JP3670279B2 - ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物を含有する抗アクネ組成物 - Google Patents

ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物を含有する抗アクネ組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、化粧用または薬用組成物、特にアクネ(acne)または油性の肌を処置するための皮膚用組成物を製造するためのポリア・ココス・ウルフ菌(Poria cocos Wolf fungus)の抽出物の使用および化粧用処置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
「レヴュー・ビュルタン・ドゥ・ラ・ソシエテ・シミク・ドゥ・フランス」(1980年、第9−10号、第473頁〜第477頁)に掲載の報文には、腫瘍の処置に対して細胞毒活性を示すポリア・ココス・ウルフ菌抽出物、特に該抽出物に含まれるトリテルペン類の利用に関する記載がある。
【0003】
さらに、エクセプタ・メディカ(Excepta Medica)のデータベースに含まれている日本語のレヴュー「ジャパン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー」[第59巻(1)、第89頁〜第96頁(1992年)]の英語の要約には、ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物には抗腎炎活性があることが記載されている。
【0004】
さらにまた、POLAによる日本国特許出願(特願平1−038010号)の公開明細書には、養毛と育毛を促進するための多数の活性成分を含有する化粧用組成物であって、ポリア・ココス・ウルフ菌の有機溶剤抽出物、特にアルコール抽出物を含有する化粧用組成物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
予期しないことには、本発明者は、ポリア・ココス・ウルフ菌の有機溶剤抽出物または水−有機溶剤抽出物が新規な抗アクネ(anti-acne)活性および油性の肌の調整活性を示すことを究明した。
従って、本発明の目的は、抗アクネ活性および/または油性の肌の調整活性を有する新規な化粧用または薬用配合物、特に皮膚用組成物を工業的な規模で簡易かつ再現性良く低コストで提供するという新規な技術的課題を解決することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この新規な技術的課題に対して初めて満足すべき解決策を与えるものである。
即ち本発明の第一の観点は、化粧用および/または薬用組成物、特にアクネおよび油性の肌を処置するための皮膚用組成物を製造するためのポリア・ココス・ウルフ菌の有機溶剤抽出物または水−有機溶剤抽出物の使用に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本明細書において、「水−有機溶剤抽出物」という用語は、水と水と混和し得る有機溶剤との混合物を用いて得られる抽出物を意味する。特に本発明においては、水−アルコール混合物、例えば、水−エタノール混合物または水−メタノール混合物を用いるのが好ましい。この場合、アルコールの含有量は、水−アルコール混合物の全重量に対して少なくとも50重量%にするのが好ましい。
【0008】
一つの態様においては、ポリア・ココス・ウルフ菌のアルコール抽出物、特にエタノール抽出物、または水−アルコール抽出物、例えば水−エタノール抽出物または水−メタノール抽出物を使用する。
【0009】
別の態様においては、ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物の濃度は、最終組成物の全重量に対して0.001〜5重量%である。
他の態様においては、該抽出物の少なくとも一部は層状水和脂質相またはリポソームに取り込まれる。
【0010】
さらにまた別の態様においては、ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物は少なくとも1種の他の活性成分、好ましくは、皮脂調整成分、殺菌成分、抗コメド成分および抗炎症成分から成る群から選択される成分と併用される。
【0011】
また、他の態様においては、皮脂調整成分はカンゾウまたはスペインカンゾウの抽出物である。
