JPH11171034A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

Info

Publication number
JPH11171034A
JPH11171034A JP9339933A JP33993397A JPH11171034A JP H11171034 A JPH11171034 A JP H11171034A JP 9339933 A JP9339933 A JP 9339933A JP 33993397 A JP33993397 A JP 33993397A JP H11171034 A JPH11171034 A JP H11171034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input shaft
output shaft
transmission ratio
shaft
absolute position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9339933A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Yamauchi
洋司 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9339933A priority Critical patent/JPH11171034A/ja
Priority to US09/167,489 priority patent/US6135233A/en
Priority to DE19851857A priority patent/DE19851857B4/de
Publication of JPH11171034A publication Critical patent/JPH11171034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/008Changing the transfer ratio between the steering wheel and the steering gear by variable supply of energy, e.g. by using a superposition gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イグニションスイッチがオフ状態で操舵ハン
ドルが操作されると、伝達比可変機構を介して連結され
た入力軸と出力軸の位置関係が崩れる。 【解決手段】 イグニションスイッチがオフされる直前
の絶対位置センサ41の検出値を記憶しておき、イグニ
ションスイッチがオンされた際の絶対位置センサ41の
検出値と比較する。両検出値の偏差にもとづいて駆動モ
ータ114を駆動して出力軸20を回転駆動し、入力軸
10と出力軸20の位置関係を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルの操
舵角に対する車輪の転舵角の伝達比を可変とした車両用
操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の操舵装置では、一般に、操舵ハン
ドルに連結された操舵軸の回転をラックアンドピニオン
などのギヤ装置を介してタイロッドの横方向の変位に変
換している。
【0003】また、この際、ギヤ装置を構成するギヤを
アクチュエータで回転駆動することで、入力軸−出力軸
間の回転伝達比(以下、伝達比と称す)を変化させる伝
達比可変機構を採用している。例えば、図6に示すよう
に、車速Vに応じて伝達比を変化させることで、車速V
に応じた走行安定性を確保している。
【0004】また、特開昭62−23869号に開示さ
れた操舵装置では、このような伝達比可変機構が故障し
た場合に備え、伝達比可変機構のアクチュエータが停止
した状態における入力軸−出力軸間の伝達比としてのベ
ース伝達比(ベースギヤ比)Gbを伝達比可変幅の中間
値に設定している。このように設定することで、伝達比
を変化させるアクチュエータが停止した場合にも、正常
時に比べて伝達比が大きく変化する事態を回避し、運転
者が受ける違和感を低減させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような伝達比制御
は、イグニションスイッチがオンされた状態で常時実施
されており、イグニションスイッチがオフされること
で、伝達比制御が停止され、伝達比を変化させるアクチ
ュエータも停止する機構となっている。
【0006】従って、図6に示すように、イグニション
スイッチをオフする直前の伝達比は、車速Vがゼロの場
合の伝達比Goであり、イグニションスイッチのオフ操
作後の伝達比となるベース伝達比は、前述したGbであ
り、伝達比制御の実施時と停止時では伝達比可変機構の
設定伝達比が異なる。
【0007】このため、イグニションスイッチがオフさ
れた状態で操舵ハンドルが操作された場合には、伝達比
Gbで入力軸に対して出力軸が回転することとなり、イ
グニションスイッチがオンされた状態での伝達比Goに
おける入力軸と出力軸との位置関係が崩れてしまい、こ
の影響で、操舵ハンドルの中立位置と転舵輪の中立位置
