、給紙台の上に積載した用紙を最
上層のものから順次給紙ローラにより一枚ずつ供給する
ことが行なわれている。その一例を図9に示す。
像処理装置においては、給紙台の上に積載した用紙を最
上層のものから順次給紙ローラにより一枚ずつ供給する
ことが行なわれている。その一例を図9に示す。
【0003】この例は印刷機に利用される給紙装置で、
給紙台101に積載した用紙102を最上層のものから
順に給紙ローラ103により引き出し、分離ローラ10
4と分離パッド105により用紙102を一枚ずつ分離
してレジストローラ106に向けて供給し、印刷ドラム
107の回転運動に同期させてレジストローラ106を
回転させることにより、印刷ドラム107により画像を
用紙102に印刷し、排紙台108に排紙するものであ
る。
給紙台101に積載した用紙102を最上層のものから
順に給紙ローラ103により引き出し、分離ローラ10
4と分離パッド105により用紙102を一枚ずつ分離
してレジストローラ106に向けて供給し、印刷ドラム
107の回転運動に同期させてレジストローラ106を
回転させることにより、印刷ドラム107により画像を
用紙102に印刷し、排紙台108に排紙するものであ
る。
【0004】この場合、給紙ローラ103は表面がゴム
等の摩擦係数の高い材料により形成され、用紙102間
の摩擦よりも給紙ローラ103と用紙102との間の摩
擦を大きくしている。この摩擦は給紙圧(用紙102と
給紙ローラ103との圧接力)に左右され、給紙圧が小
さいと用紙102に対して給紙ローラ103がスリップ
し不送りとなる。逆に給紙圧が大き過ぎると複数枚の用
紙102が重なって供給され、いわゆる重送が発生す
る。特に、給紙台101上の用紙102が少なくなり、
2〜3枚しか残っていない場合には、給紙圧が最下層の
用紙102にも作用し、この最下層の用紙102は滑り
のよい給紙台101に接触しているため、重送が発生し
易い。また、スリップ現象は給紙圧をある程度以上に定
めることにより防止されるが、負荷の増大による他の部
分への影響からできるだけ小さい方が望ましい。
等の摩擦係数の高い材料により形成され、用紙102間
の摩擦よりも給紙ローラ103と用紙102との間の摩
擦を大きくしている。この摩擦は給紙圧(用紙102と
給紙ローラ103との圧接力)に左右され、給紙圧が小
さいと用紙102に対して給紙ローラ103がスリップ
し不送りとなる。逆に給紙圧が大き過ぎると複数枚の用
紙102が重なって供給され、いわゆる重送が発生す
る。特に、給紙台101上の用紙102が少なくなり、
2〜3枚しか残っていない場合には、給紙圧が最下層の
用紙102にも作用し、この最下層の用紙102は滑り
のよい給紙台101に接触しているため、重送が発生し
易い。また、スリップ現象は給紙圧をある程度以上に定
めることにより防止されるが、負荷の増大による他の部
分への影響からできるだけ小さい方が望ましい。
【0005】そこで、給紙圧を変更する構造が考えられ
ている。図9に示す例では、支軸109により上下動自
在に保持されたアーム110の先端に、錘111を設け
るとともに給紙ローラ103を回転自在に装着し、この
アーム110と係止体112との間にバネ113を掛け
渡し、係止体112の任意位置にバネ113の一端を係
止させることにより、錘111とバネ113の強さとの
バランスを変え、これにより、用紙102に対する給紙
ローラ103の給紙圧を調整するようにしている。
ている。図9に示す例では、支軸109により上下動自
在に保持されたアーム110の先端に、錘111を設け
るとともに給紙ローラ103を回転自在に装着し、この
アーム110と係止体112との間にバネ113を掛け
渡し、係止体112の任意位置にバネ113の一端を係
止させることにより、錘111とバネ113の強さとの
バランスを変え、これにより、用紙102に対する給紙
ローラ103の給紙圧を調整するようにしている。
【0006】同様に、分離ローラ104に対する用紙1
02の圧接力も用紙102の分離作用に影響するため、
分離ローラ104に対する分離パッド105の圧接力を
高めるために、この分離パッド105を付勢するバネ1
14の取付位置を調整することも行なわれている。
02の圧接力も用紙102の分離作用に影響するため、
分離ローラ104に対する分離パッド105の圧接力を
高めるために、この分離パッド105を付勢するバネ1
14の取付位置を調整することも行なわれている。
【0007】また、特公平5−32296号公報に記載
されているように、給紙台の端部に、用紙を搬送する紙
捌きローラと、この紙捌きローラに圧接された紙捌きパ
ッドとを設け、紙捌きローラに対する紙捌きパッドの離
反方向への変位量を検出し、この変位量が所定値以上に
達したときに捌きローラの回転運動を停止させることに
より、捌きローラと捌きパッドとの間における用紙の重
送を防止するようにした給紙装置の重送防止装置があ
る。
されているように、給紙台の端部に、用紙を搬送する紙
捌きローラと、この紙捌きローラに圧接された紙捌きパ
ッドとを設け、紙捌きローラに対する紙捌きパッドの離
反方向への変位量を検出し、この変位量が所定値以上に
達したときに捌きローラの回転運動を停止させることに
より、捌きローラと捌きパッドとの間における用紙の重
送を防止するようにした給紙装置の重送防止装置があ
る。
【0008】さらに、実公平4−23862号公報に記
載されているように、用紙を積載する給紙台を給紙ロー
ラ側に付勢した給紙装置において、給紙台の前縁より給
紙方向に変位した位置にレバー要素を回動自在に設け、
このレバー要素に給紙台を取り付け、給紙台上の用紙の
積載量が少なくなることによるレバー要素の回動運動に
より、給紙ローラに対向する給紙板に対する給紙台の傾
斜角を増大させ、この結果、送り出されてくる用紙に対
する給紙板の衝突板としての作用を促進させることによ
り、用紙の重送を防止するようにした給紙装置がある。
載されているように、用紙を積載する給紙台を給紙ロー
ラ側に付勢した給紙装置において、給紙台の前縁より給
紙方向に変位した位置にレバー要素を回動自在に設け、
このレバー要素に給紙台を取り付け、給紙台上の用紙の
積載量が少なくなることによるレバー要素の回動運動に
より、給紙ローラに対向する給紙板に対する給紙台の傾
斜角を増大させ、この結果、送り出されてくる用紙に対
する給紙板の衝突板としての作用を促進させることによ
り、用紙の重送を防止するようにした給紙装置がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す方法は、バ
ネ113,114の強さを手動により調整するため作業
が面倒である。また、用紙102に対する給紙ローラ1
03や分離パッド105の圧接力は、用紙の紙種(厚さ
や紙質)によっても一律には決定することができないた
め、調整作業は熟練を要し、信頼性に欠ける問題があ
る。また、特公平5−32296号公報、実公平4−2
3862号公報に記載されたものは、用紙の不送りや重
送に関して、用紙の紙種の違いを調整するものではな
い。
ネ113,114の強さを手動により調整するため作業
が面倒である。また、用紙102に対する給紙ローラ1
03や分離パッド105の圧接力は、用紙の紙種(厚さ
や紙質)によっても一律には決定することができないた
め、調整作業は熟練を要し、信頼性に欠ける問題があ
る。また、特公平5−32296号公報、実公平4−2
3862号公報に記載されたものは、用紙の不送りや重
送に関して、用紙の紙種の違いを調整するものではな
い。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所望の画像処理部に向けて紙葉を案内する給紙通路中に
配設されて前記紙葉の不送り又は重送を検出するエラー
検出手段と、前記給紙通路の途中又は入口付近に配設さ
れて前記紙葉を支える支持体と、搬送系モータにより駆
動されるとともに前記支持体上の前記紙葉に接触する回
転自在のローラと、駆動部に連結されて前記ローラ又は
前記支持体を支持する可動体とを有し、この可動体の変
位量に応じて前記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧
調整機構と、前記エラー検出手段から出力されるエラー
信号により前記画像処理部の動作を一時的に停止させる
エラー停止手段と、前記エラー停止手段による停止状態
を回復させる度に前記駆動部の駆動力を1段階毎に増加
又は減少する給紙圧補正手段と、起動時における初期処