さらに別の態様においては、殺菌成分は抗コリネバクテリア成分、例えば市販されているヘキサミジンジイセチオネート、市販されているイソドン・ジャポニクス抽出物、クリンダマイシンまたはエリスロマイシンである。
【0012】
さらに他の態様においては、抗コメド成分は酸性ビタミンA、ビタミンAおよびその誘導体、例えば、酢酸塩、パルミチン酸塩およびプロピオン酸塩並びにアゼライン酸から成る群から選択される成分である。
さらにまた他の態様においては、抗炎症成分はグリシリジン酸アンモニウム、グリシレチン酸、a−ビサボロール、リン酸トコフェロールおよびコルチコイドから成る群から選択される成分である。
【0013】
本発明による第二の観点は、ポリア・ココス・ウルフ菌の有機溶剤抽出物または水−有機溶剤抽出物の有効量を化粧的または皮膚科学的に許容される賦形剤に加えた組成物を皮膚の油性の部分に局部的に塗布することを特徴とする油性の肌の化粧的処置方法に関する。
【0014】
一つの態様においては、ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物を0.001〜5重量%含有する化粧用組成物を塗布する。
別の態様においては、ポリア・ココス・ウルフ菌のアルコール抽出物、特にエタノール抽出物、または水−アルコール抽出物、例えば、水−エタノール抽出物または水−メタノール抽出物を含有する化粧用組成物を塗布する。
さらに別の態様においては、ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物の少なくとも一部は層状水和脂質相またはリポソームに取り込まれる。
【0015】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の活性試験を含む種々の実施例から明らかとなる。これらの実施例は本発明を単に例示的に説明するだけであり、本発明の範囲はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0016】
本発明による前記の態様においては、抽出用有機溶剤は好ましくはアルコール、特にメタノール、エタノール、ブチレングリコールおよびプロピレングリコールから成る群から選択される溶剤である。これらの溶剤は単独で使用してもよく、あるいは混合物として使用してもよい。これらの溶剤は水と混合して用いてもよい。一部の抽出物は市販されており、特にポリア・ココス・ウルフ菌のブチレングリコール抽出物は日本国の会社「マルゼン」から「Hoelen BG」の商品名で販売されている。
【0017】
本発明による前記のいずれの態様の場合においても、該抽出物は化粧用または薬用組成物、特に、油性の肌もしくはアクネの発生した肌またはアクネを処置するためのゲル状、クリーム状、エマルション状または乳液状の皮膚用組成物に配合するのが簡便である。
【0018】
本明細書の特に実施例および請求の範囲において用いる百分率は、特に言及しない限り重量%を意味する。
【0019】
【実施例】
実施例1
ポリア・ココス・ウルフ菌のエタノール抽出物の調製
市販のポリア・ココス・ウルフ菌をすり砕いて溶剤との接触面積を増大させた。この原料をエタノールを用いて40℃で抽出した。この場合、原料/エタノール比は20g/l〜100g/lとした。抽出物は真空下で濃縮した。得られた抽出物を本発明による抽出物Iとする。
【0020】
実施例2
アクネおよび油性の肌に含まれる5a−レダクターゼ酵素に対するポリア・ココス・ウルフ菌抽出物の抑制活性の測定
この測定は、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換させる5a−レダクターゼ酵素を抑制する方法に基づいておこなった[J.I.D.第89巻、第87頁〜第92頁(1987年)参照]。
当業者には周知のように、アクネおよび油性の肌に含まれる5a−レダクターゼ酵素の作用によりテストステロンからジヒドロテストステロンが形成され、該酵素を抑制することによってアクネおよび油性の肌を効果的に治療することができる。従って、いずれかの活性成分に関して、5a−レダクターゼ酵素活性に対する有意な抑制効果を測定することは、抗アクネ活性および油性の肌の調整活性についての適当な試験となる。さらに当業者には明らかなように、この試験は、上記文献に記載の方法を用いておこなう生体外試験と同じ信頼性がある。
該文献によれば、該試験では正常なヒトの包皮フィブロブラスト接種物を使用する。
【0021】
