JPH11240823A - 毛乳頭活性化剤 - Google Patents

毛乳頭活性化剤

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JPH11240823A
JPH11240823A JP10055680A JP5568098A JPH11240823A JP H11240823 A JPH11240823 A JP H11240823A JP 10055680 A JP10055680 A JP 10055680A JP 5568098 A JP5568098 A JP 5568098A JP H11240823 A JPH11240823 A JP H11240823A
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hair
activator
extract
papilla
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JP10055680A
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Akihiro Ishino
章博 石野
Tsunao Magara
綱夫 真柄
Chika Hamada
千加 浜田
Masahiro Tajima
正裕 田島
Masahiro Ota
正弘 大田
Yoshiharu Tsuji
善春 辻
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛乳頭に直接働きかけることにより、毛髪伸
長の促進をする等の育毛効果を発揮し得る毛乳頭活性化
剤を提供する。 【解決手段】 アロエ、アルニカ(ウサギギク)、オウ
ゴン、カッコン、カノコソウ、カモミラ(カミツレ)、
カワラヨモギ、カンゾウ、コメヌカ、シャクヤク、ヘチ
マの中から選ばれる1種または2種以上の植物抽出物を
有効成分として含有する、毛乳頭活性化剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛乳頭活性化剤に関
する。さらに詳しくは、特定の植物抽出物を有効成分と
して含み、毛乳頭細胞を活性化することによって毛髪伸
長の促進などの育毛効果を発揮し得る毛乳頭活性化剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】高齢化社会、ストレス社会といわれる現
代社会では、頭部毛髪が様々な原因により脱毛の危機に
さらされる機会がますます多くなってきている。このた
めより優れた育毛剤を提供すべく様々な試みがなされて
いる。
【0003】ところで一言に毛髪といっても、様々な役
割を担っている部分から構成されており、育毛成分もこ
の毛髪の様々な部分にそれぞれ作用点を有することが考
えられる。
【0004】一般に毛髪は、成長期、退行期および休止
期からなる、いわゆる「毛周期」と呼ばれるサイクルに
従って成長と脱落を繰り返す。この毛周期の成長期にお
いて最も重要な役割を演じている組織の1つに毛乳頭が
挙げられる。毛乳頭は毛根根幹部の毛球部といわれるや
や膨らんだ形状をなす部位内方に位置する。毛乳頭細胞
は、毛包上皮系細胞(毛根近傍の外毛根鞘細胞とマトリ
クス細胞とを併せた部分の細胞)に働きかけてその増殖
を促し、毛髪の分化に関して中心的な役割を担っている
ことが突き止められている。したがって、毛乳頭に直接
働きかける育毛成分は、毛周期における成長期を延長さ
せたり、休止期毛から成長期への移行を促進し得る、優
れた育毛作用を有すると考えられる。また発毛誘導効
果、毛髪伸長促進効果を発揮することが可能であると考
えられる。さらに、例えば、毛乳頭に作用点をもつ育毛
成分と、他の異なる作用点を有する育毛成分を組み合わ
せることなどにより、複数の異なる作用点において相乗
的な養毛作用を発揮し得る育毛剤を製造することも可能
であると考えられる。
【0005】このように、毛髪の具体的構造に着目した
育毛剤を製造することは極めて有用であることは明らか
である。しかしながら、これまで提供されている育毛剤
は、脱毛を比較的大雑把な概念、換言すれば漫然と脱毛
という現象のみを捉えて開発されており(例えば、頭皮
を清潔に保つために殺菌成分、フケ抑制成分、保湿成分
等を配合する)、また毛髪全体に働くと考えられる血行
促進剤や5α−レダクターゼ活性阻害剤等が報告されて
いるものの、その作用点にまで突っ込んで着目し、開発
されたものは決して多くない。
【0006】その大きな理由として、これらの作用点に
おける育毛効果を簡便に検定する育毛検定方法が十分に
提供されていなかったという面を否定できない。特に、