理では前記駆動部に給電する供給電力を標準値に設定す
る標準値設定手段と、を備えている。
所望の画像処理部に向けて紙葉を案内する給紙通路中に
配設されて前記紙葉の不送り又は重送を検出するエラー
検出手段と、前記給紙通路の途中又は入口付近に配設さ
れて前記紙葉を支える支持体と、搬送系モータにより駆
動されるとともに前記支持体上の前記紙葉に接触する回
転自在のローラと、駆動部に連結されて前記ローラ又は
前記支持体を支持する可動体とを有し、この可動体の変
位量に応じて前記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧
調整機構と、前記エラー検出手段から出力されるエラー
信号により前記画像処理部の動作を一時的に停止させる
エラー停止手段と、前記エラー停止手段による停止状態
を回復させる度に前記駆動部の駆動力を1段階毎に増加
又は減少する給紙圧補正手段と、起動時における初期処
理では前記駆動部に給電する供給電力を標準値に設定す
る標準値設定手段と、を備えている。
【0011】したがって、ローラ及び支持体から紙葉に
与える給紙圧は、給紙圧調整機構の駆動部の駆動力の大
小に応じて所定の値に定められ、ローラと支持体との間
で紙葉の送り出し又は上流から給紙された紙葉の分離を
行なう。この給紙又は分離の過程で不送り又は重送が発
生すると、エラー検出手段がエラー信号を出力し、エラ
ー停止手段が画像処理部の動作を一時的に停止する。エ
ラー処理後に停止状態を回復させると、その度に給紙圧
補正手段が駆動部の駆動力を1段階毎に増加又は減少し
た値に設定することで、給紙圧が自動的に補正される。
給紙圧を補正するために変更した駆動力は、次の起動時
における初期処理で、標準値設定手段により標準値に設
定される。
与える給紙圧は、給紙圧調整機構の駆動部の駆動力の大
小に応じて所定の値に定められ、ローラと支持体との間
で紙葉の送り出し又は上流から給紙された紙葉の分離を
行なう。この給紙又は分離の過程で不送り又は重送が発
生すると、エラー検出手段がエラー信号を出力し、エラ
ー停止手段が画像処理部の動作を一時的に停止する。エ
ラー処理後に停止状態を回復させると、その度に給紙圧
補正手段が駆動部の駆動力を1段階毎に増加又は減少し
た値に設定することで、給紙圧が自動的に補正される。
給紙圧を補正するために変更した駆動力は、次の起動時
における初期処理で、標準値設定手段により標準値に設
定される。
【0012】請求項2記載の発明は、所望の画像処理部
に向けて紙葉を案内する給紙通路中に配設されて前記紙
葉の不送り又は重送を検出するエラー検出手段と、前記
給紙通路の途中又は入口付近に配設されて前記紙葉を支
える支持体と、搬送系モータにより駆動されるとともに
前記支持体上の前記紙葉に接触する回転自在のローラ
と、駆動部に連結されて前記ローラ又は前記支持体を支
持する可動体とを有し、この可動体の変位量に応じて前
記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、前
記紙葉の紙種を設定する紙種設定手段と、設定された紙
種に応じて駆動部の駆動力を定めるデータが標準値を含
めて複数段階に記憶されているテーブルと、前記紙種設
定手段により紙種を設定した後の最初の給紙時には、前
記給紙圧調整機構の前記駆動部の駆動力として設定され
た紙種に対応する標準値のデータを前記テーブルから抽
出して設定し、前記エラー検出手段からエラー信号が出
力された場合には、前記駆動部の駆動力として前回適用
された駆動力のデータを1段階増加又は減少した更新デ
ータを前記テーブルから抽出して設定する給紙圧補正手
段と、前記エラー信号が出力される度に前記更新データ
を紙種毎に格納する記憶手段と、を備えている。
に向けて紙葉を案内する給紙通路中に配設されて前記紙
葉の不送り又は重送を検出するエラー検出手段と、前記
給紙通路の途中又は入口付近に配設されて前記紙葉を支
える支持体と、搬送系モータにより駆動されるとともに
前記支持体上の前記紙葉に接触する回転自在のローラ
と、駆動部に連結されて前記ローラ又は前記支持体を支
持する可動体とを有し、この可動体の変位量に応じて前
記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、前
記紙葉の紙種を設定する紙種設定手段と、設定された紙
種に応じて駆動部の駆動力を定めるデータが標準値を含
めて複数段階に記憶されているテーブルと、前記紙種設
定手段により紙種を設定した後の最初の給紙時には、前
記給紙圧調整機構の前記駆動部の駆動力として設定され
た紙種に対応する標準値のデータを前記テーブルから抽
出して設定し、前記エラー検出手段からエラー信号が出
力された場合には、前記駆動部の駆動力として前回適用
された駆動力のデータを1段階増加又は減少した更新デ
ータを前記テーブルから抽出して設定する給紙圧補正手
段と、前記エラー信号が出力される度に前記更新データ
を紙種毎に格納する記憶手段と、を備えている。
【0013】したがって、紙種設定手段により紙種を設
定すると、給紙圧補正手段が、該当する紙種に対応する
テーブルの標準値のデータを給紙圧調整機構の駆動部の
駆動力として設定し、この設定した駆動力をもって駆動
部を駆動することにより、紙種に応じた給紙圧により紙
葉の給紙又は分離を行なう。この給紙又は分離の過程で
不送り又は重送が発生し、エラー検出手段がエラー信号
を出力すると、給紙圧補正手段が前回適用された駆動力
のデータを1段階増加又は減少した更新データを設定
し、この更新データに対応する駆動力をもって駆動部を
駆動させて給紙圧を補正する。このときの更新データは
紙種毎に記憶手段に格納する。
定すると、給紙圧補正手段が、該当する紙種に対応する
テーブルの標準値のデータを給紙圧調整機構の駆動部の
駆動力として設定し、この設定した駆動力をもって駆動
部を駆動することにより、紙種に応じた給紙圧により紙
葉の給紙又は分離を行なう。この給紙又は分離の過程で
不送り又は重送が発生し、エラー検出手段がエラー信号
を出力すると、給紙圧補正手段が前回適用された駆動力
のデータを1段階増加又は減少した更新データを設定
し、この更新データに対応する駆動力をもって駆動部を
駆動させて給紙圧を補正する。このときの更新データは
紙種毎に記憶手段に格納する。
【0014】請求項3記載の発明は、所望の画像処理部
に向けて紙葉を案内する給紙通路と、前記給紙通路の途
中又は入口付近に配設されて前記紙葉を支える支持体
と、搬送系モータにより駆動されるとともに前記支持体
上の前記紙葉に接触する回転自在のローラと、駆動部に
連結されて前記ローラ又は前記支持体を支持する可動体
とを有し、この可動体の変位量に応じて前記紙葉に与え
る給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、前記駆動部の駆
動力を、給紙動作の初期には高め前記紙葉が移動し始め
た直後には下げる給紙圧補正手段と、を備えている。
に向けて紙葉を案内する給紙通路と、前記給紙通路の途
中又は入口付近に配設されて前記紙葉を支える支持体
と、搬送系モータにより駆動されるとともに前記支持体
上の前記紙葉に接触する回転自在のローラと、駆動部に
連結されて前記ローラ又は前記支持体を支持する可動体
とを有し、この可動体の変位量に応じて前記紙葉に与え
る給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、前記駆動部の駆
動力を、給紙動作の初期には高め前記紙葉が移動し始め
た直後には下げる給紙圧補正手段と、を備えている。
【0015】したがって、給紙動作の初期に給紙圧補正
手段により設定した駆動力をもって駆動部を駆動するこ
とで、給紙圧が高くなるため、不送りを防止することが
可能となる。また、駆動部の駆動力を下げた時点では、
紙葉間の摩擦が静摩擦から動摩擦に変っているため、低
い給紙圧でも不送りを防止することが可能となり、且
つ、重送防止にも寄与することが可能となる。さらに、
1給紙サイクル中の殆どが低い給紙圧に維持されるた
め、紙葉搬送系の負荷が低くなる。
手段により設定した駆動力をもって駆動部を駆動するこ
とで、給紙圧が高くなるため、不送りを防止することが
可能となる。また、駆動部の駆動力を下げた時点では、
紙葉間の摩擦が静摩擦から動摩擦に変っているため、低
い給紙圧でも不送りを防止することが可能となり、且
つ、重送防止にも寄与することが可能となる。さらに、
1給紙サイクル中の殆どが低い給紙圧に維持されるた