とがずれてしまうおそれがあった。
【0008】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたものであり、その目的は、車両の停止中に操舵ハ
ンドルが操作された場合にも、操舵ハンドルと転舵輪と
の位置関係を正常な位置関係に復帰させることができる
車両用操舵装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1にかかる
車両用操舵装置は、操舵軸に連結された入力軸と、入力
軸に連結された出力軸と、入力軸と出力軸とを相対的に
回転駆動し、入力軸に対する出力軸の回転伝達比を変化
させる駆動手段と、駆動手段の駆動制御を実施する制御
手段と、入力軸と出力軸のうち、少なくともいずれか一
方の回転位置を検出する位置検出手段とを備えており、
制御手段は、位置検出手段の検出結果をもとに駆動手段
を駆動し、入力軸と出力軸との位置関係を一致させる復
帰制御手段を備えることを特徴とする。
【0010】復帰制御手段では、まず、回転伝達比制御
の終了後から開始前までの間に、操舵ハンドルが操舵さ
れたか否かを、位置検出手段の検出結果をもとに判定す
る。例えば、入力軸と出力軸のうちの一方に位置検出手
段が設けられている場合には、前回の回転伝達比制御が
終了した時点で記憶した検出結果と、新たに回転伝達比
制御を開始する時点での検出結果とを比較することで判
定できる。また、入力軸と出力軸の双方に位置検出手段
が設けられている場合には、回転伝達比制御の開始時点
での入力軸と出力軸との位置関係から判定できる。そし
て、回転伝達比制御の終了後から開始前までの間に操舵
ハンドルが操舵されていると判定した場合には、位置検
出手段の検出結果にもとづいて駆動手段の駆動制御を行
い、入力軸と出力軸との位置関係を一致させる復帰処理
を実施する。
【0011】請求項2にかかる車両用操舵装置は、復帰
制御手段による復帰処理中、車両の走行を制限する走行
制限手段をさらに備えて構成する。
【0012】このような走行制限手段を備えることで、
入力軸と出力軸の位置関係が不一致の状態での走行が回
避される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる各実施形態
につき、添付図面を参照して説明する。
【0014】図1及び図2に第1の実施形態にかかる操
舵装置を示す。
【0015】入力軸10は、その一端側が操舵軸1と連
結しており、この操舵軸1には図示しない操舵ハンドル
が連結されている。このため、入力軸10は操舵ハンド
ルと同方向に回転する機構となっている。入力軸10の
他端側は、伝達比可変機構100を介して出力軸20に
連結しており、出力軸20に形成したピニオン21には
ラック軸22(図1参照)が噛合している。
【0016】この伝達比可変機構100は、入力軸10
の回転を所定の回転伝達比(ギヤ比)で出力軸20に伝
達する機構部であり、その回転伝達比を制御し得る機能
を有しており、スリーブ体110、プラネタリギヤ12
0及びリングギヤ130などで構成している。
【0017】スリーブ体110は、一端側に円環状のサ
ンギヤ111を有し、他端側に円環状のウォームホイー
ル112を有する筒形状を呈しており、その内部に入力
軸10が貫通しており、入力軸10に対して同心的に配
設している。入力軸10の外周部とスリーブ体110の
内周部との間には、ベアリング30が介在しており(図
1参照)、入力軸10とスリーブ体110とは、互いに
回転を拘束されることなく、別々に回転する機構となっ
ている。
【0018】スリーブ体110を貫通した入力軸10の
貫通端部には、サンギヤ111よりも大なる外径を有す
る円盤状のキャリア11を固定している。このキャリア
11の周縁部には、等間隔で3箇所に支持ピン12を固
定しており、各支持ピン12は、それぞれプラネタリギヤ
120を回転自在に支持している。これら3個のプラネ
タリギヤ120は、中心部に位置するサンギヤ111と
それぞれ噛合しており、キャリア11が入力軸10と一
体的に回転することで、各プラネタリギヤ120は、サ
ンギヤ111と噛合しつつサンギヤ111の周囲を回転
移動する機構となっている。
【0019】各プラネタリギヤ120を囲むように、出
力軸20と一体化した円環状のリングギヤ130が配設
されており、リングギヤ130の内周部に形成されたギ
ヤ歯が各プラネタリギヤ120と噛合している。従っ
て、図3に示すように、サンギヤ111、プラネタリギ
ヤ120及びリングギヤ130が同心的に配設され、サ
ンギヤ111と各プラネタリギヤ120とが噛合し、各
プラネタリギヤ120とリングギヤ130とが噛合した
状態となった遊星歯車機構を構成している。
【0020】一方、スリーブ体110を構成するウォー
ムホイール112にはウォームギヤ113が噛合してお
り、このウォームギヤ113は、駆動モータ114によ
って回転駆動される機構となっている。
【0021】ここで各ギヤの動作について説明する。
【0022】運転者が操舵ハンドルを回転させると、こ
の回転が操舵軸1を介して入力軸10に伝達され、入力
軸10は操舵ハンドルと同方向に回転する。この際、キ
ャリア11も入力軸10と一体的に回転するため、キャ
リア11に支持された各支持ピン12も、サンギヤ11
1の周囲を回転移動する。
