JPH11209643A - 反応染料混合物及びその適用 - Google Patents
反応染料混合物及びその適用Info
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- JPH11209643A JPH11209643A JP10018947A JP1894798A JPH11209643A JP H11209643 A JPH11209643 A JP H11209643A JP 10018947 A JP10018947 A JP 10018947A JP 1894798 A JP1894798 A JP 1894798A JP H11209643 A JPH11209643 A JP H11209643A
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Abstract
染料混合物を提供する。 【解決手段】 式(I)及び(III)で示される化合物
を含む混合物等。 【化1】 (I)〔式中、Dは遊離酸の形で表すと、下記一般式
(II) 【化2】 (II)(式中、R3はアルキル基を、nは2または3
を、mは1または2を表す。)を表し、R1及びR2は水
素またはアルキル基を、Yは置換されていてもよいフェ
ニレンを、Aは置換されていてもよいフェニレン或いは
置換されていてもよいアルキレンを、Zはアルカリの作
用で脱離する基を表す。〕 【化3】 (III)〔式中、Z1およびZ2はビニル又は―CH2C
H2−Z'を表すが、少なくとも一方はビニルであり、
Z'はアルカリの作用で脱離する基を表す。〕
Description
混合物及びその適用に関する。
ら種々の反応染料及びその組成物が知られており、セル
ロース系繊維材料の染色又は捺染の分野に広く使用され
ている。しかしながら、それらの反応染料及びその組成
物を用いて繊維材料を染色又は捺染しても、現在の高い
要求水準に比し、染色性能(吸尽特性、溶解性、均染
性、固着率、ビルドアップ性、アルカリ浴安定性、及び
未固着染料の繊維材料からの洗浄除去の容易さ等)にお
いて、特に、吸尽特性、溶解性、均染性、又はアルカリ
浴安定性等において、十分満足することはないという問
題がある。又、諸堅牢性(例えば、耐光堅牢性、耐汗堅
牢性、耐汗日光堅牢性、耐塩素堅牢性、耐酸加水分解堅
牢性、耐アルカリ堅牢性、耐洗濯堅牢性、耐過酸化洗濯
堅牢性、熱変色性、ホトトロピー性、及び繊維−染料の
結合安定性等)を十分満足することはないという問題が
あった。
明者らは、セルロース系繊維材料の染色又は捺染処理に
おいて、染色性能、特に、吸尽特性、溶解性、均染性及
びアルカリ浴安定性に優れ、且つ、諸堅牢性の良好な染
色物又は捺染物を与えることができる反応染料混合物を
開発すべく鋭意検討した結果、モノアゾ系の色素母体と
トリアジン環が直接結合され、該トリアジン環にビニル
スルホン系反応基を2個有する特定のモノアゾ化合物
と、他のモノアゾおよびビスアゾ化合物群から選ばれる
1種以上の特定の化合物を含有して成る混合物が上記目
的を達成することを見出して、本発明を完成した。
示される化合物またはその塩と、下記一般式(III)〜
(VI)で示される化合物またはその塩からなる群より選ば
れる1種以上の化合物またはその塩とを含有して成る反
応染料混合物である。
般式(II)
を表し、nは2または3を表し、mは、1または2を表
す。)で示される基を表し、R1及びR2は、互いに独立
に、水素原子または置換されていてもよい低級アルキル
基を表し、Yは、置換されていてもよいフェニレンを表
し、Aは、置換されていてもよいフェニレン或いは、置
換されていてもよく、又、炭素鎖がヘテロ原子で中断さ
れていてもよい炭素数2〜6のアルキレンを表し、Zは
アルカリの作用で脱離する基を表す。〕
し、Z1およびZ2はビニル又は―CH2CH2−Z'を
表すが、少なくとも一方はビニルであり、Z'はアルカ
リの作用で脱離する基を表す。〕
し、Z3およびZ4は、一方が―CH2CH2−OHであ
り、他方はビニルまたは―CH2CH2−Z"を表し、
Z”はアルカリの作用で脱離する基を表す。〕
意味を表し、Z5は―CH2CH2−Z*、ビニルまた
は―CH2CH2−OHを表し、Z*はアルカリの作用
で脱離する基を表す。X1は、フルオロ、クロロまたは
水酸基を表す。但し、X1が水酸基である場合、Z5が―
CH2CH2−OHであることはない。〕
ロロ、水酸基または−NR2−A−SO2−Z6を表し、
R2及びAは前記と同じ意味を表し、Z6は、―CH2C
H2−Z0またはビニルを表し、Z0はアルカリの作用で
脱離する基を表す。〕 以下、本発明について詳細に説明する。
は、前記式(I)で示される化合物又はその塩、及び、
前記式(III)〜(VI)で示される化合物又はその塩から成
る群より選ばれる少なくとも1種の化合物又はその塩を
含有するものであるが、式中、R1及びR2は、互いに
独立に、水素原子または置換されていても良い低級アル
キル基を表す。かかる低級アルキル基の具体例として