め、紙葉搬送系の負荷が低くなる。
【0016】請求項4記載の発明は、所望の画像処理部
に向けて紙葉を案内する給紙通路中に配設されて前記紙
葉の紙種を検出する紙種検出手段と、前記給紙通路の途
中又は入口付近に配設されて前記紙葉を支える支持体
と、搬送系モータにより駆動されるとともに前記支持体
上の前記紙葉に接触する回転自在のローラと、駆動部に
連結されて前記ローラ又は前記支持体を支持する可動体
とを有し、この可動体の変位量に応じて前記紙葉に与え
る給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、前記紙葉の紙種
に応じて前記駆動部の駆動力を定めるデータが記憶され
ているテーブルと、前記駆動部の駆動力として、前記紙
種検出手段により設定した紙種に対応する前記データを
前記テーブルから抽出して設定する給紙圧補正手段と、
を備えている。
に向けて紙葉を案内する給紙通路中に配設されて前記紙
葉の紙種を検出する紙種検出手段と、前記給紙通路の途
中又は入口付近に配設されて前記紙葉を支える支持体
と、搬送系モータにより駆動されるとともに前記支持体
上の前記紙葉に接触する回転自在のローラと、駆動部に
連結されて前記ローラ又は前記支持体を支持する可動体
とを有し、この可動体の変位量に応じて前記紙葉に与え
る給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、前記紙葉の紙種
に応じて前記駆動部の駆動力を定めるデータが記憶され
ているテーブルと、前記駆動部の駆動力として、前記紙
種検出手段により設定した紙種に対応する前記データを
前記テーブルから抽出して設定する給紙圧補正手段と、
を備えている。
【0017】したがって、ローラ及び支持体から紙葉に
与える給紙圧は、給紙圧調整機構の駆動部の駆動力の大
小に応じて所定の値に定められ、ローラと支持体との間
で紙葉の送り出し又は上流から給紙された紙葉の分離を
行なう。この場合、最初に送られる紙葉の紙種を紙種検
出手段が検出すると、給紙圧補正手段がテーブルに記憶
されているデータの中で検出した紙種に応じたデータを
設定し、この設定したデータをもって給紙圧調整機構の
駆動部を駆動する。これにより、次の給紙のために給紙
圧が補正される。
与える給紙圧は、給紙圧調整機構の駆動部の駆動力の大
小に応じて所定の値に定められ、ローラと支持体との間
で紙葉の送り出し又は上流から給紙された紙葉の分離を
行なう。この場合、最初に送られる紙葉の紙種を紙種検
出手段が検出すると、給紙圧補正手段がテーブルに記憶
されているデータの中で検出した紙種に応じたデータを
設定し、この設定したデータをもって給紙圧調整機構の
駆動部を駆動する。これにより、次の給紙のために給紙
圧が補正される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。1は画像処理部として
の印刷部である。この印刷部1に向けて紙葉2を案内す
る給紙通路3には、レジストローラ4と、それぞれエラ
ー検出手段である不送り検出手段5及び重送検出手段6
とが配設されている。不送り検出手段5は、複数の光セ
ンサを給紙方向に沿って所定の間隔をおいて配設し、こ
れらの光センサが紙葉2の先端を検出するときの時間差
が一定以上に達したときに不送りとして判断する。ま
た、重送検知手段6は、図2に示すように、一端に輪体
7が回転自在に保持されたレバー8を、輪体7が給紙通
路4に接触する方向に付勢して支軸9により回動自在に
設け、紙葉2が輪体7の下を通るときのレバー8の角度
変位量をセンサ10で検出することにより、重送を検出
する。
ないし図4に基づいて説明する。1は画像処理部として
の印刷部である。この印刷部1に向けて紙葉2を案内す
る給紙通路3には、レジストローラ4と、それぞれエラ
ー検出手段である不送り検出手段5及び重送検出手段6
とが配設されている。不送り検出手段5は、複数の光セ
ンサを給紙方向に沿って所定の間隔をおいて配設し、こ
れらの光センサが紙葉2の先端を検出するときの時間差
が一定以上に達したときに不送りとして判断する。ま
た、重送検知手段6は、図2に示すように、一端に輪体
7が回転自在に保持されたレバー8を、輪体7が給紙通
路4に接触する方向に付勢して支軸9により回動自在に
設け、紙葉2が輪体7の下を通るときのレバー8の角度
変位量をセンサ10で検出することにより、重送を検出
する。
【0019】前記印刷部1は、表面が多孔質の印刷ドラ
ム11の外周に孔版によって画像が形成されたシート
(図示せず)をセットし、ホームポジション検出器12
により印刷ドラム11の所定位置を検出したときを印刷
ドラム11のホームポジションとし、このホームポジシ
ョンから印刷ドラム11を回転させるタイミングに同期
させて、レジストローラ4に達した紙葉2を供給し、こ
の紙葉2を押圧ローラ13により印刷ドラム11の外周
に圧接し、このときに印刷ドラム11の内方からシート
を通してインクを紙葉2に転写することにより、印刷画
像を得る。ここで印刷された紙葉2は、搬送ベルト14
により排紙トレイ15に排紙する。
ム11の外周に孔版によって画像が形成されたシート
(図示せず)をセットし、ホームポジション検出器12
により印刷ドラム11の所定位置を検出したときを印刷
ドラム11のホームポジションとし、このホームポジシ
ョンから印刷ドラム11を回転させるタイミングに同期
させて、レジストローラ4に達した紙葉2を供給し、こ
の紙葉2を押圧ローラ13により印刷ドラム11の外周
に圧接し、このときに印刷ドラム11の内方からシート
を通してインクを紙葉2に転写することにより、印刷画
像を得る。ここで印刷された紙葉2は、搬送ベルト14
により排紙トレイ15に排紙する。
【0020】前記給紙通路3の入口側の外側の近傍に
は、紙葉2を積載状態で支える支持体としての給紙台1
6と、最表層の紙葉2に接触するローラとしての給紙ロ
ーラ17とが設けられ、給紙台16の給紙方向の端部付
近には、回転自在の分離ローラ18と、バネ19により
分離ローラ18に圧接された分離パッド20とが設けら
れている。
は、紙葉2を積載状態で支える支持体としての給紙台1
6と、最表層の紙葉2に接触するローラとしての給紙ロ
ーラ17とが設けられ、給紙台16の給紙方向の端部付
近には、回転自在の分離ローラ18と、バネ19により
分離ローラ18に圧接された分離パッド20とが設けら
れている。
【0021】そして、前記給紙ローラ17(ローラ)及
び前記給紙台16(支持体)から前記紙葉2に与える給
紙圧を変更する給紙圧調整機構21が設けられている。
この給紙圧調整機構21は、給紙台16と、搬送系モー
タ(図示せず)により駆動される給紙ローラ17と、駆
動部である電磁石22に連結されて給紙ローラ17を回
転自在に支持する可動体23とにより形成されている。
電磁石22は、固定的に設けられたヨーク24と、この
ヨークに巻回されたコイル25と、バネ26により紙葉
2から離反する方向に付勢されて可動体23に連結され
た可動鉄心27とよりなり、コイル25には電源28が
接続されている。可動体23は支軸29により紙葉2に
対して接近及び離反する方向に回動自在に保持され、給
紙ローラ17側の端部に錘30を有し、固定的に設けた
係止体31が有する任意のピンに上端が止着されたバネ
32により吊り下げられている。
び前記給紙台16(支持体)から前記紙葉2に与える給
紙圧を変更する給紙圧調整機構21が設けられている。
この給紙圧調整機構21は、給紙台16と、搬送系モー
タ(図示せず)により駆動される給紙ローラ17と、駆
動部である電磁石22に連結されて給紙ローラ17を回
転自在に支持する可動体23とにより形成されている。
電磁石22は、固定的に設けられたヨーク24と、この
ヨークに巻回されたコイル25と、バネ26により紙葉
2から離反する方向に付勢されて可動体23に連結され
た可動鉄心27とよりなり、コイル25には電源28が
接続されている。可動体23は支軸29により紙葉2に
対して接近及び離反する方向に回動自在に保持され、給
紙ローラ17側の端部に錘30を有し、固定的に設けた
係止体31が有する任意のピンに上端が止着されたバネ
32により吊り下げられている。
【0022】すなわち、給紙ローラ17から給紙台16
により支えられた紙葉2の上に作用する機械的な力F
は、バネ26,32の強さと、錘30を含む可動体23
重量との差により決定される。また、電磁石22の電磁
力±fは、コイル25に通電する電流を変え、また、電
圧の極性を変えることにより変る。したがって、F±f