【0023】例えば、図3に矢印aで示す向きに支持ピ
ン12が移動した場合を想定すると、各支持ピン12が
移動することで、この支持ピン12によって支持された
各プラネタリギヤ120が、支持ピン12を中心に矢印
bで示す向きに回転しつつ、サンギヤ111の周囲を矢
印a方向に沿って移動する。また、プラネタリギヤ12
0が矢印b方向に回転すると、プラネタリギヤ120と
噛合するリングギヤ130が矢印c方向に回転し、この
方向に出力軸20が回転する。従って入力軸10の回転
が、同方向に出力軸20に伝達され、出力軸20は入力
軸10と同一方向に回転する状態となる。
【0024】なお、運転者が操舵ハンドルを逆方向に回
転させた場合には、各ギヤは、図3に示す矢印とは反対
方向へ回転或いは移動し、この場合も同様に入力軸10
の回転方向と出力軸20の回転方向は一致する。
【0025】一方、駆動モータ114によってウォーム
ギヤ113が回転駆動されると、この回転がウォームホ
イール112を介してスリーブ体110に伝達され、ス
リーブ体110全体が回転する。すなわち、ウォームギ
ヤ113の回転方向に応じた方向に、スリーブ体110
が回転駆動される。従って、スリーブ体110を構成す
るサンギヤ111も回転し、サンギヤ111が回転する
ことで、サンギヤ111と噛合する各プラネタリギヤ1
20の回転量が変化する。
【0026】例えば、プラネタリギヤ120が操舵に伴
って矢印a方向に移動する際には、サンギヤ111が図
3の矢印d方向に回転することで、矢印b方向に回転す
るプラネタリギヤ120の回転量が増加され、プラネタ
リギヤ120と噛合するリングギヤ130の回転量も増
大する。また、サンギヤ111が図3の矢印dと反対方
向に回転することで、プラネタリギヤ120の回転量が
減少され、リングギヤ130の回転量も減少する。
【0027】このように駆動モータ114の駆動制御を
実施することでサンギヤ111の回転量を制御し、入力
軸10の回転が出力軸20に伝達される回転伝達比を変
化させることができる。
【0028】電子制御装置(ECU)200には、入力
軸10の回転位置としての絶対位置を検出する絶対位置
センサ41、車両の走行速度を検出する車速センサ4
2、イグニションスイッチ43などの検出結果が与えら
れ、各種の制御が実施される。
【0029】ECU200では、まず、イグニションス
イッチ43のオン操作が検出されると、入力軸10と出
力軸20との位置関係を正常な位置に復帰させる復帰処
理を実行する。これは、前述したように、イグニション
スイッチ43がオフ操作されてからオン操作されるまで
の間(伝達比制御が停止中)に、操舵ハンドルが操作さ
れた場合には、入力軸10と出力軸20との位置関係が
崩れるため、正常な位置に復帰させるための処理であ
る。そして、この復帰処理の後、伝達比可変機構100
の伝達比を、車速V応じて変化させる伝達比制御を直ち
に開始し、前述した図6で示す車速Vに応じた伝達比と
なるように伝達比制御を実施する。また、ECU200
では、オートマチックトランスミッション(AT)のシ
フトレバーをロックするシフトロックユニット44の動
作制御も実施しており、シフトロックが作動すると、シ
フトレバーがPレンジから他のレンジにシフトできない
機構となっている。
【0030】ここで、このようにECU200で実施す
る各制御処理について、図4のフローチャートをもとに
説明する。
【0031】図4に示すフローチャートは、イグニショ
ンスイッチ43のオン操作によって起動し、まずステッ
プ(以下、ステップを「S」と記す)102に進んで、
入力軸10の絶対位置となる絶対位置センサ41の検出
値θnowを読み込む。
【0032】続くS104では、前回のルーチンにおい
て、伝達比制御の終了時に記憶した絶対位置センサ41
の検出値θmemを読み出し、θnow≠θmemであるかを判
定する。なお、この検出値θmemを記憶するステップは
後述するS120に対応する。
【0033】θnow≠θmemの場合、すなわち、入力軸1
0の絶対位置が、制御終了時に比べて変化している場合
には、S104でYesと判定され、S106に進む。
【0034】S106では、出力軸20を回転すべき目
標回転角θpを演算する。具体的には、伝達比可変機構
のベース伝達比Gb、車速V=0の場合の伝達比Goを
用いて、θp=(Gb−Go)・(θnow−θmem)とし
て演算する。
【0035】続くS108では、S106で演算したθ
pに基づく駆動信号を駆動モータ114に出力し、駆動
モータ114を駆動する。前述したように駆動モータ1
14を駆動することでウォームギヤ113が回転され、
この回転がウォームホイール112及びサンギヤ111
を介してプラネタリギヤ120に伝達され、プラネタリ
ギヤ120と噛合するリングギヤ130が出力軸20と
一体的に回転する。このような機構により出力軸20を
目標回転角θpだけ回転させることができる。
【0036】続くS110では、このような復帰処理に
かかる駆動モータ114の回転完了を判定する処理が繰
り返し実行され、駆動モータ114の回転が完了したと
判定された時点でS112に進む。
【0037】また、先のS104でNoと判定された場
合にはθnow=θmemであり、この場合には、イグニショ
ンスイッチ43がオフ操作されてからオン操作されるま