上記の毛乳頭における育毛作用を検定する育毛検定方法
の確立は、その材料入手を含め非常に難しく、結果とし
てこれまで提供されてきた育毛剤は、上記のように現象
面のみに着目せざるを得なかった。
【0007】本発明者らはすでに、in vitroで毛乳頭に
おける育毛効果を簡便に検定することができる育毛検定
方法を確立している(特願平9−49900号明細
書)。そこでこの育毛検定方法を用いて、毛乳頭に直接
働きかける成分を見出し、これを有効成分として含む毛
乳頭活性化剤を得るべく研究を重ねてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、毛乳頭に直接働きかける成分を有
効成分として含む毛乳頭活性化剤を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の物
質における毛乳頭に直接働きかける成分について、本発
明者らが確立した育毛検定方法を用いて検討したとこ
ろ、特定の植物抽出物に毛乳頭活性化能が認められるこ
とを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち本発明は、アロエ、アルニカ(ウ
サギギク)、オウゴン、カッコン、カノコソウ、カモミ
ラ(カミツレ)、カワラヨモギ、カンゾウ、コメヌカ、
シャクヤク、ヘチマの中から選ばれる1種または2種以
上の植物由来の抽出物を有効成分として含有する毛乳頭
活性化剤に関する。
【0011】本発明毛乳頭活性化剤は、特に「毛乳頭」
という作用点に着目し、毛周期における成長期を延長さ
せる作用と同休止期から成長期への移行を促進する作用
を有する成分を有効成分として含む毛髪関連薬剤であ
り、いわば個別効能育毛剤としての特徴を有する。
【0012】またこの毛乳頭活性化剤は、他の作用点を
有する育毛剤と組み合わせて用いることにより、特定の
脱毛症においては相乗的な効果を上げることが可能であ
る。
【0013】すなわち、本発明毛乳頭活性化剤は、漫然
とした育毛効果をうたう一般的な育毛剤用途とは一線を
画する用途を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0015】本発明の毛乳頭活性化剤は、アロエ、アル
ニカ(ウサギギク)、オウゴン、カッコン、カノコソ
ウ、カモミラ(カミツレ)、カワラヨモギ、カンゾウ、
コメヌカ、シャクヤク、ヘチマの中から選ばれる1種ま
たは2種以上の植物抽出物を有効成分として含有する。
【0016】これらの各植物抽出物は常法により得るこ
とができる。すなわち、前記した植物を、生のまま、ま
たは必要により乾燥した後、そのまま若しくは粉砕して
溶媒抽出に供することにより得ることができる。なお、
植物の使用部位は、本発明の効果を奏する有効成分を含
むものであれば、全草またはそのいずれの構成部分に由
来するものも使用することができる。上記抽出溶媒とし
ては、通常植物抽出等に用いられる溶媒であれば任意に
用いることができ、例えば熱水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコ
ール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール等の多価アルコール、あるいはこれらアルコール類
の含水物、n−ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒
等が挙げられ、それぞれ単独あるいは組み合わせて用い
ることができる。中でもメタノールやエタノール等の低
級アルコールが好ましく用いられる。これらの低級アル
コールを使用する場合、得られる抽出液をそのまま本発
明毛乳頭活性化剤に含有させることができるが、抽出溶
媒を留去し、必要により乾燥した後に含有させてもよ
い。
【0017】本発明毛乳頭活性化剤における上記植物抽
出物の配合量は、毛乳頭活性化剤の剤型や施用方法等に
応じて適宜選択し得るが、活性化剤全量中に抽出物の乾
燥物として0.00005〜10.0重量%程度が好ま
しく、より好ましくは0.01〜1.0重量%程度であ
る。0.00005重量%未満では、本発明の所期の効
果である毛乳頭細胞を十分に活性化することが困難とな
り、一方、10.0重量%を超えて配合しても配合量の
増加に見合った効果の増大を見込めず、また製剤化の点
からも好ましくない。
【0018】なお、これら抽出物は1種または2種以上
を適宜、選択して用いることができる。
【0019】上述したように、毛乳頭細胞は毛包上皮系
細胞に働きかけてその増殖を促す等、毛髪の分化に関し
て中心的な役割を担っている。毛周期における成長期は
毛髪分化が行われている時期であり、同退行期および休
止期はこれが鈍化して休止する時期である。つまり、毛