このフィブロブロラスト接種物を、牛胎児血清を添加したE199C培地[Techgen社(仏国)製]中で培養した。この場合、マイクロプレート孔1個あたりフィブロブラスト細胞10000個を培養した。トリチウムで標識したテストステロン0.1μCiを各マイクロプレート孔に添加し、フィブロブラストとの接触によって形成される代謝物質をこれらの放射能の測定によって同定した。
参照としての一部のマイクロプレート孔には活性成分を含有しない0.1%DMSO溶液1mlのみを入れた。その他のマイクロプレート孔には被験活性成分を入れた。この場合、実施例1記載の方法で得られたポリア・ココス・ウルフ菌のエタノール抽出物は0.1%DMSO(ジメチルスルホキシド)溶液1mlに加えた。
【0022】
参照および被験活性成分のいずれの場合も、培養物との接触時間は24時間とした。
24時間後、上澄液を回収し、ステロイド類を酢酸エチルとシクロヘキサンとの1:1容量比の抽出溶剤1mlを用いて抽出した。抽出したステロイド類を市販の薄層クロマトグラフィープレート[メルック社製のキーゼルゲル(Kieselgel)60F 254 DC Alu]上に沈積させた。該プレートの溶離液としてはクロロホルムとメタノールとの98:1容量比の混合液を用いた。
薄層クロマトグラフィープレートを収容するように改造したスキャナー[ベルトルド社(仏国)製]を用いてテストステロンとジヒドロテストステロンに対応するスポットの放射能を測定した。
【0023】
得られた結果を以下の表Iに示す。
【表1】
Figure 0003670279
活性Aは次式を用いて求めた:
A=[(Tr−Te)/Te]×100
式中、Trは、実施例1で得られた生成物を用いて処理した試料を24時間培養した後に測定したテストステロンの百分率を示し(本発明によるポリア・ココス・ウルフ菌のエタノール抽出物を0.1%DMSO溶液に加えたものを使用)、Teは、0.1%DMSO溶液のみを加えた参照試料を24時間培養した後に測定したテストステロンの百分率を示す。
表1から明らかなように、ポリア・ココス・ウルフ菌のアルコール抽出物は5a−レダクターゼ酵素に対する著しい抑制活性、即ち、テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換を著しく抑制する活性を示すので、該抽出物はアクネと油性の肌の処置に特に有効である。
【0024】
実施例3
本発明による組成物のヒトに対する皮脂調整活性の測定
油性の肌は、アクネでおおわれていなくても、皮脂が過度に発生するために、てらてらした見苦しい外観を呈する。
本実施例は、本発明による組成物のヒトの皮脂分泌調整活性を示す。
以下の表IIに示す組成を有する3種の試料について試験をおこなった。
試験Bはスプレー、試料Gはクレンジングゲルおよび試料Sはオイルコントロールローションである。
【0025】
【表2】
Figure 0003670279
試験は、アクネの発生していない油性の肌を有するボランティア12人(平均年令33才)についておこなった。
1.オイルコントロール効果の評価
試験開始前の3日間は化粧品は使用しなかった。
ローションSのオイルコントロール効果は、シリンジを用いて該ローションを顔面半分に標準量塗布した後で調べた。
肌の脂漏と艶はセブメーター(sebumeter)およびクロマメーター(chromameter)を用いてそれぞれ測定した。
【0026】
a.セブメトリー(sebumetry)
カレッジ・カザカ社(Courage & Khazaka)製のSM 810 Pcセブメーターを使用した。
ひたいの皮膚表面上の脂質の量をセブメトリーによって測定した。皮脂を除去後30分間の電位(current level)と皮脂分泌量を脂質インデックスとして表示した。
電位は、試料の塗布前および塗布後2時間おきに8時間にわたって経時的に測定した。
脂質インデックスで表示した比較データを以下の表IIIに示す。
【表3】
Figure 0003670279
未処置顔面と処置顔面について得られた脂質インデックスの差は2時間で著しく、この差は4時間、6時間および8時間後も維持された。
表IIIから明らかなように、本発明による皮脂調整ローションSの塗布によってクレンジング後の肌の再油性化を著しく低減させることができる。6時間後に最大電位差に達した。
【0027】
b.クロマメトリー
処置したほおおよび処置しないほおの鼻の隅の位置での肌の明るさを塗布前および塗布後2時間おきに8時間にわたってCR200クロマメーター(ミノルタ社製)を用いて測定した。
肌の明るさの比較データーを以下の表IVに示す。
【0028】
【表4】
Figure 0003670279