での間に、操舵ハンドルが操作されておらず、入力軸1
0と出力軸20との位置関係に変化はない。このような
場合には、前述したS106〜S110の復帰処理は実
行せず、そのままS112に進む。
【0038】S112では、シフトロックユニット44
の動作制御を実施し、シフトロックを解除する。この動
作制御を実施することで、シフトレバーがPレンジから
他のレンジにシフトが可能となる。換言すれば、S10
6〜S110の復帰処理が実施された場合には、S11
0における駆動モータ114の回転が完了するまでは、
ジフトレバーがロックされたままの状態となって車両の
走行が制限される。これにより、復帰処理が実行されて
いる最中に車両の走行が行われる事態を回避できる。
【0039】S112でシフトロックが解除された後、
S114に進み、伝達比可変機構100の伝達比を、前
述した図6に示すように車速Vに応じて制御する、通常
の伝達比制御が開始される。この伝達比制御はS116
でイグニションスイッチ43のオフ操作が検出されるま
で継続される。
【0040】S116でイグニションスイッチ43のオ
フ操作が検出された場合には(S116で「Ye
s」)、S118に進み、駆動モータ114が停止した
かが判定される。この判定処理は、例えば、駆動モータ
114に対して駆動信号が出力されているかをもとに実
行する。
【0041】S118で駆動モータ114が停止したと
判定された場合には(S118で「Yes」)、S12
0に進み、このときの絶対位置センサ41の検出値θme
mを記憶する。この処理により、制御停止時における入
力軸10の絶対位置が記憶される。
【0042】この後、S122に進んで、シフトロック
ユニット44の動作制御を行い、シフトレバーをPレン
ジにロックするシフトロックを実行して、このルーチン
を終了する。
【0043】このようにS120において、制御終了時
の入力軸10の絶対位置を記憶しておき、次にこのルー
チンが起動した時点での入力軸10の絶対位置と比較す
ることで、入力軸10と出力軸20の位置関係が一致し
ているか否かを判定することができると共に、入力軸1
0と出力軸20の位置関係を正常な位置関係に復帰させ
る復帰処理に移行することができる。
【0044】次に、第2の実施形態について説明する。
【0045】前述した第1の実施形態では、復帰処理中
にハンドル操作が行われない場合を想定したが、以下に
説明する第2の実施形態では、復帰処理中にハンドル操
作が実施される場合を考慮して、入力軸10と出力軸2
0とを正常な位置関係に復帰させる。以下、図5のフロ
ーチャートをもとに説明する。
【0046】図5に示すフローチャートは、イグニショ
ンスイッチ43のオン操作によって起動し、S202で
は、入力軸10の絶対位置となる絶対位置センサ41の
検出値θnow1を読み込む。
【0047】続くS204では、前回のルーチンにおい
て、伝達比制御の終了時に記憶した絶対位置センサ41
の検出値θmemを読み出し、θnow1≠θmemであるかを
判定する。なお、この検出値θmemを記憶するステップ
は後述するS226に対応する。
【0048】θnow1≠θmemの場合、すなわち、入力軸
10の絶対位置が、制御終了時に比べて変化している場
合には、S204でYesと判定され、S206に進
む。
【0049】S206では、第1の実施形態のS106
と同じ演算式を用い、出力軸20を回転すべき目標回転
角θpを同様に演算し、続くS208では、S206で
演算した目標回転角θpに基づく駆動信号を駆動モータ
114に出力し、駆動モータ114を駆動する。これに
より復帰処理が実行される。
【0050】続くS210では、現在の絶対位置センサ
41の検出値θnowを読み込み、復帰処理実行中におけ
る入力軸10の絶対位置を検出する。
【0051】続くS212では、S202で読み込んだ
検出値θnow1とS210で読み込んだ検出値θnowとを
基に、S206で得られた目標回転角θpの補正値θm
を演算する。具体的には、操舵角に応じた伝達比をG
m、車速V=0の場合の伝達比Goを用いて、θm=G
m・Go・(θnow−θnow1)として演算する。このう
ち伝達比Gmは、例えば、検出値θnowに応じた伝達比
が設定されたマップからマップ検索して設定する。従っ
て、上式より、復帰処理中に操舵されない場合には、θ
now=θnow1であり、θm=0となる。
【0052】続くS214では、S206で演算された
目標回転角θpとS212で演算された補正値θmとを
基に、θp+θmに基づく駆動信号を駆動モータ114
に出力し、駆動モータ114を回転駆動する。
【0053】続くS216では、このような復帰処理に
かかる駆動モータ114の回転完了を判定する処理が繰
り返し実行され、回転が完了していない場合には(S2
16で「No」)、再びS210以降の処理が繰り返し
実行され、回転が完了したと判定された時点でS218
に進む。
【0054】このように、復帰処理中にS210〜S2
16の処理を実行することで、復帰処理中にハンドル操
作が行われた場合にも、入力軸10と出力軸20との位
置関係を正常な位置関係に復帰させることができる。
【0055】また、先のS204でNoと判定された場
合にはθnow=θmemであり、この場合には、S206〜