が給紙圧である。
により支えられた紙葉2の上に作用する機械的な力F
は、バネ26,32の強さと、錘30を含む可動体23
重量との差により決定される。また、電磁石22の電磁
力±fは、コイル25に通電する電流を変え、また、電
圧の極性を変えることにより変る。したがって、F±f
が給紙圧である。
【0023】さらに、前記不送り検出手段5又は前記重
送検出手段6がエラー信号を出力したときに、前記印刷
部1(画像処理部)の動作を一時的に停止させるエラー
停止手段(図示せず)が設けられている。このエラー停
止手段は、エラー検出信号の出力を監視するCPUが印
刷部1の各駆動部への駆動信号を停止することにより実
現される。
送検出手段6がエラー信号を出力したときに、前記印刷
部1(画像処理部)の動作を一時的に停止させるエラー
停止手段(図示せず)が設けられている。このエラー停
止手段は、エラー検出信号の出力を監視するCPUが印
刷部1の各駆動部への駆動信号を停止することにより実
現される。
【0024】図3に示すように、前記電源28は、特性
が異なる二つのトランジスタQ1,Q2を相補対称接続
した定電流電源であり、これは、増幅器33に入力する
電圧Vrの高低に応じて変化する電流をコイル25に通
電するものである。
が異なる二つのトランジスタQ1,Q2を相補対称接続
した定電流電源であり、これは、増幅器33に入力する
電圧Vrの高低に応じて変化する電流をコイル25に通
電するものである。
【0025】ここで、図4を参照し、前記エラー停止手
段による停止状態を回復させる度に電磁石22(駆動
部)の駆動力を1段階毎に増加又は減少する(この例で
は、電磁石22への入力を増加又は減少する)給紙圧補
正手段34の一例としての給紙圧補正回路について説明
する。これは、Vsなる電圧を複数の抵抗により分圧
し、複数のアナログスイッチS1,S2,S3,S4を
信号a,b,c,dによって適宜オンにすることによ
り、前記増幅器33に入力する電圧Vrを変更自在に設
定するものである。すなわち、図3において、コイル2
5の励磁電流ILは、IL=Vr/R1により表され、
ILは入力電圧Vrに比例するので、電磁力fはVrの
2乗に比例する。したがって、給紙圧の補正は、入力す
る電圧Vrを適宜選択し、電源(定電流電源)28でコ
イル25の励磁電流ILを変えることにより実現され
る。
段による停止状態を回復させる度に電磁石22(駆動
部)の駆動力を1段階毎に増加又は減少する(この例で
は、電磁石22への入力を増加又は減少する)給紙圧補
正手段34の一例としての給紙圧補正回路について説明
する。これは、Vsなる電圧を複数の抵抗により分圧
し、複数のアナログスイッチS1,S2,S3,S4を
信号a,b,c,dによって適宜オンにすることによ
り、前記増幅器33に入力する電圧Vrを変更自在に設
定するものである。すなわち、図3において、コイル2
5の励磁電流ILは、IL=Vr/R1により表され、
ILは入力電圧Vrに比例するので、電磁力fはVrの
2乗に比例する。したがって、給紙圧の補正は、入力す
る電圧Vrを適宜選択し、電源(定電流電源)28でコ
イル25の励磁電流ILを変えることにより実現され
る。
【0026】また、本発明の給紙制御装置は、起動時に
おける初期処理では前記電磁石22(駆動部)に印加す
る電圧Vrを標準値に設定する標準値設定手段(図示せ
ず)を有している。
おける初期処理では前記電磁石22(駆動部)に印加す
る電圧Vrを標準値に設定する標準値設定手段(図示せ
ず)を有している。
【0027】このような構成において、紙葉2は、この
紙葉2を挾持する給紙ローラ17及び給紙台16から給
紙圧が与えられる。この給紙圧は、前述したように、給
紙圧調整機構21の電磁石22に印加する電圧Vrに対
応する電流値の変化に応じて所定の値に定められる。し
たがって、搬送系モータにより給紙ローラを駆動する
と、最表層の紙葉2が送り出される。ここで、複数枚の
紙葉2が送り出された場合は、分離ローラ18と、この
分離ローラ18に圧接された分離パッド20との間で1
枚ずつに分離され、レジストローラ4のニップに当接し
て停止する。印刷ドラム11の回転運動に同期してレジ
ストローラ4が回転すると、紙葉2は印刷部1に向けて
搬送される。
紙葉2を挾持する給紙ローラ17及び給紙台16から給
紙圧が与えられる。この給紙圧は、前述したように、給
紙圧調整機構21の電磁石22に印加する電圧Vrに対
応する電流値の変化に応じて所定の値に定められる。し
たがって、搬送系モータにより給紙ローラを駆動する
と、最表層の紙葉2が送り出される。ここで、複数枚の
紙葉2が送り出された場合は、分離ローラ18と、この
分離ローラ18に圧接された分離パッド20との間で1
枚ずつに分離され、レジストローラ4のニップに当接し
て停止する。印刷ドラム11の回転運動に同期してレジ
ストローラ4が回転すると、紙葉2は印刷部1に向けて
搬送される。
【0028】この給紙又は分離の過程で不送りが発生す
ると不送り検出手段5が不送りとしてのエラー信号を出
力し、重送が発生すると重送検出手段6が重送としての
エラー検出手段がエラー信号を出力するので、このとき
のエラー信号を監視するエラー停止手段が印刷部1の動
作を一時的に停止する。そして、給紙通路3中の紙葉2
を除去する等のエラー処理後に停止状態を回復させる
と、その度に給紙圧補正手段34が1段階毎に増加又は
減少した準電圧Vrをもって電磁石22を駆動すること
で、給紙圧が自動的に補正される。若し、再び不送り又
は重送によるエラー信号が発生した場合には、その度に
印刷部1を停止させ、1段階増加又は減少した電圧Vr
をもって電磁石22を駆動する動作を繰り返す。この場
合、不送りに対処するときは電圧Vrを増加して給紙圧
を高め、重送に対処するときは電圧Vrを減少して給紙
圧を下げる。
ると不送り検出手段5が不送りとしてのエラー信号を出
力し、重送が発生すると重送検出手段6が重送としての
エラー検出手段がエラー信号を出力するので、このとき
のエラー信号を監視するエラー停止手段が印刷部1の動
作を一時的に停止する。そして、給紙通路3中の紙葉2
を除去する等のエラー処理後に停止状態を回復させる
と、その度に給紙圧補正手段34が1段階毎に増加又は
減少した準電圧Vrをもって電磁石22を駆動すること
で、給紙圧が自動的に補正される。若し、再び不送り又
は重送によるエラー信号が発生した場合には、その度に
印刷部1を停止させ、1段階増加又は減少した電圧Vr
をもって電磁石22を駆動する動作を繰り返す。この場
合、不送りに対処するときは電圧Vrを増加して給紙圧
を高め、重送に対処するときは電圧Vrを減少して給紙
圧を下げる。
【0029】これにより、紙葉2の不送り及び重送を確
実に防止することが可能である。また、給紙圧を自動的
に調整することができるため、操作性を極めて向上させ
ることができる。以上は請求項1記載の発明に対応する
効果である。
実に防止することが可能である。また、給紙圧を自動的
に調整することができるため、操作性を極めて向上させ
ることができる。以上は請求項1記載の発明に対応する
効果である。
【0030】このように、給紙圧を補正するために変更
した供給電力は、次の起動時における初期処理で、標準
値設定手段により標準値に設定される。
した供給電力は、次の起動時における初期処理で、標準
値設定手段により標準値に設定される。
【0031】次に、本発明の実施の第二の形態を図5に
基づいて説明する。前記形態と同一部分は同一符号を用
い説明も省略する(以下同様)。それぞれエラー検出器
としての不送り検出手段5や重送検出手段6、給紙圧調
整機構21については前記実施例と同様である。本実施
の形態では、紙葉2の紙種(紙葉2の厚さや紙質の違い
によるもの)を設定するスイッチ等による紙種設定手段
(図示せず)が設けられている。また、CPU36と、
ROM37と、RAM38と、I/Oポート39とがバ
スラインにより接続され、ROM37は、設定された紙
種に応じて電磁石22(駆動部)の駆動力を定めるデー
タを標準値を含めて複数段階に記憶するテーブルとして
の機能を有し、RAM38は、エラー信号が出力される
度に更新されたROM37の更新データを紙種毎に格納
する記憶手段としての機能を有する。具体的なデータ
は、前記実施の形態において説明したように、電磁石2
2に供給する電圧Vrである。
基づいて説明する。前記形態と同一部分は同一符号を用
い説明も省略する(以下同様)。それぞれエラー検出器