乳頭細胞の活動を活発化させる物質は、毛包上皮系細胞
の毛髪への分化を促進させ、毛周期における退行期およ
び休止期への移行を防ぎ、成長期を延長させると考えら
れる。また、毛乳頭細胞を刺激することで毛乳頭が増大
して、太い毛髪が形成されることが期待される。
【0020】このような毛乳頭活性化効果については、
例えば、本発明者らがすでに見出した培養毛乳頭細胞の
増殖活性を指標としたin vitroにおける検定法(特願平
9−49900号明細書)等を用いて確認することがで
きる。本発明に用いられる上記植物抽出物は、この検定
法により毛乳頭細胞の活動を活発化させることが確認さ
れた。したがって上記植物抽出物を含む本発明毛乳頭活
性化剤は毛周期における成長期の促進作用を有するもの
と考えられる。
【0021】また本発明毛乳頭活性化剤は、他の作用点
を有する育毛剤と組み合わせて用いることにより、特定
の脱毛症においては相乗的な効果を上げることが可能で
ある。
【0022】本発明毛乳頭活性化剤の剤型は、外皮に適
用可能なものであれば特に限定されず、例えば液状、乳
液、軟膏等、適宜選択可能である。具体的には、例えば
トニック、ヘアークリーム、ムース、シャンプー、リン
ス、クリーム、乳液、化粧水、パック等の形態をとるこ
とができるが、これらに限定されるものでないことはも
ちろんである。
【0023】本発明毛乳頭活性化剤は、上記必須成分に
加えて、必要に応じて、本発明の所期の効果を損なわな
い範囲内で、化粧品、医薬部外品、医薬品等において一
般的に用いられる各種油性若しくは水性成分、保湿剤、
増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、色剤、各種薬剤等
を配合することができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定され
るものでない。なお、配合量は特記しない限り重量%で
示す。
【0025】I.培養毛乳頭細胞を用いた細胞増殖試験 本発明毛乳頭活性化剤に用いられる各植物抽出物の毛乳
頭活性化作用を評価するためのin vitroの細胞増殖試験
について説明する。
【0026】(1)毛乳頭細胞の採取 整形外科手術によって摘出された34歳男性の後頭部皮
膚(5mm×1.5cm)から、脂肪組織を分離して、
そこから毛包を摘出し、毛球部より毛乳頭細胞を単離し
た。単離した毛乳頭細胞を20%ウシ胎児血清(FB
S)を含む最少必須培地(MEM)で2週間培養した
(37℃、5%CO2)。毛乳頭細胞から細胞のアウト
グロースが確認された時点で、培地を10%FBSを含
むMEM(MEM+10%FBS)に交換して同様の条
件で培養した。以降、1週間に2回の割合で培養液(M
EM+10%FBS)を交換して細胞を維持した。
【0027】培養開始より4週間後に継代培養を行い、
以後細胞が十分増殖した時点で再度継代して、この継代
を繰り返した。
【0028】(2)試験方法 継代数3代目の毛乳頭細胞を用い、MEM+10%FB
S培地で、10000細胞/mlの細胞密度の細胞懸濁
液を調製した。この細胞懸濁液を200μlずつ、96
ウエルのマイクロプレートに分注し(つまり、2000
細胞/ウエル)、37℃、5%CO2で3日間培養を行
い細胞を付着させた。次いで、対照として、培養液を無
血清のMEMに交換した。被検体系は、対象物質である
アロエ、アルニカ(ウサギギク)、オウゴン、カッコ
ン、カノコソウ、カモミラ(カミツレ)、カワラヨモ
ギ、カンゾウ、コメヌカ、シャクヤク、ヘチマの各抽出
物と、イチョウの抽出物を各々10-5%含む無血清のM
EMに交換した。対照および被検体系をいずれもさらに
4日間培養した。
【0029】培養終了後、それぞれの系にアラマーブル
ー(alamar blue)(BIOSOURSE社製)を20μl添加
後、さらに8時間培養し、マイクロプレートリーダーで
570nmと595nmの吸光度を測定した。添付の使
用説明書に従って、吸光度の測定結果によりアラマーブ
ルーの還元率を算出した。この還元率は細胞数と相関す
ることから対照および被検体系での増殖率を比較した。
【0030】なお、上記各植物の抽出物の調製は以下の
手順で行った。
【0031】すなわち、アロエ、アルニカ(ウサギギ
ク)、オウゴン、カッコン、カノコソウ、カモミラ(カ
ミツレ)、カワラヨモギ、カンゾウ、コメヌカ、シャク
ヤク、ヘチマの各乾燥物500gを、それぞれ、5リッ
トルの70%エタノールに室温で3日間浸漬し、このア
ルコール抽出液を分離して溶媒を留去して、最後に乾燥
して、各植物抽出乾燥物を得た。このようにして得た各
抽出乾燥物を、それぞれジメチルスルホキシド(DMS
O)で0.2重量%の溶液に調製して、これを希釈して