S216の復帰処理は実行せず、そのままS218に進
む。
【0056】この後実行されるS218〜S228の処
理は、第1の実施形態におけるS112〜S122の処
理と同一であり、説明は省略する。
【0057】以上説明した各実施形態では、入力軸10
に対して絶対位置センサ41を設ける場合を例示した
が、出力軸20に対して絶対位置センサ41を設けるこ
とも可能であり、この場合にも前述した各実施形態と同
様な復帰処理を実施することができる。また、入力軸1
0と出力軸20の双方に絶対位置センサ41を設けるこ
とも可能であり、この場合には、イグニションスイッチ
43のオフ操作時に絶対位置センサ41の検出値を記憶
することなく、イグニションスイッチ43のオン操作
後、直ちに双方の絶対位置センサから検出値を読み込
み、両検出値にもとづいて復帰処理を実行すればよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
車両用操舵装置によれば、位置検出手段の検出結果をも
とに駆動手段を駆動して、入力軸と出力軸との位置関係
を一致させる復帰制御手段を備えるので、伝達比制御の
停止中に操舵ハンドルが操作された場合にも、操舵ハン
ドルと転舵輪との位置関係を正常な位置関係に復帰させ
ることが可能となる。
【0059】また、請求項2にかかる車両用操舵装置に
よれば、復帰制御手段による復帰処理中、車両の走行を
制限する走行制限手段をさらに備えるので、入力軸と出
力軸の位置関係が不一致の状態で車両が走行する事態を
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる車両用操舵装置の構造
を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態にかかる車両用操舵装置の要部
を示す概略図である。
【図3】車両用操舵装置における遊星歯車機構のみを取
り出して示す平面図である。
【図4】第1の実施形態にかかる各処理を順に示すフロ
ーチャートである。
【図5】第2の実施形態にかかる各処理を順に示すフロ
ーチャートである。
【図6】車速に応じた伝達比の設定値を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10…入力軸、20…出力軸、41…絶対位置センサ
(位置検出手段)、100…伝達比可変機構(駆動手
段)、110…スリーブ体、111…サンギヤ、112
…ウォームホイール、113…ウォームギヤ、114…
駆動モータ、120…プラネタリギヤ、130…リング
ギヤ、200…ECU(制御手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵軸に連結された入力軸と、 前記入力軸に連結された出力軸と、 前記入力軸と出力軸とを相対的に回転駆動し、前記入力
    軸に対する出力軸の回転伝達比を変化させる駆動手段
    と、 前記駆動手段の駆動制御を実施する制御手段と、 前記入力軸と出力軸のうち、少なくともいずれか一方の
    回転位置を検出する位置検出手段とを備えており、 前記制御手段は、前記位置検出手段の検出結果をもとに
    前記駆動手段を駆動し、前記入力軸と出力軸との位置関
    係を一致させる復帰制御手段を備えることを特徴とする
    車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記復帰制御手段による復帰制御中、車
    両の走行を制限する走行制限手段をさらに備える請求項
    1記載の車両用操舵装置。
JP9339933A 1997-12-10 1997-12-10 車両用操舵装置 Pending JPH11171034A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9339933A JPH11171034A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 車両用操舵装置
US09/167,489 US6135233A (en) 1997-12-10 1998-10-07 Steering apparatus for vehicle
DE19851857A DE19851857B4 (de) 1997-12-10 1998-11-10 Lenkvorrichtung für ein Fahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9339933A JPH11171034A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 車両用操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11171034A true JPH11171034A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18332139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9339933A Pending JPH11171034A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 車両用操舵装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6135233A (ja)