は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−
プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチ
ル等の炭素数1〜4のアルキル基を挙げることができ、
その置換基としては、例えば、ヒドロキシ基、アルキル
(炭素数1〜4)オキシ基、ハロゲノ基、カルボキシル
基、アルキル(炭素数1〜4)カルボニル基、アルキル
(炭素数1〜4)オキシカルボニル基、アルキル(炭素
数1〜4)カルボニルオキシ基、およびスルホ基等を挙
げることができる。
低級アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、n
−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−
ブチル、sec−ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒ
ドロキシブチル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキ
シブチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジ
ヒドロキシブチル、メトキシメチル、エトキシメチル、
2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキ
シプロピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−
3−メトキシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、
2−クロロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロ
ピル、3−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブ
ロモブチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチ
ル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、
1,2−ジカルボキシエチル、メトキシカルボニルメチ
ル、エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカルボニ
ルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキ
シカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピ
ル、4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキシカル
ボニルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、エチル
カルボニルオキシメチ、2−メチルカルボニルオキシエ
チル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチル
カルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオキ
シプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−
エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−ス
ルホエチル、3−スルホプロピル及び4−スルホブチル
等を挙げることができる。
メチル又はエチルが好ましい。
び(III)〜(VI)において、Dは前記の式(II)で示さ
れる基を表すが、該式中のR3は置換されていても良い
低級アルキル基を表す。かかるアルキル基としては、上
記R1、R2において例示したものと同様の、置換され
ていても良い炭素数1〜4のアルキル基を挙げることが
できる。
く、殊にメチルがより好ましい。
Yは、置換されていても良いフェニレンを表すが、その
置換基としては、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルキルオキシ基、ヒドロキシアルキル基、炭素
数2〜8のアルコキシアルキル基またはスルホ基等を挙
げることができ、具体的には、メチル、エチル、n−プ
ロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチ
ル、sec−ブチル、メトキシ、エトキシ、iso−プ
ロポキシ、2−ヒドロキシエチル、メトキシメチル、エ
トキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチ
ル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、ス
ルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホプロピル及
び4−スルホブチル等を挙げることができる。
メチル又はメトキシで置換されたフェニレンが好まし
い。
に式(VI)中のX2の定義において、Aは、置換されてい
ても良いフェニレンまたは、置換されていてもよく、
又、炭素鎖がヘテロ原子で中断されていても良い炭素数
2〜6のアルキレンを表す。かかる置換されていても良
いフェニレンとしては、上記Yにおいて例示したものと
同様の、置換されていても良いフェニレンを挙げること
ができ、中でも好ましいものとしては、無置換のフェニ
レン、及び、メチル又はメトキシで置換されたフェニレ
ンを挙げることができる。又、前記の炭素数2〜6のア
ルキレンの具体例としては、エチレン、トリメチレン、
メチルエチレン、テトラメチレンまたはエチレンオキシ
エチレン等を挙げることができ、中でも好ましいものと
しては、エチレンまたはトリメチレンを挙げることがで
きる。
るYとAの好ましい組み合わせとしては、Yが無置換の
フェニレン、及び、メチル又はメトキシで置換されたフ
ェニレンである時、Aは無置換のフェニレン、及び、メ
チル又はメトキシで置換されたフェニレン或いはエチレ
ンまたはトリメチレンであり、特に好ましい組み合わせ
としては、Yが無置換のフェニレン、及び、メチル又は
メトキシで置換されたフェニレンである時、Aはエチレ
ンまたはトリメチレンである。
びZ2、化合物(IV)中のZ3及びZ4、化合物
(V)中のZ5、並びに、式(VI)のX2におけるZ6の
各定義において、Z、Z'、Z"、Z*及びZ0は、それ
ぞれ、アルカリの作用で脱離する基を表すが、該脱離基
としては、例えば、硫酸エステル、チオ硫酸エステル、
燐酸エステル及び酢酸エステル等の基や、ハロゲノなど
を挙げることができる。中でも、硫酸エステル基及びク
ロロが好ましい。
び(III)〜(VI)は、遊離酸の形であっても、その塩の
形であっても、又、それらの混合物の形であってもよ
い。好ましくは、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、及びそれらを含有する混合物であり、中でもソーダ
塩、カリウム塩、リチウム塩及びそれらを含有する混合
物が好ましい。
いが、例えば、次のようにして製造することができる。
即ち、下記一般式(II')
と同じ意味を表す。]で示される化合物と、下記一般式
(VII)
で示される化合物と、下記一般式(VIII) H−NR1−Y−SO2CH2CH2Z (VIII) 〔式中、R1、YおよびZは前記と同じ意味を表す。]
で示される化合物を、2, 4, 6―トリクロロ―s―
トリアジンまたは2,4, 6―トリフルオロ―s―トリ
アジンに、任意の順序でそれぞれ縮合させることにより
製造することができる。
ンまたは2, 4, 6―トリフルオロ―s―トリアジン
との縮合反応において、その順序は特に制限されるもの
ではなく、また反応条件も特に制限されないが、一次的
には温度―10℃〜40℃でpH1〜9、二次的には温
度0〜70℃でpH4〜10、三次的には温度10〜1
00℃でpH1〜8に調整しながら縮合させる。
法も特に限定されないが、例えば、下記一般式(IX)
物をジアゾ化し、次いで、該ジアゾ化物を下記一般式
(X)
される化合物とジアゾカップリングを行うことにより、
一般式(II') の化合物を得ることができる。
えば、2−アミノナフタレン−1,5−、3,6−、
4,8−、5,7−又は6,8−ジスルホン酸、2−ア
ミノナフタレン−3,6,8又は4,6,8−トリスル
ホン酸等を挙げることができる。中でも、2−アミノナ
フタレン−4,8−ジスルホン酸、2−アミノナフタレ
ン−6,8−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−
3,6,8−又は4,6,8−トリスルホン酸が好まし
く、とりわけ2−アミノナフタレン−4,6,8−トリ
スルホン酸が特に好ましい。
例えば、o−メトキシアニリン、o−エトキシアニリ
ン、m−メトキシアニリン、m−エトキシアニリン、
2,5−ジメトキシアニリン、2,5−ジエトキシアニ
リンを挙げることができる。中でも、o−メトキシアニ
リン、m−メトキシアニリンまたは2,5−ジメトキシ
アニリンが好ましい。
好ましくは、例えば
で示される化合物としては、例えば、
は、一般式(VIII) で示される化合物として上記した化
合物の他、例えば、
OSO3H
ないが、例えば、次のようにして製造することができ
る。即ち、下記一般式(II')
味を表す。]で示される化合物と、下記一般式(XI)
す。]で示される化合物と、下記一般式(XII)
す。]で示される化合物を、2, 4, 6―トリクロロ
―s―トリアジンまたは2,4, 6―トリフルオロ―s
―トリアジンに、任意の順序でそれぞれ縮合させること
により製造することができる。
は、例えば、一般式(VIII) で示される化合物の他、例
えば、
は、一般式(VII)、(VIII)及び(XII)で示される化合物と