処置部分の明るさのパラメーターLは低減し、6時間後に一定になった。このような効果は、本発明による試料の塗布時(時間0)の対応する値に対して統計的に全て有意なものである。
結論として、上記の試験により次のことが明らかとなった。即ち、本発明による試料を最初に塗布することにより、過度の脂漏が低減すると共に、未処置の肌領域に比べて肌の明るさが低減するという即効が得られる。
【0029】
2.肌の状態の改善
3種の試料B、GおよびSをひたいに1日あたり2回塗布した。ゲルGを用いてクレンジング処置をおこなった後、スプレーBを噴霧し、次いでローションSを塗布した。この処置は30日間おこなった。
アクネの発生していない油性の肌を有する12人のボランティアの肌の状態の改善は、30日間の処置の前、処置中および処置後に評価した。
1回目の改善効果は処置の15日後に認められ、2回目の改善効果は30日後にみられた。
【0030】
脂漏の程度は4段階に分けた。
レベル0:脂漏は実際上なし
レベル1:低度の脂漏
レベル2:中度の脂漏
レベル3:強度の脂漏
【0031】
12人のボランティアについて得られた結果を以下の表Vに示す。
【表5】
Figure 0003670279
強度のレベルから低度のレベルまでのグループ内での全体的な変化を見てみると、レベル3の被検者は15日後にはなくなり、レベル2の被検者は試験中に徐々に減少し、大部分の被検者は試験終了後はレベル1に達する。
各レベル内の変化をも考慮して各レベルごとの個々の結果をより正確に分析してみると次の通りである。
【0032】
処置15日後:
変化なし・・・・・・・・2人
1レベル減少・・・・・・5人
幾分減少(レベル内)・・5人
処置30日後:
変化なし・・・・・・・・1人
1レベル減少・・・・・・8人
幾分減少(レベル内)・・3人
【0033】
脂漏の程度を示す電位の測定(測定のための皮脂の除去前)に基づくこれらの臨床的データは上記の処置が非常に好適であることを裏付けるものである。即ち、12人の被検者のうち8人の脂漏の程度が著しく低減した。このような改善効果は3人の被検者には実質的には認められず、また、残りの1人には上記の処置の影響は認められなかった。
従って、本発明による調製品は皮脂の生産と発生を調節するのでヒトの油性の肌の処置に極めて有効であり、この種の肌の状態の改善に利用することができ、該肌はより健康になり、感じのいい外観を呈するようになる。
本発明によるポリア・ココス・ウルフ菌の抽出を用いる化粧用または薬用組成物、特に皮膚用組成物に関する実施例を以下に示す。
【0034】
実施例4
トリートメントゲル形態の化粧用組成物
以下の配合処方により、トリートメントゲル形態の化粧用組成物を調製した。
成 分 配合量(g)
ポリア・ココス・ウルフ菌の市販のブチレン
グリコール抽出物(Hoelen BG) 0.5
イソドン抽出物(殺菌剤) 0.5
グリシリジン酸アンモニウム(抗炎症剤) 0.3
Cremophor RH 40(登録商標) 1
Carbopol 940(登録商標) 1
防腐剤と香料を含有する水性賦形剤 全体で100gになる量
【0035】
即ち、上記の抽出物とCremophor RH 40を水に加えて50%水性組成物を調製し、これを、香料と防腐剤を含有する2%Carbopolゲルに添加することによって上記の組成を有する最終組成物を得た。
このゲル状組成物をアクネの発生しやすい肌のにきびに1日2回塗布して治療したところ、約3週間後ににきびは消失して肌は良好な状態になった。
【0036】
実施例5
以下の配合処方によってクレンジングローション形態の化粧用組成物を調製した。
成 分 配合量(g)
実施例1のようにして調製したポリア・ココス・
ウルフ菌のエタノール抽出物 0.1
ヘキサミジンジイセチオネート 0.1
ヒアルロン酸(湿潤化成分) 0.1
グリセリン 0.2
防腐剤と香料を含有する水性賦形剤 全体で100gになる量
【0037】
上記成分を混合して得られた均質ローションを油性の肌のクレンジングのために1日あたり2回使用した。
即ち、このローションを、メーキャップを落とした後、油性の肌の部分に夜塗布したところ、肌の予防処置および/または治療の効果が得られた。
【0038】
実施例6
以下の配合処方によって皮膚用抗アクネ組成物を調製した。
成 分 配合量(g)
レチノイン酸 0.05
実施例1のポリア・ココス・ウルフ菌抽出物I 0.5
クリンダマイシンリン酸塩 1
プロピレングリコール 5
エタノール 30
防腐剤とCarbopo1940を含有するゲル状