JP (1) JPH11171034A (ja)
DE (1) DE19851857B4 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270453A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Toyoda Mach Works Ltd 伝達比可変型操舵装置
JP2002002515A (ja) * 2000-06-16 2002-01-09 Toyota Motor Corp 車両用操舵制御装置
JP2002302054A (ja) * 2001-03-30 2002-10-15 Bayerische Motoren Werke Ag 動力車両の重畳型ステアリングシステム
JP2002308128A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Toyota Motor Corp 運転操作装置
JP2003112643A (ja) * 2001-10-02 2003-04-15 Koyo Seiko Co Ltd 車両の操舵装置
JP2003137125A (ja) * 2001-11-06 2003-05-14 Nissan Motor Co Ltd 舵角比可変装置
KR100440322B1 (ko) * 2002-02-05 2004-07-15 현대자동차주식회사 저속복원제어기능을 갖는 차량용 전동파워조향장치
JP2004314767A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Toyota Motor Corp ステアリングギア比可変制御システム
JP2005138732A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Favess Co Ltd 車両用操舵装置及びステアリング絶対角検出方法
JP2005231400A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Toyoda Mach Works Ltd 車両用操舵装置
JP2006096187A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nissan Motor Co Ltd 車両用操舵装置
JP2006096080A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Toyota Motor Corp ステアリングギア比可変制御システム
JP2007196978A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Mando Corp ギア比変換型操向装置
JP2007203826A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toyota Motor Corp ステアリング装置
JP2011005933A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nissan Motor Co Ltd 操舵制御装置、角度検出装置および操舵制御装置付き車両
JP2015120233A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 富士通周辺機株式会社 マニピュレータ駆動制御装置
JP2015123864A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 日産自動車株式会社 操舵制御装置
JP2018131017A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 日産自動車株式会社 舵角補正方法及び舵角補正装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264828A (ja) * 2001-03-05 2002-09-18 Koyo Seiko Co Ltd ステアリング装置
JP3986315B2 (ja) * 2002-01-17 2007-10-03 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置、プログラム、記録媒体
DE10307475A1 (de) * 2003-02-21 2004-09-02 Bayerische Motoren Werke Ag Überlagerungslenkung für ein Kraftfahrzeug
US7063636B2 (en) * 2003-06-16 2006-06-20 Delphi Technologies, Inc. Mechanically linked active steering system
US7322898B2 (en) * 2004-09-03 2008-01-29 Delphi Technologies, Inc. Active front steering actuator