としての不送り検出手段5や重送検出手段6、給紙圧調
整機構21については前記実施例と同様である。本実施
の形態では、紙葉2の紙種(紙葉2の厚さや紙質の違い
によるもの)を設定するスイッチ等による紙種設定手段
(図示せず)が設けられている。また、CPU36と、
ROM37と、RAM38と、I/Oポート39とがバ
スラインにより接続され、ROM37は、設定された紙
種に応じて電磁石22(駆動部)の駆動力を定めるデー
タを標準値を含めて複数段階に記憶するテーブルとして
の機能を有し、RAM38は、エラー信号が出力される
度に更新されたROM37の更新データを紙種毎に格納
する記憶手段としての機能を有する。具体的なデータ
は、前記実施の形態において説明したように、電磁石2
2に供給する電圧Vrである。
【0032】そして、前述した紙種設定手段により紙種
を設定した後の最初の給紙時には、給紙圧調整機構21
の前記電磁石22(駆動部)に印加する入力として設定
された紙種に対応する標準値のデータをROM37(テ
ーブル)から抽出して設定し、不送り検出手段5や重送
検出手段6からエラー信号が出力された場合には、電磁
石22に印加する入力として、前回適用された入力のデ
ータを1段階増加又は減少した更新データをRAM38
(テーブル)から抽出して設定する給紙圧補正手段が設
けられている。この給紙圧補正手段は、紙種設定手段、
不送り検出手段5、重送検出手段6、等からの入力、そ
の他各部の状態を監視するCPU36によって実現され
る。
を設定した後の最初の給紙時には、給紙圧調整機構21
の前記電磁石22(駆動部)に印加する入力として設定
された紙種に対応する標準値のデータをROM37(テ
ーブル)から抽出して設定し、不送り検出手段5や重送
検出手段6からエラー信号が出力された場合には、電磁
石22に印加する入力として、前回適用された入力のデ
ータを1段階増加又は減少した更新データをRAM38
(テーブル)から抽出して設定する給紙圧補正手段が設
けられている。この給紙圧補正手段は、紙種設定手段、
不送り検出手段5、重送検出手段6、等からの入力、そ
の他各部の状態を監視するCPU36によって実現され
る。
【0033】このような構成において、紙種設定手段に
より紙種を設定すると、CPU36はROM37を検索
して該当する紙種に対応する標準値のデータを電磁石2
2に印加する電圧Vrとして設定し、この設定した電圧
Vrで電磁石22を駆動して給紙圧を設定する。この状
態で紙種に応じた給紙圧により紙葉2の給紙又は分離を
行なう。この給紙又は分離の過程で、不送り又は重送が
発生すると、CPU36が前回適用された入力のデータ
を1段階増加又は減少した更新データを設定し、この更
新データで電磁石22を駆動して給紙圧を補正する。具
体的には、不送り検出手段5が不送りのエラー信号を出
力したときには、電磁石22に入力する電圧Vrを1段
階増加して給紙圧を高め、不送りを防止する。重送検出
手段6が重送のエラー検出信号を出力したときには、電
磁石22に入力する電圧Vrを1段階減少して給紙圧を
下げ、重送を防止する。
より紙種を設定すると、CPU36はROM37を検索
して該当する紙種に対応する標準値のデータを電磁石2
2に印加する電圧Vrとして設定し、この設定した電圧
Vrで電磁石22を駆動して給紙圧を設定する。この状
態で紙種に応じた給紙圧により紙葉2の給紙又は分離を
行なう。この給紙又は分離の過程で、不送り又は重送が
発生すると、CPU36が前回適用された入力のデータ
を1段階増加又は減少した更新データを設定し、この更
新データで電磁石22を駆動して給紙圧を補正する。具
体的には、不送り検出手段5が不送りのエラー信号を出
力したときには、電磁石22に入力する電圧Vrを1段
階増加して給紙圧を高め、不送りを防止する。重送検出
手段6が重送のエラー検出信号を出力したときには、電
磁石22に入力する電圧Vrを1段階減少して給紙圧を
下げ、重送を防止する。
【0034】このように、電磁石22への入力を1段階
変更したときの更新データは紙種毎にRAM39に格納
する。これにより、使用する紙葉2の紙種を変えた後、
再び前回用いた紙葉2を用いた場合には、RAM38に
格納した更新データにより電磁石22を駆動することに
より、その紙種に適した給紙圧を即座に設定することが
できる。これは請求項2記載の発明に対応する効果であ
る。
変更したときの更新データは紙種毎にRAM39に格納
する。これにより、使用する紙葉2の紙種を変えた後、
再び前回用いた紙葉2を用いた場合には、RAM38に
格納した更新データにより電磁石22を駆動することに
より、その紙種に適した給紙圧を即座に設定することが
できる。これは請求項2記載の発明に対応する効果であ
る。
【0035】さらに、本発明の実施の第三の形態につい
て説明する。ここに示す形態では、図示しないが給紙通
路中に紙葉2の紙種を検出する紙種検出手段を有してい
る。この紙手検出手段は、例えば、前記重送検出手段6
と同様な方法で紙葉2の厚さを検出したり、紙葉2に光
を照射してその紙葉2を透過する光量を測定する方法等
により実現される。
て説明する。ここに示す形態では、図示しないが給紙通
路中に紙葉2の紙種を検出する紙種検出手段を有してい
る。この紙手検出手段は、例えば、前記重送検出手段6
と同様な方法で紙葉2の厚さを検出したり、紙葉2に光
を照射してその紙葉2を透過する光量を測定する方法等
により実現される。
【0036】また、本実施の形態の給紙制御装置は、前
記実施の形態と同様の給紙圧調整機構21と、紙葉2の
紙種に応じて電磁石22(駆動部)に印加する電圧Vr
を定めるデータが記憶されているテーブル(図5におけ
るROM37に相当)と、電磁石22(駆動部)に印加
する電圧Vrとして紙種に対応するデータをテーブルか
ら抽出して設定する給紙圧補正手段(図5におけるCP
U36に相当)とを備えている。
記実施の形態と同様の給紙圧調整機構21と、紙葉2の
紙種に応じて電磁石22(駆動部)に印加する電圧Vr
を定めるデータが記憶されているテーブル(図5におけ
るROM37に相当)と、電磁石22(駆動部)に印加
する電圧Vrとして紙種に対応するデータをテーブルか
ら抽出して設定する給紙圧補正手段(図5におけるCP
U36に相当)とを備えている。
【0037】このような構成において、給紙圧は、電磁
石22に印加する電圧Vrの大小(結果的には電流値の
大小)に応じて所定の値に定められる。この場合、最初
に送られる紙葉2の紙種を紙種検出手段が検出すると、
CPU36がテーブル(ROM36)に記憶されている
データの中で検出した紙種に応じたデータを設定し、こ
の設定したデータをもって電磁石22を駆動する。これ
により、次の給紙のために給紙圧を自動的に補正するこ
とができる。以上は請求項4記載の発明に対応する効果
である。
石22に印加する電圧Vrの大小(結果的には電流値の
大小)に応じて所定の値に定められる。この場合、最初
に送られる紙葉2の紙種を紙種検出手段が検出すると、
CPU36がテーブル(ROM36)に記憶されている
データの中で検出した紙種に応じたデータを設定し、こ
の設定したデータをもって電磁石22を駆動する。これ
により、次の給紙のために給紙圧を自動的に補正するこ
とができる。以上は請求項4記載の発明に対応する効果
である。
【0038】さらに、本発明の実施の第四の形態を図6
に基づいて説明する。ここで示す形態における給紙圧補
正手段は、給紙動作の初期には電磁石22(駆動部)に
印加する入力を高め、紙葉2が移動し始めた場合には電
磁石22に印加する入力を下げる。すなわち、印刷ドラ
ム11の回転位置をホームポジション検出器12により
検出するとともに印刷ドラム11の回転角をロータリー
エンコーダ(図示せず)により検出し、このホームポジ
ション検出器12の検出信号が出力された時点から印刷
ドラム11を駆動するパルス数を制御することにより、
一枚の紙葉2に対する印刷のサイクルが決まる。このと
きのホームポジション検出器12の検出信号が出力され
た時点を基準に、時間にしてt1経過までは、給紙圧を
f1に設定し、その後のΔtの間だけ給紙圧をf2に高
め、再び低い給紙圧f1に戻す。そして、Δtの経過時
間中に、給紙ローラ回転制御信号を出力させて給紙ロー
ラ17を始動させ、Δt経過後の一定期間後に給紙ロー
ラ17を停止させる。
に基づいて説明する。ここで示す形態における給紙圧補
正手段は、給紙動作の初期には電磁石22(駆動部)に
印加する入力を高め、紙葉2が移動し始めた場合には電
磁石22に印加する入力を下げる。すなわち、印刷ドラ