して上記した化合物の他、例えば、
いが、例えば、次のようにして製造することができる。
即ち、下記一般式(II')
味を表す。]で示される化合物と、下記一般式(XIII) H−NR2−A−SO2CH2CH2Z3 (XIII) 〔式中、R2、AおよびZ3は前記と同じ意味を表
す。]で示される化合物と、下記一般式(XIV)
す。]で示される化合物を、2, 4, 6―トリクロロ
―s―トリアジンまたは2,4, 6―トリフルオロ―s
―トリアジンに、任意の順序でそれぞれ縮合させること
により製造することができる。
としては、一般式(VIII)及び(XII)で示される化合物の
他、例えば、
一般式(VII)、(VIII)、(XII)及び(XIV) で示される化
合物として上記した化合物の他、例えば、
OH等を挙げることができる。
いが、例えば、次のようにして製造することができる。
即ち、下記一般式(II')
味を表す。]で示される化合物と、下記一般式(XI)
す。]で示される化合物を、2, 4, 6―トリクロロ
―s―トリアジン、2, 4,6―トリフルオロ―s―ト
リアジン、2―ヒドロキシ―4, 6―ジクロロ―s―
トリアジンまたは2―ヒドロキシ―4, 6―ジフルオ
ロ―s―トリアジンに、任意の順序でそれぞれ縮合させ
ることにより製造することができる。
いが、例えば、次のようにして製造することができる。
即ち、下記一般式(II')
味を表す。]で示される化合物を、2, 4, 6―トリ
クロロ―s―トリアジン、2, 4,6―トリフルオロ―
s―トリアジン、2―ヒドロキシ―4, 6―ジクロロ
―s―トリアジンまたは2―ヒドロキシ―4, 6―ジ
フルオロ―s―トリアジンに、任意の順序でそれぞれ縮
合させるか、或いは、式(II')の化合物と、下記一般
式(XVI)
す。]で示される化合物を、2, 4, 6―トリクロロ
―s―トリアジン、2, 4,6―トリフルオロ―s―ト
リアジンに、任意の順序でそれぞれ縮合させることによ
り製造することができる。
ましくは、混合物中の一般式(I)で示される化合物又は
その塩の割合が60〜99(より好ましくは60〜9
5)重量%であるものが挙げられる。
の100重量部に対して、一般式(III)及び(IV)で
示される化合物又はその塩から選ばれる少なくとも1種
の化合物又はその塩の割合が5〜40重量部含有される
場合と、一般式(I)で示される化合物又はその塩の1
00重量部に対して、一般式(III)及び(IV)で示さ
れる化合物又はその塩から選ばれる少なくとも1種の割
合が2〜40重量部、一般式(V)で示される化合物又
はその塩の割合が2〜10重量部及び一般式(VI)で示
されるビスアゾ化合物又はその塩の割合が2〜10重量
部である場合が好ましい。
有し、ヒドロキシ基又は/及びアミド基を含有する繊維
材料の染色及び捺染に使用できる。繊維材料は繊維基材
の形で用いても、糸の形で用いても、又、混紡基材の形
で用いてもよい。ヒドロキシ基を含有する繊維材料とし
ては天然又は合成ヒドロキシ基含有材料、例えば、セル
ロース繊維材料、その再生生成物、ポリビニルアルコー
ル等を挙げることができる。セルロース繊維材料として
は、木綿、その他の植物繊維、例えばリネン、麻、ジュ
ート及びラミー繊維等を挙げることができる。再生セル
ロース繊維としては、例えばビスコース・ステープル、
フィラメントビスコースを挙げることができる。又、カ
ルボンアミド基繊維材料としては、例えば合成及び天然
のポリアミド、ポリウレタン、特に繊維の形で、例えば
羊毛、その他の動物毛、絹、皮革、ポリアミド- 6,
6、ポリアミド- 6、ポリアミド- 11、ポリアミド
-4を挙げることができる。
料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺
染できる。例えば、セルロース繊維上に吸尽染色する場
合は、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸
結合剤の存在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食
塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染
剤を併用し、比較的低い温度で染色することができる。
染料の吸尽を促進する中性塩は、本来の染色温度に達し
た後に初めて又はそれ以前に、場合によっては分割して
添加してもよい。パジング法に従ってセルロース繊維を
染色する場合は、室温又は高められた温度でパッドし乾
燥後、スチーミング又は乾熱によって固着できる。セル
ロース繊維に対して捺染を行う場合は、一相で、例えば
重曹又はその他の酸結合剤を含有する捺染ペーストで捺
染し、次いで95〜160℃でスチーミングすることに
よって、あるいは二相で、例えば中性又は弱酸性捺染ペ
ーストで捺染し、これを熱い電解質含有アルカリ性浴に
通過させ、又はアルカリ性電解質含有パジング液でオー
バパジングし、スチーミング又は乾熱処理して実施でき