用いた。
【0032】なお、イチョウの抽出物は、育毛成分とし
て知られており、市販品を用いた。
【0033】結果を表1に表す。
【0034】
【表1】
【0035】表1の結果から明らかなように、本発明毛
乳頭活性化剤に含有される植物抽出物(濃度:10
-5%、10-4%)には、有意な培養毛乳頭細胞の増殖促
進作用があることが認められた。一方、イチョウの抽出
物にはこの作用は認められず、育毛成分としてのイチョ
ウの抽出物の作用点は毛乳頭以外の部分であると思われ
る。このことからも、特に毛乳頭に対して作用する本発
明毛乳頭活性化剤の有用性が示唆される。
【0036】II.トリコグラム試験 本発明毛乳頭活性化剤が毛乳頭を活性化した結果として
の育毛効果を検討するために、以下の実施例1〜5、比
較例1、および対照として70%エタノールを用い、ト
リコグラム試験を行った。
【0037】 (実施例1) ヘアートニック状毛乳頭活性化剤 (配合成分) 配合量(重量%) シャクヤクのエタノールエキス乾燥物 0.000057 エタノール 90.0 オレイン酸ナトリウム 0.01 ドデシルベンゼンスルホン酸 0.49 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 0.5 イオン交換水 残 余 (製法)シャクヤク(乾燥物)500gを、5リットル
の70%エタノールに室温で3日間浸漬し、このアルコ
ール抽出液を分離して溶媒を留去して、最後に乾燥して
シャクヤクのエタノールエキス乾燥物を得た。このよう
にして得たシャクヤクのエタノールエキス乾燥物を、上
記各成分とともに混合攪拌し、ヘアートニック状毛乳頭
活性化剤を調製した。
【0038】(比較例1)実施例1において、シャクヤ
クのエタノールエキス乾燥物に代えて、コショウ(Pipe
r nigrum)のエタノールエキス乾燥物を0.1重量%添
加したものを比較例1とした。なお、コショウのエタノ
ールエキス乾燥物は、コショウ(乾燥物)500gを、
5リットルの70%エタノールに室温で3日間浸漬し、
このアルコール抽出液を分離して溶媒を留去し、乾燥す
ることにより得た。
【0039】(実施例2) ヘアートニック状毛乳頭活
性化剤 実施例1の毛乳頭活性化剤100に対して10(重量
比)のイオン交換水を添加したものを調製し、実施例2
とした。
【0040】 (実施例3) O/W型乳液状毛乳頭活性化剤 (配合成分) 配合量(重量%) (A相) シャクヤクメタノールエキス乾燥物 1.0 ポリオキシエチレン(60モル)付加硬化ヒマシ油 2.0 グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 ポリエチレングリコール1500 5.0 (B相) セチルイソオクタネート 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 4.5 (E相) 水酸化カリウム 0.12 イオン交換水 5.0 (製法)A相の「シャクヤクメタノールエキス乾燥物」
は、実施例1のシャクヤクエタノールエキス乾燥物の製
造工程において、エタノールに代えて同濃度のメタノー
ルでシャクヤクを浸漬して調製したものを用いた。
【0041】A相およびB相をそれぞれ60℃で加熱溶
解し、これを混合してホモミキサー処理を施しゲルを調
製した。このゲルにD相を徐々に添加して、さらにホモ
ミキサーで分散させた。これにC相、E相を添加し、ホ
モミキサーで分散させて、O/W型の乳液状毛乳頭活性
化剤を得た。
【0042】 (実施例4) クリーム状毛乳頭活性化剤 (配合成分) 配合量(重量%) (A相) 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 EO(20モル)−2−オクチルドデシルエーテル 8.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) シャクヤクのエタノールエキス乾燥物 5.0 グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール4000 5.0 ドデシル硫酸ナトリウム 0.1 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 残 余 (製法)B相の「シャクヤクのエタノールエキス乾燥
物」は、実施例1で用いたものと同様にして調製したも
のを用いた。
【0043】A相およびB相をそれぞれ加熱溶解して混
合し、ホモミキサーで乳化して、クリーム状毛乳頭活性
化剤を得た。