ム11の回転位置をホームポジション検出器12により
検出するとともに印刷ドラム11の回転角をロータリー
エンコーダ(図示せず)により検出し、このホームポジ
ション検出器12の検出信号が出力された時点から印刷
ドラム11を駆動するパルス数を制御することにより、
一枚の紙葉2に対する印刷のサイクルが決まる。このと
きのホームポジション検出器12の検出信号が出力され
た時点を基準に、時間にしてt1経過までは、給紙圧を
f1に設定し、その後のΔtの間だけ給紙圧をf2に高
め、再び低い給紙圧f1に戻す。そして、Δtの経過時
間中に、給紙ローラ回転制御信号を出力させて給紙ロー
ラ17を始動させ、Δt経過後の一定期間後に給紙ロー
ラ17を停止させる。
【0039】このように、給紙開始時には電磁石22へ
の電圧Vrを高めて給紙圧をf2に高くすることによ
り、不送りを防止することが可能となる。また、電磁石
22への電圧Vrを下げて給紙圧をf1に下げた時点で
は、紙葉2間の摩擦が静摩擦から動摩擦に変っているた
め、低い給紙圧でも不送りを防止することが可能とな
り、且つ、重送防止にも寄与することが可能となる。さ
らに、1給紙サイクル中の殆どが低い給紙圧に維持され
るため、紙葉搬送系の負荷が低くなる。これは請求項3
に対応する効果である。
の電圧Vrを高めて給紙圧をf2に高くすることによ
り、不送りを防止することが可能となる。また、電磁石
22への電圧Vrを下げて給紙圧をf1に下げた時点で
は、紙葉2間の摩擦が静摩擦から動摩擦に変っているた
め、低い給紙圧でも不送りを防止することが可能とな
り、且つ、重送防止にも寄与することが可能となる。さ
らに、1給紙サイクル中の殆どが低い給紙圧に維持され
るため、紙葉搬送系の負荷が低くなる。これは請求項3
に対応する効果である。
【0040】このように、給紙の初期に給紙圧を高め、
紙葉2が移動し始めた後に給紙圧を低くする請求項3記
載の給紙圧補正手段は、それ自身独立した機能としても
よいが、このような機能と、不送り検出、重送検出、紙
葉2の紙種に対応して給紙圧を補正する前述の機能とを
合わせもつ給紙圧補正手段としてもよい。
紙葉2が移動し始めた後に給紙圧を低くする請求項3記
載の給紙圧補正手段は、それ自身独立した機能としても
よいが、このような機能と、不送り検出、重送検出、紙
葉2の紙種に対応して給紙圧を補正する前述の機能とを
合わせもつ給紙圧補正手段としてもよい。
【0041】さらに、本発明の実施の第五の形態を図7
に基づいて説明する。ここで示す形態における給紙圧調
整機構40は、給紙ローラ17と、一端が支軸41によ
り上下回動自在に設けられて紙葉2を支える支持体とし
ての給紙台16と、この給紙台16の自由端側を揺動自
在に支持する可動体42と、この可動体42が連結され
た可動鉄心27を有する電磁石22とよりなる。
に基づいて説明する。ここで示す形態における給紙圧調
整機構40は、給紙ローラ17と、一端が支軸41によ
り上下回動自在に設けられて紙葉2を支える支持体とし
ての給紙台16と、この給紙台16の自由端側を揺動自
在に支持する可動体42と、この可動体42が連結され
た可動鉄心27を有する電磁石22とよりなる。
【0042】したがって、前述したように、入力する電
圧Vrを変えて電磁石22に通電する電流を変えること
により、紙葉2を給紙ローラ17に押しつける力(給紙
圧)を変えることが可能となる。
圧Vrを変えて電磁石22に通電する電流を変えること
により、紙葉2を給紙ローラ17に押しつける力(給紙
圧)を変えることが可能となる。
【0043】さらに、本発明の実施の第六の形態を図8
に基づいて説明する。ここで示す形態における給紙圧調
整機構43は、給紙台と、この給紙台上に載置された最
上層の紙葉2に接触する給紙ローラ17と、一端が分離
ローラ18と同軸上で回動自在に支持されて自由端側で
給紙ローラ17を回転自在に保持する可動体44と、こ
の可動体44を駆動する駆動部45とよりなる。この駆
動部45は、モータ46に直結されたウォームギヤ47
と、このウォームギヤ47に噛合されたウェームホイー
ル48と一体に回転する偏心カム49と、支軸50を中
心に上下回動自在に保持されてバネ51の付勢力によっ
て偏心カム49の外周に圧接されたアーム52とよりな
る。
に基づいて説明する。ここで示す形態における給紙圧調
整機構43は、給紙台と、この給紙台上に載置された最
上層の紙葉2に接触する給紙ローラ17と、一端が分離
ローラ18と同軸上で回動自在に支持されて自由端側で
給紙ローラ17を回転自在に保持する可動体44と、こ
の可動体44を駆動する駆動部45とよりなる。この駆
動部45は、モータ46に直結されたウォームギヤ47
と、このウォームギヤ47に噛合されたウェームホイー
ル48と一体に回転する偏心カム49と、支軸50を中
心に上下回動自在に保持されてバネ51の付勢力によっ
て偏心カム49の外周に圧接されたアーム52とよりな
る。
【0044】したがって、給紙ローラ17の自重と可動
体44の自重とにより、分離ローラ18の軸を中心とす
るモーメントが可動体44に作用し、このモーメントと
バネ51の付勢力とのバランスにより、給紙ローラ17
から紙葉2に与える給紙圧が設定される。したがって、
不送り検出、重送検出、設定された紙葉2の紙種等によ
り、モータ46には与えるパルスの数を変えることによ
り、バネ51の付勢力を変え、これにより、給紙圧を任
意の値に設定することができる。
体44の自重とにより、分離ローラ18の軸を中心とす
るモーメントが可動体44に作用し、このモーメントと
バネ51の付勢力とのバランスにより、給紙ローラ17
から紙葉2に与える給紙圧が設定される。したがって、
不送り検出、重送検出、設定された紙葉2の紙種等によ
り、モータ46には与えるパルスの数を変えることによ
り、バネ51の付勢力を変え、これにより、給紙圧を任
意の値に設定することができる。
【0045】本発明は、印刷機に紙葉2を給紙する例と
して説明したが、プリンタ、ファクシミリ、原稿読取装
置等の他の画像処理装置に紙葉2を給紙する場合にも適
用される。また、前記実施の形態においては、給紙ロー
ラ17と給紙台16との間における給紙圧を設定する状
態について説明したが、前述した給紙圧調整機構21,
40,43の何れか、或いは、これらの給紙圧調整機構
21,40,43に類する給紙圧調整機構により、ロー
ラとしての分離ローラ18又は、紙葉2を支える支持体
としての分離パッド19を変位させることにより、両者
間での給紙圧を補正し、紙葉2の分離性能を高めるよう
にしてもよい。
して説明したが、プリンタ、ファクシミリ、原稿読取装
置等の他の画像処理装置に紙葉2を給紙する場合にも適
用される。また、前記実施の形態においては、給紙ロー
ラ17と給紙台16との間における給紙圧を設定する状
態について説明したが、前述した給紙圧調整機構21,
40,43の何れか、或いは、これらの給紙圧調整機構
21,40,43に類する給紙圧調整機構により、ロー
ラとしての分離ローラ18又は、紙葉2を支える支持体
としての分離パッド19を変位させることにより、両者
間での給紙圧を補正し、紙葉2の分離性能を高めるよう
にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、前述のように、
駆動部に連結された可動体の変位量に応じて紙葉に与え
る給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、エラー検出手段
と、エラー信号により画像処理部の動作を一時的に停止
させるエラー停止手段とを設け、前記給紙圧調整機構の
駆動部の駆動力の大小に応じて可動体を変位させること
により、給紙圧を所定の値に定め、この状態でローラと
支持体との間で紙葉の送り出し又は分離を行なう過程で
不送り又は重送が発生した場合には、エラー停止手段に
より画像処理部の動作を一時的に停止し、エラー処理後
に停止状態を回復させたときには、その度に給紙圧補正
手段が駆動部の駆動力を1段階毎に増加又は減少した値
に設定するようにしたので、給紙圧を容易に且つ自動的
に補正することができる。
駆動部に連結された可動体の変位量に応じて紙葉に与え
る給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、エラー検出手段
と、エラー信号により画像処理部の動作を一時的に停止
させるエラー停止手段とを設け、前記給紙圧調整機構の
駆動部の駆動力の大小に応じて可動体を変位させること