る。捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ又は澱
粉エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望によって
は、例えば尿素のような通常の捺染助剤及び/又は分散
剤と併用して用いることができる。本発明の反応染料混
合物をセルロース繊維上に固定させるに適した酸結合剤
も特に限定されないが、例えば、苛性ソーダ、苛性カ
リ、重曹、炭酸ソーダ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、
第二又は第三燐酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢
酸ソーダ等が挙げられる。又、本発明の反応染料混合物
を用いて、合成又は天然のポリアミド又はポリウレタン
繊維を染色する場合は、例えば、酸性〜弱酸性の染浴中
でpH値の制御下に吸尽させ、次に中性、場合によりア
ルカリ性のpH値に染浴のpH値を変化させることによ
って行う方法等を挙げることができる。染色は、60〜
120℃の温度で行うことができ、又、染色時には、均
染剤、例えば塩化シアヌルと3倍モルのアミノベンゼン
スルホン酸、アミノナフタレンスルホン酸との縮合生成
物、ステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生
成物等を用いることもできる。
得るために、必要に応じて本発明の特徴を損なわない範
囲で、他の染料と混合して使用することができる。混合
して使用する染料としては、反応染料であれば特に制約
はないが、例えば、反応基としてスルファトエチルスル
ホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、
モノフルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン
基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリ
ミジン基、および、トリクロロピリミジン基の少なくと
も1種を少なくとも1つ以上有する染料、又はSumifix
、Sumifix Supra 、Remazol 、Levafix 、Procio
n 、Cibacron、Basilen 、Drimarene、Kayacion、Kay
acelon React などの冠称名で市販されている染料、
更には、特開昭50-178号、特開昭 56-9483号、特開昭5
6-15481号、特開昭 56-118976号、特開昭 56-128380
号、特開昭 57-2365号、特開昭57-89679号、特開昭 5
7-143360号、特開59-15451号、特開昭 58-191755号、
特開昭59-96174号、特開昭59-161463号、特開昭 60-67
54号、特開昭 60-123559号、特開昭 60-229957号、特
開昭 60-260654号、特開昭 61-126175号、特開昭 61
-155469号、特開昭61-225256号、特開昭63-77974号、特
開昭 63-225664号、特開平1-185370号、特開平 3-770
号、特開平5-117538号、特開平5-247366号、特開平6-28
7463号の各公報に記載されている染料、及びC.I.Reacti
ve Blue 19、C.I.Reactive Black 5で表される染料
等が例示される。
染処理において、吸尽特性、溶解性、均染性に優れ、固
着率が高く、優れたビルドアップ性を示し、特に濃色域
でも高い固着率を示すビルドアップ性に優れたものであ
る。又、本発明の反応染料混合物は、染色時の温度変化
や中性塩・酸結合剤の量の変動、染浴比の変動等による
影響を受けにくく、これを用いて得た染色物及び捺染物
は安定した品質を有しており、諸堅牢性が良好であり、
フイックス処理時、樹脂加工時、マーセライズ加工時等
における変色が小さく、保存中の塩基性物質との接触に
よる変色も小さい。
する。例中、部および%は特記ない限り、各々重量部及
び重量%を表す。
が下記構造式(2)
下記構造式(3)
下記構造式(4)
形が下記構造式(5)
し、反応染料混合物を得た。この混合物0.1、0.3 及び
0.6 部を、各々水200部に溶解し、芒硝10部と木
綿10部を加え、60℃に昇温し、炭酸ソーダ4部を加
えて、1時間染色した。水洗、ソーピング、水洗そして
乾燥を行った。水洗時、及びソーピング時において、染
色排水の着色量はわずかであった。得られた染色物は、
いずれも均一で色の濃い赤み黄色であり、反応染料組成
物0.6 部を用いて得た染色物は、0.3 部を用いて得た
染色物に比べて十分に濃く、又、反応染料組成物0.3
部を用いて得た染色物は、0.1 部を用いて得た染色物
に比べて十分に濃いものであり、用いた反応染料組成物
のビルドアップ性は良好であることがわかった。染色加
工時において、吸尽特性、溶解性及び均染性は優れてお