JP4626345B2 (ja) * 2005-03-09 2011-02-09 株式会社ジェイテクト 車両のステアリング装置
JP5135722B2 (ja) * 2006-06-19 2013-02-06 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置
DE102006033958A1 (de) * 2006-07-22 2008-01-24 Jungheinrich Ag Lenkantrieb für ein Rad eines Flurförderzeugs mit einer Vorrichtung zur Erfassung des Ist-Winkels des gelenkten Rades

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053463A (ja) * 1983-09-01 1985-03-27 Aisin Seiki Co Ltd 操舵力伝達装置
US4658927A (en) * 1984-11-19 1987-04-21 Mazda Motor Corporation Steering system for vehicle
US4739855A (en) * 1985-07-22 1988-04-26 Mazda Motor Corporation Vehicle steering system having a steering ratio changing mechanism
JPS6223869A (ja) * 1985-07-24 1987-01-31 Mazda Motor Corp 自動車のステアリング装置
US4800974A (en) * 1985-10-23 1989-01-31 Trw Inc. Electric steering gear
US4825972A (en) * 1986-02-25 1989-05-02 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Steering system for vehicles
JPH0667737B2 (ja) * 1986-04-07 1994-08-31 マツダ株式会社 自動車のステアリング装置
US4762425A (en) * 1987-10-15 1988-08-09 Parthasarathy Shakkottai System for temperature profile measurement in large furnances and kilns and method therefor
JP2685205B2 (ja) * 1988-03-14 1997-12-03 マツダ株式会社 車両の後輪操舵装置
JP2507598B2 (ja) * 1989-05-15 1996-06-12 日産自動車株式会社 中立舵角推定装置
JPH084383Y2 (ja) * 1989-10-02 1996-02-07 トヨタ自動車株式会社 車両用操蛇装置
JP2809847B2 (ja) * 1990-09-06 1998-10-15 本田技研工業株式会社 可変舵角比操舵装置
DE4338493A1 (de) * 1993-11-11 1995-05-18 Deutsche Aerospace Lenkvorrichtung für ein Fahrzeug
US5473231A (en) * 1994-05-11 1995-12-05 Trw Inc. Method and apparatus for controlling an electric assist steering system using an adaptive torque filter
JP3391628B2 (ja) * 1996-04-30 2003-03-31 三菱電機株式会社 電動パワーステアリングの制御装置
JP2851272B2 (ja) * 1997-03-10 1999-01-27 本田技研工業株式会社 操舵トルクセンサ付き可変舵角比操舵装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270453A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Toyoda Mach Works Ltd 伝達比可変型操舵装置
JP2002002515A (ja) * 2000-06-16 2002-01-09 Toyota Motor Corp 車両用操舵制御装置
JP2002302054A (ja) * 2001-03-30 2002-10-15 Bayerische Motoren Werke Ag 動力車両の重畳型ステアリングシステム
JP4513226B2 (ja) * 2001-04-10 2010-07-28 トヨタ自動車株式会社 運転操作装置
JP2002308128A (ja) * 2001-04-10 2002-10-23 Toyota Motor Corp 運転操作装置
JP2003112643A (ja) * 2001-10-02 2003-04-15 Koyo Seiko Co Ltd 車両の操舵装置