により、給紙圧を所定の値に定め、この状態でローラと
支持体との間で紙葉の送り出し又は分離を行なう過程で
不送り又は重送が発生した場合には、エラー停止手段に
より画像処理部の動作を一時的に停止し、エラー処理後
に停止状態を回復させたときには、その度に給紙圧補正
手段が駆動部の駆動力を1段階毎に増加又は減少した値
に設定するようにしたので、給紙圧を容易に且つ自動的
に補正することができる。
【0047】請求項2記載の発明は、前述のように、駆
動部に連結された可動体の変位量に応じて紙葉に与える
給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、紙種設定手段によ
り設定された紙種に応じて前記駆動部の駆動力を定める
データが標準値を含めて複数段階に記憶されているテー
ブルとを設け、紙種設定手段により紙種を設定した場合
には、給紙圧補正手段が、該当する紙種に対応するテー
ブルの標準値のデータを給紙圧調整機構の駆動部の駆動
力として設定して給紙圧を設定するようにしたので、紙
種に応じた給紙圧により紙葉の給紙又は分離を行なうこ
とができ、この給紙又は分離の過程で不送り又は重送が
発生し、エラー検出手段がエラー信号を出力下場合に
は、給紙圧補正手段が前回適用された入力のデータを1
段階増加又は減少した更新データを設定するようにした
ので、発生するエラーに応じて紙種毎に給紙圧を自動的
に設定することができる。さらに、この更新データを紙
種毎に記憶手段に格納するようにしたので、紙種変更後
に前回用いた紙葉を用いる場合には、その紙種に最適な
給紙圧を即座に設定することができる。
動部に連結された可動体の変位量に応じて紙葉に与える
給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、紙種設定手段によ
り設定された紙種に応じて前記駆動部の駆動力を定める
データが標準値を含めて複数段階に記憶されているテー
ブルとを設け、紙種設定手段により紙種を設定した場合
には、給紙圧補正手段が、該当する紙種に対応するテー
ブルの標準値のデータを給紙圧調整機構の駆動部の駆動
力として設定して給紙圧を設定するようにしたので、紙
種に応じた給紙圧により紙葉の給紙又は分離を行なうこ
とができ、この給紙又は分離の過程で不送り又は重送が
発生し、エラー検出手段がエラー信号を出力下場合に
は、給紙圧補正手段が前回適用された入力のデータを1
段階増加又は減少した更新データを設定するようにした
ので、発生するエラーに応じて紙種毎に給紙圧を自動的
に設定することができる。さらに、この更新データを紙
種毎に記憶手段に格納するようにしたので、紙種変更後
に前回用いた紙葉を用いる場合には、その紙種に最適な
給紙圧を即座に設定することができる。
【0048】請求項3記載の発明は、前述のように、駆
動部に連結された可動体の変位量に応じて紙葉に与える
給紙圧を変更する給紙圧調整機構を設け、給紙動作の初
期には給紙圧補正手段により設定した高い出力をもって
駆動部を駆動することで、給紙圧を高くするようにした
ので、不送りを防止することが可能となる。また、紙葉
間の摩擦が静摩擦から動摩擦に変わる紙葉が移動し始め
た時点では、給紙圧補正手段により設定した低い駆動力
をもって駆動部を駆動するようにしたので、重送防止に
も寄与するとともに、紙葉搬送系の負荷を小さくするこ
とができる。
動部に連結された可動体の変位量に応じて紙葉に与える
給紙圧を変更する給紙圧調整機構を設け、給紙動作の初
期には給紙圧補正手段により設定した高い出力をもって
駆動部を駆動することで、給紙圧を高くするようにした
ので、不送りを防止することが可能となる。また、紙葉
間の摩擦が静摩擦から動摩擦に変わる紙葉が移動し始め
た時点では、給紙圧補正手段により設定した低い駆動力
をもって駆動部を駆動するようにしたので、重送防止に
も寄与するとともに、紙葉搬送系の負荷を小さくするこ
とができる。
【0049】請求項4記載の発明は、前述のように、紙
種検出手段と、駆動部に連結された可動体の変位量に応
じて紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、
紙葉の紙種に応じて前記給紙圧調整機構の駆動部の駆動
力を定めるデータが記憶されているテーブルとを設け、
最初に送られる紙葉の紙種を紙種検出手段が検出する
と、給紙圧補正手段がテーブルに記憶されているデータ
の中で検出した紙種に応じたデータを設定し、この設定
したデータに対応する駆動力をもって給紙圧調整機構の
駆動部を駆動するようにしたので、紙種に見合った最適
な給紙圧を次の給紙のために自動的に設定することがで
きる。
種検出手段と、駆動部に連結された可動体の変位量に応
じて紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、
紙葉の紙種に応じて前記給紙圧調整機構の駆動部の駆動
力を定めるデータが記憶されているテーブルとを設け、
最初に送られる紙葉の紙種を紙種検出手段が検出する
と、給紙圧補正手段がテーブルに記憶されているデータ
の中で検出した紙種に応じたデータを設定し、この設定
したデータに対応する駆動力をもって給紙圧調整機構の
駆動部を駆動するようにしたので、紙種に見合った最適
な給紙圧を次の給紙のために自動的に設定することがで
きる。
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す側面図であ
る。
る。
【図2】図1における重送検出手段を拡大して示す側面
図である。
図である。
【図3】電磁石の電源回路図である。
【図4】給紙圧補正手段としての給紙圧補正回路図であ
る。
る。
【図5】本発明の実施の第二の形態における電子ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図6】本発明の実施の第四の形態におけるタイムチャ
ートである。
ートである。
【図7】本発明の実施の第五の形態における給紙圧調整
機構の側面図である。
機構の側面図である。
【図8】本発明の実施の第六の形態における給紙圧調整
機構の側面図である。
機構の側面図である。
【図9】従来の給紙装置の一例を示す側面図である。
1 画像処理部 2 紙葉 3 給紙通路 5,6 エラー検出器 16,19 支持体 17,18 ローラ 21 給紙圧調整機構 22 駆動部 23 可動体 34,36 給紙圧補正手段 37 テーブル 38 記憶手段 40 給紙圧調整機構 42 可動体 43 給紙圧調整機構 44 可動体 45 駆動部
Claims (4)
- 【請求項1】 所望の画像処理部に向けて紙葉を案内す
る給紙通路中に配設されて前記紙葉の不送り又は重送を
検出するエラー検出手段と、 前記給紙通路の途中又は入口付近に配設されて前記紙葉
を支える支持体と、搬送系モータにより駆動されるとと
もに前記支持体上の前記紙葉に接触する回転自在のロー
ラと、駆動部に連結されて前記ローラ又は前記支持体を
支持する可動体とを有し、この可動体の変位量に応じて
前記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、 前記エラー検出手段から出力されるエラー信号により前
記画像処理部の動作を一時的に停止させるエラー停止手
段と、 前記エラー停止手段による停止状態を回復させる度に前
記駆動部の駆動力を1段階毎に増加又は減少する給紙圧
補正手段と、 起動時における初期処理では前記駆動部に給電する供給
電力を標準値に設定する標準値設定手段と、を備えたこ
とを特徴とする給紙制御装置。 - 【請求項2】 所望の画像処理部に向けて紙葉を案内す
る給紙通路中に配設されて前記紙葉の不送り又は重送を
検出するエラー検出手段と、 前記給紙通路の途中又は入口付近に配設されて前記紙葉
を支える支持体と、搬送系モータにより駆動されるとと
もに前記支持体上の前記紙葉に接触する回転自在のロー
ラと、駆動部に連結されて前記ローラ又は前記支持体を
支持する可動体とを有し、この可動体の変位量に応じて
前記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、 前記紙葉の紙種を設定する紙種設定手段と、 設定された紙種に応じて駆動部の駆動力を定めるデータ
が標準値を含めて複数段階に記憶されているテーブル
と、 前記紙種設定手段により紙種を設定した後の最初の給紙
時には、前記給紙圧調整機構の前記駆動部の駆動力とし
て設定された紙種に対応する標準値のデータを前記テー