り、又、高い固着率を示した。又、得られた染色物の耐
光性、耐汗性、耐汗日光性、耐塩素性、耐酸加水分解
性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯性の諸堅牢
度はいずれも良好であり、熱変色性、ホトトロピー性及
び保存安定性についても良好であった。
える以外は、実施例1に準拠して染色を行った。得られ
た染色物は、各々、実施例1で得られた染色物と同等の
品質を有していた。
70℃に代える以外は、実施例1〜2に準拠して染色を
行った。得られた染色物は、各々、実施例1〜2で得ら
れた染色物と同等の品質を有していた。
0.3 及び0.6 部を用いる際に、スルホン化度110
%、平均重合度1.8のメチルナフタレンスルホン酸と
ホルムアルデヒドとの縮合物のナトリウム塩0.06部を併
用する以外は、実施例1〜3に準拠して染色を行った。
得られた染色物は、各々、実施例1〜3で得られた染色
物と同等の品質を有していた。
下の組成をもつ色糊を作った。
各々印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミン
グを行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥し
て、仕上げた。得られた捺染物は、いずれも均一で色の
濃い中庸黄色であり、良好なビルドアップ性を有してお
り、又、その全般的堅牢度及び保存安定性も良好であっ
た。
に溶解した後、25℃に冷却した。この染料溶液に、3
2.5%苛性ソーダ水溶液15部及び50度ボーメの水
ガラス150部を添加し、さらに25℃で水を加えて全
量を1000部とした直後に、この液をパジング液とし
て木綿織物をパジングした。パジングした木綿織物を巻
き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して、25℃の室
温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕上
げた。得られた染色物は、いずれも均一で色の濃い中庸
黄色であり、良好なビルドアップ性を有しており、又、
その諸堅牢度及び保存安定性も良好であった。
に溶解した後、25℃に冷却した。この染料溶液に、ア
ルギン酸ソーダ1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソ
ーダ10部、及び重炭酸ソーダ20部を添加し、さらに
25℃で水を加えて全量を1000部とした直後に、こ
の液をパジング液として木綿織物をパジングした。パジ
ングした木綿織物を120℃で2分間乾燥し、次いで1
00℃で5分間スチーミングして、染料を固着させた。
得られた染色物は、いずれも均一で色の濃い中庸黄色で
あり、良好なビルドアップ性を有しており、又、その諸
堅牢度及び保存安定性も良好であった。
染料混合物中、上記構造式(1)、(2)、(3)、
(4)及び(5)で示される化合物の各々を、表1〜9
における第2欄の化合物及び第3欄の組成比に代える以
外は、実施例1〜7に準拠して染色を行う。得られた染
色物は、各々、木綿上で表1〜9における第4欄に示す
色調を与え、いずれも実施例1〜7で得られた染色物と
同等の品質を有している。
Claims (11)
- 【請求項1】下記一般式(I)で示される化合物または
その塩と、下記一般式(III)〜(VI)で示される化合物
またはその塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物
またはその塩とを含有して成る反応染料混合物。 【化1】 (I) 〔式中、Dは遊離酸の形で表すと、下記一般式(II) 【化2】 (II) (式中、R3は、置換されていてもよい低級アルキル基
を表し、nは2または3を表し、mは、1または2を表
す。)で示される基を表し、R1及びR2は、互いに独立
に、水素原子または置換されていてもよい低級アルキル
基を表し、Yは、置換されていてもよいフェニレンを表
し、Aは、置換されていてもよいフェニレン或いは、置
換されていてもよく、又、炭素鎖がヘテロ原子で中断さ
れていてもよい炭素数2〜6のアルキレンを表し、Zは
アルカリの作用で脱離する基を表す。〕 【化3】 (III) 〔式中、D、R1、R2、Y及びAは前記と同じ意味を表
し、Z1およびZ2はビニル又は―CH2CH2−Z'を
表すが、少なくとも一方はビニルであり、Z'はアルカ
リの作用で脱離する基を表す。〕 【化4】 (IV) 〔式中、D、R1、R2、Y及びAは前記と同じ意味を表
し、Z3およびZ4は、一方が―CH2CH2−OHであ
り、他方はビニルまたは―CH2CH2−Z"を表し、
Z”はアルカリの作用で脱離する基を表す。〕 【化5】 (V) 〔式中、D、R2及びAは前記と同じ意味を表し、Z5は
―CH2CH2−Z*、ビニルまたは―CH2CH2−
OHを表し、Z*はアルカリの作用で脱離する基を表
す。X1は、フルオロ、クロロまたは水酸基を表す。但
し、X1が水酸基である場合、Z5が―CH2CH2−O