JP2003137125A (ja) * 2001-11-06 2003-05-14 Nissan Motor Co Ltd 舵角比可変装置
KR100440322B1 (ko) * 2002-02-05 2004-07-15 현대자동차주식회사 저속복원제어기능을 갖는 차량용 전동파워조향장치
JP2004314767A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Toyota Motor Corp ステアリングギア比可変制御システム
JP2005138732A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Favess Co Ltd 車両用操舵装置及びステアリング絶対角検出方法
JP2005231400A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Toyoda Mach Works Ltd 車両用操舵装置
JP2006096080A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Toyota Motor Corp ステアリングギア比可変制御システム
JP2006096187A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nissan Motor Co Ltd 車両用操舵装置
JP4506386B2 (ja) * 2004-09-29 2010-07-21 日産自動車株式会社 車両用操舵装置
JP2007196978A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Mando Corp ギア比変換型操向装置
JP2007203826A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Toyota Motor Corp ステアリング装置
JP4635887B2 (ja) * 2006-01-31 2011-02-23 トヨタ自動車株式会社 ステアリング装置
JP2011005933A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Nissan Motor Co Ltd 操舵制御装置、角度検出装置および操舵制御装置付き車両
JP2015120233A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 富士通周辺機株式会社 マニピュレータ駆動制御装置
JP2015123864A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 日産自動車株式会社 操舵制御装置
JP2018131017A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 日産自動車株式会社 舵角補正方法及び舵角補正装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE19851857B4 (de) 2010-04-08
DE19851857A1 (de) 1999-06-24
US6135233A (en) 2000-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11171034A (ja) 車両用操舵装置
EP1650101A2 (en) Steering control apparatus
JP4746350B2 (ja) 操舵装置
JP2008184004A (ja) 車両用操舵装置
JPH0656048A (ja) 可変舵角比操舵装置
JP2010260465A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0577751A (ja) 車両用ステアリング制御装置
US20050016791A1 (en) Steering control system
JP4650311B2 (ja) 車両の方向指示装置
JP3385606B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2003137124A (ja) 車両の操舵装置
JP2008175120A (ja) 車両の操作装置
JP2008273419A (ja) 車両の操舵制御装置
JP7184949B2 (ja) 自動運転車両の操舵装置及びこれを備えた自動運転車両
JP4424181B2 (ja) 車両用操舵制御装置
JPS6218366A (ja) 自動車のステアリング装置
JP3577190B2 (ja) 操舵制御装置
JP2001122145A (ja) 車両用自動操舵装置
JP2022150401A (ja) 自動運転車両の操舵装置
JPH0487881A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2004224234A (ja) 車両用操舵装置
JP2021142891A (ja) 操舵支援装置
JP2007190938A (ja) 車両用ステアリングシステム
JP2000344122A (ja) 全電気式操舵制御装置及び全電気式操舵制御方法
JP4701697B2 (ja) 車両用操舵装置