【0044】 (実施例5) 毛乳頭活性化ローション (配合成分) 配合量(重量%) シャクヤクのエタノールエキス乾燥物 0.0005 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 2.09 5%エタノール 55.0 イオン交換水 残 余 (製法)「シャクヤクのエタノールエキス乾燥物」は、
実施例1で用いたものと同様にして調製したものを用い
た。これを上記各成分とともに混合し、毛乳頭活性化剤
を調製した。
【0045】(トリコグラム試験方法)各試料の使用前
と使用後の抜去毛髪の毛根を顕微鏡下で観察し、その毛
根の形態から毛周期の休止期毛根数を計数し、その割合
の増減によって試料の育毛効果を比較した。
【0046】すなわち被験試料および対照試料を、それ
ぞれ男性被験者10名の頭皮に1日2回、1回2mlず
つ6ヵ月連続して塗布し、塗布直前および6ヵ月間の塗
布終了直後に被験者1名につき100本ずつ毛髪を抜去
して、それぞれの毛根を調べ、実使用テストを行った。
結果を表2に示す。
【0047】なお、休止期毛根とは、毛周期の休止期に
ある毛髪の毛根で、成長の止まった毛髪の毛根であり、
脱毛を訴える人はそうでない人よりもこの休止期毛根の
割合が多いことが認められている。すなわちこの試験に
おいては、休止期毛根の割合が多いほど、脱毛の程度が
進行していることを表す。
【0048】
【表2】
【0049】表2の結果から明らかなように、シャクヤ
クの抽出物を配合した本発明毛乳頭活性化剤は、血行促
進作用が認められているコショウの抽出物を大量に配合
した比較例1よりも育毛効果として優れていることが判
明した。
【0050】(実施例6〜10)実施例1〜5の本発明
毛乳頭活性化剤の処方において、シャクヤクの抽出物に
代えて、シャクヤクと同様の工程および原料重量で調製
したアロエのアルコール(エチルアルコールまたはメチ
ルアルコール)抽出物を、シャクヤクの同抽出物と同量
添加して本発明毛乳頭活性化剤を調製した。
【0051】これら実施例6〜10の試料を用いて、上
記と同様にしてトリコグラム試験を行った。
【0052】その結果、これらのアロエの抽出物を有効
成分とする本発明毛乳頭活性化剤は、有意にその育毛効
果において優れていることが判明した。
【0053】(実施例11)実施例1の本発明毛乳頭活
性化剤の処方において、シャクヤクの抽出物に代えて、
シャクヤクと同様の工程および原料重量で調製したイチ
ョウのエタノールエキス抽出物を、シャクヤクの同抽出
物と同量添加して本発明毛乳頭活性化剤を調製した。
【0054】この実施例11の試料を用いて、上記と同
様にしてトリコグラム試験を行った。
【0055】その結果、このイチョウの抽出物を有効成
分とする本発明毛乳頭活性化剤は、有意にその育毛効果
において優れていることが判明した。
【0056】(実施例12)実施例1の本発明毛乳頭活
性化剤の処方において、シャクヤクの抽出物に代えて、
シャクヤクと同様の工程および原料重量で調製したニン
ジンのエタノールエキス抽出物を、シャクヤクの同抽出
物と同量添加して本発明毛乳頭活性化剤を調製した。
【0057】この実施例12の試料を用いて、上記と同
様にしてトリコグラム試験を行った。
【0058】その結果、このニンジンの抽出物を有効成
分とする本発明毛乳頭活性化剤は、有意にその育毛効果
において優れていることが判明した。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、毛
乳頭細胞を活性化することによって、毛髪伸長の促進を
する等の育毛効果を発揮し得る毛乳頭活性化剤が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 35/78 A61K 35/78 C W ADT ADTV AED AEDT (72)発明者 田島 正裕 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 大田 正弘 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 辻 善春 神奈川県横浜市港北区新羽町1050 株式会 社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アロエ、アルニカ(ウサギギク)、オウ
    ゴン、カッコン、カノコソウ、カモミラ(カミツレ)、
    カワラヨモギ、カンゾウ、コメヌカ、シャクヤク、ヘチ
    マの中から選ばれる1種または2種以上の植物抽出物を
    有効成分として含有する、毛乳頭活性化剤。
JP10055680A 1998-02-23 1998-02-23 毛乳頭活性化剤 Pending JPH11240823A (ja)

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