Hであることはない。〕 【化6】 (VI) 〔式中、Dは前記の意味を表し、X2は、フルオロ、ク
ロロ、水酸基または−NR2−A−SO2−Z6を表し、
R2及びAは前記と同じ意味を表し、Z6は、―CH2C
H2−Z0またはビニルを表し、Z0はアルカリの作用で
脱離する基を表す。〕 - 【請求項2】一般式(I)で示される化合物又はその塩
が、反応染料混合物の100重量部に対して、60〜99
重量部含有される請求項1に記載の混合物。 - 【請求項3】R3が、メチルである請求項1又は2に記
載の混合物。 - 【請求項4】Aが、置換されていてもよいフェニレンで
ある請求項1〜3のいずれかに記載の混合物。 - 【請求項5】Aが、置換されていてもよく、又、炭素鎖
がヘテロ原子で中断されていてもよい炭素数2〜6のア
ルキレンである請求項1〜3のいずれかに記載の混合
物。 - 【請求項6】Aが、エチレンまたはトリメチレンである
請求項1〜3又は5のいずれかに記載の混合物。 - 【請求項7】Z、Z'、Z"、Z*及びZ0が、硫酸エス
テル基またはクロロである請求項1〜6のいずれかに記
載の混合物。 - 【請求項8】nが、3である請求項1〜7のいずれかに
記載の混合物。 - 【請求項9】一般式(I)で示される化合物又はその塩
の100重量部に対して、一般式(III)及び(IV)で示さ
れる化合物又はその塩から選ばれる少なくとも1種の化
合物又はその塩が5〜40重量部含有される請求項1〜
8のいずれかに記載の混合物。 - 【請求項10】一般式(I)で示される化合物又はその
塩の100重量部に対して、それぞれ、一般式(III)及び
(IV)で示される化合物又はその塩から選ばれる少なく
とも1種の化合物又はその塩が2〜40重量部、一般式
(V)で示される化合物又はその塩が2〜10重量部、
一般式(VI)で示される化合物又はその塩が2〜10重
量部含有される請求項1〜8のいずれかに記載の混合
物。 - 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の混合
物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺染方
法。
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---|---|---|---|
JP01894798A JP4192286B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 反応染料混合物及びその適用 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11209643A true JPH11209643A (ja) | 1999-08-03 |
JP4192286B2 JP4192286B2 (ja) | 2008-12-10 |
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---|---|---|---|
JP01894798A Expired - Fee Related JP4192286B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 反応染料混合物及びその適用 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006103414A3 (en) * | 2005-03-31 | 2007-06-07 | Fujifilm Imaging Colorants Ltd | Disazodyes for ink-jet printing |
JP2018048244A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット捺染インク及びインクジェット捺染方法 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP01894798A patent/JP4192286B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7704309B2 (en) | 2005-03-31 | 2010-04-27 | Fujifilm Imaging Colorants Limited | Disazodyes for ink-jet printing |
TWI385214B (zh) * | 2005-03-31 | 2013-02-11 | Fujifilm Imaging Colorants Ltd | 雙偶氮化合物及其在噴墨印刷之用途 |
JP2018048244A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット捺染インク及びインクジェット捺染方法 |
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