ブルから抽出して設定し、前記エラー検出手段からエラ
ー信号が出力された場合には、前記駆動部の駆動力とし
て前回適用された駆動力のデータを1段階増加又は減少
した更新データを前記テーブルから抽出して設定する給
紙圧補正手段と、 前記エラー信号が出力される度に前記更新データを紙種
毎に格納する記憶手段と、を備えたことを特徴とする給
紙制御装置。 - 【請求項3】 所望の画像処理部に向けて紙葉を案内す
る給紙通路と、 前記給紙通路の途中又は入口付近に配設されて前記紙葉
を支える支持体と、搬送系モータにより駆動されるとと
もに前記支持体上の前記紙葉に接触する回転自在のロー
ラと、駆動部に連結されて前記ローラ又は前記支持体を
支持する可動体とを有し、この可動体の変位量に応じて
前記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、 前記駆動部の駆動力を、給紙動作の初期には高め前記紙
葉が移動し始めた直後には下げる給紙圧補正手段と、を
備えた給紙制御装置。 - 【請求項4】 所望の画像処理部に向けて紙葉を案内す
る給紙通路中に配設されて前記紙葉の紙種を検出する紙
種検出手段と、 前記給紙通路の途中又は入口付近に配設されて前記紙葉
を支える支持体と、搬送系モータにより駆動されるとと
もに前記支持体上の前記紙葉に接触する回転自在のロー
ラと、駆動部に連結されて前記ローラ又は前記支持体を
支持する可動体とを有し、この可動体の変位量に応じて
前記紙葉に与える給紙圧を変更する給紙圧調整機構と、 前記紙葉の紙種に応じて前記駆動部の駆動力を定めるデ
ータが記憶されているテーブルと、 前記駆動部の駆動力として、前記紙種検出手段により設
定した紙種に対応する前記データを前記テーブルから抽
出して設定する給紙圧補正手段と、を備えたことを特徴
とする給紙制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17057995A JPH0920436A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 給紙制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17057995A JPH0920436A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 給紙制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920436A true JPH0920436A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15907459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17057995A Pending JPH0920436A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | 給紙制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0920436A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11255352A (ja) * | 1998-01-09 | 1999-09-21 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 印刷装置 |
JP2000344359A (ja) * | 1999-06-01 | 2000-12-12 | Riso Kagaku Corp | 給紙制御装置 |
JP2004099197A (ja) * | 2002-09-05 | 2004-04-02 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置及び用紙後処理装置 |
JP2006008395A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置 |
JP2006027842A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 給紙装置および画像形成装置 |
JP2006248691A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2006264807A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置 |
JP2007131414A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2007297200A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Fuji Xerox Co Ltd | シート供給装置及びこれを用いた画像形成装置、シート供給方法 |
JP2008074499A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シート材供給装置の制御方法およびシート材供給装置 |
CN110271306A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-09-24 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种走纸驱动装置及包含其的打印机 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP17057995A patent/JPH0920436A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11255352A (ja) * | 1998-01-09 | 1999-09-21 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 印刷装置 |
US6213015B1 (en) | 1998-01-09 | 2001-04-10 | Tohoku Ricoh Co., Ltd. | Printer |
JP2000344359A (ja) * | 1999-06-01 | 2000-12-12 | Riso Kagaku Corp | 給紙制御装置 |
JP2004099197A (ja) * | 2002-09-05 | 2004-04-02 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置及び用紙後処理装置 |
JP2006008395A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置 |
JP2006027842A (ja) * | 2004-07-16 | 2006-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 給紙装置および画像形成装置 |
JP2006248691A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2006264807A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Fuji Xerox Co Ltd | シート搬送装置 |
JP2007131414A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2007297200A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Fuji Xerox Co Ltd | シート供給装置及びこれを用いた画像形成装置、シート供給方法 |
JP2008074499A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | シート材供給装置の制御方法およびシート材供給装置 |
CN110271306A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-09-24 | 湖南鼎一致远科技发展有限公司 | 一种走纸驱动装置及包含其的打印机 |
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