賦形剤 全体で100gになる量
【0039】
即ち、エタノールに該賦形剤以外の成分を溶解させ、この溶液に該賦形剤を添加した。この組成物をアクネによる局部的な外傷部に塗布して治療したところ、外傷は消失した。

Claims (23)

  1. ポリア・ココス・ウルフ菌のアルコール抽出物または水−アルコール抽出物を活性剤として含有するアクネおよび油性肌の処置用組成物。
  2. 油性肌またはアクネになりやすい肌を化粧的に手入れするために使用される請求項1記載の組成物。
  3. 皮脂調整成分および殺菌成分から成る群から選択される少なくとも1種の他の活性成分をさらに含有する請求項2記載の組成物。
  4. 脂調整成分カンゾウおよびスペインカンゾウの抽出物から成る群から選択される成分である請求項3記載の組成物。
  5. 菌成分抗コリネバクテリア活性を有する成分から成る群から選択される成分である請求項3記載の組成物。
  6. 他の活性成分がグリシリジン酸アンモニウム、グリシレチン酸、α−ビサボロールおよびリン酸トコフェロールから成る群から選択される成分である請求項3記載の組成物。
  7. 組成物がアクネまたはアクネになりやすい肌を処置するための皮膚用組成物である請求項1記載の組成物。
  8. 皮脂調整成分、殺菌成分、抗コメド成分および抗炎症成分から成る群から選択される少なくとも1種の他の活性成分をさらに含有する請求項7記載の組成物。
  9. 皮脂調整成分がカンゾウまたはスペインカンゾウの抽出物である請求項8記載の組成物。
  10. 殺菌成分が、ヘキサミジンジイセチオネート、イソドン・ジャポニクス抽出物、クリンダマイシンおよびエリスロマイシンから成る群から選択される抗コリネバクテリウム成分である請求項8記載の組成物。
  11. 抗コメド成分が酸性ビタミンA、ビタミンA、ビタミンAの酢酸塩、ビタミンAのパルミチン酸塩、ビタミンAのプロピオン酸塩およびアゼライン酸から成る群から選択される成分である請求項8記載の組成物。
  12. 抗炎症成分がグリシリジン酸アンモニウム、グリシレチン酸、α−ビサボロール、リン酸トコフェロールおよびコルチコイドから成る群から選択される成分である請求項8記載の組成物。
  13. 活性剤がポリア・ココス・ウルフ菌のエタノール抽出物、水−エタノール抽出物およびブチレングリコール抽出物から成る群から選択される抽出物である請求項1から12いずれかに記載の組成物。
  14. ポリア・ココス・ウルフ菌の抽出物の濃度が、最終組成物の全重量に基づいて0.001〜5重量%である請求項1から13いずれかに記載の組成物。
  15. ポリア・ココス・ウルフ菌の抽出物の少なくとも一部が層状水和脂質相またはリポソームに取り込まれた状態にある請求項1から14いずれかに記載の組成物。
  16. ポリア・ココス・ウルフ菌のアルコール抽出物または水−アルコール抽出物の化粧的有効量を単独でまたは化粧的に許容される賦形剤に含有させた化粧用組成物として油性肌またはアクネになりやすい肌の油性部位に局部的に塗布することを特徴とする該肌の化粧方法。
  17. 抽出物を0.001〜5重量%含有する化粧用組成物を塗布する請求項16記載の方法。
  18. ポリア・ココス・ウルフ菌のアルコール抽出物または水−アルコール抽出物が、該菌のエタノール抽出物、水−エタノール抽出物およびブチレングリコール抽出物から成る群から選択される抽出物である請求項16または17記載の方法。
  19. 該抽出物の少なくとも一部が層状水和脂質相またはリポソームに取り込まれた状態にある請求項16から18いずれかに記載の方法。
  20. 該抽出物を、皮脂調整成分および殺菌成分から成る群から選択される少なくとも1種の他の活性成分と併用する請求項16から19いずれかに記載の方法。
  21. 他の活性成分である皮脂調整成分がカンゾウまたはスペインカンゾウの抽出物である請求項20記載の方法。
  22. 菌成分抗コリネバクテリア活性を有する成分から成る群から選択される成分である請求項20記載の方法。
  23. 他の活性成分がグリシリジン酸アンモニウム、グリシレチン酸、α−ビサボロールおよびリン酸トコフェロールから成る群から選択される成分である請求項20記載の方法。
JP50331195A 1993-06-30 1994-06-29 ポリア・ココス・ウルフ菌抽出物を含有する抗アクネ組成物 Expired - Fee Related JP3670279B2 (ja)

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